JP2014017562A - 制御装置、および、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】解析処理を含む画像処理を、読み取られた画像に応じて、適切に決定できる技術を提供する。
【解決手段】複数の読取部の中から原稿の画像の読み取りを指示された読取部を特定する。特定された読取部が原稿を静止させて原稿の画像を読み取る第1読取部であることを含む第1条件が満たされる場合には、読み取られた画像から第1種領域を抽出する第1解析処理を、適用すべき解析処理として決定する。特定された読取部が原稿を搬送させて原稿の画像を読み取る第2読取部であることを含む第2条件が満たされる場合には、読み取られた画像から第2種領域を抽出する第2解析処理を、適用すべき解析処理として決定する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、原稿を読み取る読取装置によって読み取られた画像の処理に関するものである。
従来から、スキャナ等の画像読取装置によって読み取られた画像に対して種々の処理が行われている。例えば、原稿を読み取って得られた画像を解析することによって原稿の種類(例えば、文字、網点、印画紙写真)を判定し、判定された種類に応じて、画像処理に用いる設定値であるテーブルやパラメータを変更する技術が提案されている。
特開2009−182930号公報 特開2012−19483号公報 特開2008−87224号公報 特開2001−111814号公報
読み取られた画像は種々の種類の領域を含み得るので、読み取られた画像を適切に解析することは容易ではなかった。このような問題は、画像の解析に限らず、解析結果を利用する画像処理に共通する問題であった。
本発明の主な利点は、解析処理を含む画像処理を、読み取られた画像に応じて、適切に決定できる技術を提供することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]原稿の画像を読み取る複数の読取部を有する読取装置によって読み取られた画像の処理を制御する制御装置であって、原稿の画像の読み取りのために指示された読み取り条件を特定する特定部と、前記特定された読み取り条件に応じて、読み取られた画像に適用すべき解析処理を決定する解析決定部と、を備え、前記特定部は、複数の読取部の中から前記原稿の画像の読み取りを指示された読取部を特定する読取特定部を含み、前記解析決定部は、前記特定された読取部が前記原稿を静止させて前記原稿の画像を読み取る第1読取部であることを含む第1条件が満たされる場合には、前記読み取られた画像から第1種領域を抽出する第1解析処理を、前記適用すべき解析処理として決定し、前記特定された読取部が前記原稿を搬送させて前記原稿の画像を読み取る第2読取部であることを含む第2条件が満たされる場合には、前記読み取られた画像から第2種領域を抽出する第2解析処理を、前記適用すべき解析処理として決定する、制御装置。
この構成によれば、画像の読み取りに利用される読取部が、複数の読取部の中から、原稿の画像の種類に応じて指示される場合に、解析処理を含む画像処理を、読み取られた画像に応じて、適切に決定できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、制御方法および制御装置、画像処理方法および画像処理装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)、等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例としての複合機を示す説明図である。 画像データ生成処理のフローチャートである。 設定項目と設定項目毎の選択肢との表である。 読み取られた画像の例を示す概略図である。 読取設定と解析処理の要否との対応関係の一例を示す表である。 読取設定と解析処理の要否との対応関係の一例を示す表である。 読取設定と手順との対応関係の一例を示す表である。 領域決定処理(解析処理)のフローチャートである。 スキャン画像RIの解析結果の一例を示す概略図である。 プロファイル決定のフローチャートである。 第1種プロファイルPFsの概略図である。 第2種プロファイルPFpの概略図である。 Lab色立体Ccの断面の概略図である。 彩度sgと、彩度差dSTと、の関係を示す概略図である。 第3種プロファイルPFg(出力プロファイルPF2g)を生成するための演算式の一例である。 グリッド値gと基準調整量Acとの関係を示すグラフである。 4つの分配ベクトルVa、Vb、Vc、Vdを説明する表である。 第3種プロファイルPFgの生成方法の一例を示す概略図である。
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としての複合機を示す説明図である。この複合機100は、複合機100の全体を制御するCPU110と、DRAM等の揮発性記憶装置120と、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置130と、表示部140と、タッチパネル等の操作部150と、スキャナ160と、プリンタ170と、他の装置(例えば、USBフラッシュメモリ)を接続するためのインタフェース180と、を含んでいる。
