JP4577549B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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本発明は画像表示装置に関し、例えばカーナビゲーション装置に適用して好適なものである。
近年、車載用ナビゲーション装置(以下、これをカーナビゲーション装置と呼ぶ)が広く普及している。これに加えて、カーナビゲーション装置にテレビ受信装置を接続し、当該カーナビゲーション装置のモニタにテレビ画像を表示することが行われている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−314890公報
ここで、カーナビゲーション装置の主たる表示画像は、16〜256色程度の限られた色数で表現される地図画像である。このためカーナビゲーション装置のモニタには、最大でも6ビットカラー(RGBそれぞれ6ビット階調、約26万色)程度の表示階調を有する非フルカラーモニタが用いられることが多い。
これに対してテレビ画像はフルカラー(8ビットカラー、約1677万色)である。このため、テレビ画像のようなフルカラー画像をカーナビゲーション装置のモニタのような非フルカラーモニタに表示するためには、画像信号の各画素の画素値をモニタの表示階調に合致させる減色処理が必要である。
しかしながら、このような減色処理を画像信号に施した場合、グラデーションが不連続になったり、階調がつぶれて画像の細部が見えづらくなるなど、表示品質が低下してしまうという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、画像の階調に対して表示手段の表示階調が不足する場合でも、良好な画質で画像を表示し得る画像表示装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、固有の表示階調を有し、入力した画像信号に基づく画像を表示する表示手段と、画像信号の階調が表示手段の表示階調より多いとき、当該画像信号の画素値を当該表示手段の表示階調に合致するように変換する階調変換手段とを設け、階調変換手段は、画像信号の画素値を変換する際、当該画像信号に対してディザリング処理を施すとともに、当該画像信号が表す画像全体の輝度平均値と所定の輝度基準値とを比較し、当該輝度平均値が当該輝度基準値よりも大きい場合、当該画像信号のガンマ値を減少させるとともにコントラストを向上させ、当該輝度平均値が当該輝度基準値よりも小さい場合、当該画像信号のガンマ値を増加させるとともにコントラストを低下させるようにした。
これにより、画像信号の階調が表示手段の表示階調より多いときにのみ、画像信号に対してディザリング処理を施すことにより、画像処理装置の処理速度を徒に低下させることなく、グラデーションの不連続を低減して良好な画質で画像を表示することができるとともに、画像全体の輝度平均値に応じてガンマ値及びコントラストを補正することにより、画像処理装置の処理速度を徒に低下させることなく、階調のつぶれを低減して良好な画質で画像を表示することができる。
本発明によれば、画像信号の階調が表示手段の表示階調より多いときにのみ、画像信号に対してディザリング処理を施すことにより、画像処理装置の処理速度を徒に低下させることなく、グラデーションの不連続を低減して良好な画質で画像を表示することができるとともに、画像全体の輝度平均値に応じてガンマ値及びコントラストを補正することにより、画像処理装置の処理速度を徒に低下させることなく、階調のつぶれを低減して良好な画質で画像を表示することができ、かくして画像の階調に対して表示手段の表示階調が不足する場合でも、グラデーションの不連続や階調のつぶれを低減して良好な画質で画像を表示し得る画像表示装置を実現できる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)カーナビゲーション装置の全体構成
図1において、1は本発明の第1の実施の形態による画像表示装置としてのカーナビゲーション装置を示し、演算処理部10が装置全体を統括制御するようになされている。この演算部処理10は、CPU(Central Processing Unit)11に対し、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、不揮発性メモリ14及びインターフェース部15がバス16を介して接続された構成を有しており、起動時においてCPU11がROM13に記憶された制御プログラムを読み出してRAM12上で実行することにより、各種機能を実現する。不揮発性メモリ14には当該カーナビゲーション装置1の各種設定等が記憶されており、車両からの電源供給が途絶えた場合でも記憶を保持できるようになされている。また演算処理部10は、インターフェース部15を介してカーナビゲーション装置1の各部と接続されている。
