JP4578851B2 - 車載カメラ - Google Patents

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Description

本発明は、車両に設置されて車両周辺を撮像する車載カメラに関する。
この種の車載カメラ100として、図1の様に、単一の撮像素子7の前側に順に撮像レンズ9及び左右一対のプリズム13,14を配置して構成し、車両の前端部に設置して、該車両周辺の左(右)視野からの光CL(CR)をその視野側のプリズム13L(14R)及び撮像レンズ9を介して撮像素子7に結像させることにより、単一の撮像素子7により該車両周辺の左右視野を同時に撮像するものが提案されている。
この様な車載カメラ100では、適切な視野範囲を撮像する観点から、車載カメラ100の左(右)視野の視野範囲内に車載カメラの真左(右)方向から後側への範囲が或る程度映り込む様に左(右)視野を撮像する必要がある(条件1)。その際、左(右)視野を明瞭に撮像する観点から、左(右)視野からの光CL(CR)をプリズム13(14)内で全反射させて左(右)視野を撮像する必要がある(条件2)。
提案例では、車載カメラ100の左右視野角、プリズム13,14の形状及びプリズム13,14の設置角の関係が不明確であったため、試行錯誤法により上記の条件1及び条件2を満足する様にプリズム13,14の形状及びプリズム13,14の設置角度を設定していた。
提案例では、試行錯誤により上記の条件1及び条件2を満たす様にプリズム13,14の形状及びプリズム13,14の設置角度を設定していたため、うまく設定できず、上記の条件1及び条件2を満足する様に側方視野を撮像できないという欠点があった。
そこで、この発明の課題は、上記の条件1及び条件2を満足する様に側方視野を撮像できる車載カメラを提供すること、即ち真側方方向から後側への範囲が或る程度映り込む様に側方視野を撮像できると共に、側方視野からの光をプリズム内で全反射させて側方視野を鮮明に撮像できる車載カメラを提供することにある。
上記課題を解決するためには、請求項1に記載の発明は、車両に設置されて前記車両周辺を撮像する車載カメラであって、単一の撮像素子と、前記撮像素子の前側に配置された撮像レンズと、前記撮像レンズの前側に配置され、各々、そのプリズム後面が前記撮像レンズに向けられると共にその片方のプリズム側面が各々前記車両周辺の異なる側方視野に向けられ、その視野側のプリズム側面の視野角内に入射する光を、その反視野側のプリズム側面とその視野側のプリズム側面との間で2回内面反射させてそのプリズム後面から射出して前記撮像レンズを介して前記撮像素子に結像させる2つの三角柱状のプリズムとを備え、前記各プリズムは各々、その視野側のプリズム側面とそのプリズム後面との挟角β、その反視野側のプリズム側面とそのプリズム後面との挟角γ、その視野側のプリズム側面と前記撮像レンズの光軸を含む第1の仮想鉛直平面に直交する第2の仮想鉛直平面との所定の挟角δ、その視野側のプリズム側面の水平視野角の後端限界線と前記第1の仮想鉛直平面に直交する第3の仮想鉛直平面との狭角ω0(但し、ω0の角の向きは前記第3の仮想鉛直平面の前側(後側)に向かって回る向きを正(負)とする)、そのプリズムの屈折率n、及び前記撮像レンズの半水平視野角H0の間に前記式1〜式3の関係が成立する様に形成され配置されるものである。
請求項2に記載の発明は、前記δは、70°以上の範囲内の角度に設定されるものでる。
請求項3に記載の発明は、前記δは、75°以上の範囲内の角度に設定されるものである。
請求項4に記載の発明は、前記2つのプリズムは、前記撮像レンズの光軸を含む仮想鉛直平面に対して面対称に配置され、前記撮像素子には、相対する2つの側方視野からの光が前記プリズム及び前記撮像レンズを介して結像されるものである。