スキャナ160は、第1読取部162と、第2読取部164と、を含んでいる。第1読取部162と第2読取部164とは、図示しない1つの光学センサ(例えば、CIS(Contact Image Sensor))を共有している。ただし、第1読取部162が、第1光学センサを含み、第2読取部164が、第1光学センサとは異なる第2光学センサを含んでも良い。
第1読取部162は、原稿を載せるための平らな透明板を含んでいる(「フラットベッド」とも呼ばれる。以下、第1読取部162を「FB」とも呼ぶ)。光学センサは、透明板上に静止する原稿を、移動しながら透明板を通じて光学的に読み取ることによって、原稿の画像(原稿によって表される画像)を表す信号を出力する。原稿は、例えば、画像(文字、線図、写真等)が表面に記録されたシート(例えば、紙やフィルム)である。
第2読取部164は、自動原稿搬送部(ADF(Auto Document Feeder))を含んでいる(以下、第2読取部164を「ADF」とも呼ぶ)。自動原稿搬送部は、ユーザによって準備された複数枚の原稿を、モータの動力を用いて、1枚ずつ自動的に搬送する。光学センサは、所定位置に静止し、自動原稿搬送部によって搬送される原稿を光学的に読み取ることによって、原稿の画像を表す信号を出力する。また、第2読取部164は、原稿のサイズを検出するサイズセンサを含んでいる。
不揮発性記憶装置130は、プログラム132と、色データ134と、色変換プロファイルPFs、PFgと、を格納している(以下、「色変換プロファイル」を、単に「プロファイル」とも呼ぶ)。
CPU110は、プログラム132を実行することによって、処理制御部200と、画像処理部300と、スキャナ制御部410と、プリンタ制御部420と、として機能する。処理制御部200は、特定部202と、解析決定部240と、プロファイル決定部250と、を含んでいる。特定部202は、読取特定部210と、サイズ特定部220と、データ条件特定部230と、を含んでいる。プロファイル決定部250は、プロファイル生成部252を含んでいる。画像処理部300は、解析部310と、色変換部320と、を含んでいる。これらの処理部の機能については、後述する。
図2は、画像データ生成処理のフローチャートである。画像データ生成処理は、スキャナ160(図1)によって読み取られた原稿の画像を表す画像データを生成する。ユーザが表示部140を操作することによって、この処理が開始する。
最初のステップS100では、ユーザが、操作部150(図1)を操作することによって、読取設定(読み取り条件)を入力(指示)する。スキャナ制御部410は、操作部150からの信号を利用して、入力された読取設定を取得し、取得した読取設定を表す設定データを揮発性記憶装置120に格納する。
図3は、設定項目と、設定項目毎の選択肢と、の表である。設定項目は、「データサイズDS(圧縮率CR)」と「読取解像度RS」と「ファイルフォーマットFF」と「指示読取部RD」と「読取領域サイズAS」とである。ユーザは、設定項目毎に、複数の選択肢の中から1つの選択肢を選択(指定)できる。
データサイズDS(圧縮率CR)は、生成される画像データのサイズ(圧縮率)を示している。選択肢は、「大(低圧縮率)」と「中(中圧縮率)」と「小(高圧縮率)」とである。読取解像度RSは、スキャナ160による画像読取の解像度である。選択肢は、「600」と「300」と「200」と「100」とである(単位は、dpi(dot per inch))。ファイルフォーマットFFは、生成される画像データのフォーマットを示している。選択肢は、「JPEG」と「XPS」と「PDF」と「PDF/A」と「署名付PDF」と「暗号化PDF」と「検索可能PDF」と「高圧縮PDF」とである。「PDF/A」は、長期保存のためのPDFである(例えば、カラープロファイルとフォントデータとがPDFデータファイルに埋め込まれている)。「署名付PDF」は、改ざんが行われていないこと等を確認するために、電子署名が付与されたPDFである。「暗号化PDF」は、データがパスワードによって暗号化されたPDFである。「検索可能PDF」は、画像中のテキストを検索できるように、テキストデータが埋め込まれたPDFである。「高圧縮PDF」は、文書画像が、前景画像成分(例えば、文字を表す)とそれ以外の成分とに分離され、成分毎に圧縮が行われることによって生成される、圧縮率の高いPDFである。指示読取部RDは、原稿の画像の読み取りを指示された読取部を示している。選択肢は、「第1読取部(フラットベッド)」と「第2読取部(自動原稿搬送)」とである。読取領域サイズASは、第1読取部162(図2)の透明板上の読取領域のサイズを示している。選択肢は、「L判」と「A5」と「A4」と「A3」とである(L判<A5<A4<A3)。画像を読み取るべき領域は、原稿のサイズ毎に、予め決められている。通常は、読取領域サイズASとしては、原稿のサイズと同じサイズが選択される。ただし、原稿のサイズとは異なるサイズも選択され得る。例えば、原稿のサイズよりも小さいサイズが選択された場合には、原稿内の一部の領域が、読み取られる。なお、第2読取部164が選択される場合には、スキャナ制御部410は、上述のサイズセンサからの信号を利用することによって、原稿のサイズ(すなわち、画像を読み取るべき領域)を自動的に決定する。なお、設定項目と選択肢とは、図3に示す例に限らず、種々の項目と選択肢とを採用可能である。
