JP4582788B2 - 錠装置 - Google Patents

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JP4582788B2
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Description

本発明は、ソレノイドアクチュエータを用いてドア等の施錠及び開錠を行なう錠装置に関する。
従来、ソレノイドアクチュエータを用いた錠装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この従来の錠装置は、ソレノイド本体に進入及び進出可能に収容されたプランジャを有するソレノイドアクチュエータと、施錠位置と開錠位置との間で動作可能な錠部材(錠棒)と、前記ソレノイドアクチュエータのプランジャと前記錠部材とを連結する連結機構(作動部材)とを有している。そして、ソレノイド本体が通電されることによりプランジャがソレノイド本体への進入動を行なうと、その動作が連結機構を介して錠部材に伝達し、該錠部材が施錠位置となってドアの施錠がなされる。一方、ソレノイド本体の通電が停止されてプランジャがフリーの状態になると、付勢部材(スプリング)の付勢により、錠部材が開錠位置に向けて移動させられ、それに伴って連結機構が動作してプランジャがソレノイド本体から進出動する。この際、連結機構に含まれる部材(係止金具)が係止部材(案内部材の側部)に当接し、前記錠部材が確実に開錠位置に位置づけられる。
特開2000−164423号公報
前述した従来の錠装置では、プランジャ本体内で進出可能なフリーな状態となったプランジャに連結部材によって連結された錠部材が、付勢部材の付勢力によって開錠位置に動作する際に、前記連結機構に含まれる部材が係止部材に係止することにより、前記錠部材が確実に開錠位置に位置づけられる。このため、連結機構に含まれる前記部材が係止部材に勢い良く突き当たるときに衝突音が発生するおそれがある。これは、静粛性の観点から好ましくない。
本発明は、前述した従来の問題を解決するためになされたもので、錠部材を開錠位置に位置づける際に発生する衝突音をできるだけ低減させることのできる錠装置を提供するものである。
本発明に係る錠装置は、ソレノイド本体に進入及び進出可能に収容されたプランジャが前記ソレノイド本体への通電により進入動するソレノイドアクチュエータと、施錠位置と開錠位置との間で動作可能な錠部材と、前記錠部材を前記開錠位置に向けて付勢するための付勢力を発生する付勢部材と、前記プランジャと前記錠部材と連結し、前記プランジャの前記ソレノイド本体への進入動により前記錠部材を前記施錠位置に動作させ、前記プランジャの前記ソレノイド本体からの進出動と前記錠部材の前記開錠位置への動作とを連動させる連結機構と、前記錠部材が前記開錠位置に達する際に、前記錠部材または前記連結機構に含まれる部材が当接し、前記錠部材を前記開錠位置に位置づける係止部材と、受け孔が形成され、前記錠部材が前記開錠位置に位置づけられたときに前記錠部材または前記連結機構に含まれる部材の所定部位が前記受け孔に進入するように配置された板部材と、前記板部材に密着して前記受け孔を覆うシート状弾性部材とを有する構成となる。
このような構成により、プランジャ本体内で進出可能な状態となったプランジャに連結部材によって連結された錠部材が付勢部材の付勢力によって開錠位置に向けて動作する際に、錠部材または連結機構に含まれる部材の所定部位がシート状弾性部材に当接しつつ板部材の受け孔に進入する。そして、前記錠部材または連結部材に含まれる部材が係止部材に当接して前記錠部材が開錠位置に位置づけられる。このように、錠部材が開錠位置に完全に位置づけられる直前に錠部材または連結機構に含まれる部材の所定部位が板部材に密着して受け孔を覆うシート状弾性部材に当たるので、前記シート状弾性部材の弾性力によってそれに当接する錠部材または連結機構に含まれる部材の動作速度を低減させることができる。結果として、錠部材または連結機構に含まれる部材の係止部材に突き当たる際の速度を低減させることができる。また、前記錠部材または連結機構に含まれる部材の所定部位がシート状弾性部材に当接しつつ板部材の受け孔に進入するので、前記錠部材または連結機構に含まれる部材の所定部位が前記シート状弾性部材に突き当たる音もほとんど発生しない。
