JP4585537B2 - トラクタの伝動構造 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの下手側に摩擦式の伝動クラッチと変速装置(走行用やPTO用等)とを直列に配置したトラクタの伝動構造に関する。
トラクタでは、例えば特許文献1に開示されているように、エンジン(特許文献1の図1の1)の下手側に、摩擦式の伝動クラッチ(特許文献1の図1の26,27)と、変速装置(特許文献1の図1の10)とを直列に配置したものがある(特許文献1では、変速装置が上手側で、伝動クラッチが下手側であるが、この逆に伝動クラッチが上手側で、変速装置が下手側の場合もある)。
特許文献1では、変速装置の操作が開始されると(例えば、変速装置が1速位置から2速位置に操作され始めると)(特許文献1の図7のA1,A3及びB1,B2,B3参照)、伝動クラッチの作動圧が伝動状態の作動圧(特許文献1の図7のP2)から、所定低圧(特許文献1の図7のP3)に減圧されて、伝動クラッチが半伝動状態(又は、それ以下の状態)に操作される(特許文献1の図7のA2及びB1,B2,B3参照)。
次に、変速装置の操作が終了すると(例えば、変速装置が2速位置に操作されると)(特許文献1の図7のA1,A3及びB3,B4参照)、伝動クラッチの作動圧が所定低圧(特許文献1の図7のP3)から、伝動状態の作動圧(特許文献1の図7のP2)に漸次的に昇圧される(特許文献1の段落番号[0030]〜[0034]参照)。
この場合、特許文献1では変速装置の操作時において、伝動クラッチの作動圧を所定低圧に減圧する際に、エンジンに掛かる負荷等の条件に応じて、前述の所定低圧を高圧側及び低圧側に変更することによって、伝動クラッチや変速装置に大きな負荷が掛からないように、ショック少なく変速装置の操作が行われるように構成している。
特許第3096572号
特許文献1では、変速装置の操作時に伝動クラッチの作動圧(結合力)を変更して、伝動クラッチや変速装置に大きな負荷が掛からないように構成しているが、変速装置の操作が終了した後においては、伝動クラッチの作動圧(結合力)は、一定の伝動状態の作動圧(結合力)(特許文献1の図7のP2)に維持されている。
しかし、変速装置が変速位置に保持された状態においても、作業地や作業装置の状態の変化により、伝動クラッチや変速装置に掛かる負荷は変動するので、変速装置が変速位置に保持された状態で、伝動クラッチや変速装置に大きな負荷が掛からないようにすると言う面で改善の余地がある。
本発明は、エンジンの下手側に摩擦式の伝動クラッチと変速装置とを直列に配置したトラクタの伝動構造において、変速装置が変速位置に保持された状態で、伝動クラッチや変速装置に大きな負荷が掛からないようにすることを目的としている。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は、トラクタの伝動構造において次のように構成することにある。
エンジンの下手側に、摩擦式の伝動クラッチと変速装置と副変速装置とを直列に配置して、副変速装置を超低速位置、低速位置及び高速位置に操作自在に構成する。伝動クラッチの結合力を強弱に変更して伝動クラッチのトルクを高低に変更する結合力変更手段を備える。副変速装置が超低速位置に操作されている状態において、伝動クラッチの半伝動状態よりも強い予め設定された一定値の結合力が得られるように結合力変更手段を操作し、且つ、副変速装置が高速位置に操作されている状態において、副変速装置の超低速位置での結合力よりも強い結合力で伝動クラッチが伝動状態となる予め設定された一定値の結合力が得られるように結合力変更手段を操作し、且つ、副変速装置が低速位置に操作されている状態において、副変速装置の超低速位置での結合力と副変速装置の高速位置での結合力との間で、変速装置の高速側での伝動クラッチの結合力よりも変速装置の低速側での伝動クラッチの結合力が変速装置の変速位置に応じて段階的に弱くなるように、変速装置の変速位置に対応させて変速装置の変速位置が低速側ほど段階的に弱くなる形態で変速装置の変速位置毎に予め設定された伝動クラッチの結合力が得られるように、結合力変更手段を操作する制御手段を備える。
(作用)
一般に、変速装置が高速側に操作されると、伝動クラッチ及び変速装置から高回転低トルクの動力が伝達されようとするのであり、変速装置が低速側に操作されると、伝動クラッチ及び変速装置から低回転高トルクの動力が伝達されようとする。
これによって、変速装置が低速側の変速位置に保持された状態で、作業地や作業装置の状態の変化により、作業地や作業装置の抵抗が大きくなると、これに伴って伝動クラッチや変速装置に掛かる負荷が大きくなるのであり、この後にエンジンの回転数の低下やエンジンの停止に発展する。
本発明の第1特徴によると、変速装置の高速側での伝動クラッチの結合力よりも、変速装置の低速側での伝動クラッチの結合力が弱くなるように構成しているので、前述のように変速装置が低速側の変速位置に保持された状態で、作業地や作業装置の抵抗が大きくなり、伝動クラッチや変速装置に掛かる負荷が大きくなると、伝動クラッチが滑って(伝動クラッチの結合力が弱いことによる)、伝動クラッチや変速装置に大きな負荷が掛かる状態が回避される。これと同時に、エンジンに大きな負荷が掛かる状態も回避されて、エンジンの回転数の低下やエンジンの停止が回避される。
(発明の効果)
本発明の第1特徴によると、エンジンの下手側に摩擦式の伝動クラッチと変速装置とを直列に配置したトラクタの伝動構造において、変速装置が低速側の変速位置に保持された状態で、伝動クラッチや変速装置に掛かる負荷が大きくなると、伝動クラッチが滑るように構成することにより、伝動クラッチや変速装置に大きな負荷が掛かる状態を回避することができるようになって、伝動クラッチや変速装置の破損の防止及び耐久性の向上を図ることができた。
これと同時に、エンジンに大きな負荷が掛かる状態も回避されて、エンジンの回転数の低下やエンジンの停止が回避されるようになり、作業の一時中断のような事態を回避することができて、作業性の向上を図ることができた。
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴のトラクタの伝動構造において次のように構成することにある。
伝動クラッチが、前後進切換装置の前進クラッチ及び後進クラッチである。
[II]
(構成)
本発明の第特徴は、本発明の第1又は第2特徴のトラクタの伝動構造において次のように構成することにある。
伝動クラッチの上手側の回転数を検出する第1回転数センサーと、伝動クラッチの下手側の回転数を検出する第2回転数センサーとを備える。第1及び第2回転数センサーの検出値に基づいて、伝動クラッチに滑りが発生したことが検出されると、伝動クラッチの結合力が強められるように、結合力変更手段を操作する結合力上昇手段を備える。
(作用)
本発明の第特徴によると、本発明の第1又は第2特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
