JP4577861B2 - Catv用ブースタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CATV幹線ケーブル等に挿入接続されて70MHz以上のVHF,UHF、BSおよびCSを含む下りCATV信号と10〜55MHzの上りCATV信号の双方向増幅を行うCATV用ブースタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CATVシステムにあっては、ヘッドエンドから加入者端末までの間の幹線同軸ケーブルに、双方向幹線増幅器、双方向幹線分配増幅器、双方向分岐増幅器といった各種のCATV用ブースタを設置し、VHF,UHF,BS,CSの75チャンネルを含む70MHz以上の周波数帯域をもつ下りCATV信号と、10〜55MHzの周波数帯域をもつデータ通信用の上りCATV信号の双方向増幅を行っている。
【0003】
図5は、従来のCATV用ブースタの概略であり、上り側入出力端子101と下り側入出力端子102を備え、その間に下りCATV信号を増幅する下り増幅回路部103と、上りCATV信号を増幅する上り増幅回路部104を設けている。
【0004】
また下り側入出力端子102に続いてアレスタ107とインダクタンス106を備えたサージ吸収回路106を設けている。サージ吸収回路106は、雷による誘導サージを吸収し、下り増幅回路部103および上り増幅回路部104を保護する。
【0005】
サージ吸収回路106に続いては直流カット用コンデンサ108を介して分岐器109を設け、モニタ端子110に抵抗Rを介して分岐接続し、モニタ端子110に測定器を接続してCATVブースタ100をチェックできるようにしている。
【0006】
このモニタ端子110の取出しに使用している分岐器109は、例えば図5に示すものを使用している。分岐器109の回路は、図5(A)のように、端子T1,T2間に接続した主導体L1に中間タップを備えた補助線輪L2を結合し、補助線輪L2は一端がアースされ、他端は抵抗Rを介してアースされる。補助線輪L3は、一端が補助線輪L2と接続してアースされ、他端は主導体L1の端子T2側に接続される。さらに、補助線輪L2と抵抗Rの間には分岐線輪L4が引き出され、分岐端子T3に接続される。
【0007】
分岐器109の構造は、図5(B)のように、メガネコアと呼ばれるフェライト製のトランスコア112を設け、トランスコア112には2つの孔が形成され、この孔に主導体L1を通し、分岐線輪L4を他の孔に通し、更に補助線輪L2を主導体L1を通した孔に複数回巻き、補助線輪L2を他方の孔に複数回巻いている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなCATV用ブースタを備えたCATVシステムにあっては、近年、10〜55MHzの周波数帯域を使用した上りCATV信号に含まれる流合雑音が問題となっている。
【0009】
即ち、近年にあっては、CATVシステムによるインターネットのアクセスやBSデジタル放送に伴うコンテンツの充実に伴い、加入者端末からの各種の要求を行なう上りCATV信号のデータ通信が重要となっている。
【0010】
しかし、ヘッドエンド側で受信される上りCATV信号には、ブースタによるアンプノイズ以外に、その原因がはっきりしないが、下りCATV信号の相互変調成分の重畳により起きるコンポジット・トリプル・ビート(CTB)と見られる流合雑音が目立ち、上りCATV信号による加入者端末からのデータ通信の品質が保証されない問題が生じている。
【0011】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、CATV上り信号に含まれる流合雑音を低減して信号品質を向上するようにしたCATV用ブースタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この問題を解決するため本発明は次のように構成する。
【0013】
本発明は、上り側入出力端子と下り側入出力端子を備え、上り側入出力端子から入力した下りCATV信号を増幅して下り側入出力端子に出力すると共に、下り側入出力端子から入力した上りCATV信号を増幅して上り側入出力端子に出力し、入出力端子の少なくともいずれか一方に続いてモニタ端子にCATV信号を分岐するトランスコア型の分岐器を設けたCATV用ブースタを対象とする。
