JP4579274B2 - 施錠確認表示機能付き鍵 - Google Patents

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Description

本発明は、把持部の内部に移動可能に備えた小球の位置を確認することで施錠したことを確認できる施錠確認表示機能付き鍵に関する。
特許文献1にこの種の鍵が開示されている。この施錠確認表示機能付き鍵は、鍵の挿入方向に対して垂直に小球が移動できる溝形状部を備え、その溝形状部内に小球を設け、かつ、鍵の挿入方向に対して水平にバネにて可動する突起部と一体であるスライド板を設け、溝形状部中央部にその突起部が行き来できるスリットを設けた構成である。
特開2006−16946号公報
しかし、特許文献1の施錠確認表示付き鍵付属品によれば、鍵のつかみ部の上に施錠確認表示付き鍵付属品が設けられるもので、外観が意匠性に劣り、部品点数が多いこと、表示が両面にない等の問題がある。
本発明は、鍵のつかみ部の内部に移動可能に球体を備えていて施錠する際の鍵の回転動作により球体が一方の解錠表示位置から他方の施錠表示位置に移動した状態を外部表示できて球体の位置を見ることで錠の掛け忘れを確認でき、意匠性が高い施錠確認表示機能付き鍵を提供することを課題としている。
(1)本発明は、錠前の鍵穴に挿し込んで施錠・解錠を行う鍵ブランクの基部にスライダを配設し、このスライダを把持体の先端部で前記把持体の内方へ移動可能に保持し、前記把持体内に設ける付勢手段で前記スライダを外方へ付勢し、前記把持体内の前記スライダの延長線に直交して画成された球体通路に球体を収容し、前記把持体内に設けられたロックスライドを前記球体通路に突出させて前記球体の球体通路の一方から他方への転動を不能とすると共に、前記把持体内に収容されたリンク機構を前記スライダの移動に連動して揺動させ、前記リンク機構により、前記ロックスライドを前記球体通路から後退させて前記球体の転動を可能とし、さらに、前記鍵ブランクを前記錠前の鍵穴に挿し込んで施錠した時の前記球体通路の傾斜下方側に転動して位置する前記球体を外方から視認する表示窓を前記把持体に備えたことを特徴とする施錠確認表示機能付き鍵である。
(2)本発明はまた、錠前の鍵穴に鍵ブランクを挿し込むことにより把持体内を進退するスライダ、前記把持体内に設けられ、前記スライダの延長線に直交して画成した球体転動用の球体通路、前記把持体に内蔵され、一端を前記スライダに連結し、他端を前記スライダの延長線に沿って前記球体通路に出没するロックスライドに連結したパンタグラフ型のリンク機構、前記把持体に縮設され常時前記スライダを外方へ付勢する付勢手段、および前記把持体に形成され、前記球体の転動する位置を外方から視認する表示窓を具備し、鍵の不使用時には、前記球体の転動を前記ロックスライドにより拘束するが、鍵の使用時には、前記付勢手段の付勢力に抗して内方へ移動する前記スライダを介して前記リンク機構が拡開変形することにより、前記ロックスライドを前記球体通路から後退させて、前記球体が把持体の傾斜する側へ転動するのを許容するように構成したことを特徴とする施錠確認表示機能付き鍵である。
(3)本発明はまた、前記ロックスライドに、前記球体を受容すると共に、前記表示窓に面する側を切り欠いた碗形状の二個のヘッドを併設したことを特徴とする施錠確認表示機能付き鍵である。
(4)本発明はまた、前記二個の碗形状をなすヘッドに、前記リンク機構の伸張変形に伴って前記ヘッドに受容された前記球体を前記表示窓側に浮き上がらせる傾斜縁を設けたことを特徴とする施錠確認表示機能付き鍵である。
(5)本発明はまた、前記球体の前記球体通路の中央部の通過を遅らせるように、該球体通路の中央部の一側が突出して通路が狭くなっていることを特徴とする施錠確認表示機能付き鍵である。
