JP4578034B2 - 染毛料組成物 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、染毛料組成物に関するものであり、さらに詳しくは、染毛力及び染色堅牢性に優れ、かつ染毛処理後の毛髪の感触に優れた半永久染毛料に関するものである。
【0002】
【従来技術】
一般に半永久染毛料は、直接染料、有機溶媒、増粘剤及び水からなり、直接染料を毛髪表面近傍に吸着させることにより毛髪を染色するものである。また、半永久染毛料は、永久染毛剤とは異なり、主に酸性条件下で染毛するため、毛髪に対するダメージが少なく、鮮やかな色合いを楽しむことができる染毛剤として、広く普及してきている。この染毛料はヘアマニキュアとも呼ばれるように、毛髪に色合いを与えると同時に艶感を付与することができるのが特徴である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし一方で、半永久染毛料と称されるように、染毛後の毛髪はシャンプー処理などにより染料が徐々に流出し、早ければ数週間で退色してしまうのが、もう一つの特徴であった。特に、染毛直後では、毛髪表面に物理的に吸着している染料が多いために、洗髪時にその染料が流出して洗液の色が非常に濃くなる現象が見られる。また汗をかいたときにも同様の現象が見られることがある。この洗液が、洗髪後にタオルドライした時のタオルを汚し、また汗で流れ出した染料が、衣服の襟周りや帽子を汚すといった問題が時として起こっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において本発明者らは鋭意検討した結果、特定の界面活性剤を配合することにより、染毛力及び染色堅牢性が向上し、かつ処理後の毛髪の感触に優れる染毛料を得ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、(a)炭素数12〜28のリン酸モノアルキルエステル又はリン酸ジアルキルエステルから選ばれる1種または2種以上、(b)芳香族アルコール(c)酸性染料を含有していることを特徴とした染毛料組成物である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について詳細に説明する。本発明の成分(a)炭素数12〜28のリン酸モノアルキルエステル、リン酸ジアルキルエステルから選ばれる1種または2種以上としては、具体的には、リン酸セチル、リン酸ジセチル、リン酸ジミリスチル、ラウリルリン酸、ステアリルリン酸、オレイルリン酸およびオクチルドデシルリン酸が挙げられる。好ましくは、炭素数12〜28の高級アルコールとリン酸とのジエステルであり、具体的にはリン酸ジセチル、リン酸ジミリスチルが挙げられる。
【0007】
なお、化粧品用原料としてのリン酸アルキルエステル類は、通常モノ、ジおよびトリアルキルエステル体の混合物であるが、本発明で云うリン酸モノアルキルエステルおよびリン酸ジアルキルエステルは当該成分を主成分とする原料を指す。
そして同じリン酸アルキルエステル類のうちでも、トリアルキルエステル体あるいはポリオキシエチレン鎖が付加したリン酸アルキルエステルを主成分とすると、染毛力において良好な結果を与えることができないため好ましくない。
【0008】
その配合量は0.1〜10重量%であり、好ましくは0.5〜5重量%である。0.1重量%より少ないと充分な堅牢性が得られず、また10重量%を超えて配合しても、それ以上の効果は期待できない。
【0009】
本発明の成分(b)芳香族アルコールは、染着性を高めるために配合される。芳香族アルコールとしては、例えば、ベンジルアルコール、ノニルフェノキシエタノール、オクチルフェノキシエタノール、γ−フェニルプロピルアルコール、桂皮アルコール、アニスアルコール、p−メチルベンジルアルコール、α−ジメチルフェネチルアルコール、α−フェニルエタノール、ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノールなどが挙げられる。
【0010】
これらの中でも特にベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノールが好ましく、その含有量は1〜15重量%である。
【0011】
また、その他の溶剤として、エタノール、プロパノールおよびイソプロパノール等のような低級アルコール、N−メチル−2−ピロリドンおよびレブリン酸等を適宜配合することもできる。これらは2種以上併用しても差し支えない。
【0012】
本発明の成分(c)直接染料としては、従来公知のものを希望する染着色に応じて適宜選択することができ、また必要に応じて2種以上の色素を併用してもよい。これら直接染料としては、ニトロパラフェニレンジアミン、パラニトロオルトフェニレンジアミン、パラニトロメタフェニレンジアミン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、ピクラミン酸、N1,N4,N4−トリス(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロパラフェニレンジアミン(HC Blue No.2)、4−〔(2−ニトロフェニル)アミノ〕フェノール(HC Orange No.1)、N1−(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロパラフェニレンジアミン(HC Red No.3)、2,2’−〔(4−アミノ−3−ニトロフェニル)イミノ〕ビスエタノール(Disperse Black 9)、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロアニリン(HC Yellow No.2)、2−〔〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−ニトロフェニル〕アミノ〕エタノール(HC Yellow No.4)、N1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ニトロオルトフェニレンジアミン(HCYellow No.5)、2,2’−[[4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニトロフェニル]イミノ]ビスエタノール(HC Blue No.2)、2−(4−アミノ−2−ニトロアニリノ)エタノール(HC RedNo.3)、2−[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5−ニトロフェノール(HC Yellow No.4)およびそれらの塩、「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」(昭和41年告示、厚生省)により定められた酸性染料である、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色201号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色406号、黄色407号、だいだい色205号、だいだい色207号、だいだい色402号、緑色3号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、青色203号、青色205号、かっ色201号、黒色401号などが挙げられる。