請求項5に記載の発明は、前記2つのプリズムは、前記撮像レンズの視野角の一部領域内に配置され、前記撮像素子には、相対する2つの側方視野からの光が前記プリズム及び前記撮像レンズを介して結像されると共に前方視野からの光が前記プリズムを介さずに前記撮像レンズを介して結像されるものである。
請求項6に記載の発明は、前記車載カメラは、前記車両の前端部に設置され、前記2つのプリズムにより前記車両周辺の相対する2つの側方視野を撮像するものである。
請求項1に記載の車載カメラによれば、各プリズムは各々、その視野側のプリズム側面とそのプリズム後面との挟角β、その反視野側のプリズム側面とそのプリズム後面との挟角γ、その視野側のプリズム側面と撮像レンズの光軸を含む第1の仮想鉛直平面に直交する第2の仮想鉛直平面との挟角δ、その視野側のプリズム側面の水平視野角の後端限界線と前記第1の仮想鉛直平面に直交する第3の仮想鉛直平面との狭角ω0、そのプリズムの屈折率n、及び撮像レンズの半水平視野角H0の間に式1〜式3の関係が成立する様に形成され配置される為、特に式1及び式2により、真側方方向から後側への範囲が或る程度(視野角ω0分)映り込む様に側方視野を撮像できると共に、特に式3により、側方視野からの光をプリズム内で全反射させて側方視野を明瞭に撮像できる。
請求項2に記載の車載カメラによれば、前記δが70°以上の範囲内の角度に設定される為、撮像画像上での側方視野の視野範囲を狭めない様にして、側方視野からの光をプリズム内で全反射させることができる。
請求項3に記載の車載カメラによれば、前記δが75°以上の範囲内の角度に設定される為、撮像画像上での側方視野の視野範囲をより狭めない様にして、側方視野からの光をプリズム内で全反射させることができる。
請求項4に記載の車載カメラによれば、2つのプリズムは、撮像レンズの光軸を含む仮想鉛直平面に対して面対称に配置され、撮像素子には、相対する2つの側方視野からの光がプリズム及び撮像レンズを介して結像される為、相対する2つの側方視野を同時に撮像できる。
請求項5に記載の車載カメラによれば、2つのプリズムは、撮像レンズの視野角の一部領域内に配置され、撮像素子には、相対する2つの側方視野からの光がプリズム及び撮像レンズを介して結像されると共に前方視野からの光がプリズムを介さずに撮像レンズを介して結像される為、相対する2つの側方視野及び前方視野の3つの視野を同時に撮像できる。
請求項6に記載の車載カメラによれば、車載カメラは、車両の前端部に設置され、2つのプリズムにより車両周辺の相対する2つの側方視野を撮像する為、交差点進入時に、進入した道路方向の相対する2つの側方視野を適切に撮像できる。
この実施の形態の車載カメラ1は、図1及び図3の様に、例えば車両3の前面のエンブレム下部等の前端部に設置され、例えば車両周辺の相対する2つの側方視野(ここでは左右視野)及び前方視野(ここでは前方斜め下視野)の3つの視野を同時に撮像するものである。車載カメラ1は、図1及び図2の様に、遮光性のケース5内に、単一の撮像素子7と、撮像素子7の前側に配置された撮像レンズ9と、撮像レンズ9の前側に配置されたワイドレンズ11と、撮像レンズ9の前側に配置された1つ以上(ここでは2つ)の三角柱状のプリズム13,14とを収容配設して構成される。
ケース5は、図1及び図2の様に、遮光性部材により形成された箱状のケース本体5aを有し、該ケース本体5aの左右側面(即ち車両3の左右視野側の側面)及び下面に透明性部材により形成された透明窓5L,5R,5Fが設けられて構成される。ここでは、ケース本体5aの左右側面の前半部分及び下面の前半部分は、ケース5の前端側に向かってケース5の内側に傾斜されており、該傾斜された左右側面の前半部分及び下面の前半部分に透明窓5L,5R,5Fが設けられている。
