JP4586351B2 - 標本ホルダ及びこれを具えたステージ及び顕微鏡 - Google Patents
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例えば、特開平10−39230号公報の従来技術には、ステージ上に配されたホルダ本体(基台)と、ホルダ本体に設置されプレパラート(標本)の一方の端面に当接する標本支持部と、標本支持部に対向する位置に設けられ、標本の他方の端面を標本支持部の方向に付勢することで標本をステージ上の観察位置に固定する回転爪を備えたものが記載されている。
この回転爪は、ホルダ本体に設けられた軸に軸回転可能に取り付けられている。この軸回転により、標本を固定する状態と標本を開放する状態とに切り替えることができる。更に回転爪は、軸に設けられた渦巻きばねを介して設置されているため、回転爪は、常に標本を固定する方向に付勢された状態になっている。したがって、標本を固定する場合には、回転爪を付勢されている方向とは逆方向に軸回転させ、つまり、回転爪を開く状態にし回転爪と標本支持部と標本ホルダ本体との間の空間に標本を配置し、その後、回転爪を標本方向の付勢により固定させる。
る標本ホルダ基台を有する標本ホルダにおいて、前記標本ホルダ基台は、前記ステージ上における標本のX方向およびY方向の位置決めをする当て面と、標本の配置スペースを介して前記X方向の当て面と対向する位置に設けられ、その一部は標本の前記配置スペース側に突出し、標本を前記標本ホルダに設置したとき標本方向であるX方向へ付勢をする円形の板ばねと、を有し、標本を前記標本ホルダに固定したときの前記押圧部材と標本との接触部は標本の辺部に当接するように配置されることを特徴とする顕微鏡用ステージの標本ホルダ(請求項1)」を提供する。
形成されていることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡用ステージの標本ホ
ルダ(請求項2)」を提供する。
ることを特徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡用ステージの標本ホルダ (請求項3)」を提供する。
本ホルダを有する顕微鏡用ステージ(請求項4)」を提供する。
図1は本発明の標本ホルダの第1の実施形態を示す概略図であり、標本ホルダを上から見たところである。
図2(a)は、同じく第1の実施形態の概略構成を示す図であり、標本上に載置される標本を固定するための押圧部材が見えるようにした図1における矢視断面図である。
図2(b)は図2(a)における押圧部材付近(円で囲んだ部分)を拡大した図である。
図3(a)は同じく第1の実施形態を示す図であり、標本ホルダを下から見たところである。
図3(b)は図3(a)における押圧部材付近(円で囲んだ部分)を拡大した図である。
標本ホルダ基台1は略コの字形状をしている。その開口部が検鏡者側を向いており、そこに標本7(例えばプレパラートやスライドガラス)が配置される。標本ホルダ基台1には標本7を位置決めするための当て面1a、1b及び1cが構成されており、1a及び1bは、Y方向(検鏡者に対して奥行き方向)の位置決めに使用され、1a及び1bに対して直角方向に構成されている1cはX方向(検鏡者に対して横方向)の位置決めに使用される。
また、標本7を挟んで当て面1cに対して反対側に位置する標本ホルダ基台1の内部には、押圧部材である線ばね5が配置されている。標本ホルダ基台1には線ばね5が収納されるスペースが略円形に構成されており、線ばね5はそのスペースに配置されている。さらに線ばね5が飛び出さないように板6で蓋をされている。すなわち線ばね5は標本ホルダ基台1と板6により構成されるスペース内に収納されている。ちなみに板6は標本ホルダ基台1の下面より突出していない。
検鏡者は標本7を手で持ち、図示しないステージ上面を滑らせながら標本ホルダ基台1の開口している方向からコの字形状内部へと(当て面1a、1bに向かって)真直ぐに押していく。途中標本7のX方向(長手方向)の端面で線ばね5を押し込むようにスライドさせ、最終的には標本7が当て面1a、1bに当たるまで押し込んでいく。
検鏡者が標本7より手を離すと標本7は線ばね5により付勢され、もう1つの当て面1cへと押し当てられ、これにより標本7は標本ホルダ基台1に対して位置決めされる。
また標本7を取り外す際には、逆の手順により簡単に取り外すことが可能である。
以上のように検鏡者はステージに対する標本の交換作業を片手だけを用い、少ない力で簡単に行うことが可能になる。
また、ばねの他、弾性を有する部材を使用することができる。例えば、ゴムやウレタンなどでもよい。
5 押圧部材
1a、1b、1c 当て面
Claims (5)
- 顕微鏡用のステージ上に設置され、標本の位置を固定する標本ホルダ基台を
有する標本ホルダにおいて、
前記標本ホルダ基台は、前記ステージ上における標本のX方向およびY方向の位置決めをする当て面と、標本の配置スペースを介して前記X方向の当て面と対向する位置に設けられ、その一部は前記配置スペース側に突出し、標本を前記標本ホルダに設置したとき標本方向であるX方向へ付勢をする円形の板ばねと、を有し、
標本を前記標本ホルダに固定したときの前記押圧部材と標本との接触部は標本の辺部に当接するように配置されることを特徴とする顕微鏡用ステージの標本ホルダ。 - 前記標本ホルダは、前記円形の板ばねを収納する円形のスペースが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡用ステージの標本ホルダ。
- 前記円形の板ばねの円の中心は、前記標本ホルダ基台内に設置されることを特徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡用ステージの標本ホルダ。
- 請求項1から3のいずれか一項に記載された顕微鏡用ステージの標本ホルダを有する顕微鏡用ステージ。
- 請求項4に記載の顕微鏡用ステージを有する顕微鏡。
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