主に変速装置が低速側の変速位置に保持された状態において、前項[I]に記載のように、伝動クラッチに滑りが発生した場合(主に変速装置の高速側での伝動クラッチの結合力よりも、変速装置の低速側での伝動クラッチの結合力が弱いことによる)、伝動クラッチが滑る状態が長時間に亘ると、伝動クラッチの破損(例えば焼き付き等)、走行速度や作業装置の作動速度の低下に発展する。
本発明の第特徴によれば、主に変速装置が低速側の変速位置に保持された状態において、第1及び第2回転数センサーの検出値に基づいて、伝動クラッチに滑りが発生したことが検出されると、伝動クラッチの結合力が強められる。これにより、伝動クラッチの長時間に亘る滑りが抑えられて、伝動クラッチの破損(例えば焼き付き等)が回避されるのであり、走行速度や作業装置の作動速度の低下が回避される。
(発明の効果)
本発明の第特徴によると、本発明の第1又は第2特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第特徴によれば、主に変速装置が低速側の変速位置に保持された状態において、伝動クラッチに滑りが発生しても、伝動クラッチの結合力を強めて、伝動クラッチの長時間に亘る滑りを抑えることにより、伝動クラッチの破損(例えば焼き付き等)に発展する状態を回避することができるようになって、伝動クラッチの耐久性の向上を図ることができた。
これと同時に、走行速度や作業装置の作動速度の低下が回避されて、作業性の向上を図ることができた。
[III]
(構成)
本発明の第特徴は、本発明の第1〜特徴のうちのいずれか一つのトラクタの伝動構造において次のように構成することにある。
エンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサーを備える。エンジン回転数センサーの検出値が低下すると、伝動クラッチの結合力が弱められるように、結合力変更手段を操作する結合力低下手段を備える。
(作用)
本発明の第特徴によると、本発明の第1〜特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
主に変速装置が高速側の変速位置に保持された状態においては、前項[I]に記載のように、伝動クラッチに滑りは発生し難い(主に変速装置の低速側での伝動クラッチの結合力よりも、変速装置の高速側での伝動クラッチの結合力が強いことによる)。この状態において、作業地や作業装置の抵抗が大きくなると、エンジンに掛かる負荷が大きくなり、エンジンの回転数の低下に発展する。
本発明の第特徴によれば、主に変速装置が高速側の変速位置に保持された状態において、エンジン回転数センサーの検出値が低下すると(エンジンの回転数が低下すると)、伝動クラッチの結合力が弱められる。これにより、伝動クラッチに滑りが発生することが許容され、エンジンに大きな負荷が掛かる状態が回避されて、エンジンの回転数が低下する状態が回避されるのであり、エンジンの回転数を回復させることができる。
(発明の効果)
本発明の第特徴によると、本発明の第1〜特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第特徴によれば、主に変速装置が高速側の変速位置に保持された状態において、エンジンの回転数が低下すると、伝動クラッチの結合力を弱めて、エンジンの回転数を回復させることにより、走行速度や作業装置の作動速度の低下が回避されて、作業性の向上を図ることができた。
[1]
図1は四輪駆動型のトラクタの走行伝動系を示しており、先ず第1主変速装置13(変速装置に相当)、第2主変速装置15(変速装置に相当)、第1副変速装置14(変速装置に相当)、第2副変速装置16(変速装置に相当)について説明する。
図1に示すように、エンジン1の動力が伝動軸2に伝達され、後述する[4]に記載のようにPTO軸3に伝達される。伝動軸2に円筒状の伝動軸4が相対回転自在に外嵌されており、伝動軸2,4と平行に第1主伝動軸7及び第1副伝動軸8が配置されて、第1主及び副伝動軸7,8の間に第1油圧クラッチ9が備えられている。伝動軸2,4と平行に第2主伝動軸10及び第2副伝動軸11が配置されて、第2主及び副伝動軸10,11の間に第2油圧クラッチ12が備えられている。第1及び第2油圧クラッチ9,12は油圧多板式で摩擦式に構成されており、作動油が供給されることにより伝動状態に操作され、作動油が排出されることにより遮断状態に操作されるように構成されている。
図1に示すように、伝動軸2と第1主伝動軸7との間にシンクロメッシュ型式の第1主変速装置13が備えられて、伝動軸2と第2主伝動軸10との間にシンクロメッシュ型式の第2主変速装置15が備えられている。伝動軸2に第1ギヤ17、第2ギヤ18、第3ギヤ19、第4ギヤ20が固定されている。第1主伝動軸7に相対回転自在に外嵌された低速ギヤ21及び高速ギヤ22が第1ギヤ17及び第3ギヤ19に咬合しており、シフト部材23がスプライン構造により第1主伝動軸7に一体回転及びスライド自在に外嵌されて、第1主変速装置13が構成されている。第2主伝動軸10に相対回転自在に外嵌された低速ギヤ24及び高速ギヤ25が第2ギヤ18及び第4ギヤ20に咬合しており、シフト部材26がスプライン構造により第2主伝動軸10に一体回転及びスライド自在に外嵌されて、第2主変速装置15が構成されている。
図1に示すように、伝動軸4と第1副伝動軸8との間にシンクロメッシュ型式の第1副変速装置14が備えられ、伝動軸4と第2副伝動軸11との間にシンクロメッシュ型式の第2副変速装置16が備えられている。伝動軸4に低速ギヤ27及び高速ギヤ28が固定されており、第1副伝動軸8に相対回転自在に外嵌された低速ギヤ29及び高速ギヤ30が低速ギヤ27及び高速ギヤ28に咬合し、シフト部材31がスプライン構造により第1副伝動軸8に一体回転及びスライド自在に外嵌されて、第1副変速装置14が構成されている。第2副伝動軸11に相対回転自在に外嵌された低速ギヤ32及び高速ギヤ33が低速ギヤ27及び高速ギヤ28に咬合し、シフト部材34がスプライン構造により第2副伝動軸11に一体回転及びスライド自在に外嵌されて、第2副変速装置16が構成されている。
以上の構造により、後述する[5]に記載のように、伝動軸2の動力が第1主及び副伝動軸7,8を介して伝動軸4に伝達される状態(第1油圧クラッチ9の伝動状態)、並びに伝動軸2の動力が第2主及び副伝動軸10,11を介して伝動軸4に伝達される状態(第2油圧クラッチ12の伝動状態)が得られる。
図1に示すように、伝動軸2の動力が第1主及び副伝動軸7,8を介して伝動軸4に伝達される状態(第1油圧クラッチ9の伝動状態)において、伝動軸2の動力が第1主変速装置13、第1主伝動軸7、第1油圧クラッチ9、第1副伝動軸8及び第1副変速装置14を介して4段に変速されて伝動軸4に伝達される(後述する1速位置、3速位置、5速位置、7速位置)。