撮像素子7は、図2の様に、その撮像面7aが例えば鉛直に保たれると共に、その撮像面7aが撮像レンズ9より相対的に上方にずれる様に配置される。これにより、後述の様に前方斜め下視野からの光CFが撮像面7aに適切に結像される。
撮像レンズ9は、図1及び図2の様に、例えば複合レンズとして構成されており、ホルダ9a内に内包されて1つのレンズに組み立てられている。撮像レンズ9は、その光軸P1が撮像素子7の撮像面7aの直交中心軸P2に平行になる様に配置される。
ワイドレンズ11は、負メニスカスレンズ等の凹レンズ(広角レンズ)の略上半部分を切除して略下半部分を残した略半月状の形に形成される。ワイドレンズ11は、図2の様に、その切除部分11a側を撮像レンズ9の光軸P1側に向け、例えば撮像レンズ9の垂直視野角Vの略下半領域Vd内に制限される様に配置される。このワイドレンズ11により、車載カメラ1の前方斜め下視野角SFが車載カメラ1の前方直近まで広げられる。
各プリズム13,14は各々、図1及び図2の様に、その柱軸P3が鉛直に保たれた状態で、(1)そのプリズム後面13B,14Bが撮像レンズ9に向けられると共にその片方のプリズム側面13L,14Rが各々ケース5の異なる透明窓5L,5Rを介して異なる側方視野に向けられる様にして、互いに撮像レンズ9の光軸P1を含む第1の仮想鉛直平面S1に対して面対称に配置されると共に、(2)撮像レンズ9の垂直視野角Vの略上半領域Vu内に制限されて(即ち各プリズム13,14の下部に於ける撮像レンズ9の垂直視野角Vの略下半領域Vd内にはみ出した部分が切除されて)配置される。
尚、各プリズム13,14の反視野側のプリズム側面13R,14L上にはアルミ等の金属膜(図示省略)が形成され、これにより各プリズム13,14の反視野側のプリズム側面13R,14Lの内面は鏡面状に仕立てられている。
この構成により、この車載カメラ1では、車両周辺の左(右)視野から車載カメラ1の左(右)視野角(即ち左(右)視野側のプリズム13(14)の左(右)視野側のプリズム側面13L(14R)の視野角)SL(SR)内に入射する光CL(CR)は、図1及び図2の様に、ケース5の透明窓5L(5R)を透過して左(右)視野側のプリズム13(14)の左(右)視野側のプリズム側面13L(14R)に入射し、そのプリズム13(14)内で、その視野側のプリズム側面13L(14R)とその反視野側のプリズム側面13R(14L)との間で2回内面反射してそのプリズム後面13B(14B)から射出され、撮像レンズ9を介して撮像素子7の撮像面7aの下半領域7dの右(左)半領域7R(7L)に結像される。
これと併行して、車両周辺の前方斜め下視野から車載カメラ1の前方斜め下視野角(即ちワイドレンズ11の視野角)SF内に入射する光CFは、図2の様に、ケース5の透明窓5Fを透過してプリズム13,14を介さずにワイドレンズ11に入射し、ワイドレンズ11により屈折され、撮像レンズ9を介して撮像素子7の撮像面7aの上半領域7uに結像される。
この様にして単一の撮像素子7により車両周辺の左右視野及び前方斜め下視野の3つの視野が同時に撮像される。この撮像素子7の撮像画像G1は、図5の様に、その上半領域Guの左(右)半領域GL(GR)に車両周辺の左(右)視野(即ち車載カメラ1の左(右)視野角SL(SR)内の景色)が正立正像として映り込み、その下半領域Gdに車両周辺の前方斜め下視野(即ち車載カメラ1の前方斜め下視野の視野角SF内の景色)が正立正像として映り込む画像となる。この撮像素子7の撮像画像G1は、図5の様に所定の車載モニタに表示されるか、又は、所定の画像認識処理が施され、その処理結果が運転者の運転を支援する装置に用いられる。
