JP4582111B2 - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

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本発明は、受光素子およびバイポーラトランジスタを有する半導体装置とその製造方法に関する。
受光素子のフォトダイオードは、光信号を電気信号に変換することが可能であり、各種の光−電気変換器における制御用光センサーなどに広く用いられている。受光素子を有する半導体装置は、しばしば受光素子としての例えばフォトダイオードが、バイポーラトランジスタ、抵抗、キャパシタ等の他の各種回路素子とともに同一の半導体基板上に混載されて、いわゆるフォトICとして構成される。この種のフォトICは、一般に、バイポーラトランジスタの製造方法に従って形成される。一方、この種のフォトICにおいては、高感度、かつ高速な受光素子と高性能のバイポーラトランジスタと混載して形成することの要求が高い。
図4は、従来構造による受光素子であるフォトダイオードと、バイポーラトランジスタとが混載されてなる集積回路(IC)、いわゆるフォトICの概略断面図を示す。図示の例では、バイポーラトランジスタとしてnpnトランジスタTR、フォトダイオードPDとしてアノードコモン型フォトダイオードが同一の半導体基板上に具備されて成る例えばフォトICとして用いられるバイポーラICを例示するものである。
このバイポーラICにおいては、抵抗率20Ω・cmの低不純物濃度のp型Si基板よりなる半導体基体1が用意され、npn型トランジスタの形成領域Tに、高不純物濃度のn型のコレクタ埋込み領域2が選択的に形成され、フォトダイオードの形成領域Pに、p型のアノード埋込み領域3がそれぞれ選択的に形成される。そして、この半導体基体1上に、例えば抵抗率が20Ωcm、厚さが1μmのn型半導体層4がエピタキシャル成長されて半導体基板5が形成される。
この半導体基板5の、半導体素子間、この例ではトランジスタ形成部Tおよびフォトダイオード形成部P間と、これらを囲んで互いに絶縁分離を行うべき部分、あるいは素子内の絶縁分離を行うべき部分に局部的熱酸化いわゆるLOCOS(Local Oxidation of Silicon)によってSiO2 による分離絶縁層6が形成される。また、半導体素子間を絶縁分離する分離絶縁層6下には、高不純物濃度の分離領域16が形成される。
半導体層4の、npnトランジスタの形成領域Tの、分離絶縁層6によって囲まれた部分には、n型のコレクタ領域7が形成され、これに、選択的にp型のベース領域8が形成される。また、このベース領域8の周辺部上には、p型の不純物が導入された第1の多結晶半導体層9が被着されて、この多結晶半導体層9からの不純物拡散によってp型のベース電極取出し領域10が形成される。また、ベース領域8の中心部上には、n型の不純物が導入された第2の多結晶半導体層11が被着されて、この多結晶半導体層11からの不純物拡散によってn型のエミッタ領域12が形成される。
また、コレクタ領域7には、コレクタ埋込み領域2に達する深さのn型の高不純物濃度のコレクタ電極取出し領域13が形成される。
一方、アノードコモン型フォトダイオードの形成領域Pにおいては、n型の半導体層4によって低不純物濃度のカソード領域14が構成され、これの上の受光面の全域に渡って高不純物濃度のカソード領域15が形成される。また、分離絶縁層6によって上記カソード領域14および15と分離された、アノード埋込み領域3の周辺部上に、p型の高不純物濃度のアノード電極取出し領域17が形成され、この領域17が、例えば高不純物濃度のp型の分離領域16を介してアノード埋込み領域3に連結するようになされる。
半導体基板5の表面すなわち半導体層4の表面には、例えばSiO2 よる絶縁層18が形成され、これに穿設したコンタクト窓を通じて、コレクタ電極取出し領域13上、第1の多結晶半導体層9上、高不純物濃度のカソード領域15上、アノード電極取出し領域17上にそれぞれコレクタ電極19C、ベース電極19B、カソード電極19K、アノード電極19Aがオーミックに被着形成される。また、第2の多結晶半導体層11は、表面絶縁層18上に延在して形成され、この多結晶半導体層11上にエミッタ電極19Eがオーミックに被着形成される。
このようにして、共通(同一)半導体基板5上に、n型のコレクタ領域7、p型のベース領域8およびn型のエミッタ領域12によってnpn型のトランジスタTRが形成されるとともに、p型の半導体基体1に形成されたp型のアノード埋込み領域3、n型のカソード領域14および15によってアノードコモン型のフォトダイオードPDが形成されたバイポーラICが形成される。
このバイポーラICにおいて、コレクタ埋込み領域2などの高不純物濃度領域は、例えば1×1017atoms/cm3 〜1×1021atoms/cm3 程度の不純物濃度を有し、低不純物濃度の半導体基体1、半導体層4などは、例えば1×1011atoms/cm3 〜1×1016atoms/cm3 程度の不純物濃度を有する。