また、本発明に係る錠装置において、前記シート状弾性部材は、前記錠部材または前記連結機構に含まれる部材の所定部位が前記受け孔に進入する側の前記板部材の面に設けられた構成とすることができる。
このような構成により、錠部材または連結機構に含まれる部材の所定部位がシート状弾性部材を板部材の受け孔に押し込みつつ当該孔に進入するようになるので、前記錠部材または連結機構に含まれる部材の速度低減効果を上げることができる。
前述した係止部材に当接する部材(錠部材または連結機構に含まれる部材)と、所定部位が前記シート状弾性部材に当接しつつ板部材の受け孔に進入する部材(錠部材または連結機構に含まれる部材)とは同じであっても、異なってもよい。係止部材に当接する部材の速度低減を直接的に行い得るという観点からは、前記係止部材に当接する部材と、前記所定部位が前記板部材の受け孔に進入する部材とが同じであることが好ましい。
また、本発明に係る錠装置において、前記錠部材が前記係止部材に当接するようにした構成とすることができる。
このような構成により、錠部材を係止部材に当接させることにより直接的に当該錠部材を開錠位置に位置づけることができるので、連結機構に含まれる部材間の遊びや連結機構と錠部材との間の遊びの影響を受けることなく錠部材を容易に精度良く開錠位置に位置づけることが可能となる。
更に、本発明に係る錠装置において、前記錠部材の所定部位が前記板部材の受け孔に進入するようにした構成とすることができる。
このような構成により、係止部材に当接する錠部材の当該係止部材への当接速度を直接的に低減させることができる。
また、本発明に係る錠装置において、前記ソレノイドアクチュエータ、前記錠部材及び連結機構は、筐体内に収容され、前記板部材は、前記筐体の所定壁板である構成とすることができる。
このような構成により、板部材を別途設ける必要がなく、筐体をより小型化することができる。
更に、本発明に係る錠装置において、前記所定壁板は、コーナ部を挟んで第1壁板部と前記孔の形成された第2壁板部とを有し、前記シート状弾性部材は、前記第1壁板部内面から前記コーナ部を通って前記第2壁部板内面に沿って延びるように配置された構成とすることができる。
このような構成により、シート状弾性部材が第1壁板部内面からコーナ部を通って第2壁板部内面に沿って彎曲した形状にて当該所定壁板に密着された状態になるので、当該シート状弾性部材がより安定的に所定壁板に形成された受け孔を覆うことができるようになる。
また、更に、本発明に係る錠装置において、前記シート状弾性部材は、前記第1壁板部に固定され、前記第2壁板部には固定されていない構成とすることができる。
このような構成により、錠部材または連結機構に含まれる部材の所定部位が、シート状弾性部材の固定されていない第2壁板部に延びる部分に余分な張力をかけずにその部分を該第2壁板部に形成された受け孔により多く押し込みつつ当該受け孔に進入するようになるので、前記錠部材または連結機構に含まれる部材の速度低減効果を維持しつつ前記シート状弾性部材の劣化を極力低減させることができる。
本発明に係る錠装置によれば、錠部材を開錠位置に動作させる際に、シート状弾性部材の弾性力によってそれに当接する錠部材または連結機構に含まれる部材の動作速度を低減させることができ、結果として、錠部材または連結機構に含まれる部材の係止部材に突き当たる際の速度を低減させることができる。また、前記錠部材または連結機構に含まれる部材の所定部位がシート状弾性部材に当接しつつ板部材の受け孔に進入するので、前記錠部材または連結機構に含まれる部材の所定部位が前記シート状弾性部材に突き当たる音もほとんど発生しない。このため、錠部材を開錠位置に位置づける際に発生する衝突音をより低減させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
本発明の実施の一形態に係る錠装置は、図1及び図2に示すように構成される。なお、図1は、錠レバーが施錠位置に位置づけられた状態の錠装置の筐体内の構造を示す平面図であり、図2は、錠レバーが施錠位置に位置づけられた状態の錠装置の筐体内の構造を示す側面図である。
