JPH0741976Y2 - 弁の取付装置 - Google Patents

弁の取付装置

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JPH0741976Y2
JPH0741976Y2 JP1989090821U JP9082189U JPH0741976Y2 JP H0741976 Y2 JPH0741976 Y2 JP H0741976Y2 JP 1989090821 U JP1989090821 U JP 1989090821U JP 9082189 U JP9082189 U JP 9082189U JP H0741976 Y2 JPH0741976 Y2 JP H0741976Y2
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JP
Japan
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valve
manifold base
operating
hook
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喜弘 深野
信也 長
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エスエムシー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、マニホールドベースに弁を取付けるための弁
の取付装置に関するものである。
[従来の技術] マニホールドベースに弁を取付ける場合、従来は、2個
以上の取付ねじを、弁を通してマニホールドベースに螺
着することによって行っている。
しかしながら、上記取付ねじによる取付けは、取付け、
取外しに時間を要して作業性が悪いばかりでなく、締め
忘れによる取付けの信頼性に欠け、また弁に取付ねじ挿
通のためのスペースを必要とするので、弁を小型にする
ことが困難であるという問題がある。
[考案が解決しようとする課題] 本考案が解決しようとする課題は、取付け及び取外しが
簡単で、かつ弁を小型にできる弁の取付装置を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため、本考案は、マニホールドベー
スに複数個の弁を取付けるための弁の取付装置におい
て、上記マニホールドベースが、上記弁に係合するクラ
ンプ部を有し弁取付面の前面側に前後方向に揺動可能に
取付けられた複数個の取付金具と、弁に係合する爪部を
有し後面に取付けられた複数個のフック金具と、幅方向
端部に設けられたこれらの取付金具の操作部と、該操作
部の操作力を上記取付金具に伝達して全部の取付金具を
弁に係合するロック位置とロック解除位置とに一度に切
換える伝達機構とを備え、上記複数個の弁が、それぞれ
爪部とロック位置にある取付金具のクランプ部とが係合
する係合部を備えていることを特徴としている。
また、同様の課題を解決するため、上記弁の取付装置に
おいて、取付金具、操作部及び伝達機構を、マニホール
ドベースと別体のプレートに設けたことを特徴としてい
る。
さらに、同様の課題を解決するため、これらの弁の取付
装置において、マニホールドベースと弁の取付面の一方
に位置決めピンを、他方に該位置決めピンが挿嵌する位
置決め孔を設けたことを特徴としている。
[作用] 操作部の操作力を伝達機構により取付金具に伝達して、
全部の取付金具を一度にロック解除位置に切換え、複数
個の弁をその一方の係合部をマニホールドベース後面の
フック金具の爪部にそれぞれ係合して弁取付面に載置
し、操作部と伝達機構とによって全部の取付金具を一度
にロック位置に切換えると、クランプ部がそれぞれ弁の
他方の係合部に係合するので、複数個の弁が一度にマニ
ホールドベースにクランプされる。
したがって、取付ねじによる取付けに比べて取付けの作
業性及び信頼性が向上するとともに、取付ねじを通すた
めのスペースを設ける必要がないので、弁を小型にする
ことができる。
また、操作部の操作によって全部の取付金具をロック位
置とロック解除位置とに一度に切換えることができ、し
かも弁のクランプ及びその解除がマニホールドベールの
端部において行えるので、複数個の弁の取付け取外しの
操作が容易であり、かつ取付装置の設置及び操作のため