また、図5は、従来の同様の受光素子を具備するいわゆるフォトICとバイポーラICとが混在する半導体集積回路の他の例の概略断面図を示すもので、この例においては、p型Si基板より成る半導体基体1上に、全面的に高不純物濃度のp型の第1の半導体層21を形成し、これの上に全面的に低不純物濃度のp型いわゆるp- 型の第2の半導体層22をエピタキシャル成長する。更に、この半導体層22上に、これより更に低不純物濃度のいわゆるp--型の第3の半導体層23をエピタキシャル成長する。この第3の半導体層23は、その厚さが例えば7μmとされ、抵抗率が200Ω・cmとされる。
そして、この第3の半導体層23を横切って、各素子間、すなわちこの例では各バイポーラトランジスタの形成部およびフォトダイオードの形成部間とこれらを囲んでp型の高不純物濃度の分離領域26が形成される。また、第3の半導体層23上には、半導体層4がエピタキシャル成長されて、半導体基板5が形成される。図5において、図4と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略するが、この場合においても、共通の半導体基板5に、npn型トランジスタTRとフォトダイオードPDとが形成されたフォトICが構成される。
上述した受光素子を含む半導体装置、いわゆるフォトICにおいては、以下のような問題があった。
すなわち、図4で説明した構造のICにおける第1の問題点は、フォトダイオードの感度を高くすることが難しいということである。これについて、具体的に説明すると、図4に示す低不純物濃度のエピタキシャル成長半導体層4によるカソード領域14は、いわゆるPINフォトダイオードのI領域に相当し、光電変換を有効に行わせる領域となるが、その厚さは1μm以下とされる。この厚さを1μm以下に選定する理由は、この半導体層4に、数十GHzの周波数特性を有するバイポーラトランジスタを形成するには、この半導体層4の厚さは、1μm以下にすることが必要であり、この厚さをそれ以上にすると周波数特性が悪くなってしまうことに因る。
それに対して、フォトダイオードの受光感度を充分に確保するためには、光吸収長の2倍程度の深さで発生したキャリア(電子・正孔)をも光電流に寄与させる必要がある。例えばDVD(Digital Versatile Disc) で用いている650nmの波長の光において、その光強度がシリコン表面における光強度の1/e(e:自然対数の底=2.718281828‥‥)になるシリコン表面よりの深さ、すなわち光吸収長は、約3μmであって、上述した半導体層4の厚さの1μmよりもかなり長い。
したがって、上述の構成によるフォトダイオードPDにおいては、n型半導体層4すなわち低不純物濃度のカソード領域14より深い位置、すなわちp型の埋込みアノード領域3の比較的不純物濃度が高い領域で発生したキャリアは、その拡散長が短く、空乏層へ達する前に再結合して、光電流に寄与しない。その結果、充分な受光感度を確保することができないことになる。
ここで、p型のアノード埋込み領域3は、フォトダイオードのアノード側の寄生抵抗を減らすために必要であり、このp型アノード埋込み領域3が省略される場合は、寄生抵抗が増大することから、周波数特性の悪化を招くことになる。
図4で説明した従来の受光素子を含む半導体装置、いわゆるフォトICにおける第2の問題点は、上述したように、半導体層4に形成されるバイポーラトランジスタTRの要求から、この半導体層4の厚さは、1μm以下とされるものであるが、この場合、フォトダイオードにおいて、この半導体4によるカソード領域14がその全厚さに渡って空乏化しても、このような狭い空乏層の幅では、フォトダイオードの寄生容量が大きくなり、フォトダイオードの周波数特性を良くすることが難しいことにある。
このような図4に示す従来の半導体装置における第1および第2の問題点を解決するものとして前述した図5に示す半導体装置が提案されたものであり、この構成によれば、PINフォトダイオードのI領域が、それぞれ低不純物濃度によるいわゆるp- 型の第2の半導体層22と、これの上のいわゆるp--型の半導体層23と、更にこれの上のいわゆるn- 型の半導体層4とによって構成されていることから、このI領域の厚さを充分大にすることができる。すなわち、このI領域の厚さを光の吸収長よりも充分厚く形成でき、その結果、充分な受光感度を確保することができる。
一方、p--型の第3の半導体層23は、前述したように、半導体層14の厚さが7μm程度で、抵抗率が200〔Ω・cm〕程度であって、フォトダイオードに印加する逆方向電圧である1.5〜2.5〔V〕で充分空乏化され、空乏層幅を充分確保できるため、フォトダイオードの寄生容量も充分小さくすることができ、フォトダイオードPDの周波数特性も充分高くすることができるものである。