(6)本発明はまた、前記リンク機構は、前記スライダとの間に薄肉で形成した第1ヒンジと、前記リンク機構自体に薄肉で形成した第2ヒンジと、前記ロックスライドとの間に薄肉で形成した第3ヒンジとを有することを特徴とする施錠確認表示機能付き鍵である。
(7)本発明はまた、前記表示窓を、前記球体通路を転動する球体が視認可能な一個の透かし窓で形成したことを特徴とする施錠確認表示機能付き鍵である。
(8)本発明はまた、前記表示窓が前記把持体の両面に設けられていることを特徴とする施錠確認表示機能付き鍵である。
(9)本発明はまた、前記ロックスライドに、前記三角形状のヘッドを形成したことを特徴とする施錠確認表示機能付き鍵である。
本発明によれば、鍵のつかみ部である把持体の内部に移動可能に球体を備えていて施錠する際の鍵の回転動作により球体が一方の解錠表示位置から他方の施錠表示位置に移動した状態を外部表示できて球体の位置を見ることで錠の掛け忘れを確認できて、把持体の内部に施錠確認表示機能を備えたので、意匠性が高い施錠確認表示機能付き鍵を提供することができる。また、前記ロックスライドを前記球体通路から後退させて前記球体の転動を可能とする構造であるため、長手方向の寸法が長くなることが無く、鍵のコンパクト化を図ることもできる。
また、表示窓が把持体の両側に設けられているので、左勝手の扉に設ける錠前と右勝手の扉に設ける錠前のいずれにも、施錠時に表示窓が把持体の上面に存在して錠の掛け忘れを確認でき、また、把持体のどちらの側から見ても錠の掛け忘れを確認でき、利便性が一層高くなる。
また、球体の前記球体通路の中央部の通過を遅らせるように、該球体通路の中央部の一側が突出して通路が狭くなっているので、施錠・解錠の際に無用に球体が移動せず、球体通路が一定の傾斜角、具体的には41,77°になったときに確実に移動でき、僅かな動きで戻ってしまうことがない。
また、ロックスライドに、球体を受容すると共に、表示窓に面する側を切り欠いた碗形状の二個の受容部を併設したので、受容部で保持される球体の拘束機能が向上し、スライダが少し摺動しても受容部から球体が逸脱する誤作動を未然に防止できるようになる。
また、リンク機構は、スライダとの間に形成した第1ヒンジと、前記リンク機構自体に形成した第2ヒンジと、前記ロックスライドとの間に形成した第3ヒンジとを有し、これにより、各ヒンジは合成樹脂材による薄肉で形成した関節として機能する。このため、リンク機構が把持体内部でパンタグラフのように屈曲して拡開変形したり、折り畳まれて扁平状に伸張したりでき、これによりロックスライドのヘッドを球体通路に出没できる。その結果、把持体の内部構造を簡易化でき、信頼性ある作動を実現できる。
また、表示窓を、球体通路を転動する球体が視認可能な一個の透かし窓で形成するので、球体が球体通路を移動する状況を視認できるとともに、外観体裁の優れた施錠確認表示機能付き鍵を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
〔実施の形態1〕
図1〜図5は本願発明の実施の形態に係る施錠確認表示機能付き鍵を示す。
図1及び図2に示すように、施錠確認表示機能付き鍵10は、外観的には、鍵ブランク11と、スライダ12と、把持体13とを備え、把持体13の両面後部に、透かし窓(表示窓)20を備えている。また、図4に示すように、把持体13内には、ばねホルダ兼スライダガイド14と、コイルスプリング(付勢手段)15と、球体通路16と、球体17と、ロックスライド18と、リンク機構19を備えている。
鍵ブランク11は、加工し易く耐摩耗性を有する金属、例えば、洋白等から形成され、錠前の鍵穴に挿し込んで所要角度回動して施錠・解錠を行う。鍵ブランク11は、錠前の鍵穴の内部形状に合わせて1つ毎に異なった形状に形成されている。
スライダ12は、合成樹脂材料、例えば、ポリプロピレンから所要形状に成形され、後述する把持体13に設けたガイド口13eでスライド(摺動)可能に支持されている。換言すると、スライダ12の半部が把持体13から外部へ突出され、残り半部が若干肉厚でかつ幅広に形成され把持体13内に内方へスライド自在にかつ外方へ脱出不能に収容されている。スライダ12は、鍵ブランク11の基部11aに重ねられる。