【0014】
このようなCATV用ブースタについて、本願発明者は、CATVシステムの性能評価試験を通じて上り雑音に含まれる流合雑音の原因が、ブースタのモニタ端子取出しに使用している分岐器にあることを付き止めることができた。
【0015】
CATVシステムの性能評価試験の中には、ブースタに規定のサージ電圧を加えるサージテストがある。このサージテストを本願発明者が行ったところ、それまで異常が見られなかった上り信号に突然、流合雑音が発生する異常が頻繁に見られた。
【0016】
そこで、サージテストを行ったブースタを調べて見ても、ブースタに回路的に異常は見られず、しかし、ブースタを新品と交換すると流合雑音が解消され、サージテストによりブースタに異常が起きていることは相違ないと思われた。
【0017】
更に、その原因を探っていたところ、このブースタはモニタ端子を取出すため、図5のように、下り入出力端子102側に分岐器109を設けており、分岐器にはフェライトコアがトランスコアとして使用されており、本願発明者は、この分岐器のトランスコアがサージテストにより磁気飽和を起しているのではないかと推測した。
【0018】
しかし、分岐器のトランスコアが磁気飽和を起しているか否かは測定することが困難であった。そこで、トランスコアの磁気飽和を検証するため、トランスコアに消磁コイルを巻き、50Hz又は60Hzの所定のAC電圧を掛けて減衰させる所謂ACイレーズを行ったところ、それまで出ていた上り信号の流合雑音が消失し、サージテストによる異常の原因がモニタ端子を取出している分岐器のトランスコアの磁気飽和にあるという思いもよらない原因であることを究明することができた。
【0019】
その結果、本願発明者は、サージに対しモニタ端子取出し用の分岐器のトランスコアを磁気飽和を起したら、磁気消去を行えば流合雑音の問題を解消できるとの知見を得て本発明を成すに至ったものである。
【0020】
従って、本発明は、上り側入出力端子と下り側入出力端子を備え、上り側入出力端子から入力した下りCATV信号を増幅して下り側入出力端子に出力すると共に、下り側入出力端子から入力した上りCATV信号を増幅して上り側入出力端子に出力し、入出力端子の少なくともいずれか一方に続いてCATV信号を分岐するトランスコア型の分岐器を設けたCATV用ブースタについて、分岐器のトランスコアを消磁する消磁回路を設けたことを特徴とする。
【0021】
この消磁回路を作動させるために、入出力端子に加わるサージを検出して消磁回路を作動させるサージ検出回路を設ける。また、ヘッドエンドからの下り制御信号により前記消磁回路を作動させる下り制御信号復調回路を設けてもよい。また消磁回路を一定時間毎に作動させるタイマーを設けても良い。更に、消磁回路を作動させる消磁スイッチを設け、人為的なスイッチ操作で消磁してもよい。
【0022】
このようにモニタ端子を取出している分岐器のトランスコアの磁気消去を行うことで、サージによるトランスコアの磁気飽和状態が解消され、磁気飽和に起因した上り信号の流合雑音を除去することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のCATV用ブースタが使用されるCATVシステムの説明図である。
【0024】
図1において、ヘッドエンド1に対しては、VHFアンテナ2、UHFアンテナ3、BSアンテナ4及びCSアンテナ5が接続されており、各テレビ信号をヘッドエンド1で混合し、同軸ケーブル6に送出している。このためヘッドエンド1からの下りCATV信号にはVHF、UHF、CATVチャンネル等の信号が含まれる。
【0025】
またヘッドエンド1は加入者端末からのデータ通信のための上りCATV信号として10〜55MHzの信号を受信し、セキュリティ、ホームショッピング、バンキング、インターネット、有料テレビなどの各種の端末要求に対する制御ができるようにしている。
【0026】
ヘッドエンドから引き出された幹線同軸ケーブル6には双方向幹線分配増幅器(TDA)8が設けられ、続いて双方向幹線増幅器(TA)9及び双方向幹線分岐増幅器(TBA)10が設けられている。双方向幹線分岐増幅器10に続いては、双方向幹線増幅器(TA)9を介して双方向分岐増幅器(BA)11が接続されて4分器を行い、各分岐側に双方向延長増幅器(EA)12を接続し、ここに加入者端末のテレビ受像機14あるいはセキュリティ用の監視に使用するカメラ15などの端末機器を接続している。
