JP6427960B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本明細書では、画像データに減色処理を実行するための機能実行装置を開示する。
特許文献1には、スキャン画像に減色処理を実行するデジタル複写機が開示されている。デジタル複写機は、デジタル複写機に記憶されている読取条件と、画像の色数と、に基づいて、減色処理を実行するか否かを決定する。そして、デジタル複写機は、減色処理を実行することを決定すると、スキャン画像に減色処理を実行して、スキャン画像に含まれる色数を減少させる。
特開2007−142885号公報
上記の技術では、多数の色数を含む画像に対しては、画質が劣化することを回避するために、減色処理は実行されない。
本明細書では、減色処理による画質の劣化を抑制し得る技術を提供する。
本明細書によって開示される画像処理装置は、データ取得部と、メモリと、選択部と、画像生成部と、を備える。データ取得部は、画像データを取得する。メモリは、画像処理装置が実行可能な複数種類の減色処理であって、画像データに含まれる全ての画素によって表される色の数を減少させるための処理方法が異なる複数種類の減色処理のそれぞれについて、当該減色処理を示す処理情報と、当該減色処理を実行すべき画像データの種類を特定するための特定情報と、の組合せを格納する。選択部は、画像データによって表される画像に含まれる1個以上の領域内の画像を表す領域画像データに関する画像情報と、メモリ内の処理情報と特定情報との組合せと、を用いて、領域画像データに対して実行すべき減色処理を選択する。画像生成部は、選択済みの減色処理を領域画像データに対して実行することによって、減色済みの画像データを生成する。
上記の構成によると、画像データに関する画像情報を用いて、複数種類の減色処理の中から、画像データに対して実行される減色処理を選択することができる。これにより、複数種類の減色処理の中から、画像データの種類に応じて、適切な減色処理を実行することによって、画質の劣化を抑制し得る。
複数種類の減色処理は、全ての画素の階調を、X階調からY階調(X,Yは正の整数であり、X>Y)に減少して、M×N個のY階調の画素(M,Nは正の整数)によって構成される画素群を用いて、M×N個のX階調の画素と同じ色を表現するための特定の減色処理を含む第1の減色処理と、特定の減色処理を含まない第2の減色処理と、を含んでいてもよい。選択部は、画像情報が、領域画像データによって表される画像が、グラデーションを含む画像であることを示す情報を含む場合に、第1の減色処理を選択してもよい。選択部は、画像情報が、領域画像データによって表される画像が写真であることを示す情報を含む場合に、第2の減色処理を選択してもよい。上記の構成によると、グラデーションを含む画像を表す画像データに対する減色処理を、写真を表す画像データに対する減色処理と異なる減色処理とすることができる。これにより、グラデーションを含む画像を表す画像データに対して、特定の減色処理を実行することによって、減色処理後の画像の画質が劣化することを抑制し得る。
第1の減色処理は、特定の減色処理と、第2の減色処理と、を含んでいてもよい。
画像データは、スキャン処理によって生成される画像データであってもよい。画像処理装置は、さらに、スキャン処理の設定を示す設定情報を取得する設定取得部を備えていてもよい。画像情報は、取得済みの設定情報を含んでいてもよい。上記の構成によると、スキャン処理によって生成される画像データに対して減色処理を実行すべき場合に、スキャン処理の設定に応じて、減色処理を選択することができる。
設定情報は、画像データのデータ形式を示す形式情報と、スキャン解像度を示す解像度情報と、読取機構の種類を示す読取情報と、を含んでいてもよい。上記の構成によると、画像データのデータ形式と、解像度と、読取方式の種類と、に応じて、減色処理を選択することができる。
処理情報は、複数種類の減色処理のうち、いずれか1個の減色処理を示す第1種の情報と、第1種の情報とは異なる第2種の情報と、を含んでいてもよい。特定情報は、設定情報を含んでいてもよい。メモリは、第1種の情報と第2種の情報とのどちらかの情報と、特定情報と、の組合せを格納していてもよい。選択部は、メモリ内の組合せの中から、取得済みの設定情報と同一の設定情報を含む特定情報に組み合わせられている処理情報が第2種の情報である場合に、画像データによって表される画像に含まれる複数の領域のそれぞれについて、当該領域内の画像を表す領域画像データに対して実行すべき減色処理を選択してもよい。上記の構成によると、画像に含まれる複数の領域のそれぞれに対して、減色処理を選択することができる。この結果、複数の領域のそれぞれについて、当該領域に含まれる画像を表す部分的な画像データに応じて、適切な減色処理を実行することによって、画質の劣化を抑制し得る。
複数種類の減色処理は、第1の減色処理と、第1の減色処理と異なる第3の減色処理と、を含んでいてもよい。選択部は、取得済みの設定情報が特定の設定を示す場合に、画像データを用いて、画像のうち、描画画像の割合が閾値以上であれば、第1の減色処理を選択し、画像のうち、描画画像の割合が閾値未満であれば、第3の減色処理を選択してもよい。上記の構成によると、描画画像の割合が比較的に高い場合に、第1の減色処理を選択し、描画画像の割合が比較的に低い場合に、第3の減色処理を選択することができる。
設定情報は、画像データのデータ形式を示す形式情報を含んでいてもよい。生成部は、設定情報に含まれる形式情報が、所定のデータ形式を示す場合に、減色済みの画像データを生成しなくてもよい。上記の構成によると、画像データのデータ形式によっては、減色処理を実行せずに済む。これにより、減色処理の対象とすべきでない画像データに対して、減色処理を実行せずに済む。
生成部は、選択済みの減色処理を領域画像データに対して実行することによって、領域画像データに含まれる色数が所定色数以下となる場合に、減色処理を終了してもよい。上記の構成によると、適切なタイミングで、減色処理を終了し得る。
生成部は、特定の色空間で表される画像データを用いて、特定の色空間で表される減色済みの画像データを生成してもよい。