図2の次のステップS110では、スキャナ制御部410(図1)は、読取設定に従ってスキャナ160を制御する。スキャナ160は、原稿を読み取り、読み取った原稿の画像を表す信号を出力する。スキャナ制御部410は、スキャナ160からの信号を利用することによって、読み取られた画像(スキャン画像と呼ぶ)を表す画像データ(スキャンデータと呼ぶ)を生成し、生成したスキャンデータを、揮発性記憶装置120に格納する。スキャンデータは、マトリクス状に配置された複数の画素毎の色を表している。各画素の色は、例えば、赤Rと緑Gと青Bとの色値(例えば、256段階の値)で表されている。
図4は、読み取られた画像(スキャン画像RI)の例を示す概略図である。スキャン画像RIは、背景BGと、3つのオブジェクト(人物OB1と、グラデーション画像OB2と、棒グラフOB3)を表している。人物OB1の顔の肌を表す1つの画素PX1(肌色画素PX1と呼ぶ)の色値Ci1は、グラデーション画像OB2を表す1つの画素PX2(グラフィック画素PX2と呼ぶ)の色値Ci2と、同じであることとする。
図2の次のステップS120では、特定部202(図1)は、揮発性記憶装置120から設定データ(読取設定)を読み出して、読取設定を特定する。具体的には、読取特定部210は、指示読取部RDを特定し、サイズ特定部220は、読取領域サイズASを特定し、データ条件特定部230は、他の項目(データサイズDSと、読取解像度RSと、ファイルフォーマットFF)を特定する。解析決定部240は、特定された読取設定に応じて、画像解析(解析処理)の要否と画像解析の手順とを決定する。本実施例では、人物の顔の肌を表す領域を抽出する第1解析処理と、グラフィックを表す領域を抽出する第2解析処理と、が実行され得る(図2:ステップS130)。グラフィックは、イラスト、表、グラフ、線図、模様等の描画によって表された画像である。
後述するように、解析処理は、最終的に生成される画像データの画質(例えば、色の見栄えの良さ)を向上するために、行われる。また、ユーザは、画質の重要性に応じて、読取設定を決定する可能性が高い。従って、解析決定部240は、読取設定に応じて、画像解析を行うか否かを決定する。画質の重要性と読取設定との関係は、例えば、以下の通りである。データサイズDSが大きいほど(圧縮率CRが低いほど)、画質が重要である可能性が高い。読取解像度RSが高いほど、画質が重要である可能性が高い。ファイルフォーマットFFが、汎用のフォーマット(例えば、JPEG、XPS、PDF、高圧縮PDF)である場合には、特定の用途のためのフォーマット(例えば、PDF/A、署名付PDF、暗号化PDF、検索可能PDF)と比べて、画質が重要である可能性が高い。第1読取部162(FB)が選択される場合には、第2読取部164(ADF)が選択される場合と比べて、画質が重要である可能性が高い。
図5、図6は、読取設定と解析処理の要否との対応関係の一例を示す表である。図5(A)に示すように、ファイルフォーマットFFが、「PDF/A」、「署名付PDF」、「暗号化PDF」、「検索可能PDF」のいずれかである場合には、判定結果は「解析しない」に設定される。図5(B)に示すように、読取解像度RSが「100」である場合には、判定結果は、「解析しない」に設定される。図5(C)に示すように、データサイズDS(圧縮率CR)が「小(高圧縮率)」である場合には、判定結果は、「解析しない」に設定される。
図6(A)〜図6(E)は、読取解像度RSとデータサイズDS(圧縮率CR)との組み合わせに応じて判定結果が決まる5つの場合C1〜C5を示している。図示するように、5つの場合C1〜C5の間では、指示読取部RDとファイルフォーマットFFとの組み合わせが異なっている。いずれの場合C1〜C5も、「解析する」の判定結果は、複数の組み合わせの中の、読取解像度RSが高く、かつ、データサイズDSが大きい(圧縮率CRが低い)一部の組み合わせから、導出される。「解析する」の判定結果が導出される組み合わせは、場合C1〜C5毎に決定されている。
図2のステップS120において、「解析する」の判定結果が導出された場合には、解析決定部240(図1)は、読取設定に応じて、解析処理の手順を決定する。図7は、読取設定と手順との対応関係の一例を示す表である。図7に示されるように、解析処理の手順は、第1の手順〜第4の手順を含む。各手順は、画像内の人物の顔領域を解析するための第1解析処理と、画像内のグラフィック領域を解析するための第2解析処理と、の少なくとも一方を含む。指示読取部RDが「第2読取部164(ADF)」である場合には、第2手順が選択される(第1解析処理(人物)を含まずに第2解析処理(グラフィック)を含む)。指示読取部RDが「第1読取部162(FB)」である場合には、読取領域サイズASに応じて、手順が選択される。読取領域サイズASが「L判(A5未満)」である場合には、第1手順が選択される(第2解析処理(グラフィック)を含まずに、第1解析処理(人物)を含む)。読取領域サイズASが「A5」以上である場合には、スキャン画像RI中のグラフィック領域の割合(以下「グラフィック割合Rgr」と呼ぶ)に応じて、手順が選択される(グラフィック割合Rgrの詳細については、後述する)。グラフィック割合Rgrが、所定の基準割合Rth以下である場合には、第3手順が選択される(第1解析処理(人物)と第2解析処理(グラフィック)とを含む)。グラフィック割合Rgrが基準割合Rthよりも大きい場合には、第4手順が選択される(第1解析処理(人物)を含まずに、第2解析処理(グラフィック)を含む)。なお、「解析しない」の判定結果が導出された場合には、解析決定部240は、解析手順(すなわち、適用すべき解析処理)を決定せずに、ステップS120を終了する。
