JP4578206B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特にアクセス方式としてCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式を用いる通信装置に関する。
無線LANシステムにおけるQoS(Quality of Service)をサポートする無線チャネルアクセス制御方式として、EDCA(Enhanced Distributed Channel Access)方式が提案されている(非特許文献1参照)。このEDCAは、QoSに基づく優先度が与えられたデータストリームを、競合ベースであるCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式でアクセスする方式であり、優先度の高いデータストリームがチャネル競合に勝ちやすくなる仕組みになっている。
優先度の高いデータストリームが競合に勝ちやすくしている具体的な方法は以下の2点である。1つ目は、バックオフに入る直前の待ち時間AIFS(Arbitration Interframe Space)をAC(アクセスカテゴリ;優先度の種類)毎に設定することである。2つ目は、バックオフのコンテンションウインドウ(CW)の最大値および最小値をAC毎に設定することである。ここで、「バックオフ」とは、キャリアセンスするために設定されるランダムな時間のことである。また、「コンテンションウインドウ」とは、バックオフ値の取りうる範囲のことである。
各無線端末(STA)やアクセスポイント(AP)は、図18に示すようにメディアがアイドルと判定した後に[所定の待ち時間(AIFSなど)+バックオフ]だけキャリアセンスを行い、その時点でメディアがアイドルの場合にデータ伝送を開始することができる。なお、図18には2つの無線端末(無線端末#1および無線端末#2)に関して示している。
無線端末やアクセスポイントでは、コンテンションウィンドウ範囲内でバックオフ値をランダムに決定することにより、複数端末が同時に送信する確率すなわち衝突する確率を減らしている。衝突があった場合、各端末やアクセスポイントはその衝突回数に応じてバックオフのコンテンションウインドウを広げる(図19参照)ことにより、再衝突する確率を減らしている(基本的なCSMA/CA方式)。なお、図19には、コンテンションウィンドウサイズの最小値(CWmin)が15、最大値(CWmax)が255の場合について示している。
上記の方法では、全てのデータストリームに対して同様の動作をしているため、優先度の高いデータが優先的に送信されるわけではない。そこで、非特許文献1では、図20でカテゴライズされる優先度に応じてデータストリーム毎に所定の待ち時間AIFSを設定することと、優先度に応じて再衝突を避けるために大きくされるコンテンションウインドウの最小値および最大値を変更する(図21)ことで、より優先度の高いデータストリームが優先的に送信されやすくなる制御が行われる(図22参照)。なお、図22には、aCWminが15の場合の無線端末#1および無線端末#2を示している。
"Draft Amendment to STANDARD Information Technology - Telecommunications and Information Exchange Between Systems - LAN/MAN Specific Requirements - Part 11: Wireless Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) specifications: Medium Access Control (MAC) Quality of Service (QoS) Enhancements", IEEE P802.11e/D8.0, February 2004.
しかしながら、従来の通信システムにおいては、無線端末やアクセスポイントでは、図21に示すようにデータの種類のみに従って所定の待ち時間AIFSを決定しており、また、衝突回数が増えるに従ってコンテンションウインドウが大きくなるため、メディア混雑時には優先度の低いデータフレームがタイムアウトにより破棄されやすくなってしまい、そのため通信が不確実かつ不安定となってしまう。なお、送信データには、データの種類に応じた長さのタイムアウト時間が定められており、タイムアウト時間までにデータ送信が完了しない場合には、そのデータは破棄されてしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、通信の確実性および安定性を向上する通信装置を提供することを目的とする。
本発明の通信装置は、データの種類に依存する所定待ち時間(AIFS)とバックオフ値とにより送信データの送信タイミングを制御する送信制御手段と、前記送信データの送信要求発生からの経過時間又は前記送信データの再送回数に応じて前記送信データのAIFSを調整するAIFS設定手段と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、通信の確実性および安定性を向上する通信装置を提供することができる。
本発明の各実施の形態は、アクセス方式にCSMA/CAを適用した無線LANシステムにおける、無線端末およびアクセスポイントに関するものである。無線端末およびアクセスポイントは同一の構成を有しているので、無線端末のみについて説明を行う。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
(実施の形態1)
まず、本実施の形態に係る無線端末の構成について説明する。
図1に示すように、無線端末100は、メモリ110と、符号化部120と、OFDM変調部130と、送信無線部140と、受信無線部150と、OFDM復調部160と、復号部170と、制御部180とを有する。
メモリ110は、入力される送信データを記憶し、制御部180から入力される送信許可指示に応じて、送信許可指信号に対応する送信データを送信信号として出力する。
符号化部120は、メモリ110からの出力信号に対して適切な誤り訂正符号化を行い、符号化後の送信信号をOFDM変調部130に出力する。
OFDM変調部130は、符号化後の送信信号にインタリーブやIFFT等のOFDM伝送に必要な信号処理を行い、OFDM変調後の送信信号を送信無線部140に出力する。
送信無線部140は、OFDM変調後の送信信号をアンテナを介して送信する。
受信無線部150は、アンテナを通じて受信信号を受信し、RF処理を施してRF処理後の受信信号をOFDM復調部160および制御部180に出力する。
OFDM復調部160は、RF処理後の受信信号に、FFTやデインタリーブ等、OFDM信号受信に必要な受信信号処理を行い、OFDM復調後の受信信号を復号部170に出力する.
復号部170は、OFDM復調後の受信信号に適切な誤り訂正復号を施し、受信データを制御部180などに出力する。
制御部180は、入力されるRF処理後の受信信号、受信データ、および送信データのデータ種別に基づいて、送信信号の送信制御を行う。
詳細には、制御部180は、AIFS管理部181と、コンテンションウィンドウ管理部182と、ランダムバックオフ設定部183と、キャリアセンス時間算出部184と、キャリアセンス部185と、送信可否判定部186と、ACK判定部187と、経過時間測定部188とを有する。
送信データが発生したときには、まず、送信データの「データ種別」がAIFS管理部181およびコンテンションウィンドウ管理部182に入力される。この「データ種別」とは、図22に示す優先度を表すパラメータである。
AIFS管理部181は、AIFS値の制御を行うものであり、このAIFS値の初期値はデータ種別に基づき設定される。また、AIFS管理部181は、経過時間測定部188にて計測される経過時間情報が入力され、この経過時間情報に応じてAIFS値を算出する。このAIFS値は、キャリアセンス時間算出部184に入力される。なお、AIFS値の算出方法については後述する。
コンテンションウィンドウ管理部182は、コンテンションウィンドウサイズの制御を行うものであり、このコンテンションウィンドウサイズの初期値はデータ種別に基づき決定される。また、コンテンションウィンドウ管理部182は、ACK判定部187から入力される受信成否情報を入力し、送信信号ごとに受信側においての受信失敗を示す情報を受け取った回数(この回数は再送回数を意味する)をカウントし、その送信信号のデータ種別および再送回数に応じてコンテンションウィンドウサイズを決定する。なお、受信成功を示す受信成否情報の入力があったときには、コンテンションウィンドウ管理部182は、コンテンションウィンドウサイズを初期値に戻す。そして、決定されたコンテンションウィンドウサイズは、ランダムバックオフ設定部183に出力される。