また、上記の画像処理装置を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記の端末装置、当該端末装置を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。
スキャナの構成を示す。 スキャナが実行する画像処理のフローチャートを示す。 図2のS22の領域分割処理を説明するための模式図を示す。 図2のS40の減色処理のフローチャートを示す。 描画用減色処理を説明するための模式図を示す。 描画用減色処理によって減色された画素を説明するための模式図を示す。
(スキャナ10の構成)
スキャナ10は、PC等に接続されて利用される周辺機器である。スキャナ10は、操作部12と、表示部14と、スキャン機構16と、ネットワークインターフェース(以下ではインターフェースのことを「I/F」と記載する)18と、制御部20と、を備える。各部12〜20は、バス線(符号省略)に接続されている。
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をスキャナ10に与えることができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。
スキャン機構16は、FB(Flat Bedの略)方式と、ADF(Auto Document Feederの略)方式と、の両方の読取方式でスキャン処理を実行可能である。FB方式では、スキャン機構16は、原稿台に固定された原稿を読み取る。これにより、原稿台に固定された原稿を表すスキャンデータが生成される。ADF方式では、スキャン機構16は、スキャン機構16の給紙機構にセットされた1枚以上の原稿を、1枚ずつ原稿台に供給し、供給された原稿を読み取る。これにより、スキャン機構16にセットされた1枚以上の原稿を表すスキャンデータが生成される。スキャン機構16には、原稿台と給紙機構とに原稿を検知するセンサが配置されている。
ネットワークI/F18は、無線ネットワーク又は有線ネットワークを利用して通信を実行するためのインターフェースである。スキャナ10は、ネットワークI/F18を介して、外部デバイス(例えばPC)と通信を実行することができる。
制御部20は、CPU22とメモリ24とを備える。メモリ24は、ROM、RAM、ハードディスク等によって構成される。CPU22は、メモリ24に格納されているプログラム26に従って、様々な処理(例えば後述の図3の処理)を実行する。
メモリ24は、プログラム26の他に、スキャン設定情報28と、分割設定テーブル30と、処理選択テーブル40と、を格納している。スキャン設定情報28は、CPU22がスキャン機構16を制御してスキャンデータを生成するスキャン処理を実行するための設定情報である。設定情報は、生成すべきスキャンデータのデータ形式と、スキャンデータの解像度と、を含む。スキャン設定情報28は、さらに、スキャナ10で設定可能なデータ形式と解像度とを含む。ユーザが操作部12を操作することによって、スキャン設定情報28に含まれるスキャンデータのデータ形式と解像度から、それぞれ特定のスキャンデータのデータ形式と特定の解像度とを設定及び変更可能である。スキャン設定情報28には、ユーザにより選択された特定のスキャンデータのデータ形式と特定の解像度に関する情報も含む。
分割設定テーブル30と、処理選択テーブル40と、は、スキャナ10のベンダによって、予めメモリ24に格納されている。分割設定テーブル30は、スキャン処理によって生成すべきスキャンデータに対して、スキャン設定情報28のデータ形式と解像度に応じて、領域分割の要否を示す領域分割フラグを設定するためのテーブルである。分割設定テーブル30には、データ形式と解像度とに対応付けて、領域分割フラグ「0」、「1」又は「2」のいずれかが記録されている。なお、スキャン処理では、スキャン設定情報28に設定されたデータ形式に従って、XPS(XML Paper Specificationの略)と、JPEG(Joint Photographic Experts Groupの略)と、PDF/Aと、署名付PDFと、暗号化PDFと、検索可能PDFと、高圧縮PDFと、他のPDFのいずれかのデータ形式のスキャンデータが生成される。なお、PDF/Aは、国際標準化機構(即ちISO)が制定している国際標準に準ずる形式のPDFである。なお、検索可能PDFは、OCR(Optical Character Recognitionの略)によって原稿内の文字が認識された状態でスキャンされ、スキャンデータ内で文字が検索可能となっているPDFである。他のPDFは、PDF/Aと、署名付PDFと、暗号化PDFと、検索可能PDFと、高圧縮PDFと、以外で、スキャナ10によって生成可能な形式のPDFである。
処理選択テーブル40は、スキャン処理によって生成すべきスキャンデータに対して、スキャン設定情報28のデータ形式と解像度に応じて、実行すべき減色処理の種類を示す減色処理フラグを設定するためのテーブルである。処理選択テーブル40には、データ形式と解像度とに対応付けて、減色処理フラグ「0」、「1」、「2」、「3」又は「4」のいずれかが記録されている。なお、画像データに対して減色処理が実行されると、画像データによって表される画像に含まれる色が減少する。
(スキャナ10が実行する画像処理;図2)
スキャナ10のユーザは、スキャンデータの生成を望む場合、スキャンデータを生成すべき原稿を、スキャン機構16にセットして、スキャン開始操作(例えば操作部12のスタートボタンを押す操作)を実行することによって、スキャナ10にスキャン処理を実行させる。スキャン開始操作を実行する前に、ユーザは操作部12を操作することによって、スキャン設定情報28の特定のスキャンデータのデータ形式と特定の解像度とを変更することができる。ユーザから変更のための操作がない場合は、デフォルト値として予め設定されているデータ形式と解像度とが、ユーザにより指定された特定のスキャン設定情報として設定される。