図2の次のステップS130では、解析部310(図1)は、解析決定部240によって決定された手順に従って、領域決定処理(解析処理)を実行する。図8は、領域決定処理(解析処理)のフローチャートである。最初のステップS200では、解析部310は、揮発性記憶装置120から、スキャンデータを取得する。次のステップS203では、解析部310は、解析処理の要否判定の結果が「解析する」であるか否かを判定する。要否判定の結果が「解析しない」である場合には(S203:No)、解析部310は、図8の処理を終了する。
要否判定の結果が「解析する」である場合には(S203:Yes)、次のステップS206で、解析部310は、解析決定部240によって決定された手順(解析処理の手順)を特定する。決定された手順が第1手順(図7)である場合には、解析部310は、ステップS210で、第1解析処理を実行する。
第1解析処理では、解析部310は、先ず、スキャンデータを解析することによって、スキャン画像RIから人物の顔領域を抽出する。例えば、図4のスキャン画像RIからは、人物OB1の顔を表す領域が、顔領域として抽出され得る。顔領域の抽出処理としては、公知の処理を採用可能である。例えば、スキャン画像RIからエッジ画素を検出し、検出されたエッジ画素のパターンから、所定の顔パターンと類似する部分を、顔領域として抽出する処理を採用可能である。この代わりに、所定の器官画像(例えば、目や口を表す画像)を用いたパターンマッチングによって、顔領域を抽出する処理を採用可能である。
次に、解析部310は、検出された顔領域の中から、色値が所定の肌色範囲(肌色域)内にある画素(「肌色画素」と呼ぶ)の全体を、肌色領域として抽出する。例えば、図4のスキャン画像RIからは、人物OB1の顔の中の肌色の領域が、肌色領域として抽出され得る。肌色範囲(肌色域)は、人物の肌を表す画素の色値が取り得る範囲(色域)である。肌色範囲は、例えば、赤Rの範囲と緑Gの範囲と青Bの範囲とによって定義される。
ステップS210(図8)の次のステップS240では、解析部310は、スキャン画像RI内の未抽出の領域(肌色領域を除く残りの領域)を通常領域として抽出する。そして、解析部310は、解析結果(領域抽出結果)を揮発性記憶装置120に格納し、図8の処理(第1手順)を終了する。
ステップS206で特定された手順が第2手順(図7)である場合には、解析部310は、ステップS220で、第2解析処理を実行する。第2解析処理では、解析部310は、スキャンデータを解析することによって、スキャン画像RIから多角形を表す領域を、グラフィック領域として、抽出する。例えば、図4のスキャン画像RIからは、グラデーション画像OB2の領域と、棒グラフOB3の領域とが、グラフィック領域として抽出され得る。多角形を表す領域の抽出処理としては、公知の処理を採用可能である。例えば、ハフ(Hough)変換を用いる処理を採用可能である。
ステップS220の次のステップS240では、解析部310は、未抽出の領域(グラフィック領域を除く残りの領域)を、通常領域として抽出する。解析部310は、解析処理結果(領域抽出結果)を揮発性記憶装置120に格納し、図8の処理(第2手順)を終了する。
次に、第3と第4の手順とについて説明する。図7で説明したように、グラフィック割合Rgrに応じて、第3と第4の手順とから手順が選択される。グラフィック割合Rgrは、スキャン画像RIに対するグラフィック領域の割合(面積割合、すなわち、画素数割合)である。図2のステップS120では、グラフィック割合Rgrが未算出であるので、指示読取部RD=第1読取部162(FB)、かつ、読取領域サイズAS≧A5である場合には、解析決定部240は、適用すべき手順が第3手順または第4手順である、と仮判定する。この場合、処理は、図8のステップS206からステップS230へ移行する。
ステップS230では、解析部310は、第2解析処理を実行する。第2解析処理は、ステップS220で実行される第2解析処理と同じである。次のステップS233では、解析決定部240は、ステップS230で抽出されたグラフィック領域を利用してグラフィック割合Rgrを算出し、グラフィック割合Rgrが所定の基準割合Rth以下であるか否かを判定する。グラフィック割合Rgrが基準割合Rth以下であることは、スキャン画像RI内のグラフィック領域を除いた残りの領域に、人物(肌色領域)が含まれている可能性が高いことを、示している。基準割合Rthとしては、画質に大きな影響を与え得る大きさの肌色領域がスキャン画像RIに含まれ得るような値(例えば、75%)を採用することが好ましい。また、基準割合Rthが、読取設定に応じて変化してもよい。例えば、解析決定部240は、読取領域サイズASが大きいほど大きい値を、基準割合Rthとして利用してもよい。
グラフィック割合Rgrが基準割合Rth以下である場合(S233:Yes)、解析決定部240は、第3手順(図7)を選択する。この場合、解析部310は、ステップS236で、スキャン画像RIからグラフィック領域を除いた残りの領域に対して、第1解析処理を実行する。第1解析処理は、ステップS210で実行される第1解析処理と、同じである。
ステップS236の次のステップS240では、解析部310は、未抽出の領域(グラフィック領域と肌色領域とを除く残りの領域)を、通常領域として抽出する。解析部310は、解析結果(領域抽出結果)を揮発性記憶装置120に格納して、図8の処理(第3手順)を終了する。