図1及び図2において、この錠装置は、ベースプレート100上に固定された筐体110を有し、筐体110内には、ソレノイドアクチュエータ10、錠レバー20(錠部材)及び一対の連結腕部材30(連結機構)が収容されている。ソレノイドアクチュエータ10は、ソレノイド本体11とプランジャ12とを備え、ソレノイド本体11が筐体110の側壁板部110a内面に固定されている。プランジャ12は、ソレノイド本体11に進入及び進出可能に収容されており、ソレノイド本体11への通電により進入動し、ソレノイド本体11への通電が停止(非通電)されたときに進出可能なフリーな状態となる。プランジャ12のソレノイド本体11から突出する先端部位にはソレノイド本体11に向かって広がる笠状弾性部材13(ゴム製)が固定されると共に笠状弾性部材13の外側に止めリング14が装着されている。なお、図1及び図2は、プランジャ12がソレノイド本体11内に吸引された状態を示しており、笠状弾性部材13が止めリング14とソレノイド本体11の外面とによって押しつぶされた状態となっている。更に、プランジャ12の前記先端部位の端面には連結部15が形成されている。
錠レバー20は腕部21と腕部21の一端部から上方に突出する突起部22とからなり、略L字状に形成されている。腕部21の他端部が側壁板部110a内面に立設された支持軸25に回動自在に支持されている。腕部21にはその長手方向に延びるガイド孔23が形成され、ガイド孔23にスライド部材24がスライド自在に装着されている。一対の連結腕部材30は、錠レバー20を挟むように配置されている。ベースプレート100に固定されたブラケット41と側壁板部110a内面に固定されたブロック42との間に固定支持軸31が掛け渡されており、各連結腕部材30の下端部が固定支持軸31に回動自在に支持されている。各連結腕部材30の上端部には移動支持軸32の端部が固定されており、移動支持軸32は、錠レバー20(腕部21)のガイド孔23にスライド自在に装着されたスライド部材24を回動自在に貫通している。各連結腕部材30は、固定支持軸31と移動支持軸32との間に位置する結合ピン33によって結合されている。なお、結合ピン33はブラケット41側の連結腕部材30の外方に延びている。結合ピン33は、プランジャ12の連結部15先端に形成された孔に遊嵌している。このようにして固定支持軸31により下端部が回動自在に支持される一対の連結腕部材30は、支持軸25にて回動自在に支持される錠レバー20とプランジャ12とを連結する。
ベースプレート100の所定位置に支持ピン52が立設されており、支持ピン52と前述した結合ピン33の先端部との間にスプリング50が設けられている。このスプリング50の引張り力により、結合ピン33を介して一対の連結腕部材30が固定支持軸31を中心にして反時計方向(図2における左回り方向)に付勢され、その結果、錠レバー20が後述する開錠位置(図3参照)に向けて付勢されている。また、樹脂製パイプの装着された係止バー51(係止部材)が、錠レバー20の腕部21の下方所定位置に配置されるように側壁板部110aに立設されている。
筐体110の天壁板部110bには錠レバー20の突起部22が通る貫通孔111が形成されると共に、錠レバー20が後述する開錠位置に位置づけられたときにその腕部21の角部位が進入するように受け孔112が形成されている。側壁板部110c内面からコーナ部Cを通って天壁板部110b内面に沿って延びるようにシート状弾性部材60が設けられている。シート状弾性部材60は、その一端部が締結部材63(ビス及びナット)によって側壁部110c内面に固定され、天壁板部110b内面には固定されてはおらず、その弾性力によって側壁板部110c内面、コーナ部C及び天壁板部110b内面に沿って彎曲した形状にてそれらの内面に密着し、受け孔112を覆うようになっている。シート状弾性部材60は、ゴムシート61と耐摩耗性に優れた合成樹脂シート62(例えば、PET製)とが張り合わされた構造となり、合成樹脂シート62が錠レバー20に面するように配置されている。