CPU22は、スキャン開始操作が実行されると、S12において、メモリ24に格納されているユーザにより指定された特定のスキャン設定情報28を取得する(即ちメモリ24から読み出す)。S12では、さらに、CPU22は、FB方式とADF方式のどちらの方式によってスキャン処理を実行すべきであるかを判断する。具体的には、CPU22は、スキャン機構16のセンサを用いて、原稿台に原稿が検知される場合に、FB方式によってスキャン処理を実行すべきであると判断し、給紙機構に原稿が検知される場合に、ADF方式によってスキャン処理を実行すべきであると判断する。
次いで、S14では、CPU22は、S12で取得済みのスキャン設定情報28を用いて、領域分割フラグを設定する。具体的には、CPU22は、スキャン設定情報28に設定されているスキャンデータのデータ形式と、解像度と、に対応する領域分割フラグを、分割設定テーブル30から特定する。例えば、スキャン設定情報28に設定されているデータ形式がXPSであり、解像度が300dpi(dot per inchの略)である場合、CPU22は、領域分割フラグ「1」を、分割設定テーブル30から特定する。
但し、スキャン設定情報28に設定されているデータ形式がJPEGであり、解像度が600dpiである場合には、読取方式に応じて設定する領域分割フラグが変化する。S12でFB方式と判断された場合、CPU22は、領域分割フラグ「0」を、分割設定テーブル30から特定する。一方、S12でADF方式が判断された場合、CPU22は、領域分割フラグ「1」を、分割設定テーブル30から特定する。
次いで、S16では、CPU22は、S12で取得されたスキャン設定情報28を用いて、減色処理フラグを設定する。具体的には、CPU22は、S14と同様に、スキャン設定情報28に設定されているスキャンデータのデータ形式と、解像度と、に対応する減色処理フラグを、処理選択テーブル40から特定する。
但し、スキャン設定情報28に設定されているデータ形式がJPEGであり、解像度が600dpiである場合には、読取方式に応じて設定する領域分割フラグが変化する。S12でFB方式と判断された場合、CPU22は、減色処理フラグ「3」を、処理選択テーブル40から特定する。一方、S12でADF方式が判断された場合、CPU22は、減色処理フラグ「2」を、処理選択テーブル40から特定する。
次いで、CPU22は、S12で判断されたFB方式又はADF方式によって、スキャン機構16を用いて原稿を読み取る。これにより、CPU22は、取得済みのスキャン設定情報28に従ったスキャンデータを生成する。以下では、図2で示す画像処理の実行前に生成されるスキャンデータを、「対象データ」と呼ぶ。対象データは、RGB色空間で表現されており、R、G、Bのそれぞれが8ビットで表現される24ビットカラー(即ち256階調)のデータである。
対象データが生成されると、S20において、CPU22は、S14で設定済みの領域分割フラグが「0」であるか否かを判断する。領域分割フラグが「0」である場合(S14でYES)、S22〜S38をスキップして、S40に進み、領域分割フラグが「0」以外、即ち、領域分割フラグが「1」又は「2」である場合(S14でNO)、S22に進む。なお、領域分割フラグが「0」である場合とは、スキャン設定情報28に設定されているデータ形式が「JPEG」、「XPS」、「他のPDF」のいずれかであって、かつ、解像度が「200dpi」、「100dpi」のどちらかである場合か、あるいは、スキャン設定情報28に設定されている解像度に関わらず、データ形式が「PDF/A」、「署名付PDF」、「暗号化PDF」、「検索可能PDF」のいずれかである場合である。また、データ形式が「JPEG」、解像度が「600dpi」であって、かつ、S12でFB方式と判断された場合も領域分割フラグが「0」である。S22では、CPU22は、領域分割処理を実行する。
(領域分割処理;図3)
図3を用いて、領域分割処理を説明する。領域分割処理では、CPU22は、対象データによって表される画像のうち、写真を表す写真領域PAと、コンピュータを用いて描画された画像(例えば、描画ソフトを用いて作成されたコンピュータグラフィック画像、グラフ作成ソフトを用いて作成されたグラフ)を表す描画領域DAと、文字列を表す文字領域CAと、に分割する。描画領域は、グラデーション画像を含む。グラデーション画像は、少なくとも色彩、色の濃淡、輝度のいずれかが連続的に変化する画像であり、直線的に並ぶ複数の画素の画素値が連続的に変化する画像である。領域分割処理は、公知の処理であり、例えば、エッジ検出によって、画像内の1個以上の領域を画定し、各領域内の周波数分析を実行することによって、領域毎に領域内の画像の種類(即ち、写真、描画、文字のいずれか)を特定する領域分離処理である。あるいは、例えば、画像のヒストグラム(例えば輝度のヒストグラム)を用いた領域分離処理であってもよい。
図2に戻って、S24では、CPU22は、S14で設定済みの領域分割フラグが「1」であるか否かを判断する。領域分割フラグが「1」である場合(S24でYES)、S26に進み、領域分割フラグが「1」以外、即ち、領域分割フラグが「2」である場合(S24でNO)、S26〜S38をスキップして、S40に進む。なお、領域分割フラグが「1」である場合とは、データ形式が「XPS」、「他のPDF」のどちらかであって、かつ、解像度が「600dpi」、「300dpi」のどちらかである場合か、あるいは、スキャン設定情報28に設定されているデータ形式が「JPEG」であって、S12でADF方式と判断され、かつ、解像度が「600dpi」、「300dpi」のどちらかである場合である。なお、S12でFB方式と判断された場合は、データ形式が「JPEG」であって、かつ、解像度「300dpi」と判断される場合も、領域分割フラグが「1」である。一方、領域分割フラグが「2」である場合とは、スキャン設定情報28に設定されている解像度に関わらず、データ形式が「高圧縮PDF」である場合である。即ち、スキャン設定情報28にデータ形式「高圧縮PDF」が設定されている場合に、S26〜S38の処理は実行されない。