図1に示すように、伝動軸2の動力が第2主及び副伝動軸10,11を介して伝動軸4に伝達される状態(第2油圧クラッチ12の伝動状態)において、伝動軸2の動力が第2主変速装置15、第2主伝動軸10、第2油圧クラッチ12、第2副伝動軸11及び第2副変速装置16を介して4段に変速されて伝動軸4に伝達される(後述する2速位置、4速位置、6速位置、8速位置)。
[2]
次に、副変速装置44について説明する。
図1に示すように、伝動軸2,4と平行に伝動軸5が配置され、伝動軸5に円筒状の伝動軸6が相対回転自在に外嵌されており、伝動軸6に固定された伝動ギヤ43が高速ギヤ28に咬合している。伝動軸5,6の間に、シンクロメッシュ型式の副変速装置44が備えられている。
図1に示すように、伝動軸6に伝動ギヤ45が固定され、伝動軸5に伝動ギヤ46が相対回転自在に外嵌されており、シフト部材47がスプライン構造により伝動軸5に一体回転及びスライド自在に外嵌されている。伝動軸5,6と平行に配置された伝動軸48,49が備えられており、伝動軸48に伝動ギヤ50,51が相対回転自在に外嵌されて、伝動軸48に伝動ギヤ52が固定され、伝動ギヤ45,50が咬合し、伝動ギヤ46,52が咬合している。伝動軸49に伝動ギヤ54,55が固定され、伝動ギヤ51,54が咬合しており、シフトギヤ56がスプライン構造により伝動軸48に一体回転及びスライド自在に外嵌されている。シフト部材47及びシフトギヤ56をスライド操作する副変速レバー(図示せず)が備えられており、運転者が副変速レバーを人為的に操作する。以上のようにして、副変速装置44が構成されている。
これにより、図1に示すように、シフト部材47を伝動軸6に咬合させると、伝動軸5,6が連結された状態となって、伝動軸4の動力が高速ギヤ28及び伝動ギヤ43、伝動軸6を介して伝動軸5に伝達される(副変速装置44の高速位置)。
シフト部材47を伝動ギヤ46に咬合させ、シフトギヤ56を伝動ギヤ55から離間させて伝動ギヤ51に咬合させると、伝動軸4の動力が高速ギヤ28及び伝動ギヤ43,45,50、伝動軸48、伝動ギヤ52,46を介して伝動軸5に伝達される(副変速装置44の低速位置)。
シフト部材47を伝動ギヤ46に咬合させ、シフトギヤ56を伝動ギヤ51から離間させて伝動ギヤ55に咬合させると、伝動軸4の動力が高速ギヤ28及び伝動ギヤ43,45,50,51、伝動ギヤ54,55及び伝動軸49、シフトギヤ56、伝動軸48、伝動ギヤ52,46を介して伝動軸5に伝達される(副変速装置44の超低速位置)。
[3]
次に、前後進切換装置67、前後進切換装置67(前進クラッチ75(伝動クラッチに相当)及び後進クラッチ76(伝動クラッチに相当))から前輪77及び後輪78までの伝動系について説明する。
図1に示すように、伝動軸5と同芯状に伝動軸66が配置されており、伝動軸5,66の間に油圧クラッチ型式の前後進切換装置67が備えられている。
図1に示すように、円筒状の伝動軸68が伝動軸2に相対回転自在に外嵌されて、伝動軸68に伝動ギヤ69,70が固定されており、伝動軸5に固定された伝動ギヤ71が伝動ギヤ69に咬合している。伝動軸66に伝動軸72が連結され、伝動軸72が伝動軸5と同芯状に配置されており、伝動軸72に相対回転自在に外嵌された伝動ギヤ73が中間ギヤ74を介して伝動ギヤ70に咬合している。伝動ギヤ71と伝動軸72との間に、油圧多板式で摩擦式の油圧クラッチである前進クラッチ75が備えられ、伝動ギヤ73と伝動軸72との間に、油圧多板式で摩擦式の油圧クラッチである後進クラッチ76が備えられており、前進及び後進クラッチ75,76は作動油が供給されることにより伝動状態に操作され、作動油が排出されることにより遮断状態に操作されるように構成されている。以上のようにして、前後進切換装置67が構成されている。
これにより、図1に示すように、前進クラッチ75を伝動状態に操作し、後進クラッチ76を遮断状態に操作すると、伝動軸5,72が連結された状態となって、伝動軸5の動力が前進クラッチ75を介して前進状態で伝動軸72,66に伝達される。後進クラッチ76を伝動状態に操作し、前進クラッチ75を遮断状態に操作すると、伝動軸5の動力が伝動ギヤ71,69、伝動軸68、伝動ギヤ70、中間ギヤ74、伝動ギヤ73及び後進クラッチ76を介して後進状態で伝動軸72,66に伝達される。伝動軸66に対して後輪デフ機構79及び遊星減速機構80が備えられており、伝動軸66の動力が後輪デフ機構79及び遊星減速機構80を介して、右及び左の後輪78に伝達される。
図1に示すように、伝動軸66と平行に伝動軸81が配置され、伝動軸66に固定された伝動ギヤ82と伝動軸81に固定された伝動ギヤ83とが咬合しており、伝動軸81と前輪伝動軸84との間に、油圧クラッチ型式の前輪変速機構85が備えられ、前輪伝動軸84に対して前輪デフ機構86及び遊星減速機構87が備えられている。これにより、伝動軸66の動力が伝動ギヤ82,83、伝動軸81、前輪変速機構85、前輪デフ機構86及び遊星減速機構87を介して、右及び左の前輪77に伝達される。
図1に示すように、前輪変速機構85は前輪77及び後輪78が同じ速度で駆動される標準状態、前輪77が後輪78よりも高速で駆動される増速状態に操作自在に構成されている。前輪77が直進位置、直進位置から右及び左の設定角度の範囲内に操向操作されている状態では、前輪変速機構85が標準状態に操作されており、前輪77が右又は左の設定角度を越えて右又は左に操向操作されると、前輪変速機構85が増速状態に操作されて小回り旋回が円滑に行われる。
[4]
次に、PTO軸3への伝動系について説明する。
図1に示すように、伝動軸2に伝動ギヤ88が固定されて、伝動軸2の動力が伝動ギヤ88及び中間ギヤ89を介して油圧ポンプ90に伝達されており、エンジン1が作動している状態では、油圧ポンプ90に常に動力が伝達されて、油圧ポンプ90が駆動されている。
図1に示すように、伝動軸2と同芯状に伝動軸91が配置されており、伝動ギヤ88と伝動軸91との間にPTOクラッチ92及びPTO変速装置93が備えられている。PTOクラッチ92は油圧多板式で摩擦式に構成されており、作動油が供給されることにより伝動状態に操作され、作動油が排出されることにより遮断状態に操作されるように構成されている。
図1に示すように、PTOクラッチ92に伝動ギヤ94が固定され、円筒状の伝動軸95が伝動軸66に相対回転自在に外嵌されて、伝動軸95に伝動ギヤ96,97,98が固定されており、伝動ギヤ94,98が咬合している。伝動軸91に伝動ギヤ99,100が相対回転自在に外嵌されて、伝動ギヤ96,99が咬合し、伝動ギヤ97,100が咬合しており、シフト部材101,102がスプライン構造により伝動軸91に一体回転及びスライド自在に外嵌されている。伝動軸66に伝動ギヤ103が固定され、伝動軸91に伝動ギヤ104が相対回転自在に外嵌されており、伝動ギヤ103,104が咬合している。以上のようにして、PTO変速装置93が構成されている。
