JP4580809B2 - バルクフィーダ本数決定方法 - Google Patents

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本発明は、バルクフィーダ本数決定方法に関し、特に、部品実装機による基板への部品実装時に使用されるバルクフィーダの本数を決定するバルクフィーダ本数決定方法に関する。
従来、電子部品をプリント基板等の基板に実装する部品実装機では、より短いタクトタイムで部品を実装しなければならなかった。このため、部品実装機で使用される部品が収納された収納体であるフィーダにどのように負荷を分散させるかは重要な問題であった。このような問題点を解決するために、特許文献1に記載の管理装置では、複数のカセットに同一の部品がセットされている場合には、各カセットから吸着される部品数を均等にすることにより、部品切れ停止の頻度を少なくさせ、部品実装機の稼働率を増大させるようにしている。
しかし、特許文献1に記載の管理装置は、いわゆるカセットへの負荷分散を目的としており、実装対象の部品ごとに最適なカセットの配置数(「本数」ともいう。)を求めるものではない。特に、バルクフィーダと呼ばれる部品収納体では、連続吸着できる部品の時間や部品の個数に制限が設けられる場合がある。このため、バルクフィーダでは、最適な配置数を求めるのが困難である。そこで、バルクフィーダの配置数は、従来、オペレータの勘に頼って経験的に求められていた。
特開平7−135398号公報
しかしながら、バルクフィーダの配置数を経験的に求めた場合には、部品の実装点数に比較してバルクフィーダの配置数が少ないような場合には、バルクフィーダからの部品の供給が装着ヘッドによる部品の吸着に追いつかず、基板生産が一時中断するということがある。このような場合には、1枚の基板の生産に必要なタクトタイムを長くし、一時中断が起こらないようにしている。このため、生産効率の低下を招くという問題がある。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、生産効率のよい、バルクフィーダの最適な本数を決定するバルクフィーダ本数決定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るバルクフィーダ本数決定方法は、部品を収納したバルクフィーダから部品を吸着し、基板に実装していく装着ヘッドを備える部品実装機を対象とし、コンピュータによりバルクフィーダの本数を決定するバルクフィーダ本数決定方法であって、前記バルクフィーダは、収納された部品を整列させる部品整列部と、前記整列された部品を端から装着ヘッドが吸着する部位である吸着部とを備え、前記バルクフィーダ本数決定方法は、装着ヘッドによる前記吸着部からの単位時間あたりの部品吸着個数と、前記部品整列部による単位時間あたりの部品整列個数との大小関係を比較する第1の比較ステップ、前記単位時間あたりの部品吸着個数が前記単位時間あたりの部品整列個数以下の場合には、前記バルクフィーダの本数を現在設定されている本数に確定する第1の本数確定ステップと、前記単位時間あたりの部品吸着個数が前記単位時間あたりの部品整列個数よりも大きい場合には、前記バルクフィーダの本数を増加させる第1の本数増加ステップとを含む。
この構成によると、バルクフィーダによる部品の整列が装着ヘッドによる部品の吸着に追いつかないような場合に、バルクフィーダの本数を増加させている。バルクフィーダの本数を増加させることにより、1つのバルクフィーダあたりの部品の吸着個数を減少させることができる。このため、効率よく部品を吸着することができ、部品の供給(整列)が装着ヘッドによる部品の吸着に追いつかないという問題が生じない。このため、生産効率のよい、バルクフィーダの最適な本数を決定することができる。
また、前記第1の本数増加ステップは、1枚の基板への部品実装時に前記装着ヘッドが部品を連続吸着する個数である連続吸着値と、前記吸着部から連続吸着可能な部品の個数である連続吸着個数制限値との大小関係を比較する第2の比較ステップと、前記連続吸着値が前記連続吸着個数制限値以下の場合には、前記バルクフィーダの本数を現在設定されている本数に確定する第2の本数確定ステップと、前記連続吸着値が前記連続吸着個数制限値未満の場合には、前記バルクフィーダの本数を増加させ、前記第1の比較ステップ以降の処理を繰り返す第2の本数増加ステップとを含んでいてもよい。
この構成によると、部品吸着個数よりも部品整列個数が大きいような場合であっても、装着ヘッドにより部品を連続吸着できる場合には、バルクフィーダの本数を増加させない。このため、最適なバルクフィーダの本数を決定することができる。