S26では、CPU22は、S22で分割済みの描画領域の割合を算出する。具体的には、まず、CPU22は、S22で分割済みの描画領域、写真領域、文字領域のそれぞれについて、当該領域の面積(即ち、領域を構成する画素数)を算出する。なお、例えば、図3では、対象データに複数個の文字領域CAが存在するように、同じ種類の複数個の領域が存在する場合、複数個の領域の面積の合計を算出する。次いで、CPU22は、描画領域の面積を、描画領域、写真領域、文字領域の面積の総和(以下では「面積SA」と呼ぶ)で除算して、描画領域の割合を算出する。
次いで、S28では、S26の処理と同様の手法で、S22で分割済みの文字領域の割合を算出する。即ち、S26で算出済みの文字領域の面積を、面積SAで除算する。続いて、S30では、S26の処理と同様の手法で、S26で算出済みの写真領域の面積を、面積SAで除算することによって、S22で分割済みの写真領域の割合を算出する。
次いで、S32では、CPU22は、S26で算出済みの描画領域の割合が、所定の割合N(Nは、1以下の正の数であり、例えば0.3)以上である場合(S32でYES)、S40に進む。一方、S28で算出された描画領域の割合が、所定の割合N未満である場合(S32でNO)、S34において、CPU22は、S28で算出済みの文字領域の割合が、S30で算出済みの写真領域の割合よりも大きいか否かを判断する。文字領域の割合が写真領域の割合よりも大きい場合(S34でYES)、S36において、CPU22は、減色処理フラグを、S16で設定済みの減色処理フラグに関わらず、「1」に設定して、S40に進む。一方、文字領域の割合が写真領域の割合以下の場合(S34でNO)、S38において、CPU22は、減色処理フラグを、S16で設定済みの減色処理フラグに関わらず「3」に設定して、S40に進む。
S40では、CPU22は、画像データ生成処理を実行して、画像処理を終了する。具体的には、図4で説明する減色処理が実行されたデータに対し、さらに、対象データのデータ形式および解像度に応じた圧縮処理を行ったスキャンデータを、ユーザによって指定された保存先に保存する。
(画像データ生成処理;図4)
次に、図4を参照して、図2のS40で実行される画像データ生成処理について説明する。まず、S52では、CPU22は、図2のS16で設定済みの減色処理フラグが「0」に設定されているか否かを判断する。減色処理フラグが「0」に設定されている場合(S52でYES)、以後の処理を実行せずに処理を終了する。一方、減色処理フラグが「0」以外、即ち、「1」、「2」、「3」、「4」のいずれかに設定されている場合(S52でNO)、S54に進む。
減色処理フラグが「0」に設定されている場合とは、スキャン設定情報28に設定されている解像度に関わらず、データ形式が「PDF/A」である場合である。データ形式「PDF/A」は、長期保存を前提とするデータ形式である。このため、データ形式「PDF/A」が設定されている場合には、減色処理を実行して、データサイズを低減することよりも、スキャン対象となった原稿を高画質で再現することが求められる。本実施例では、減色処理フラグが「0」に設定されている場合、即ち、データ形式が「PDF/A」である場合には、S18で取得済みの対象データは減色されない。これにより、データ形式「PDF/A」に応じて、スキャン対象となった原稿を高画質で再現し得るスキャンデータを生成することができる。
次いで、S54では、CPU22は、図2のS16で設定済みの減色処理フラグが「4」であるか否かを判断する。減色処理フラグが「4」である場合(S54でYES)、S56に進み、減色処理フラグが「4」以外、即ち、「1」、「2」、「3」のいずれかである場合(S54でNO)、S72に進む。
減色処理フラグが「4」である場合とは、スキャン設定情報28に設定されている解像度に関わらず、データ形式が「高圧縮PDF」である場合である。この場合、S56〜S66の処理が実行される一方、S72〜S94の処理は実行されない。一方、減色処理フラグが「1」、「2」、「3」のいずれかである場合とは、スキャン設定情報28に設定されている解像度に関わらず、データ形式が「JPEG」、「XPS」、「署名付PDF」、「暗号化PDF」、「検索可能PDF」、「他のPDF」のいずれかの場合である。この場合、S56〜S66の処理は実行されずに、S72に進む。
なお、減色処理フラグが「4」である場合、即ち、データ形式が「高圧縮PDF」である場合である、図2のS22の領域分割処理が実行されている。S56では、CPU22は、S22の領域分割処理の結果を用いて、対象データによって表される画像に、文字領域が含まれているか否かを判断する。文字領域が含まれていない場合(S56でNO)、S58をスキップしてS60に進む。一方、文字領域が含まれている場合(S56でYES)、S58において、CPU22は、対象データのうち、文字領域を表す部分データに対して、文字用減色処理を実行する。
文字用減色処理では、CPU22は、24ビットカラーの部分データを、部分データに含まれる各画素にビットシフト演算を実行することによって、Kビット(Kは24未満の正の整数であり、例えば6)で表現される部分データに変換して、S60に進む。例えば、K=3J(Jは正の整数)である場合、R、G、Bは、それぞれJビットで表現される。K=3J+1である場合、R、Bは、それぞれJビットで表現され、GはJ+1ビットで表現され、K=3J+2である場合、Bは、Jビットで表現され、R,Gは、それぞれJ+1ビットで表現される。即ち、文字領域に含まれる全ての画素によって表される色数が減少する。
S60では、CPU22は、S22の領域分割処理の結果を用いて、対象データによって表される画像に、描画領域が含まれているか否かを判断する。描画領域が含まれていない場合(S60でNO)、S62をスキップしてS64に進む。一方、描画領域が含まれている場合(S60でYES)、S62において、CPU22は、対象データのうち、描画領域を表す部分データに対して、描画用減色処理を実行する。
描画用減色処理では、CPU22は、24ビットカラーの部分データを、部分データに含まれる各画素にビットシフト演算を実行することによって、16ビット(即ち、R、Bは、それぞれ5ビット、Gは6ビット)で表現される部分データに変換する。次いで、16ビットに変換済みの部分データに含まれる色数を算出する。具体的には、16ビットに変換済みの描画領域に含まれる各画素の色(即ち画素値)の数をカウントする。そして、カウント済みの色数が所定値PV(例えば5000)以下であれば、描画用減色処理を終了して、S64に進む。