すなわち演算処理部10には、ユーザによる操作を入力するための操作入力部20、モニタ21、GPS(Global Positioning System)測位部22、自律センサ部23及びゲートアレイ24の各モジュールが接続されている。
ゲートアレイ24には、ディスクドライブ25、チューナ部26及び音声出力部27が接続されており、これらのモジュールと演算処理部10との間のインターフェースとして機能し、それぞれのモジュールに対して演算処理部10が命令した処理を実行させるための論理回路を有している。
ディスクドライブ25はDVD(Digital Versatile Disk)ドライブでなり、演算処理部10からの命令に応じて、装着されたカーナビゲーション用ディスクから地図データやPOI(Point Of Interest)データ、検索情報等の各種情報を読み出して演算処理部10に供給する。
GPS測位部22はGPSアンテナ22Aを介して受信した複数のGPS波に基づいて車両の現在位置を測位し、当該測位結果に基づく位置情報を逐次演算処理部10に供給する。
一方自律センサ部23は、車両のタイヤ回転数から車速を検出する車速センサ、車両の回転角速度を検出するジャイロセンサ、車両の加速度を検出する加速度センサ等からなる複合センサである。そして演算処理部10は、GPS波を受信できない等の原因によってGPS測位部22が測位不能な場合、自律センサ部23で検出した車速、回転角速度や加速度等の各種走行情報を用いて位置情報を補完する自律測位を行う。
演算処理部10はナビゲーション動作時、GPS測位部22から供給される位置情報又は自律測位結果に基づいて、車両の現在位置を中心とした地図データをディスクドライブ25から取得する。そして演算処理部10は、取得した地図データから、例えば車両の現在位置を中心とした所定縮尺の地図画像でなるナビゲーション画像信号を生成し、モニタ21に供給する。モニタ21は例えばLCD(Liquid Crystal Display)でなり、演算処理部10から供給されるナビゲーション画像信号に基づく地図画像を表示する。
かくしてカーナビゲーション装置1はナビゲーション動作時、搭載された車両の現在位置を、モニタ21に表示した地図画像上に逐次表示していく。
かかる構成に加えてこのカーナビゲーション装置1は、ラジオ及びテレビ放送の受信機能を有している。すなわちチューナ部26はラジオ受信時において、アンテナ26Aを介して受信したラジオ放送波からラジオ音声信号を復調した後これをディジタル変換し、ゲートアレイ24を介して音声出力部27に供給する。音声出力部27のD/A(Digital Analog)コンバータ27Aはラジオ音声信号をアナログ変換し、アンプ27Bで増幅した後スピーカ27Cを介してラジオ音声を再生する。
またチューナ部26はテレビ受信時において、アンテナ26Aを介して受信したテレビ放送波からテレビ画像信号及びテレビ音声信号を復調する。そしてチューナ部26はテレビ画像信号をディジタル変換し、ゲートアレイ24を介して演算処理部10に供給する。演算処理部10はテレビ画像信号をモニタ21に供給してテレビ画像を表示する。同時にチューナ部26はテレビ音声信号をディジタル変換し、ゲートアレイ24を介して音声出力部27に供給する。音声出力部27のD/Aコンバータ27Aはテレビ音声信号をアナログ変換し、アンプ27Bで増幅した後スピーカ27Cを介してテレビ音声を再生する。
これに加えてカーナビゲーション装置1は、インターフェース部15に接続された外部のビデオ機器(図示せず)から供給されるビデオ画像信号をモニタ21に供給してビデオ画像を表示することもできるようになされている。
(1−2)多階調画像表示時におけるディザリング処理
ここで、表示手段としてのモニタ21は、表示色数が限定されたカーナビゲーション用地図画像の表示に最適化された、6ビットカラーの表示階調を有する非フルカラーモニタであるのに対し、テレビ画像信号やビデオ画像信号はフルカラー信号である。しかし、単にフルカラー画像信号の各画素の画素値をモニタ21の表示階調に合致させるだけでは、グラデーションが不連続となり、この結果表示品質が低下してしまう。
このため階調変換手段としての演算処理部10は、モニタ21に表示しようとする画像信号の表示階調と当該モニタ21の表示階調とを比較し、画像信号の表示階調がモニタ21の表示階調より多い場合、当該画像信号に対してディザリング処理を施すことにより、擬似的にモニタ21の表示階調を増加させる。ちなみにディザリング処理とは、所定範囲(例えば4×4ドット)内の画素の画素値を適宜変えて組み合わせることにより、当該範囲全体で中間階調を疑似表示するものである。