ランダムバックオフ設定部183は、コンテンションウィンドウサイズの範囲内でランダムな値のバックオフ値を設定する。このバックオフ値は、キャリアセンス時間算出部184に入力される。
キャリアセンス時間算出部184は、AIFS管理部181からのAIFS値およびランダムバックオフ設定部183からのバックオフ値の和をとり、キャリアセンス時間(単位はタイムスロット等)を算出する。そして、キャリアセンス時間算出部184は、AIFS値、バックオフ値およびキャリアセンス時間を送信可否判定部186に出力する。
キャリアセンス部185は、キャリアセンス、すなわち受信無線部150からの出力信号を用いて他の無線端末又はアクセスポイントが通信を行っているか否かを検出する。そして、その検出結果(キャリアセンス結果)を送信可否判定部186に出力する。
送信可否判定部186は、キャリアセンス部185よりキャリアセンス結果が入力される。キャリアセンス時間算出部184にて算出されたキャリアセンス時間内に他局の送信信号が検出されなかったときには、送信可否判定部186は、自装置が送信信号を送信することができるので、メモリ110に送信許可信号を出力する。また、送信可否判定部186は、次にメディアがアイドルになる時間(これは他局信号のデータ長を予め教えてもらうか、あるいはメディアがアイドルになるのを自局が検出するかで認識する)を経過時間測定部188に出力する。
ACK判定部187は、復号部170から出力される受信データに含まれるACKフレームを受信したか否かに基づき先に送った送信信号の受信状況、すなわち受信側において正しく受信することができたか否かを判定する。そして、判定の結果を受信成否情報としてコンテンションウィンドウ管理部182および経過時間測定部188に出力する。
経過時間測定部188は、送信可否判定部186より次にメディアがアクセスになる時間が入力される。また、ACK判定部187より送信信号の受信成否情報が入力される。この受信成否情報が送信信号の受信が成功したことを示す場合には、経過時間測定部188は、AIFS値を初期化するためにAIFS管理部181にリセット信号を出力する。一方、送信信号の受信が失敗したことを示す場合には、この送信データ発生時からの経過時間をAIFS管理部181に出力する。
次いで、制御部180の動作を図2を参照して説明する。
まずステップST1001において、送信データが発生したときには、AIFS管理部181にて送信データの種類に応じてAIFS値が設定される。
ステップST1002およびステップST1003において、コンテンションウィンドウ管理部182がデータの種類によって規定されるコンテンションウインドウ(CW)を設定し、ランダムバックオフ設定部183がCWの範囲内でランダムにバックオフ値を設定する。
また、ステップST1004において、キャリアセンス部185からのキャリアセンス結果に基づき、送信可否判定部186はメディアがアイドル状態か否かを確認する。
確認の結果メディアがアイドル状態であることを示しているとき(ステップST1004:YES)には、送信可否判定部186からの制御信号に基づいて経過時間測定部188は、その時点の時刻(t1)を記憶するとともに、この時点からの経過時間を測定する(ステップST1005)。なお、メディアがビジー状態であることを確認したとき(ステップST1004:NO)には、メディアがアイドルになるまで待機する。
ステップST1006において、送信可否判定部186は、メディアがアイドル状態である持続時間の計測を開始し、アイドル状態持続時間が設定されたAIFS値に達したかどうかを判定する。
判定の結果、アイドル状態持続時間が設定されたAIFS値に達しているとき(ステップST1006:YES)には、送信可否判定部186は、アイドル状態持続時間が設定されたバックオフ値に達したかどうかを判定する(ステップST1007)。
判定の結果、バックオフ値に達しているとき(ステップST1007:YES)には、送信可否判定部186は、送信許可信号をメモリ110に出力して送信信号の送信処理を制御する(ステップST1008)。
ステップST1008にて送信された送信信号が受信側において正しく受信された場合(ステップST1009:YES)には、この送信信号に対する送信処理は終了する。
ステップST1006における判定の結果、アイドル状態持続時間が設定されたAIFS値に達していないとき(ステップST1006:NO)には、送信可否判定部186は、メディアがアイドル状態であるか否かを判定する(ステップST1010)。
判定の結果、メディアがアイドル状態であるとき(ステップST1010:YES)には、ステップST1006に戻り、送信可否判定部186は、計測中であるアイドル状態持続時間が設定されたAIFS値に達したかどうかを判定する。
判定の結果、メディアがビジー状態であるとき(ステップST1010:NO)には、送信可否判定部186は経過時間測定部188に経過時間情報の出力命令信号を出力し、AIFS管理部181は経過時間測定部188からの経過時間情報(時刻t1からの経過時間)に基づいてAIFS値を更新する(ステップST1011)。
ステップST1007における判定の結果、バックオフ値に達していないとき(ステップST1007:NO)には、送信可否判定部186は、メディアがアイドル状態であるか否かを判定する(ステップST1012)。
判定の結果メディアがアイドル状態であるとき(ステップST1012:YES)には、ステップST1007に戻り、送信可否判定部186は、計測中であるアイドル状態持続時間が設定されたバックオフ値に達したかどうかを判定する。
判定の結果メディアがビジー状態であるとき(ステップST1012:NO)には、残りのバックオフ値、すなわち設定されていたバックオフ値からAIFSが終了してバックオフが開始してからの時間を引いた値を、バックオフ値にセットする(ステップST1013)。なお、このバックオフ値(上記残りのバックオフ値)は、この後アイドル持続時間がAIFS値に達した場合(つまり次回送信機会時)のバックオフ値として使用される。さらに、送信可否判定部186は経過時間測定部188に経過時間情報の出力命令信号を出力し、AIFS管理部181は経過時間測定部188からの経過時間情報(時刻t1からの経過時間)に基づいてAIFS値を更新する(ステップST1011)。
ステップST1008にて送信された送信信号が受信側において正しく受信されなかった場合、すなわち受信側からACKが返ってこずに経過時間測定部188から経過時間情報が出力されるとき(ステップST1009:NO)には、AIFS管理部181が経過時間情報に基づいてAIFS値を更新し、コンテンションウィンドウ管理部182が再送回数に応じてCWを更新し、ランダムバックオフ設定部183がランダムバックオフ値を決定する(ステップST1014)。
次いで、AIFS管理部181におけるAIFS値の算出方法について図3を参照して説明する。
AIFS管理部181は、AIFS値更新の際には「経過時間」に応じてAIFS値を小さく設定する。
具体的には、データ発生時刻およびタイムアウト時刻並びにそのデータのAIFS初期値および最短のAIFS値から線形補完によって各時点におけるAIFS(AIFS_t)を算出する。なお、AIFS初期値(AIFS_init)、タイムアウト時間(ttimeout)および最短のAIFS値すなわちタイムアウト時間におけるAIFS最終値(AIFS_end)は、送信データ種別毎に決定する。
この場合のAIFS値と経過時間tとの関係は、縦軸をAIFS値、横軸を時間として、図3に示すように(t,AIFS_init)と(ttimeout,AIFS_end)とを結ぶ直線で表される。そのため、tからの経過時間が決まれば、それに対応する1つのAIFS値が決定される。
なお、ここでは線形補完することにより経過時間に応じたAIFS値を算出したが、本発明はこれに限られず、図4のようにある経過時間まではAIFS値は一定で、ある経過時間(図4中の時間t時点)を過ぎると指数関数的にAIFS値を小さくするようにしてもよい。要は、経過時間に応じてAIFS値を減少させるようにすればよい。
次いで、以上の構成の無線端末100の動作の様子を図5を参照して説明する。
図5において時刻tにてチャネルがアイドル状態であると判断した無線端末(STA)#1および無線端末#2は、それぞれが送信する送信データの種別に応じて設定される所定の待ち時間AIFS分のキャリアセンスを行う。なお、ここでは、無線端末#1の送信データ種別がAC_VO(アクセスカテゴリ:音声)であり、無線端末#2の送信データ種別がAC_BE(アクセスカテゴリ:ベストエフォート)であるとする。そこで、ここでは無線端末#1の所定の待ち時間をAIFS[AC=VO](t)、無線端末#2の所定の待ち時間をAIFS[AC=BE](t)と表す。
そして、無線端末#1および無線端末#2の各々がAIFS[AC=VO](t)、AIFS[AC=BE](t)の期間キャリアセンスを行い、その時点でもメディアがアイドルである場合には、CW内でランダムに設定されるバックオフ分だけさらにキャリアセンスを行う。