これにより、図1に示すように、シフト部材101を伝動ギヤ99に咬合させると、PTOクラッチ92の動力が伝動ギヤ94,98、伝動軸95、伝動ギヤ96,99を介して、低速状態で伝動軸91及びPTO軸3に伝達される。シフト部材102を伝動ギヤ100に咬合させると、PTOクラッチ92の動力が伝動ギヤ94,98、伝動軸95、伝動ギヤ97,100を介して、中速状態で伝動軸91及びPTO軸3に伝達される。シフト部材102を伝動ギヤ94に咬合させると、PTOクラッチ92及び伝動軸91が連結された状態となって、PTOクラッチ92の動力が高速状態で伝動軸91及びPTO軸3に伝達される。シフト部材101を伝動ギヤ104に咬合させると、伝動軸66の動力が伝動ギヤ103,104を介して、伝動軸91及びPTO軸3に伝達される。
[5]
次に、第1主変速装置13及び第1副変速装置14、第2主変速装置15及び第2副変速装置16の操作構造について説明する。
図1及び図2に示すように、第1主変速装置13において、シフト部材23をスライド操作する複動型で油圧シリンダ型式のアクチュエータ35、アクチュエータ35に作動油を給排操作する制御弁39が備えられ、第1副変速装置14において、シフト部材31をスライド操作する複動型で油圧シリンダ型式のアクチュエータ36、アクチュエータ36に作動油を給排操作する制御弁40が備えられている。アクチュエータ35はシフト部材23が低速ギヤ21に咬合する低速位置L、シフト部材23が高速ギヤ22に咬合する高速位置H及び中立位置Nに作動自在に構成されており、アクチュエータ36はシフト部材31が低速ギヤ29に咬合する低速位置L、及びシフト部材31が高速ギヤ30に咬合する高速位置Hに作動自在に構成されている。
図1及び図2に示すように、第2主変速装置15において、シフト部材26をスライド操作する複動型で油圧シリンダ型式のアクチュエータ37、アクチュエータ37に作動油を給排操作する制御弁41が備えられ、第2副変速装置16において、シフト部材34をスライド操作する複動型で油圧シリンダ型式のアクチュエータ38、アクチュエータ38に作動油を給排操作する制御弁42が備えられている。アクチュエータ37はシフト部材26が低速ギヤ24に咬合する低速位置L、シフト部材26が高速ギヤ25に咬合する高速位置H及び中立位置Nに作動自在に構成されており、アクチュエータ38はシフト部材34が低速ギヤ32に咬合する低速位置L、及びシフト部材34が高速ギヤ33に咬合する高速位置Hに作動自在に構成されている。
図2に示すように、前進クラッチ75に作動油を給排操作する電磁比例減圧弁型式の制御弁59(結合力変更手段に相当)、後進クラッチ76に作動油を給排操作する電磁比例減圧弁型式の制御弁60(結合力変更手段に相当)、第1油圧クラッチ9に作動油を給排操作する電磁比例減圧弁型式の制御弁61、及び第2油圧クラッチ12に作動油を給排操作する電磁比例減圧弁型式の制御弁62が備えられている。
以上の構造により図1及び図8に示すように、伝動軸2の動力が第1主及び副伝動軸7,8を介して伝動軸4に伝達される状態(第1油圧クラッチ9の伝動状態)において、シフト部材31の低速位置Lでシフト部材23の低速位置Lが1速位置、シフト部材31の低速位置Lでシフト部材23の高速位置Hが3速位置、シフト部材31の高速位置Hでシフト部材23の低速位置Lが5速位置、シフト部材31の高速位置Hでシフト部材23の高速位置Hが7速位置となる。前述の1速及び3速位置において、第2油圧クラッチ12が遮断状態に操作され、シフト部材26が中立位置Nでシフト部材34が低速位置Lに位置している。5速及び7速位置において、第2油圧クラッチ12が遮断状態に操作され、シフト部材26が中立位置Nでシフト部材34が高速位置Hに位置している。
図1及び図8に示すように、伝動軸2の動力が第2主及び副伝動軸10,11を介して伝動軸4に伝達される状態(第2油圧クラッチ12の伝動状態)において、シフト部材34の低速位置Lでシフト部材26の低速位置Lが2速位置、シフト部材34の低速位置Lでシフト部材26の高速位置Hが4速位置、シフト部材34の高速位置Hでシフト部材26の低速位置Lが6速位置、シフト部材34の高速位置Hでシフト部材26の高速位置Hが8速位置となる。前述の2速及び4速位置において、第1油圧クラッチ9が遮断状態に操作され、シフト部材23が中立位置Nでシフト部材31が低速位置Lに位置している。6速及び8速位置において、第1油圧クラッチ9が遮断状態に操作され、シフト部材23が中立位置Nでシフト部材31が高速位置Hに位置している。
図2に示すように、1〜8速位置に操作自在な変速レバー63及び前後進レバー57が備えられて、突出側に付勢された操作スイッチ65が変速レバー63の握り部に備えられており、変速レバー63及び前後進レバー57、操作スイッチ65の操作位置が、制御装置64(制御手段に相当)に入力されている。7セグメントの表示部53が備えられており、変速レバー63の操作位置又は第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16の変速位置(1速位置〜8速位置)(図8参照)が、表示部53に表示される。
図2に示すように、制御装置64は後述する[6][7][8]に記載のように、変速レバー63及び前後進レバー57の操作位置、操作スイッチ65の操作位置(第1及び第2変速モード)に基づいて、制御弁39〜42,59〜62を操作して、アクチュエータ35〜38を作動させ、前進及び後進クラッチ75,76、第1及び第2油圧クラッチ9,12を伝動及び遮断状態に操作する。前後進レバー57を前進位置Fに操作すると、前進クラッチ75が伝動状態に操作されて後進クラッチ76が遮断状態に操作され、前後進レバー57を後進位置Rに操作すると、後進クラッチ76が伝動状態に操作されて前進クラッチ75が遮断状態に操作される。
前進及び後進クラッチ75,76に対して、人為的に踏み操作自在なクラッチペダル(図示せず)が備えられて、クラッチペダルの操作位置が制御装置64に入力されている。これにより、前後進レバー57が前進位置Fに操作されている状態(前進クラッチ75が伝動状態に操作されて後進クラッチ76が遮断状態に操作された状態)において、クラッチペダルを踏み操作すると前進クラッチ75が遮断状態に操作され、クラッチペダルを戻し操作すると前進クラッチ75が伝動状態に操作される。前後進レバー57が後進位置Rに操作されている状態(後進クラッチ76が伝動状態に操作されて前進クラッチ75が遮断状態に操作された状態)において、クラッチペダルを踏み操作すると後進クラッチ76が遮断状態に操作され、クラッチペダルを戻し操作すると後進クラッチ76が伝動状態に操作される。
[6]
この農用トラクタでは第1変速モード及び第2変速モードが制御装置64に備えられており、運転者が操作スイッチ65により第1変速モード及び第2変速モードを選択する。操作スイッチ65を押し操作せずに変速レバー63を操作すると、第1変速モードが選択され、操作スイッチ65を押し操作して変速レバー63を操作すると、第2変速モードが選択される。
次に、第1変速モードの前半について、図3,5,6に基づいて説明する。