なお、本発明は、このような特徴的なステップを備えるバルクフィーダ本数決定方法として実現することができるだけでなく、バルクフィーダ本数決定方法に含まれる特徴的なステップを手段とするバルクフィーダ本数決定装置として実現したり、バルクフィーダ本数決定方法に含まれる特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等の記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは言うまでもない。
本発明によると、生産効率のよい、バルクフィーダの最適な本数を決定するバルクフィーダ本数決定方法を提供することができる。
このように、従来、オペレータが試行錯誤してバルクフィーダの本数を決定していたのを自動化でき、しかも、最適なバルクフィーダの本数を決定することができるため、基板の生産効率を向上させることができ、その実用的な価値は大きい。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態に係る部品実装システムについて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る部品実装システムの構成を示す外観図である。部品実装システム10は、上流から下流に向けて基板20を送りながら電子部品を実装していく生産ラインを構成する部品実装機100と、生産の開始等にあたり、部品実装機100の部品供給部の部品の配置を決定し、かつ、各種データベースに基づいて必要な電子部品の実装順序を最適化し、得られたNC(Numeric Control)データを部品実装機100にダウンロードして設定・制御する最適化装置300とからなる。
部品実装機100は、同時かつ独立して、または、お互いが協調して(または、交互動作にて)部品実装を行う2つのサブ設備(前サブ設備110および後サブ設備120)を備える。各サブ設備110(120)は、直交ロボット型装着ステージであり、部品テープまたはバルクフィーダを収納する最大48個の部品カセット114またはバルクフィーダ200の配列からなる2つの部品供給部115と、それら部品カセット114またはバルクフィーダ200から最大10個の部品を吸着し基板20に装着することができる10個の吸着ノズル(以下、単に「ノズル」ともいう。)を有する装着ヘッド112(10ノズルヘッド)と、その装着ヘッド112を移動させるXYロボット113と、装着ヘッド112に吸着された部品の吸着状態を2次元または3次元的に検査するための部品認識カメラ116と、トレイ部品を供給するトレイ供給部117等を備える。
なお、「部品テープ」とは、現実には、同一部品種の複数の部品がテープ(キャリアテープ)上に並べられたものであり、リール(供給リール)等に巻かれた状態で供給される。主に、チップ部品と呼ばれる比較的小さいサイズの部品を部品実装機100に供給するのに使用される。また、「バルクフィーダ」については、後述する。
図2は、図1に示された部品実装機100の主要な構成を示す平面図である。ノズルステーション119は、各種形状の部品種に対応する交換用の吸着ノズルが置かれるテーブルである。各サブ設備110(または120)を構成する2つの部品供給部115は、各々、部品認識カメラ116を挟んで左右に配置されている。したがって、部品供給部115において部品を吸着した装着ヘッド112は、部品認識カメラ116を通過した後に、基板20の実装点に移動し、吸着した全ての部品を順次装着していく動作を繰り返す。
なお、装着ヘッド112による部品の吸着・移動・装着という一連の動作の繰り返しにおける1回分の動作(吸着・移動・装着)を「ターン」と呼ぶ。例えば、本部品実装機100が備える装着ヘッド112によれば、1回のターンによって実装される部品の最大数は10となる。なお、ここでいう「吸着」には、ヘッドが部品を吸着し始めてから移動するまでの全ての吸着動作が含まれ、例えば、1回の吸着動作(装着ヘッド112の上下動作)で10個の部品を同時に吸着する場合だけでなく、複数回の吸着動作によって10個の部品を吸着する場合も含まれる。
図3は、装着ヘッド112と部品カセット114およびバルクフィーダ200との位置関係を示す模式図である。この装着ヘッド112は、「ギャングピックアップ方式」と呼ばれる作業ヘッドであり、独立して部品の吸着・装着を行う最大10個の吸着ノズル112a〜112b(向かって左端に装着された第1番目の吸着ノズル112aから右端に装着された第10番目の吸着ノズル112bまでの合計10個の吸着ノズル)が着脱可能であり、最大10個の部品カセット114またはバルクフィーダ200それぞれの吸着部114aまたは206から部品を同時に(1回の上下動作で)吸着することができる。つまり、装着ヘッド112は、部品供給部115に移動し、部品を吸着する。このとき、例えば、一度に10個の部品を同時に吸着できないときは、吸着位置を移動させながら複数回、吸着上下動作を行うことで、最大10個の部品を吸着することができる。