一方、カウント済みの色数が所定値PVよりも多い場合、CPU22は、対象データ(即ち16ビットに変換済みのスキャンデータではない)に、4×4のBayer型のディザマトリクスを用いた減色処理を実行する。具体的には、図5に示すように、CPU22は、描画領域に含まれる複数の画素から、左上端の4×4の画素群を取得する。次いで、CPU22は、4×4の画素群によって表現すべき色(R値、G値、B値)を決定する。具体的には、CPU22は、4×4の画素群に含まれる16個の画素について、R値の平均、G値の平均、B値の平均をそれぞれ算出して、算出済みのR値の平均、G値の平均、B値の平均を、それぞれ、表現すべき目標R値、目標G値、目標B値として決定する。次いで、CPU22は、Rについて、表現すべき目標R値及び目標R値+7までの8個の整数を、2組(即ち16個の整数)使用して、Bayer型に則って配置したディザマトリクスを作成する。CPU22は、Bについても同様に、Bayer型に則って配置したディザマトリクスを作成する。CPU22は、Gについては、表現すべき目標R値及び目標R値+3までの4個の整数を、4組(即ち16個の整数)使用して、Bayer型に則って配置したディザマトリクスを作成する。図5には、目標R値=目標G値=目標B値=130である場合のディザマトリクスの一例が示されている。
次いで、CPU22は、取得済みの4×4の画素群とディザマトリクスとを重ね合せることによって、取得済みの4×4の画素群を処理途中の4×4の画素群に変換する。次いで、CPU22は、処理途中の4×4の画素群に対して、ビットシフトによる減色処理を実行することによって、16ビット(即ち、R、Bは、それぞれ5ビット、Gは6ビット)で表現される減色済みの描画領域を表す部分データを生成する。1個の4×4の画素群に対して上記の処理を実行すると、CPU22は、当該4×4の画素群の右隣の4×4の画素群(なお、右隣に4×4の画素群が存在しない場合、一段下の左端に位置する4×4の画素群)を取得して、上記の処理を実行する。これにより、描画領域を表す全ての画素について、上記の処理が実行される。この結果、処理前では、各画素が24階調でR値=G値=B値=130の4×4の画素群が、4×4の画素群の各画素の平均値でR値=G値=B値=130となるように、16階調に減色されている。
次に、CPU22は、減色済みの描画領域含まれる色数を算出し、算出済みの色数が所定値PV以下であれば、描画用減色処理を終了して、S64に進む。一方、算出済みの色数が所定値PVよりも多い場合、描画領域に含まれる色数が所定値PVになるまで、16ビットに変換済みの描画領域に、メディアンカット法及びK平均法に従った減色処理を実行することによって、減色済みの描画領域を表す部分データを生成する。これにより、描画領域に含まれる全ての画素によって表される色数が減少する。
S64では、CPU22は、S22の領域分割処理の結果を用いて、対象データによって表される画像に、写真領域が含まれているか否かを判断する。写真領域が含まれていない場合(S64でNO)、S66をスキップして減色処理を終了する。一方、写真領域が含まれている場合(S64でYES)、S66において、CPU22は、対象データのうち、写真領域を表す部分データに対して、写真用減色処理を実行する。
写真用減色処理では、CPU22は、24ビットカラーの部分データを、部分データに含まれる各画素にビットシフト演算を実行することによって、16ビット(即ち、R、Bは、それぞれ5ビット、Gは6ビット)で表現される部分データに変換する。次いで、16ビットに変換済みの部分データに含まれる色数を算出する。具体的には、16ビットに変換済みのスキャンデータに含まれる各画素の色(即ち画素値)の数をカウントする。そして、算出済みの色数が所定値PV以下であれば、写真用減色処理を終了して、S66に進む。一方、算出済みの色数が所定値PVよりも多い場合、写真領域に含まれる色数が所定値PVになるまで、16ビットに変換済みの描画領域に、メディアンカット法及びK平均法に従った減色処理を実行することによって、減色済みの描画領域を表す部分データを生成して、画像データ生成処理を終了する。これにより、写真領域に含まれる全ての画素によって表される色数が減少する。
減色処理フラグが「4」である場合、即ち、データ形式が「高圧縮PDF」である場合には、写真領域、描画領域、文字領域のそれぞれに対して、異なる減色処理が実行される。この構成によると、画像の種類に応じた減色処理によって、画質の劣化が抑制されるとともに、対象データを高い圧縮率で圧縮することができる。
S72では、CPU22は、図2のS16で設定済みの減色処理フラグ、又は、S36で設定済みの減色処理フラグが「1」に設定されているか否かを判断する。減色処理フラグが「1」以外、即ち、「2」、「3」のどちらかに設定されている場合(S72でNO)、S82に進む。一方、減色処理フラグが「1」に設定されている場合(S72でYES)、S74において、CPU22は、対象データ全体に対して、S58と同様の文字用減色処理を実行して、画像データ生成処理を終了する。
減色処理フラグが「1」に設定されている場合は、スキャン設定情報28に設定されている解像度に関わらず、データ形式が「署名付PDF」、「暗号化PDF」、「検索可能PDF」のいずれかの場合か、あるいは、スキャン設定情報28に設定されているデータ形式が「JPEG」、「XPS」、「他のPDF」であり、かつ、解像度が「200dpi」、「100dpi」のどちらかの場合である。また、S34で文字領域の割合が多い(即ちS34でYES)と判断されたケースも含む。上記のスキャン設定情報28でスキャン処理が実行されるケースは、原稿は文字を含み、かつ、描画及び写真を含まないか、画質の劣化をある程度許容できる場合が多い。このようなケースにおいて、対象データに文字用減色処理を実行することによって、減色処理によって、データサイズを低減することができる。
