JP4587681B2 - エレベータドアの制御方法及びその装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータドアの制御方法及びその装置に係り、特に各階床におけるエレベータドアの動作性能を改善すると共に、ドアパネル重量の変化や据付性能の変化、またはエレベータドア機構の経年変化に対応できるエレベータドアの制御方法及びその装置に関するものである。
周知のように、エレベータドアの制御に当たっては、ドアの開閉中に、乗客がドアに挟まれたり、あるいはゴミづまりによってドアにかかる過負荷を検出した場合、ドアをすみやかに停止または反転させことが必要である。
ここで、乗客がドアに挟まれることによって発生する過負荷を検出する場合は、乗客の安全性を重視する必要がある為、過負荷検出レベルを下げて感度を良くする必要がある。
しかし、ゴミづまりによる過負荷を検出する場合には、かえって感度が良いと多少のゴミにおいても過負荷を検出し、ドア反転動作を行うことになってエレベータの起動頻度が下がり、運転効率の悪いエレベータとなってしまう。従って、ゴミづまりによってドアにかかる過負荷を検出する場合は、検出レベルを上げて感度を鈍くする必要がある。
このように、様々なエレベータの使用状態を考えると、ビルの工事中はゴミやホコリが多いため、エレベータのドアには工事中に傷が付くのを防止する保護シールが張り付けられているなど、ドア開閉動作の妨げとなる負荷要素が多々あり、通常の過負荷検出レベルでは誤動作が発生する状況にある。このような場合、その場所において何度も同じ過負荷を検出し、ドア反転動作を繰り返すことになり、エレベータが使用不能となってしまうことがある。
また、ビルの工事が終了して客先へ引き渡す前に、上述したドア保護シールを取り除いてドアレールの清掃等を行う。ここで、過負荷検出の誤動作チェックを実施するが、通常のドア開閉が行えれば問題なしと判断し、そのまま客先に引き渡すことになる。しかし、過負荷が検出された場合には、開閉中のドアにかかる負荷を軽くするようにゴミ等の負荷要素を取り除いて何度となくドア装置の据付調整を行い、誤動作対策を実施している。
しかし、上記対策は、あくまで通常のドア開閉において誤動作がなくなればそれで問題なしとしているため、過負荷を検出するマージンがどの程度あるかはわからず、小さいゴミでも過負荷と判断する場合があり、また、各エレベータ毎の感度が異なることから、エレベータの運転効率が下がって安全性を損なうことにもなる。
そこで、過負荷異常を判断するトルク制限値をエレベータの使用状況に応じて変更するようにして、過負荷検出による誤動作を減少させるエレベータのドア制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、近年、ビルの用途も様々であり、エレベータドアの意匠をはじめとした構成の相違により生じる各階床毎のドア重量の違いや、ドアの改造、経年で特性が変化することに基づくドア開閉速度の範囲が広いため、その対応と過負荷検出の誤動作との関係で、過負荷検出感度のレベルを全階床中の最も重いドア重量に合わせた設定としている。従って前記特許文献1に開示された技術のように、据付調整時に過負荷検出感度切換スイッチにより通常のモータトルク制限値より低い値であるモータトルク制限値を読み出すよう切換えて、このレベルにおいて誤動作が発生しないようモータトルク指令を通常時より下げてドア装置の調整を実施したとしても、これは全階床中の最も重いドア重量に対してのみ有効であり、軽いドア重量に対しては過負荷異常を判断する検出レベルが鈍くなる等の問題点があった。
そこで、この問題点を解決するため、エレベータドアを開閉する時の制御の中で抽出できる種々データを各階床毎に記憶しておき、その制御履歴データを用いて制御定数を学習し記憶しておき、開閉の都度、その階床に対応した制御定数で開閉制御を実施する技術が提案されている。この技術により、エレベータドアの意匠をはじめとした構成の相違により生じる各階床毎のドア重量の違い、あるいはドアの改造、経年で特性が変化した場合などにおいても対応可能なエレベータドアの制御装置が提供されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−330769号公報(第8欄1行−5行、図1) 特開2000−159461号公報(第11欄14行−20行、図1)
