以下、本発明を半永久染毛剤組成物に適用した実施形態について詳細に説明する。
本発明の半永久染毛剤組成物は、成分(A)の没食子酸及びそのエステル、タンニン酸、プロシアニジン、並びにビタミンE及びその誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種、及びニトロ基を有する直接染料とを含有するものであり、これを毛髪に塗布することにより、毛髪が染色される。
半永久染毛剤とは、当業者にとっては周知のように、ニトロ基を有する直接染料等を含有する染毛剤組成物であり、ヘアマニキュア、カラートリートメント、カラーリンス、及びカラーシャンプー等に代表され、主に有機溶剤の浸透力を利用して毛髪を染色するものである。この他に毛髪を染色するための染毛剤組成物としては、例えば酸化染料と過酸化水素等の酸化剤との反応、酸化染料と空気中の酸素との反応等を利用する永久染毛剤等が挙げられるが、その配合成分、及び染毛原理は半永久染毛剤とは全く異なるものである。
成分(A)の没食子酸及びそのエステル、タンニン酸、プロシアニジン、並びにビタミンE及びその誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種はニトロ基を有する直接染料を安定化するために配合される。
没食子酸及びそのエステルとしては、没食子酸、没食子酸メチル、没食子酸エチル、没食子酸プロピル、及び没食子酸オクチル(没食子酸エチルヘキシル)等が挙げられる。
タンニン酸としては、五倍子、没食子、スマック、タラ、チェスナット、ミロバラン、オーク、ディビディビ、アルガロビア、及びゲンノショウコ等から得られる加水分解型タンニン、並びにガンビア、ゲブラチョ、ミモザ、マングローブ、ヘムロック、スプルース、ビルマカッチ、カシワ樹皮、及び柿渋等から得られる縮合型タンニン等が挙げられる。
プロシアニジンとしては、「特公平3−7232号公報」、「特開平9−221484号公報」、及び「WO00/64883号公報」等に記載されているように、ブドウ属、リンゴ属、オオムギ属、カキ属、ココヤシ属、カカオ属、マツ属、コケモモ属、フラガリア属、インゲン属、及びナンキンマメ属等に属するブドウ、リンゴ、オオムギ、カキ、ヤシ、カカオ、マツ、ブルーベリー、イチゴ、アズキ、及びピーナッツ等の各種植物からの抽出精製物、それらの植物抽出物の発酵産物の精製物、例えばワイン、リンゴ酒、及びビール等からの精製物、並びに化学合成物等が挙げられる。
ビタミンE及びその誘導体としては、天然ビタミンE、dl−α−トコフェロール、及びdl−δ−トコフェロール、並びにそれらの誘導体である酢酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール、及びニコチン酸トコフェロール等が挙げられる。
より優れたニトロ基を有する直接染料の保存安定性が得られることから、これら成分(A)の中でも没食子酸プロピル、没食子酸オクチル、タンニン酸、プロシアニジン、及びビタミンEが好ましく、更には没食子酸プロピル、及びdl−α−トコフェロールがより好ましい。
これら成分(A)は単独で配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
これら成分(A)の配合量は、0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%、更に好ましくは0.1〜1重量%である。この配合量が0.01重量%未満であると、ニトロ基を有する直接染料の保存安定性を保つことができない。一方、5重量%を超えて配合しても、ニトロ基を有する直接染料の保存安定性の更なる向上は期待することができない。
ニトロ基を有する直接染料としては、例えば2−ニトロパラフェニレンジアミン、4−ニトロオルトフェニレンジアミン、4−ニトロメタフェニレンジアミン、ピクラミン酸、3−アミノ−4−ヒドロキシニトロベンゼン、2−アミノ−5−ヒドロキシベンゼン、2−アミノ−4−クロロ−5−N−β−ヒドロキシエチルアミノニトロベンゼン、3,4−ビス−(N,β−ヒドロキシエチルアミノ)ニトロベンゼン、2−アミノ−4−メチル−5−N−β,γ−ジヒドロキシプロピルアミノニトロベンゼン、2−アミノ−4−メチル−5−β−アミノエチルアミノニトロベンゼン、2−アミノ−4−ヒドロキシニトロベンゼン、2−N−β−ヒドロキシエチルアミノ−5−N,N−ビス−β−ヒドロキシエチルアミノニトロベンゼン、2−N−メチルアミノ−5−N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)アミノニトロベンゼン、2−N−メチルアミノ−5−N−メチル−N−β−ヒドロキシエチルアミノニトロベンゼン、2−N−β−ヒドロキシエチルアミノ−5−ヒドロキシニトロベンゼン、(ニトロ−4,メチルアミノ−3)フェノキシエタノール、2−アミノ−5−N−メチルアミノニトロベンゼン、2−アミノ−3−メチルニトロベンゼン、3−ヒドロキシ−4−N−β−ヒドロキシエチルアミノニトロベンゼン、3−ヒドロキシ−4−アミノニトロベンゼン、2,5−N,N’−β−ヒドロキシエチルアミノニトロベンゼン、2−N−メチルアミノ−4−o−β,γ−ジヒドロキシプロピロキシニトロベンゼン、2−N−β−アミノエチルアミノ−5−N,N−ビス−(β−ヒドロキシエチル)アミノニトロベンゼン、2−N−β−アミノエチルアミノ−4−メトキシニトロベンゼン、2−N−β−アミノエチルアミノ−5−β−ヒドロキシエチロキシニトロベンゼン、4−ビス〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕−2−ニトロベンゼン、HC Blue No.2、HC Violet No.1、HC Blue No.12、HC Blue No.11、HC Blue No.10、HC Blue No.9、HC Violet No.2、HC Blue No.6、HC Blue No.13、HC Red No.7、HC Red No.1、HC Red No.13、HC Red No.3、HC Orange No.2、HC Orange