この車載カメラ1では、より詳細には、各プリズム13(14)は各々、図4を参照して、その視野側のプリズム側面13L(14R)とそのプリズム後面13B(14B)との挟角β、その反視野側のプリズム側面13R(14L)とそのプリズム後面13B(14B)との挟角γ、その反視野側のプリズム側面13R(14L)と撮像レンズ9の光軸P1を含む第1の仮想鉛直平面S1に直交する第2の仮想鉛直平面S2との所定の挟角δ、その視野側のプリズム側面13L(14R)の水平視野角SLH(SRH)の後端限界線SLB(SRB)と第1の仮想鉛直平面S1に直交する第3の仮想鉛直平面S3との狭角ω0(但し、ω0の角の向きは第3の仮想鉛直平面S3の前側(後側)に向かって回る向きを正(負)とする)、そのプリズム13(14)の硝材の屈折率n、及び撮像レンズ9の半水平視野角H0の間に下記の式1〜式3の関係が成立する様に形成され配置される。尚、ここでは角度の単位は「度」が用いられる。
Figure 0004578851
Figure 0004578851
Figure 0004578851
ここで、式2は、左(右)視野側のプリズム13(14)の左(右)視野側のプリズム側面13L(14R)の水平視野角SLH(SRH)の後端限界線SLB(SRB)が第3の仮想鉛直平面S3(即ち真左(右)方向)より後側に向く為の条件である。この条件により、左(右)視野側のプリズム13(14)の左(右)視野側のプリズム側面13L(14R)の水平視野角SLH(SRH)内に車載カメラ1の真左(右)方向から後側へ角度ω0の視野角が含まれ、これにより撮像画像G1(図5)上の左(右)視野の映込領域Gl(Gr)上に車載カメラ1の真左(右)方向から後側へ角度ω0分の視野範囲Gω0が映り込む様になる。
又、式3は、左右視野からの光CL(CR)のプリズム側面13L(14R)の点Vでの内面反射が全反射する為の条件である。この条件により左(右)視野からの光CL(CR)がプリズム13(14)内で全反射されて左(右)視野が明瞭に撮像される様になる。
尚、式1は、以下の様に導出される。即ち、例えば右視野側のプリズム14の右視野側のプリズム側面14Rの水平視野角SRHの後端限界線SRB方向からの光CRは、図4の様に、右視野側のプリズム14内で、その反視野側のプリズム側面14Lとその視野側のプリズム側面14Rとの間で2回内面反射してそのプリズム後面14Bから射出して撮像レンズ9の右半水平視野角H0の右端限界線HR方向から撮像レンズ9に入射する。
尚、図4中、符号f及びeは、光CRのプリズム側面14R上の点Wでの入射角及び屈折角である。符号dは、光CRのプリズム側面14Lの内面上の点Oでの反射角である。符号cは、光CRのプリズム側面14Rの内面上の点Vでの反射角である。符号b及びaは、光CRのプリズム後面14Bの内面上の点Xでの入射角及び射出角である。符号P(U)は、プリズム側面14R(14L)に対する頂角である。符号R(Q)は、プリズム側面14Lの延長面と第2の仮想鉛直平面S2(S4)との交線である。符号Tは、プリズム側面14Rの延長面と第2の仮想鉛直平面S2との交線である。符号hは、プリズム側面14Rと第3の仮想鉛直平面S3又はS4との挟角である。
このとき、ω0はf,hを用いて式4の様に表される。
Figure 0004578851
又、四角形PRSXの内角の和より式5を得る。
Figure 0004578851
又、プリズム後面14B上の点Xでの屈折の法則より式6を得る。
Figure 0004578851
又、三角形UVXの内角の和より式7を得る。
Figure 0004578851
又、四角形OPXVの内角の和より式8を得る。
Figure 0004578851
又、三角形OVWの内角の和より式9を得る。
Figure 0004578851
又、プリズム側面14R上の点Wでの屈折の法則より式10を得る。
Figure 0004578851
又、三角形PQUの内角の和より式11を得る。
Figure 0004578851
又、第2の仮想鉛直平面S4上の点Uの周りに着目して式12を得る。
Figure 0004578851