なお、このディザリング処理はCPU11の処理負荷を増大させる。このためカーナビゲーション装置1は、画像信号の表示階調がモニタ21の表示階調よりも少ないナビゲーション動作時にはディザリング処理を行わず、その分のCPU負荷を地図画像のスクロールや拡大縮小処理に当てることにより、ナビゲーション動作時の処理速度低下を防止するようになされている。
次に、上述したディザリング処理手順を図2に示すフローチャートを用いて説明する。カーナビゲーション装置1のCPU11は、ROM13から読み出した制御プログラムに従ってディザリング処理手順を実行するようになされており、ルーチンRT1の開始ステップから入って次のステップSP1に移る。
ステップSP1においてCPU11は、モニタ21に表示しようとする画像信号の表示階調が、当該モニタ21の表示階調よりも多いか否かを判断する。ステップSP1において、画像信号の階調がモニタ21の表示階調より多い場合、CPU11はステップSP2に移り、画像信号にディザリング処理を施してモニタ21に供給し、次のステップSP3で処理を終了する。
これに対してステップSP1において、画像信号の階調がモニタ21の表示階調以下である場合、CPU11はステップSP3に移り、画像信号にディザリング処理を施すことなくモニタ21に供給し、次のステップSP3で処理を終了する。
参考までに、ディザリングの有無によるグラデーションの変化の例を図3に示す。図3(A)はディザリングを行わない場合の画像の例を示し、画面の下部において階調の不連続が顕著に現れている。これに対して図3(B)はディザリングを行った場合の画像の例を示し、画面の下部にあったグラデーションの不連続が緩和されている。
(1−3)動作及び効果
以上の構成において、カーナビゲーション装置1のCPU11は、モニタ21に表示しようとする画像信号の階調が当該モニタ21の表示階調よりも多い場合、当該画像信号に対してディザリング処理を施すことにより、グラデーションの不連続を低減して、テレビやビデオ画像のような多階調の画像を、表示階調の少ないカーナビゲーション用のモニタ21上に高い表示品質で表示することができる。
またカーナビゲーション装置1のCPU11は、モニタ21に表示しようとする画像信号の表示階調が当該モニタ21の表示階調以下の場合、当該画像信号に対してディザリング処理を施さないことにより、元来階調の少ない地図画像に対しては不必要なディザリング処理を行わず、これによりナビゲーション動作時におけるCPU11の処理負荷を抑えて、カーナビゲーション装置1の使い勝手を確保することができる。
以上の構成によれば、カーナビゲーション装置1のCPU11は、ナビゲーション動作時の使い勝手を損なうことなく、モニタ21の表示品質を向上させることができる。
(2)第2の実施の形態
(2−1)カーナビゲーション装置の全体構成
図1との対応部分に同一符号を付して示す図4において、30は本発明の第2の実施の形態の画像表示装置としてのカーナビゲーション装置を示し、演算処理部40が装置全体を統括制御するようになされている。この演算部処理40は、CPU41に対し、RAM42、ROM43、不揮発性メモリ44及びインターフェース部45がバス46を介して接続された構成を有しており、起動時においてCPU41がROM43に記憶された制御プログラムを読み出してRAM42上で実行することにより、各種機能を実現する。不揮発性メモリ44には当該カーナビゲーション装置30の各種設定等が記憶されており、車両からの電源供給が途絶えた場合でも記憶を保持できるようになされている。また演算処理部40は、インターフェース部45を介してカーナビゲーション装置30の各部と接続されている。
すなわち演算処理部40には、ユーザによる操作を入力するための操作入力部50、モニタ51、GPS測位部52、自律センサ部53及びゲートアレイ54の各モジュールが接続されている。
ゲートアレイ54には、ディスクドライブ55、チューナ部56及び音声出力部57が接続されており、これらのモジュールと演算処理部40との間のインターフェースとして機能し、それぞれのモジュールに対して演算処理部40が命令した処理を実行させるための論理回路を有している。
ディスクドライブ55はDVDドライブでなり、演算処理部40からの命令に応じて、装着されたカーナビゲーション用ディスクから地図データやPOIデータ、検索情報等の各種情報を読み出して演算処理部40に供給する。
GPS測位部52はGPSアンテナ52Aを介して受信した複数のGPS波に基づいて車両の現在位置を測位し、当該測位結果に基づく位置情報を逐次演算処理部40に供給する。