把持体13は、合成樹脂材料、例えば、ABSから所要中空形形状に成形される。この実施の形態の把持体13は、ケース13aと、カバー13bと、つまみ13cの3つのパーツを嵌合し組み立ててなる。ケース13aとカバー13bとで形成される内部空間には、上記のスライダ12をスライド自在に支持するガイド口13eが設けられると共に、ばねホルダ兼スライダガイド14が備えられ、ばねホルダ部14aにスライダ12との間に縮設したコイルスプリング15が保持され、またスライダガイド部14bにロックスライド18が摺動可能に保持される。ばねホルダ兼スライダガイド14は、ケース13a又はカバー13bのいずれか一方の内面より突出形成され、かついずれか他方の内面に係合して強度が確保されている。
コイルスプリング15は、一端にスライダ12の内端から突設した小径軸部を通し、他端をばねホルダ部14aに係合させ、縮設した状態で把持体13に収容されている。これにより、コイルスプリング15のばね力が、スライダ12を常時外方、すなわち、鍵ブランク11の方向へ押し出すように付勢する。
球体通路16は、把持体13内のスライダ12から離れた位置にスライダ12の延長線に直交して形成されている。球体通路16は、把持体13のつまみ13cに中仕切り13dを嵌着することにより形成されている。球体通路16内には、中仕切り13dを嵌着する前に球体17が収容されている(図4参照)。球体17は、球体通路16の傾きにより
傾斜下方へ転動する。この場合、球体17の球体通路16の中央部の通過を遅らせるように、球体通路16の中央部の一側が突出して通路が狭くなっている(図3参照)。球体17は、蓄光性合成樹脂材料、例えば、蓄光材を含むポリプロピレンから成形されるのが好ましい。
ロックスライド18は、合成樹脂材料、例えば、ポリプロピレンから所要形状に成形され、二等辺三角形のヘッド18aと、ロッド18bとかならなる。ロックスライド18は、ロッド18bをばねホルダ兼スライダガイド14のスライダガイド部14bに摺動可能に保持され、ヘッド18aを、ケース13aとカバー13bとで形成される内部空間と、
球体通路16の中央部とを連通する開口より、球体通路16のほぼ中央に進出して球体17の転動を不能としている(図4参照)。
リンク機構19は、例えば、スライダ12やロックスライド18と同様に、ポリプロピレンを素材として形成され、把持体13の内部にばねホルダ兼スライダガイド14の両側にほぼ左右対称となるように位置して収容されている。リンク機構19は、への字形状に第1リンク19aと棒状の第2リンク19bとが連結され、第1リンク19aの先端をスライダ12に連結され、第2リンク19bの後端をロックスライド18に連結されている。
これらの連結は、具体的には、薄肉に形成したいわゆる弾性変形を利用したPPヒンジ(ポリプロピレンヒンジ)であり、スライダ12と第1リンク19aとの間に第1ヒンジP1、第1リンク19aと第2リンク19bとの間に第2ヒンジP2、第2リンク19bとロックスライド18との間に第3ヒンジP3がそれぞれ形成される。これにより、交番荷重が各部材に作用した場合に、各ヒンジP1,P2,P3を中心として繰り返して屈曲変形するいわゆるパンタグラフ型のリンク機構が構成される。
また、第1リンク19aの第1ヒンジP1近傍には、鋭角をなして屈曲する屈曲部19cが延長して設けられ、図4における通常時は、屈曲部19cはガイド口13eに着座している。屈曲部19cと第1リンク19aとで角部19dが形成され、後述する規制突起22に係脱するようになっている。