そして、式4〜式12よりa〜hを消去して式1を得る。
尚、式3は、式9,式10及びプリズム側面14Rの内面上の点Vでの全反射の場合の屈折の法則により得られる式13よりa〜cを消去して得られる。
Figure 0004578851
この様に式1〜式3の関係を満足することにより、図3及び図5の様に、車載カメラ1の撮像画像G1上の左(右)視野の映込領域Gl(Gr)上に車載カメラ1の真左(右)方向から後側へ角度ω0分の視野範囲Gω0が映り込むと共に、左(右)視野からの光CL(CR)がプリズム13(14)内で全反射して車載カメラ1の撮像画像G1上の左(右)視野の映込領域Gl(Gr)上に車載カメラ1の左(右)視野が明瞭に映り込む。
尚、例えばω0=−6.6に設定する場合は、式1〜式3を満足する値として例えばα=28°,β=55°,γ=97°,δ=76°,H0=40°,n=1.517と設定すればよい。
このとき、δが極小に設定された場合は、図6の様に、車載カメラ1の撮像画像G2上の左(右)視野の映込領域Gl(Gr)の右端R(左端L)が該撮像画像G2の中央から左(右)側にずれて、該左(右)視野の映込領域Gl(Gr)が狭められる(即ち撮像画像G2上での左(右)視野の視野範囲が狭められる)。従って、δは、できる限り大きく設定されることが望ましい。
しかし、δが式3の全反射の条件を超えて大きく設定された場合は、プリズム13,14内で全反射しない否全反射光が生じ、図7の様に、車載カメラ1の撮像画像G3上の左(右)視野の映込領域Gl(Gr)上の左(右)端部分に否全反射光の像(不明瞭画像)19が映り込み、撮像画像G3上での左(右)視野の視野範囲が実質的に狭められる。従って、δは、式3の全反射の条件が満たされる範囲内でできる限り大きく設定されることが望ましい。
以上のことを考慮して、ここでは、δは、70°以上の範囲内の角度(望ましくは75°以上の範囲内の角度)に設定されている。
以上のように構成された車載カメラ1によれば、各プリズム13(14)は各々、その視野側のプリズム側面13L(14R)とそのプリズム後面13B(14B)との挟角β、その反視野側のプリズム側面13R(14L)とそのプリズム後面13B(14B)との挟角γ、その視野側のプリズム側面13L(14R)と撮像レンズ9の光軸P1を含む第1の仮想鉛直平面S1に直交する第2の仮想鉛直平面S2との所定の挟角δ、その視野側のプリズム側面13L(14R)の水平視野角SLH(SRH)の後端限界線SLB(SRB)と第3の仮想鉛直平面S3との狭角ω0、そのプリズム13(14)の屈折率n、及び撮像レンズ9の半水平視野角H0の間に式1〜式3の関係が成立する様に形成され配置される為、特に式1及び式2により、真側方方向から後側への範囲が或る程度(視野角ω0分)映り込む様に側方視野を撮像できると共に、特に式3により、側方視野からの光CL(CR)をプリズム13(14)内で全反射させて側方視野を明瞭に撮像できる。
又、2つのプリズム13,14は、撮像レンズ9の光軸P1を含む第1の仮想鉛直平面S1に対して面対称に配置され、撮像素子7には、相対する2つの側方視野からの光CL,CRがプリズム13、14及び撮像レンズ9を介して結像される為、相対する2つの側方視野を同時に撮像できる。
更に、2つのプリズム13,14は、撮像レンズ9の視野角の一部領域Vu内に配置され、撮像素子7には、相対する2つの側方視野からの光CL,CRがプリズム13,14及び撮像レンズ9を介して結像されると共に前方視野からの光CFがプリズム13,14を介さずに撮像レンズ9を介して結像される為、相対する2つの側方視野及び前方視野の3つの視野を同時に撮像できる。
又、車載カメラ1は、車両3の前端部に設置され、2つのプリズム13,14により車両周辺の相対する2つの側方視野を撮像する為、交差点進入時に、進入した道路方向の相対する2つの側方視野を適切に撮像できる。