【0027】
一方、ヘッドエンド1に続いて設けられた双方向幹線分配増幅器8の分岐側には双方向幹線分岐増幅器10が接続され、これによって拡張分岐幹線が接続可能である。また双方向幹線分岐増幅器10の4分岐のそれぞれには双方向分岐増幅器(BA)16が接続され、ここにも双方向延長増幅器(EA)を介して加入者端末を接続することが可能である。
【0028】
更に幹線の同軸ケーブル6の系統に設けている双方向幹線分配増幅器8、双方向幹線増幅器9、双方向幹線分岐増幅器10及び双方向幹線増幅器9のそれぞれには、無停電電源装置7が設けられている。
【0029】
図2は図1のCATVシステムにおける双方向幹線増幅器(TA)9を例にとって、本発明によるCATVブースタの実施形態を示した回路ブロック図である。
【0030】
図2において、本発明が適用された双方向幹線増幅器9は、上り側入出力端子18a、下り側入出力端子18b、下りCATV信号を通過させるハイパスフィルタ26a、上りCATV信号を通過させるローパスフィルタ26b、下り標準入力調整部23、上り標準出力調整部27、下り幹線増幅部30、上り幹線増幅部40を備えている。
【0031】
なお、上り側入出力端子18aは、正確には上り信号出力端子下り信号入力端子を意味し、下り側入出力端子18bは、正確には上り信号入力端子下り信号出力端子を意味する。
【0032】
また下り側入出力端子18bとハイパスフィルタ26aとローパスフィルタ26bとの間には、分岐器20とモニタ端子22を設けている。
【0033】
上り側入出力端子18aから入力された下りCATV信号は、下り標準入力調整部23のBON24及びATT25を介して疑似的に標準入力レベルに減衰される。その後、下りCATV信号は下り幹線増幅部30に入力され、AMP31により前置増幅され、TILT33及びSLOPE34にてスロープ補正され、AMP35にて再び増幅される。
【0034】
同時にAMP31により増幅された下りCATV信号は、自動利得調整を行うAGC回路32にて所定レベルに調整され、AMP35に向けて出力される。即ちAMP35により増幅され、続いて分岐器70により分岐されたCATV信号から所定周波数のパイロット信号がBPF(バンドパスフィルタ)36により抽出され、このパイロット信号がAMP37で固定利得で増幅され、AGC制御部38においてパイロット信号のレベルと所定の基準レベルとの大小が判断される。
【0035】
この判断結果に基づき、可変等化器39を制御することによって下りCATV信号のレベル調整が行われる。このような調整を経て下り幹線増幅部30から出力されたCATV信号は、下り側入出力端子18bから出力される。
【0036】
また下り入出力端子18bから入力された上りCATV信号は、ローパスフィルタ26bから上り幹線増幅部40に入力される。上り幹線増幅部40は上りCATV信号を増幅及び調整するもので、下り幹線増幅部30の下り方向に対し対称の構成を持っている。
【0037】
即ち上り幹線増幅部40に入力したCATV信号はAMP41により前置増幅され、TILT43及びSLOPE44によりスロープ補正され、AMP45により再び増幅される。同時に、AMP41により増幅されたCATV信号は自動利得調整を行うAGC42により所定レベルに調整され、AMP45に向けて出力される。
【0038】
この場合のAGC制御はBPF46、自動利得制御部47にて行われる。上り幹線増幅部40で調整及び増幅された上りCATV信号は上り標準出力調整部27を通って、上り側入出力端子18aからヘッドエンド側に出力される。分岐器20のトランスコアは、図5に示した従来の分岐器と同様のものであるが、特にこれに限定されず、適宜の構造で良い。
【0039】
このような双方向幹線増幅器(TA)9について、本発明にあっては消磁制御部50を新たに設けている。消磁制御部50には消磁回路51が設けられ、消磁回路51の出力はモニタ端子22を取り出している分岐器20のトランスコアに対し設けた例えば消磁コイル48を接続している。
【0040】