図5においては、無線端末#1の送信データは、無線端末#2よりも優先度が高いデータであるので、AIFS値が無線端末#2より小さく、バックオフに関してもCWサイズが無線端末#2よりも小さいので小さいバックオフ値が設定される可能性が高いため、優先的に送信されている。
一方、無線端末#2は、無線端末#1の送信によりアクセスが延期されたため、次のキャリアセンス時(時刻t)のAIFS値(AIFS[AC=BE](t))を経過時間(時刻tからの経過時間)に応じて小さくする制御を行う。すなわち、AIFS[AC=BE](t)よりAIFS[AC=BE](t)を小さく設定している。なお、この経過時間に応じたAIFS値の算出方法は上述のとおりである。
こうすることにより、時刻tにおいて同程度の優先度のデータ送信を新規に行おうとしている無線端末(図5においては無線端末#3)よりも、アクセスが延期された無線端末#2の方が優先してデータが送信されることとなる。また、無線端末#2の送信データが他の送信によりさらに送信延期される場合には、経過時間に応じてさらにAIFS値が小さく設定されるので、無線端末#2の送信データよりも優先度の高いデータを新規に行おうとする無線端末が現れたとしてもこれに優先して無線端末#2の送信データが送信される可能性が高くなる。
このように本実施の形態によれば、無線端末100に、AIFS値とバックオフ値とにより送信データの送信タイミングを制御する、具体的にはAIFS管理部181により決定されるAIFS値と、バックオフ値とから求める所定の待ち時間が経過するときにメディアがアイドル状態である場合に送信データの送信を制御する送信可否判定部186と、送信データの送信要求発生からの経過時間に応じてその送信データに関するAIFS値を調整するAIFS管理部181と、を設けた。
こうすることにより、送信データの送信要求発生からの経過時間が長い送信データはAIFS値を小さく設定することができ、そのAIFS値とバックオフ値とから求められる所定の待ち時間も小さく設定される。そのため、他の送信データよりも優先して送信される可能性が高くなるため、送信データがタイムアウトにより破棄される可能性を低くすることができる。その結果、通信の確実性および安定性を向上することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2の無線端末の特徴は、実施の形態1の無線端末100が「経過時間」に応じてAIFS値を設定するのに対して、「再送回数」に応じてAIFS値を設定することにある。
図6に示すように、無線端末200は、制御部210を有する。この制御部210は、入力されるRF処理後の受信信号、受信データ、および送信データのデータ種別に基づいて、送信信号の送信制御を行う。
詳細には、制御部210は、AIFS管理部211と、コンテンションウィンドウ管理部212と、ランダムバックオフ設定部213と、キャリアセンス時間算出部214と、キャリアセンス部215と、送信可否判定部216と、ACK判定部217と、再送回数カウンタ218とを有する。
送信データが発生したときには、まず、送信データの「データ種別」がAIFS管理部211およびコンテンションウインドウ管理部212に入力される。
AIFS管理部211は、AIFS値の制御を行うものであり、このAIFS値の初期値はデータ種別に基づき設定される。また、AIFS管理部211は、再送回数カウンタ218から入力される再送回数に応じてAIFS値を算出する。このAIFS値は、キャリアセンス時間算出部214に入力される。また、AIFS管理部211は、再送回数カウンタ218からのAIFSリセット信号を入力すると、AIFS値を初期値に戻す処理を行う。なお、AIFS値の算出方法については後述する。
コンテンションウィンドウ管理部212は、コンテンションウィンドウサイズの制御を行うものであり、このコンテンションウィンドウサイズの初期値はデータ種別に基づき決定される。また、コンテンションウィンドウ管理部212はACK判定部217からの受信成否情報を入力し、送信信号ごとに受信側においての受信失敗を示す情報を受け取った回数(この回数は再送回数を意味する)をカウントし、データ種別および再送回数に応じてコンテンションウィンドウサイズを決定する。なお、受信成功を示す受信成否情報の入力があったときには、コンテンションウィンドウ管理部212は、コンテンションウィンドウサイズを初期値に戻す。そして、決定されたコンテンションウィンドウサイズはランダムバックオフ設定部213に出力される。
ランダムバックオフ設定部213は、コンテンションウィンドウサイズの範囲内でランダムバックオフ値を設定し、このランダムバックオフ値はキャリアセンス時間算出部214に入力される。
キャリアセンス時間算出部214は、AIFS管理部211からのAIFS値およびランダムバックオフ設定部213からのバックオフ値の和をとり、キャリアセンス時間を算出する。そして、キャリアセンス時間算出部214は、AIFS値、バックオフ値およびキャリアセンス時間を送信可否判定部216に出力する。
キャリアセンス部215は、受信無線部150からの出力信号を用いてキャリアセンスを行う。そして、そのキャリアセンス結果を送信可否判定部216に出力する。
送信可否判定部216は、キャリアセンス部215よりキャリアセンス結果が入力される。キャリアセンス時間算出部214にて算出されたキャリアセンス時間内に他局の送信信号が検出されたかったときには、送信可否判定部216は、自装置が送信信号を送信することができるので、メモリ110に送信許可信号を出力する。
ACK判定部217は、復号部170から出力される受信データに含まれるACKフレームを受信したか否かに基づき先に送った送信信号の受信状況、すなわち受信側において正しく受信することができたか否かを判定する。そして、判定の結果を受信成否情報としてコンテンションウィンドウ管理部212および再送回数カウンタ218に出力する。
再送回数カウンタ218は、ACK判定部217からの受信成否情報が送信信号受信成功を示す場合には、自身の再送回数カウンタをゼロにリセットするとともに、AIFS管理部211にAIFSリセット信号を出力する。一方、ACK判定部217からの受信成否情報が送信信号受信失敗を示す場合には、再送回数カウンタ218は、再送回数をインクリメントし、インクリメントされた再送回数値をAIFS管理部211に出力する。
次いで、制御部210の動作を図7を参照して説明する。
まずステップST1101において、送信データが発生したときには、AIFS管理部211にて送信データの種類に応じてAIFS値が設定される。
ステップST1102およびステップST1103において、コンテンションウィンドウ管理部212がデータの種類によって規定されるコンテンションウインドウ(CW)を設定し、ランダムバックオフ設定部213がCWの範囲内でランダムにバックオフ値を設定する。
また、ステップST1104において、キャリアセンス部215からのキャリアセンス結果に基づき、送信可否判定部216はメディアがアイドル状態か否かを確認する。
確認の結果メディアがアイドル状態であることを示しているとき(ステップST1104:YES)には、送信可否判定部216は、メディアがアイドル状態である持続時間の計測を開始し、アイドル状態持続時間が設定されたAIFS値に達したかどうかを判定する(ステップST1105)。なお、メディアがビジー状態であることを確認したとき(ステップST1104:NO)には、メディアがアイドルになるまで待機する。
判定の結果、アイドル状態持続時間が設定されたAIFS値に達しているとき(ステップST1105:YES)には、送信可否判定部216は、アイドル状態持続時間が設定されたバックオフ値に達したかどうかを判定する(ステップST1106)。
判定の結果、バックオフ値に達しているとき(ステップST1106:YES)には、送信可否判定部216は、送信許可信号をメモリ110に出力して送信信号の送信処理を制御する(ステップST1107)。
ステップST1107にて送信された送信信号が受信側において正しく受信された場合(ステップST1108:YES)には、この送信信号に対する送信処理は終了する。
ステップST1105における判定の結果、アイドル状態持続時間が設定されたAIFS値に達していないとき(ステップST1105:NO)には、送信可否判定部216は、メディアがアイドル状態であるか否かを判定する(ステップST1109)。
判定の結果、メディアがアイドル状態であるとき(ステップST1109:YES)には、ステップST1105に戻り、送信可否判定部216は、計測中であるアイドル状態持続時間が設定されたAIFS値に達したかどうかを判定する。
判定の結果、メディアがビジー状態であるとき(ステップST1109:NO)には、ステップST1104に戻る。
