JP4582295B2 - 撮影装置及びそのプログラム - Google Patents
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Description
また、ブラケティング撮影機能を備えたカメラも普及しており、これにより、撮影条件等を少しずつ変えて複数回連続して撮影することによりユーザが後から気に入った画像を選択してより適切な画像を得ることができていた。
(1)従来の一眼レフ・カメラにあっては、レンズの絞りを絞ると入射光量が減少して視野が暗くなるため、被写界深度や背景のボケ程度を視認するのは熟練者であっても難しいという問題点があった。また、レンズの目盛を読む方法では、ズームや絞りを変更するたびにファインダから鏡筒に視線を移し、絞り値毎の被写界深度を読み取る必要があり不便であり、面倒であるという問題点があった。
(2)上記特許文献1記載の技術によれば、被写体が被写界深度内にあるか否かの表示により確認することができるが、被写体像や前後景のピントやボケ程度との関係が分かりにくいという問題点があった。
(3)上記特許文献2記載の技術では、複数の被写体を選択する操作が必要なため、面倒で、シャッタを押すまでに時間がかかり、シャッタチャンスを逃しやすいという問題点があった。また、ピントを合わせたい被写体は選択することができても、前後景に適当な被写体がない場合や、ピントを外したい被写体は選択することができず、前後景のボケを設定して撮影することは出来なかった。
そのため、ブラケティングされていく間隔がユーザの所望する間隔より大きかったり、小さかったりすることがあるため、ブラケティング撮影を行ってもユーザが本当に所望する画像を得ることができないという問題点もあった。
(5)更に、上記した各特許文献に記載した技術でも、ユーザが所望する被写界深度で被写体を撮影することができず、ユーザが所望する画像を撮影することができないという問題点があった。
[第1の実施の形態]
A.デジタルカメラの構成
図1は、本発明の撮影装置を実現するデジタルカメラ1の電気的な概略構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ1は、CCD2、DSP/CPU3、TG(timing generator)4、ユニット回路5、DRAM6、フラッシュメモリ7、ROM8、キー入力部9、画像表示部10、カードI/F11、モータ駆動回路13、撮影レンズ14、絞り兼用シャッタ15を備えており、カードI/F11には、図示しないデジタルカメラ1本体のカードスロットに着脱自在に装着されたメモリ・カード12が接続されている。
絞り兼用シャッタ15は図示しない駆動回路を含み、駆動回路はDSP/CPU3から送られる制御信号に従って絞り兼用シャッタ15を動作させる。
絞りとは、レンズから入ってくる光の量を制限する機構のことをいい、シャッタ速度とは、時間によってCCD3に当たる光の量を制限する機構のことをいう。この絞りとシャッタ速度によって露出量(Ev)が定められる。
キー入力部9は、半押し及び全押し操作が可能なシャッタボタン、実行キー、キャンセルキー、SETキー、カーソルキー、自動ズームボタン、手動ズームボタン、モード設定キー等の複数の操作キーを含み、ユーザのキー操作に応じた操作信号をDSP/CPU3に出力する。このキー入力部9は、本発明の数値入力手段、補正間隔入力手段、第1の選択手段、第2の選択手段として機能する。
DRAM6は、CCD2によって撮像された後、デジタル化された被写体の画像データを一時記憶するバッファメモリとして使用されるとともに、DSP/CPU3にワーキングメモリとしても使用される。
CCD2はフォーカスレンズ14a、ズームレンズ14bを介して投影された被写体を光電変換し撮像信号としてユニット回路5に出力し、ユニット回路5はDSP/CPU3にデジタル信号を送る。そして、DSP/CPU3はユニット回路4から送られてくるデジタル信号に含まれる高周波成分を抽出し、その高周波成分を解釈して、モータ駆動回路13に制御信号を送る。そして、モータ駆動回路13はその制御信号に従い、フォーカスレンズ14aを動かす。
DSP/CPU3は、AE処理、AF処理を行うとCCD2による撮像を開始し被写体のスルー画像を画像表示部10に表示させるとともに(撮影手段)、AE処理によって設定された絞り値F、被写体距離L及び焦点距離fを検出し(検出手段)、該検出された絞り値F、被写体距離L及び焦点距離及びROM8に予め記録されている許容錯乱円直径δから前方被写界深度Tf、後方被写界深度Tr、被写界深度限界近点Lmin、被写界深度限界遠点Lmax、過焦点距離L∞をそれぞれ算出する。この機能は、本発明の算出手段に相当する。
また、許容錯乱円直径δは予めROM8に記録されている。
ここで、前方被写界深度Tfは数式1の関係式によって算出することができ、後方被写界深度Trは数式2の関係式によって算出することができる。
また、被写界深度限界近点Lminは数式3の関係式によって算出することができ、被写界深度限界遠点Lmaxは数式4によって算出することができる。
過焦点距離L∞は数式5によって算出することができる。
距離換算スケールとは、画像表示部10に表示される画像の撮影者からの見かけ上の距離を目盛で表示させることをいう。この距離換算スケールの表示方法については後述する。
DSP/CPU3は、距離換算スケールを画像表示部10に表示させると、算出した被写界深度限界近点Lmin、被写界深度限界遠点Lmax、前方被写界深度Tf、後方被写界深度Tr、被写界深度Zのそれぞれの数値及び現在設定されている絞り値F、焦点距離f等を画像表示部10に表示させ、被写界深度Zの深浅を距離換算スケール上に表示させる(表示制御手段)。この被写界深度Zはユーザが見てわかるように色などをつけて区別表示させる。なお、被写界深度Zは、被写界深度限界近点Lmax−被写界深度限界近点Lmin、又は、前方被写界深度Tf+後方被写界深度Trによって求められる。
次に、距離換算スケールの表示方法について説明する。
まず、DSP/CPU3は、AF処理を行うと、焦点距離f、撮像範囲X´から現在の撮像画像の画角θの算出を行い、DRAM6に記憶する。ここで、焦点距離fと画角θとの関係を図2を用いて説明する。
CCD2からズームレンズ14bまでの距離が焦点距離fであり、ズームレンズ14bの位置により焦点距離f、画角θが変わる。また、X´はCCD2の横の撮像範囲であり、Y´はCCD2の縦の撮像範囲である。撮像する画像の画角θは、数式6に従って求めることができる。ここでは、算出された画角を46°とする。
ここで、図3(a)は、画角θと画角θが写し込むことができる水平地面上の最短距離L´の関係を示したものである。
この図を見て明らかなように、h/L´=tan(θ/2)となることから、算出された画角θが写し込むことができる距離L´は、L´=h/tan(θ/2)となることがわかる。これにより、水平地面上の最短距離L´を求めることができる。ここでは、算出された最短距離L´を3.5mとする。なお、hは、撮影者の視線、撮影レンズの高さを意味し、ユーザが予めこの撮影レンズの高さhを入力しておく。ここでは、撮影レンズの高さhを1.5mと入力したものとする。
図3(b)は、距離L´iに相当する画角θiの関係を示したものである。
距離L´iが4mのときに対応する画角θは画角θi(4m)となり、距離L´iが17mのときに対応する画角θは画角θi(17m)となることがわかる。
この単位目盛毎の距離L´iに対応する画角θiは数式7によって求めることができる。よって、距離L´i=4mのときに対応する画角θiは約40°となり、距離L´i=5.6mのときは画角θi≒30°となり、距離L´i=8.5mのときは画角θi≒20°となり、距離L´i=17mのときは画角θi≒10°となる。
図4は、画角θiと撮像位置(撮像素子の画素)X´iの関係を簡略に示した図である。