なお、側壁板部110aの所定位置にはマイクロスイッチ70が固定されている。錠レバー20の腕部21の後端部にL字状のプレート26が固定されており、錠レバー20が施錠位置に位置づけられたときにプレート26がマイクロスイッチ70の作動突起を押圧し、錠レバー20が後述するような開錠位置に位置づけられたときにプレート26がマイクロスイッチ70の動作突起から離間するようになっている。これにより、マイクロスイッチ70のオン、オフ状態に基づいて、錠レバー20の施錠位置及び開錠位置を判定することができるようになる。
前述したような構造の錠装置では、通電のなされるソレノイド本体11内にプランジャ12が吸引された状態になると、図1及び図2に示すように、プランジャ12により連結ピン33を介して引かれる連結腕部材30の位置に応じて錠レバー20が施錠位置に位置づけられる。この状態で、錠レバー20の突起部22が、筐体100の天壁板部110bに形成された貫通孔111を貫通し、更に、ドア(図示略)と共に往復移動(図における左右方向)するロックプレート200に形成されたロック孔201に嵌り込む。これにより、ドアの施錠がなされる。
この状態で、ソレノイド本体11への通電が停止されると、プランジャ12がソレノイド本体11から進出可能なフリーな状態となる。このような状態になると、スプリング50の引張り力により連結ピン33が支持ピン52側に引かれ、それに伴って、連結腕部材30が下端部の固定支持軸31を中心にして反時計方向に回動する。この連結腕部材30の回動に伴って、連結腕部材30の上端部に固定された移動支持軸32の貫通するスライド部材24が錠レバー20の腕部21に形成されたガイド孔23内を錠レバー20の支持軸25に向けて移動する。このスライド部材24のガイド孔23内での移動によって錠レバー20が押し下げられ、錠レバー20が開錠位置に向けて支持軸25を中心に時計方向に回動する。このとき、錠レバー20の動きに連動してフリーの状態となるプランジャ12がソレノイド本体11から進出する。そして、図3に示すように、錠レバー20の腕部21が係止バー51に当接すると、突起部22がロックプレート200のロック孔201から抜かれた状態となり、錠レバー20が開錠位置に位置づけられる。これにより、ドアの開錠がなされる。
また、この状態でソレノイド本体11への通電がなされると、吸引されるプランジャ12がソレノイド本体11内に進入動する。このプランジャ12のソレノイド本体11への進入動により、連結ピン33がスプリング50の引張り力に抗して支持ピン52から離れる方向に引かれ、それに伴って、連結腕部材30が下端部の固定支持軸31を中心にして時計方向に回動する。この連結腕部材30の回動に伴って、連結腕部材30の上端部に固定された移動支持軸32の貫通するスライド部材24が錠レバー20の腕部21に形成されたガイド孔23内を支持軸25から遠ざかるように移動する。このスライド部材24のガイド孔23内での移動によって錠レバー20が押し上げられ、錠レバー20が施錠位置に向けて支持軸25を中心に反時計方向に回動する。そして、図1及び図2に示すように、プランジャ12が完全にソレノイド本体11に吸引されると、突起部22がロックプレート200のロック孔201に嵌り込んだ状態となり、錠レバー20が施錠位置に位置づけられる。これにより、ドアが前述したように施錠される。
なお、プランジャ12がソレノイド本体11に吸引される際に、笠状弾性部材13(図3参照)が徐々にソレノイド本体11の外面に押し付けられていき、最終的に、図2に示すように、笠状弾性部材13が止めリング14とソレノイド本体11の外面とによって押しつぶされた状態となる。この笠状弾性部材13の動きにより、プランジャ12がソレノイド本体11の底面に突き当たる直前の速度が低減され、結果として、プランジャ12のソレノイド本体11に突き当たる際の衝突音が低減される。
前述したように開錠位置と施錠位置との間で動作可能となる錠レバー20の動きについて、図4を参照して更に詳細に説明する。
錠レバー20が施錠位置に位置づけられている場合、図4(a)に示すように、錠レバー20の腕部21は係止バー51から離間した状態にある。そして、弾性力によって側壁板部110c内面からコーナ部Cを通って天壁板部110c内面に沿って密着したシート状弾性部材60(ゴムシート61、合成樹脂シート62)が天壁板部110cに形成された受け孔112を覆っている。