グラフィック割合Rgrが基準割合Rthよりも大きい場合には(S233:No)、解析決定部240は、第4手順を選択する。この場合、処理は、ステップS240に移行する。第4手順のステップS240では、解析部310は、未抽出の領域(グラフィック領域を除く残りの領域)を、通常領域として抽出する。解析部310は、解析結果(領域抽出結果)を揮発性記憶装置120に格納して、図8の処理(第4手順)を終了する。
図9は、図4のスキャン画像RIの解析結果の一例を示す概略図である。図9では、第3手順が選択されたと仮定している。第3手順では、上述したように、第1解析処理(人物)と、第2解析処理(グラフィック)と、が実行される。図示するように、人物OB1の顔の肌色の部分が、肌色領域FAとして抽出されている。また、グラデーション画像OB2を表す領域が、第1のグラフィック領域GA1として抽出され、棒グラフOB3を表す領域が、第2のグラフィック領域GA2として抽出されている。残りの領域は、通常領域SAとして抽出されている。顔を表す領域の内の肌色ではない領域(例えば、目を表す領域と口を表す領域)は、通常領域SAに含まれている。
図2の次のステップS140では、プロファイル決定部250が、領域の種類毎に適用すべきプロファイルを決定する。図10は、プロファイル決定のフローチャートである。プロファイル決定部250は、通常領域用の第1種プロファイルPFsを決定し(S300)、肌色領域用の第2種プロファイルPFpを決定し(S310)、グラフィック領域用の第3種プロファイルPFgを決定する(S320)。肌色領域が抽出されなかった場合には、ステップS310は省略される。グラフィック領域が抽出されなかった場合には、ステップS320は省略される。
各プロファイルPFs、PFg、PFpは、スキャンデータによって表される色値と、色変換後の色値と、の間の対応関係を定めている。第1種プロファイルPFsは、通常領域が適切な色で表現されるように、決定される。第2種プロファイルPFpは、肌色領域が好ましい色で表現されるように、決定される。第3種プロファイルPFgは、グラフィック領域が鮮やかに表現されるように、決定される。詳細については、後述する。
図2の次のステップS150で、色変換部320(図1)は、揮発性記憶装置120を参照して領域の抽出結果を特定し、領域の種類毎のプロファイルを利用して色変換処理を行う。この色変換によって、色が調整される。図9には、領域毎に適用されるプロファイルが示されている。通常領域SAには、第1種プロファイルPFsが適用され、肌色領域FAには、第2種プロファイルPFpが適用され、グラフィック領域GA1、GA2には、第3種プロファイルPFgが適用される。肌色領域FAの色値は、好ましい色を表す色値に変換され、グラフィック領域GA1、GA2の色値は、鮮やかな色値に変換される。
例えば、図4で説明したように、肌色画素PX1の色変換前の色値Ci1は、グラフィック画素PX2の色変換前の色値Ci2と同じである。しかし、図9に示すように、肌色画素PX1の色変換後の色値Co1は、グラフィック画素PX2の色変換後の色値Co2とは、異なっている。特に、グラフィック画素PX2の色変換後の彩度ST2は、肌色画素PX1の色変換後の彩度ST1よりも、高い。このように、1枚のスキャン画像RIが、人物とグラフィックとを含む場合に、色変換後の画像データは、人物を好ましい色で表現しつつ、グラフィックを鮮やかに表現することができる。
色変換部320は、スキャン画像RIの全ての画素に色変換を行うことによって、色変換後の画像データを生成する。色変換部320は、生成した画像データを、例えば、不揮発性記憶装置130に格納する。色変換の完了に応じて、図2の処理は終了する。ユーザは、生成された画像データを、任意に利用することができる。例えば、色変換部320は、ユーザの指示に応じて、インタフェース180に接続された記憶装置(図示せず)に、色変換後の画像データを格納する。また、プリンタ制御部420は、色変換後の画像データを利用して、画像を印刷してもよい。
図2のステップS120の要否判定の結果が「解析しない」である場合には、図10のステップS300では、プロファイル決定部250は、スキャン画像RIの全体に適用すべきプロファイルとして、第1種プロファイルPFsを決定し、ステップS310、S320を省略する。図2のステップS150では、色変換部320は、スキャン画像RIの全体に、第1種プロファイルPFsを適用する。
次に、プロファイルの詳細について説明する。図11は、第1種プロファイルPFsの概略図である。入力色値Ciは、スキャン画像RIの画素の色値であり、出力色値Coは、色変換後の色値である。本実施例では、入力色値Ciと出力色値Coとは、RGB色空間で表されている。第1種プロファイルPFsは、入力プロファイルPF1と、出力プロファイルPF2s(以下、「第1種出力プロファイルPF2s」とも呼ぶ)と、を含んでいる。入力プロファイルPF1は、入力色値CiのRGB色空間とLab色空間(L*、a*、b*の3成分)とを対応付けている。入力プロファイルPF1は、いわゆる、スキャナ160のICCプロファイルである。L*は、例えば、0〜255の範囲内の値で表され、a*は、例えば、−128〜128の範囲内の値で表され、b*は、例えば、−128〜128の範囲内の値で表されている。出力プロファイルPF2sは、Lab色空間と出力色値CoのRGB色空間とを対応付けている。出力RGB色空間では、赤Rと緑Gと青Bの各色成分は、例えば、0〜255の範囲内の値で表されている。出力プロファイルPF2sは、通常領域が適切な色で表現されるように、予め決定されている。図10のステップS300では、通常領域に適用すべきプロファイルとして、予め準備された第1種プロファイルPFsが、決定される。