しかし、前記特許文献2に開示されたエレベータドアの制御装置は、各階床毎に記憶した制御履歴データを用いて制御定数を学習し記憶しておき、開閉の都度、その階床に対応した制御定数で開閉制御を実施するものであって、制御履歴データの生成時に突発的な外乱の影響を受けると、制御履歴データがその機能を発揮しないことになり、従って、エレベータドアの制御機能を十分発揮し得ない問題点がある。
この発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、突発的な外乱の影響を受けないようにしてエレベータドアの制御機能を高機能化したエレベータドアの制御方法及びその装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、各階床毎にエレベータドアの開閉を行う駆動手段に対する速度指令と前記駆動手段の実際速度との速度偏差の絶対値を複数回採取し、これらの偏差値予め決められた所定の速度偏差値に基づいて各階床毎の速度偏差値を求めると共に、前記各階床毎の速度偏差値に対応するゲインテーブルを作成し、前記ゲインテーブルから適正なゲインを抽出して前記駆動手段を制御することを特徴とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、各階床毎にエレベータドアの開閉を行う駆動手段に対する速度指令と前記駆動手段の実際速度との速度偏差の絶対値を複数回採取し、これらの偏差値予め決められた所定の速度偏差値に基づいて速度偏差値を求め、該求められた速度偏差値と前記予め決められた所定の速度偏差値とを比較して各階床毎の速度偏差値を求めると共に、前記各階床毎の速度偏差値に対応するゲインテーブルを作成し、前記ゲインテーブルから適正なゲインを抽出して前記駆動手段を制御することを特徴とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、各階床毎にエレベータドアの開閉を行う駆動手段に対する速度指令と前記駆動手段の実際速度との速度偏差の絶対値を複数回採取し、これらの偏差値予め決められた所定の速度偏差値に基づいて速度偏差値を求め、該求められた速度偏差値と前記予め決められた所定の速度偏差値を比較し、その結果を平均化することにより各階床毎の速度偏差値を求めると共に、前記各階床毎の速度偏差値に対応するゲインテーブルを作成し、前記ゲインテーブルから適正なゲインを抽出して前記駆動手段を制御することを特徴とするものである。
この発明によれば、各階床毎にエレベータドアの開閉を行う駆動手段に対する速度指令と前記駆動手段の実際速度との速度偏差の絶対値を複数回採取し、これらの偏差値予め決められた所定の速度偏差値に基づいて各階床毎の速度偏差値を求めると共に、前記各階床毎の速度偏差値に対応するゲインテーブルを作成し、前記ゲインテーブルから適正なゲインを抽出して前記駆動手段を制御するので、突発的な外乱の影響を受けない各階床毎の速度偏差値を求めることができる。
また、各階床毎にエレベータドアの開閉を行う駆動手段に対する速度指令と前記駆動手段の実際速度との速度偏差の絶対値を複数回採取し、これらの偏差値予め決められた所定の速度偏差値に基づいて速度偏差値を求め、該求められた速度偏差値と前記予め決められた所定の速度偏差値とを比較して各階床毎の速度偏差値を求めると共に、前記各階床毎の速度偏差値に対応するゲインテーブルを作成し、前記ゲインテーブルから適正なゲインを抽出して前記駆動手段を制御することにより、その階床でのドアの動作性能を知ることができ、その動作性能に応じた速度制御系のゲインを与えることにより、その階床でのドアの動作性能を改善でき、さらに、ドアパネル重量の変化や据付性能の変化またはエレベータドア機構の経年変化に対応することが可能となる。