ところが、この図5の構成においては、そのp--型半導体層23の抵抗率が200〔Ω・cm〕というきわめて高い抵抗率とされて、低い逆方向電圧で空乏層が広がるようにされていることから、このp--型半導体層23をもって素子分離を行うことができない。したがって、この構成においては、各素子間例えばバイポーラ素子間には、この素子分離を行うためのp型の高不純物濃度の分離領域26を低不純物濃度のp--型半導体層23を横切って形成し、この分離領域26とp- 半導体層22とをもって素子分離を行う必要がある。
しかしながら、このような分離領域26を、半導体層22もしくは半導体層21に達する深さに形成するには、高温、長時間の熱処理が必要であり、このために、この分離領域26における横方向の広がりも大きくなって、トランジスタTRの実質的占有面積、すなわちセルサイズが大となる。
また、この構成による場合、高不純物濃度の分離領域26と、バイポーラトランジスタTRの同様に高不純物濃度のコレクタ埋込み領域2との対向部においては、耐圧等の問題から、所要の間隔を保持する必要があって、これにより更にセルサイズの増大化を来す。
また、このように、トランジスタTRのコレクタ埋込み領域2と、分離領域26とが対峙していることから、これら間の寄生容量、接合容量による寄生容量の増加を来し、これによってトランジスタの周波数特性を悪化させるという問題が生じる。
つまり、図4の構成によるときは、バイポーラトランジスタ素子の周波数特性を確保した状態で、フォトダイオードを形成するときは、その受光感度ないしは周波数特性に問題が生じ、図5の構成によってフォトダイオードの受光感度および周波数特性の改善を図る場合、寄生容量によるバイポーラトランジスタの周波数特性に問題が生じ、バイポーラトランジスタの特性と、フォトダイオードの感度、および周波数特性の改善は、トレードオフの関係となるという問題があった。
本発明は、このような諸問題の解決をはかり、フォトダイオードの受光感度を高め、フォトダイオードの寄生容量を小さくしてその周波数特性を高め、かつ、バイポーラ素子の特性、セルサイズを、フォトダイオードの混載されない場合のバイポーラ素子の特性、およびセルサイズと同等にすることができるようにした半導体装置とその製造方法を提供するものである。
本発明による半導体装置は、受光素子とバイポーラトランジスタとを有し、半導体基体よりなるか、あるいは半導体基体上に成膜された半導体層よりなる第1導電型の第1の半導体領域と、この第1の半導体領域上に形成された第1導電型の半導体層から成る、この第1の半導体領域に比し低不純物濃度の第1導電型の第2の半導体領域と、この第2の半導体領域に対してこの第2の半導体領域の深さより浅く第1導電型の半導体層に第2導電型不純物が導入された不純物導入領域よりなる第1または第2導電型の高抵抗率の第3の半導体領域と、この第3の半導体領域上に形成された第2導電型の半導体層から成る、第2導電型の低不純物濃度の第4の半導体領域と、この第4の半導体領域上に形成され、第2導電型の半導体層に導入された高不純物濃度の第2導電型不純物を含有する第5の半導体領域とを具備して、受光素子が構成され、バイポーラトランジスタを構成する、コレクタ領域、ベース領域、エミッタ領域の各半導体領域が第2導電型の半導体層内に形成され、受光素子の形成部とバイポーラトランジスタの形成部との間に相当する位置に、これらを分離する第1導電型の分離領域が形成され、この分離領域が、第1導電型の半導体層に比し高不純物濃度を有している構成とする。
また、本発明による半導体装置の製造方法は、受光素子とバイポーラトランジスタとを具備する半導体装置を製造する方法であって、第1導電型の第1の半導体領域を形成する工程と、この第1の半導体領域上に、第1導電型の半導体層から成る、第1の半導体領域に比し低不純物濃度の第1導電型の第2の半導体領域を形成する工程と、この第2の半導体領域に対して、この第2の半導体領域の深さより浅く第1導電型の半導体層に第2導電型不純物を導入して第1または第2導電型の高抵抗率の第3の半導体領域を形成する工程と、受光素子の形成部とバイポーラトランジスタの形成部との間に相当する位置の第1導電型の半導体層に、第1導電型不純物を導入して、第1導電型の半導体層に比し高不純物濃度の第1導電型の分離領域を形成する工程と、第3の半導体領域上に第2導電型の半導体層から成る第2導電型の低不純物濃度の第4の半導体領域を形成する工程と、この第4の半導体領域上に高不純物濃度の第2導電型不純物を第2導電型の半導体層に選択的に導入して第5の半導体領域を形成する工程と、バイポーラトランジスタを構成する、コレクタ領域、ベース領域、エミッタ領域の各半導体領域を、第2導電型の半導体層内に順次形成する工程とを有し、目的とする受光素子およびバイポーラトランジスタを有する半導体装置を製造する。