変速レバー63及び操作スイッチ65を操作する前の状態において、現在の第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16の変速位置(1速位置〜8速位置)が、表示部53に表示されている(ステップS1)。この状態において、操作スイッチ65を押し操作せずに(ステップS2)、変速レバー63を操作すると(ステップS3)、第1変速モードが設定される。
後述するように第1変速モードにおいては、変速レバー63をある操作位置から別の操作位置に操作した場合、変速レバー63の操作に追従するように、変速レバー63の操作前の操作位置に対応する変速位置(1速位置〜8速位置)から、第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16が1段ずつ操作されて、変速レバー63の操作後の操作位置(変速レバー63が停止した操作位置)に対応する変速位置(1速位置〜8速位置)に達するように操作される。
例えば変速レバー63を1速位置から5速位置に操作すると、第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16において、1速位置から2速位置への操作が行われ、2速位置から3速位置への操作が行われ、3速位置から4速位置への操作が行われ、4速位置から5速位置への操作が行われる。例えば変速レバー63を6速位置から3速位置に操作すると、第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16において、6速位置から5速位置への操作が行われ、5速位置から4速位置への操作が行われ、4速位置から3速位置への操作が行われる。
例えば変速レバー63を1速位置に操作している状態(シフト部材23が低速位置L、シフト部材26が中立位置N、シフト部材31,34が低速位置L、前進クラッチ75(後進クラッチ76)及び第1油圧クラッチ9が作動圧P1で伝動状態、第2油圧クラッチ12が作動圧P0で遮断状態に操作された状態)において、例えば変速レバー63を高速側に操作し始めて(ステップS3),5速位置で操作を止めたとする(変速レバー63が5速位置で停止した状態)(ステップS19)、変速レバー63が停止した5速位置が目標変速位置として設定される(ステップS20)。この場合、後述するように変速レバー63を1速位置から操作し始めると、変速レバー63の操作に追従するように、第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16が操作され始める。
前述のように、変速レバー63を1速位置に操作している状態から変速レバー63を操作し始めると(ステップS3)(時点T11)、シフト部材26が中立位置Nから低速位置Lに操作される(ステップS4,S5)(時点T11から時点T12)。これにより、シフト部材23,31が1速位置の状態で、シフト部材26,34が2速位置の状態となる。この場合、シフト部材34は高速位置Hに操作されずに低速位置Lに残される(ステップS6を通過)(図8参照)。
シフト部材26が低速位置L(2速位置の状態)に操作されると(ステップS5)(時点T12)、前進クラッチ75(後進クラッチ76)が作動圧P2(作動圧P0,P1の間の中間)に速やかに減圧されて、半伝動状態に操作される(ステップS7)(時点T12)(実線A3参照)。これと略同時に、第2油圧クラッチ12が作動圧P0から比較的速やかに昇圧されて伝動状態に操作されながら(時点T12から時点T13)(点線A2参照)、第1油圧クラッチ9が作動圧P1から比較的速やかに減圧されて遮断状態に操作される(ステップS8)(時点T12から時点T13)(一点鎖線A1参照)。
これにより、図1に示すように、シフト部材23,31が1速位置の状態での動力が伝動軸4に伝達されるのと同時に、シフト部材26,34が2速位置の状態での動力が伝動軸4に伝達されて合流する二重伝動状態が発生するのであり、二重伝動状態においてトルクの変動が生じても、半伝動状態の前進クラッチ75(後進クラッチ76)がある程度滑ることによりトルクの変動が吸収されて、トルクの変動の少ない動力が前輪77及び後輪78に伝達される。
第2油圧クラッチ12が作動圧P1で伝動状態に操作され、第1油圧クラッチ9が作動圧P0で遮断状態に操作されると(時点T13)、シフト部材23が中立位置Nに操作される(ステップS9)(時点T13から時点T14)。この場合、シフト部材31は高速位置Hに操作されずに低速位置Lに残される(ステップS10を通過)(図8参照)。シフト部材23が中立位置Nに操作されると(時点T14)、前進クラッチ75(後進クラッチ76)が作動圧P2から漸次的に昇圧されて作動圧P1に達し伝動状態に操作される(ステップS11)(時点T14から時点T15)。
以上のようにして、1速位置から2速位置への操作が終了するのであり、操作後の第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16の変速位置(2速位置)が表示部53に表示される(ステップS18)。
[7]
次に、第1変速モードの後半について、図6に基づいて説明する。
前項[6]に記載のような1速位置から2速位置への操作が終了すると、ステップS22,S4からステップS12に移行し、シフト部材26,34が2速位置の状態で、シフト部材23,31が3速位置の状態に操作される(ステップS12)。この場合、シフト部材31は高速位置Hに操作されずに低速位置Lに残される(ステップS13を通過)(図8参照)。前進クラッチ75(後進クラッチ76)が作動圧P2(作動圧P0,P1の間の中間)に速やかに減圧されて、半伝動状態に操作され(ステップS14)、これと略同時に第1油圧クラッチ9が作動圧P0から比較的速やかに昇圧されて伝動状態に操作されながら、第2油圧クラッチ12が作動圧P1から比較的速やかに減圧されて遮断状態に操作される(ステップS15)。
これにより、図1に示すように、シフト部材26,34が2速位置の状態での動力が伝動軸4に伝達されるのと同時に、シフト部材23,31が3速位置の状態での動力が伝動軸4に伝達されて合流する二重伝動状態が発生するのであり、二重伝動状態においてトルクの変動が生じても、半伝動状態の前進クラッチ75(後進クラッチ76)がある程度滑ることによりトルクの変動が吸収されて、トルクの変動の少ない動力が前輪77及び後輪78に伝達される。
第1油圧クラッチ9が作動圧P1で伝動状態に操作され、第2油圧クラッチ12が作動圧P0で遮断状態に操作されると、シフト部材26が中立位置Nに操作される(ステップS16)。この場合、シフト部材34は高速位置Hに操作されずに低速位置Lに残される(ステップS17を通過)(図8参照)。シフト部材26が中立位置Nに操作されると、前進クラッチ75(後進クラッチ76)が作動圧P2から漸次的に昇圧されて作動圧P1に達し伝動状態に操作される(ステップS11)。
以上のようにして、2速位置から3速位置への操作が終了するのであり、操作後の第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16の変速位置(3速位置)が表示部53に表示される(ステップS18)。