ステップST1106における判定の結果、バックオフ値に達していないとき(ステップST1106:NO)には、送信可否判定部216は、メディアがアイドル状態であるか否かを判定する(ステップST1110)。
判定の結果メディアがアイドル状態であるとき(ステップST1110:YES)には、ステップST1106に戻り、送信可否判定部216は、計測中であるアイドル状態持続時間が設定されたバックオフ値に達したかどうかを判定する。
判定の結果メディアがビジー状態であるとき(ステップST1110:NO)には、残りのバックオフ値、すなわち設定されていたバックオフ値からAIFSが終了してバックオフが開始してからの時間を引いた値を、バックオフ値にセットする(ステップST1111)。なお、このバックオフ値(上記残りのバックオフ値)は、この後アイドル持続時間がAIFSに達した場合のバックオフ値として使用される。
ステップST1107にて送信された送信信号が受信側において正しく受信されなかった場合、すなわち受信側からACKが返ってこずに再送カウンタ218から再送回数値が出力されるとき(ステップST1108:NO)には、AIFS管理部211が再送回数に基づいてAIFS値を更新し、コンテンションウィンドウ管理部212が再送回数に応じてCWを更新し、ランダムバックオフ設定部213がランダムバックオフ値を決定する(ステップST1112)。
次いで、AIFS管理部211におけるAIFS値の算出方法について図8を参照して説明する。
AIFS管理部211は、AIFS値更新の際には「再送回数」に応じてAIFS値を小さく設定する。すなわち、「再送回数」が最大再送回数に近づくにつれてAIFS値を小さく設定する。
具体的には、最初にデータ送信を試みたとき(すなわち、再送回数=0のとき)のAIFS初期値と、最大再送回数CmaxのときのAIFS値とから線形補完によって各再送回数のAIFS(AIFS_C)を算出する。なお、AIFS初期値(AIFS_init)、最大再送回数Cmaxおよび最大再送回数Cmax時のAIFS最終値(AIFS_end)は、送信データ種別毎に予め定義しておく。
この場合のAIFS値と再送回数Cとの関係は、縦軸をAIFS値、横軸を再送回数として、図8に示すように(0,AIFS_init)と(Cmax,AIFS_end)とを結ぶ直線で表される。そのため、再送回数が決まれば、それに対応する1つのAIFS値が決定される。すなわち、再送回数に応じてAIFS値を減少させるようになっている。
次いで、以上の構成の無線端末200の動作の様子を図9を参照して説明する。
図9においてチャネルがアイドル状態であると判断した無線端末(STA)#1および無線端末#2は、それぞれが送信する送信データの種別に応じて設定される所定の待ち時間AIFS分のキャリアセンスを行う。なお、無線端末#1および無線端末#2の送信データ種別がともにAC_VO(アクセスカテゴリ:音声)であるとする。そして、このとき無線端末#1および無線端末#2の送信は最初の送信であるので、両者の所定の待ち時間をAIFS[AC=VO](0)と表す。
そして、無線端末#1および無線端末#2の各々がAIFS[AC=VO](0)の期間キャリアセンスを行い、その時点でもメディアがアイドルである場合には、CW内でランダムに設定されるバックオフ分だけさらにキャリアセンスを行う。なお、ここでは、無線端末#1および無線端末#2のバックオフ値が同じであるとする。
そうすると、無線端末#1および無線端末#2は同時にデータ送信を開始することになるため、衝突が発生し受信側で正しく受信することができない。そのため、無線端末#1および無線端末#2は同じデータを再送することになるが、その時に設定されるAIFS値は再送回数が1回目であるので、AIFS[AC=VO](0)よりも小さい値であるAIFS[AC=VO](1)となる。
そして、無線端末#1および無線端末#2は再度バックオフ値を設定する。なお、ここでは、無線端末#1のバックオフ値が無線端末#2のバックオフ値よりも小さい値に設定されると想定する。そのため、無線端末#1のデータが、無線端末#2のデータに優先して送信されることとなる。
また、無線端末#1および無線端末#2の再送の試みと同時期に、無線端末#3も最初のデータ送信を行おうとしている。無線端末#3のAIFS値はAIFS[AC=VO](0)であり、またコンテンションウィンドウサイズも再送回数の多い無線端末#1および無線端末#2のものより大きいので、送信が遅延される確率が高くなる。
無線端末#1のデータが送信されると、無線端末#2および無線端末#3はAIFS値+バックオフ値だけキャリアセンスを行うが、本実施の形態においてはAIFS値を再送回数に応じて小さくする制御を行う。すなわち、AIFS[AC=VO](0)よりもAIFS[AC=VO](1)を小さく設定している。なお、この再送回数に応じたAIFS値の算出方法は上述のとおりである。
こうすることにより、同程度の優先度のデータ送信を新規に行おうとしている無線端末(図9においては無線端末#3)よりも、再送回数の多い無線端末#2の方が優先してデータが送信されることとなる。また、無線端末#2の送信データが他の送信と衝突を起こしさらに再送回数が増加する場合には、再送回数に応じてさらにAIFS値が小さく設定されるので、無線端末#2の送信データよりも優先度の高いデータを新規に行おうとする無線端末が現れたとしてもこれに優先して無線端末#2の送信データが送信される可能性が高くなる。
このように本実施の形態によれば、無線端末200に、AIFSとバックオフ値とにより送信データの送信タイミングを制御する、具体的にはAIFS管理部211により決定されるAIFS値と、バックオフ値とから求める所定の待ち時間が経過するときにメディアがアイドル状態である場合に送信データの送信を制御する送信可否判定部216と、その送信データの再送回数に応じて送信データに関するAIFS値を調整するAIFS管理部211とを設けた。
こうすることにより、再送回数が多い送信データはAIFS値を小さく設定することができ、そのAIFS値とバックオフ値とから求められる所定の待ち時間も小さく設定される。そのため、他の送信データよりも優先して送信される可能性が高くなるため、再送回数が多い送信データ、すなわちタイムアウトまでに残された時間が短いと推定される送信データがタイムアウトにより破棄される可能性を低くすることができる。その結果、通信の確実性および安定性を向上することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3の無線端末の特徴は、実施の形態1の無線端末100が「経過時間」に応じてAIFS値を設定しコンテンションウィンドウサイズについては再送回数のみに応じて設定したのに対して、コンテンションウィンドウサイズについて「経過時間」および再送回数に応じて設定することにある。
図10に示すように、無線端末300は、制御部310を有する。この制御部310は、入力されるRF処理後の受信信号、受信データ、および送信データのデータ種別に基づいて、送信信号の送信制御を行う。
詳細には、制御部310は、コンテンションウィンドウ管理部311と、ランダムバックオフ設定部312と、送信可否判定部313と、経過時間測定部314とを有する。
送信データが発生したときには、まず、送信データの「データ種別」がAIFS管理部181およびコンテンションウインドウ管理部311に入力される。
コンテンションウィンドウ管理部311は、コンテンションウィンドウサイズの制御を行うものであり、このコンテンションウィンドウサイズの初期値はデータ種別に基づき決定される。また、コンテンションウィンドウ管理部311は、コンテンションウィンドウ管理部182と同様に、ACK判定部187から入力される受信成否情報を入力し、送信信号ごとに受信側においての受信失敗を示す情報を受け取った回数(この回数は再送回数を意味する)をカウントし、データ種別および再送回数に応じてコンテンションウィンドウサイズを決定する。しかしながら、コンテンションウィンドウ管理部182と異なり、コンテンションウィンドウ管理部311は、経過時間測定部314から受け取る経過時間情報に応じてコンテンションウィンドウサイズを小さくする制御を行う。具体的には、従来は再送回数がある一定値以上になるとコンテンションウィンドウサイズは一定となっていたが、コンテンションウィンドウ管理部311は、経過時間が一定時間を過ぎるとコンテンションウィンドウサイズを減少させる制御を行う。なお、このコンテンションウィンドウサイズの求め方については後述する。
ランダムバックオフ設定部312は、基本的にはコンテンションウィンドウ管理部311にて決定されたコンテンションウィンドウサイズの範囲内でランダムなバックオフ値を設定する。また、ランダムバックオフ設定部312は、所定の場合には、送信可否判定部313に設定されているバックオフ値がコンテンションウィンドウ管理部311にて更新されたコンテンションウィンドウより小さいか否かを判定し、判定の結果大きいと判定した場合には、更新されたコンテンションウィンドウの範囲内でランダムなバックオフ値を設定する。
