JP2012041704A - 電気錠 - Google Patents

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Abstract


【課題】開錠動作時の騒音を低減した電気錠を提供する。
【解決手段】被施錠部材のフック60が押し込まれることにより回動軸7の廻りに回動し、フック60に係合してフック60を施錠状態にロックするとともに、開錠時には回動軸7に巻装されたフックスプリング10の付勢力によって開錠位置に回動してフック60を開放するフックプレートを有する電気錠において、電気錠のケース1の内壁に、ほぼ点接触によりフックプレート3の外周と接触してフックプレート3を開錠位置で係止するストッパー部材102を設ける。その場合、ストッパー部材102が係止するフックプレート3の外周上の位置と、回動軸7との距離が可能な限り小さくなるよう、ストッパー部材102の配設位置および形状、およびフックプレート3の配設位置および形状が選択される。
【選択図】図2

Description

本発明は、動作時の騒音を低減した電気錠、および該電気錠を用いた物品収納装置に関する。
駅、体育館、プール、スケート場などの公共の場所において、課金式のロッカー装置、あるいはマンションなどの集合住宅に配置される宅配ボックスや郵便ポストなどが広く利用されている。
これらロッカー装置、宅配ボックス、郵便ポストなどの物品収納装置では、主制御部の電子制御により電気錠を制御して施錠状態を制御する。
この種の電気錠は、たとえばソレノイドなどを用いてその施錠状態が制御されるフックプレートを有し、該フックプレートと、物品収納装置の扉側の被施錠部材であるラッチ爪やフックとの係合状態を解除することにより扉の施錠状態を解除(開錠)する(たとえば下記の特許文献1)。
この種の電気錠は、特に開錠制御を電子的に制御し、施錠操作はたとえば施錠すべき物品収納装置の扉のラッチ爪やフック(被施錠部材)を電気錠のフックプレートの位置に押し込むことにより行なわれるようにしたものが多い。
特開2005−282025号公報
このロッカー装置、宅配ボックスなどの物品収納装置では、物品収納部の扉を閉成して物品収納部の扉に設けられたフックを電気錠に押し込むことによりフックプレートが扉のフックをロックし、これにより扉が施錠状態となり、また課金や認証処理の正常終了に応じて電気錠のソレノイドを駆動してフックプレートのロックを解除し、これによって扉が開錠状態となる構造が採用されている。
この種の電気錠のフックプレートはリターンスプリングにより付勢されており、電気錠のソレノイドを駆動してフックプレートのロックを解除すると、リターンスプリングの付勢力により開錠位置に回動し、所定のストッパー部に当接する停止位置で停止し、その後開錠状態が維持される。
従来の電気錠では、この開錠動作の際、フックプレートが開錠位置に回動してストッパー部に当接する際に大きな騒音が発生していた。
ここで図4を用いて、従来の電気錠の構成および動作につき説明する。図4は従来の電気錠の概略構造を開錠状態で示している。
図4の構造は、被施錠部材であるフック60が押し込まれることにより回動軸7の廻りに回動し、フック60に係合してこのフックを施錠状態にロックするとともに、開錠時には回動軸7に巻装されたフックスプリング10の付勢力によって開錠位置に回動してフック60を開放するフックプレート3を用いた構成である。
図4において、符号1は電気錠のケースであり、樹脂(POMなど)モールドなどによって一体成型される。ケース1は図示のような断面構造の箱状の形状に形成されており、不図示の金属製カバーなどにより覆われ、金属製カバーのタブなどを介してロッカー装置、宅配ボックスなどの物品収納部の内側壁に固定される。
ケース1の内部には軸7、9をそれぞれ介してフックプレート3およびレバープレート5が回動自在に支持されている。
フックプレート3はフックスプリング10によって、図中時計廻りに付勢されている。