S82では、CPU22は、図2のS16で設定済みの減色処理フラグが「2」に設定されているか否かを判断する。減色処理フラグが「2」に設定されている場合(S82でYES)、S84において、CPU22は、対象データ全体に対して、S62と同様の描画用減色処理を実行して、減色処理を終了する。一方、減色処理フラグが「2」以外、即ち「3」に設定されている場合(S82でNO)、S94において、CPU22は、対象データ全体に対して、S66と同様の写真用減色処理を実行する。
減色処理フラグが「2」に設定されている場合は、スキャン設定情報28に設定されているデータ形式が「XPS」、「他のPDF」のどちらかであり、かつ、解像度が「600dpi」、「300dpi」のどちらかの場合か、データ形式が「JPEG」であり、かつ、解像度が「300dpi」の場合か、あるいは、データ形式が「JPEG」であり、かつ、解像度が「600dpi」であり、かつ、読取方式がADF方式の場合であり、さらに、画像の中で描画領域が所定の割合を占める場合である。上記のスキャン設定情報28でスキャン処理が実行されるケースは、原稿は描画、文字を含む一方、写真を含まないか、描画の方が写真よりも重要度が高い可能性が高い。このようなケースにおいて、対象データに描画用減色処理を実行することによって、減色処理による画像の劣化を抑制することができる。
減色処理フラグが「3」に設定されている場合は、データ形式が「JPEG」であり、かつ、解像度が「600dpi」であり、かつ、読取方式がFB方式の場合である。また、S34で写真領域の割合が多い(即ちS34でNO)と判断されたケースも含む。上記のスキャン設定情報28でスキャン処理が実行されるケースは、原稿は写真である可能性が高い。このようなケースにおいて、対象データに写真用減色処理を実行することによって、減色処理による画像の劣化を抑制することができる。
画像データ生成処理によって生成されるスキャンデータは、RGBの色空間で表現される画像データである。
(本実施例の効果)
本実施例のスキャナ10では、対象データのデータ形式及び解像度、ADF方式であるかFB方式であるかに応じて、対象データに実行される減色処理の種類が異なる。この構成によれば、対象データによって表される画像が、減色処理によって劣化することを抑制することができる。特に、図3に示すように、描画領域にグラデーション画像が含まれる場合に、例えば、縞模様が出るように、グラデーションが劣化することを抑制することができる。図6には、図3の描画領域の背景画像の一部が抜粋されている。図6に示すように、画素値が縦方向に連続的に大きくなるグラデーション画像GIを表すデータに対して、写真用減色処理を実行する場合、減色処理済み後のグラデーション画像では、横方向に画素値が等しい画素が並ぶ一方、縦方向には画素値が不連続に変化する。この結果、画素値の変化する位置において、横方向に伸びる模様が表れる。
図6の拡大画像EIは、グラデーション画像GIの一部を拡大したものである。拡大画像EIは、画素のR値、G値、B値がともに「128」である位置から、画素のR値、G値、B値がともに「136」である位置まで、画素値が連続的に変化する。拡大画像EIに対して、描画用減色処理が実行されると、24階調のグラデーション画像GIが、16階調のグラデーション画像に変換される。24階調では、画素は、R値、G値、B値が128〜136のいずれか整数の値の色を表現可能であったが、16階調では「128」、「132」、「136」いずれかの値の色しか表現できない。しかしながら、減色処理後の4×4の画素群のR値、G値、B値それぞれの平均値は、元のグラデーション画像の対応する位置の画素の画素値と一致する減色済みのグラデーション画像が生成される。この構成によれば、横方向に画素値が等しい画素が並び、かつ、縦方向に画素値が不連続に変化する事態を回避することができる。この結果、画素値の変化する位置において、横方向に伸びる模様が表れることを回避することができる。また、4×4のBayer型のディザマトリクスを用いた減色処理を実行した結果、色数が所定値PV以下でない場合は、さらにメディアンカット法およびK平均法に従った減色処理を行うことで、色数を所定値PV以下まで減らすことができる。
一方において、仮に、写真領域を表すデータに対して、描画用減色処理が実行されると、画素値が大きく異なる画素が交互に表れるために、減色処理後の写真領域では、自然な彩色の画像が表せない事態が起こり得る。写真領域を表すデータに対して、写真用減色処理が実行されると、上記の事態を回避することができる。描画用減色処理も写真用減色処理も、まず各画素のビットシフト演算を実行することで、所定の色数まで減らすため、減色処理の処理負荷を軽減することができる。
また、減色処理フラグが「4」に設定されている場合(図4のS544でYES)、描画領域、写真領域、文字領域のそれぞれに対して、異なる減色処理が実行される。これにより、対象データを適切に減色することができる。その結果、ファイルサイズを小さくすることができ、保存領域の圧迫を防ぎ、出力速度をあげることができる。
また、データ形式に応じて、領域ごとに異なる減色処理を行うか、1つの減色処理を行うかの判断をするため、すべてのデータ形式のときに領域ごとに異なる減色処理を行うケースと比べ、処理負荷を軽減できる。また、高圧縮PDFのように圧縮を目的とするファイル形式に対しては、領域ごとに異なる減色処理を行うことで、画質の劣化を抑制しつつよりファイルサイズの小さい画像データを生成することができる。
(対応関係)