送信可否判定部313は、キャリアセンス部185よりキャリアセンス結果が入力される。キャリアセンス時間算出部184にて算出されたキャリアセンス時間内に他局の送信信号が検出されなかったときには、送信可否判定部313は、自装置が送信信号を送信することができるので、メモリ110に送信許可信号を出力する。また、送信可否判定部313は、キャリアセンス時に他局信号を検出した場合、次にメディアがアイドルになる時刻(これは他局信号のデータ長を予め教えてもらうか、あるいはメディアがアイドルになるのを自局が検出するかで認識する)を経過時間測定部314に出力する。
経過時間測定部314は、送信可否判定部313より次にメディアがアクセスになる時刻が入力される。また、ACK判定部187より送信信号の受信成否情報が入力される。この受信成否情報が送信信号の受信が成功したことを示す場合には、経過時間測定部314は、AIFS値を初期化するためにAIFS管理部181にリセット信号を出力し、コンテンションウィンドウサイズを初期化するためにコンテンションウィンドウ管理部311にリセット信号を出力する。一方、送信信号の受信が失敗したことを示す場合には、この送信データ発生時からの経過時間をAIFS管理部181およびコンテンションウィンドウ管理部311に出力する。
次いで、制御部310の動作を図11を参照して説明する。
まずステップST1201において、送信データが発生したときには、AIFS管理部181にて送信データの種類に応じてAIFS値が設定される。
ステップST1202およびステップST1203において、コンテンションウィンドウ管理部311がデータの種類によって規定されるコンテンションウインドウ(CW)を設定し、ランダムバックオフ設定部312がCWの範囲内でランダムにバックオフ値を設定する。
また、ステップST1204において、キャリアセンス部185からのキャリアセンス結果に基づき、送信可否判定部313はメディアがアイドル状態か否かを確認する。
確認の結果メディアがアイドル状態であることを示しているとき(ステップST1204:YES)には、経過時間測定部314は、その時点の時刻(t)を記憶するとともに、この時点からの経過時間を測定する(ステップST1205)。なお、メディアがビジー状態であることを確認したとき(ステップST1204:NO)には、メディアがアイドルになるまで待機する。
ステップST1206において、送信可否判定部313は、メディアがアイドル状態である持続時間の計測を開始し、アイドル状態持続時間が設定されたAIFS値に達したかどうかを判定する。
判定の結果、アイドル状態持続時間が設定されたAIFS値に達しているとき(ステップST1206:YES)には、送信可否判定部313は、アイドル状態持続時間が設定されたバックオフ値に達したかどうかを判定する(ステップST1207)。
判定の結果、バックオフ値に達しているとき(ステップST1207:YES)には、送信可否判定部313は、送信許可信号をメモリ110に出力して送信信号の送信処理を制御する(ステップST1208)。
ステップST1208にて送信された送信信号が受信側において正しく受信された場合(ステップST1209:YES)には、この送信信号に対する送信処理は終了する。
ステップST1206における判定の結果、アイドル状態持続時間が設定されたAIFS値に達していないとき(ステップST1206:NO)には、送信可否判定部313は、メディアがアイドル状態であるか否かを判定する(ステップST1210)。
判定の結果、メディアがアイドル状態であるとき(ステップST1210:YES)には、ステップST1206に戻り、送信可否判定部313は、計測中であるアイドル状態持続時間が設定されたAIFS値に達したかどうかを判定する。
判定の結果、メディアがビジー状態であるとき(ステップST1210:NO)には、送信可否判定部313は経過時間測定部314に経過時間情報の出力命令信号を出力し、コンテンションウィンドウ管理部311は経過時間測定部314からの経過時間情報(時刻t1からの経過時間)および再送回数に基づいてコンテンションウィンドウを更新し(ステップST1211)、AIFS管理部181は経過時間測定部314からの経過時間情報に基づいてAIFS値を更新する(ステップST1212)。
ステップST1207における判定の結果、バックオフ値に達していないとき(ステップST1207:NO)には、送信可否判定部313は、メディアがアイドル状態であるか否かを判定する(ステップST1213)。
判定の結果メディアがアイドル状態であるとき(ステップST1213:YES)には、ステップST1207に戻り、送信可否判定部313は、計測中であるアイドル状態持続時間が設定されたバックオフ値に達したかどうかを判定する。
判定の結果メディアがビジー状態であるとき(ステップST1213:NO)には、送信可否判定部313は、残りのバックオフ値、すなわち設定されていたバックオフ値からAIFSが終了してバックオフが開始してからの時間を引いた値を、バックオフ値にセットする(ステップST1214)。なお、このバックオフ値(上記残りのバックオフ値)は、ランダムバックオフ設定部312に出力される。さらに、送信可否判定部313は経過時間測定部314に経過時間情報の出力命令信号を出力し、コンテンションウィンドウ管理部311は経過時間測定部314からの経過時間情報(時刻tからの経過時間)および再送回数に基づいてコンテンションウィンドウを更新し(ステップST1211)、AIFS管理部181は経過時間測定部314からの経過時間情報に基づいてAIFS値を更新する(ステップST1212)。
ステップST1215において、ランダムバックオフ設定部312は、送信可否判定部313に設定されているバックオフ値(すなわち、ステップST1210:NOからのフローの場合にはステップST1203又は後述のステップST1217においてランダムバックオフ設定部312が前回設定したバックオフ値であり、ステップST1214からのフローの場合にはステップST1214において送信可否判定部313に設定され出力される残りのバックオフ値である)が、ステップST1211にて更新されたコンテンションウィンドウより小さいか否かを判定する。
判定の結果、送信可否判定部313に設定されているバックオフ値が、ステップST1211にて更新されたコンテンションウィンドウより小さいとき(ステップST1215:YES)には、ステップST1204に戻る。
判定の結果、送信可否判定部313に設定されているバックオフ値が、ステップST1211にて更新されたコンテンションウィンドウ以上とき(ステップST1215:NO)には、ランダムバックオフ設定部312は、ステップST1211にて更新されたコンテンションウィンドウ内でバックオフ値をランダムに選択する(ステップST1216)。
ステップST1208にて送信された送信信号が受信側において正しく受信されなかった場合、すなわち受信側からACKが返ってこずに経過時間測定部314から経過時間情報が出力されるとき(ステップST1209:NO)には、AIFS管理部181が経過時間情報に基づいてAIFS値を更新し、コンテンションウィンドウ管理部311が再送回数および経過時間に応じてCWを更新し、ランダムバックオフ設定部312がランダムバックオフ値を設定する(ステップST1217)。
次いで、コンテンションウィンドウ管理部311におけるコンテンションウィンドウの算出方法について図12を参照して説明する。
コンテンションウィンドウ管理部311は、CW更新の際には「経過時間」および再送回数に応じてコンテンションウィンドウを小さく設定する。
具体的には、例えば図12に示すように、経過時間がある時間tまでは従来と同様に再送回数に応じてコンテンションウィンドウを設定し、ある時間tを超えると「経過時間」に応じて小さくなるように設定する制御を行う。
次いで、以上の構成の無線端末300の動作の様子を図13を参照して説明する。
図13において時刻tにてチャネルがアイドル状態であると判断した無線端末(STA)#1および無線端末#2は、それぞれが送信する送信データの種別に応じて設定される所定の待ち時間AIFS分のキャリアセンスを行う。なお、ここでは、無線端末#1の送信データ種別がAC_VO(アクセスカテゴリ:音声)であり、無線端末#2の送信データ種別がAC_BE(アクセスカテゴリ:ベストエフォート)であるとする。そこで、ここでは無線端末#1の所定の待ち時間をAIFS[AC=VO](t)、無線端末#2の所定の待ち時間をAIFS[AC=BE](t)と表す。
そして、無線端末#1および無線端末#2の各々がAIFS[AC=VO](t)、AIFS[AC=BE](t)の期間キャリアセンスを行い、その時点でもメディアがアイドルである場合には、CW内でランダムに設定されるバックオフ分だけさらにキャリアセンスを行う。