そして、リンク機構19は、スライダ12の把持体13の内方への移動に連動して第1リンク19aと第2リンク19bとが第2ヒンジP2を中心にして屈曲揺動することにより、ロックスライド18を球体通路16への突出位置から後退させて球体17の転動を可能とする。把持体13の内部には、規制突起22,23が設けられ、スライダ12の把持体13の内方への移動に連動して、第1リンク19aと第2リンク19bとがパンタグラフ機構として円滑に屈曲揺動するように構成されている。
こうして、図4に示す伸張した状態のリンク型のリンク機構19において、スライダ12に押し込む力が作用すると、スライダ12は把持体13内方へコイルスプリング15のばね力に抗して進入する。このときに、図5に示されるように、屈曲部19cの一部がガイド口13eに接触した状態を維持しながら、第1リンク19aと共に第1ヒンジP1を中心にして回動し、第1リンク19aおよび第2リンク19bが第2ヒンジP2を中心としてで屈曲して左右にパンタグラフのように拡開するようになっている。
透かし窓20は、鍵ブランク11を錠前の鍵穴に挿し込んで施錠した時の球体通路16の傾斜下方側に転動して位置する球体17を外方から視認する表示窓であり、把持体13の両面に球体通路16の両端部と連通して開口されていて、球体17の移動を停止し、外部から球体17を視認できるように構成されている(図1〜図3参照)。この実施の形態の透かし窓20は、二色成形により形成した透明な合成樹脂で開口が閉塞されている(図3参照)。
次に実施の形態1に係る施錠確認表示機能付き鍵の組み立て手順について説明する。
把持体13について、先にケース13aとつまみ13cとを嵌合した状態とし、この状態で、ばねホルダ兼スライダガイド14が備えられ、把持体13に設けたガイド口13eに鍵ブランク11の先端部とこれに一体に重なるスライダ12とが嵌合され、さらに、コイルスプリング15とロックスライド18と、リンク機構19とが組み付けられ、最後に、カバー13bが嵌合され、組み立てが完了されてなる。なお、先に、ケース13aとカバー13bとを嵌合し、次いで、つまみ13cを嵌合することにより把持体13の組み立てが完了する構成でも良い。
次に、実施の形態1の作用を説明する。
施錠確認表示機能付き鍵10は、鍵ブランク11を錠前の鍵穴に挿し込んで施錠・解錠を行う。施錠のため、鍵ブランク11を錠前の鍵穴に挿し込んだ際には、スライダ12の先端を錠前に押しつける。これにより、コイルスプリング15がそのばね力に抗して圧縮され、スライダ12がガイド口13eに案内されて把持体13の内方へ相対移動し、把持体13の先端が錠前に近接する。
このとき、把持体13の内部では、スライダ12がガイド口13eに案内されながら内方へ摺動し始める。すると、屈曲部19cがガイド口13eから浮き上がり始め、角部19dが規制突起22に係合し、そこを回動中心として第1リンク19aが第1ヒンジP1を基点に回動する。こうして、リンク機構19がスライダ12の移動に連動して第2ヒンジP2を中心にしてパンタグラフのように拡開していく。該リンク機構19の屈曲変形により、ロックスライド18が球体通路16から後退する。こため、図4に示した状態の球体17は、図5に示すように球体通路16内を転動可能となる。
鍵ブランク11を錠前の上下方向に長い鍵穴に挿し込んだとき、球体17は球体通路16の下側に位置し、把持体13を施錠する方向に球体通路16の傾斜角が逆転する角度捻って(逆転後の傾斜角が41,77°以上であることが好ましい)、錠前の鍵穴に挿し込まれた鍵ブランク11が錠前の施錠を行うと、当初、球体17は球体通路16の上側に位置することになるが、重力作用により球体通路16を転動して下側に来る。
鍵ブランク11を錠前の鍵穴から引き抜くと、圧縮されていたコイルスプリング15の付勢力により、スライダ12が外方へ押動され、これに連動して、リンク機構19が図5の状態から図4に示すように伸張する状態へ揺動し、ロックスライド18が球体通路16へ突出して球体17の球体通路16内の転動を拘束する。従って、このとき、球体17が見える透かし窓20の縁に「閉」の文字を刻印しておけば、球体17が「閉」の文字が刻印された透かし窓20より見えるときは、施錠状態で鍵を引き抜いたことが確認される。