レバープレート5は、先端(図4左側)フックプレート3を係止するための爪5aを有し、軸9に対して爪5aの反対側で開口5bを介してケース1内に配置されたソレノイド6のアーマチュア6aと係合している。
ソレノイド6の仕様によっても異なるが、レバープレート5は、必要に応じて不図示のリターンスプリングによって図中時計廻りに付勢される。
図中、ケース1の左側には、不図示の物品収納部の扉に設けられたフック60(断面のみ図示)を受ける凹部110が設けられている。
施錠時に、扉(不図示)を左方から閉め、フック60を凹部110内に押し込むと、フックプレート3のU字型の凹部3cの右内側壁を右方に押すことになるため、フックプレート3がフックスプリング10に抗して反時計廻りに回動し、最後にレバープレート5の爪5aとフックプレート3の爪3eが係止することにより施錠状態が形成される。
このロック状態では、フックプレート3のU字型の凹部3c左内側壁が図中ほぼ垂直な線に沿った姿勢となり、これによりフック60が左方に移動するのが防止される。
電気錠を開錠するには、このロック状態からソレノイド6を駆動してアーマチュア6aを矢印方向に引くと、レバープレート5が反時計廻りに回動し、レバープレート5の爪5aとフックプレート3の爪3eの係合が外れ、フックプレート3はフックスプリング10の付勢力により時計廻りに回動し、凹部3cと扉のフック60の係合が解除される。
このとき、フックプレート3は、開錠位置、すなわち、図4においてケース1の左上角に設けられたストッパー部101に当接して停止する位置まで回動する。
以上のように、従来の電気錠では、開錠時、図4に示すように、軸7を中心として回動してくるフックプレート3を面で受けるような形状で設けられたストッパー部101でフックプレート3を停止させるように構成されているので、開錠動作時の騒音が大きい問題がある。
この騒音が大きい理由は、ストッパー部101がフックプレート3と当接する面が長く、また、図示のように軸7からの距離が最も大きいフックプレート3の外周部が大きな速度でこのストッパー部101に衝突するためと考えられる。
また、フックプレート3やレバープレート9の位置を規制するストッパー部が他にも存在するのであれば、同様の問題がこれらの部材の衝突時に発生するのはいうまでもない。
本発明の課題は、上記の問題を解決し、動作時の騒音を低減した電気錠を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明においては、被施錠部材であるフックが押し込まれることにより回動軸廻りに回動し、前記フックに係合して前記フックを施錠状態にロックするとともに、開錠時には前記回動軸に巻装されたフックスプリングの付勢力によって開錠位置に回動して前記フックを開放するフックプレートを有する電気錠において、前記フックプレートを収容する筐体の内壁に、ほぼ点接触により前記フックプレートの外周と接触して前記フックプレートを前記開錠位置で係止するストッパー部材を設けた構成を採用した。
あるいはさらに、前記ストッパー部材が係止する前記フックプレートの外周上の位置と、前記回動軸との距離が可能な限り小さくなるよう、前記筐体の内壁に対する前記ストッパー部材の配設位置および形状、および前記フックプレートの配設位置および形状が選択される構成を採用した。
あるいはさらに、前記ストッパー部材と前記フックプレートの外周が相互に接触する面積が可能な限り小さくなるよう、前記筐体の内壁に対する前記ストッパー部材の配設位置および形状、および前記フックプレートの配設位置および形状が選択される構成を採用した。
あるいはさらに、前記ストッパー部材と前記フックプレートの外周が相互に接触する接触面が、前記フックプレートの外周が前記ストッパー部材に近付く方向に対して斜交するよう形成される構成を採用した。
あるいはさらに、前記ストッパー部材の前記フックプレートの外周と当接する部位、または前記フックプレートの前記ストッパー部材と当接する部位にこれら各部材の実質部分とは異なる材料を配設する構成を採用した。