No.3、HC Red No.10、HC Red No.11、2−〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕−4,6−ジニトロフェノール、4−エチルアミノ−3−ニトロ安息香酸、2−〔(4−アミノ−2−ニトロフェニル)アミノ〕−安息香酸、2−クロロ−6−エチルアミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、4−〔(3−ヒドロキシプロピル)アミノ〕−3−ニトロフェノール、2,5−ジアミノ−6−ニトロピリジン、1,2,3,4−テトラヒドロ−6−ニトロキノキサリン、HC Red No.14、HC Yellow No.5、HC Yellow No.4、HC Yellow No.2、2−〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕−1−メトキシ−5−ニトロベンゼン、2−アミノ−3−ニトロフェノール、1−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メチルアミノ−4−ニトロベンゼン、2,3−(ジヒドロキシプロポキシ)−3−メチルアミノ−4−ニトロベンゼン、HC Yellow No.11、HC Yellow No.9、1−〔(2−ウレイドエチル)アミノ〕−4−ニトロベンゼン、HC Yellow No.6、HC Yellow No.10、HC Yellow No.12、HC Yellow No.13、HC Yellow No.14、HC Yellow No.15、 Disperse Red 17、Acid Yellow 1、Acid Orange 3、Acid Brown 13、Acid Black 1、Acid Black 52、及びそれらの塩等が挙げられる。それらの塩類としては、塩酸塩、硫酸塩、及び酢酸塩等が挙げられる。
より鮮やかな色調が得られることから、これらのニトロ基を有する直接染料の中でも成分(B)のHC Red No.1、HC Red No.3、4−ヒドロキシプロピルアミノ−3−ニトロフェノール、HC Blue No.2、HC Orange No.1、HC Yellow No.2、HC Yellow No.4、Disperse Black No.9、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、Acid Orange No.3、及びそれらの塩が好ましい。
ニトロ基を有する直接染料は単独で配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
これらの直接染料の配合量は、0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜3重量%である。この配合量が0.001重量%未満であると、十分な染毛力を得ることができない。一方、5重量%を超えて配合しても、染毛力が向上しないばかりか、経済的ではない。
より優れたニトロ基を有する直接染料の保存安定性と染毛力が得られることから、前記成分(A)とニトロ基を有する直接染料の配合重量比は1:10〜10:1、好ましくは1:5〜5:1である。
本発明の半永久染毛剤組成物には、これらの他にも通常の直接染料、例えばトリフェニルメタン染料、アゾ染料、キノン染料、カチオン性染料、アニオン性染料、塩基性染料、酸性染料、及び天然色素等を配合してもよく、例えば、1,4−ジ〔(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ〕−9,10−アントラキノン、Disperse Blue 3、HC Orange No.5、HC Blue No.8、HC Red No.8、Disperse Red 1(Solvent Violet 26)、Disperse Blue 7(Solvent Blue 69)、Basic Blue 6、Bacic Blue 7、Basic Blue 9、Basic Blue 26、Basic Blue 41、Basic Blue 99、Basic Violet 1、Basic Violet 3、Basic Violet 10、Basic Violet 14、Basic Brown 4、Basic Brown 16、Basic Brown 17、Basic Red 2、Basic Red 22、Basic Red 76、Basic Yellow 11、Basic Yellow 57、Basic Green 1、HC Yellow No.7、2,6−ジアミノ−3−〔(ピリジン−3−イル)アゾ〕−ピリジン、Sunset Yellow、Acid Yellow 3、Acid Yellow 23、Acid Yellow 73、Acid Orange 6、Acid Orange 7、Acid Orange 2、Acid Red 14、Acid Red 18、Acid Red 27、Acid Red 33、Acid Red 35、Acid Red 51、Acid Red 52、Acid Red 73、Acid Red 87、Acid Red 92、Acid Red 95、Acid Blue 9、Acid Green 25、Acid Green 50、Acid Blue 1、Acid Blue 3、Acid Blue 62、Acid Blue 74、Acid Violet 9、Acid Violet 43、Ponceau SX、Food Black 1、Acid Red 195、アカネ色素、ベニバナ黄、ベニバナ赤、クチナシ赤、クチナシ黄、クチナシ青、β−カロチン、パプリカ色素、コチニール色素、シコニン、ラッカイン酸、ウコン色素、クロロフィル、リボフラビン、アナトー色素、イカスミ末、カラメル、グアイアズレン、銅クロロフィリンナトリウム、カカオ色素、モナスカス色素、赤キャベツ色素、シソ色素、紫コーン色素、エルダーベリー色素、ボイセンベリー色素、ブドウ果皮色素、ブドウ果汁色素、紫イモ色素、コウリャン色素、タマネギ色素、サンダルウッド色素、スピルリナ青、ビーレッド、赤麹赤、及び紅麹黄等が挙げられる。