画角θi(4m)の場合、その画角に対応するCCD2上の位置X´iはX´i(4m)の位置であることがわかる。また、画角θi(17m)の場合、その画角に対応するCCD2上の位置X´iはX´i(17m)であることがわかる。
この画角θiに対応する撮像位置X´iの算出は数式8に従って求めることができる。
また、これとは逆にそれぞれの撮像位置(撮像素子の画素)X´iの位置から単位目盛毎の距離L´iを算出するようにしてもよい。この機能は、本発明の距離算出手段に相当する。この場合には、L´i=2fh/X´iの関係式によって、撮像位置X´iから距離L´iを算出することができる。
図5(c)は距離換算スケールを画像表示部10に表示させたときの様子を示すものである。ここでは、距離換算スケールと同時に距離換算スケールに相当する画角も表示させている。
画像表示部10内には、右上から左下の対角線上に画角目盛及び距離の目盛が表示されている。画像表示部10の中央から左下に向かって、17m、8.5m、5.6m、4mの見かけ上の距離目盛(単位目盛毎の距離)が表示されている。また、画像表示部10の中央から右上に向かって、10°、20°、30°、40°等の角度が表字されている。
つまり、この横長の長方形20〜23は、撮影者からの見かけ上の距離及び画像の画角を表わしていることになる。
また、距離換算スケールを横長の長方形を用いて表わしたが、図5(d)に示してあるように、横長の長方形の底辺だけを表示させるようにしてもよい。これにより、ユーザにとって見やすい距離換算スケール表示を行うことができる。
ここで、被写界深度限界近点Lminが4mであり、被写界深度限界近点が8.5mの場合に、距離換算スケール上に被写界深度Zの深浅を重ねて表示させると、図5(c)に示すような距離換算スケール表示の場合は、図6(e)のようになり、図5(d)に示すような距離換算スケール表示の場合は、図6(f)のようになる。なお、この距離換算スケール表示及び被写界深度表示は1例であり、他の表示態様で表示させるようにしてもよい。つまり、画像の見かけ上の撮影者からの距離、被写界深度Zがわかる方法であればどんな表示態様でもよい。
第1の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図7のフローチャートに従って説明する。
AE・AF処理を行うと(ステップS1)、撮影レンズ14を介してCCD2により撮像された被写体のスルー画像を画像表示部10に表示させる(ステップS2)。
また、左上には、「F2.8」と表示されており、この値は絞り値Fを示している。その左隣には、「f=6mm」と表示されており、これは焦点距離fを表示している。この絞り値Fの値は言うまでもなく、ステップS1のAE処理によって設定された値であり、焦点距離fもステップS1のAF処理時のズームレンズ14bの位置によって求められたものである。
画像表示枠30内には、被写体のスルー画像とともに距離換算スケールが表示されている。そして、この距離換算スケール上の網がかかっている部分が被写界深度Zを示している。つまり、この網がかかっている部分にいる被写体はピントの合った画像になり、この網がかかっていない部分にいる被写体はボケた(ピントの合っていない)画像になるということである。画像表示枠30の中の線70は、被写界深度内と被写界深度外の境界線であり、この線70の位置が被写界深度限界遠点Lmaxである。つまり、被写界深度限界遠点Lmaxの値表示を見なくても、この距離換算スケール上に重ねて表示された被写界深度Zを見ることにより、ピントが合う限界の位置(被写界深度限界遠点Lmax)は、約13〜14mの間であることが即座にわかる。なお、この被写界深度Zはユーザから見てわかりやすいように、色などを付けて区別表示する。
そして、絞り値FとLmax、Lmin(被写界深度)との関係グラフを画像表示部10に表示させ(ステップS7)、この関係グラフ上に現在設定されている絞り値F(AE処理によって設定された絞り値F)、被写体距離L及び過焦点距離L∞を指針として区別表示する(ステップS8)。
図8の点線枠40は、絞り値FとLmax、Lmin(被写界深度)との関係グラフを示した図である。
このグラフの横軸は、絞り値を示しており、縦軸は撮影者からの距離を示している。線50は絞り値Fを増減したときの被写界深度限界近点Lminの値を示しており、線60は、絞り値Fを増減したときの被写界深度限界遠点Lmaxの値を示している。
この線50と線60との間の範囲(網がかかっている部分)が被写界深度Zであり、絞り値Fの値によって被写界深度Zの距離が異なることがわかる。また、このグラフ上の縦の太い線は現在設定されている絞り値F(F2.8)を示しており、横の太い線は現在の被写体距離L(ここでは、2m)を表わしている。また、横の太い点線は過焦点距離L∞を示している。この縦の太い線、横の太い線及び横の太い点線は、指針として区別表示するため、色をつけたりしてユーザから見てわかりやすいように表示させる。
つまり、現在設定されている絞り値F(縦の太い線)を見ることにより、現在設定されている被写界深度限界近点Lmax及び限界被写界深度限界近点Lminの距離がわかり、更に、被写体距離を見ることにより後方被写界深度Tr及び前方被写界深度Tfの距離がわかる。
現在は、ほとんどズームが行われていない状態で被写体を撮像していることがわかる。
まず、ユーザのキー入力部9の操作により、入力された地上から視線までの高さ、カメラレンズの高さhの設定を行う(ステップS11)。そして、AF処理を行うと(ステップS12)、単位目盛毎の距離(距離目盛)L´iに対応する撮像位置X´i、又は、撮像位置X´iに対応する単位目盛毎の距離L´iの算出を行う(ステップS13)。
また、撮像位置X´iに対応する単位目盛毎の距離L´iの算出とは、CCD2上のそれぞれの位置に対応する撮像された画像の見かけ上の撮影者からの距離をそれぞれ算出することをいう。
そして、この距離目盛(距離換算スケール)を画像表示枠30に表示させる(ステップS14)。
図8を見てわかるように、5m、10m、15m等の距離目盛(単位目盛毎の距離L´i)が表示され、この距離目盛は、それぞれ、線90、線91、線92の位置の距離を表示し、この線90、線91、線92の位置は算出した、単位目盛毎の距離L´iに対応する撮像位置X´iによってそれぞれ定められる。
また、距離換算スケールをスルー画像とともに重ねて表示させるので、ユーザは撮影されている被写体が撮影者からどのくらい離れた位置にいるのかを容易に認識することができる。
また、現在の被写界深度限界近点等の数値を画像表示部10に表示させるので、ユーザは容易に現在の被写界深度限界近点等を認識することができる。また、絞り値と被写界深度限界(近点、遠点)の関係グラフを画像表示部10に表示させるので、ユーザが絞り値をどのくらいにすれば、どのくらいの被写界深度限界近点等になるのかが容易にわかる。
また、絞り値、シャッタースピード、露出値、ホワイトバランス、焦点距離、被写体距離、ズーム倍率等の値を画像表示部10に表示させるようにしてもよい。
また、この関係グラフはユーザのキー入力部9の操作により、絞り値Fと被写界深度限界の関係グラフから、焦点距離fと被写界深度限界の関係グラフ、被写体距離Lと被写界深度限界の関係グラフというように切り換わるようにしてもよい。
図11(g)は、焦点距離fと被写界深度限界(近点Lmin、遠点Lmax)の関係グラフを現したものであり、図11(h)は、被写体距離Lと被写界深度限界(近点Lmin、遠点Lmax)の関係グラフを表わしたものである。
この図11(g)の関係グラフの縦軸は撮影者からの距離を示しており、横軸は焦点距離fを示している。また、図11(h)の関係グラフの縦軸は撮影者からの距離を示しており、横軸は被写体距離Lを示している。
この図を見ると焦点距離f、被写体距離Lが大きく(長く)なればなるほど被写界深度は深くなることがわかる。
第2の実施の形態においては、ユーザが前方被写界深度Tf、後方被写界深度Tr、被写界深度限界近点Lmin、被写界深度限界遠点Lmax等の被写界深度の撮影条件のうちどれか1つを入力することにより、入力された被写界深度の条件となるようにズームレンズ14bを駆動させることにより被写体に対してズームを行うというものである。