図4(b)に示すように、施錠位置から開錠位置に向けて回動する錠レバー20の腕部21が係止バー51に当接する直前に、プレート26の固定された腕部21の角端部がシート状弾性部材60(合成樹脂シート62)に当接する。更に、錠レバー20が回動する際に、図4(c)に示すように、その腕部21の前記角端部がシート状弾性部材60を受け孔112に押し込むように当該受け孔112に進入していく。そして、錠レバー20の腕部21が係止バー51に当接すると、錠レバー20の回動が停止し、錠レバー20は前述したように開錠位置に位置づけられる。
このように、錠レバー20が開錠位置に向けて回動する際、腕部21の角端部がシート状弾性部材60を受け孔112に押し込みながら当該受け孔112に進入し、腕部21が係止レバー51に当接するようになるので、シート状弾性部材60の弾性力によって錠レバー20の回動速度が低減される。その結果、錠レバー20の腕部21の係止バー51に突き当たる際の衝突音が低減されるようになる。また、腕部21の前記角端部はシート状弾性部材60を受け孔112に押し込むように当該受け孔112に進入していくので、前記角端部がシート状弾性部材60に突き当たる音もほとんど発生しない。
また、シート状弾性部材60は耐摩耗性に優れた合成樹脂シート62が錠レバー20に対向するようにゴムシート61に張り合わされた構造となっているので、錠レバー20の腕部21の前記角端部が繰り返しシート状弾性部材60を受け孔112に押し込むようにしても、シート状弾性部材60の磨耗による劣化を極力抑えることができる。
なお、前述した例では、シート状弾性部材60の一端部が側壁板部110cに固定されていたが、その両端部を側壁板部110c及び天壁板部110bに固定するようにしてもよい。この場合、腕部21の前記角端部にて受け孔112に押し込まれるシート状弾性部材60に比較的大きな張力が発生するので、錠レバー20の速度低減効果の観点からは有利であるが、シート状弾性部材60の劣化の点で不利になる。実際にはその劣化が問題ならない程度にシート状弾性部材60の材質、弾性力等が設定される。また、シート状弾性部材60をその両端部で固定する場合、シート状弾性部材60は筐体110の壁板の外面に配置することもできる。
一方、前述した例のように、シート状弾性部材60の一端部を側壁板部110cに固定して、その他端部を固定しない場合、錠レバー20の腕部21の前記角端部が、シート状弾性部材60の固定されない側の部分に余分な張力をかけずにその部分を受け孔112により多く押し込みつつ当該受け孔112に進入するようになるので、錠レバー20の速度低減効果をある程度維持しつつシート状弾性部材60の劣化を極力低減させることができる。
なお、前述した例では、支持バー51は、錠レバー20が開錠位置となるときにその腕部21が当接する位置に設置されたが、錠レバー20が開錠位置となるときに他の部材、例えば、連結腕部材30が当接する位置に設置することもできる。ただし、錠レバー20と連結腕部材30との遊び等を考慮せずに、錠レバー20を直接的に開錠位置に位置づけることができることから、前述したように、支持バー51は、錠レバー20が開錠位置となるときにその腕部21が当接する位置に設置されることが好ましい。
また、前述した例では、受け孔112が筐体110の壁板(天壁板部110c)に形成され、シート状弾性部材60がその受け孔112を覆うように設置されたが、受け孔の形成された他の板部材を設け、その板部材に受け孔を覆うようにシート状部材60を設置することもできる。この場合、筐体110を大型化し、錠レバー20の腕部21の前記角端部が前記受け孔に進入するように前記板部材が配置されるようになる。ただし、筐体110を小型化する観点から、前述した例のように、受け孔112を筐体110の壁板(天壁板部110c)に形成し、その受け孔112を覆うようにシート状弾性部材60を設置する構造が好ましい。
