JPH11269048A - 染毛剤組成物 - Google Patents

染毛剤組成物

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JPH11269048A
JPH11269048A JP10072101A JP7210198A JPH11269048A JP H11269048 A JPH11269048 A JP H11269048A JP 10072101 A JP10072101 A JP 10072101A JP 7210198 A JP7210198 A JP 7210198A JP H11269048 A JPH11269048 A JP H11269048A
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JP
Japan
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acid
hair
dye
composition
hair dye
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JP10072101A
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English (en)
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Naohiro Kariya
直洋 狩谷
Yutaka Shibata
裕 柴田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 染料を0.001〜0.1重量%含有
し、色相角度hが280°〜330°である染毛剤組成
物。 【効果】 不自然な印象を与えることなく、白髪特有の
黄ばみを隠蔽でき、しかも皮膚着色がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不自然な印象を与
えることなく、白髪特有の黄ばみを隠蔽でき、しかも皮
膚着色がない染毛剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】半永久染毛剤は、「地毛に近い暗い色を
入れて、白髪を目立たなくさせる」ものと、「明るい色
を入れて、メッシュのようにおしゃれに見せる」ものが
あり、いずれの場合も白髪があまり多くない層をターゲ
ットにしている。しかし、白髪の量が多くなると、半永
久染毛剤でメッシュのようにしたり、白髪を完全に隠す
ことが困難になる。また、永久染毛剤を用いると髪全体
が黒くなりすぎて年相応ではなく、いずれの場合も不自
然な印象を受ける傾向がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、不自然な印象を与えることなく、白髪特有の黄ばみ
を隠蔽できる染毛剤組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、染料の配
合量を低減し、かつ特定の色相角度hを有する染毛剤組
成物が、不自然な印象を与えることなく、白髪特有の黄
ばみを隠蔽でき、しかも皮膚着色がないことを見出し、
本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、染料を0.001〜
0.1重量%含有し、色相角度hが280°〜330°
である染毛剤組成物を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる染料として
は、例えばニトロ系の染料、酸性染料、塩基性染料、分
散染料等が挙げられ、特に酸性染料が好ましい。酸性染
料としては、通常の化粧品等に使用し得る水溶性酸性染
料であれば特に制限されず、例えば赤色120号、黄色
4号、黄色5号、赤色201号、赤色227号、橙色2
05号、かっ色201号、赤色502号、赤色503
号、赤色504号、赤色506号、橙色402号、黄色
402号、黄色406号、黄色407号、赤色213
号、赤色214号、赤色3号、赤色104号、赤色10
5号の(1)、赤色106号、緑色2号、緑色3号、橙
色207号、黄色202号の(1)、黄色202号の
(2)、青色202号、青色203号、青色205号、
青色2号、黄色203号、青色201号、緑色201
号、青色1号、赤色230号の(1)、赤色231号、
赤色232号、緑色204号、緑色205号、赤色40
1号、黄色403号の(1)、緑色401号、緑色40
2号、黒色401号、紫色401号等が挙げられる。特
に黒色401号、紫色401号が好ましい。
【0007】これらの染料は、1種以上を用いることが
でき、全組成中に0.001〜0.1重量%、好ましく
は0.001〜0.07重量%、特に好ましくは0.0
05〜0.05重量%配合される。0.001重量%未
満では繰り返し使用しても、白髪の黄ばみを隠蔽する等
の染毛効果が低く、0.1重量%を超えると皮膚着色が
問題となる。
【0008】本発明の染毛剤組成物は、色相角度hが2
80°〜330°、好ましくは290°〜320°、特
に好ましくは290°〜310°であることが必要であ
る。この範囲外では、白髪の黄ばみを綺麗に隠蔽できな
いばかりでなく、見た目がハデになり不自然な印象を与
える。なお、本発明において用いる色相角度hは、染毛
剤組成物(6g)を円柱状セル(半径1.5cm、深さ
1.2cm)に均一に入れ、色彩色差計(ミノルタ社製、
CR−200)を用いて測色し、CIE1976L**
*表色系で規定されるL*、a*及びb*値を求め、次式
により求めることができる。
【0009】
【数1】色相角度h=tan-1(b*/a*
【0010】本発明の染毛剤組成物は、pH2.0〜6.
0、特にpH2.0〜5.0、更にpH2.5〜4.0であ
るのが好ましい。この範囲内であると、染料が十分に浸
透し、しかも頭皮や手肌に色移りせず、又酸成分により
頭皮や手肌が荒れることもない。
【0011】なお、pHの調整は、通常の方法に従って行
えば良く、これにより、酸性染料を毛髪内に浸透させる
ことができる。pH調整に用いられる酸は、毛髪自身がイ
オン交換能を持つことから、弱酸が好ましく、具体的に
は、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、乳
酸、酢酸、フマル酸、リンゴ酸、レブリン酸、酪酸、吉
草酸、シュウ酸、マレイン酸、マンデル酸等の有機酸、
リン酸等の無機酸が挙げられる。これらの弱酸は、更に
そのカリウム塩、ナトリウム塩、アンモニウム塩、トリ
エタノールアミン塩などと組合わせ、系に緩衝能を持た
せるのがより好ましい。
【0012】本発明の染毛剤組成物には、染料の毛髪へ
の浸透性を更に高めたり、溶剤の水への溶解性を高める
目的で溶剤を配合することができる。具体的には、例え
ばエタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、
n−ブタノール、イソブタノール、エチレグリコール、
プロピレングリコール、イソプロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、ベンジルアルコール、シ
ンナミルアルコール、フェネチルアルコール、p−アニ