前述のように2速位置から3速位置への操作が終了すると、次にシフト部材23,31が3速位置の状態及びシフト部材26,34が4速位置の状態での3速位置から4速位置への操作が、前項[6]及びステップS4〜S11に基づいて行わる(この場合に、シフト部材34,31は高速位置Hに操作されずに低速位置Lに残される(ステップS6,S10を通過)(図8参照)。
次にシフト部材26,34が4速位置の状態及びシフト部材23,31が5速位置の状態での4速位置から5速位置への操作が、本項[7]及びステップS4,S12〜S17,S11に基づいて行われる(この場合、ステップS13において、シフト部材31が低速位置Lから高速位置Hに操作されるのであり、ステップS17において、シフト部材34が低速位置Lから高速位置Hに操作される)(図8参照)。
以上のようにして、1段ずつの操作及び操作後の第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16の変速位置の表示が繰り返されて、変速レバー63が停止した目標変速位置(5速位置)に達すると(ステップS22)、操作が終了する。
[8]
次に、第2変速モードについて、図4,5,7に基づいて説明する。
変速レバー63及び操作スイッチ65を操作する前の状態において、現在の第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16の変速位置(1速位置〜8速位置)が、表示部53に表示されている(ステップS1)。この状態において、操作スイッチ65を押し操作すると(ステップS2)、第2変速モードが設定される。
後述するように第2変速モードにおいては、変速レバー63をある操作位置から別の操作位置に操作した場合、変速レバー63の操作前の操作位置に対応する変速位置(1速位置〜8速位置)から、変速レバー63の操作後の操作位置(変速レバー63が停止した操作位置)に対応する変速位置(1速位置〜8速位置)に、途中の変速位置を経由せずに、第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16が一気に操作される(例えば変速レバー63を1速位置に操作した状態から、操作スイッチ65を押し操作して変速レバー63を4速位置に操作すると、第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16が、2速及び3速位置を経由せずに1速位置から4速位置に一気に操作される)。
例えば変速レバー63を1速位置に操作している状態(シフト部材23が低速位置L、シフト部材26が中立位置N、シフト部材31,34が低速位置L、前進クラッチ75(後進クラッチ76)及び第1油圧クラッチ9が作動圧P1で伝動状態、第2油圧クラッチ12が作動圧P0で遮断状態に操作された状態)において、操作スイッチ65を押し操作して(操作スイッチ65を押し操作してから戻し操作して)(ステップS2)、第2変速モードが設定されたとする。
これにより、前進クラッチ75(後進クラッチ76)が作動圧P0に速やかに減圧されて、遮断状態に操作され(ステップS31)(時点T21)(実線A3参照)、変速レバー63を1速位置から操作していくのに伴って、変速レバー63の現在の操作位置が表示部53に表示されるのであり(ステップS32,S33)、変速レバー63を止めた操作位置(変速レバー63が停止した状態)が目標変速位置として設定される(ステップS34)。表示部53には操作レバー63が停止した操作位置が表示されているので、表示部53を目視することにより、目標変速位置を確認することができる。
前述のように目標変速位置が設定されると(ステップS34)、第1主及び副変速装置13,14(シフト部材23,31)、第2主及び副変速装置15,16(シフト部材26,34)が目標変速位置に一気に操作されて(ステップS35)(図8参照)、第1及び第2油圧クラッチ9,12が目標変速位置に対応するように(図8参照)、伝動及び遮断状態に操作される(ステップS36)。
例えば変速レバー63が1速位置から4速位置に操作されて、4速位置が目標変速位置として設定されると(ステップS34)、シフト部材23が低速位置Lから中立位置Nに操作され、シフト部材26が中立位置Nから高速位置Hに操作される(時点T22から時点T23)(シフト部材31,34は低速位置Lに保持されている)。これと同時に、第1油圧クラッチ9が作動圧P0に速やかに減圧されて遮断状態に操作され(一点鎖線A1参照)(時点T22)、第2油圧クラッチ12が作動圧P1に速やかに昇圧されて伝動状態に操作される(点線A2参照)(時点T22)。
次に前進クラッチ75(後進クラッチ76)が作動圧P0から漸次的に昇圧されて作動圧P1に達し(実線A3参照)、前進クラッチ75(後進クラッチ76)が伝動状態に操作される(ステップS37)(時点T24)(実線A3参照)。以上のようにして、操作を終了する。
例えば変速レバー63を2速位置から1速位置に操作する場合、図8に示すようにシフト部材23,26(シフト部材31,34は低速位置Lに保持されている)が操作されるのに加えて、図4において第1及び第2油圧クラッチ9,12の状態が逆転し、第1油圧クラッチ9が遮断状態から伝動状態に操作され、第2油圧クラッチ12が伝動状態から遮断状態に操作されるのであり、図4の実線A3に示すように前進クラッチ75(後進クラッチ76)の減圧及び昇圧が行われる。
例えば変速レバー63を1速位置から3速位置に操作する場合、図8に示すようにシフト部材23が操作されるが、シフト部材26は中立位置Nのままで(シフト部材31,34は低速位置Lに保持されている)、第1油圧クラッチ9が伝動状態に保持され、第2油圧クラッチ12が遮断状態に保持されて、図4の実線A3に示すように前進クラッチ75(後進クラッチ76)の減圧及び昇圧が行われる。
例えば変速レバー63を2速位置から4速位置に操作する場合、図8に示すようにシフト部材26が操作されるが、シフト部材23は中立位置Nのままで(シフト部材31,34は低速位置Lに保持されている)、第1油圧クラッチ9が遮断状態に保持され、第2油圧クラッチ12が伝動状態に保持されて、図4の実線A3に示すように前進クラッチ75(後進クラッチ76)の減圧及び昇圧が行われる。
前項[6][7]に記載の第1変速モードにおいて、変速レバー63をある操作位置から別の操作位置に操作し、変速レバー63の操作に追従するように(変速レバー63が停止した目標変速位置を目指すように)、第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16が1段ずつ操作されていたとする(図6のステップS4〜S22)。この状態において操作スイッチ65を押し操作すると(ステップS21)、図7のステップS34に移行して、第1主及び副変速装置13,14(シフト部材23,31)、第2主及び副変速装置15,16(シフト部材26,34)が目標変速位置に一気に操作される(ステップS35〜S37)。