更にまた、各階床毎にエレベータドアの開閉を行う駆動手段に対する速度指令と前記駆動手段の実際速度との速度偏差の絶対値を複数回採取し、これらの偏差値予め決められた所定の速度偏差値に基づいて速度偏差値を求め、該求められた速度偏差値と前記予め決められた所定の速度偏差値比較し、その結果を平均化することにより各階床毎の速度偏差値を求めると共に、前記各階床毎の速度偏差値に対応するゲインテーブルを作成し、前記ゲインテーブルから適正なゲインを抽出して前記駆動手段を制御するので、ある特定回の速度偏差値がエレベータドアの制御に与える影響を軽減でき、制御機能の高機能化が図れる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるエレベータドアの制御方法およびその装置について好適な実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るエレベータドアの制御装置を示す構成図である。図1において、エレベータドア機構部1を駆動する駆動手段であるモータ2の軸にはパルス発生器3が直結されており、このパルス発生器3は、モータ2の位置及び実際速度を示すパルスを発生する。このパルス発生器3で発生されたモータ2の実際速度を示すパルスは、速度変換部4によりモータ2の実際速度、即ち、モータ速度に変換され、このモータ速度と速度指令部5で発生される速度指令との速度偏差値を第1の加算部6で比較する。
この第1の加算部6からの出力、即ち、モータ速度と速度指令部5で発生される速度指令との速度偏差値を速度制御部7に与え、速度制御部7からトルク指令に相当するモータ電流指令としてモータ2へ出力する。
速度制御部7の出力であるモータ電流指令と、変流器8で検出されるモータ2へ供給されるモータ電流との電流偏差値をモータ電流比較部9で比較し、その出力がモータ電流指令として電流制御部10に入力される。電流制御部10では、モータ電流比較部9の出力であるモータ電流指令を受けて、モータ2を駆動するモータ電流を発生する。なお、パルス発生器3は、電流制御部10に対してモータ2の位置情報を示すパルスをも出力する。
次に、速度偏差積算部11Aにより、速度指令部5からの速度指令と各階床のモータ2の実際速度であるモータ速度との複数回の速度偏差の絶対値が積算され、この積算された各階床の複数回の速度偏差値は、速度偏差一時記憶部11Bに一時的に記憶される。速度偏差許容値記憶部11Cには、予め決められた所定の速度偏差値が記憶されており、この速度偏差値は、定数乗算部11Dで定数倍されて第2の加算部11Eに出力される。第2の加算部11Eでは、定数乗算部11Dで定数倍された速度偏差許容値と速度偏差一時記憶部11Bからの積算された各階床の複数回の速度偏差値とが比較され、その比較結果が速度偏差記憶部11Fに記憶される。速度偏差記憶部11Fに記憶された速度偏差値は、後述するゲイン格納部11Gでその速度偏差値に対応したゲインとしてゲインテーブルが作成され、ドア開閉時に当該階床のゲインを速度制御部7に出力して、ドア開閉時の当該階床のゲインとして使用される。
なお、前記速度偏差積算部11A、速度偏差一時記憶部11B、速度偏差許容値記憶部11C、定数乗算部11D、第2の加算部11E、速度偏差記憶部11F、ゲイン格納部11Gにより階床情報生成部11を構成している。
実施形態1に係るエレベータドアの制御装置は前記のように構成されており、次に、その動作について階床情報生成部11を重点にして説明する。
先ず、速度偏差の絶対値を積算する速度偏差積算部11Aの動作について説明する。図2は各階床における速度指令とモータ2の実際速度であるモータ速度との関係を示す図で、この図2において、モータ速度はエレベータドアの重量や構造の要素により、速度指令に対して追従の遅れや進みという偏差が生じる。速度偏差積算部11Aは速度指令を基準に、サンプリング時間ごとに速度指令からモータ速度を差し引いた値を絶対値に変換して、エレベータドアの1回の開閉毎にその絶対値を加算することにより、各階床毎のエレベータドアの速度指令に対するモータ速度の速度偏差値として速度偏差一時記憶部11Bに引き渡すものである。
次に、速度偏差一時記憶部11Bは、速度偏差積算部11Aより得られた各階床毎の速度偏差値を一時的に記憶し、この記憶された速度偏差値は、第2の加算部11Eで速度偏差許容値記憶部11Cに記憶されている予め決められた所定の速度偏差値を定数乗算部11Dで定数倍した値と比較され、その比較結果は速度偏差記憶部11Fに引き渡される。