図4は、バルクフィーダの外観図である。また、図5は、バルクフィーダの内部を模式的に示した図である。
バルクフィーダ200は、無造作に供給されたチップ部品を整列する装置であり、部品整列部201と、部品走路204と、吸着部206とを備えている。
部品走路204は、部品整列部201から吸着部206までを結ぶチューブ状の走路であり、チップ部品205は、吸着部206を先頭として部品走路204内に一列に並ぶ。吸着部206は、装着ヘッド112がチップ部品205を吸着するために部品走路204に設けられた口である。
部品整列部201は、無造作に収納されたチップ部品205を整列させ、部品走路204に送り込む処理部であり、部品収納部202と、振動発生部208と、チップ整列センサ209とを備えている。部品収納部202は、ラッパ形状をしており、オペレータは、部品収納部202に無造作にチップ部品205を収納する。振動発生部208は、部品収納部202に接続され、部品収納部202を振動させることにより、部品収納部202に収納されたチップ部品205を整列させ、部品走路204に送り込む装置である。
部品走路204に送り込まれたチップ部品205は、吸着部206より順に吸着される。チップ整列センサ209は、部品走路204の途中に設けられ、チップ部品205を検知する。チップ整列センサ209がチップ部品205を検知すると、振動発生部208は、振動動作を中止する。また、装着ヘッド112によるチップ部品205の吸着により、チップ整列センサ209がチップ部品205を検知しなくなると、振動発生部208は、振動動作を再開する。このようにすることにより、常に、チップ整列センサ209から吸着部206までの部品走路204内にチップ部品205が整列配置されていることになる。
ここで、単位時間あたりのチップ部品205の整列個数を「Nin」とし、吸着部206からチップ整列センサ209までの部品走路204中に蓄積しうるチップ部品205の個数(整列個数)を「N」とし、吸着部206より吸着される単位時間あたりのチップ部品205の吸着個数を「Np」とした場合、整列個数Ninと整列個数Nとは、バルクフィーダ200の構造により予め分かる。
図6は、チップ部品205の種類毎に、整列に要する速度を示した表である。たとえば、「1005C/t0.5」という種類のチップ部品205(以下、単に「チップ」とも言う。)では、1チップあたりの整列タクトTinが「0.5秒」であることが示されており、すなわち、単位時間(1秒)あたりのチップ部品205の整列個数Ninは「2.00チップ」であることが示されている。
図7は、チップ部品205の種類毎に、吸着部206からチップ整列センサ209までの部品走路204中の区間内に蓄積しうるチップ部品205の整列個数Nを示した表である。たとえば、「1005C/R」という種類のチップ部品205では、上述した区間内に最大177個のチップ部品205が整列し、最小でも168個のチップ部品205が整列することを示している。このように、整列個数Nが範囲を有し、一意に決まらないのは、チップ部品205の微妙な寸法誤差によるものである。以下の説明では、整列個数Nといった場合には、整列個数Nの最大値を示すものとして説明を行なうが、整列個数Nの最小値であってもよいし、平均値等の他の値であってもよい。
図8は、最適化装置300の構成を示した機能ブロック図である。
最適化装置300は、演算制御部302と、表示部304と、入力部306と、メモリ部308と、最適化プログラム格納部310と、通信I/F(インタフェース)部312と、データベース部314とを備えている。
演算制御部302は、CPU(Central Processing Unit)や数値プロセッサ等であり、ユーザからの指示等に従って、最適化プログラム格納部310よりメモリ部308に必要なプログラムをロードして実行し、その実行結果に従って、各構成要素304〜314を制御する。
表示部304はCRT(Cathode-Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等であり、入力部306はキーボードやマウス等であり、これらは、演算制御部302による制御の下で、最適化装置300とオペレータとが対話する等のために用いられる。
通信I/F部312は、LAN(Local Area Network)アダプタ等であり、部品実装機100との通信等に用いられる。
メモリ部308は、演算制御部302による作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)等である。リコール製品特定プログラム格納部310は、最適化装置300の機能を実現する最適化プログラムを記憶しているハードディスク等である。
データベース部314は、図6および図7に示した整列個数Nや整列個数Ninに関する情報を記憶するハードディスク等である。