これらの直接染料は単独で配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
更には「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)、「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」(昭和41年告示、厚生省)により定められた染料(法定色素)、及び「International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook 2002 Ninth Edition」(アメリカCTFA発行)等に収載されている公知の成分をも任意で適宜に配合することができる。
本発明である半永久染毛剤組成物は、酸性域のpHに、好ましくは3.0〜7.0に、更に好ましくは4.0〜6.0に調整する。このpHが3.0未満であると、頭皮や皮膚に対して刺激を引き起こすおそれがある。一方、7.0を超えると染毛力が低下するおそれがある。
pH調整剤としては、例えばレブリン酸、乳酸、グリコール酸、ピロリドンカルボン酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、コハク酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、マレイン酸、マンデル酸、アスパラギン酸、アジピン酸、ニコチン酸等の有機酸、リン酸、塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸、及びそれらの塩が挙げられる。それらの塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、及びトリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩が挙げられる。
更にはアンモニア、アルカノールアミン、アンモニウム塩、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)、及びそれらの塩等が挙げられる。アルカノールアミンとしては、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、イソプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、及び2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。アンモニウム塩としては、例えばハロゲン化アンモニウム、無機系アンモニウム塩、及び有機系アンモニウム塩等が挙げられる。ハロゲン化アンモニウムとしては、例えば塩化アンモニウム等、無機系アンモニウム塩としては、例えば炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、及びリン酸水素アンモニウム等、並びに有機系アンモニウム塩としては、例えば乳酸アンモニウム、クエン酸アンモニウム、及びグリコール酸アンモニウム等が挙げられる。
pH調整剤とその配合量は調整すべきpHとの関係により、任意で適宜に配合することができ、単独で配合してもよく、又系に緩衝能を持たせるべく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
本発明によれば、長期間保存した場合のニトロ基を有する直接染料の経時的な破壊がない半永久染毛剤組成物を提供することができるので、ニトロ基を有する直接染料を配合する場合がある染毛剤組成物、例えば永久染毛剤組成物、及び一時着色料組成物等に適用してもよい。
本発明の半永久染毛剤組成物の剤型としては、例えば液状、乳液状、ジェル状、ペースト状、クリーム状、フォーム状、ムース状、エアゾール状、固形状、粉末状等が挙げられる。
本発明の半永久染毛剤に任意で適宜に少なくとも1種、又は2種以上を組み合せて配合するものとしては、例えば高級アルコール、高級脂肪酸、油剤、溶剤、高分子化合物、界面活性剤、シリコーン、動物及び植物由来物、防腐剤、金属封鎖剤、香料、噴射剤、賦形剤、及び水等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えばラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルドデカノール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、デシルテトラデカノール、ラノリンアルコール、及び水添ラノリンアルコール等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ヒドロキシステアリン酸、パルミチン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、及びラノリン脂肪酸等が挙げられる。
油剤としては、例えば油脂類、ロウ類、炭化水素類、エステル類、及びラノリン誘導体等が挙げられる。
油脂類としては、例えばアマニ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、アボカド油、サザンカ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、サフラワー油、キョウニン油、シナモン油、ホホバ油、ヒマワリ油、アルモンド油、ナタネ油、ゴマ油、ブドウ種子油、カロット油、キューカンバー油、丁字油、ハッカ油、ハトムギ油、パーム油、メドウフォーム油、ユーカリ油、ローズヒップ油、ローマカミツレ油、小麦胚芽油、米胚芽油、米ヌカ油、綿実油、大豆油、落花生油、茶実油、月見草油、ヤシ油、パーム油、パーム核油、卵黄油、カツオ脂、牛脂、馬脂、硬化乳脂、硬化油、モクロウ、シアバター、及びそれらのポリオキシエチレン付加物等が挙げられる。
ロウ類としては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カポックロウ、サトウキビロウ、ホホバロウ、及びセラックロウ等が挙げられる。
