JP4583142B2 - 高硬度バッカー層を有する化粧シート - Google Patents
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1. バッカー層上に化粧層を貼着してなる化粧シートであって、
(1)バッカー層が、2軸延伸PET層及び易接着樹脂層の2層からなり、且つ、バッカー層全体の結晶粒子径が7.2〜7.6nmのものであり、
(2)易接着樹脂層に化粧層が貼着されており、
(3)易接着樹脂層が、配向係数が0.05〜0.065であり、且つ、融点が220〜230℃のものである
ことを特徴とする化粧シート。
2. バッカー層が、易接着樹脂層/2軸延伸PET層/プライマー層の3層からなるように、さらにプライマー層を有する上記項1記載の化粧シート。
3. バッカー層上に化粧層を貼着してなる化粧シートであって、
(1)バッカー層が、2軸延伸PET層を芯層とし、その両面に易接着樹脂層を有する3層からなり、且つ、バッカー層全体の結晶粒子径が7.2〜7.6nmのものであり、
(2)一方の易接着樹脂層に化粧層が貼着されており、
(3)易接着樹脂層が、配向係数が0.05〜0.065であり、且つ、融点が220〜230℃のものである
ことを特徴とする化粧シート。
4. 2軸延伸PET層の厚みが200〜300μmである上記項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
5. 各易接着樹脂層の厚みが6〜9μmである上記項3に記載の化粧シート。
6. バッカー層が、溶融PET、易接着樹脂層形成用組成物及びプライマー層形成用組成物からなる群から選択される少なくとも2種(但し、溶融PET及び易接着樹脂層形成用組成物は必須である)を多層同時押出し成形することにより積層後、該積層体を2軸延伸処理し、次いで延伸処理後の積層体を該積層体に含まれる樹脂の溶融温度未満の温度で熱処理することにより形成されたものである上記項1〜5のいずれかに記載の化粧シート。
7. 上記項1〜6のいずれかに記載の化粧シートのバッカー層側に木質基材を貼着してなる床用化粧材。
以下、本発明の化粧シート及び床用化粧材について詳細に説明する。
本発明の化粧シートは、バッカー層上に化粧層を貼着してなり、
(1)バッカー層が、2軸延伸PET層及び易接着樹脂層の2層からなり、且つ、バッカー層全体の結晶粒子径が7.2〜7.6nmのものであり、
(2)易接着樹脂層に化粧層が貼着されており、
(3)易接着樹脂層が、配向係数が0.05〜0.065であり、且つ、融点が220〜230℃のものである、ことを特徴とする。
また、易接着樹脂層としては、融点が220〜230℃、好ましくは222〜228℃程度のものを用いる。融点が220℃未満であれば、表面の粘性が高くなり取扱い性が低下するおそれがある。また、融点が230℃を超えると、化粧層との密着性が低下するおそれがある。
本発明の化粧シートはバッカー層側に木質基材を貼着することにより床用化粧材とすることができる。
(化粧層の作製)
両面にコロナ放電処理を施した60μmのオレフィン系樹脂シートを基材シートとして用意した。その片面にウレタン−セルロース系樹脂(ウレタン硝化綿の混合100重量部にヘキサメチレンジシソシアネート5重量部を添加した樹脂)溶液をグラビア塗工法で固形分が2g/m2となるように塗工して裏面プライマー層を形成した。
(バッカー層の作製)
溶融PETを芯層とし、且つ、その両面に易接着樹脂層形成用組成物を押出す2種3層同時押出しを行った。その後、押出し積層体を2軸延伸処理した。これにより得られたバッカー層は、芯層が2軸延伸PET層でありその両面には易接着樹脂層が形成されており、各易接着樹脂層は、厚みが8μm、配向係数が0.064であり、融点が225℃であった。バッカー層の総厚みは250μmであり、結晶粒子径は7.4nmであった。
(化粧シートの作製)
バッカー層を化粧層の裏面プライマー層側にウレタン系接着剤を用いてドライラミネーション法で積層して化粧シートを作製した。
(床用化粧材の作製)
バッカー層と12mmラワン合板とを水溶性エマルション系接着剤を用いて積層してラミネート合板を作製後、1尺×6尺の大きさに裁断し、次いでテノーナーを用いて4辺の実加工を施すとともに非塩ビ系化粧シート側からラワン合板に達する深さの表面長尺及び短尺方向にV字形状の条溝部及び表面長尺方向側面部に面取り部を形成した。
上記非塩ビ系化粧層と積層するバッカー層を250μm厚さの2軸延伸PET層としてドライラミネーション法で積層して積層体を作製する以外は、実施例1と同様にして床用化粧材を作製した。
上記非塩ビ系化粧層と積層するバッカー層を400μm厚さのA−PET層としてドライラミネーション法で積層して積層体を作製する以外は、実施例1と同様にして床用化粧材を作製した。
JIS K 5600−5−3の規定に従ってデュポン式耐衝撃試験(鋼球落下試験)を実施した。実施例1及び比較例1〜2で作製した床用化粧材に対して行った。具体的には500gの鋼球(r=6.3)を床用化粧材の垂直上方300mmの高さから落下させた後、床用化粧材の凹み量を測定した。凹み量の測定結果を下記表1に示す。
実施例1及び比較例1〜2で作製した床用化粧材のバッカー層と化粧層との密着性を測定した。密着性測定は、JIS K6854−3(T形剥離)の規定に従って行った。床用化粧材を25mm幅に裁断して測定を行った。結果を下記表2に示す。剥離強度の数値が大きいほど、密着性が高いことを示している。
Claims (7)
- バッカー層上に化粧層を貼着してなる化粧シートであって、
(1)バッカー層が、2軸延伸PET層及び易接着樹脂層の2層からなり、且つ、バッカー層全体の結晶粒子径が7.2〜7.6nmのものであり、
(2)易接着樹脂層に化粧層が貼着されており、
(3)易接着樹脂層が、配向係数が0.05〜0.065であり、且つ、融点が220〜230℃のものである
ことを特徴とする化粧シート。 - バッカー層が、易接着樹脂層/2軸延伸PET層/プライマー層の3層からなるように、さらにプライマー層を有する請求項1記載の化粧シート。
- バッカー層上に化粧層を貼着してなる化粧シートであって、
(1)バッカー層が、2軸延伸PET層を芯層とし、その両面に易接着樹脂層を有する3層からなり、且つ、バッカー層全体の結晶粒子径が7.2〜7.6nmのものであり、
(2)一方の易接着樹脂層に化粧層が貼着されており、
(3)易接着樹脂層が、配向係数が0.05〜0.065であり、且つ、融点が220〜230℃のものである
ことを特徴とする化粧シート。 - 2軸延伸PET層の厚みが200〜300μmである請求項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
- 各易接着樹脂層の厚みが6〜9μmである請求項3に記載の化粧シート。
- バッカー層が、溶融PET、易接着樹脂層形成用組成物及びプライマー層形成用組成物からなる群から選択される少なくとも2種(但し、溶融PET及び易接着樹脂層形成用組成物は必須である)を多層同時押出し成形することにより積層後、該積層体を2軸延伸処理し、次いで延伸処理後の積層体を該積層体に含まれる樹脂の溶融温度未満の温度で熱処理することにより形成されたものである請求項1〜5のいずれかに記載の化粧シート。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の化粧シートのバッカー層側に木質基材を貼着してなる床用化粧材。
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- 2004-11-05 JP JP2004322955A patent/JP4583142B2/ja active Active
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