スキャナ10が「画像処理装置」の一例である。文字用減色処理と、描画用減色処理と、写真用減色処理と、が「複数種類の減色処理」の一例であり、描画用減色処理が「第1の減色処理」であり、写真用減色処理、文字用減色処理のそれぞれが、「第2の減色処理」、「第3の減色処理」のそれぞれの一例であり、描画用減色処理で実行されるディザマトリクスを用いた減色処理が、「特定の減色処理」の一例である。「対象データ」が「画像データ」の一例である。減色処理フラグが「4」に設定されている対象データの描画領域を表すデータと、写真領域を表すデータと、文字領域を表すデータと、のそれぞれが、「領域画像データ」の一例であり、減色処理フラグが「1」、「2」、「3」に設定されている対象データが、「領域画像データ」の一例である。処理選択テーブル40に記録されているフラグのそれぞれが、「処理情報」の一例であり、処理選択テーブル40に記録されているフラグ「1」、「2」、「3」のそれぞれが、「第1種の情報」の一例であり、フラグ「4」が、「第2種の情報」の一例である。処理選択テーブル40に記録されているデータ形式及び解像度が「特定情報」の一例である。FB方式及びADF方式が、「読取機構の種類」の一例である。スキャン設定情報28、及び、図2のS22の領域分割処理の結果が、「画像情報」の一例である。スキャン設定情報のデータ形式が「JPEG」、「XPS」、「他のPDF」のいずれかであり、かつ、解像度が「600dpi」、「300dpi」のいずれかである設定が、「特定の設定」の一例である。データ形式「PDF/A」が「所定のデータ形式」の一例である。減色処理フラグ「3」、及び、図2のS22の領域分割処理において写真領域を示す結果が、「領域画像データによって表される画像が写真であることを示す情報」の一例である。
CPU22が実行する図2のS18の処理が「データ取得部」が実行する処理の一例であり、図2のS12の処理が「設定取得部」が実行する処理の一例であり、図2のS16、図4のS34〜S38の処理が「選択部」が実行する処理の一例であり、図2のS40の処理が「画像生成部」が実行する処理の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)上記の実施例では、スキャン設定情報28と、読取方式(即ちFB方式、ADF方式)と、に応じて、減色処理の種類が選択される(図2のS16)。しかしながら、S18の対象データを解析することによって、減色処理の種類を選択してもよい。例えば、CPU22は、対象データに含まれる画素の画素値を用いて、画素値が連続的に変化する画素群が含まれる場合に、グラデーション画像が含まれると判断し、画素値が連続的に変化する画素群が含まれない場合に、グラデーション画像が含まれていないと判断してもよい。そして、グラデーション画像が含まれると判断される場合に、描画用減色処理を選択し、グラデーション画像が含まれていないと判断される場合に、写真用減色処理を選択してもよい。
(変形例2)「画像データ」は、スキャンデータに限られず、他の画像データ(例えば、外部装置から受信したデータ、インターネットからダウンロードされたデータ)であってもよい。
(変形例3)「画像処理装置」は、スキャナ10に限られず、他の画像処理装置(例えば、印刷機構とスキャン機構とを備える多機能機、PC、サーバ、PDA端末等)であってもよい。例えば、PC等では、スキャン10でスキャンしたデータを、画像処理を実行するためのアプリケーション上で実現してもよい。
(変形例4)上記の実施例では、スキャナ10のCPU22がプログラム26(即ちソフトウェア)を実行することによって、図2、図4の各処理が実現される。これに代えて、図2、図4の各処理のうちの少なくとも1つの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:スキャナ、12:操作部、14:表示部、16:スキャン機構、18:ネットワークI/F、20:制御部、22:CPU、24:メモリ、30:分割設定テーブル、40:処理選択テーブル

Claims (10)

  1. 画像処理装置であって、
    画像データを取得するデータ取得部と、
    前記画像処理装置が実行可能な複数種類の減色処理であって、前記画像データに含まれる全ての画素によって表される色の数を減少させるための処理方法が異なる前記複数種類の減色処理のそれぞれについて、当該減色処理を示す処理情報と、当該減色処理を実行すべき画像データの種類を特定するための特定情報と、の組合せを格納するメモリと、
    前記画像データによって表される画像に含まれる1個以上の領域内の画像を表す領域画像データに関する画像情報と、前記メモリ内の前記処理情報と前記特定情報との前記組合せと、を用いて、前記領域画像データに対して実行すべき減色処理を選択する選択部と、
    選択済みの前記減色処理を前記領域画像データに対して実行することによって、減色済みの画像データを生成する画像生成部と、を備え、
    前記複数種類の減色処理は、前記全ての画素の階調を、X階調からY階調(X,Yは正の整数であり、X>Y)に減少して、M×N個の前記Y階調の画素(M,Nは正の整数)によって構成される画素群を用いて、前記M×N個の前記X階調の画素と同じ色を表現するための特定の減色処理を含む第1の減色処理と、前記特定の減色処理を含まない第2の減色処理と、を含み、
    前記選択部は、
    前記画像情報が、前記領域画像データによって表される画像が、グラデーションを含む画像であることを示す情報を含む場合に、前記第1の減色処理を選択し、
    前記画像情報が、前記領域画像データによって表される前記画像が写真であることを示す情報を含む場合に、前記第2の減色処理を選択し、
    前記第1の減色処理は、前記特定の減色処理と、前記第2の減色処理と、を含む、画像処理装置。
  2. 画像処理装置であって、
    画像データを取得するデータ取得部と、
    前記画像処理装置が実行可能な複数種類の減色処理であって、前記画像データに含まれる全ての画素によって表される色の数を減少させるための処理方法が異なる前記複数種類の減色処理のそれぞれについて、当該減色処理を示す処理情報と、当該減色処理を実行すべき画像データの種類を特定するための特定情報と、の組合せを格納するメモリと、
    前記画像データによって表される画像に含まれる1個以上の領域内の画像を表す領域画像データに関する画像情報と、前記メモリ内の前記処理情報と前記特定情報との前記組合せと、を用いて、前記領域画像データに対して実行すべき減色処理を選択する選択部と、
    選択済みの前記減色処理を前記領域画像データに対して実行することによって、減色済みの画像データを生成する画像生成部と、を備え、
    前記画像データは、スキャン処理によって生成される画像データであり、
    前記画像処理装置は、さらに、
    前記スキャン処理の設定を示す設定情報を取得する設定取得部を備え、