炭化水素類としては、例えばスクワラン、スクワレン、パラフィン、イソパラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライト、プリスタン、及びα−オレフィンオリゴマー等が挙げられる。
エステル類としては、例えばオクタン酸エステル、ラウリン酸エステル、ミリスチン酸エステル、パルミチン酸エステル、ステアリン酸エステル、イソステアリン酸エステル、イソパルミチン酸エステル、オレイン酸エステル、アジピン酸ジエステル、セバシン酸ジエステル、トリグリセライド、トリメチロールプロパン脂肪酸エステル、及びペンタエリスリトール脂肪酸エステル等が挙げられる。
具体例としては、例えばオクタン酸セチル(2−エチルヘキサン酸セチル)、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソパルミチン酸オクチル、オレイン酸イソデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリオクタン酸グリセリン、トリイソステアリン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、及びテトラオクタン酸ペンタエリスリット等が挙げられる。
ラノリン誘導体としては、例えばラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、還元ラノリンアルコール、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸、ラノリン脂肪酸エステル、及びラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール等が挙げられる。
溶剤としては、例えば芳香族アルコール類、低級アルコール類、多価アルコール類、低級アルキレンカーボネート類、及びN−アルキルピロリドン類等が挙げられる。
芳香族アルコールとしては、例えばベンジルアルコール、シンナミルアルコール、フェネチルアルコール、パラアニシルアルコール、パラメチルベンジルアルコール、フェノキシエタノール、ベンジルオキシエタノール、フェニルプロパノール、α−メチルベンジルアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、及びフェノキシイソプロパノール等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えばエタノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール等が挙げられる。多価アルコールとしては、例えばエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、及びエチレングリコールモノエチルエーテル等が挙げられる。
低級アルキレンカーボネートとしては、例えば炭酸エチレン、炭酸プロピレン等が挙げられる。N−アルキルピロリドンとしては、例えばN−メチルピロリドン、N−オクチルピロリドン、及びN−ドデシルピロリドン等が挙げられる。
高分子化合物としては、例えばアニオン性高分子化合物、非イオン性高分子化合物、両性高分子化合物、及びカチオン性高分子化合物等が挙げられる。
アニオン性高分子化合物として、例えば、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸及びその塩、ペクチン、ファーセラン、アラビアガム、ガッチガム、カラヤガム、トラガントガム、カードラン、プルラン、ヒアルロン酸、ジェランガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アクリル酸・アクリル酸アミド・アクリル酸エチル共重合体、アクリル酸・アクリル酸アミド・アクリル酸エチル共重合体カリウム塩(液)、アクリル酸アルキルエステル・メタクリル酸アルキルエステル・ジアセトンアクリルアミド・メタクリル酸共重合体(液)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン(液)、カルボキシビニルポリマー、架橋性ポリアクリル酸及びその塩、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸・ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸・プロピオン酸ビニル共重合体、並びにメチルビニルエーテル・マレイン酸モノブチルエステル共重合体等が挙げられる。
非イオン性高分子化合物としては、例えばセルロース、グアーガム、寒天、デンプン、加水分解デンプン、デキストリン、シクロデキストリン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルデキストラン、カルボキシメチルキチン、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸アミド、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンヘキシレングリコールエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリオキシプロピレングリコール、ジメチルポリシロキサン、フェニルメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリオキシエチレンモノステアレート、及びポリオキシエチレンジステアレート等が挙げられる。
両性高分子化合物としては、例えばN−メタクリロイルエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体、アクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、及びアクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体等が挙げられる。