[9]
次に、前項[6][7][8]に記載の第1及び第2変速モードにおいて、前進クラッチ75(後進クラッチ76)の作動圧P1(伝動状態)について説明する。
図2,3,4に示すように、制御弁59,60により前進クラッチ75(後進クラッチ76)の作動圧P1(伝動状態)を高低に変更することにより、前進クラッチ75(後進クラッチ76)の結合力を強弱に変更することができるのであり、前進クラッチ75(後進クラッチ76)のトルクを高低に変更することができる(作動圧P1(伝動状態)が高くなると結合力が強くなり、トルクが高くなる。作動圧P1(伝動状態)が低くなると結合力が弱くなり、トルクが低くなる)。
第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16の1速位置〜8速位置、副変速装置44の高速位置、低速位置及び超低速位置に基づいて、前進クラッチ75(後進クラッチ76)の作動圧P1(伝動状態)が、以下のように変更される。
図9に示すように、副変速装置44が高速位置に操作されていると、第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16の1速位置〜8速位置に関係なく、前進クラッチ75(後進クラッチ76)の作動圧P1(伝動状態)が、最大の作動圧P11に設定されて、前項[6][7][8]に記載の第1及び第2変速モードの操作が行われる。
図9に示すように、副変速装置44が超低速位置に操作されていると、第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16の1速位置〜8速位置に関係なく、前進クラッチ75(後進クラッチ76)の作動圧P1(伝動状態)が、最低の作動圧P12(図3の作動圧P2(半伝動状態)よりも高い圧力)に設定されて、前項[6][7][8]に記載の第1及び第2変速モードの操作が行われる(変速装置の高速側での伝動クラッチの結合力よりも、変速装置の低速側での伝動クラッチの結合力が弱くなる状態に相当)。
図9に示すように、最大及び最低の作動圧P11,P12の間において、作動圧P1が高低に8段階に設定されている。副変速装置44が低速位置に操作されていると、第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16の1速位置〜8速位置の各々に対応して、作動圧P1が設定されて、前項[6][7][8]に記載の第1及び第2変速モードの操作が行われる(変速装置の高速側での伝動クラッチの結合力よりも、変速装置の低速側での伝動クラッチの結合力が弱くなる状態に相当)。
この場合、図9に示すように、8速位置に対応する作動圧P1は最大の作動圧P11よりも少し低い圧力に設定され、1速位置に対応する作動圧P1は最低の作動圧P12よりも少し高い圧力に設定されている。第1及び第2変速モードの操作前の変速位置(1速位置〜8速位置)に対応して、作動圧P1が設定されている場合、第1及び第2変速モードの操作後は、操作後の変速位置(1速位置〜8速位置)に対応する作動圧P1が設定される(例えば、1速位置に対応する作動圧P1が設定された状態で、2速位置に操作されると、2速位置に対応する作動圧P1が設定される)。
[10]
次に、前項[6][7][8]に記載の第1及び第2変速モードにおいて、第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16が1速位置〜8速位置に操作(保持)され、副変速装置44の高速位置、低速位置及び超低速位置に操作(保持)された状態において、前進クラッチ75及び後進クラッチ76に滑りが発生した場合について説明する。
図1及び図2に示すように、伝動軸5の回転数を検出する第1回転数センサー105、及び伝動軸72の回転数を検出する第2回転数センサー106が備えられており、第1及び第2回転数センサー105,106の検出値が制御装置64に入力されている。伝動軸66(右及び左の前輪77、右及び左の後輪78)に掛かる負荷(トルク)を検出する負荷センサー107(トルクセンサー)が備えられており、負荷センサー107の検出値が制御装置64に入力されている。
図1に示すように、前進クラッチ75を伝動状態(後進クラッチ76を遮断状態)に操作すると、伝動軸5,72が連結された状態となるので、前進クラッチ75に滑りが発生しなければ、第1及び第2回転数センサー105,106の検出値は同じ値となる。前進クラッチ75に滑りが発生すると、第1及び第2回転数センサー105,106の検出値に差が発生するので(第1回転数センサー105の検出値よりも、第2回転数センサー106の検出値が少し小さくなるので)、これにより前進クラッチ75に滑りが発生したことが検出される。
図1に示すように、後進クラッチ76を伝動状態(前進クラッチ75を遮断状態)に操作すると、伝動軸5の動力が後進状態で伝動軸72に伝達されるので、後進クラッチ76に滑りが発生しなければ、第1及び第2回転数センサー105,106の検出値に所定の逆転関係が成立している。後進クラッチ76に滑りが発生すると、第1及び第2回転数センサー105,106の検出値が、前述の所定の逆転関係から外れるので、これにより後進クラッチ76に滑りが発生したことが検出される。
図10に示すように、前進クラッチ75が伝動状態(後進クラッチ76が遮断状態)に操作され(前項[9]に記載のように設定された前進クラッチ75の作動圧P1)、第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16、副変速装置44が、ある変速位置に操作(保持)された状態において、負荷センサー107の検出値が大きくなり(右及び左の前輪77、右及び左の後輪78に掛かる負荷が大きくなり)、第1及び第2回転数センサー105,106の検出値に差が発生したとする(前進クラッチ75に滑りが発生したとする)(時点T31,T32)。
これにより、図10に示すように、第1及び第2回転数センサー105,106の検出値の差が「0」になるまで(前進クラッチ75に滑りが発生しなくなるまで)、前進クラッチ75の作動圧P1が昇圧されて維持される(時点T32,T33,T34)(第1及び第2回転数センサーの検出値に基づいて、伝動クラッチに滑りが発生したことが検出されると、伝動クラッチの結合力が強められるように、結合力変更手段を操作する結合力上昇手段に相当)。
図10に示すように、この後に負荷センサー107の検出値が小さくなり(右及び左の前輪77、右及び左の後輪78に掛かる負荷が小さくなり)、最初の値(前進クラッチ75の作動圧P1で前進クラッチ75に滑りが発生しない値)に戻ると(時点T34)、前進クラッチ75の作動圧P1が、昇圧される前の値に漸次的に減圧される(時点T34,T35)。
後進クラッチ76を伝動状態(前進クラッチ75を遮断状態)に操作した状態においても同様に、第1及び第2回転数センサー105,106の検出値が、前述の所定の逆転関係から外れると、後進クラッチ76に滑りが発生したと判断されて、前述と同様な操作が後進クラッチ76に対して行われる。
