JP4577953B2 - 配送伝票の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、百貨店の商品や、運送会社の宅配荷物に貼付して使用する配送伝票の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来の配送伝票の第1形態を示す図であり、図3(A)は平面図、図3(B)は断面図である。
図3に示すように、従来の配送伝票10は、表面に、宛名を表示する表面基材12が配置されており、疑似接着層12aで伝票基材11に剥離可能に貼付されている。
伝票基材11は、裏面に、粘着層11aが形成されており、さらに、その粘着層11aを保護する離型紙11bが貼付されている。この離型紙11bは、切れ込まれて剥離開始線aが形成されている。また、粘着層11aは、剥離開始線aに沿って糊抜き部11cが形成されており、その部分の離型紙11bは、接着されていない。このため、離型紙11bは、剥離開始線aから容易に剥がすことができる。
【0003】
しかし、一部分が糊抜きされたタック紙は、特殊品であり、高価である。
また、離型紙11bを剥がす際は、左右それぞれ剥がさなければならないので、2回の剥離作業が必要で、煩雑である。
さらに、剥離開始線aの位置は、印刷や加工などの製造に影響を与え、特に、多列作業時において重要であるので、十分に検討しなければならない。
【0004】
図4は、従来の配送伝票の第2形態を示す図であり、図4(A)は平面図、図4(B)は断面図、図4(C)は使用状態を示す断面図である。
上述の点を考慮して、図4に示すような配送伝票10がある。
この配送伝票10には、側辺に並行する切れ込みが表面から入れられて、剥離開始線aが形成されている(図4(B))。伝票使用者は、剥離開始線aの外側の余白部bより、離型紙11bを剥がす(図4(C))。これにより、伝票使用者は、1回の作業で、離型紙11bを剥離することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図4に示す従来の配送伝票は、伝票基材11に表面基材12を貼り合わせた後、後加工機で切れ込みを入れて剥離開始線aを形成するが、このとき、基材には、テンションがかけられていないので、切れ込みの深さがバラついてしまい、切れ込みが入らなかったり、逆に、離型紙11bまで切れてしまったりする。
【0006】
本発明の課題は、剥離開始線を確実に形成することができ、離型紙を容易に剥がせる、安価な配送伝票の製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。前記課題を解決するために、請求項1の発明は、荷物へ貼付可能な粘着層(11a)及びその粘着層(11a)を保護する離型基材(11b)を積層し、その一部に、その表面から前記離型基材に達しない深さまでハーフカットを行って形成した切り離し予定線(a)を介して連接され、前記離型基材(11b)と一体のまま切り離されて、前記離型基材(11b)を剥離するときのキッカケとなる余白部(b)を有する伝票基材(11)と、前記伝票基材(11)に剥離可能に貼付され、その側縁部分(d)が、平面視において前記切り離し予定線と平行でかつ該切り離し予定線よりもその中心に近い場所を通る直線に沿う粕上げにより除去されて前記余白部(b)を表出させる表面基材(12)とを備える配送伝票の製造方法であって、前記伝票基材(11)に対して、前記切り離し予定線(a)を形成する切り離し予定線形成工程(#101)と、前記表面基材(12)に対して、前記側縁部分(d)を分離除去するための分離予定線(c)を形成する分離予定線形成工程(#102)と、前記切り離し予定線形成工程(#101)で切り離し予定線が形成された伝票基材(11)に対して、前記分離予定線形成工程(#102)で分離予定線(c)が形成された表面基材(12)を丁合し、その丁合された表面基材(12)から、側縁部分(d)を除去する側縁除去工程(#103)とを備え、前記分離予定線形成工程(#102)は、前記表面基材(12)の印刷とともに行う工程であり、前記切り離し予定線形成工程(#101)は、前記伝票基材(11)の印刷とともに行う工程であることを特徴とする配送伝票の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明による配送伝票の一実施形態を示す図であり、図1(A)は平面図、図1(B)は断面図である。
配送伝票10は、伝票基材11と、表面基材12とを有する。
伝票基材11は、裏面に、粘着層11aを形成し、さらに、その粘着層11aを保護する離型紙11bが剥離可能に貼付されている。また、伝票基材11は、表面より切れ込まれて剥離開始線aが形成されており、その外側が余白部bとなっている。この剥離開始線aは、ハーフカットによって形成されているので、離型紙11bは、切れ込まれていない。
【0011】
伝票基材11は、クラフト紙,上質紙,複写用紙,グラシン紙,パーチメント紙,レーヨン紙,コート紙,合成紙,樹脂フィルムによりラミネートされた紙、感熱紙等の紙が、好適に用いられるが、セロファン,延伸ポリプロピレン,ポリエチレンテレフタレート,延伸ポリスチレン,ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムであってもよい。その厚さは、通常は、20〜200μm程度が好ましい。
【0012】
粘着層11aは、伝票基材11を被着対象物に貼付可能とする層であり、アクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤又はシリコーンゴム系粘着剤などが塗布されて形成されている。粘着層11aの塗布量・塗布厚は、特に限定されないが、好ましくは、塗布量は0.1〜50g/m2 であり、塗布厚は0.1〜50μmである。