カチオン性高分子化合物としては、例えばカチオン化セルロース誘導体、カチオン性デンプン、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル4級アンモニウム塩・アクリルアミド共重合物、及び4級化ポリビニルピロリドン誘導体等が挙げられる。
例えばヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルラウリルジメチルアンモニウムクロリドエーテル、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、アクリルアミド・メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム共重合体メチル硫酸塩、及びビニルピロリドン・N,N−−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えばアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びカチオン性界面活性剤等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば脂肪酸石鹸、アルキルエーテルカルボン酸塩、脂肪酸アミドエーテルカルボン酸塩、アシル乳酸塩、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルアラニン塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシル−ω−アミノ酸、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、アシルイセチオン酸塩、アシルグリシジルエーテルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、ホルマリン縮合系スルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアリールエーテル硫酸塩、脂肪酸アルカノールアミド硫酸塩、脂肪酸モノグリセリド硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、アルキルアリールエーテルリン酸塩、及び脂肪酸アミドエーテルリン酸塩等が挙げられる。
具体例としては、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ジエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸アンモニウム、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸、及びそれら塩(ナトリウム塩、トリエタノールアミン塩)、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、スルホコハク酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸二ナトリウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウロイルエタノールアミドエステル二ナトリウム、ウンデシレノイルアミドエチルスルホコハク酸二ナトリウム、スルホコハク酸塩、ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム、オレイン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸等の脂肪酸のナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩あるいはアンモニウム塩、及び硫酸化ヒマシ油等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えばプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、エチレングリコールモノ脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、メチルグルコシド脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンフィトスタノール、ポリオキシエチレンコレステロール、ポリオキシエチレンコレスタノール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールジ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンメチルグルコシド脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン動植物油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アルキルジエタノールアミド、アルキルアミンオキシド、及びポリオキシエチレンアルキルメルカプタンなどが挙げられる。
具体例としては、例えばポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、モノミリスチン酸ポリオキシエチレングリセリン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ヘキサステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールラノリン、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンステアリン酸アミド、及びジメチルラウリルアミンオキシド等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばグリシン型、アミノプロピオン酸型、カルボキシベタイン型、スルホベタイン型、硫酸型、及びスルホン酸型、及びリン酸型等が挙げられる。