シルアルコール、p−メチルベンジルアルコール、フェ
ノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノール、メ
チルカルビトール、エチルカルビトール、プロピルカル
ビトール、ブチルカルビトール、トリエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブ
チルエーテル、グリセリン、N−メチルピロリドン、N
−オクチルピロリドン、N−ラウリルピロリドン、エチ
レンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレン
カーボネート等が挙げられる。これらのうち、特にエタ
ノール、ベンジルアルコール、2−ベンジルオキシエタ
ノール、N−メチルピロリドンが好ましい。これらの溶
剤は1種以上を用いることができ、全組成中に0.1〜
50重量%、特1〜30重量%配合するのが好ましい。
【0013】本発明の染毛剤組成物には、更に水溶性高
分子を配合することができ、使用時のたれ落ちを防止で
き、頭皮などへの汚着を起こさないので好ましい。かか
る水溶性高分子としては、通常の化粧品等に使用し得る
ものであれば特に制限されず、例えばアラビアガム、カ
ラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブ
ガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキス
トリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アルギン酸
ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PV
A、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、ロー
カストビーンガム、グアーガム、タマリントガム、ジア
ルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタ
ンガム、変性キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグ
ネシウム、ベントナイト等が挙げられる。これらのう
ち、特にヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガ
ム、変性キサンタンガムが好ましい。これらの水溶性高
分子は1種以上を用いることができ、全組成中に0.1
〜10重量%、特に0.5〜5重量%配合するのが好ま
しい。
【0014】また、本発明の染毛剤組成物には、前記成
分の他、通常の化粧品等に使用し得る成分、例えば界面
活性剤、カチオン性重合体、油性成分、シリコーン誘導
体、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤
等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合するこ
とができ、通常の方法に従って製造することができる。
【0015】本発明の染毛剤組成物は、更に噴射剤を配
合し、耐圧容器に充填してエアゾール製品とすることが
できる。ここで用いる噴射剤としては、通常のエアゾー
ル化粧料に使用される液化ガス、圧縮ガスであれば特に
制限されず、例えばLPG、ハロン、ジメチルエーテ
ル、イソペンタン、窒素、炭酸ガス、空気等が挙げられ
る。これらの噴射剤は、高い起泡性を得、適度な噴射速
度を得るため、全組成中に1〜20重量%、特に3〜1
5重量%配合するのが好ましい。また、充填後のエアゾ
ール缶の内圧が3〜5気圧(25℃)となるように調整
充填するのが好ましい。なお、エアゾール製品とする場
合には、噴射剤を含まない原液の色相角度hが前記の範
囲内になれば良い。
【0016】本発明の染毛剤組成物を使用するには、例
えばくしやブラシなどに適量を受け取って頭髪に塗布
し、塗布後1〜30分間程度放置してから洗い流せば良
い。
【0017】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0018】実施例1 表1に示す組成の白髪用染毛剤組成物を製造し、染色
性、黄ばみの隠蔽力及び皮膚着色について評価した。結
果を表1に示す。
【0019】(製法)精製水に有機溶剤、酸及び酸性染
料を加えて均一に溶解した液を、液体苛性ソーダでpH
3.0に調整する。これにキサンタンガム又はヒドロキ
シエチルセルロースを加えて溶解し、染毛剤組成物を得
た。
【0020】(評価方法) (1)染色性、黄ばみの隠蔽力:染毛剤組成物をやや黄
ばんだ中国人毛(1g)のトレスに均一に塗布した後、
30℃で15分間放置した。その後水洗し、シャンプー
で1回洗浄し、乾燥させた。このトレスについて、20
名の評価者により中国人毛への染色性、及び黄ばみの隠
蔽力を評価し、以下の基準で判定した。 ◎:80%以上の者が染色性、黄ばみの隠蔽力が良いと
評価した。 ○:50〜80%未満の者が染色性、黄ばみの隠蔽力が
良いと評価した。 △:20〜50%未満の者が染色性、黄ばみの隠蔽力が
良いと評価した。 ×:20%未満の者が染色性、黄ばみの隠蔽力が良いと
評価した。
【0021】(2)皮膚着色:染毛剤組成物(1g)を
腕(1.5cm×1.5cm)に均一に塗布した後、15分
間放置した。その後水洗し、乾燥させ、20名の評価者
により皮膚着色を評価し、以下の基準で判定した。 ◎:80%以上の者が皮膚着色がないと評価した。 ○:50〜80%未満の者が皮膚着色がないと評価し
た。 △:20〜50%未満の者が皮膚着色がないと評価し
た。 ×:20%未満の者が皮膚着色がないと評価した。
【0022】
【表1】
【0023】実施例2 表2に示す組成のエアゾール状白髪用染毛剤組成物を製
造し、実施例1と同様にして、染色性、黄ばみの隠蔽力
及び皮膚着色を評価した。結果を表2に示す。
【0024】(製法)精製水に有機溶剤、酸及び酸性染
料を加えて均一に溶解した液を、液体苛性ソーダでpH
3.0に調整する。これにキサンタンガム又はヒドロキ
シエチルセルロースを加えて溶解し原液とする。次に、
該原液をエアゾール容器に充填し、噴射剤を加圧下で容
器内に充填して、エアゾール状白髪用染毛剤組成物を得
た。
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明の染毛剤組成物は、不自然な印象
を与えることなく、ハデでなく綺麗に白髪特有の黄ばみ
を隠蔽でき、しかも皮膚着色がない。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染料を0.001〜0.1重量%含有
    し、色相角度hが280°〜330°である染毛剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 染料が酸性染料である請求項1記載の染
    毛剤組成物。
  3. 【請求項3】 更に、酸を含有する請求項1又は2記載
    の染毛剤組成物。
JP10072101A 1998-03-20 1998-03-20 染毛剤組成物 Pending JPH11269048A (ja)

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