一方自律センサ部53は、車両のタイヤ回転数から車速を検出する車速センサ、車両の回転角速度を検出するジャイロセンサ、車両の加速度を検出する加速度センサ等からなる複合センサである。そして演算処理部40は、GPS波を受信できない等の原因によってGPS測位部52が測位不能な場合、自律センサ部53で検出した車速、回転角速度や加速度等の各種走行情報を用いて位置情報を補完する自律測位を行う。
演算処理部40はナビゲーション動作時、GPS測位部52から供給される位置情報又は自律測位結果に基づいて、車両の現在位置を中心とした地図データをディスクドライブ55から取得する。そして演算処理部40は、取得した地図データから、例えば車両の現在位置を中心とした所定縮尺の地図画像でなるナビゲーション画像信号を生成し、モニタ51に供給する。モニタ51は例えばLCD(Liquid Crystal Display)でなり、演算処理部40から供給されるナビゲーション画像信号に基づく地図画像を表示する。
かくしてカーナビゲーション装置30はナビゲーション動作時、搭載された車両の現在位置を、モニタ51に表示した地図画像上に逐次表示していく。
かかる構成に加えてこのカーナビゲーション装置30は、ラジオ及びテレビ放送の受信機能を有している。すなわちチューナ部56はラジオ受信時において、アンテナ56Aを介して受信したラジオ放送波からラジオ音声信号を復調した後これをディジタル変換し、ゲートアレイ54を介して音声出力部57に供給する。音声出力部57のD/A(Digital Analog)コンバータ57Aはラジオ音声信号をアナログ変換し、アンプ57Bで増幅した後スピーカ57Cを介してラジオ音声を再生する。
またチューナ部56はテレビ受信時において、アンテナ56Aを介して受信したテレビ放送波からテレビ画像信号及びテレビ音声信号を復調する。そしてチューナ部56はテレビ画像信号をディジタル変換し、ゲートアレイ54を介して演算処理部40に供給する。演算処理部40はテレビ画像信号をモニタ51に供給してテレビ画像を表示する。同時にチューナ部56はテレビ音声信号をディジタル変換し、ゲートアレイ54を介して音声出力部57に供給する。音声出力部57のD/Aコンバータ57Aはテレビ音声信号をアナログ変換し、アンプ57Bで増幅した後スピーカ57Cを介してテレビ音声を再生する。
これに加えてカーナビゲーション装置30は、インターフェース部45に接続された外部のビデオ機器(図示せず)から供給されるビデオ画像信号をモニタ51に供給してビデオ画像を表示することもできるようになされている。
(2−2)多階調画像表示時におけるガンマ値補正処理
ここで、表示手段としてのモニタ51は、表示色数が限定されたカーナビゲーション用地図画像の表示に最適化された、6ビットカラーの表示階調を有する非フルカラーモニタであるのに対し、テレビ画像信号やビデオ画像信号はフルカラー信号である。しかし、単にフルカラー画像信号の各画素の画素値をモニタ51の表示階調に合致させるだけでは、表示階調が不足して画像の細部がつぶれてしまい、この結果表示品質が低下してしまう場合がある。
このため階調変換手段としての演算処理部40は、モニタ51に表示しようとする画像信号の表示階調と当該モニタ51の表示階調とを比較し、画像信号の表示階調がモニタ51の表示階調より多い場合、画像全体の明るさに応じてガンマ値を補正することにより、当該画像全体の明るさやコントラストを適切に制御し、モニタ51の表示階調を有効に利用して画像を表示するようになされている。
すなわち演算処理部40は、画像各画素の輝度の平均値(画像全体の明るさを示す)を算出し、当該輝度平均値が予め定められた輝度基準範囲内にあるか否かを判断する。この輝度基準範囲は、一般的な画像の輝度平均値を中心値とし、例えば上限値を当該中心値の120%、下限値を当該中心値の80%としたものである。
そして演算処理部40は、輝度平均値が輝度基準範囲の下限値より小さい場合、画像全体が暗いものと判断し、画像信号のガンマ値を増加することにより、画像全体を明るくするとともにコントラストを低下させる。このガンマ値を増加させる割合は、固定値でも、輝度平均値の輝度基準範囲からの逸脱量等に基づく可変値でもよい。
これに対して演算処理部40は、輝度平均値が輝度基準範囲の上限値より大きい場合、画像全体が明るいものと判断し、画像信号のガンマ値を減少することにより、画像全体を暗くするとともにコントラストを向上させる。このガンマ値を減少させる割合は、固定値でも、輝度平均値の輝度基準範囲からの逸脱量等に基づく可変値でもよい。
なお、このガンマ値補正処理はCPU41の処理負荷を増大させる。このためカーナビゲーション装置30は、画像信号の表示階調がモニタ51の表示階調よりも少ないナビゲーション動作時にはガンマ値補正処理を行わず、その分のCPU負荷を地図画像のスクロールや拡大縮小処理等に当てることにより、ナビゲーション動作時の処理速度低下を防止するようになされている。