解錠するために、鍵ブランク11を錠前の鍵穴に挿し込んだ際にも、スライダ12の先端を錠前に押しつける。これにより、スライダ12が把持体13の内方へ相対移動し、ロックスライド18が球体通路16から後退し、球体17は球体通路16内を転動可能となる。鍵ブランク11を錠前の鍵穴に挿し込んだとき、球体17は球体通路16の下側に位置し、把持体13を解錠する方向に90°以上捻って、錠前の鍵穴に挿し込まれた鍵ブランク11で錠前の解錠を行うと、球体17は球体通路16の上側に位置することになるが、重力作用により球体通路16内を転動して下側に来る。鍵ブランク11を錠前の鍵穴から引き抜くと、ロックスライド18が球体通路16へ突出して球体17の球体通路16内の転動を不能とする。従って、このとき、球体17が見える透かし窓20の縁に「開」の文字を刻印しておけば、球体17が「開」の文字が刻印された透かし窓20より見えるときは、解錠状態で鍵を引き抜いたことが確認できる。
以上説明してきたように、この実施の形態1によれば、つまみ13cの内部に移動可能に球体17を備えていて施錠する際の鍵の回転動作により球体17が一方の解錠表示位置から他方の施錠表示位置に移動した状態を外部表示できて球体の位置を見ることで錠の掛け忘れを確認できる。また、つまみ部(把持体)の内部に施錠確認表示機能を備えたので、意匠性が高い施錠確認表示機能付き鍵を提供することができる。さらに、この実施の形態1によれば、透かし窓(表示窓)20が把持体の両側に設けられているので、左勝手の扉に設ける錠前と右勝手の扉に設ける錠前のいずれにも、施錠時に表示窓20が把持体13の上面に存在して錠の掛け忘れを確認でき、また、把持体のどちらの側から見ても錠の掛け忘れを確認でき、利便性が一層高くなる。さらに、球体17の球体通路16の中央部の通過を遅らせるように、該球体通路の中央部の一側が突出して通路が狭くなっているので、施錠・解錠の際に無用に球体が移動せず、球体通路16が一定の傾斜角、具体的には41,77°になったときに確実に移動でき、僅かな動きで戻ってしまうことがない。リンク機構19の採用と、ロックスライド18のヘッド18aの三角形状の採用により、スライド12の小さなストロークで、ロックスライド18が球体通路16から十分に引っ込むので、鍵ブランク11や把持体13の長さを短くすることができる。
また、本実施の形態1によれば、鍵ブランク11を錠前の水平方向に長い鍵穴に挿し込んだときも、同様に、スライダ12の先端を錠前に押しつけることにより、スライダ12が把持体13の内方へ相対移動し、球体17が球体通路16内を転動可能となる。把持体13を所要角度捻って、施錠・解錠を行うと、球体17は球体通路16の上側に位置することになるが、重力作用により球体通路16内を転動して下側に来るので、施錠状態又は解錠状態で鍵を引き抜いたことが確認できる。
〔実施の形態2〕
本発明の実施の形態2を、図6および図7に基づいて説明する。本実施の形態2が、上記実施の形態1と構成上相違する点は、上記実施の形態1では、ロックスライド18に三角形状のヘッド18aを設けたのに対し、本実施の形態2では二個の碗形状のヘッドを連接した点、および上記実施の形態1では把持体13の両側にそれぞれ二個の透かし窓20を設けた構成としたが、これに対して本実施の形態2では一個の透かし窓を形成した点でのみ相違し、その他の技術構成は両者共実質的に同一である。以下においては、上記相違する構成のみを説明することとし、その他の構成についての詳細な説明は割愛する。なお、上記実施の形態1と実質的に同等の部材、部分には実施の形態1に用いたと同じ符号を使用して説明する。