次に、バルクフィーダ200の配置数を決定することによる部品実装順序の最適化処理について説明する。
まず、前提条件として以下の8つの事項が予め定められているものとする。
1)バルクフィーダ200の部品走路204における整列個数Nは、チップ部品205の種類毎に予めわかっているものとする(図7参照)。
2)バルクフィーダ200の単位時間あたりの部品の整列個数Ninは、チップ部品205の種類毎に予めわかっているものとする(図6参照)。
3)装着ヘッド112が1ターンで吸着する部品の個数Nturnは、チップ部品205の種類毎に予めわかっているものとする。
4)バルクフィーダ200の1チップあたりの吸着タクトTpは、チップ部品205の種類毎に予めわかっているものとする。
5)1ターンに要する時間Tturnは予めわかっているものとする。
6)基板1枚の生産に要する時間Tboardは計測可能であるものとする。
7)バルクフィーダ200から基板1枚に実装するチップ部品205の個数Nboardは、バルクフィーダ200ごとにわかっているものとする。
8)最適化プログラムでは、どの座標にどのバルクフィーダ200からチップ部品205を吸着して実装するかを指定できるものとする。
図9は、最適化装置300による部品実装順序の最適化処理のフローチャートである。
まず、演算制御部302は、部品の種類ごとに、それぞれ1つのバルクフィーダ200を用いるものとして部品の実装順序の最適化を行なう(S2)。なお、部品の実装順序の最適化処理は、通常の最適化処理であり、本発明の要旨ではないため、その説明はここでは繰り返さない。
演算制御部302は、最適化された部品の実装順序に従って、基板20に部品を実装した際のタクトタイムをシミュレーションにより算出する(S4)。
次に、演算制御部302は、バルクフィーダ200より供給されるチップ部品205について、部品種ごとに以下の処理を繰り返す(ループA)。
すなわち、演算制御部302は、着目しているチップ部品205を供給するバルクフィーダ200の各々について、当該バルクフィーダ200からの単位時間あたりの部品吸着個数Np,turnを次式(1)に従い計算する(S6)。
Np,turn=Nturn/Tturn …(1)
ここで、Nturnは、装着ヘッド112が1ターンで吸着するチップ部品205の数を示し、Tturnは1ターンに要する時間を示している。
次に、演算制御部302は、各バルクフィーダ200について、部品吸着個数Np,turnが単位時間あたりの部品整列個数Ninよりも大きいか否かを判断する(S8)。この処理は、特許請求の範囲における比較手段として機能する
着目しているチップ部品205を供給するすべてのバルクフィーダ200について、部品吸着個数がNp,turnが部品整列個数Nin以下の場合には(S8でNO)、部品の吸着の間に部品の整列を必ず終えることができるため、部品吸着時にバルクフィーダ200の部品走路204上に部品が必ず存在していることになる。このため、装着ヘッド112による部品吸着時に部品がなく吸着動作を一時中断しなければならないということはない。このため、演算制御部302は、現在着目しているチップ部品205についてのバルクフィーダ200の本数を、現在の配置数で確定する(S10)。この処理は、特許請求の範囲における本数確定手段として機能する。
着目しているチップ部品205を供給するバルクフィーダ200について、部品吸着個数Np,turnが単位時間あたりの部品整列個数Ninよりも大きいものが1つでも存在すれば(S8でYES)、装着ヘッド112による部品の吸着にバルクフィーダ200による部品の供給が追いつかない場合があり得る。このため、現在のバルクフィーダ200の本数で部品実装を行なった場合には、装着ヘッド112による部品吸着時にバルクフィーダ200の部品走路204上に部品が存在せず、部品を吸着することができないという状態が発生することがある。よって、以下の処理により、このような状況が発生しないように、必要であればバルクフィーダ200の本数を増加させる。
すなわち、まず、演算制御部302は、部品走路204にN個のチップ部品205が蓄積されている状態から、チップ部品205を連続して吸着することが可能な部品数の最大値を示す連続吸着個数制限値NcontinueLimitを以下のようにして計算する(S12)。
まず、演算制御部302は、部品走路204のN個のチップ部品205を連続吸着した際に当該チップ部品205が消失するまでの時間Tlostを次式(2)に従い算出する。
Tlost=N/(Np,turn−Nin) …(2)
ここで、分母は、単位時間当たりに消失するチップ部品205の個数に相当する。
次に、演算制御部302は、連続吸着個数制限値NcontinueLimitを次式(3)に従い計算する。
NcontinueLimit=N+Tlost×Nin …(3)