図13においては、無線端末#1の送信データは、優先度が高いデータであるので、AIFS値が無線端末#2より小さく、バックオフに関してもCWサイズが無線端末#2よりも小さいので小さいバックオフ値が設定される可能性が高いため、優先的に送信されている。
一方、無線端末#2は、無線端末#1の送信によりアクセスが延期されたため、次のキャリアセンス時(時刻t)のAIFS値(AIFS[AC=BE](t))を経過時間(時刻tからの経過時間)に応じて小さくする制御を行う。すなわち、AIFS[AC=BE](t)よりAIFS[AC=BE](t)を小さく設定している。なお、この経過時間に応じたAIFS値の算出方法は上述のとおりである。
こうすることにより、実施の形態1と同様の効果が得られるが、本実施の形態においてはさらに、経過時間がある一定値を超えると再送回数に拘わらずコンテンションウィンドウサイズを経過時間に応じて小さくする制御を行う。
図13における無線端末#2の時刻tでのコンテンションウィンドウサイズであるContention Window(t)は、経過時間がある一定値を超えた場合のものを示しており、超える前の時刻t1におけるコンテンションウィンドウサイズであるContention Window(t)に比べて小さく設定されている。こうすることで、時刻tにおいて同程度の優先度のデータ送信を新規に行おうとしている無線端末(図13においては無線端末#3)よりも、アクセスが延期された無線端末#2の方が優先してデータが送信されることとなる。また、無線端末#2の送信データが他の送信によりさらに送信延期される場合には、経過時間に応じてさらにAIFS値およびコンテンションウィンドウが小さく設定されるので、無線端末#2の送信データよりも優先度の高いデータを新規に行おうとする無線端末が現れたとしてもこれに優先して無線端末#2の送信データが送信される可能性が高くなる。
このように本実施の形態によれば、無線端末300に、AIFS値とバックオフ値とにより送信データの送信タイミングを制御する、具体的にはAIFS管理部181により決定されるAIFS値と、バックオフ値とから求める所定の待ち時間が経過するときにメディアがアイドル状態である場合に送信データの送信を制御する送信可否判定部313と、送信データの送信要求発生からの経過時間に応じてその送信データに関するAIFS値を調整するAIFS管理部181と、さらに、経過時間に応じてバックオフ値が取りうる範囲を規定するコンテンションウィンドウのサイズを調整するコンテンションウィンドウ管理部311とを設けた。
こうすることにより、送信データの送信要求発生からの経過時間が長い送信データはAIFS値を小さく設定するのみならず、バックオフ値の取りうる範囲であるコンテンションウィンドウのサイズについても小さく設定することができ、そのAIFS値とバックオフ値とから求められる所定の待ち時間もより小さく設定される。そのため、他の送信データよりも優先して送信される可能性が高くなるため、送信データがタイムアウトにより破棄される可能性をより低くすることができる。その結果、通信の確実性および安定性を向上することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4の無線端末の特徴は、実施の形態2の無線端末200が「再送回数」に応じてAIFS値を設定するのに対して、AIFS値についてのみならずコンテンションウィンドウサイズについても「再送回数」に応じて設定すること、具体的には再送回数がある一定回数を超える場合にはコンテンションウィンドウを小さくなるように設定する。因みに、従来は再送回数がある程度多くなるとコンテンションウィンドウサイズは一定の値をとるようになされていた。
図14に示すように、無線端末400は、制御部410を有する。この制御部410は、入力されるRF処理後の受信信号、受信データ、および送信データのデータ種別に基づいて、送信信号の送信制御を行う。
詳細には、制御部410は、コンテンションウィンドウ管理部411を有する。
送信データが発生したときには、まず、送信データの「データ種別」がAIFS管理部211およびコンテンションウインドウ管理部411に入力される。
コンテンションウィンドウ管理部411は、コンテンションウィンドウサイズの制御を行うものであり、このコンテンションウィンドウサイズの初期値はデータ種別に基づき決定される。また、コンテンションウィンドウ管理部411はACK判定部217からの受信成否情報を入力し、送信信号ごとに受信側においての受信失敗を示す情報を受け取った回数(この回数は再送回数を意味する)をカウントし、データ種別および再送回数に応じてコンテンションウィンドウサイズを決定する。なお、受信成功を示す受信成否情報の入力があったときには、コンテンションウィンドウ管理部411は、コンテンションウィンドウサイズを初期値に戻す。そして、決定されたコンテンションウィンドウサイズはランダムバックオフ設定部213に出力される。
次いで、コンテンションウィンドウ管理部411におけるコンテンションウィンドウの算出方法について図15を参照して説明する。
コンテンションウィンドウ管理部411は、CW更新の際には所定の再送回数を超えると再送回数に応じてコンテンションウィンドウを小さく設定する。
具体的には、例えば図15に示すように、再送回数がある回数Cまでは従来と同様にコンテンションウィンドウの設定を行い、ある回数Cを超えると再送回数に応じて小さくなるようにコンテンションウィンドウを設定する制御を行う。
なお、制御部410の動作は図7に示す制御部210の動作と基本的に同じであるが、ステップST1112におけるコンテンションウィンドウの更新の際には、コンテンションウィンドウ管理部411は上述のように再送回数がある回数Cを超えると再送回数に応じて小さくなるようにコンテンションウィンドウを設定する点で異なる。
このように本実施の形態によれば、無線端末400に、AIFS値とバックオフ値とにより送信データの送信タイミングを制御する、具体的にはAIFS管理部211により決定されるAIFS値と、バックオフ値とから求める所定の待ち時間が経過するときにメディアがアイドル状態である場合に送信データの送信を制御する送信可否判定部216と、その送信データの再送回数に応じて送信データに関するAIFS値を調整するAIFS管理部211と、さらに再送回数が所定回数を超えると当該再送回数に応じてバックオフ値が取りうるコンテンションウィンドウサイズを小さく調整するコンテンションウィンドウ管理部411とを設けた。
なお、ここではコンテンションウィンドウ管理部411にて利用する再送回数は、コンテンションウィンドウ管理部411自体がカウントしているものとして説明したが、本発明はこれに限られず、再送回数カウンタ218から再送回数に関する情報を取得してもよい。要は、コンテンションウィンドウ管理部411にて再送回数に関する情報を取得できればよい。
こうすることにより、再送回数が多い送信データはAIFS値を小さく設定するのみならず、バックオフ値の取りうる範囲であるコンテンションウィンドウサイズについても小さく設定することができ、そのAIFS値とバックオフ値とから求められる所定の待ち時間もより小さく設定される。そのため、他の送信データよりも優先して送信される可能性が高くなるため、再送回数が多い送信データ、すなわちタイムアウトまでに残された時間が短いと推定される送信データがタイムアウトにより破棄される可能性をより低くすることができる。その結果、通信の確実性および安定性を向上することができる。
(実施の形態5)
実施の形態5の無線端末の特徴は、実施の形態3の無線端末300がコンテンションウィンドウサイズについて「経過時間」および再送回数に応じて設定したのに対して、さらにコンテンションウィンドウと「送信所要時間」とAIFSとの和が「残り許容時間」以上のときには、コンテンションウィンドウが「残り許容時間」と、「送信所要時間」およびAIFS値の和との差になるように設定することにある。これにより、データ送信の途中でタイムアウトになり無駄な送信が行われることとならないようにする。
図16に示すように、無線端末500は、制御部510を有する。この制御部510は、入力されるRF処理後の受信信号、受信データ、および送信データのデータ種別に基づいて、送信信号の送信制御を行う。
詳細には、制御部510は、コンテンションウィンドウ管理部511を有し、このコンテンションウィンドウ管理部511は、送信所要時間算出部512および残り許容時間算出部513を有する。
送信所要時間算出部512は、入力される送信信号のデータ長、変調方式および符号化方式などから送信に掛かる「送信所要時間」を算出する。
残り許容時間算出部513は、タイムアウト時間と現在時間との差をとりタイムアウト時間までの残り時間である「残り許容時間」を算出する。