例えば各階床において、ドア開閉動作に対してそれぞれ5回分の速度偏差値を一時的に記憶した場合、5回のうちある特定回の一時的に記憶した速度偏差値が、予め決められた所定の速度偏差値の定数倍を超えた場合は、その回でドアの動作は正常な条件(速度、ドア重量など)の下で働いていないと判断し、その回の速度偏差値を予め決められた所定の速度偏差値とする。5回の速度偏差値のうち、ある回の速度偏差値が予め決められた速度偏差値の定数倍を超えない場合、その超えない偏差値をその回の速度偏差値とする。
上記の過程を示すのが図3のフローであり、次にこのフローについて説明する。
先ず、ドア据付現場において階床の認識を行い(ステップ1)、認識した階床における速度指令とモータ速度との速度偏差の絶対値を複数回採取し(ステップ2)、採取した速度偏差値を速度偏差積算部11Aで積算する(ステップ3)。速度偏差積算部11Aで積算された速度偏差値を速度偏差一時記憶部11Bに引き渡して一時記憶させ(ステップ4)、この一時記憶された複数回の速度偏差値と、速度偏差許容値記憶部11Cに予め決められた所定の速度偏差値を定数乗算部11Dで定数倍した値とを第2の加算部11Eで比較する(ステップ5)。
採取した複数回の速度偏差値のうち、ある特定回の速度偏差値が、速度偏差許容値記憶部11Cに予め決められている所定の速度偏差値を定数乗算部11Dで定数倍した値より超えた場合、その回の速度偏差を予め決められた所定の速度偏差値とし(ステップ6)、採取した複数回の速度偏差値のうち、ある特定回の速度偏差値が、速度偏差許容値記憶部11Cに予め決められた所定の速度偏差値を定数乗算部11Dで定数倍した値を超えない場合、その超えない速度偏差値をその回の速度偏差値とする(ステップ7)。ステップ6及びステップ7で得た複数回の速度偏差値をEEPROM(電気的に消去/書込み可能なROM)に保存する(ステップ8)。なお、前記ステップ6からステップ8までの各処理は、速度偏差記憶部11Fで行われる。
次に、前記速度偏差積算部11A、速度偏差一時記憶部11B、速度偏差許容値記憶部11C、定数乗算部11D、第2の加算部11E、及び速度偏差記憶部11Fにより得られた速度偏差値に対応したゲインテーブルを作成し、格納するゲイン格納部11Gの動作について説明する。
前記速度偏差積算部11A、速度偏差一時記憶部11B、速度偏差許容値記憶部11C、定数乗算部11D、第2の加算部11E、及び速度偏差記憶部11Fにより得られた速度偏差値に対応したゲインテーブルの作成方法の一例を図4において説明する。
図4において、先ず、最軽量のドアパネルを用いた場合の速度偏差値Hが最小になるように制御系のゲインGを決定する(E0)。続いて、最軽量のドアパネルの重量を10kg加負荷し、前記ゲインGを用いた場合の速度偏差値Hが、ドアパネル最軽量時の速度偏差値H以下の値H’になるように制御系のゲインGを決定する(E1)。続いて、最軽量のドアパネルの重量を20kg加負荷し、前記ゲインGを用いた場合の速度偏差値 Hがドアパネル最軽量時の速度偏差値H以下の値H’になるように制御系のゲインGを決定する(E2)。このような過程をドアパネルの適用できる最大の負荷まで行うことにより(E)、加負荷10kgごとに対応するゲインテーブルを得ることができ、ゲイン格納部11Gに格納される。
即ち、図4のHは最軽量のドアパネルを用いた場合のゲインGにおける速度偏差値、
は最軽量のドアパネルの重量を10kg加負荷し、ゲインGを用いた場合の速度偏差値、Hは最軽量のドアパネルの重量を20kg加負荷し、ゲインGを用いた場合の速度偏差値、Hは最軽量のドアパネルの重量を適用できる最大の加負荷とし、ゲインGを用いた場合の速度偏差値をそれぞれ示している。また、H’は最軽量のドアパネルの重量を10kg加負荷し、ゲインGを用いた場合の速度偏差値Hを、最軽量のドアパネルを用いた場合のゲインGにおける速度偏差値Hより小さい値とするゲインGを得る速度偏差値、H’は最軽量のドアパネルの重量を20kg加負荷し、ゲインGを用いた場合の速度偏差値Hを、最軽量のドアパネルを用いた場合のゲインGにおける速度偏差値Hより小さい値とするゲインGを得る速度偏差値、H’は最軽量のドアパネルの重量を (10×n)kg加負荷し、ゲインGを用いた場合の速度偏差値Hを、最軽量のドアパネルを用いた場合のゲインGにおける速度偏差値Hより小さい値とするゲインGを得る速度偏差値をそれぞれ示している。