のスペース増が殆どないので、狭い場所に設置すること
ができる。
また、取付金具、操作部及び伝達機構をマニホールドベ
ースと別体のプレートに設けたので、これらを設置する
ための加工が簡単なばかりでなく、既存のマニホールド
ベースを殆どそのまま使用することもできる。
さらに、マニホールドベースと弁の取付面に、位置決め
ピンとこのピンが挿嵌される位置決め孔を設けたことに
より、弁をマニホールドの取付面に正しく設置できるの
で、設置位置のずれによるクランプ不能やクランプ不良
を確実に防止することができる。
[実施例] 第1図ないし第6図は本考案の第1実施例を示し、マニ
ホールドベース1,・・は、設置する電磁弁2(第5図参
照)の数と同数個(第1図では3個)が適宜の手段によ
って連設され、連設方向の両端にエンドプレート3,3が
取付けねじ4,・・によって取付けられている。
マニホールドベース1における電磁弁2の取付面1aに
は、圧縮空気の入口開口6a、出口開口7a,7a、排気開口8
a,8a、及び電磁弁2の位置決め孔9,9が開設されてお
り、入口開口6aと排出開口8a,8aは、入力通路と排出通
路(いずれも図示省略)によってエンドプレート3に開
設した入口ポート6と排気ポート8,8にそれぞれ連通
し、出口開口7a,7aはマニホールドベース1の前面に開
設した出力ポート7,7に個別に連通し、またマニホール
ド1は、取付面1aの前面側に後記する取付金具14の挿入
孔10が、内部に挿入孔10と交叉する連設方向の貫通孔11
が、後面に後記するフック金具を取付けるための係止部
12が、それぞれ形設されている。
取付金具14は、取付面1aから突出する部分に屈曲により
形設したクランプ部14aを、挿入孔10内に挿入する部分
に、伝達機構を構成するクランプシャフト15が挿通する
挿通孔14bを有し、クランプ部14aを後方に向けて挿入孔
10に摺動可能に挿入されている。
エンドプレート3は、上面(取付面1aと同方向の面)に
操作孔16を、ベース1側の面にこれと交叉する凹部17を
有し、操作孔16に軸線方向のガイド溝18,18とピン溝19
(第4図参照)が形設され、開口部に止め輪20が装着さ
れている。
上記操作孔16に摺動可能に挿入された操作部22は、相対
回動可能なヘッド23とロッド24を備え、ヘッド23には、
止め輪20に係合する段部23aが形設されるとともに、径
方向に突出するロックピン25が固着されている。一方、
ロッド24は、中間部分に係止部26と下方を傾斜面27aと
した切欠部27とが背向して形設され、操作孔16の底面と
の間に縮設した復帰ばね28によってヘッド23に当接する
方向に付勢されている。
上記操作部22は、ヘッド23の段部23aが止め輪29に当接
し、エンドプレート3に挿入したストッパピン29がロッ
ド24の係止部26に係止することによって、上方への抜出
しが防止され、復帰ばね28の付勢力に抗して押圧した後
ヘッド23を回動すると、ロックピン25がピン溝19に係止
してロックされる。
上記挿通孔14bを貫通するクランプシャフト15は、両端
が凹部17に挿入したガイド30の溝30aに支承され、ばね3
1の付勢力によってロッド24の周面24aに当接している。
第2図中の符号32は、ばね31のエンドプレート3からの
飛出しを防止するピンである。
マニホールドベース1の後面に、固定ねじ36によって取
付けられるフック金具35は、金属板等の弾性を有する素
材で形成され、取付面1a側に上記クランプ部14aと対向
する爪部35aが、反対側に先端部分が上記係止部12に係
止する係止爪35bが、いずれも屈曲により形設されてい
る。
一方、第5図に詳細を示す電磁弁2は、フック金具35の
爪部35aが係合するフック係合部38a、取付金具のクラン
プ部14aが係合するクランプ係合部38bを備え、取付面2a
に上記位置決め孔9,9に挿嵌する位置決めピン39,39、及
び開口6a,7a,7a,8a,8aに個別に連通する複数の開口が形
設されており、マニホールドベース1の取付面1a、また
は電磁弁2の取付面2aのいずれか一方に、シール用のガ
スケット40(第3図参照)が取付けられている。また、
マニホールドベース1の取付面1aとフック金具35の爪部
35aの屈曲先端部までの間隔xを、電磁弁2の取付面2a
とフック係合部38a間の間隔yとガスケット40の厚さt
の和よりも若干小さくして、爪部35aの弾性力でフック