[11]
次に、前項[6][7][8]に記載の第1及び第2変速モードにおいて、第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16が1速位置〜8速位置に操作(保持)されて、副変速装置44の高速位置、低速位置及び超低速位置に操作(保持)された状態において、エンジン1の回転数が低下した場合について説明する。
図1及び図2に示すように、エンジン1の回転数を検出するエンジン回転数センサー108が備えられており、エンジン回転数センサー108の検出値が制御装置64に入力されている。ハンドアクセルレバー(図示せず)が備えられ、エンジン1にガバナ装置(オールスピードガバナ)(図示せず)が備えられており、ハンドアクセルレバーの操作位置に対応する回転数に維持されるように、ガバナ装置によりエンジン1の燃料噴射量が操作される。
図11に示すように、前進クラッチ75が伝動状態(後進クラッチ76が遮断状態)に操作され(前項[9]に記載のように設定された前進クラッチ75の作動圧P1)、第1主及び副変速装置13,14、第2主及び副変速装置15,16、副変速装置44が、ある変速位置に操作(保持)された状態において、エンジン1に掛かる負荷が大きくなり、エンジン回転数センサー108の検出値が、ハンドアクセルレバーの操作位置に対応する回転数から低下したとする(時点T41,T42)。
これにより、図11に示すように、前進クラッチ75の作動圧P1が所定圧だけ減圧されて維持され(時点T42,T43)(エンジン回転数センサーの検出値が低下すると、伝動クラッチの結合力が弱められるように、結合力変更手段を操作する結合力低下手段に相当)、前進クラッチ75に滑りが発生することが許容されて、エンジン1に大きな負荷が掛かる状態が回避される(エンジン1に掛かる負荷が軽減される)。
この後に、図11に示すように、ガバナ装置の機能によりエンジン1の回転数が回復して、ハンドアクセルレバーの操作位置に対応する回転数に戻ると(時点T44)、前進クラッチ75の作動圧P1が減圧される前の値に速やかに昇圧される(時点T44,T45)。 後進クラッチ76を伝動状態(前進クラッチ75を遮断状態)に操作した状態においても同様に、エンジン回転数センサー108の検出値が、ハンドアクセルレバーの操作位置に対応する回転数から低下すると、前述と同様な操作が後進クラッチ76に対して行われる。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]において、前進クラッチ75及び後進クラッチ76を伝動軸5,72の間ではなく、エンジン1と第4ギヤ20との間の伝動軸2の部分に備えてもよい。
前述の[発明を実施するための最良の形態]において、副変速装置44が低速位置に操作されている状態で、作動圧P1を8段階に設定するのではなく、6段階に設定したり、4段階に設定したりしてもよい。
[発明の実施の第2別形態]
本発明は、PTOクラッチ92及びPTO変速装置93に対しても適用できる。本発明は、特許文献1のように油圧クラッチ型式の走行用の変速装置を備えた作業車に適用することもでき、前輪77及び後輪78に代えて右及び左のクローラ走行装置(図示せず)を備えた作業車にも適用できる。
走行伝動系を示す概略図 前後進レバー、変速レバー及び操作スイッチ、前進及び後進クラッチ、第1及び第2油圧クラッチ、アクチュエータの操作系を示す図 第1変速モードにおいて、1速位置から2速位置への操作を示す図 第2変速モードにおいて、1速位置から4速位置への操作を示す図 第1及び第2変速モードの選択の流れを示す図 第1変速モードの流れを示す図 第2変速モードの流れを示す図 1〜8速位置でのシフト部材、第1及び第2油圧クラッチの状態を示す図 第1及び第2変速モードにおいて、前進クラッチ(後進クラッチ)の作動圧を示す図 第1及び第2変速モードにおいて、前進クラッチ(後進クラッチ)に滑りが発生した状態を示す図 第1及び第2変速モードにおいて、エンジンの回転数が低下した状態を示す図
1 エンジン
13,14,15,16 変速装置
44 副変速装置
59,60 結合力変更手段
64 制御手段
67 前後進切換装置
75,76 伝動クラッチ(前進クラッチ)(後進クラッチ)
105 第1回転数センサー
106 第2回転数センサー
108 エンジン回転数センサー

Claims (4)

  1. エンジンの下手側に、摩擦式の伝動クラッチと変速装置と副変速装置とを直列に配置して、前記副変速装置を超低速位置、低速位置及び高速位置に操作自在に構成し、
    前記伝動クラッチの結合力を強弱に変更して伝動クラッチのトルクを高低に変更する結合力変更手段を備え、
    前記副変速装置が超低速位置に操作されている状態において、前記伝動クラッチの半伝動状態よりも強い予め設定された一定値の結合力が得られるように前記結合力変更手段を操作し、且つ、前記副変速装置が高速位置に操作されている状態において、前記副変速装置の超低速位置での結合力よりも強い結合力で前記伝動クラッチが伝動状態となる予め設定された一定値の結合力が得られるように前記結合力変更手段を操作し、且つ、前記副変速装置が低速位置に操作されている状態において、前記副変速装置の超低速位置での結合力と前記副変速装置の高速位置での結合力との間で、前記変速装置の高速側での伝動クラッチの結合力よりも前記変速装置の低速側での伝動クラッチの結合力が前記変速装置の変速位置に応じて段階的に弱くなるように、前記変速装置の変速位置に対応させて前記変速装置の変速位置が低速側ほど段階的に弱くなる形態で前記変速装置の変速位置毎に予め設定された伝動クラッチの結合力が得られるように、前記結合力変更手段を操作する制御手段を備えてあるトラクタの伝動構造。
  2. 前記伝動クラッチが、前後進切換装置の前進クラッチ及び後進クラッチである請求項1に記載のトラクタの伝動構造。
  3. 前記伝動クラッチの上手側の回転数を検出する第1回転数センサーと、前記伝動クラッチの下手側の回転数を検出する第2回転数センサーとを備えて、
    前記第1及び第2回転数センサーの検出値に基づいて、前記伝動クラッチに滑りが発生したことが検出されると、前記伝動クラッチの結合力が強められるように、前記結合力変更手段を操作する結合力上昇手段を備えてある請求項1又は2に記載のトラクタの伝動構造。
  4. 前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサーを備えて、
    前記エンジン回転数センサーの検出値が低下すると、前記伝動クラッチの結合力が弱められるように、前記結合力変更手段を操作する結合力低下手段を備えてある請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載のトラクタの伝動構造。
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