    前記画像情報は、取得済みの前記設定情報を含む、画像処理装置。
  3. 前記設定情報は、前記画像データのデータ形式を示す形式情報と、スキャン解像度を示す解像度情報と、読取方式の種類を示す読取情報と、を含む、請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記処理情報は、前記複数種類の減色処理のうち、いずれか1個の減色処理を示す第1種の情報と、前記第1種の情報とは異なる第2種の情報と、を含み、
    前記特定情報は、前記設定情報を含み、
    前記メモリは、前記第1種の情報と前記第2種の情報とのどちらかの情報と、前記特定情報と、の前記組合せを格納し、
    前記選択部は、前記メモリ内の前記組合せの中から、取得済みの前記設定情報と同一の設定情報を含む前記特定情報に組み合わせられている前記処理情報が前記第2種の情報である場合に、前記画像データによって表される前記画像に含まれる複数の領域のそれぞれについて、当該領域内の画像を表す領域画像データに対して実行すべき減色処理を選択する、請求項2又は3に記載の画像処理装置。
  5. 前記複数種類の減色処理は、第1の減色処理と、前記第1の減色処理と異なる第3の減色処理と、を含み、
    前記選択部は、取得済みの前記設定情報が特定の設定を示す場合に、前記画像データを用いて、前記画像のうち、描画画像の割合が閾値以上であれば、前記第1の減色処理を選択し、前記画像のうち、描画画像の割合が閾値未満であれば、前記第3の減色処理を選択する、請求項2から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記設定情報は、前記画像データのデータ形式を示す形式情報を含み、
    前記画像生成部は、前記設定情報に含まれる前記形式情報が、所定のデータ形式を示す場合に、前記減色済みの画像データを生成しない、請求項2から5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像生成部は、
    選択済みの前記減色処理を前記領域画像データに対して実行することによって、前記領域画像データに含まれる色数が所定色数以下となる場合に、前記減色処理を終了する、請求項1からのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記画像生成部は、特定の色空間で表される前記画像データを用いて、前記特定の色空間で表される前記減色済みの画像データを生成する、請求項1からのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 画像処理装置のためのコンピュータプログラムであって、
    前記画像処理装置は、前記画像処理装置が実行可能な複数種類の減色処理であって、画像データに含まれる全ての画素によって表される色の数を減少させるための処理方法が異なる前記複数種類の減色処理のそれぞれについて、当該減色処理を示す処理情報と、当該減色処理を実行すべき画像データの種類を特定するための特定情報と、の組合せを格納するメモリを備え、
    前記コンピュータプログラムは、前記画像処理装置に搭載されるコンピュータに、以下の各処理、即ち、
    前記画像データを取得するデータ取得処理と、
    前記画像データによって表される画像に含まれる1個以上の領域内の画像を表す領域画像データに関する画像情報と、前記メモリ内の前記処理情報と前記特定情報との前記組合せと、を用いて、前記領域画像データに対して実行すべき減色処理を選択する選択処理と、
    選択済みの前記減色処理を前記領域画像データに対して実行することによって、減色済みの画像データを生成する画像生成処理と、を実行させ、
    前記複数種類の減色処理は、前記全ての画素の階調を、X階調からY階調(X,Yは正の整数であり、X>Y)に減少して、M×N個の前記Y階調の画素(M,Nは正の整数)によって構成される画素群を用いて、前記M×N個の前記X階調の画素と同じ色を表現するための特定の減色処理を含む第1の減色処理と、前記特定の減色処理を含まない第2の減色処理と、を含み、
    前記選択処理では、
    前記画像情報が、前記領域画像データによって表される画像が、グラデーションを含む画像であることを示す情報を含む場合に、前記第1の減色処理を選択し、
    前記画像情報が、前記領域画像データによって表される前記画像が写真であることを示す情報を含む場合に、前記第2の減色処理を選択し、
    前記第1の減色処理は、前記特定の減色処理と、前記第2の減色処理と、を含む、コンピュータプログラム。
  10. 画像処理装置のためのコンピュータプログラムであって、
    前記画像処理装置は、前記画像処理装置が実行可能な複数種類の減色処理であって、画像データに含まれる全ての画素によって表される色の数を減少させるための処理方法が異なる前記複数種類の減色処理のそれぞれについて、当該減色処理を示す処理情報と、当該減色処理を実行すべき画像データの種類を特定するための特定情報と、の組合せを格納するメモリを備え、
    前記コンピュータプログラムは、前記画像処理装置に搭載されるコンピュータに、以下の各処理、即ち、
    前記画像データを取得するデータ取得処理と、
    前記画像データによって表される画像に含まれる1個以上の領域内の画像を表す領域画像データに関する画像情報と、前記メモリ内の前記処理情報と前記特定情報との前記組合せと、を用いて、前記領域画像データに対して実行すべき減色処理を選択する選択処理と、
    選択済みの前記減色処理を前記領域画像データに対して実行することによって、減色済みの画像データを生成する画像生成処理と、を実行させ
    前記画像データは、スキャン処理によって生成される画像データであり、
    前記コンピュータプログラムは、前記画像処理装置に搭載される前記コンピュータに、さらに、前記スキャン処理の設定を示す設定情報を取得する設定取得処理を実行させ、
    前記画像情報は、取得済みの前記設定情報を含む、コンピュータプログラム。
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