係合部38aが係合されるようにしている。
次に、第3図、第4図及び第6図を参照して、上記第1
実施例の動作を述べる。
マニホールドベース1の後面には、フック金具35が固定
ねじ36によって取付けられている。
操作部22が復帰ばね28の付勢力により上動しているとき
は、クランプシャフト15がロッド24の周面24aに当接
し、クランプシャフト15及びこれと一体に揺動する取付
金具14,・・は図において直立して、クランプ部14a,・
・が取付面1a上方のロック位置にある(第4図A参
照)。
操作部22を押圧した後ヘッド23を回動すると、ロックピ
ン25がピン溝19に係合して操作部22がロックされ、同時
にクランプシャフト15がばね31の付勢力によって傾斜面
27aに当接して、クランプシャフト15と取付金具14,・・
がロック解除位置に揺動する(第4図B参照)。
次いで、電磁弁2を傾斜させて、フック係合部38aをフ
ック金具35の弾性を利用して爪部35aに係合し(第3図
の2点鎖線及び第6図参照)、取付面1aに向け押下げて
位置決めピン39,39を位置決め孔9,9に挿嵌すると、電磁
弁2が取付面1aに正しく設置される。この場合、位置決
めピン39,39と位置決め孔9,9の間には多少のクリアラン
スを設けて、電磁弁2の設置を容易にしている。
各マニホールド1の取付面1aに電磁弁2を設置した後、
ヘッド23を回動してロッドピン25とピン溝19との係合を
解除すると、復帰ばね28の付勢力によって操作部22が上
動してクランプシャフト15と取付金具14,・・が図にお
いて直立し、各クランプ部14aが電磁弁2のクランプ係
合部39b,・・に係合し、これによって複数個の電磁弁2,
・・が一度にクランプされる(第4図A参照)。
この場合、各電磁弁2が位置決めピン39,39の位置決め
孔9,9への挿嵌によって取付面1aの所定の位置に正しく
設置されていること、屈曲により形成したクランプ部14
aが弾性を有すること、ガスケット40が多少の圧縮性を
有すること等によって、クランプ部14aにより電磁弁2
のクランプに支障はなく、取付面1a,2a間はガスケット4
0によってシールされる。
保守、点検等のために電磁弁2をマニホールドベース1
から取外す操作は、上記取付け操作を逆に行なえばよい
から、詳細な説明は省略する。
上記第1実施例は、電磁弁2を取付金具14,・・とフッ
ク金具35,・・とによってマニホールドベース1にクラ
ンプできるため、電磁弁2に取付ねじの設置スペースを
設ける必要がなくて弁を小型にできるばかりでなく、ね
じの締め忘れによる取付けの信頼性の低下を防止するこ
とができる。
また、電磁弁2,・・の取付け及び取外しをマニホールド
ベース1の前面側で行うことができ、かつ複数個の電磁
弁2,・・を操作部22の操作によって一度にクランプ及び
クランプ解除できるので、弁の取付け取外し操作が容易
である。さらに、取付け取外しのための特別なスペース
を必要しないので、弁を小型にできることと相まって、
狭いスペースに設置することができる。
この場合、取付金具14とフック金具35とによって、マニ
ホールドベース1の前後方向(奥行)長さが若干長くな
るが、この方法の長さは、電磁弁2のソレノイドのため
に電磁弁組立体全体のスペースに影響がないので(第6
図参照)、全体としてベース増にはならない。
なお、上記実施例は、フック金具35を固定ねじ36によっ
てマニホールドベース1に取付けているが、マニホール
ドベース1の連設時にフック金具35を一体的に組付け
て、固定ねじ36をなくすこともできる。
また、マニホールドベースは、複数個連設したものに代
えて、複数個の電磁弁2,・・を設置できる一体のものと
してもよく、弁は電磁弁に限定されるものではない。
第7図及び第8図は、取付金具14とクランプシャフト15
を、マニホールドベース43と別体のプレート44に設けた
本考案の第2実施例を示している。
上記マニホールドベース43は、複数個(第7図では3
個)の電磁弁が設置できる一体のものとして構成されて
おり、前面にプレート44を取付けるための段部が形設さ
れ、プレート44は、取付金具14,・・が揺動可能に挿入
される切欠部45,・・と、これらの切欠部45,・・と交叉
してクランプシャフト15が揺動可能に挿入される溝46と
を備え、取付ねじ47,・・によってマニホールドベース4