【0013】
上記直接染料の含有量は0.01〜5重量%である。直接染料の量が0.01重量%より少ない場合には、染毛効果が不十分となり、逆に5重量%より多い場合には、それ以上の染着効果が期待できず、頭皮や手指への染着が著しくなるばかりか、染毛後の色落ちも多くなる。
【0014】
このように調製された染毛料組成物のpHは、使用する染料の種類により適切に調整される。酸性染料を用いる場合は、pH2〜5に調整するのが良好な染毛力を得るためには不可欠である。またニトロ染料のようなその他の直接染料を使用するときには、その染料の染着力が最も有効に発揮される、例えばpH5〜10に調整される。いずれにしても、どのpHにおいても、本発明の効果は充分に発揮される。
【0015】
pHは適当な酸または塩基により調整される。酸や塩基は広く一般に使用されているものであり、例えばクエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸、レブリン酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、マンデル酸等の有機酸、リン酸、塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸を挙げることができる。また、塩基成分としてはアンモニア、アルカノールアミン、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムなどが挙げられる。また、これら酸と塩基との塩も使用できる。これらの酸と塩基を同時に配合することによって系内に緩衝能をもたせることが可能であり、これにより経時におけるpH変化を少なくすることができ、系の安定化につながる。
【0016】
さらに本発明の効果を損なわない範囲において、必要に応じて油性成分、界面活性剤、高級アルコール、高級脂肪酸、エステル類、増粘剤、シリコーン類、噴射剤、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤等の公知の化粧品成分も配合することができる。
【0017】
油性成分としては、パラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、ワセリン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、プリスタン等の炭化水素、オリーブ油、ツバキ油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アルモンド油、アボガド油、カロット油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等の油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等のロウ類が挙げられ、一種もしくは二種以上を混合して用いることができる。上記のうち、配合しやすさから液状油成分が好ましく、特に流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン等の炭化水素は化学的に安定で、また髪の感触をよりよくするので好ましい。
【0018】
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤およびカチオン性界面活性剤が挙げられる。
【0019】
アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等のアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン(以下、POE)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリルエーテル硫酸アンモニウム、POEアルキルエーテル硫酸ナトリウム、POEアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、POEアルキルエーテル硫酸アンモニウム、POEノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキル/アルキルアリルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、POEスルホコハク酸二ナトリウム、POEスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、スルホコハク酸POEラウロイルエタノールアミドエステル二ナトリウム、ウンデシレノイルアミドエチルスルホコハク酸二ナトリウム等のスルホコハク酸塩、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム等のN−アシルスルホン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のα−オレフィンスルホン酸塩、ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム等のN−アシルアミノ酸塩およびその塩等が挙げられる。
【0020】
ノニオン性界面活性剤としては、POEグリセリン脂肪酸エステル類、POE脂肪酸エステル類、POEアルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・POPアルキルエーテル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEソルビット脂肪酸エステル類、グリセリンまたはポリグリセリン脂肪酸類、プロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体類、POEヒマシ油または硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル類、テトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物類、POEミツロウ・ラノリン誘導体、アルカノールアミド類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド等が挙げられ、好ましいのは、POEアルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・POPアルキルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類である。この内、特に好ましいのはPOEアルキルエーテル類であり、例えばPOEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル等が挙げられる。