上述したように、本発明によれば、受光素子を構成する高抵抗率半導体領域を、第1導電型の低不純物濃度の第2の半導体領域に対して第2導電型不純物を導入したすなわち第2の半導体領域における第1導電型を打ち消すことによる第3の半導体領域によって構成することから、この領域は実際に伝導に寄与するキャリア数を減少させることができることから、実質的に極低濃度の不純物濃度領域が形成されたと等価になる。したがって、この受光素子に逆方向電圧を印加した際に生じる空乏層幅を容易に大とすることができ、受光感度を高めることができる。また、この空乏層幅を大にすることができることによって、寄生容量の低減化がはかられ、周波数特性の向上をはかることができる。
上述したように、本発明方法および本発明装置によれば、受光素子の受光感度に寄与する低不純物濃度部分を、バイポーラトランジスタや、受光素子の周波数特性等を低下させることなく大とすることができ、周波数特性と受光感度との双方を同時に満足することのできる受光素子を具備する半導体装置を確実に構成することができるものである。
また、バイポーラトランジスタ素子のセルサイズすなわち占有面積を、大とする不都合も回避され、これにより集積密度の向上、半導体装置の小型化をはかることができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明による半導体装置は、前述したように、受光素子とバイポーラトランジスタとを有し、半導体基体よりなるか、あるいは半導体基体上に成膜された半導体層よりなる第1導電型の第1の半導体領域と、この第1の半導体領域上に形成された第1導電型の半導体層から成る、この第1の半導体領域に比し低不純物濃度の第1導電型の第2の半導体領域と、この第2の半導体領域に対してこの第2の半導体領域の深さより浅く第1導電型の半導体層に第2導電型不純物が導入された不純物導入領域よりなる第1または第2導電型の高抵抗率の第3の半導体領域と、この第3の半導体領域上に形成された第2導電型の半導体層から成る、第2導電型の低不純物濃度の第4の半導体領域と、この第4の半導体領域上に形成され、第2導電型の半導体層に導入された高不純物濃度の第2導電型不純物を含有する第5の半導体領域とを具備して、受光素子が構成され、バイポーラトランジスタを構成する、コレクタ領域、ベース領域、エミッタ領域の各半導体領域が第2導電型の半導体層内に形成され、受光素子の形成部とバイポーラトランジスタの形成部との間に相当する位置に、これらを分離する第1導電型の分離領域が形成され、この分離領域が、第1導電型の半導体層に比し高不純物濃度を有している構成とする。
受光素子の、受光面から第1の半導体領域までの距離は、入射光の吸収長より大に選定し得る。また、第5の半導体領域の厚さは、0.01μm〜0.2μmに選定する。そして、受光素子に逆方向電圧を印加した状態で、第3の半導体領域が完全に空乏化するように、第3の半導体領域の不純物濃度を1×1014atoms/cm3 以下に選定する。更に、受光素子に逆方向電圧を印加した状態で、第3の半導体領域と第4の半導体領域とが完全に空乏化するように、第3の半導体領域の不純物濃度を1×1014atoms/cm3 以下に選定し、第4の半導体領域の不純物濃度を5×1014atoms/cm3 以下に選定する。これら、第3および第4の半導体領域の不純物濃度は、実際には製造上等の問題から1×1011atoms/cm3 以上とされる。
図1は、本発明による半導体装置の一例の概略断面図で、フォトダイオードPDとバイポーラトランジスタTRとが混載されたICを示す。この種のIC、例えば光記録媒体に対する光学的記録や光学的再生がなされる光ピックアップ等に適用される場合等においては、一般にフォトダイオードPDは、例えばトラッキングサーボ信号をも取り出すことができるように、複数のフォトダイオードPDを有してなるものであるが、図においては、バイポーラトランジスタTRとして、npnトランジスタを代表して示し、また1つのフォトダイオードPDのみを図示している。しかしながら、npn型トランジスタに限られるものではなく、また、例えばこのnpnトランジスタの他に、これと共にpnpトランジスタ、抵抗、容量などの素子も、同一半導体基板44上に形成されるものである。
この例では、半導体基板44が、例えば第1導電型(この例ではp型)のSi単結晶基板よりなる半導体基体40を有し、これの上に半導体層41〜43、あるいは半導体層42および43がエピタキシャル成長されて構成される。
すなわち、例えば半導体基体40の一主面に臨んで全面的に、埋め込み層を構成する第1導電型、この例ではp型の第1の半導体領域31が形成される。この第1の半導体領域31は、半導体基体40自体によって構成することもできるし、半導体基体40上に、不純物の拡散、イオン注入等による導入、Siのエピタキシャル成長等によって形成することができる。
この第1の半導体領域41上に、不純物濃度が例えば7×1014atoms/cm3 とされた比較的低不純物濃度の第1導電型、すなわち、この例ではp- の第1導電型半導体層42がエピタキシャル成長されて第2の半導体領域32が構成される。