あるいは、回動軸廻りに回動支持され、開錠または施錠時に前記回動軸に巻装されたスプリングの付勢力によって所定位置まで回動して被施錠部材の開錠または施錠を制御する施錠制御部材を有する電気錠であって、前記施錠制御部材を収容する筐体の内壁に、ほぼ点接触により前記施錠制御部材の外周と接触して前記施錠制御部材を前記開錠位置で係止するストッパー部材を設けたことを特徴とする電気錠。
上記構成によれば、電気錠の筐体の内壁に、ほぼ点接触により前記フックプレートの外周と接触して前記フックプレートを前記開錠位置で係止するストッパー部材を設けた構成を採用しているので、開錠動作時にフックプレートがフックスプリングの付勢力によって開錠位置に回動してストッパー部材と当接する際、ストッパー部材とフックプレートの外周が相互に接触する面積が小さくなり、当接するこれらの部材が押しのける空気の量が低減され、開錠動作時の騒音を著しく低減できる、という優れた効果がある。
特に、前記ストッパー部材が係止する前記フックプレートの外周上の位置と、前記回動軸との距離が可能な限り小さくなるよう、前記筐体の内壁に対する前記ストッパー部材の配設位置および形状、および前記フックプレートの配設位置および形状を選択することにより、開錠動作時にストッパー部材とフックプレートの外周が相互に接触する際の衝突エネルギーが低減され、開錠動作時の騒音を著しく低減できる、という優れた効果がある。
また、前記ストッパー部材と前記フックプレートの外周が相互に接触する面積が可能な限り小さくなるよう、前記筐体の内壁に対する前記ストッパー部材の配設位置および形状、および前記フックプレートの配設位置および形状を選択することにより、フックプレートが開錠位置に回動してストッパー部材と当接する際、これらの部材が押しのける空気の量が低減され、開錠動作時の騒音を著しく低減できる、という優れた効果がある。
また、前記ストッパー部材と前記フックプレートの外周が相互に接触する接触面が、前記フックプレートの外周が前記ストッパー部材に近付く方向に対して斜交するよう形成される構成によれば、ストッパー部材とフックプレートの衝突エネルギーのうち、ストッパー部材に対してフックプレートの外周が近接する方向への分力を可能な限り小さくし、動作時の動作騒音を低減することができる、という優れた効果がある。
あるいはさらに、ストッパー部材のフックプレートの外周と当接する部位、またはフックプレートのストッパー部材と当接する部位にこれら各部材の実質部分とは異なる材料を配設する構成を採用することにより、これらの部材の耐磨耗性や変形耐性、あるいは消音特性を向上し、また、ストッパー部およびフックプレートの各々の耐久性を向上させることができ、開錠〜施錠時にフックプレートの姿勢や動作が変化して開錠・施錠特性が変化したり、電気錠が所望の開錠・施錠動作を行なえなくなるのを未然に防止することができる、という優れた効果がある。
あるいは、回動軸廻りに回動支持され、開錠または施錠時に前記回動軸に巻装されたスプリングの付勢力によって所定位置まで回動して被施錠部材の開錠または施錠を制御する施錠制御部材を有する電気錠であって、前記施錠制御部材を収容する筐体の内壁に、ほぼ点接触により前記施錠制御部材の外周と接触して前記施錠制御部材を前記開錠位置で係止するストッパー部材を設けた構成を採用することにより、電気錠内に設けられ、フックプレートやレバープレートなど、被施錠部材であるフックなどの部材の開錠または施錠を制御する施錠制御部材が開錠または施錠時にスプリングの付勢力によって所定位置に回動してストッパー部材と当接する際、ストッパー部材とフックプレートの外周が相互に接触する面積が小さくなり、当接するこれらの部材が押しのける空気の量が低減され、開錠動作時の騒音を著しく低減できる、という優れた効果がある。
本発明を採用した電気錠の内部構造を施錠状態で示した説明図である。 本発明を採用した電気錠の内部構造を開錠状態で示した説明図である。 本発明を採用した電気錠の異なる内部構造を開錠状態で示した説明図である。 従来の電気錠の内部構造を開錠状態で示した説明図である。
以下、添付図面を参照して本発明を採用した電気錠を実施するための最良の形態の一例を示す。