すなわち、現在、部品走路204に存在するチップ部品205の個数Nと、N個のチップ部品205が消失する間に部品整列部201にて整列され、部品走路204に送り込まれる部品の個数Tlost×Ninをたしたものが、連続吸着個数制限値NcontinueLimitとなる。
なお、式(3)に式(2)を代入して変形すると、次式(4)になる。
NcontinueLimit
=Np,turn/(Np,turn−Nin)×N …(4)
次に、演算制御部302は、1枚の基板あたりのチップ部品205の連続吸着個数である連続吸着値Ncontinueをシミュレーションにより計算する(S14)。
演算制御部302は、連続吸着個数制限値NcontinueLimitが連続吸着値Ncontinue以上か否かを判断する(S16)。すべてのバルクフィーダ200について、連続吸着個数制限値NcontinueLimitが連続吸着値Ncontinue以上の場合には(S16でYES)、1枚の基板に部品を実装する間は装着ヘッド112がバルクフィーダ200の部品走路204より部品を連続して吸着することが可能であるため、現在着目しているチップ部品205についてのバルクフィーダ200の本数を、現在の配置数で確定する(S17)。
連続吸着個数制限値NcontinueLimitが連続吸着値Ncontinue未満の場合には(S16でNO)、装着ヘッド112がバルクフィーダ200より部品を連続吸着数することができない。このため、演算制御部302は、部品供給部115にバルクフィーダ200を追加できるか否かを判断する(S20)。すなわち、部品供給部115にバルクフィーダ200を追加することができる場所があるか否かを判断する。バルクフィーダ200を追加することができる場所がある場合には(S20でYES)、バルクフィーダ200を1本増加して、演算制御部302は、再度、部品の実装順序の最適化を行なう(S22)。
バルクフィーダ200を追加することができない場合には(S20でNO)、演算制御部302は、表示部304に「バルクフィーダの最適な本数を決定できない」旨の警告を出力し、処理を中止する(S24)。
S10、S17またはS22の処理の後、演算制御部302は、着目しているチップ部品205についてのバルクフィーダ200の本数が確定したか否かを判断する(S18)。バルクフィーダ200の本数が確定していなければ(S18でNO)、S6以降の処理を繰り返す。バルクフィーダ200の本数が確定していれば(S18でYES)、他のチップ部品205に対しても、同様の処理(S6〜S24)を繰り返す(ループA)。なお、S12〜S24の処理は、請求の範囲における本数増加手段として機能する。
以上説明した最適化処理を行なうことにより、バルクフィーダからの部品の供給が装着ヘッドによる部品の吸着に必ず間に合うようなバルクフィーダの最低の本数を求めることができる。このため、基板生産が一時中断したり、基板生産のタクトタイムを長くしたりする必要がなく、生産効率の低下を招くことがなくなる。よって、生産効率のよい、バルクフィーダの最適な配置数を決定することができる。
以上、本発明の実施の形態に係る部品実装システムについて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、本実施の形態では、いわゆるモジューラー機と呼ばれる装着ヘッドが移動し、基板上に部品を装着していくタイプの部品実装機を用いて説明を行なったが、部品実装機は、これに限られるものではなく、たとえば、ロータリー機と呼ばれる、基板がXYステージ上を移動し、装着ヘッドが一定の位置で回転しながら部品を基板上に実装していくタイプの部品実装機であってもよいし、それ以外の部品実装機であってもよい。
また、初期状態としてバルクフィーダを1本とし(図9のS2)、以降の最適化処理を行なうようにしたが、必ずしもこの本数に限られるものではなく、2以上の本数であってもよい。
本発明は、基板に部品を実装する部品実装機における実装順序の最適化装置等に適用でき、特にバルクフィーダにより部品を実装する部品実装機における実装順序の最適化装置等に適用できる。
本発明の実施の形態に係る部品実装システムの構成を示す外観図である。 図1に示された部品実装機の主要な構成を示す平面図である。 装着ヘッドと部品カセットおよびバルクフィーダとの位置関係を示す模式図である。 バルクフィーダの外観図である。 バルクフィーダの内部を模式的に示した図である。 チップ部品の種類毎に、整列に要する速度を示した表である。 チップ部品の種類毎に、吸着部からチップ整列センサまでの部品走路中の区間内に蓄積しうるチップ部品の整列個数Nを示した表である。 最適化装置の構成を示した機能ブロック図である。 最適化装置による部品実装順序の最適化処理のフローチャートである。
符号の説明
10 部品実装システム
20 基板
100 部品実装機
110 前サブ設備