第2の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有するデジタルカメラ1を用いることにより本発明の撮影装置を実現する。
第2の実施の形態におけるデジタルカメラ1における、特徴となる構成の機能について説明する。
DSP/CPU3は、ユーザのキー入力部9の操作により入力された絞り値Fの設定を行う。そして、測光処理、WB処理などを行ってから、設定された絞り値F及び被写体距離Lを検出する(第1の検出手段)。この被写体距離Lの検出方法として、スルー画像表示の時には、一定のタイミング(時間変化、信号成分の変化等)でAF動作を行い、又、撮影時においては、フォーカスレンズ14aを固定するので、そのフォーカスレンズの位置により被写体までの距離Lを求めるようにする。また、赤外線方式、位相差方式により被写体までの距離Lを求めるようにしてもよいし、ユーザが目測で入力した距離でもよい。
DSP/CPU3は、パンフォーカス自動ズームでないと判断すると、過焦点距離L∞設定による自動ズームであるか否かを判断する。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により過焦点距離L∞を入力する旨の操作信号が送られて来たか否かにより判断する。過焦点距離L∞設定による自動ズームであると判断すると、ユーザによって入力された値を過焦点距離L∞として設定する。
DSP/CPU3は、被写界深度設定による自動ズームでないと判断すると、被写界深度限界設定による自動ズームであるか否かを判断する。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により被写界深度限界近点Lmin又は被写界深度限界遠点Lmaxを入力する旨の操作信号が送られて来たか否かにより判断する。被写界深度限界設定による自動ズームであると判断すると、ユーザによって入力された値を被写界深度限界近点Lmin又は被写界深度限界遠点Lmaxとして設定する。
通常のズームであると判断すると、手動ズームボタンの操作信号に従ってズームレンズ14bを駆動させ、通常のズームでもないと判断すると、ズーム処理を行わない。
自動ズームボタンに相当する操作信号がキー入力部9から送られてきた場合には、該設定した被写界深度条件となるような焦点距離fを算出してDRAM6に記憶する。この機能は、本発明の取得手段に相当する。
該算出した焦点距離fが有効範囲内である場合には、該焦点距離fとなるような位置にズームレンズ14bを駆動させズームを行い、撮影を行う旨の指示があると静止画撮影処理を行う。この機能は、本発明の撮影制御手段に相当する。
一方、算出した焦点距離fが有効範囲内でないと判断するとエラー表示等の例外処理を行なう。
第2の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図12、図13のフローチャートに従って説明する。
ユーザのキー入力部9の操作により撮影モードに設定されると、静止画撮影モードであるか否かを判断する(ステップS21)。静止画撮影モードに設定された場合は、ユーザによって入力された絞り値の設定を行う(ステップS22)。ここでは、絞り値Fを「3.2」と設定したものとする。なお、AE処理などによって自動的に絞り値を設定するようにしてもよい。
一方、静止画撮影モードでないと判断すると、その他のモードに設定する。
そして、被写体の撮影距離(被写体距離L)を検出する(ステップS24)。ここでは、フォーカスレンズ14aの位置により、被写体距離Lを検出する。
一方、パンフォーカス自動ズームでないと判断すると、過焦点距離L∞設定による自動ズームであるか否かを判断する(ステップS26)。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により、過焦点距離L∞を入力する旨の操作信号があるか否かにより判断する。過焦点距離L∞設定による自動ズームであると判断すると、ユーザによって入力された値を過焦点距離L∞として設定する(ステップS30)。
一方、被写界深度設定による自動ズームでないと判断すると、被写界深度限界設定による自動ズームであるか否かを判断する(ステップS28)。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により、被写界深度限界近点Lmin又は被写界深度限界遠点Lmaxを入力する旨の操作信号があるか否かにより判断する。被写界深度限界設定による自動ズームであると判断すると、ユーザによって入力された値を被写界深度限界近点Lmin又は被写界深度限界遠点Lmaxとして設定する(ステップS32)。
自動ズームボタンの操作が行われていないと判断すると、ステップS37に進み、自動ズームボタンの操作が行われたと判断すると焦点距離fの算出を行う(ステップS34)。
また、ステップS31でユーザが入力した値を前方被写界深度Tfとして設定した場合には、数式10の前方被写界深度Tfに該入力した値を代入して焦点距離fを算出し、ユーザが入力した値を後方被写界深度Trとして設定した場合には、数式11の後方被写界深度Trに該入力した値を代入して焦点距離fを算出する。
なお、絞り値FはステップS22で設定した値、被写体距離LはステップS24で検出した距離であり、許容錯乱円直径δは予めROM8に記録されている。
有効範囲内でないと判断するとエラー表示等の例外処理を行い、有効範囲内であると判断すると、算出した焦点距離fに対応する位置にズームレンズ14bを駆動させる(ステップS36)。
図14を見ると、後方被写界深度Trは「∞m」であり、前方被写界深度Tfは「2.6m」である。また、被写界深度Zは「∞m」であり、被写界深度限界遠点Lmaxは「∞m」、被写界深度限界近点Lminは「1.4m」、算出された焦点距離fは「6mm」であることが容易にわかる。また、絞り値Fは、ユーザが設定した値、つまり、「3.2」である。
また、関係グラフ40を見ると、絞り値Fを変えると、被写界深度限界近点Lmin(線50)は異なるが、被写界深度限界遠点Lmaxは、∞mであることわかる。
図15を見て明らかなように、後方被写界深度Trはユーザが設定した「5.0m」であり、前方被写界深度Tfは「1.4m」、被写界深度Zは「6.4m」であることが容易にわかる。
また、被写界深度限界近点Lmaxは、「9.0m」であり、被写界深度限界近点Lminは「2.6m」、算出された焦点距離fは「11.25mm」であることがわかる。つまり、図13に示す画像より望遠ズームされていることとなる。なお、絞り値F「3.2」はユーザが設定した値がそのまま表示されている。
また、関係グラフ40を見ると、絞り値Fを変えると、被写界深度限界近点Lmin(線50)、被写界深度限界遠点Lmax(線60)が変わることがわかる。
つまり、絞り値Fを変えた時の被写界深度Zが容易にわかり、絞り値Fを異ならせることにより、所望の被写界深度Zを得ることもできる。
そして、静止画撮影処理を行い(ステップS44)、得られた画像データを被写界深度条件(絞り値F、前方又は後方被写界深度等)とともにメモリ・カード12(記録手段)に記録する(ステップS45)。なお、画像データと被写界深度条件は関連付けられて記録される。
そして、その他のキー処理、表示処理等を行う(ステップS46)。ステップS41で撮影を行わないと判断した場合にも、ステップS46に進み、その他のキー処理等の処理を行う。
また、設定した絞り値、被写界深度条件となるような画像を何度でも撮影することができる。
ズーム倍率や被写体距離が変わっても、被写界深度条件は設定値を保つので、ユーザが所望の被写界深度の深浅や、前景や後景のピントの合う範囲やボケ具合などを加減した作画表現の撮影が初心者でも簡単に撮影することができる。
なお、カーソル操作やタッチパネル等により、画像表示部10内の被写体像の位置や範囲、距離を直接指定して、所望の被写界深度条件を設定できるようにしてもよい。