各プロファイルPF1、PF2sは、例えば、ルックアップテーブルである。出力プロファイルPF2sは、Lab色空間内に配置された複数のグリッド点毎に、「L*、a*、b*」と「R、G、B」との対応関係を定めている。複数のグリッド点は、例えば、Lab色空間を複数の部分に分割することによって、得られる。図11の実施例では、L*の範囲の分割数と、a*の範囲の分割数と、b*の範囲の分割数とが、それぞれ、Ng(例えば、17)である。なお、2つのプロファイルPF1、PF2sを総合して得られる1つのルックアップテーブルが、第1種プロファイルPFsとして採用されてもよい。
次に、肌色領域用の第2種プロファイルPFpについて説明する。第2種プロファイルPFpは、図11の第1種出力プロファイルPF2sを、第2種出力プロファイルPF2pに置換することによって、生成される。プロファイル生成部252(図1)は、スキャン画像毎に、第2種出力プロファイルPF2pを生成する。
図12は、第2種プロファイルPFpの概略図である。図中には、Lab色立体Ccが示されている。色点Cpは、肌色領域に含まれる画素の色点を示している。色点Cpは、入力プロファイルPF1(図11)を利用することによって算出される。図示された分布領域Axは、全ての色点Cpを含む最小の直方体領域である。プロファイル生成部252は、スキャンデータを解析することによって、分布領域Axを特定する。図12の例では、分布領域Ax内では、L1≦L*≦L2、a1≦a*≦a2、b1≦b*≦b2である。
プロファイル生成部252は、特定した分布領域Axの外にはグリッド点を配置せずに、分布領域Axの内部に、図11の第1種出力プロファイルPF2sと同数のグリッド点を配置する。L*の範囲の分割数と、a*の範囲の分割数と、b*の範囲の分割数とは、それぞれ、Ng(第1種出力プロファイルPF2sの分割数Ngと同じ)である。この結果、第2種出力プロファイルPF2pは、第1種出力プロファイルPF2sと比べて、入出力の対応関係を細かく定めることができる(肌色領域の色を細かく調整できる)。なお、分布領域Axの内部に配置されるグリッド点の総数(「第1グリッド数」と呼ぶ)は、図11の第1種出力プロファイルPF2sのグリッド数(「第2グリッド数」と呼ぶ)と異なっていてもよい。例えば、第1グリッド数が第2グリッド数よりも多くてもよく、この代わりに、第1グリッド数が第2グリッド数よりも少なくても良い。また、第1グリッド数は、図11の第1種出力プロファイルPF2sの複数のグリッドのうちの分布領域Ax内に配置されたグリッドの数よりも、多いことが好ましい。こうすれば、第2種出力プロファイルPF2pを利用することによって、第1種出力プロファイルPF2sを利用する場合と比べて、入出力の対応関係を細かく定めることができる。
プロファイル生成部252は、色データ134を参照することによって、分布領域Ax内の複数のグリッド点毎に、出力色値を決定する。色データ134は、肌色領域のためのL*a*b*とRGBとの対応関係を定めている。色データ134は、例えば、ルックアップテーブルである。プロファイル生成部252は、全てのグリッド点の出力色値を決定することによって、第2種出力プロファイルPF2pを生成し、第2種出力プロファイルPF2pと入力プロファイルPF1とを組み合わせることによって、第2種プロファイルPFpを生成する。
色変換部320は、第2種プロファイルPFpを利用することによって、肌色範囲内の色値を、好ましい色値(第1種プロファイルPFsを適用して得られる色値とは異なる色値)に変換することができる。
次に、グラフィック領域用の第3種プロファイルPFgについて、説明する。本実施例では、第3種プロファイルPFgも、予め、決定されている。第3種プロファイルPFgは、第1種プロファイルPFsを適用する場合と比べて、色変換後の彩度が高くなるように構成されている。本実施例では、第3種プロファイルPFgは、図11の第1種出力プロファイルPF2sを、第3種出力プロファイルPF2gに置換することによって、生成されている。
図13は、第3種出力プロファイルPF2gの一部のグリッド点GPを含む、Lab色立体Ccの断面の概略図である。図中には、L*=50のa*b*平面が示されている。原点Oは、無彩色(a*=b*=0)を示している。図示された例では、分割数Ngは17である。第1グリッド値gaは、グリッド点GPのa*の値をグリッドの数で表したものである。第1グリッド値gaは「−8」から「8」までの整数である。a*=0の場合には、ga=0であり、a*が大きいほどgaも大きい。第2グリッド値gbは、グリッド点GPのb*の値をグリッドの数で表したものである。gbとb*との関係は、gaとa*との関係と同じである。
図14(A)は、図13のa*b*平面を彩度で区分して得られる9つの領域pa0〜pa8を示している。ここでは、彩度として、第1グリッド値gaの絶対値(|ga|)と第2グリッド値gbの絶対値(|gb|)とのうちの大きい値(max(|ga|、|gb|))を採用している。以下、彩度(max(|ga|、|gb|))を、彩度sgと呼ぶ。1つの領域内では、彩度sgは、同じである。