図1および図2は本発明を採用した電気錠の概略構造をそれぞれ施錠状態および開錠状態で示している。以下の実施例では、図4に示した従来例におけるものと同一ないし相当する部材には同一符号を付し、その詳細な説明は省略するものとする。
図1の構造は、図4の従来例と同様、被施錠部材であるフック60が押し込まれることにより回動軸7の廻りに回動し、フック60に係合してこのフックを施錠状態にロックするとともに、開錠時には回動軸7に巻装されたフックスプリング10の付勢力によって開錠位置に回動してフック60を開放するフックプレート3を用いた構成である。
図1の構造において、図4と異なっているのは、ストッパー部102が図4のストッパー部101のように面で構成されておらず、フックプレート3との接触面積が小さく、また、フックプレート3外周の、軸7からの距離が小さい(すなわち回転半径が小さい)部位と当接するように形成されている点にある。
すなわち、従来のような面接触によりフックプレート3を係止するストッパー部材ではなく、フックプレート3との接触面積が小さく、ほぼ点接触により前記フックプレートの外周と接触して前記フックプレートを前記開錠位置で係止するストッパー部材102を設けた点に特徴がある。
特に、ストッパー部材102が係止するフックプレート3の外周上の位置と、前記回動軸7との距離が可能な限り小さくなるよう、ケース1の内壁に対するストッパー部材102の配設位置および形状、およびフックプレート3の配設位置および形状が選択される。
また、ストッパー部材102がフックプレート3の外周が相互に接触する面積が可能な限り小さくなるよう、ケース1の内壁に対するストッパー部材102の配設位置および形状、およびフックプレート3の配設位置および形状が選択される。
また、ストッパー部材102とフックプレート3の外周が相互に接触する接触面が、フックプレート3の外周がストッパー部材102に近付く方向に対して斜交するように形成し、ストッパー部材102とフックプレート3の衝突エネルギーのうち、ストッパー部材102に対してフックプレート3の外周が近接する方向への分力を可能な限り小さくする。
図1において、符号1は電気錠のケースであり、樹脂(POMなどを用いる)モールドなどによって一体成型される。ケース1は図示のような断面構造の箱状の形状に形成されており、不図示の金属製カバーなどにより覆われ、金属製カバーのタブなどを介してロッカー装置、宅配ボックスなどの物品収納部の内側壁に固定される。
ケース1の内部には回動軸7、9をそれぞれ介してフックプレート3およびレバープレート5が回動自在に支持されている。
フックプレート3はフックスプリング10によって、図中時計廻りに付勢されている。
レバープレート5は、先端(図1左側)フックプレート3を係止するための爪5aを有し、回動軸9に対して爪5aの反対側で開口5bを介してケース1内に配置されたソレノイド6のアーマチュア6aと係合している。
ソレノイド6の仕様によっても異なるが、レバープレート5は、必要に応じて不図示のリターンスプリングによって図中時計廻りに付勢される。
図中、ケース1の左側には、不図示の物品収納部の扉に設けられたフック60(断面のみ図示)を受ける凹部110が設けられている。
施錠時に、扉(不図示)を左方から閉め、フック60を凹部110内に押し込むと、フックプレート3のU字型の凹部3cの右内側壁が右方に押し込まれてフックプレート3がフックスプリング10に抗して反時計廻りに回動する。
そして、図1に示すようにレバープレート5の爪5aとフックプレート3の爪3eが係止して施錠状態が形成される。
このロック状態では、図示のようにフックプレート3のU字型の凹部3c左内側壁が図中ほぼ垂直な線に沿った姿勢となり、これによりフック60が左方に移動するのが防止される。
本実施例では、従来構成と異なり、ケース1のストッパー部102がストッパー部101(図4)のように面で構成されておらず、フックプレート3との接触面積が小さく、また、フックプレート3外周の回動軸7からの距離が小さい(すなわち回転半径が小さい)部位と当接するように形成されている。