第3の実施の形態においては、焦点距離f、ズーム倍率を保持したまま、ユーザが設定した被写界深度条件となるように、露出条件を自動設定するというものである。
第3の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有するデジタルカメラ1を用いることにより本発明の撮影装置を実現する。
第3の実施の形態におけるデジタルカメラ1における、特徴となる構成の機能について説明する。
そして、DSP/CPU3は、パンフォーカス自動露出であるか否かを判断する。つまり、過焦点距離L∞が被写体距離Lとなるように、絞り値Fを設定することをいう。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作によりパンフォーカス自動露出を選択する操作信号が送られて来たか否かにより判断する。パンフォーカス自動露出であると判断すると、過焦点距離L∞を被写体距離Lとして設定する。
DSP/CPU3は、過焦点距離L∞設定による自動ズームでないと判断すると、被写界深度設定による自動露出であるか否かを判断する。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により前方被写界深度Tf又は後方被写界深度Trを入力する旨の操作信号が送られてきたか否かにより判断する。被写界深度設定による自動露出であると判断すると、ユーザによって入力された値を前方被写界深度Tf又は後方被写界深度Trとして設定する。
DSP/CPU3は、被写界深度限界による自動露出でないと判断すると、ユーザに絞り値Fを入力させ、該入力された値を絞り値Fとして設定する。
この算出方法としては、パンフォーカス自動露出の場合、つまり、過焦点距離L∞=被写体距離Lとして設定した場合は、又は、ユーザによって過焦点距離L∞が入力された場合は、数式14の関係式に従って絞り値Fを算出する。
また、ユーザによって前方被写界深度Tfが入力された場合は、数式15の関係式に従って絞り値Fを算出し、後方被写界深度Trが入力された場合は、数式16の関係式に従って絞り値Fを算出する。
また、ユーザによって被写界深度限界近点Lminが入力された場合は、数式17の関係式に従って絞り値Fを算出し、後方被写界深度限界遠点Lmaxが入力された場合は、数式18の関係式に従って絞り値Fを算出する。
そして、設定された絞り値Fとシャッタ速度が有効範囲内か否かを判断し、有効範囲内である場合には被写体の撮影を行う(撮影制御手段)。
有効範囲外である場合には、エラー表示などの例外処理を行う。
第3の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図16、図17のフローチャートに従って説明する。
ユーザのキー入力部9の操作により撮影モードに設定されると、静止画撮影モードであるか否かを判断する(ステップS51)。静止画撮影モードでないと判断するとその他のモードの処理を行う。
静止画撮影モードである場合には、測光処理、WB処理等を行う(ステップS52)。
次いで、パンフォーカス自動露出であるかどうかを判断する(ステップS55)。つまり、過焦点距離L∞が被写体距離Lとなるように、絞り値Fを設定することをいう。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作によりパンフォーカス自動露出を選択する操作信号が送られて来たか否かにより判断する。パンフォーカス自動露出であると判断すると、過焦点距離L∞を被写体距離Lとして設定する(ステップS59)。
一方、過焦点距離設定による自動露出でないと判断すると、被写界深度設定による自動露出であるかどうかを判断する(ステップS57)。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により前方被写界深度Tf又は後方被写界深度Trを入力する旨の操作信号が送られてきたか否かにより判断する。被写界深度設定による自動露出であると判断すると、ユーザによって入力された値を前方被写界深度Tf、又は、後方被写界深度Trとして設定する(ステップS61)。
一方、被写界深度限界設定による自動露出でないと判断すると、ユーザに絞り値Fを入力させ、該入力された値を絞り値Fとして設定し(ステップS64)、ステップS65に進む。
この算出方法としては、ステップS59で過焦点距離L∞を被写体距離Lとして設定した場合は、数式14の過焦点距離L∞を被写体距離Lに代えて絞り値Fを算出し、ステップS60でユーザが入力した値を過焦点距離L∞として設定した場合は、数式14の過焦点距離L∞該入力した値を代入して絞り値Fを算出する。
また、ステップS62でユーザが入力した値を被写界深度限界近点Lminとして設定した場合には、数式17の被写界深度限界近点Lminに該入力した値を代入して絞り値Fを算出し、ユーザが入力した値を被写界深度限界遠点Lmaxとして設定した場合には、数式18の被写界深度限界遠点Lmaxに該入力した値を代入して絞り値Fを算出する。
次いで、設定した絞り値F及びシャッタ速度(露出条件)が有効範囲内かどうかを判断し(ステップS66)、有効範囲内でないと判断するとエラー表示等の例外処理を行い、有効範囲内であると判断すると、露出条件(絞り値F、シャッタ速度)設定後の状態での被写界深度、被写界深度限界(近点Lmin、遠点Lmax)、その他の撮影条件等を被写体のスルー画像とともに画像表示部10に表示させる(ステップS67)。
この表示は第1の実施の形態で説明したように、距離スケール上に被写界深度Zを表示させたり、被写界深度Z等の数値表示、関係グラフなどを表示させる。
そして、設定した撮影条件で静止画撮影処理を行い(ステップS71)、得られた画像データを被写界深度条件(絞り値F、前方又は後方被写界深度等)とともにメモリ・カード12に記録する(ステップS72)。なお、画像データと被写界深度条件は関連付けられて記録される。
そして、その他のキー処理、表示処理等を行う(ステップS73)。
一方、ステップS68で撮影を行わないと判断した場合も、ステップS73に進み、その他のキー処理等を行う。
また、同じ被写界深度条件となるような画像を何回でも撮影することができる。
ズーム倍率や被写体距離が変わっても、被写界深度条件は設定値を保つので、ユーザが所望の被写界深度の深浅や、前景や後景のピントの合う範囲やボケ具合などを加減した作画表現の撮影が初心者でも簡単に撮影することができる。
なお、カーソル操作やタッチパネル等により、画像表示部10内の被写体像の位置や範囲、距離を直接指定して、所望の被写界深度条件を設定できるようにしてもよい。
第4の実施の形態においては、ユーザにより設定された被写界深度条件等によりブラケティング撮影を行うというものである。
第4の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有するデジタルカメラ1を用いることにより本発明の撮影装置を実現する。
第4の実施の形態におけるデジタルカメラ1における、特徴となる構成の機能について説明する。
ここで。補正間隔とは、被写界深度ブラケティング撮影でブラケティングされていく間隔のことをいう。ここで、前方又は後方被写界深度(Tf又はTr)をブラケティングさせていく場合は、補正間隔がΔTf又はΔTrとなり、被写界深度限界(近点Lmin又は遠点Lmax)をブラケティングさせていく場合は、補正間隔がΔLmin、ΔLmaxとなる。例えば、補正間隔ΔTrが10mの場合には、後方被写界深度Trを10mずつ変えて被写体を撮影することとなる。
また、0+−順の場合は、(0、補正なし)→(+1補正間隔)→(+2補正間隔)→・・→(−1補正間隔)→(−2補正間隔)→・・・の順となり、0−+順の場合は、(0、補正なし)→(−1補正間隔)→(−2補正間隔)→・・→(+1補正間隔)→(+2補正間隔)→・・の順となる。
また、撮影枚数とは、ブラケティング撮影により一度に連続撮影する回数のことをいう。