図14(B)は、彩度sgと、彩度差dSTと、の関係を示すグラフである。横軸は、彩度sgを示し、縦軸は、彩度差dSTを示している。彩度差dSTは、第3種プロファイルPFgによる色変換後の色値の彩度から、第1種プロファイルPFsによる色変換後の色値の彩度を引いた差分である。彩度差dSTが大きいほど、同じ色値からの色変換後の2つの色値の間の差、すなわち、第1種プロファイルPFsでの色変換後の色値と、第3種プロファイルPFgでの色変換後の色値と、の差が大きい。色変換後の色値から彩度を算出する方法としては、公知の方法を採用可能である。例えば、R成分値とG成分値とB成分値のうちの、最大値から最小値を引いた差分を、彩度として採用可能である。
図示するように、色変換前の彩度sgが大きいほど、色変換後の彩度差dSTが大きくなるように、第3種プロファイルPFgは構成されている。この結果、色変換部320は、第3種プロファイルPFgを利用する場合には、第1種プロファイルPFsを利用する場合よりも、彩度の高い色値をより鮮やかな色値に変換する。
図13、図14では、L*=50の場合を示したが、L*が他の値である場合も、同様である。彩度sgと彩度差dSTとの関係は、色相(例えば、a*の軸からの角度)とL*との組み合わせ毎に異なってもよい。
図15は、第3種プロファイルPFg(第3種出力プロファイルPF2g)を生成するための演算式の一例を示している。第3種出力プロファイルPF2gは、第1種出力プロファイルPF2sの複数のグリッド点毎の出力色値を修正することによって、生成可能である。図中の第1種出力色値Cs(赤Rs、緑Gs、青Bs)は、第1種出力プロファイルPF2sの出力色値を示し、第3種出力色値Cg(赤Rg、緑Gg、青Bg)は、第3種出力プロファイルPF2gの出力色値を示している。2つの出力色値Cs、Cgは、図13の同じ対象グリッド点Tcに対応付けられている。
第3種出力色値Cgは、第1種出力色値Csに、調整量Avを加算することによって、算出される。調整量Avは、基準調整量Acと、分配ベクトル(例えば、ベクトルVa、Vc)と、に応じて算出される。調整量Avは、第1グリッド値gaを利用して算出される基準調整量Ac(ga)と、第2グリッド値gbを利用して算出される基準調整量Ac(gb)と、を含んでいる。
図16は、グリッド値gと基準調整量Acとの関係を示すグラフである。横軸はグリッド値gを示し、縦軸は基準調整量Acを示している。グリッド値gは、基準調整量Acの算出に利用されるグリッド値(第1グリッド値ga、または、第2グリッド値gb)である。基準調整量Acは、グリッド値gの絶対値のべき乗に比例する。比例係数Acmは、所定値である。指数γは、1よりも大きい所定値である(例えば、4)。グリッド値gがゼロである場合には、基準調整量Acもゼロである。グリッド値gがゼロに近い場合には、基準調整量Acもゼロに近い。グリッド値gがゼロから遠い場合には、グリッド値gがゼロから離れることに応じて基準調整量Acが急上昇する。換言すれば、色変換前の彩度が低い場合には、基準調整量Acがゼロに近く、色変換前の彩度が高い場合には、基準調整量Acが大きい。図中の第7値Ac7は、グリッド値gの絶対値が7である場合の基準調整量Acである。
図17は、4つの分配ベクトルVa、Vb、Vc、Vdと、3つの色成分RGBの分配係数と、の関係を示す表である。分配係数は、基準調整量Acに乗じられる係数を示している。例えば、第1分配ベクトルVaによれば、R成分の調整量は、0.5*Acであり、G成分の調整量は、0.5*Acであり、B成分の調整量は、0.0*Acである(記号「*」は乗算記号)。第1分配ベクトルVaは、正値の第2グリッド値gbのための係数を示し、第2分配ベクトルVbは、正値の第1グリッド値gaのための係数を示し、第3分配ベクトルVcは、負値の第1グリッド値gaのための係数を示し、第4分配ベクトルVdは、負値の第2グリッド値gbのための係数を示している。図13には、a*b*平面内の4つの領域Q1〜Q4と利用される分配ベクトルとの以下の関係が示されている。
右上の第1領域Q1(gb>0、ga<0):Va、Vc
左上の第2領域Q2(gb<0、ga<0):Vc、Vd
左下の第3領域Q3(gb<0、ga>0):Vb、Vd
右下の第4領域Q4(gb<0、ga<0):Va、Vb
対象グリッド点Tcは、第1領域Q1内(ga=−7、gb=7)に配置されているので、図15の演算式では、分配ベクトルVa、Vcが利用される。第1グリッド値ga(−7)から算出される基準調整量Ac(ga)は、第7値Ac7(図16)である。第2グリッド値gb(7)から算出される基準調整量Ac(gb)も、第7値Ac7である。以上により、赤成分値Rsと青成分値Bsとは維持され、緑成分値Gsには、第7値Ac7が加算される。この結果、第3種出力色値Cgは、第1種出力色値Csよりも彩度が高い緑色を表す。
図17の分配ベクトルVa〜Vdは、図13の各領域Q1〜Q4内で彩度が高くなるように、構成されている。例えば、緑に近い色を表す第1領域Q1では、分配ベクトルVa、Vcが利用されるので、R成分およびB成分と比べて、G成分が大きく増大する(緑の彩度が高くなる)。シアンに近い色を表す第2領域Q2では、分配ベクトルVc、Vdが利用されるので、G成分と比べて、B成分が大きく増大し、R成分が減少する(シアンの彩度が高くなる)。マゼンタに近い色を表す第3領域Q3では、分配ベクトルVb、Vdが利用されるので、G成分が減少し、R成分およびB成分が増大する(マゼンタの彩度が高くなる)。赤に近い色を表す第4領域Q4では、分配ベクトルVa、Vbが利用されるので、G成分およびB成分と比べて、R成分が大きく増大する(赤の彩度が高くなる)。