コンテンションウィンドウ管理部511は、コンテンションウィンドウサイズの制御を行うものであり、このコンテンションウィンドウサイズの初期値はデータ種別に基づき決定される。また、コンテンションウィンドウ管理部511は、コンテンションウィンドウ管理部311と同様に、基本的にデータ種別および再送回数に応じてコンテンションウィンドウサイズを決定するとともに経過時間が一定時間を過ぎるとコンテンションウィンドウサイズを減少させる制御を行う。しかしながら、コンテンションウィンドウと「送信所要時間」とAIFSとの和が「残り許容時間」以上のときには、コンテンションウィンドウが「残り許容時間」と、「送信所要時間」およびAIFS値の和との差になるように設定する。
次いで、制御部510の動作を図17を参照して説明する。
ステップST1401において、送信データが発生したときには、送信所要時間算出部512が入力される送信信号のデータ長、変調方式および符号化方式などから送信に掛かる送信所要時間を算出する。
ステップST1402において、送信データの発生したときには、AIFS管理部181にて送信データの種類に応じてAIFS値が設定される。
ステップST1403およびステップST1404において、コンテンションウィンドウ管理部511がデータの種類によって規定されるコンテンションウインドウ(CW)を設定し、ランダムバックオフ設定部312CWの範囲内でランダムにバックオフ値を設定する。
また、ステップST1405において、キャリアセンス部185からのキャリアセンス結果に基づき、送信可否判定部313はメディアがアイドル状態か否かを確認する。
確認の結果メディアがアイドル状態であることを示しているとき(ステップST1405:YES)には、経過時間測定部314は、その時点の時刻(t)を記憶するとともに、この時点からの経過時間を測定する(ステップST1406)。なお、メディアがビジー状態であることを確認したとき(ステップST1405:NO)には、メディアがアイドルになるまで待機する。
ステップST1407において、送信可否判定部313は、メディアがアイドル状態である持続時間の計測を開始し、アイドル状態持続時間が設定されたAIFS値に達したかどうかを判定する。
判定の結果、アイドル状態持続時間が設定されたAIFS値に達しているとき(ステップST1407:YES)には、送信可否判定部313は、アイドル状態持続時間が設定されたバックオフ値に達したかどうかを判定する(ステップST1408)。
判定の結果、バックオフ値に達しているとき(ステップST1408:YES)には、送信可否判定部313は、送信許可信号をメモリ110に出力して送信信号の送信処理を制御する(ステップST1409)。
ステップST1409にて送信された送信信号が受信側において正しく受信された場合(ステップST1410:YES)には、この送信信号に対する送信処理は終了する。
ステップST1407における判定の結果、アイドル状態持続時間が設定されたAIFS値に達していないとき(ステップST1407:NO)には、送信可否判定部313は、メディアがアイドル状態であるか否かを判定する(ステップST1411)。
判定の結果、メディアがアイドル状態であるとき(ステップST1411:YES)には、ステップST1407に戻り、送信可否判定部313は、計測中であるアイドル状態持続時間が設定されたAIFS値に達したかどうかを判定する。
判定の結果、メディアがビジー状態であるとき(ステップST1411:NO)には、送信可否判定部313は経過時間測定部314に経過時間情報の出力命令信号を出力し、コンテンションウィンドウ管理部511は経過時間測定部314からの経過時間情報(時刻tからの経過時間)および再送回数に基づいてコンテンションウィンドウを更新し(ステップST1412)、AIFS管理部181は経過時間測定部314からの経過時間情報に基づいてAIFS値を更新する(ステップST1413)。
ステップST1408における判定の結果、バックオフ値に達していないとき(ステップST1408:NO)には、送信可否判定部313は、メディアがアイドル状態であるか否かを判定する(ステップST1414)。
判定の結果メディアがアイドル状態であるとき(ステップST1414:YES)には、ステップST1408に戻り、送信可否判定部313は、計測中であるアイドル状態持続時間が設定されたバックオフ値に達したかどうかを判定する。
判定の結果メディアがビジー状態であるとき(ステップST1414:NO)には、送信可否判定部313は、残りのバックオフ値、すなわち設定されていたバックオフ値からAIFSが終了してバックオフが開始してからの時間を引いた値を、次の送信機会のバックオフ値にセットする(ステップST1415)。なお、このバックオフ値(上記残りのバックオフ値)は、ランダムバックオフ設定部312に出力される。さらに、送信可否判定部313は経過時間測定部314に経過時間情報の出力命令信号を出力し、コンテンションウィンドウ管理部311は経過時間測定部314からの経過時間情報(時刻tからの経過時間)および再送回数に基づいてコンテンションウィンドウを更新し(ステップST1412)、AIFS管理部181は経過時間測定部314からの経過時間情報に基づいてAIFS値を更新する(ステップST1413)。
ステップST1409にて送信された送信信号が受信側において正しく受信されなかった場合、すなわち受信側からACKが返ってこずに経過時間測定部314から経過時間情報が出力されるとき(ステップST1410:NO)には、AIFS管理部181が経過時間情報に基づいてAIFS値を更新し、コンテンションウィンドウ管理部511が再送回数および経過時間に応じてCWを更新し、ランダムバックオフ設定部312がランダムバックオフ値を設定する(ステップST1416)。
ステップST1417において、残り許容時間算出部513は、タイムアウト時間と現在時間との差をとりタイムアウト時間までの残り時間である残り許容時間を算出する。
ステップST1418において、コンテンションウィンドウ管理部511は、ステップST1412又はステップST1416にて更新したコンテンションウィンドウと、ステップST1413又はステップST1416にて更新したAIFS値と、ステップST1401にて算出した送信所要時間との和が、ステップST1417にて算出した残り許容時間より小さいか否かを判定する。
判定の結果、更新したコンテンションウィンドウと更新したAIFS値と送信所要時間との和が残り許容時間以上のとき(ステップST1418:NO)には、コンテンションウィンドウが残り許容時間と、送信所要時間およびAIFS値の和との差になるように、コンテンションウィンドウ管理部511はコンテンションウィンドウを再設定する(ステップST1419)。なお、判定の結果、更新したコンテンションウィンドウと更新したAIFS値と送信所要時間との和が残り許容時間より小さいとき(ステップST1418:YES)には、そのままステップST1420に進む。
ステップST1420において、ランダムバックオフ設定部312は、送信可否判定部313に設定されているバックオフ値(すなわち、ステップST1411:NOからのフローの場合にはステップST1404又はステップST1416においてランダムバックオフ設定部312が設定したバックオフ値であり、ステップST1415からのフローの場合にはステップST1415において送信可否判定部313に設定され出力される残りのバックオフ値である)が、ステップST1412又はステップST1416にて更新されたコンテンションウィンドウより小さいか否かを判定する。
判定の結果、送信可否判定部313に設定されているバックオフ値が、ステップST1412又はステップST1416にて更新されたコンテンションウィンドウより小さいとき(ステップST1420:YES)には、ステップST1405に戻る。
判定の結果、送信可否判定部313に設定されているバックオフ値が、ステップST1412又はステップST1416にて更新されたコンテンションウィンドウ以上とき(ステップST1420:NO)には、ランダムバックオフ設定部312は、更新されたコンテンションウィンドウ内でバックオフ値をランダムに選択する(ステップST1421)。
このように本実施の形態によれば、無線端末500に、AIFSとバックオフ値とにより送信データの送信タイミングを制御する、具体的にはAIFS管理部181により決定されるAIFS値と、バックオフ値とから求める所定の待ち時間が経過するときにメディアがアイドル状態である場合に送信データの送信を制御する送信可否判定部313と、送信データの送信要求発生からの経過時間に応じてその送信データに関するAIFS値を調整するAIFS管理部181と、経過時間に応じてバックオフ値が取りうる範囲を規定するコンテンションウィンドウのサイズを調整するコンテンションウィンドウ管理部511と、さらに送信データの送信に掛かる送信所要時間を算出する送信所要時間算出部512と、送信データを破棄するタイムアウトまでの残余時間(上記残り許容時間)を求める残り許容時間算出部513とを設けた。