例えば、補正間隔をΔTr、補正順序を上り方向、撮影枚数を5と設定した場合は、1枚目(Tr−2ΔTr)→2枚目(Tr−ΔTr)→3枚目(Tr)→4枚目(Tr+ΔTr)→5枚目(Tr+2ΔTr)となるような画像を撮影するので、まず1枚目の画像の後方被写界深度(Tr−2ΔTr)を設定し(設定手段)、該設定した後方被写界深度となるような絞り値Fを算出し(取得手段)、該算出した絞り値Fで撮影を行う(連続撮影制御手段)。そして、2枚目の画像の後方被写界深度(Tr−ΔTr)を設定し(設定手段)、該設定した後方被写界深度となるような絞り値Fを算出し(取得手段)、該算出した絞り値Fで撮影を行う(連続撮影制御手段)、という動作を5枚目の画像の撮影まで行う。この絞り値Fの算出方法については第3の実施の形態で述べたとおりである。
つまり、まず1枚目の画像の後方被写界深度(Tr−2ΔTr)となるような焦点距離fを算出し、該算出した焦点距離fとなるようにズームレンズ14bを駆動させてから撮影を行う。そして、2枚目の画像の後方被写界深度(Tr−ΔTr)となるような焦点距離fを算出し、該算出した焦点距離fとなるようにズームレンズ14bを駆動させて撮影を行う、という動作を5枚目の画像の撮影まで行うこととなる。
第4の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図18、図19のフローチャートに従って説明するが、ここでは、補正間隔をΔTrと限定したとき、つまり、後方被写界深度Trをブラケティングして撮影するときのデジタルカメラの動作に限定して説明する。
なお、補正間隔をΔTf、ΔLmin、ΔLmaxとした場合でも基本的な処理はΔTrと変わらない。
ステップS82で設定モードであると判断すると、被写界深度ブラケット設定であるか否かを判断する(ステップS83)。被写界深度ブラケット設定とは、被写界深度ブラケティング撮影により撮影するための補正間隔「ΔTr」、補正順序、撮影枚数「2k+1枚」などの撮影条件を設定することをいう。
一方、ステップS82に設定モードでないと判断するとその他のモードの処理を行い、ステップS83で被写界深度ブラケット設定でないと判断するとその他の設定処理を行う。
そして、被写体のスルー画像とともに距離換算スケール、ステップS87で算出した前方又は後方被写界深度(Tf0、Tr0)等の数値、関係グラフなどを画像表示部10に表示させ、被写界深度Zを距離換算スケール上に表示させる(ステップS88)。
後方被写界深度Tr(=Tr0)=20m、前方被写界深度Tf(=Tf0)=1.8m、被写界深度Z(=Z0)=21.8m、被写界深度限界遠点Lmax(=Lmax0)=24.0m、被写界深度限界近点Lmin(=Lmin0)=2.2mであることがわかる。また、焦点距離f=18mm、絞り値F=12.3である。
そして、被写体の撮影を行うか否かを判断する(ステップS89)。この判断は、シャッタボタンの操作、若しくはブラケティング撮影ボタンの操作に対応する操作信号がキー入力部9から送られてきたか否かにより判断する。撮影を行わないと判断するとステップS99に進み、撮影を行うと判断すると、被写界深度ブラケティング撮影であるか否かを判断する(ステップS90)。この判断は、ブラケティング撮影ボタンの操作に対応する操作信号がキー入力部9から送られてきたか否かにより判断する。なお、静止画撮影用のシャッタボタンとブラケティング撮影ボタンを別個に設けたが、予めユーザがブラケティング撮影を行う旨を指示しておき、シャッタボタンを押下するとブラケティング撮影を行うようにしてもよい。
まず、ブラケティング撮影を行うと判断すると(ステップS90でYに分岐)、ステップS84で設定された撮影順序が上り順であるか否かを判断する(ステップS91)。ステップS84で補正順序を「上り順」と設定したので、ステップS92に進み、後方被写界深度の初期値Tr1(Tr1=Tr0−kΔTr)の設定を行う。ここでの初期値とは、ブラケティング撮影で最初に撮影する画像の後方被写界深度Trの値のことをいう。なお、補正間隔をΔLmin等に設定した場合には、初期値はブラケティング撮影で最初に撮影する画像の被写界深度限界近点Lmin1(Lmin1=Lmin0−kΔLmin)等となる。
そして、撮影順序mを「m=+1」に設定して(ステップS93)、ステップS94に進む。
一方、ステップS91で撮影順序が上り順でないと判断すると、撮影順序が下り順であるか否かを判断する(ステップS100)。撮影順序が下り順であると判断すると、後方被写界深度の初期値Tr1(Tr1=Tr0+k・Δtr)の設定を行う(ステップS101)。この場合の初期値Tr1は、「Tr1=20m+1・10m=30m」となる。そして、撮影順序mを「m=−1」と設定して(ステップS102)、ステップS94に進む。
ステップS94に進むと、撮影済み枚数jを「j=0」、撮影枚数nを「n=2k+1=3枚」と設定して、被写界深度補正撮影処理を行う(ステップS95)。
補正被写界深度補正撮影処理を開始すると、図20のステップS131に進み、ブラケティング撮影で撮影する画像の後方被写界深度Tr「Tr=Tr1+m・j・ΔTr」を設定する。ここでは「Tr1=10m」であり、「j=0」、「m=+1」、「ΔTr=10m」であるので、「Tr=10+1・0・10m=10m」となる。
なお、撮影順序下り順序の場合には、「Tr1=30」であることから、「Tr=30+1・0・10m=30m」となる。
そして、絞り値Fに相当する絞り開口となるように絞り兼用シャッタ15を設定し(ステップS133)、測距処理、WB処理等を行う(ステップS134)。
そして、測距処理に基づく適切な露出量(Ev)とステップS132で設定した絞り値Fに適切なシャッタ速度に設定する(ステップS135)。
そして、設定した撮影条件で撮影し、得られた画像データをバッファメモリに記憶してから(ステップS136)、フラッシュメモリ7に転送記録する(ステップS137)。
そして、撮影済み枚数jが設定した撮影枚数n、ここでは、3枚以上であるか否かを判断する(ステップS97)。撮影済み枚数jは1なので、撮影枚数より少ないと判断し、ステップS95、つまり、図20のステップS131に戻り、後方被写界深度Trを設定して(ここでは、Tr=10m+1・1・10=20m)、該設定した後方被写界深度Trに相当する絞り値Fを算出して、撮影を行う。
そして、ブラケティング撮影により撮影された画像データ等をメモリ・カード12に記録すると、その他のキー処理、表示処理などを行う(ステップS99)。
そして、撮影済枚数jを「j=j+1」に設定し(ステップS108)、撮影済枚数jが撮影枚数n(ここでは、2)以上か否かを判断し(ステップS109)、撮影済枚数jが撮影枚数n以上でない場合には、ステップS107に戻り上記した動作を繰り返す。
つまり、このステップS107〜ステップS109の処理で、後方被写界深度Tr(Tr=Tr1+m・j・ΔTr)であることから、撮影される画像の後方被写界深度は、1枚目が20m、2枚目が30mとなる。なお、Tr1=Tr0=20m、ΔTr=10mとする。
そして、撮影済枚数jを「j=j+1」(ここでは、「j=1+1=2」)に設定して(ステップS113)、撮影済枚数jが撮影枚数n以上か否かを判断する(ステップS114)。ここでは撮影済枚数jが2であり、撮影枚数nが1であることから、撮影済枚数jが撮影枚数n以上であると判断する。
このステップS112〜ステップS114の処理で撮影される画像の後方被写界深度Trは10mとなることになる。
つまり、ステップS84で、補正間隔ΔTr=10m、撮影枚数3と設定した場合には、撮影順序が異なっても、撮影される画像は、後方被写界深度がそれぞれ「Tr=10m」、「Tr=20m」、「Tr=30m」、の画像を得ることがわかる。但し、Tr0=20m。
また、狙って撮影した場合の被写界深度条件が望みの被写界深度でない場合も、ブラケティング撮影した複数の連続画像の中から、所望の被写界深度の深浅やピントが合う範囲やボケ範囲となる画像を得ることができ、満足のいく画像を撮影することができる。