この第2の半導体領域32に、この半導体領域32と異なる第2導電型の不純物が、受光素子の形成部に選択的に導入されてこの半導体領域32と同導電型の第1の導電型、あるいはこれと異なる導電型の第2の導電型とされた第3の半導体領域33が構成されるが、いずれにおいても、この不純物導入部において、半導体領域32のp型の導電型が打ち消されて、より低不純物濃度のp--型もしくは充分低不純物濃度の第2導電型のn--と等価の第3の半導体領域33が形成される。この第3の半導体領域33の濃度は、1×1011atoms/cm3 〜1×1014atoms/cm3 、例えば6×1013atoms/cm3 とする。
また、第1導電型の半導体層42上に、第2導電型の半導体層43がエピタキシャル成長されてこれにより第4の半導体領域34が構成される。
また、この第4の半導体領域34上に、第2導電型の高不純物濃度の第5の半導体領域35が形成されて、フォトダイオードPDが構成される。
一方、第1導電型の半導体層42の、受光素子の形成部と他の受光素子の形成部間およびバイポーラトランジスタ素子の形成部との間に相当する位置に、これら間を分離する第1導電型を有し、この半導体層42に比し高不純物濃度を有する分離領域26を形成する。この分離領域26は、フォトダイオードPD内の半導体層42で発生したキャリアが、隣接するフォトダイオードに達する、いわゆるフォトダイオード間のクロストークを低減するために形成されている。この場合、フォトダイオードPD周囲以外には、分離領域26を形成する必要はない。
また、第1導電型の半導体層42のバイポーラトランジスタ素子の形成部に、第2導電型の高不純物濃度のコレクタ埋込み領域2が形成され、これの上の第2導電型の半導体層43に、コレクタ領域7が形成され、これの上に選択的に第1導電型のベース領域8が形成され、これの上に選択的に第2導電型のエミッタ領域12が形成されてバイポーラトランジスタTRが構成される。
次に、本発明製造方法を説明する。本発明による製造方法は、前述したように、第1導電型の第1の半導体領域を形成する工程と、この第1の半導体領域上に、この第1の半導体領域に比し低不純物濃度の第1導電型の第2の半導体領域を形成する工程と、この第2の半導体領域に対してこの第2の半導体領域の深さより浅く第2導電型不純物を導入して第1または第2導電型の高抵抗率の第3の半導体領域を形成する工程と、この第3の半導体領域上に第1または第2導電型の低不純物濃度の第4の半導体領域を形成する工程と、この第4の半導体領域上に高不純物濃度の第2導電型不純物を選択的に導入して第5の半導体領域を形成する工程とを経て目的とする受光素子を有する半導体装置を製造する。
図2AおよびBを参照して、図1で説明した本発明による半導体装置を製造する場合の一例を説明する。この例においては、図2Aに示すように、第1導電型(この例ではp型)の単結晶Si基板よりなる半導体基体40を用意し、その一主面に全面的に、p型の埋込み領域すなわち第1の半導体領域を構成する半導体層41を構成する。この埋込み領域を構成する半導体層41は、半導体基体40の一主面に例えばイオン注入法等によって不純物を導入することによって形成することもできるし、半導体基体40上にエピタキシャル成長によって形成することもできる。
この半導体層41(第1の半導体領域31)を、イオン注入によって形成する場合は、半導体基体40の表面を熱酸化して、例えば120nm程度の厚さの酸化膜(図示せず)を形成し、この酸化膜上より、半導体基体40の一主面に、全面的にp型不純物のボロンBを、30keVで2.5×1015cm-2の条件でイオン注入する。その後、このイオン注入されたボロンBを活性化させるためのアニール処理を行う。このアニール処理は、例えば1200℃のN2 雰囲気中で80分間の熱処理によって行う。さらにこのイオン注入時のダメージに起因する欠陥を除去する目的で、1200℃でいわゆるウエットO2 雰囲気中で20分間の酸化処理を行う。その後フッ酸を用いて酸化膜を除去する。
このようにして形成された半導体層41すなわち第1の半導体領域31上に、フォトダイオードPDの第2の半導体領域32を構成する第1導電型の半導体層42を全面的にエピタキシャル成長する。この第1導電型の半導体層42は、例えば厚さ20μmの抵抗率20Ω・cmのp型のSiを堆積することによって形成できる。この場合の20Ω・cmの抵抗率は、不純物濃度においておおよそ7×1014atoms/cm3 である。
次に、この半導体層42上の、フォトダイオードPDの形成部に、第3の半導体領域33を選択的に形成する。この第3の半導体領域33は、第2導電型すなわちこの例ではn型の不純物を半導体層42に例えばイオン注入によって導入することによって形成する。このイオン注入は、例えば半導体層42の表面を熱酸化して厚さ20nmの酸化膜(図示せず)を形成した後、この上に第3の半導体領域33の形成部に開口が形成されたフォトレジスト層(図示せず)を被着形成し、このフォトレジスト層をマスクとして、その開口を通じて、半導体層42に、n型の不純物の例えばP(りん)を400keVで、1×1010/cm2 の条件でイオン注入する。その後、イオン注入された不純物を活性化させるため、1200℃のN2 雰囲気中で80分間のアニール処理を行う。このようにしてこの例ではn--型で6×1013atoms/cm3 の濃度の第3の半導体領域33を形成することができる。