本発明の実施の形態の車載カメラの平面視構成概略図である。 図1のII−II断面図である。 図1の車載カメラの車両への設置の一例図である。 図1のプリズムの各プリズム面間の挟角α,β,γ、プリズムの各プリズム面の設置角δ、及び図1の車載カメラの側方視野の水平視野角の後端限界線SRBの関係を説明する図である。 図1の車載カメラの望ましい撮像画像の一例図である。 図1の車載カメラの望ましくない撮像画像の一例図である。 図1の車載カメラの望ましくない撮像画像の他の一例図である。
符号の説明
1 車載カメラ
3 車両
7 撮像素子
9 撮像レンズ
13,14 プリズム
13L,14R 視野側のプリズム側面
13R,14L 反視野側のプリズム側面
13B,14B プリズム後面
CL,CR 光
SL,撮像カメラの左視野の視野角
SR 撮像カメラの右視野の視野角
SLB,SRB 後端限界線
S1 第1の仮想鉛直平面
S2 第2の仮想鉛直平面
S3 第3の仮想鉛直平面

Claims (6)

  1. 車両に設置されて前記車両周辺を撮像する車載カメラであって、
    単一の撮像素子と、前記撮像素子の前側に配置された撮像レンズと、前記撮像レンズの前側に配置され、各々、そのプリズム後面が前記撮像レンズに向けられると共にその片方のプリズム側面が各々前記車両周辺の異なる側方視野に向けられ、その視野側のプリズム側面の視野角内に入射する光を、その反視野側のプリズム側面とその視野側のプリズム側面との間で2回内面反射させてそのプリズム後面から射出して前記撮像レンズを介して前記撮像素子に結像させる2つの三角柱状のプリズムとを備え、
    前記各プリズムは各々、その視野側のプリズム側面とそのプリズム後面との挟角β、その反視野側のプリズム側面とそのプリズム後面との挟角γ、その視野側のプリズム側面と前記撮像レンズの光軸を含む第1の仮想鉛直平面に直交する第2の仮想鉛直平面との所定の挟角δ、その視野側のプリズム側面の水平視野角の後端限界線と前記第1の仮想鉛直平面に直交する第3の仮想鉛直平面との狭角ω0(但し、ω0の角の向きは前記第3の仮想鉛直平面の前側(後側)に向かって回る向きを正(負)とする)、そのプリズムの屈折率n、及び前記撮像レンズの半水平視野角H0の間に、
    Figure 0004578851
    Figure 0004578851
    Figure 0004578851
    前記式1〜式3の関係が成立する様に形成され配置されることを特徴とする車載カメラ。
  2. 前記δは、70°以上の範囲内の角度に設定されることを特徴とする請求項1に記載の車載カメラ
  3. 前記δは、75°以上の範囲内の角度に設定されることを特徴とする請求項1に記載の車載カメラ。
  4. 記2つのプリズムは、前記撮像レンズの光軸を含む仮想鉛直平面に対して面対称に配置され、
    前記撮像素子には、相対する2つの側方視野からの光が前記プリズム及び前記撮像レンズを介して結像されることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の車載カメラ。
  5. 前記2つのプリズムは、前記撮像レンズの視野角の一部領域内に配置され、
    前記撮像素子には、相対する2つの側方視野からの光が前記プリズム及び前記撮像レンズを介して結像されると共に前方視野からの光が前記プリズムを介さずに前記撮像レンズを介して結像されることを特徴とする請求項4に記載の車載カメラ。
  6. 記車載カメラは、前記車両の前端部に設置され、前記2つのプリズムにより前記車両周辺の相対する2つの側方視野を撮像することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の車載カメラ。
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