また、補正間隔を自由に設定することができるので、ブラケティング撮影により撮影される画像の被写界深度の深浅や、ピントが合う範囲、ボケ範囲を調節することができ、所望の被写界深度条件を有する画像を撮影することができる。
また、撮影枚数を入力することができるので、その場の状況に応じて撮影枚数を入力することにより所望の画像を得ることができる。例えば、ユーザが入力した画角により所望の画像をほぼ得ることができる場合には撮影枚数は少なくてすみ、ユーザが設定した画像の画角では所望の画像を得ることができない場合には撮影枚数は多くすることにより、所望の画像を得ることができる。
つまり、第3の実施の形態のように被写界深度条件に対応する絞り値Fを算出するのではなく、第2の実施の形態のように被写界深度条件に対応する焦点距離fを算出することになる。この場合の絞り値Fは、ユーザによって入力された値やAE処理によって設定された絞り値などを使用する。
また、同じ被写界深度条件で連続撮影する場合においても、1枚目は後方被写界深度Trが「5m」となるような画像を撮影し、2枚目は後方被写界深度Trが「15m」となるような画像を撮影し、3枚目は後方被写界深度Trが「20m」となるような補正間隔がバラバラな画像を連続して撮影するようにしてもよい。
第5の実施の形態においては、ユーザにより設定された被写界深度条件・露出条件等により被写界深度及び露出をブラケティングして撮影(マルチブラケティング撮影)を行うというものである。
第5の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図23、図24のフローチャートに従って説明するが、ここでは、被写界深度条件の補正間隔をΔTrと限定したときのデジタルカメラ1の動作に限定して説明する。
そして、被写体の撮影を行うか否かを判断する(ステップS155)。この判断は、シャッタボタン押下、又は、ブラケティング撮影を行う旨を指示するブラケティング撮影ボタンに対応する操作信号がキー入力部9から送られてきたか否かにより判断する。撮影を行わないと判断するとその他の処理を行い、撮影を行うと判断すると、ステップS156に進む。
ここでは、被写界深度補正順序を上り順と設定してあるので、上り順と判断し、ブラケティングさせる後方被写界深度の初期値Tr1(Tr1=Tf0−k1・ΔTr)を設定する(ステップS158)。ここではTr0が20mであるので(図21参照)、後方被写界深度の初期値Trは「Tr1=20−1・10m=10m」となる。そして、撮影順序m1を「m1=+1」と設定して(ステップS159)、ステップS164に進む。
一方、ステップS160で被写界深度補正順序が下り順でないと判断すると、その他の補正順序の初期値等を設定して(ステップS163)、ステップS164に進む。
そして、ブラケティング撮影で撮影する画像の後方被写界深度Tr(Tr=Tr1+m1・j1・ΔTr)を設定する(ステップS165)。ここでTr1はステップS158で「10m」と設定され、撮影順序m1はステップS159で「+1」と設定され、撮影済枚数j1はステップ164で「0」と設定されているので、Tr=10mとなる。
そして、図24のステップS166に進み、ステップS165で設定した後方被写界深度Trとなるような絞り値Fを算出して設定を行う。この算出は、数式16の関係式によって算出することができる。
そして、撮影順序m2を「m2=+1」と設定して(ステップS169)、ステップS174に進む。
一方、露出補正順序が上り順でないと判断すると、露出補正順序が下り順であるか否かを判断し(ステップS170)、下り順である場合には、露出の初期値Ev1(Ev1=Ev0+k2・ΔEv)を設定する(ステップS171)。そして、撮影順序m2を「m2=−1」と設定して(ステップS172)、ステップS174に進む。
また、補正露出順序が上り順でもないと判断すると、その他の補正順序の初期値の設定等を行って(ステップS173)、ステップS174に進む。
そして、ブラケティング撮影の露出Ev(Ev=Ev1+m2・j2・ΔEv)を設定し、該設定した露出EvとステップS166で設定した絞り値Fとから最適なシャッタ速度の設定を行う(ステップS175)。ここでのブラケティング撮影の露出Evは「Ev=Ev0−0.3Ev」となる。
そして、設定した被写界深度条件、露出条件(絞り値F、シャッタ速度)で被写体の撮影処理を行い、得られた画像データ及び被写界深度条件などをバッファメッモリを介してフラッシュメモリ7に記録する(ステップS176)。
ここでは、ステップS175〜ステップS178のループにより、露出が「Ev0−0.3Ev」、「Ev0±0」、「Ev0+0.3Ev」の3枚の画像が撮影されることになる。なお、「Ev0」とは撮影を行うと判断したときの露出量を示しており、この3枚の画像の後方被写界深度Trは10mであることは言うまでもない。
一方、ステップS178でj2がn2以上であると判断すると、ステップS179に進む。
ここでは、j1=1であり、n1=3であるので、j1はn1以上ではないと判断するので、ステップS165に戻り、後方被写界深度Tr(Tr=Tr1+m1・j1・ΔTr)の設定を行う。ここでは、後方被写界深度Trは20mとなる。そして、設定された被写界深度となるような絞り値Fを設定し、露出ブラケティング撮影、つまり、露出が「Ev0−0.3Ev」、「Ev0±0Ev」、「Ev0+0.3Ev」となるような画像を撮影する。
そして、撮影済枚数j1を「j1=j1+1」に設定し(ここでは、3)、j1はn1以上であるか否かを判断する。ここでは、j1=n1=3であるから、j1はn1以上であると判断しステップS181に進む。
ステップS181に進むと、フラッシュメモリ7に記録されているブラケティング撮影により撮影された画像データを被写界深度条件とともにメモリ・カード12に記録する。
まず、1枚目に後方被写界深度Tr「10m」、露出「Ev0−0.3Ev」の画像が撮影され、2枚目に後方被写界深度Tr「m10」、露出「Ev0±0.3Ev」の画像、3枚目に後方被写界深度Tr「10m」、露出「Ev0+0.3Ev」の画像が撮影されている。
そして、4枚目から6枚目の画像は、後方被写界深度Tr「20m」であり、4枚目の露出は「Ev0−0.3Ev」、5枚目の露出は「Ev0±0Ev」、6枚目の露出は「Ev0+0.3Ev」である。
そして、7枚目から9枚目の画像は、後方被写界深度Tr「30m」であり、7枚目の露出は「Ev0−0.3Ev」、8枚目の露出は「Ev0±0Ev」、9枚目の露出は「Ev0+0.3Ev」である。
まず、ユーザがキー入力部9の設定モードキーを操作すると、図26(i)に示すような設定モードの画像が画像表示部10に表示される。画像表示部10には、「通常連写」、「高速連写」、「16枚連写」、「オートブラケティング」、「切」の5項目が表示され、それぞれの項目ごとに四角いチェックボックスが表示されている。このチェックボックスが黒く表示されている項目が現在選択されている項目であることを表示している。図を見ると、現在はオートブラケティングが選択されていることがわかる。ユーザはカーソルキーの「↑」、「↓」を操作することにより、ユーザが選択したい項目を選択することができる。例えば、カーソルキーの「↑」を操作すると、「オートブラケティング」のチェックボックスから「16枚連写」のチェックボックスが黒く表示される。つまり、「16枚連写」が選択される。
ここでは、「AE」、「WB」、「フォーカス」、「画角」、「被写界深度」、「マルチ」の6項目が表示されており、それぞれの項目ごとに丸いチェックボックスが表示されている。現在は「AE」が選択されている状態である。この「AE」とは、AEブラケティングのことを意味している。ここで、ユーザがカーソルキーの「→」を操作すると、図26(m)に示すようにAEブラケティングの条件を入力するための画像が表示される。