さらに、図2に示すように、ストッパー部材102とフックプレート3の外周が相互に接触する接触面が、フックプレート3の外周がストッパー部材102に近付く方向に対して斜交するように形成してある。
図2において破線で示した円は、図示の開錠位置において、フックプレート3とストッパー部材102が接触する接触面の中点を力学的な代表点と考え、この代表点のフックプレート3のストッパー部材102に対する接触面上における対応点Pが描く軌跡を仮想的に示したものである(実際には対応点Pはストッパー部材102があるため図示のような円の全周を移動することはない)。
点Pがストッパー部材102に当接する際の力(衝突エネルギー)は上記の円の接線方向(符号202は同じ円の法線を示している)を向いており、その大きさはたとえばベクター204で示すようなものとなる。そして、本実施例においては、ストッパー部材102とフックプレート3の外周が相互に接触する接触面が、フックプレート3の外周がストッパー部材102に近付く方向に対して斜交するようにフックプレート3とストッパー部材102の形状を決めてあるので、ベクター204で示した点Pがストッパー部材102に当接する際の力の、ストッパー部材102とフックプレート3の外周が当接する方向(両者の接触面と垂直な方向)の分力はベクター203で示すような大きさとなり、ベクター204で示す大きさよりもかなり小さくなる。
このように、本実施例においては、ストッパー部材102とフックプレート3の外周が相互に接触する接触面が、フックプレート3の外周がストッパー部材102に近付く方向に対して斜交するようにフックプレート3とストッパー部材102の形状を決めてあるので、ストッパー部材102とフックプレート3の外周が当接する方向(両者の接触面と垂直な方向)の分力(ベクター203)すなわち、フックプレート3とストッパー部材102の衝突エネルギーのうち、開錠時の騒音発生に関与する分力を小さくし、開錠時の騒音を著しく低減することができる。
なお、レバープレート5に関しても、施錠状態(図1)、および開錠状態(図2)における回動位置を既成するためのストッパー部109、109が突起状にケース1の内壁に形成してある。
また、符号102b、109b、109bで示すように、上記のストッパー部102、109、109と同じ構造が、線対称的に(図1、図2の上半分・下半分が線対称)ケース1のそれぞれの反対側の内壁に形成してある。また詳細には図示していないが、フックプレート3、レバープレート5の回動軸7、9(ないしその装着構造)ソレノイド6の固定構造(たとえばビス穴)などに関しても同様にケース1内部に線対称的に設けられているものとする。このようにケース1を線対称的に構成しておくと、たとえば、物品収納部内の右側壁に装着するための電気錠と左側壁に装着するための電気錠を同一のパーツを用いて容易に構成することができる。
本実施例の電気錠を開錠するには、このロック状態からソレノイド6を駆動してアーマチュア6aを矢印方向(図の上方)に引くと、レバープレート5が反時計廻りに回動し、レバープレート5の爪5aとフックプレート3の爪3eの係合が外れ、フックプレート3はフックスプリング10の付勢力により時計廻りに回動し、凹部3cと扉のフック60の係合が解除される。
これにより、フックプレート3は時計廻りに回動し、図2に示すようにケース1の左上角に設けられたストッパー部102に当接して停止する。
以上のように、本実施例の電気錠では、開錠時、回動軸7を中心として回動してくるフックプレート3を面ではなく、フックプレート3との接触面積が小さい点接触に近い形で受け、また、可能な限りフックプレート3外周の回動軸7からの距離が小さい(すなわち回転半径が小さい)部位(図2の点P)と当接するよう構成したストッパー部材102を設けるようにしている。
さらに、ストッパー部材102とフックプレート3の外周が相互に接触する接触面が、フックプレート3の外周がストッパー部材102に近付く方向に対して斜交するようにフックプレート3とストッパー部材102の形状を決めてある。