ゲイン格納部11Gのゲインテーブルから適正なゲインを抽出し、速度制御部7に与える方法としては、速度偏差記憶部11Fの値11Xが、例えば11X<H1の時にゲインGを、次にH≦11X<H2の時にGを、これを順次繰り返してH≦11X時にGを選定して、各階床毎のゲインとして階床に対応するゲインのメモリに記憶させれば良く、故にドア開閉時には、当該階のゲインを抽出して速度制御部7に与えれば良い。
前記実施の形態1によれば、各階床毎にエレベータドアの開閉を行うモータ2に対する速度指令と、前記モータの実際速度であるモータ速度との速度偏差の絶対値を複数回採取し、これらの速度偏差値を予め決められた速度偏差値を定数倍した値と比較するので、突発的な外乱の影響を受けないように各階床毎の速度偏差値を求めることができる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施形態2に係るエレベータドアの制御装置を示す構成図である。図5において、速度偏差一時記憶部11Bで記憶した絶対値化された各階床の複数回の速度偏差値と、速度偏差許容値記憶部11Cで記憶されている予め決められた所定の速度偏差値を定数乗算部11Dで定数倍した値とを第2の加算部11Eで比較し、その比較結果を、速度偏差一時記憶部11Hで一時的に記憶する。この速度偏差一時記憶部11Hで一時的に記憶された速度偏差値は、速度偏差許容値記憶部11Cで記憶されている予め決められた所定の速度偏差値とを第3の加算部11Iにおいて再度比較され、その比較結果を速度偏差記憶部11Fに与えて記憶する。
なお、前記速度偏差積算部11A、速度偏差一時記憶部11B、速度偏差許容値記憶部11C、定数乗算部11D、第2の加算部11E、速度偏差記憶部11F、ゲイン格納部11G、速度偏差一時記憶部11H、及び第3の加算部11Iにより階床情報生成部12を構成しているが、この階床情報生成部12を構成する他の構成部分は実施の形態1と同様でありその詳細説明を省略する。
次に、この実施形態2に係るエレベータドアの制御装置の動作について図6のフローを用いて説明する。
先ず、ドア据付現場において階床の認識を行うステップ1から、速度偏差一時記憶部11Bにおいて一時記憶された複数回の絶対値化された速度偏差値と、速度偏差許容値記憶部11Cに予め決められた所定の速度偏差値を定数乗算器11Dで定数倍した値とを第2の加算部11Eで比較し、その比較結果基づく速度偏差値を得るステップ7までは第1の実施の形態と同様である。
この実施の形態2では、その階床でのドアの動作性能を知り、その動作性能に応じた速度制御系のゲインを得るために、第2の加算部11Eで比較した結果に基づく速度偏差値を、速度偏差一時記憶部11Hで一時的に記憶させ(ステップ8)、この速度偏差一時記憶部11Hで一時的に記憶された速度偏差値と、速度偏差許容値記憶部11Cに予め決められた所定の速度偏差値とを、第3の加算部11Iで再度比較する(ステップ9)。
比較の結果、速度偏差一時記憶部11Hからの速度偏差値が、速度偏差許容値記憶部11Cに予め決められた所定の速度偏差値を超えた場合、その回の速度偏差値を予め決められた所定の速度偏差値とし(ステップ10)、速度偏差一時記憶部11Hからの速度偏差値が、速度偏差許容値記憶部11Cに予め決められた所定の速度偏差値を超えない場合、その超ない速度偏差値をその回の速度偏差値として速度偏差記憶部11Fに与え(ステップ11)、確定した複数回の速度偏差値としてEEPROM(電気的に消去/書込み可能なROM)に保存する(ステップ12)。なお、前記ステップ10からステップ12の各処理は、速度偏差記憶部11Fで行われる。
前記実施の形態2によれば、各階床毎にエレベータドアの開閉を行うモータ2に対する速度指令と前記モータ2の実際速度であるモータ速度との速度偏差の絶対値を複数回採取し、これらの偏差値を予め決められた速度偏差値の定数倍と比較して求められた速度偏差値を再度予め決められた所定の速度偏差値と比較することにより、その階床でのドアの動作性能を知ることができると共に、その動作性能に応じた速度制御系のゲインを与えることで、その階床でのドアの動作性能を改善することができ、更に、ドアパネル重量の変化や据付性能の変化またはエレベータドア機構の経年変化に対応できる。
実施の形態3.