また、ユーザがカーソルキーの「→」や「←」を操作することにより、左下のチェックボックスから中下のチェックボックスが選択された状態、つまり、補正枚数を設定する項目が選択されている状態へと切り換わる。そして、更にユーザがカーソルキーの「→」を操作すると、補正順序を設定する項目が選択されている状態となる。
このブラケティングの条件の入力操作は上述したAEブラケティングの条件の選択方法と同一であり、左下は補正間隔、中下は補正枚数、右下は補正順序である。
画像表示部10には、「AE」、「WB」、「フォーカス」、「画角」、「被写界深度」の5項目が表示されており、それぞれの項目ごとに丸いチェックボックスが表示されている。
また、ユーザは、カーソルキーの「↓」を操作していくことにより、ブラケティングさせる項目を選択することができる。つまり、カーソルキーの「↓」を1回操作することにより、「WB」が選択されている状態(「WB」の条件を入力することができる状態)に切り換わり、更に「↓」を操作することにより、「フォーカス」が選択されている状態へと切り換わる。
そして、実行キーなどを操作することにより、ユーザによって入力された条件が設定される。
また、被写界深度条件と露出とWBなどの複数をブラケティングさせて撮影するようにしてもよい。つまり、マルチブラケティング撮影を行うようにしてもよい。
また、ブラケティングされる被写界深度条件となるような絞り値Fを算出して、ブラケティング撮影を行うようにしたが、ブラケティングされる被写界深度条件となるような焦点距離fを算出してブラケティング撮影を行うようにしてもよい。これにより、ブラケティングにより被写界深度を変えるたびに(焦点距離を変えていくごとに)露出ブラケティング等のズームレンズを動かさないブラケティング撮影を行うので、ズームレンズを移動させる無駄を省くことができ、迅速にマルチブラケティング撮影を行うことができる。
第6の実施の形態においては、ベストショット撮影というものを設け、予めシーン毎に被写界深度条件(前方又は後方被写界深度、被写界深度限界(近点、遠点)など)を予め記録しておき、シーンを選ぶと選択したシーンに対応する被写界深度条件となるように、自動ズーム制御若しくは自動露出制御をして被写体を撮影することができるというものである。
第6の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有するデジタルカメラ1を用いることにより本発明の撮影装置を実現する。
第2の実施の形態におけるデジタルカメラ1は、第1の実施の形態と以下の点で構成の機能が多少異なる。
ここで、図27(p)は、画像表示部10に表示された複数の撮影シーンを示すものである。画像表示部10には、「人物ポートレート」、「人物像(2〜3人)」、「風景+人物(記念写真)」等の撮影シーンが表示されている。また、人物ポートレートの欄が黒い太線で囲まれているのがわかる。これは、現在「人物ポートレート」が選択されていることを表わしている。
このように、ユーザは十字キーを操作することにより、撮影したい撮影シーンを選択することができる。そして、ユーザは所望の撮影シーンを選択して実行キーを操作すると、DSP/CPU3は、選択された撮影シーンが選択されたと判断する。
図15(t)は、ROM8に記憶されている撮影情報の一例を示すものである。
図15(t)を見るとわかるように、撮影シーン毎に絞り、シャッタ速度、後方被写界深度Tr、被写界深度限界遠点Lmax等の撮影条件(被写界深度条件を含む)がROM8に記録されていることがわかる。
そして、該読み出した撮影情報を撮影条件として設定すると、自動ズーム制御若しくは自動露出制御を行う。
なお、画像表示部10の複数の撮影シーン表示の際に、ブラケティング撮影用の撮影シーンを表示してもよい。このときには、ROM8には、ブラケティング撮影用の撮影シーンに対応する撮影情報が記録されていることは言うまでもない。
第6の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図28のフローチャートに従って説明する。
ユーザのキー入力部9の操作によりベストショット撮影モードに選択されると、ステップS201で、図27(p)に示すような複数の撮影シーンを画像表示部10に表示させる。
ここで、ユーザは画像表示部10に複数の撮影シーンが画像表示部10に表示されると、撮影したい所望の撮影シーンを選択する。この選択は、十字キーの操作を行ってから、実行キーを操作する。ここで、ユーザが「人物像(2〜3人)」を十字キーにより選択し、実行キーを操作したものとする。
図15(t)はROM8に記録されている撮影シーン毎の撮影情報を示すものである。ここでは、「人物像」が選択されているので、証明写真に対応する撮影情報をROM8から読み出す。すなわち、読み出された撮影情報は、「絞り」がオート、「シャッター速度」がオート、「後方被写界深度」が20m等となる。
自動ズーム制御により撮影シーンに対応する被写界深度条件となるような画像を撮影する場合には図16のステップS22に進み、自動露出制御により撮影シーンに対応する被写界深度条件となるような画像を撮影する場合には図16のステップS52に進むようにする。
この自動ズーム制御により行うか、自動露出制御により行うかはユーザのキー入力部9の操作により選択することができるようにしてもよし、自動的に選択するようにしてもよい。
例えば、撮影シーン「人物ポートレート」のような人物が被写体となる撮影シーンを選択した場合は、ソフトフォーカスや肌色ブラケティング撮影を行うようにしたり、撮影シーンが屋内の場合は、WBブラケティングやフラッシュブラケティング撮影を行うようにしたり、撮影シーンが「風景」の場合には、画角ブラケティングや被写界深度ブラケティング撮影を行うようにしてもよい。また、シーンに合わせて、ブラケティング撮影だけでなく、特殊な連写機能や、パンフォーカス、また、複数のブラケティング撮影を組み合わせて、3枚×3枚など組合わせた条件でのブラケティング撮影等ができるようにしてもよい。
また、通常の静止画撮影用の撮影シーンと、ブラケティング撮影用の撮影シーンとを別個に記録しておき、ブラケティング撮影用の撮影シーンを選択した場合には、ブラケティング撮影を行うようにしてもよい。
撮影シーンを選択するだけで、最適な被写界深度の撮影を行うことができるので、被写界深度条件の設定を行うなどのユーザの手間を省くことができる。
また、選択した画像が通常の静止画撮影により撮影された画像であっても、ユーザのキー入力部9の操作により本発明のブラケティング撮影にしたり、選択した画像がブラケティング撮影により撮影された画像であっても、ユーザのキー入力部9の操作により本発明の静止画撮影にしたりすることができるようにしてもよい。
また、光学ズーム機能を有するデジタルカメラ1を用いて説明したが、デジタルズーム機能のみを有するデジタルカメラであってもよい。
2 CCD
3 DSP/CPU
4 TG
5 ユニット回路
6 DRAM
7 フラッシュメモリ
8 ROM
9 キー入力部
10 画像表示部
11 カードI/F
12 メモリ・カード
13 モータ駆動回路
14 撮影レンズ
15 絞り兼用シャッタ
Claims (9)
- 被写体を撮影する撮影手段と、
ユーザ所望の絞り値又はAE処理によって得られた絞り値を設定する絞り値設定手段と、
被写体距離を検出する被写体距離検出手段と、
前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度の条件を設定する被写界深度条件設定手段と、
前記絞り値設定手段により設定された絞り値と、前記被写体距離検出手段により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定手段により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出手段と、