次に、上述したガンマ値補正処理手順を図5に示すフローチャートを用いて説明する。カーナビゲーション装置30のCPU41は、ROM43から読み出した制御プログラムに従ってガンマ値補正処理手順を実行するようになされており、ルーチンRT2の開始ステップから入って次のステップSP21に移る。
ステップSP21においてCPU41は、モニタ51に表示しようとする画像信号の表示階調が、モニタ51の表示階調よりも多いか否かを判断する。ステップSP21において、画像信号の表示階調がモニタ51の表示階調以下である場合、CPU41はステップSP26に移ってガンマ値の補正を行うことなく画像信号をモニタ51に供給し、次のステップSP27で処理を終了する。
これに対してステップSP21において、画像信号の表示階調がモニタ51の表示階調より多い場合、CPU41はステップSP22に移り、画像の輝度平均値が輝度基準範囲の下限値より小さいか否かを判断する。
ステップSP22において、輝度平均値が輝度基準範囲の下限値より小さい場合、このことは当該画像が標準的な画像に比べて暗いことを表しており、このときCPU41はステップSP23に移ってガンマ値を1より大きく補正し、次のステップSP27で処理を終了する。
図6は、輝度平均値が輝度基準範囲の下限値より小さい場合の、画像の輝度分布及びガンマ補正カーブを示し、輝度平均値が黒レベル側(グラフの左側)に寄っていることがわかる。この場合、ガンマ値を1より大きく設定することにより画像の暗部をより明るく変換する。図7はガンマ補正前後の画像の例を示し、図7(A)に示すガンマ補正前の画像では暗部がつぶれているのに対し、図7(B)に示すガンマ補正後の画像では、画面全体が明るくなるとともに暗部の階調がよりはっきりと表れていることがわかる。
これに対してステップSP22において、輝度平均値が輝度基準範囲の下限値以上の場合、CPU41はステップSP24に移り、輝度平均値が輝度基準範囲の上限値より大きいか否かを判断する。
ステップSP24において、輝度平均値が輝度基準範囲の上限値より大きい場合、このことは当該画像が標準的な画像より明るいことを表しており、このときCPU41はステップSP25に移ってガンマ値を1より小さく補正し、次のステップSP27で処理を終了する。
図8は、輝度平均値が輝度基準範囲の上限値より大きい場合の、画像の輝度分布及びガンマ補正カーブを示し、輝度平均値が白レベル側(グラフの右側)に寄っていることがわかる。この場合、ガンマ値を1より小さく設定することにより画像の明部をより暗く変換する。図9はガンマ補正前後の画像の例を示し、図9(A)に示すガンマ補正前の画像では画像全体が明るく明部がつぶれているのに対し、図9(B)に示すガンマ補正後の画像では、画面全体が暗くなるとともに明部の階調がよりはっきりと表れていることがわかる。
これに対してステップSP24において、階調平均値が階調基準範囲の上限値以下の場合、このことは階調平均値が階調基準範囲内にあり、当該画像が標準的な明るさを持つことを表しており、このときCPU41はステップSP26に移ってガンマ値の補正を行うことなく画像信号をモニタ51に供給し、次のステップSP27で処理を終了する。
なおCPU41は、上述したガンマ値補正処理手順を所定間隔毎(例えば10秒毎)に実行する。
(2−3)動作及び効果
以上の構成において、カーナビゲーション装置30のCPU41は、モニタ51に表示しようとする画像信号の階調が当該モニタ51の表示階調よりも多い場合、画像の輝度平均値と輝度基準範囲とを比較し、当該輝度平均値が輝度基準範囲より小さい場合、画像全体が暗いものとして、ガンマ値を増加することにより画像全体を明るく変換する。これに対してCPU41は、当該輝度平均値が輝度基準範囲より大きい場合、画像全体が明るいものとして、ガンマ値を減少することにより画像全体を暗く変換する。
これによりカーナビゲーション装置30のCPU41は、画像の明るさやコントラストをモニタ51の表示階調を有効利用できるように適応的に制御して階調のつぶれを低減し、テレビやビデオ画像のような多階調の画像を、表示階調の少ないカーナビゲーション用のモニタ51上に高い表示品質で表示することができる。
以上の構成によれば、カーナビゲーション装置30のCPU41は、ナビゲーション動作時の使い勝手を損なうことなく、モニタ51の表示品質を向上させることができる。
(3)他の実施の形態
なお、上述の第1の実施の形態においては、画像信号の階調がモニタ21の表示階調よりも多い場合にディザリング処理を行うのに対し、第2の実施の形態においては、画像信号の階調がモニタ21の表示階調よりも多い場合にガンマ補正を行うようにしたが、本発明はこれに限らず、画像信号の階調がモニタ21の表示階調よりも多い場合、ディザリング処理及びガンマ補正の双方を行うようにしてもよい。この場合、CPU11の処理負荷は高まるものの、さらに表示品質を向上させることができる。