次にフォトレジスト層を一旦除去した後、半導体層42上に、図示しないが、熱酸化により例えば厚さ120nmの酸化膜を形成した後、この酸化膜上に、フォトダイオードの形成部の周辺部に沿って帯状の開口が形成されたフォトレジスト層を被着形成し、このフォトレジスト層をマスクとして、その開口を通じて、半導体層42に、p型の不純物の例えばボロンBを、30keVで、2.5×1015/cm2 の条件でイオン注入する。続いて、イオン注入されたボロンを活性化させるため、1200℃のN2 雰囲気中で80分間活性化アニールする。さらに、イオン注入時のダメージに起因する欠陥を除去する目的で1200℃でウエットO2雰囲気で20分間の酸化処理を行い、その後、酸化膜をエッチング除去する。このようにして、フォトダイオードを囲む位置に、分離領域26を形成する。
この場合の分離領域26の形成は、前述したように、各受光素子すなわちフォトダイオード相互、およびこの受光素子と他のこれと電気的に分離すべき回路素子例えばトランジスタとの間には形成するものの、例えばトランジスタと他の電気的分離を要する素子との間においては、分離領域26の形成を回避できる。
さらに、図示しないが、フォトレジスト層を形成し、このフォトレジスト層に、バイポーラトランジスタの形成部上に選択的に開口を形成し、フォトレジスト層をマスクとしてその開口を通じて、酸化膜を選択的にフッ酸で除去して、バイポーラトランジスタの形成部上に開口を形成し、フォトレジスト層を除去する。
この酸化膜の開口を通じてSb23 の固体ソースを用いて、1200℃で60分間熱拡散を行い、コレクタ埋込み領域2を形成する。その後、酸化膜の除去を行う。
このようにして、第1導電型の半導体層42に、この半導体層42によって構成された第2の半導体領域32と、これに選択的に形成された第3の半導体領域33と、分離領域26と、コレクタ埋込み領域2とが形成される。
次に、図2Bに示すように、第1導電型の半導体層42上に、第2導電型(この例ではn型)の半導体層43を、例えば厚さ1μmに、抵抗率20Ω・cmをもってエピタキシャル成長する。この場合、半導体層42の20Ω・cmの抵抗率における不純物濃度はおおよそ2.5×1014cm-3である。
このようにして、埋込み領域となる第1の半導体領域が全面的に形成された半導体基体40上に、第1導電型の半導体層42および第2導電型の半導体層43がエピタキシャル成長されてなる半導体基板44が形成される。
その後、図1に示すように、半導体基板44の、各半導体素子の形成部間、この例ではトランジスタ形成部およびフォトダイオード形成部間とこれらを囲んで、互いに絶縁分離を行うべき部分、あるいは素子内の絶縁分離を行うべき部分に通常の局部的熱酸化いわゆるLOCOSによってSiO2 による分離絶縁層6を形成する。すなわち、分離絶縁層6の形成部以外に耐酸化膜のSi3 4 等のマスク層を形成して、熱酸化処理を行うことによって分離絶縁層6の形成を行う。その後、必要に応じて耐酸化膜を除去し、半導体基体44の半導体層43の、外部に露呈した部分を含めて全面的に、SiO2 等の絶縁層をCVD(Chemical Vapor Deposition) 法等によって被着形成する。また、半導体素子間を絶縁分離する分離絶縁層6下には、高不純物濃度の分離領域16をイオン注入法等によって形成する。
一方、第4の半導体領域34上に、全面的に第2導電型のn型の高不純物濃度のカソード領域としての第5の半導体領域35をイオン注入法、不純物拡散法等によって導入して形成する。また、例えば第1導電型の分離領域26に連結する第1導電型の分離領域16上にアノード電極取出し領域17をイオン注入法、不純物拡散法等によって導入して形成する。
一方、トランジスタ形成部に、通常の方法によってこの例ではnpn型トランジスタTRを形成する。すなわち、例えば半導体層43の表面側から、コレクタ埋込み領域2に達する深さに、第2導電型のn型の不純物を選択的にイオン注入法等によって導入してコレクタ電極取出し領域13を形成し、第2導電型のn型の不純物を選択的にイオン注入法等によって導入してコレクタ領域7を形成する。
図3を参照して、このトランジスタTRの形成方法の一例を説明する。図3Aに示すように、CVD法等によって絶縁層18を形成し、この絶縁層18に、ベース領域形成部上に開口18aをフォトリソグラフィによる選択的エッチングによって形成する。そして、この開口18aを通じて半導体層43の表面に接するように、多結晶Siによる第1の多結晶半導体層9を、まず一旦全面的に例えばCVD法によって形成する。その後、またはその前に、第1の多結晶半導体層9を、最終的に得るベース電極の輪郭パターンにフォトリソグラフィによるエッチングによってパターン化し、この第1の半導体層9上を覆ってSiO2 等の絶縁層18を、例えばCVD法によって形成する。