【0021】
両イオン性界面活性剤としては、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ二ナトリウム塩、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリン系両性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ココアミドプロピルベタイン、オレアミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ココベタイン、オレイルベタイン、ラウリルベタイン、セチルベタイン、スルホベタイン等のベタイン系両性界面活性剤等が挙げられる。
【0022】
カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリエチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルジエチルメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルトリエチルアンモニウム、メチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソアルカン酸(14〜20)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソアルカン酸(18〜22)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソステアリン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソノナン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムなどが挙げられる。
【0023】
高級アルコールとしてはラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸等が挙げられる。
【0024】
エステル類として、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ラノリン誘導体等が挙げられる。
【0025】
増粘剤として用いることのできる高分子化合物としては、主にノニオン性もしくはアニオン性高分子化合物が用いられ、例えばアラビアガム、カラギーナン、ガラクタン、グアーガム、クインスシードガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、デキストラン、ヒアルロン酸、カードラン、サクシノグルカン、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン等の天然高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、可溶性デンプン等のデンプン系高分子、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子等から成る半合成高分子、さらに合成高分子としてカルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸ソーダ等のビニル系高分子、ポリエチレンオキシド、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体、ベントナイト、ラポナイト等の無機物系高分子等が挙げられる。
【0026】
シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン等が挙げられる。
【0027】
剤型を泡沫状にする際には噴射剤を配合するが、噴射剤としては、炭酸ガス、LPG、DME、ヘキサンおよびイソペンタン等が挙げられる。
【0028】
本発明染毛料組成物の剤型はクリーム状、泡末状、ジェル状等、種々の形態をとることができる。
【0029】
【実施例】
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。なお、実施例および比較例中の配合量は、特に断りのない限り全て重量%である。
【0030】
実施例1〜4
実施例1〜4及び比較例1〜2を表1に示す。これらの染毛料はクリーム状であり、常法によって調製した。
【0031】
<染毛試験>
毛束(白髪まじり人毛及び山羊毛)に、適量の染毛料組成物を均一に塗布し、ラップで包み、45℃で15分放置し、さらに室温で5分放置後、通常のシャンプーにて洗浄、乾燥させた。この毛束の染毛色調及び染まり具合を、目視にて下記の基準により評価した。
・評価基準
◎;非常に良い
○;やや良い
△;普通
×;悪い
【0032】
<堅牢性試験>
染毛した毛束を1日後に50℃の1%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液(500ml)に15分間浸漬し、毛束はその後十分に水洗し、風乾させた。このときの毛束の退色の程度を処理前の毛束と比較し、目視にて下記の基準で評価した。
・評価基準
◎;退色がほとんどない
○;退色が少ない
△;退色がやや大きい
×;退色が大きい
【0033】
<官能試験>
染毛した毛束の手触りを、専門のパネラーにより下記の基準で評価した。
・評価基準
○:良好
△:ふつう
×:悪い
その結果を、表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
この様に、実施例はジセチルリン酸、モノラウリルリン酸を含有することにより、染毛力と堅牢性に優れた染毛料組成物であった。また、仕上がりの感触も、比較例に比べて良好であった。比較例2では、ポリオキシエチレン鎖のついたリン酸アルキルエステルを用いたが、染色堅牢性の向上効果は見られるものの、充分な染毛力が得られないものであった。
【0040】
【発明の効果】
本発明の組成物によれば、染毛力、染色堅牢性に優れ、かつ染毛処理後の毛髪の感触に優れた染毛料組成物を得ることができる。
Claims (2)
- (a)炭素数12〜28のリン酸モノアルキルエステル又はリン酸ジアルキルエステルから選ばれる1種または2種以上、(b)芳香族アルコール(c)直接染料を含有していることを特徴とした染毛料組成物。
- (a)成分が、ジセチルリン酸であることを特徴とする請求項1記載の染毛料組成物。
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