3に取付けられている。
第2実施例の他の構成及び作用は、第1実施例と同じで
あるから、図中主要な箇所に同一の符号を付して詳細な
説明や省略する。
第2実施例は、取付金具14,・・とクランプシャフト15
を挿入するための切欠部45,・・や溝46の加工が簡単で
ある。
第9図ないし第11図は本考案の第3実施例を示し、第3
実施例においては、マニホールドベース50の取付面50a
に複数個の位置決めピン51,51が設けられており、電磁
弁52の取付面52aに位置決め孔53,53が開設されている。
上記位置決めピン51は、第10図に示すように先端部分が
若干拡径され、切溝51a,・・によって径方向に拡縮可能
にされている。第3実施例の他の構成及び作用は第1実
施例と同じであるから、図中主要な箇所に同一の符号を
付して詳細な説明は省略する。
上記第3実施例は、位置決めピン51,・・が弾性により
縮径するので、位置決め孔53,53への挿嵌が容易であ
る。
[考案の効果] 本考案における弁の取付装置は、弁を取付金具とフック
金具とによってマニホールドベースにクランプするた
め、弁に取付けねじのためのスペースを設ける必要がな
いので、弁を小型にすることができ、かつねじの締め忘
れがないので、取付けの信頼性を向上させることができ
る。
また、複数個の弁の取付け取外しが、マニホールドベー
スの軸方向端部における操作部の操作によって一度に行
えるので操作が容易であり、かつ操作のためのスペース
増が殆どないので、狭い場所でも設置することができ
る。
さらに、取付金具と操作部とを別体のプレートに設けた
ので、これらの設置するための加工が簡単で、しかも既
存のマニホールドベースを殆どそのまま使用することも
できる。
また、マニホールドベースと弁とに設けた位置決めピン
と位置決め孔とによって、弁をマニホールドベースに正
しく設置できるので、取付金具による弁のクランプに支
障がない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は第1実施例の要
部の分解斜視図、第2図は一部の分解斜視図、第3図は
フック金具と弁の係合態様の説明図、第4図A,Bはクラ
ンプ操作の説明図、第5図は電磁弁の斜視図、第6図は
電磁弁の取付状態を示す斜視図、第7図は第2実施例の
要部の斜視図、第8図は同分解斜視図、第9図は第3実
施例の要部の斜視図、第10図A,Bは位置決めピンの正面
図及び平面図、第11図は第3実施例の電磁弁の斜視図で
ある。 1,42,50……マニホールドベース、2,52……電磁弁、1a,
2a,50a……取付面、9,53……位置決め孔、14……取付金
具、14a……クランプ部、22……操作部、35……フック
金具、35a……爪部、38a……フック係合部、38b……ク
ランプ係合部、39,51……位置決めピン、44……プレー
ト。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】マニホールドベースに複数個の弁を取付け
    るための弁の取付装置において、 上記マニホールドベースが、上記弁に係合するクランプ
    部を有し弁取付面の前面側に前後方向に揺動可能に取付
    けられた複数個の取付金具と、弁に係合する爪部を有し
    後面に取付けられた複数個のフック金具と、幅方向端部
    に設けられたこれらの取付金具の操作部と、該操作部の
    操作力を上記取付金具に伝達して全部の取付金具を弁に
    係合するロック位置とロック解除位置とに一度に切換え
    る伝達機構とを備え、 上記複数個の弁が、それぞれ爪部とロック位置にある取
    付金具のクランプ部とが係合する係合部を備えている、 ことを特徴とする弁の取付装置。
  2. 【請求項2】取付金具、操作部及び伝達機構を、マニホ
    ールドベースと別体のプレートに設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載した弁の取付装置。
  3. 【請求項3】マニホールドベースと電磁弁の取付面の一
    方に位置決めピンを、他方に該位置決めピンが挿嵌する
    位置決め孔を設けた、 ことを特徴とする請求項1または2に記載した弁の取付
    装置。
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