このため、開錠動作時の騒音を従来例(図4)より著しく低減することができる。
たとえば、従来例(図4)では、ストッパー部101がフックプレート3と当接する面が長く、また、図示のように回動軸7からの距離が最も大きいフックプレート3の外周部が大きな速度でこのストッパー部101に衝突するため、大きな騒音が発生していた。
ところが、本実施例では、ストッパー部102がフックプレート3との接触面積が小さいほぼ点接触で当接するため当接するストッパー部102とフックプレート3が押しのける空気の量が低減され、開錠時の動作騒音を小さくすることができる。
また、フックプレート3外周の回動軸7からの距離が小さい(すなわち回転半径が小さい)部位(図2の点P)と当接するよう構成されているため、ストッパー部102とフックプレート3が衝突する時の衝突速度(図2のベクター204に対応)が小さくなり、開錠時の動作騒音を低減することができる。
また、ストッパー部材102とフックプレート3の外周が相互に接触する接触面が、フックプレート3の外周がストッパー部材102に近付く方向に対して斜交するようにフックプレート3とストッパー部材102の形状を決めてあるため、ストッパー部材102とフックプレート3の外周が当接する方向(両者の接触面と垂直な方向)の分力(ベクター203)、すなわち、フックプレート3とストッパー部材102の衝突エネルギーのうち、開錠時の騒音発生に関与する分力を小さくし、開錠時の騒音を低減することができる。
以上のように、本実施例によれば、開錠動作時の騒音を従来例よりも著しく低減することができる。
<変形例>
以上に示したストッパー部102の形状は一例に過ぎず、ストッパー部102の形状やその構造は当業者は必要に応じて変形することができる。
図3は、本発明を採用した電気錠の異なる内部構造を開錠状態で示している。図3に示した構成に関しては図1および図2に示した構成と同一ないし相当する部材には同一符号を付し、その詳細な説明は省略するものとする。
図3において異なるのは、フックプレート3にストッパー部103と係止するための段差3bを設けたこと、およびストッパー部103はその左側の側壁でフックプレート3の段差3bを係止するようにした点にある。なお、ストッパー部103に関しては符号103bで示すようにケース1の対向する内壁に上記同様に線対称的な構造を設けてある。
この場合、段差3bの位置は、フックプレート3の回動軸7になるべく近い位置とする。これにより、段差3bがストッパー部103に衝突する時の速度を小さくできる。
また、上記のようにストッパー部103の側壁でフックプレート3を係止する構造においては、たとえばストッパー部103の高さを適宜調節することにより、その左側の側壁とフックプレート3の段差3bが係止する部位の長さ(ストッパー部103の側壁と段差3bの当接面積)を小さくすることができ、これによって、当接するストッパー部103とフックプレート3が押しのける空気の量が低減され、さらに開錠時の動作騒音を小さくすることができる。
なお、本実施例においても、ストッパー部材103とフックプレート3の外周が相互に接触する接触面は、フックプレート3の外周がストッパー部材103に近付く方向に対して斜交するように形成してある。
本実施例の図3においても、破線で示した円は、図示の開錠位置において、フックプレート3とストッパー部材103が接触する接触面の中点を力学的な代表点と考え、この代表点のフックプレート3のストッパー部材103に対する接触面上における対応点Qが描く軌跡を仮想的に示したものである。
本実施例の点Qがストッパー部材103に当接する際の力(衝突エネルギー)は上記の円の接線方向(符号202は同じ円の法線を示している)を向いており、その大きさはたとえばベクター206で示すようなものとなる。