図7は、この発明の実施の形態3に係るエレベータドアの制御装置を示す構成図である。図7において、速度偏差記憶部11Fに記憶された速度偏差値を平均化する速度偏差平均化部11Jが追加されている点が実施の形態2と異なる。
なお、前記速度偏差積算部11A、速度偏差一時記憶部11B、速度偏差許容値記憶部11C、定数乗算部11D、第2の加算部11E、速度偏差記憶部11F、ゲイン格納部11G、速度偏差一時記憶部11H、第3の加算部11I、及び速度偏差平均化部11Jにより階床情報生成部13を構成しているが、この階床情報生成部13を構成する他の構成部分は実施の形態2と同様でありその詳細説明を省略する。
次に、この実施形態3に係るエレベータドアの制御装置の動作について図8のフローを用いて説明する。
実施の形態2におけるドア据付現場において階床の認識を行うステップ1から、速度偏差記憶部11Fへ速度偏差値を記憶するステップ12までは実施の形態2と同様であり、速度偏差記憶部11Fに記憶した速度偏差値を速度偏差平均化部11Jで平均化するステップ(ステップ13)が追加されている点が異なり、その他については実施の形態2と同様であるのでその詳細説明を省略する。前記速度偏差記憶部11Fに記憶した速度偏差値を速度偏差平均化部11Jで平均化するステップを追加することにより、各階床における複数回の速度偏差のうち、ある特定回の速度偏差値が全体に対する影響を軽減することができる。
前記実施の形態3によれば、各階床毎にエレベータドアの開閉を行うモータ2に対する速度指令と前記モータ2の実際速度であるモータ速度との速度偏差の絶対値を複数回採取し、これらの偏差値を予め決められた速度偏差値の定数倍と比較して求められた速度偏差値を再度予め決められた所定の速度偏差値と比較し、その比較結果を平均化するので、ある特定回の速度偏差値がエレベータドアの制御に与える影響を軽減でき、制御機能の高機能化が図れる。
以上のように、この発明に係るエレベータドアの制御方法および装置によれば、エレベータドアのパネル重量の変化や据付性能の変化またはエレベータドア機構の経年変化に対応でき、産業上の利用可能性は大なるものがある。
この発明の実施の形態1に係るエレベータドアの制御装置を示す構成図である。 各階床における速度指令とモータ速度との関係を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータドアの制御装置の動作フローを示す図である。 速度偏差値に対応したゲインテーブルの作成方法の一例を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータドアの制御装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータドアの制御装置の動作フローを示す図である。 この発明の実施の形態3に係るエレベータドアの制御装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3に係るエレベータドアの制御装置の動作フローを示す図である。
符号の説明
1 エレベータドア機構部、 2 モータ、
3 パルス発生器、 4 速度変換部、
5 速度指令部、 6 第1の加算部、
7 速度制御部、 8 変流器、
9 モータ電流比較部、 10 電流制御部、
11 12 13 階床情報生成部、 11A 速度偏差積算部、
11B 速度偏差一時記憶部、 11C 速度偏差許容値記憶部、
11D 定数乗算部、 11E 第2の加算部、
11F 速度偏差記憶部、 11G ゲイン格納部、
11H 速度偏差一時記憶部、 11I 第3の加算部、