本実施の形態2におけるリンク機構19の基本形態は、図6に示されるように、上記実施の形態1におけるそれと実質的に同一であるが、ロックスライド18には、ロッド18bの延長線に関して上下対称に二個の碗状のヘッド18a1および18a2が設けられ、球体17を抱持するように受容される構成としている点で特徴を有する。ヘッド18a1および18a2には、後述する透かし窓30に面する側に、深くえぐられた切欠きにより、U字状またはV字状の傾斜縁18a3、18a4が形成され、受容された球体17が、透かし窓30を通して外部から視認できるようになっている。そして、ヘッド18a1および18a2は、図7に示すように、把持体13に形成される球体通路16内を出没自在となるように形成される。
リンク機構19は、スライダ12,第1リンク19a、第2リンク19b、ヘッド18a、およびロッド18bを一体に有するパンタグラフ型のリンク機構を形成する。そして、スライダ12との間に形成した第1ヒンジP1と、リンク機構19自体、換言すると第1リンク19aと第2リンク19bとの間に形成した第2ヒンジP2と、ロックスライド18との間に形成した第3ヒンジP3とを有する。これらヒンジは薄肉のPPヒンジであり、関節として機能する。こうして、リンク機構19は把持体13の一方側に位置決めしてセットされる。
把持体13の図示されない他方側には、図7の透かし窓30を嵌め込む一個の図示されない穴が穿たれる。透かし窓30は平面形状がほぼ楕円形状をなし、外部へ曲面をなして膨出する目玉状の形状に形成され、球体通路16のほぼ全幅を覆う。これにより、球体通路16内を転動する球体17が透かし窓30を介して視認できるようになっている。
こうして、図7に示す把持体13の一方側に、リンク機構19を位置決めセットした後、その上から鍵ブランク11と透かし窓30とをセットする。次いで、把持体13の図示しない他方側を上から被せて一方側に嵌合させることで施錠確認表示機能付き鍵が組み立てられる。
本実施の形態2は上記のように構成されるので、鍵を使用しないときは、コイルスプリング15の付勢力によりヘッド18a1および18a2は、球体通路16内へ図7の符号Aに示すように出っ張り、球体17はいずれか一方のヘッド18a1および18a2に受容され、球体17の転動が拘束される。鍵を使用するときには、コイルスプリング15の付勢力に抗してスライダ12が内方へ強制的に移動する。これにより、スライダ12を介してリンク機構19が拡開変形し、ヘッド18a1および18a2は球体通路16から没して球体通路16から待避し、図7に示す符号Bに移動する。これにより、球体17が球体通路16内を転動するのを許容される。この状態で鍵をいずれかの方向へ回動して傾斜させることで、球体17は把持体13が傾斜する側へ球体通路16内を転動する。その後、スライダ12に作用させる押圧力を除荷すると、コイルスプリング15の付勢力により、リンク機構19が伸びるように変形する。その結果、ヘッド18は球体通路16へ出っ張り、それまで球体17を保持していたヘッドから隣りのヘッドに切り替わって球体17が保持される。
このように、本実施の形態2によれば、球体17は碗状のヘッド18a1および18a2で受容されるので、スライダ12に少々の外力が不用意に作用しても、球体17がヘッド間を移動するという誤作動を良好に回避できる。また、広い面積を有する透かし窓30が把持体13に嵌め込まれ、かつ、碗状のヘッド18a1および18a2に傾斜縁18a3、18a4を設けているので、リンク機構19の伸張にともなって球体17がヘッド18a1または18a2に乗り上げられ、球体17が透かし窓30側に浮き上がって透かし窓30に近づくように、つまり、球体17が透かし窓30からよく見えるようにすることができる。その結果、球体17が施錠と解錠のいずれの状態にあるかを使用者が視認するのが容易となる。また、広い面積を有する透かし窓30を設けたことにより、見栄えの良い施錠確認表示機能付き鍵を得ることができる。
本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、本発明は、2つのパーツを組み合わせてなる中空扁平形状であってもよい。そして、球体通路16が2つのパーツを組み合わせにより形成されてもよい。