そして、本実施例においては、ストッパー部材103とフックプレート3の外周が相互に接触する接触面が、フックプレート3の外周がストッパー部材103に近付く方向に対して斜交(ただし、その角度は図2の場合とは逆である。たとえば法線202に対して接触面が成す角度は図2の場合とは逆になっている)するようにフックプレート3とストッパー部材103の形状を決めてあるので、ベクター206で示した点Qがストッパー部材103に当接する際の力の、ストッパー部材103とフックプレート3の外周が当接する方向(両者の接触面と垂直な方向)の分力はベクター205で示すような大きさとなり、ベクター206で示す大きさよりも小さくなる。
このように、本実施例においては、ストッパー部材103とフックプレート3の外周が相互に接触する接触面が、フックプレート3の外周がストッパー部材103に近付く方向に対して斜交するようにフックプレート3とストッパー部材103の形状を決めてあるので、ストッパー部材103とフックプレート3の外周が当接する方向(両者の接触面と垂直な方向)の分力(ベクター205)、すなわち、フックプレート3とストッパー部材103の衝突エネルギーのうち、開錠時の騒音発生に関与する分力を小さくし、開錠時の騒音を著しく低減することができる。
なお、ストッパー部材103とフックプレート3の外周が相互に接触する接触面がフックプレート3の外周がストッパー部材103に近付く方向に対して斜交する角度(たとえば法線202に対して成す角度)は丁度図2の場合とは逆であるため、図2のベクター203ほどはベクター205、すなわち、騒音発生の原因となるストッパー部材103とフックプレート3の外周が当接する方向(両者の接触面と垂直な方向)の分力は小さくならないが、この点は、図2の場合と比較して、ストッパー部材103とフックプレート3の外周が相互に接触する接触面の長さ(あるいは面積)を小さくとることで補償することができる。
また、ストッパー部103の側壁でフックプレート3を係止する構造においては、図示のように(図1、図2の構造よりも)ストッパー部103の幅を大きくとることができ、これによりストッパー部103の強度・剛性を増す、あるいはその共振特性を所望に調節することができ、これによりストッパー部103の変形や摩耗を防ぐことができ、開錠〜施錠時にフックプレート3の姿勢や動作が変化して開錠・施錠特性が変化したり、電気錠が所望の開錠・施錠動作を行なえなくなるのを未然に防止することができる。
なお、フックプレート3、レバープレート5や、ストッパー部102や103の形状やサイズはあくまで一例であり、当業者は本発明の範囲内でこれらの部材の形状やサイズを設計変更できることはいうまでもない。
その際、本発明の実施において重要な要件は、ストッパー部102(103)とフックプレート3がほぼ点接触で当接する、すなわち両者の接触面積がなるべく小さくなるように構成すること、ストッパー部102(103)がフックプレート3外周の回動軸7からの距離が小さい(すなわち回転半径が小さい)部位と当接するよう構成すること、また、ストッパー部材102(103)とフックプレート3の外周が相互に接触する接触面が、フックプレート3の外周がストッパー部材102(103)に近付く方向に対して斜交するよう構成すること、などである。
また、以上に示したストッパー部102や103の強度・剛性を増す、あるいはその共振特性を所望に調節するためには、ケース1とストッパー部102や103を一体成型するのみならず、ケース1とは別体のストッパー部102や103をケース1とは異なる金属や樹脂部品として形成し、接着やネジ止め、嵌合などの固定方法によりケース1に装着するような構造を採用してもよい。
また、ケース1と一体、あるいは別体にかかわらず、ストッパー部102、103、およびフックプレート3の相互の各当接面に、これらの各部材の実質部分とは異なる材料、たとえば耐磨耗性や変形耐性、あるいは消音特性に優れた金属膜や樹脂をコーティング、接着、その他の方法で配設するような構成を採用してもよい。これにより、ストッパー部102、103、およびフックプレート3の各々の耐久性を向上させることができ、開錠〜施錠時にフックプレート3の姿勢や動作が変化して開錠・施錠特性が変化したり、電気錠が所望の開錠・施錠動作を行なえなくなるのを未然に防止することができる。