また上述の第1及び第2の実施の形態においては、カーナビゲーション装置1及び30の内蔵チューナで受信したテレビ画像や外部に接続されたビデオ機器から供給されるビデオ画像をモニタ21及び51に表示する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばカーナビゲーション装置1及び30がDVD−Videoディスクを再生して得られたビデオ画像をモニタ21及び51に表示する場合や、例えばディジタルスチルカメラ等で撮影して得られた静止画像をモニタ21及び51に表示する場合等、種々の画像をカーナビゲーション装置1及び30のモニタ21及び51に表示する場合に適用することができる。
また上述の第1及び第2の実施の形態においては、LCDでなるモニタ21及び51を表示手段として用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、プラズマディスプレイやLED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等、不連続な表示階調を有する種々のディスプレイを表示手段として用いた場合に適用できる。
さらに上述の第2の実施の形態においては、ガンマ値補正処理手順を所定間隔毎に実行するようにしたが、本発明はこれに限らず、フレーム又はフィールド毎にガンマ値補正処理手順を実行するようにしてもよい。この場合、CPU41の処理負荷は高まるものの、個々のフレーム又はフィールドに応じて明るさやコントラストを適切に制御することができる。
さらに上述の第2の実施の形態においては、画像の輝度平均値に基づいてガンマ値補正を行うようにしたが、これに加えて、モニタ51の周辺光量に応じてさらにガンマ値補正を行うようにしてもよい。すなわち、モニタ51の周辺光量を検出する光量検出手段をカーナビゲーション装置30に設け、当該周辺光量が明るい場合はガンマ値を大きく、周辺光量が暗い場合はガンマ値を小さく補正すれば、周辺光量に応じてバックライト光量を変化させる場合に比べ、中間階調が見やすく表示品質の高い画像を表示することができる。
さらに上述の第1及び第2の実施の形態においては、画像表示装置としてカーナビゲーション装置に本発明を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)、あるいはノートブック型パーソナルコンピュータ等の、表示階調が限られた表示手段を有する種々の画像表示装置に本発明を適用することができる。
本発明は、例えばカーナビゲーション装置に適用できる。
第1の実施の形態のカーナビゲーション装置の全体構成を示すブロック図である。 ディザリング表示処理手順を示すフローチャートである。 ディザリングの有無によるグラデーションの違いを示す画像である。 第2の実施の形態のカーナビゲーション装置の全体構成を示すブロック図である。 ガンマ補正処理手順を示すフローチャートである。 画像が暗い場合の輝度値及びガンマ補正カーブを示す特性曲線図である。 画像が暗い場合のガンマ補正前後の画像例である。 画像が明るい場合の輝度値及びガンマ補正カーブを示す特性曲線図である。 画像が明るい場合のガンマ補正前後の画像例である。
符号の説明
1、30……カーナビゲーション装置、10、40……演算処理部、11、41……CPU、12、42……RAM、13、43……ROM、14、44……不揮発性メモリ、15、45……インターフェース部、16、46……バス、20、50……操作入力部、21、51……モニタ、22、52……GPS測位部、23、53……自律センサ部、24、54……ゲートアレイ、25、55……ディスクドライブ、26、56……チューナ部、27、57……音声出力部。

Claims (1)

  1. 固有の表示階調を有し、入力した画像信号に基づく画像を表示する表示手段と、
    上記画像信号の階調が上記表示手段の上記表示階調より多いとき、当該画像信号の画素値を当該表示手段の表示階調に合致するように変換する階調変換手段と
    を具え、
    上記階調変換手段は、上記画像信号の画素値を変換する際、当該画像信号に対してディザリング処理を施すとともに、当該画像信号が表す画像全体の輝度平均値と所定の輝度基準値とを比較し、当該輝度平均値が当該輝度基準値よりも大きい場合、当該画像信号のガンマ値を減少させるとともにコントラストを向上させ、当該輝度平均値が当該輝度基準値よりも小さい場合、当該画像信号のガンマ値を増加させるとともにコントラストを低下させる
    画像表示装置。
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