112a,112b 吸着ノズル
112 装着ヘッド
113 XYロボット
114a,206 吸着部
114 部品カセット
115 部品供給部
116 部品認識カメラ
117 トレイ供給部
119 ノズルステーション
120 後サブ設備
200 バルクフィーダ
201 部品整列部
202 部品収納部
204 部品走路
205 チップ部品
208 振動発生部
209 チップ整列センサ
300 最適化装置
302 演算制御部
304 表示部
306 入力部
308 メモリ部
310 リコール製品特定プログラム格納部
310 最適化プログラム格納部
312 通信I/F部
314 データベース部

Claims (6)

  1. 部品を収納したバルクフィーダから部品を吸着し、基板に実装していく装着ヘッドを備える部品実装機を対象とし、コンピュータによりバルクフィーダの本数を決定するバルクフィーダ本数決定方法であって、
    前記バルクフィーダは、収納された部品を整列させる部品整列部と、前記整列された部品を端から装着ヘッドが吸着する部位である吸着部とを備え、
    前記バルクフィーダ本数決定方法は、
    装着ヘッドによる前記吸着部からの単位時間あたりの部品吸着個数と、前記部品整列部による単位時間あたりの部品整列個数との大小関係を比較する第1の比較ステップと、
    前記単位時間あたりの部品吸着個数が前記単位時間あたりの部品整列個数以下の場合には、前記バルクフィーダの本数を現在設定されている本数に確定する第1の本数確定ステップと、
    前記単位時間あたりの部品吸着個数が前記単位時間あたりの部品整列個数よりも大きい場合には、前記バルクフィーダの本数を増加させる第1の本数増加ステップとを含む
    ことを特徴とするバルクフィーダ本数決定方法。
  2. 前記第1の本数増加ステップは、
    1枚の基板への部品実装時に前記装着ヘッドが部品を連続吸着する個数である連続吸着値と、前記吸着部から連続吸着可能な部品の個数である連続吸着個数制限値との大小関係を比較する第2の比較ステップと、
    前記連続吸着値が前記連続吸着個数制限値以下の場合には、前記バルクフィーダの本数を現在設定されている本数に確定する第2の本数確定ステップと、
    前記連続吸着値が前記連続吸着個数制限値未満の場合には、前記バルクフィーダの本数を増加させ、前記第1の比較ステップ以降の処理を繰り返す第2の本数増加ステップとを含む、
    ことを特徴とする請求項に記載のバルクフィーダ本数決定方法。
  3. 前記第2の本数増加ステップは、
    部品実装機に新たなバルクフィーダを追加可能か否かを判断する追加可能判断ステップと、
    新たなバルクフィーダを追加することができると判断した場合には、前記バルクフィーダの本数を増加させる第3の本数増加ステップとを含む
    ことを特徴とする請求項に記載のバルクフィーダ本数決定方法。
  4. 前記第2の本数増加ステップは、さらに、新たなバルクフィーダを追加することができないと判断した場合には、バルクフィーダの追加ができない旨の警告を発する警告発生ステップを含む
    ことを特徴とする請求項に記載のバルクフィーダ本数決定方法。
  5. 前記バルクフィーダは、さらに、前記部品整列部と前記吸着部との間の前記部品走路の途中に備えられ、前記吸着部から自身までの間に部品が蓄積されているか否かを検知するセンサを備え、
    前記第1の本数増加ステップは、さらに、前記センサから前記吸着部までの前記部品走路中に蓄積される部品の個数と、前記装着ヘッドによる前記吸着部からの単位時間あたりの部品吸着個数と、前記部品整列部による単位時間あたりの部品整列個数とに基づいて、前記連続吸着個数制限値を算出する連続吸着個数制限値算出ステップを含む
    ことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載のバルクフィーダ本数決定方法。
  6. 前記連続吸着個数制限値算出ステップは、
    前記センサから前記吸着部までの前記部品走路中に蓄積される部品を前記装着ヘッドが連続吸着した場合に当該部品が消失するまでに要する時間である消失時間を、前記センサから前記吸着部までの前記部品走路中に蓄積される部品の個数と、前記装着ヘッドによる前記吸着部からの単位時間あたりの部品吸着個数と、前記部品整列部による単位時間あたりの部品整列個数とに基づいて算出する消失時間算出ステップと、
    前記センサから前記吸着部までの前記部品走路中に蓄積される部品の個数と、前記消失時間と、前記部品整列部による単位時間あたりの部品整列個数とに基づいて、前記連続吸着個数制限値を算出するステップとを含む
    ことを特徴とする請求項に記載のバルクフィーダ本数決定方法。
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