11J 速度偏差平均化部。

Claims (6)

  1. 速度指令部の速度指令に基づいて各階床毎にエレベータドアの開閉を行う駆動手段を制御し、エレベータドアを開閉制御するエレベータドアの制御方法において、
    前記駆動手段に対する速度指令と前記駆動手段の実際速度との速度偏差の絶対値を複数回採取し、これらの偏差値予め決められた所定の速度偏差値に基づいて各階床毎の速度偏差値を求めると共に、前記各階床毎の速度偏差値に対応するゲインテーブルを作成し、前記ゲインテーブルから適正なゲインを抽出して前記駆動手段を制御することを特徴とするエレベータドアの制御方法。
  2. 速度指令部の速度指令に基づいて各階床毎にエレベータドアの開閉を行う駆動手段を制御し、エレベータドアを開閉制御するエレベータドアの制御方法において、
    前記駆動手段に対する速度指令と前記駆動手段の実際速度との速度偏差の絶対値を複数回採取し、これらの偏差値予め決められた所定の速度偏差値に基づいて速度偏差値を求め、該求められた速度偏差値と前記予め決められた所定の速度偏差値とを比較して各階床毎の速度偏差値を求めると共に、前記各階床毎の速度偏差値に対応するゲインテーブルを作成し、前記ゲインテーブルから適正なゲインを抽出して前記駆動手段を制御することを特徴とするエレベータドアの制御方法。
  3. 速度指令部の速度指令に基づいて各階床毎にエレベータドアの開閉を行う駆動手段を制御し、エレベータドアを開閉制御するエレベータドアの制御方法において、
    前記駆動手段に対する速度指令と前記駆動手段の実際速度との速度偏差の絶対値を複数回採取し、これらの偏差値予め決められた所定の速度偏差値に基づいて速度偏差値を求め、該求められた速度偏差値と前記予め決められた所定の速度偏差値比較し、その結果を平均化することにより各階床毎の速度偏差値を求めると共に、前記各階床毎の速度偏差値に対応するゲインテーブルを作成し、前記ゲインテーブルから適正なゲインを抽出して前記駆動手段を制御することを特徴とするエレベータドアの制御方法。
  4. 各階床毎にエレベータドアの開閉を行う駆動手段に対する速度指令を発生する速度指令部と、前記駆動手段の実際速度を得る速度変換部と、前記速度指令部と前記速度変換部との速度偏差値を出力する第1の加算部と、前記第1の加算部の出力により前記エレベータドアを開閉する駆動手段の各階床毎の速度偏差値を得る階床情報生成部を備えたエレベータドアの制御装置において、
    前記階床情報生成部を、前記第1の加算部からの複数回の出力を絶対値化して積算する速度偏差積算部と、予め決められた所定の速度偏差値を記憶する速度偏差許容値記憶部と、前記速度偏差積算部で積算された各階床の複数回の速度偏差値と前記速度偏差許容値記憶部に記憶された予め決められた所定の速度偏差値に基づいて各階床毎の速度偏差値を求める第2の加算部と、前記第2の加算部から出力される速度偏差値に対応したゲインとしてゲインテーブルを作成すると共に、該ゲインを前記エレベータドアの開閉ゲインとして出力するゲイン格納部と、から構成したことを特徴とするエレベータドアの制御装置。
  5. 第2の加算部から出力される速度偏差値を、予め決められた所定の速度偏差値を記憶する速度偏差許容値記憶部の前記所定の速度偏差値とを比較して出力する第3の加算部を備えたことを特徴とする請求項4に記載のエレベータドアの制御装置。
  6. 第3の加算部から出力される速度偏差値を平均化する速度偏差平均化部を備えたえたことを特徴とする請求項5に記載のエレベータドアの制御装置。
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