少なくとも、前記絞り値設定手段により設定された絞り値及び前記焦点距離算出手段により算出された焦点距離を撮影条件とし、当該撮影条件で前記撮影手段による撮影を行わせる撮影制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮影装置。 - ズームレンズと、
ユーザ所望の絞り値又はAE処理によって得られた絞り値を設定する絞り値設定手段と、
被写体距離を検出する被写体距離検出手段と、
前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度の条件を設定する被写界深度条件設定手段と、
前記ズームレンズの現在位置に関係なく、前記絞り値設定手段により設定された絞り値と、前記被写体距離検出手段により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定手段により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出手段と、
前記焦点距離算出手段により算出された焦点距離に対応する位置に前記ズームレンズを移動させるように制御するズーム制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮影装置。 - ズームレンズと、
絞り値を設定する絞り値設定手段と、
被写体距離を検出する被写体距離検出手段と、
前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度の条件を設定する被写界深度条件設定手段と、
前記絞り値設定手段により設定された絞り値と、前記被写体距離検出手段により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定手段により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出手段と、
前記焦点距離算出手段により算出された焦点距離に対応する位置に前記ズームレンズが移動可能か否かを判定するズームレンズ可動判定手段と、
前記ズームレンズ可動判定手段により移動可能と判定された場合は前記焦点距離に対応する位置に前記ズームレンズを移動させ、移動不可能と判定された場合はエラー報知を行うズーム制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮影装置。 - 被写体を撮影する撮影手段と、
前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度の条件を設定する被写界深度条件設定手段と、
前記被写界深度条件設定手段により設定された被写界深度条件となるような撮影条件を取得する撮影条件取得手段と、
前記撮影条件取得手段により取得された撮影条件で前記撮影手段による撮影を行わせる撮影制御手段と、
前記撮影制御手段により得られた撮影画像データとともに、当該撮影画像データが得られたときの被写界深度条件を、前記撮影画像データと関連付けて記録手段に記録する記録制御手段と、
前記記録手段に記録された撮影画像データを選択する撮影画像データ選択手段と、
前記撮影画像データ選択手段により選択された撮影画像データに関連付けられて記録されている被写界深度条件を取得する被写界深度条件取得手段と、
を備え、
前記被写界深度条件設定手段は、
前記被写界深度条件取得手段により取得された被写界深度条件を設定することを特徴とする撮影装置。 - 本撮影に先立って撮像されている被写体のスルー画像上に、当該スルー画像の画角と対応させて、前記被写界深度条件を図形で重畳させて表示手段に表示させる表示制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の撮影装置。
- ユーザ所望の絞り値又はAE処理によって得られた絞り値を設定する絞り値設定処理と、
被写体距離を検出する被写体距離検出処理と、
前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度の条件を設定する被写界深度条件設定処理と、
前記絞り値設定処理により設定された絞り値と、前記被写体距離検出処理により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定処理により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出処理と、
少なくとも、前記絞り値設定処理により設定された絞り値及び前記焦点距離算出処理により算出された焦点距離を撮影条件とし、当該撮影条件で撮影を行わせる撮影制御処理と、
を含み、前記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とするプログラム。 - ユーザ所望の絞り値又はAE処理によって得られた絞り値を設定する絞り値設定処理と、
被写体距離を検出する被写体距離検出処理と、
前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度の条件を設定する被写界深度条件設定処理と、
ズームレンズの現在位置に関係なく、前記絞り値設定処理により設定された絞り値と、前記被写体距離検出処理により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定処理により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出処理と、
前記焦点距離算出処理により算出された焦点距離に対応する位置に前記ズームレンズを移動させるように制御するズーム制御処理と、
を含み、前記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とするプログラム。 - 絞り値を設定する絞り値設定処理と、
被写体距離を検出する被写体距離検出処理と、
前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度の条件を設定する被写界深度条件設定処理と、
前記絞り値設定処理により設定された絞り値と、前記被写体距離検出処理により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定処理により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出処理と、
前記焦点距離算出処理により算出された焦点距離に対応する位置にズームレンズが移動可能か否かを判定するズームレンズ可動判定処理と、
前記ズームレンズ可動判定処理により移動可能と判定された場合は前記焦点距離に対応する位置に前記ズームレンズを移動させ、移動不可能と判定された場合はエラー報知を行うズーム制御処理と、
を含み、前記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とするプログラム。 - 前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度の条件を設定する被写界深度条件設定処理と、
前記被写界深度条件設定処理により設定された被写界深度条件となるような撮影条件を取得する撮影条件取得処理と、
前記撮影条件取得手段により取得された撮影条件で撮影を行わせる撮影制御処理と、
前記撮影制御処理により得られた撮影画像データとともに、当該撮影画像データが得られたときの被写界深度条件を、前記撮影画像データと関連付けて記録手段に記録する記録制御処理と、
前記記録手段に記録された撮影画像データを選択する撮影画像データ選択処理と、
前記撮影画像データ選択処理により選択された撮影画像データに関連付けられて記録されている被写界深度条件を取得する被写界深度条件取得処理と、
を含み、前記各処理をコンピュータで実行させるプログラムであり、
前記被写界深度条件設定処理は、
前記被写界深度条件取得処理により取得された被写界深度条件を設定することを特徴とするプログラム。
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