図3Bに示すように、開口18a内に位置して最終的に真性ベース領域の形成部上に絶縁層18と第1の多結晶半導体層9とを貫通して開口18bをフォトリソグラフィによる選択的エッチングによって形成する。そして、熱酸化によって開口18a内に酸化膜を形成した後、開口18a内に真性ベース領域を形成するために、イオン注入法によって第2導電型の、この例ではp型の不純物を導入する。
図3Cに示すように、この開口18bの内側面にサイドウオール18wを、周知の技術によって形成する。すなわち、サイドウオール18wの形成は、開口18b内を含んで一旦全面的に例えばSiO2 による絶縁層18を被着し、垂直方向にエッチング性が高い異方性エッチングによるエッチバックを行うことによって、垂直方向の実質的厚さが大きい開口18bの内側面の絶縁層が残されることによってサイドウオール18wを形成することができる。そして、このようにサイドウオール18wが形成された開口18b内を通じてベース領域8上にWを通じて多結晶Siによる第2の多結晶半導体層11を全面的に例えばCVD法によって形成し、これをエミッタ電極ないしは配線パターンにパターン化する。これら第1および第2の半導体層9および11は、それぞれ第2導電型および第1導電型の各不純物が高濃度に含有させた構成とする。
その後、更に、図示しないが全面的に例えばSiO2 による絶縁層18をCVD法等によって形成し、熱処理を行って半導体層43に、先にイオン注入したp型のイオン注入部と、第1の多結晶半導体層9から、不純物を拡散して、それぞれ真性ベース領域8iとベース電極取出し領域10の形成を行ってベース領域8を形成すると共に、第2の多結晶半導体層11からの不純物拡散によってエミッタ領域12を形成する。このようにして、図1に示すように、コレクタ領域7、ベース領域8およびエミッタ領域12を有するバイポーラトランジスタTRが形成される。
そして、絶縁層18にコンタクト窓を穿設し、これらコンタクト窓を通じて、コレクタ電極取出し領域13上、第1および第2の多結晶半導体層9および11上、高不純物濃度のカソード領域となる第5の半導体領域35上、アノード電極取出し領域17上にそれぞれコレクタ電極19C、ベース電極19B、エミッタ電極19E、カソード電極19K、アノード電極19Aをオーミックに被着形成する。
このようにして、共通(同一)半導体基板5上に、トランジスタTRおよびアノードコモン型のフォトダイオードPDが形成された半導体装置が形成される。
この本発明による半導体装置は、受光素子を構成する高抵抗率半導体領域を、第1導電型の低不純物濃度の第2の半導体領域32に対して第2導電型不純物を導入したすなわち第2の半導体領域32における第1導電型を打ち消すことによる第3の半導体領域33によって構成することから、この領域33は、実際に伝導に寄与するキャリア数を減少させることができて疑似的にすなわち実質的に極低濃度の不純物層が形成されたと等価になる。したがって、この受光素子すなわちフォトダイオードPDに逆方向電圧の例えば1.5〜2.5Vを印加した際に生じる空乏層幅を容易に大とすることができ、この第3の半導体領域33の全域に渡って空乏層を広げることができることから、入射する光によって発生するキャリアを有効に電気信号に変換することができ、受光感度を高めることができる。また、この空乏層幅を大にすることができることによって、寄生容量の低減化がはかられ、高速性、すなわち周波数特性の向上をはかることができる。
そして、この本発明による半導体装置においては、分離領域26は、フォトダイオードPDに関しては、他の素子、例えばフォトダイオード相互、これらフォトダイオードとバイポーラトランジスタTR等との間においては、形成されるが、図1と図5とを比較して明らかなように、例えばバイポーラトランジスタTRと、フォトダイオードPD以外の素子との間(図1および図5における左側部分)には、分離領域26の形成の必要は無い。
すなわち、第2の半導体領域を構成する第1導電型半導体層42は、通常のバイポーラIC構造における、基板濃度と同等の濃度としておけば、通常の受光素子を具備しないバイポーラトランジスタにおけると同程度のセルサイズ、特性とすることができることになる。
また、第1導電型半導体層42には、厚さの制限が特に無くなるので、高濃度の埋込み領域としての第1の半導体領域31は、入射光の吸収長に対して、充分深い位置に形成できるため、フォトダイオードの受光感度に寄与する、少数キャリアの拡散長の長い領域、すなわち低不純物濃度の半導体層領域を大きくすることができ、フォトダイオードの受光感度を充分確保する事ができるものである。
尚、本発明装置および方法は、本発明の精神を逸脱することのない範囲で種々の構成を採ることができる。