【0013】
離型紙11bは、粘着層11aを保護する基材であり、その上面、すなわち、粘着層11a側の面には、シリコーン系離型剤などによる剥離処理がなされている。離型紙11bの厚さは、特に限定はされないが、通常20〜200μm、好ましくは40〜100μm程度である。
【0014】
表面基材12は、宛名を表示する基材であり、疑似接着層12aによって、伝票基材11に、剥離可能に貼付されている。また、表面基材12の材質は、伝票基材11と同様のものが好適である。表面基材12は、伝票基材11よりも小さく、伝票基材11の剥離開始線aを表出させている。
【0015】
疑似接着層12aは、例えば、特開平8−48956公報で開示されている疑似接着糊によって形成することができる。この疑似接着糊は、天然ゴムラテックス等の接着主剤に、マイクロシリカ等の無機充填剤、コーンスターチ等の添加剤、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤を一定割合で添加し、さらに必要に応じて、ポリビニルアルコール等のように、接着主剤と相溶性を有しない樹脂やその他の添加剤を添加したものである。
また、別の方法としては、表面基材12に離型剤を塗布して形成する方法もある。離型剤としては、シリコーン系離型剤、ポリブタジエンゴム系離型剤、スチレン−ブタジエン共重合体系離型剤、アルキド−シリコーン共重合体系離型剤などが用いられる。
【0016】
(製造方法)
図2は、本発明による配送伝票の一実施形態の製造方法を示す図である。
配送伝票10は、以下のように製造する。
伝票基材11に、印刷して側辺に並行に表面からハーフカットを行い、剥離開始線aを形成する(剥離開始線形成工程#101)。
一方、表面基材12に、印刷して側辺に並行にミシン目cを形成する(ミシン目形成工程#102)。なお、このミシン目cは、後工程で切断容易なようにカット長を長くするとよい。
【0017】
剥離開始線aを形成した伝票基材11に対して、ミシン目cを形成した表面基材12をマージナルパンチp基準で丁合・圧着し、伝票基材11の側縁部分dを粕上げし(丁合工程#103)、配送伝票10が完成する。
なお、粕上げは、巻き上げても、吸引してもよい。
【0018】
(使用方法)
配送伝票の荷物への貼付者は、余白部bを指でつまんで剥離開始線aを折り曲げて、離型紙11bを剥がして、粘着層11aを露出させ、荷物に貼付する。
【0019】
本実施形態によれば、印刷して側辺に並行に表面からハーフカットを行うので、基材は引っ張られてテンションがかけられている。そのため、切れ込みの深さを容易に調整することができる。
また、伝票基材11の側縁部分dが粕上げされているので、剥離開始線aが露出しており、離型紙11bを剥がし易い。
さらに、余白部b上には、表面基材12がないので軟らかいため、余白部bを指でつまんで折り曲げやすく、離型紙11bを剥がしやすい。
【0020】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、伝票基材11の側縁部分dは、表面基材12に丁合される前に予め分離されていても、同様の効果が得られる。
【0021】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、請求項1の発明によれば、伝票基材の余白部が表出しており表面基材がなく軟らかいので、その余白部を指でつまんで折り曲げやすく、離型紙を剥がしやすく、また、切り離し予定線が形成された伝票基材に対して分離予定線が形成された表面基材を丁合し、その丁合された表面基材から側縁部分を除去するので、離型紙を簡単に剥がすことができ、さらに、表面基材の印刷とともに分離予定線を形成し、また、伝票基材の印刷とともに切り離し予定線を形成するので、基材は引っ張られてテンションがかけられており、切れ込みの深さを容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による配送伝票の一実施形態を示す図である。
【図2】本発明による配送伝票の一実施形態の製造方法を示す図である。
【図3】従来の配送伝票の第1形態を示す図である。
【図4】従来の配送伝票の第2形態を示す図である。
【符号の説明】
10 配送伝票
11 伝票基材
11a 粘着層
11b 離型紙
12 表面基材
12a 疑似接着層
a 剥離開始線
b 余白部
Claims (1)
- 荷物へ貼付可能な粘着層及びその粘着層を保護する離型基材を積層し、その一部に、その表面から前記離型基材に達しない深さまでハーフカットを行って形成した切り離し予定線を介して連接され、前記離型基材と一体のまま切り離されて、前記離型基材を剥離するときのキッカケとなる余白部を有する伝票基材と、
前記伝票基材に剥離可能に貼付され、その側縁部分が、平面視において前記切り離し予定線と平行でかつ該切り離し予定線よりもその中心に近い場所を通る直線に沿う粕上げにより除去されて前記余白部を表出させる表面基材とを備える配送伝票の製造方法であって、
前記伝票基材に対して、前記切り離し予定線を形成する切り離し予定線形成工程と、
前記表面基材に対して、前記側縁部分を分離除去するための分離予定線を形成する分離予定線形成工程と、
前記切り離し予定線形成工程で切り離し予定線が形成された伝票基材に対して、前記分離予定線形成工程で分離予定線が形成された表面基材を丁合し、その丁合された表面基材から、側縁部分を除去する側縁除去工程とを備え、
前記分離予定線形成工程は、前記表面基材の印刷とともに行う工程であり、
前記切り離し予定線形成工程は、前記伝票基材の印刷とともに行う工程であることを特徴とする配送伝票の製造方法。
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