具体例としては、例えば2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ウンデシノイルカルボキシメトキシエチルカルボキシメチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム、ビス(ステアリル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムラウリル硫酸、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムジナトリウムドデカノイルサルコシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、及びラウリン酸アミドプロピルベタイン等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば1〜3級アミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、4級アンモニウム塩、アルキルトリアルキレングリコールアンモニウム塩、アルキルエーテルアンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、及びイミダゾリニウム塩等が挙げられる。
具体例としては、例えば塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、及び塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム及び塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム等が挙げられる。
シリコーンとしては、例えばメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、及びジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体等等が挙げられる。
動物及び植物由来物としては、例えば蛋白質加水分解物及びそれらの4級化物、ケラチン加水分解物、シルクプロテイン加水分解物、コラーゲン加水分解物、エラスチン加水分解物、大豆蛋白加水分解物、並びに「公開技報 公技番号 2002−3」(2002年1月発行)等に掲げられている植物抽出物等が挙げられる。
防腐剤としては、例えば安息香酸及びその塩、パラオキシ安息香酸エステル(パラベン類)、デヒドロ酢酸ナトリウム、サリチル酸及びその塩、フェノール、ソルビン酸、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、並びにフェノキシエタノール等が挙げられる。
金属封鎖剤としては、例えばエチレンジアミン四酢酸、クエン酸、酒石酸、ポリリン酸、メタリン酸及びそれらの塩、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム、並びに1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びその塩等が挙げられる。
噴射剤としては、例えばLPG、DME、ヘキサン、イソペンタン、窒素、酸素、及び炭酸ガス等が挙げられる。
これらは必要に応じて任意で適宜に選択されて配合されるものであり、特にこれらに限定されるものではない。
以上、詳述した本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
・本実施形態の半永久染毛剤組成物においては、成分(A)、及びニトロ基を有する直接染料とを含有する。従って、長期間保存した場合のニトロ基を有する直接染料の経時的な破壊がない。よって、半永久染毛剤組成物の経時による色調の変化がなく、染毛力の低下を防ぐことができる。
・本実施形態の半永久染毛剤組成物では、成分(A)が没食子酸プロピル、没食子酸オクチル、タンニン酸、プロシアニジン、及びビタミンEよりなる群から選ばれる少なくとも1種、及びニトロ基を有する直接染料とを含有する。従って、長期間保存した場合のニトロ基を有する直接染料の経時的な破壊がない。よって、半永久染毛剤組成物の経時による色調の変化がなく、染毛力の低下を防ぐことができる。
・本実施形態の半永久染毛剤組成物では、成分(A)、又は成分(A)が没食子酸プロピル、没食子酸オクチル、タンニン酸、プロシアニジン、及びビタミンEよりなる群から選ばれる少なくとも1種、及びニトロ基を有する直接染料として成分(B)とを含有する。従って、長期間保存した場合のニトロ基を有する直接染料の経時的な破壊がない。よって、半永久染毛剤組成物の経時による色調の変化がなく、染毛力の低下を防ぐことができる。
以上詳述した本実施形態によれば、更に次のような効果も発揮しうる。
・本発明の半永久染毛剤組成物を用いれば、染毛時に薬液が皮膚や頭皮に付着してしまった場合でもその汚れ(地肌汚れ)が少ない。
・本発明の半永久染毛剤組成物を酸性域のpHに調整すれば、毛髪の損傷、及び皮膚や頭皮への刺激がより少なくなる。
・本発明の半永久染毛剤組成物を用いれば、簡便に使用することができ、優れた染毛性能とやはり優れた堅牢性が得られる。
・本発明の半永久染毛剤組成物を毛髪に塗布後、加温(40〜50℃)すれば、更に染毛力が高くなり、鮮やかな染め上がりと優れた堅牢性が得られる。
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・本発明の半永久染毛剤組成物には、通常の直接染料、例えばトリフェニルメタン染料、アゾ染料、キノン染料、カチオン性染料、アニオン性染料、塩基性染料、酸性染料、及び天然色素等を配合してもよい。
・本発明の半永久染毛剤組成物には、過酸化水素等の酸化剤を配合してもよい。
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1)pH調整剤を含有し、pHが3.0〜7.0に調整することを特徴とする前記半永久染毛剤組成物。
(2)過酸化水素等の酸化剤を含む酸化剤組成物と混合して使用することを特徴とする前記半永久染毛剤組成物。