本発明は、鍵ブランク11を、把持体13に固定状態に保持するのではなくて、スライダ12と一体にスライドするように構成してもよい。この場合は、スライダ12は、単体で成形されてから鍵ブランク11の基部11aに接着、嵌合により一体に重ねられるか、または、鍵ブランク11の基部11aに重ねるように被覆モールド等により一体に成形される。
本発明は、建物用ドア等を施錠・解錠する施錠確認表示機能付き鍵として利用される。
本発明の実施の形態1に係る施錠確認表示機能付き鍵の正面図である。 図1に示す施錠確認表示機能付き鍵の背面図である。 図1におけるIII−III断面図である。 図1に示す施錠確認表示機能付き鍵の通常状態を示す断面部である。 図1に示す施錠確認表示機能付き鍵のスライダが引っ込んだときの状態を示す断 本発明の実施の形態2に係るリンク機構の拡大外観斜視図である。 上記の実施の形態2の内部構造を示す外観斜視図である。
符号の説明
10 施錠確認表示機能付き鍵
11 鍵ブランク
12 スライダ
13 把持体
15 コイルスプリング(付勢手段)
16 球体通路
17 球体
18 ロックスライド
19 リンク機構
20、30 透かし窓(表示窓)
18a1、18a2 ヘッド
18a3、18a4 傾斜縁

Claims (7)

  1. 錠前の鍵穴に鍵ブランクを挿し込むことにより把持体内を進退するスライダ、
    前記把持体内に設けられ、前記スライダの延長線に直交して画成した球体転動用の球体通路、
    前記把持体に内蔵され、一端を前記スライダに連結し、他端を前記スライダの延長線に沿って前記球体通路に出没するロックスライドに連結したパンタグラフ型のリンク機構、
    前記把持体に縮設され常時前記スライダを外方へ付勢する付勢手段、および、
    前記把持体に形成され、前記球体の転動する位置を外方から視認する表示窓を具備し、
    鍵の不使用時には、前記球体の転動を前記ロックスライドにより拘束するが、鍵の使用時には、前記付勢手段の付勢力に抗して内方へ移動する前記スライダを介して前記リンク機構が拡開変形することにより、前記ロックスライドを前記球体通路から後退させて、前記球体が把持体の傾斜する側へ転動するのを許容するように構成したことを特徴とする施錠確認表示機能付き鍵。
  2. 前記ロックスライドに、前記球体を受容すると共に、前記表示窓に面する側を切り欠いた碗形状の二個のヘッドを併設したことを特徴とする請求項1に記載の施錠確認表示機能付き鍵。
  3. 前記二個の碗形状をなすヘッドに、前記リンク機構の伸張変形に伴って前記ヘッドに受容された前記球体を前記表示窓側に浮き上がらせる傾斜縁を設けたことを特徴とする請求項2に記載の施錠確認表示機能付き鍵。
  4. 前記球体の前記球体通路の中央部の通過を遅らせるように、該球体通路の中央部の一側が突出して通路が狭くなっていることを特徴とする請求項1に記載の施錠確認表示機能付き鍵。
  5. 前記リンク機構は、前記スライダとの間に薄肉で形成した第1ヒンジと、前記リンク機構自体に薄肉で形成した第2ヒンジと、前記ロックスライドとの間に薄肉で形成した第3ヒンジとを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の施錠確認表示機能付き鍵。
  6. 前記表示窓を、前記球体通路を転動する球体が視認可能な一個の透かし窓で形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の施錠確認表示機能付き鍵。
  7. 前記表示窓が前記把持体の両面に設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の施錠確認表示機能付き鍵。
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