なお、上述のフックプレート3と、ストッパー部材102および103に関して採用した構成は、他の施錠制御部材、すなわち、回動軸廻りに回動支持され、開錠または施錠時に前記回動軸に巻装されたスプリングの付勢力によって所定位置まで回動して被施錠部材の開錠または施錠を制御する施錠制御部材、たとえば上記のレバープレート5とそのストッパー部材109に関しても設けることが考えられる。
レバープレート5が不図示のリターンスプリングによって図中時計廻りに付勢されるものとすれば、たとえば図1〜図3中の右側のストッパー部材109に関して上述と同じ構造を採用することができる。
たとえば、図1は、施錠時に右側のストッパー部材109が不図示のリターンスプリングによって回動してくるレバープレート5と当接して係止した状態を示しているが、この図1に示すように右側のストッパー部109とレバープレート5がほぼ点接触で当接する、すなわち両者の接触面積がなるべく小さくなるように構成すること、該ストッパー部109がその外周の回動軸9からの距離が小さい(すなわち回転半径が小さい)部位と当接するよう構成すること、また、ストッパー部材109とレバープレート5の外周が相互に接触する接触面が、レバープレート5の外周がストッパー部材109に近付く方向に対して斜交(図1の当接状態ではレバープレート5のストッパー部材109と当接する面が右上りとなっている)するよう構成することによって、上述とほぼ同様の理論により、ストッパー部109とレバープレート5が衝突することにより発生する(施錠時の)騒音を低減することができる。
1 ケース
3 フックプレート
5 レバープレート
6 ソレノイド
7、9 回動軸
10 フックスプリング
60 フック
102、103 ストッパー部
110 凹部

Claims (6)

  1. 被施錠部材であるフックが押し込まれることにより回動軸廻りに回動し、前記フックに係合して前記フックを施錠状態にロックするとともに、開錠時には前記回動軸に巻装されたフックスプリングの付勢力によって開錠位置に回動して前記フックを開放するフックプレートを有する電気錠であって、
    前記フックプレートを収容する筐体の内壁に、ほぼ点接触により前記フックプレートの外周と接触して前記フックプレートを前記開錠位置で係止するストッパー部材を設けたことを特徴とする電気錠。
  2. 前記ストッパー部材が係止する前記フックプレートの外周上の位置と、前記回動軸との距離が可能な限り小さくなるよう、前記筐体の内壁に対する前記ストッパー部材の配設位置および形状、および前記フックプレートの配設位置および形状が選択されることを特徴とする請求項1に記載の電気錠。
  3. 前記ストッパー部材と前記フックプレートの外周が相互に接触する面積が可能な限り小さくなるよう、前記筐体の内壁に対する前記ストッパー部材の配設位置および形状、および前記フックプレートの配設位置および形状が選択されることを特徴とする請求項1または2に記載の電気錠。
  4. 前記ストッパー部材と前記フックプレートの外周が相互に接触する接触面が、前記フックプレートの外周が前記ストッパー部材に近付く方向に対して斜交するよう形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気錠。
  5. 前記ストッパー部材の前記フックプレートの外周と当接する部位、または前記フックプレートの前記ストッパー部材と当接する部位にこれら各部材の実質部分とは異なる材料を配設することを特徴とする請求項1または2に記載の電気錠。
  6. 回動軸廻りに回動支持され、開錠または施錠時に前記回動軸に巻装されたスプリングの付勢力によって所定位置まで回動して被施錠部材の開錠または施錠を制御する施錠制御部材を有する電気錠であって、
    前記施錠制御部材を収容する筐体の内壁に、ほぼ点接触により前記施錠制御部材の外周と接触して前記施錠制御部材を前記開錠位置で係止するストッパー部材を設けたことを特徴とする電気錠。
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