消磁回路51は商用交流周波数と同じ50Hzまたは60Hzの交流信号を消磁コイル48に供給して分岐器20に使用しているトランスコアのACイレーズを行う。即ちサージ電圧により磁気飽和したトランスコアの残留磁束密度Bを越えるに十分な磁界Hを発生するAC電圧の初期値を消磁コイル48に加えた後に速やかに0Vに減衰させてACイレーズ動作を行う。
【0041】
消磁回路51に対しては、サージ検出回路52、下り制御信号復調回路53、タイマ54及び人為的に操作する消磁スイッチ55が、消磁動作を行うための制御部として設けられている。
【0042】
サージ検出回路52は、下り側入出力端子18bからサージ吸収用のインダクタンス56、コンデンサ57とアレスタ58の回路を介して入力接続しており、下り側入出力端子18bに加わるサージ電圧を検出した際に消磁回路51を作動し、分岐器20の消磁コイル48に対するACイレーズ電圧の通電で消磁動作を行う。この場合、サージ検出回路52の出力による消磁回路51の作動は、サージ検出がなくなった後に行うように若干の遅延をかける。
【0043】
下り制御信号復調回路53は、図1に示したヘッドエンド1からの制御信号によって消磁回路51を作動する。即ち、ヘッドエンドにおいて上りCATV信号の流合雑音の影響が出た場合に、例えば108〜170MHz帯のミッドバンドの周波数帯域を使用して消磁制御用の下り制御信号を送出し、これを双方向幹線増幅器9における下り増幅回路部30の出力段に設けた分岐器71で分岐して入力し、下り制御信号復調回路53で復調して消磁回路51を作動し、消磁コイル48にACイレーズ信号を印加して分岐器20のトランスコアの消磁を行う。
【0044】
タイマ54は予め設定した一定時間、例えば1日1回任意の時刻タイミングでタイマ信号を消磁回路51に出力し、消磁動作を行わせる。これにより万が一、サージにより分岐器20のトランスコアが磁気飽和を起こしていても、タイマ54による例えば1日1回の消磁動作によりトランスコアの飽和状態は解消され、上りCATV信号に含まれる流合雑音をなくすことができる。
【0045】
更に消磁スイッチ55は双方向幹線増幅器9の筐体内に設けられた手動操作で作動するスイッチであり、例えばサージテストなどにより分岐器20のトランスコアが磁気飽和を起こした場合には、この消磁スイッチ55を操作することで磁気飽和を解消することができる。消磁スイッチ55は双方向幹線増幅器(TA)9の筐体内に設けていてもよいし、外部から操作可能な位置に設けるようにしてもよい。
【0046】
図4は本発明のCATV用ブースタで増幅する上りCATV信号及び下りCATV信号と、CATV用ブースタの上り増幅部による増幅で生ずるノイズと新たに設けたハイパスフィルタについて、それぞれの周波数特性を示している。
【0047】
図4(A)は上り及び下りCATV信号の周波数特性であり、上りCATV信号は10〜55MHzの周波数帯域を使用し、下りCATV信号は70〜770MHzの周波数帯域を使用して、VHF、UHF、CATVチャンネルの合計75チャンネルについての周波数帯域を割り当てている。
【0048】
図4(B)は図2の双方向幹線分岐増幅器10における無信号状態での出力端子の上り信号、即ち10〜55MHz帯域の周波数特性であり、この上り周波数帯域にあってはアンプノイズ成分が生じており、下り側入出力端子18b側に設けている分岐器21bのトランスコアがサージテストにより磁気飽和していた場合には、このアンプノイズに合わせて下りCATV信号の相互変調の重畳によるコンポジット・トリプル・ビート(CTB)として、流合雑音が図示のように混入している。
【0049】
トランスコアが一度磁気飽和すると、上り周波数帯域以外の帯域にもノイズが発生するが、特に上り帯域においては、流合雑音として増幅を繰り返し、データ通信を行う上り帯域としては問題が大きい。
【0050】
そこで、図2のように消磁回路51により消磁コイル48を作動してACイレーズを行うことで、武器機20のトランスコアの磁気飽和が解消され、トランスコアの磁気飽和に起因した流合雑音をなくすことができる。
【0051】
サージテストにおいて、分岐器21bのトランスコアの磁気飽和が解消できれば、通常の使用状態で生ずる雷による誘導サージに対しても同様にして、分岐器21bにサージ電圧が加わってトランスコアが磁気飽和を起しても、適宜のタイミングでの磁気消去により磁気飽和が解消され、上り周波数帯域にトランスコアの磁気飽和に起因した流合雑音が発生してしまうことを確実に防止できる。