そして、このコンテンションウィンドウ管理部511は、残余時間がコンテンションウィンドウサイズの最大値と送信所要時間とAIFSとの和よりも小さいときに、コンテンションウィンドウサイズの最大値を残余時間と送信所要時間およびAIFSの和との差に調整する。
こうすることにより、送信データの送信要求発生からの経過時間が長い送信データはAIFS値を小さく設定するのみならず、バックオフ値の取りうる範囲であるコンテンションウィンドウのサイズについても小さく設定することができ、そのAIFS値とバックオフ値とから求められる所定の待ち時間もより小さく設定される。さらに、コンテンションウィンドウサイズの最大値がタイムアウト時間から逆算して決められる。そのため、他の送信データよりも優先して送信される可能性が高くなるため、送信データがタイムアウトにより破棄される可能性をより低くすることができる。その結果、通信の確実性および安定性を向上することができる。
本発明の通信装置の第1の態様は、データの種類に依存する所定待ち時間(AIFS)とバックオフ値とにより送信データの送信タイミングを制御する送信制御手段と、前記送信データの送信要求発生からの経過時間又は前記送信データの再送回数に応じて前記送信データのAIFSを調整するAIFS設定手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、送信データの送信要求発生からの経過時間が長い送信データはAIFS値を小さく設定することができ、そのAIFS値とバックオフ値とから求められる所定の待ち時間も小さく設定される。そのため、他の送信データよりも優先して送信される可能性が高くなるため、送信データがタイムアウトにより破棄される可能性を低くすることができる。その結果、通信の確実性および安定性を向上することができる。また、再送回数が多い送信データはAIFS値を小さく設定することができ、そのAIFS値とバックオフ値とから求められる所定の待ち時間も小さく設定される。そのため、他の送信データよりも優先して送信される可能性が高くなるため、再送回数が多い送信データ、すなわちタイムアウトまでに残された時間が短いと推定される送信データがタイムアウトにより破棄される可能性を低くすることができる。その結果、通信の確実性および安定性を向上することができる。
本発明の通信装置の第2の態様は、上記構成において、前記経過時間に応じて前記バックオフ値が取りうる範囲を規定するコンテンションウィンドウのサイズを調整するコンテンションウィンドウ設定手段を具備する構成を採る。
この構成によれば、送信データの送信要求発生からの経過時間が長い送信データはAIFS値を小さく設定するのみならず、バックオフ値の取りうる範囲であるコンテンションウィンドウサイズについても小さく設定することができ、そのAIFS値とバックオフ値とから求められる所定の待ち時間もより小さく設定される。そのため、他の送信データよりも優先して送信される可能性が高くなるため、送信データがタイムアウトにより破棄される可能性をより低くすることができる。その結果、通信の確実性および安定性を向上することができる。
本発明の通信装置の第3の態様は、上記構成において、前記送信データの送信に掛かる送信所要時間を算出する送信所要時間算出手段と、前記送信データを破棄するタイムアウトまでの残余時間を求める残余時間算出手段と、を具備し、前記コンテンションウィンドウ設定手段は、前記残余時間が前記コンテンションウィンドウサイズの最大値と前記送信所要時間と前記AIFSとの和よりも小さいときに、前記コンテンションウィンドウサイズの最大値を前記残余時間と前記送信所要時間および前記AIFSの和との差に調整する構成を採る。
この構成によれば、送信データの送信要求発生からの経過時間が長い送信データはAIFS値を小さく設定するのみならず、バックオフ値の取りうる範囲であるコンテンションウィンドウサイズについても小さく設定することができ、そのAIFS値とバックオフ値とから求められる所定の待ち時間もより小さく設定される。さらに、コンテンションウィンドウサイズの最大値がタイムアウト時間から逆算して決められる。そのため、他の送信データよりも優先して送信される可能性が高くなるため、送信データがタイムアウトにより破棄される可能性をより低くすることができる。その結果、通信の確実性および安定性を向上することができる。
本発明の通信装置の第4の態様は、上記構成において、前記再送回数が所定回数を超えると当該再送回数に応じて前記バックオフ値が取りうる範囲を規定するコンテンションウィンドウのサイズを小さく調整するコンテンションウィンドウ設定手段を具備する構成を採る。
この構成によれば、再送回数が多い送信データはAIFS値を小さく設定するのみならず、バックオフ値の取りうる範囲であるコンテンションウィンドウサイズについても小さく設定することができ、そのAIFS値とバックオフ値とから求められる所定の待ち時間もより小さく設定される。そのため、他の送信データよりも優先して送信される可能性が高くなるため、再送回数が多い送信データ、すなわちタイムアウトまでに残された時間が短いと推定される送信データがタイムアウトにより破棄される可能性をより低くすることができる。その結果、通信の確実性および安定性を向上することができる。
本発明の通信装置は、送信データがタイムアウトにより破棄される可能性を低くして通信の確実性および安定性を向上する効果を有し、特にEDCA(Enhanced Distributed Channel Access)方式が適用される無線LANシステムにおける無線端末およびアクセスポイントとして有用である。
本発明の実施の形態1に係る無線端末の構成を示すブロック図 図1の制御部の動作を説明するためのフロー図 図1のAIFS管理部におけるAIFS値の算出方法の説明に供する図 図1のAIFS管理部におけるAIFS値の他の算出方法の説明に供する図 図1の無線端末の動作の説明に供する図 実施の形態2に係る無線端末の構成を示すブロック図 図6の制御部の動作を説明するためのフロー図 図6のAIFS管理部におけるAIFS値の算出方法の説明に供する図 図6の無線端末の動作の説明に供する図 実施の形態3に係る無線端末の構成を示すブロック図 図10の制御部の動作を説明するためのフロー図 図10のコンテンションウィンドウ管理部におけるコンテンションウィンドウの算出方法の説明に供する図 図10の無線端末の動作の説明に供する図 実施の形態4に係る無線端末の構成を示すブロック図 図14のコンテンションウィンドウ管理部におけるコンテンションウィンドウの算出方法の説明に供する図 実施の形態5に係る無線端末の構成を示すブロック図 図16の制御部の動作を説明するためのフロー図 従来の無線端末の動作の説明に供する図 従来の無線端末およびアクセスポイントにおける送信データの衝突回数とコンテンションウィンドウの関係を示す図 従来の無線端末およびアクセスポイントにおける送信データのアクセスカテゴリとその優先度との関係を示す図 従来の無線端末およびアクセスポイントにおけるアクセスカテゴリとコンテンションウィンドウの最小値および最大値との関係を示す図 従来の無線端末の動作の説明に供する他の図
符号の説明
100、200、300、400、500 無線端末
110 メモリ
120 符号化部
130 OFDM変調部
140 送信無線部
150 受信無線部
160 OFDM復調部
170 復号部
180、210、310、410、510 制御部
181、211 AIFS管理部
182、212、311、411、511 コンテンションウィンドウ管理部
183、213、312 ランダムバックオフ設定部
184、214 キャリアセンス時間算出部
185、215 キャリアセンス部
186、216、313 送信可否判定部
187、217 ACK判定部
188、314 経過時間測定部
218 送信回数カウンタ
512 送信所要時間算出部
513 残り許容時間算出部

Claims (1)

  1. 所定待ち時間(AIFS)とバックオフ値とにより送信データの送信タイミングを制御する送信制御手段と、
    前記バックオフ値が取りうる範囲を規定するコンテンションウィンドウのサイズを調整するコンテンションウィンドウ設定手段と、
    前記送信データの送信に掛かる送信所要時間を算出する送信所要時間算出手段と、
    前記送信データを破棄するタイムアウトまでの残余時間を求める残余時間算出手段と、
    を具備し、
    前記コンテンションウィンドウ設定手段は、前記残余時間が前記コンテンションウィンドウサイズの最大値と前記送信所要時間と前記AIFSとの和よりも小さいときに、前記コンテンションウィンドウサイズの最大値を前記残余時間と前記送信所要時間および前記AIFSの和との差に調整する、
    通信装置。
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