更に、前記受け孔の形成された板部材を、錠レバー20が開錠位置に達する際に、他の部材、例えば、連結腕部材30に取付けた別部材の所定部位が受け孔に進入するように前記板部材を設置することもできる。ただし、係止バー51に当接する錠レバー20の速度低減を直接的に行い得るという観点からは、前述したように、錠レバー20の所定部位が板部材(壁板)の受け孔(112)に進入するように前記板部材を設置することが好ましい。
本発明の錠装置は、錠部材を開錠位置に位置づける際に発生する衝突音をより低減させることができるという効果を有し、ソレノイドアクチュエータを用いてドア等の施錠及び開錠を行なう錠装置として有用である。
本発明の実施の一形態に係る錠装置の筐体内の構造(錠レバーが施錠位置に位置づけられ他状態)を示す平面図である。 本発明の実施の一形態に係る錠装置の筐体内の構造(施錠レバーが施錠位置に位置づけられた状態)を示す側面図である。 錠レバーが開錠位置に位置づけられた状態の錠装置の筐体内の構造を示す側面図である。 錠レバーの動作状態を示す図である。
符号の説明
10 ソレノイドアクチュエータ
11 ソレノイド本体
12 プランジャ
13 笠状弾性部材
14 止めリング
15 連結部
20 錠レバー
21 腕部
22 突起部
23 ガイド孔
24 スライド部材
25 支持軸
30 連結腕部材
31 固定支持軸
32 移動支持軸
33 連結ピン
41 ブラケット
42 ブロック
50 スプリング(付勢部材)
51 係止バー(係止部材)
52 支持ピン
60 シート状弾性部材
61 ゴムシート
62 合成樹脂シート
63 締結部材
70 マイクロスイッチ
100 ベース板
110 筐体
111 挿通孔
112 孔
200 ロックプレート
201 ロック孔

Claims (8)

  1. ソレノイド本体に進入及び進出可能に収容されたプランジャが前記ソレノイド本体への通電により進入動するソレノイドアクチュエータと、
    施錠位置と開錠位置との間で動作可能な錠部材と、
    前記錠部材を前記開錠位置に向けて付勢するための付勢力を発生する付勢部材と、
    前記プランジャと前記錠部材とを連結し、前記プランジャの前記ソレノイド本体への進入動により前記錠部材を前記施錠位置に動作させ、前記プランジャの前記ソレノイド本体からの進出動と前記錠部材の前記開錠位置への動作とを連動させる連結機構と、
    前記錠部材が前記開錠位置に達する際に、前記錠部材または前記連結機構に含まれる部材が当接し、前記錠部材を前記開錠位置に位置づける係止部材と、
    受け孔が形成され、前記錠部材が前記開錠位置に位置づけられたときに前記錠部材または前記連結機構に含まれる部材の所定部位が前記受け孔に進入するように配置された板部材と、
    前記板部材に密着して前記受け孔を覆うシート状弾性部材とを有することを特徴とする錠装置。
  2. 前記シート状弾性部材は、前記錠部材または前記連結機構に含まれる部材の所定部位が前記受け孔に進入する側の前記板部材の面に設けられたことを特徴とする請求項1記載の錠装置。
  3. 前記係止部材に当接する部材と、前記所定部位が前記板部材の受け孔に進入する部材とが同じであることを特徴とする請求項1または2記載の錠装置。
  4. 前記錠部材が前記係止部材に当接するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の錠装置。
  5. 前記錠部材の所定部位が前記板部材の受け孔に進入するようにしたことを特徴とする請求項4記載の錠装置。
  6. 前記ソレノイドアクチュエータ、前記錠部材及び連結機構は、筐体内に収容され、
    前記板部材は、前記筐体の所定壁板であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の錠装置。
  7. 前記所定壁板は、コーナ部を挟んで第1壁板部と前記受け孔の形成された第2壁板部とを有し、
    前記シート状弾性部材は、前記第1壁板部内面から前記コーナ部を通って前記第2壁板部内面に沿って延びるように配置されたことを特徴とする請求項6記載の錠装置。
  8. 前記シート状弾性部材は、前記第1壁板部に固定され、前記第2壁板部には固定されていないことを特徴とする請求項7記載の錠装置。

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