本発明装置の一例の実施例の概略断面図である。 AおよびBは、本発明製造方法の一例の工程図である。 A〜Cは、本発明方法の一例の各一工程におけるバイポーラトランジスタ部の概略断面図である。 従来の半導体装置の概略断面図である。 従来の半導体装置の概略断面図である。
符号の説明
TR・・・バイポーラトランジスタ、PD・・・フォトダイオード、1・・・半導体基体、2・・・コレクタ埋込み領域、3・・・アノード埋込み領域、7・・・コレクタ領域、8・・・ベース領域、12・・・エミッタ領域、31・・・第1の半導体領域、32・・・第2の半導体領域、33・・・第3の半導体層、34・・・第4の半導体層、35・・・第5の半導体層、40・・・半導体基体、41・・・半導体層、42・・・第1導電型の半導体層、43・・・第2導電型の半導体層、44・・・半導体基板

Claims (6)

  1. 受光素子とバイポーラトランジスタとを有する半導体装置であって、
    半導体基体よりなるか、あるいは半導体基体上に成膜された半導体層よりなる第1導電型の第1の半導体領域と、
    前記第1の半導体領域上に形成された第1導電型の半導体層から成る、前記第1の半導体領域に比し低不純物濃度の第1導電型の第2の半導体領域と、
    前記第2の半導体領域に対して前記第2の半導体領域の深さより浅く前記第1導電型の半導体層に第2導電型不純物が導入された不純物領域よりなる第1または第2導電型の高抵抗率の第3の半導体領域と、
    前記第3の半導体領域上に形成された第2導電型の半導体層から成る、第2導電型の低不純物濃度の第4の半導体領域と、
    前記第4の半導体領域上に形成され、前記第2導電型の半導体層に導入された高不純物濃度の第2導電型不純物を含有する第5の半導体領域とを具備して、前記受光素子が構成され、
    前記バイポーラトランジスタを構成する、コレクタ領域、ベース領域、エミッタ領域の各半導体領域が、前記第2導電型の半導体層内に形成され、
    前記受光素子の形成部と前記バイポーラトランジスタの形成部との間に相当する位置に、これらを分離する第1導電型の分離領域が形成され、
    前記分離領域が、前記第1導電型の半導体層に比し高不純物濃度を有している
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記受光素子の、受光面から前記第1の半導体領域までの距離が、入射光の吸収長より大に選定されたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第5の半導体領域の厚さが、0.01μm〜0.2μmとされたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記受光素子に逆方向電圧を印加した状態で、前記第3の半導体領域が完全に空乏化するように、前記第3の半導体領域の不純物濃度が1×1014atoms/cm3以下に選定されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記受光素子に逆方向電圧を印加した状態で、前記第3の半導体領域と前記第4の半導体領域とが完全に空乏化するように、前記第3の半導体領域の不純物濃度が1×1014atoms/cm3以下に選定され、前記第4の半導体領域の不純物濃度が5×1014atoms/cm3以下に選定されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 受光素子とバイポーラトランジスタとを具備する半導体装置を製造する方法であって、
    第1導電型の第1の半導体領域を形成する工程と、
    前記第1の半導体領域上に、第1導電型の半導体層から成る、前記第1の半導体領域に比し低不純物濃度の第1導電型の第2の半導体領域を形成する工程と、
    前記第2の半導体領域に対して、前記第2の半導体領域の深さより浅く前記第1導電型の半導体層に第2導電型不純物を導入して第1または第2導電型の高抵抗率の第3の半導体領域を形成する工程と、
    前記受光素子の形成部と前記バイポーラトランジスタの形成部との間に相当する位置の前記第1導電型の半導体層に、第1導電型不純物を導入して、前記第1導電型の半導体層に比し高不純物濃度の第1導電型の分離領域を形成する工程と、
    前記第3の半導体領域上に第2導電型の半導体層から成る第2導電型の低不純物濃度の第4の半導体領域を形成する工程と、
    前記第4の半導体領域上に高不純物濃度の第2導電型不純物を前記第2導電型の半導体層に選択的に導入して第5の半導体領域を形成する工程と、
    バイポーラトランジスタを構成する、コレクタ領域、ベース領域、エミッタ領域の各半導体領域を、前記第2導電型の半導体層内に順次形成する工程とを有し、前記受光素子と前記バイポーラトランジスタとを形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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