【0052】
つまり、本願発明者は、流合雑音が雷などでトランスコアが磁気飽和することで発生することを突き止めたため、所定のタイミングで消磁させることで、流合雑音を防止することができた。
【0053】
なお図2の実施形態にあっては、下り側入出力端子18bに対応して分岐器20によりモニタ端子22を接続した場合を例にとっているが、本発明はこれに限定されず、分岐器を使用してモニタ端子を取り出している端子部分につき、同様にしてそのまま適用することができる。
【0054】
分岐器20は、トランスコアを使用するものであれば、どのような構成でも良い。また信号を分配する分配器も、トランスコアを使用するので、本発明を適用できる。
【0055】
また上記の実施形態にあっては、図1のCATVシステムにおける双方向幹線増幅器9を例にとるものであったが、他の増幅器についても、分岐器により接続しているものにつき、そのまま本発明の消磁制御部24を設けることができる。
【0056】
また、本実施形態は、双方向幹線増幅器を用いたが、これに限らず、各種の分岐増幅器、分配増幅器に本発明は適用できる。また、本発明は、屋外用に限らず、室内用のブースタにも適用できる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、CATV用ブースタの入出力端子に続いてCATV信号を分岐するトランスコア型の分岐器を設けたものについて、分岐器のトランスコアの消磁を行う消磁回路を設けたことで、例えば入出力端子に加わるサージを検出して消磁回路を作動させることで、分岐器のサージにより起きているトランスコアの磁気飽和を解消することができ、トランスコアの磁気飽和に起因した上りCATV信号に発生する流合雑音を除去し、上りCATV信号の信号品質を大幅に改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブースタが使用されるCATVシステムの説明図
【図2】双方向幹線増幅器を例にとって本発明の実施形態を示た回路ブロック図
【図3】CATV信号、上り信号の雑音、及びハイパスフィルタの周波数特性の説明図
【図4】従来のCATV用ブースタの概略構成の回路ブロック図
【図5】モニタ端子の取出しに使用している分岐器の説明図
【符号の説明】
1:ヘッドエンド
6:幹線同軸ケーブル
8:双方向幹線分配増幅器(TDA)
9:双方向幹線増幅器(TA)
10:双方向幹線分岐増幅器(TBA)
11:双方向分岐増幅器BA)
12:延長増幅器(EA)
14:デレビ受像機
18a:上り側入出力端子
18b:下り側入出力端子
20:分岐器
22:モニタ端子
48:消磁コイル
50:消磁制御部
51:消磁回路
52:サージ検出回路
53:下り信号復調回路
54:タイマー
55:消磁スイッチ
Claims (5)
- 上り側入出力端子端子と下り側入出力端子を備え、前記上り側入出力端子から入力した下りCATV信号を増幅して下り側入出力端子に出力すると共に、前記下り側入出力端子から入力した上りCATV信号を増幅して上り側入出力端子に出力し、前記入出力端子の少なくともいずれか一方に続いてCATV信号を分岐するトランスコア型の分岐器を設けたCATV用ブースタに於いて、
前記分岐器のトランスコアを消磁する消磁回路を設けたことを特徴とするCATV用ブースタ。 - 請求項1記載のCATV用ブースタに於いて、更に、前記入出力端子に加わるサージを検出して前記消磁回路を作動させるサージ検出回路を設けたことを特徴とするCATV用ブースタ。
- 請求項1記載のCATV用ブースタに於いて、更に、ヘッドエンドからの下り制御信号により前記消磁回路を作動させる下り制御信号復調回路を設けたことを特徴とするCATV用ブースタ。
- 請求項1記載のCATV用ブースタに於いて、更に、前記消磁回路を一定時間毎に作動させるタイマーを設けたことを特徴とするCATV用ブースタ。
- 請求項1記載のCATV用ブースタに於いて、更に、前記消磁回路を作動させる消磁スイッチを設けたことを特徴とするCATV用ブースタ。
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