以上のように、第1種出力プロファイルPF2s(図13)の全てのグリッド点の出力色値を、図16の基準調整量Acと図17の分配ベクトルVa〜Vdとを利用して修正することによって、第3種出力プロファイルPF2gが決定される。そして、決定された第3種出力プロファイルPF2gと入力プロファイルPF1とを組み合わせることによって、第3種プロファイルPFgを生成することができる(図15)。
以上のように、第1実施例では、図5〜図8で説明したように、解析決定部240は、読取設定に応じて、画像解析の手順(スキャン画像RIに適用すべき解析処理)を決定する。ここで、第1手順(第1解析処理(肌色領域))が選択されるための条件を第1条件と呼び、第2手順(第2解析処理(グラフィック領域)が選択されるための条件を第2条件と呼ぶ。第1条件は、指示読取部RDが第1読取部162であることを含む(図7)。第2条件は、指示読取部RDが第2読取部164であることを含む(図7)。このように、指示読取部RDに応じて解析処理が決定されるので、解析処理を含む画像処理を、読み取られた画像に応じて、適切に決定できる。
また、図10に示すように、プロファイル決定部250は、肌色領域とグラフィック領域とのいずれとも異なる領域(通常領域)に適用すべきプロファイルとして、第1種プロファイルPFsを決定し、肌色領域に適用すべきプロファイルとして、第2種プロファイルPFpを決定する。従って、肌色領域に、肌色領域に適した第2種プロファイルPFpを適用可能である。また、図12で説明したように、第2種プロファイルPFpは、肌色範囲(図8の第1解析処理参照)に含まれる色値に対応付けられた色変換後の色値が、第1種プロファイルPFsによる色変換後の色値と異なるように、構成されている。従って、プロファイル決定部250は、肌色領域に適した第2種プロファイルPFpを決定できる。また、色変換後の画像データは、人物の肌色を適切な色で表現できる。
また、プロファイル決定部250は、グラフィック領域に適用すべきプロファイルとして、第3種プロファイルPFgを決定する。従って、グラフィック領域に、グラフィック領域に適した第3種プロファイルPFgを適用可能である。また、図14で説明したように、第3種プロファイルPFgは、色変換前の彩度が高いほど彩度差dSTが大きくなるように、構成されている。従って、プロファイル決定部250は、彩度の高い色を示すグラフィック領域に適した第3種プロファイルPFgを決定できる。また、色変換後の画像データは、彩度の高いグラフィックを鮮やかに表現できる。
ここで、第3手順(第1解析処理(肌色領域)と第2解析処理(グラフィック領域))が選択されるための条件を第3条件と呼ぶ。図7に示すように、第1手順のための第1条件は、読取領域サイズASが「L判(A5未満)」であることを含む。第3手順のための第3条件は、指示読取部RDが第1読取部162であり、かつ、読取領域サイズASが「A5」以上であることを含む。従って、第3条件が満たされる場合には、人物(肌色領域)とグラフィックとを含む画像に適した解析処理が決定される。特に、図7、図8で説明したように、第3条件は、さらに、グラフィック割合Rgrが基準割合Rth以下であることを含む。従って、スキャン画像RIが、人物(肌色領域)とグラフィック領域とを含む可能性が高い場合に第3条件が満たされるので、解析決定部240は、肌色領域とグラフィック領域とを含む画像に適した解析処理を決定できる。
また、図5、図6に示すように、解析決定部240は、読取設定(読み取り条件)に応じて、画像解析の要否を決定する。読み取り条件が第1読み取り条件(図5、図6の「解析しない」に対応付けられた条件)である場合、解析決定部240は、スキャン画像RIに適用すべき解析処理を決定せずに(図2:S120)、プロファイル決定部250は、スキャン画像RIの全体に適用すべきプロファイルとして、第1種プロファイルPFsを決定する(図10:S300)。読み取り条件が第2読み取り条件(図5、図6の「解析する」に対応付けられた条件)である場合、解析決定部240は、スキャン画像RIに適用すべき解析処理を決定し(図2、図7、図8)、プロファイル決定部250は、解析処理によって抽出された領域に適用すべきプロファイルを決定する(図10)。このように、読み取り条件が第1読み取り条件である場合には、解析処理が省略されるので、処理に要する時間を短縮できる。
また、図12で説明したように、プロファイル生成部252は、肌色領域に適用すべき第2種プロファイルPFpを、解析処理の結果に応じて生成する。従って、スキャン画像RIに適したプロファイルが、スキャン画像RIに適用され得る。
B.第2実施例:
図10のステップS320で、プロファイル生成部252(図1)は、第3種プロファイルPFgを、解析処理の結果に応じて生成してもよい。第2実施例の他の構成は、上記の第1実施例の構成(図1〜図17)と同じである。図18は、第3種プロファイルPFgの生成方法の一例を示す概略図である。図18(A)は、グラフィック割合Rgrと指数γとの関係を示すグラフである。横軸は、グラフィック割合Rgr(図8:S233)を示し、縦軸は、指数γ(図16)を示している。図示するように、指数γは、グラフィック割合Rgrが大きいほど、大きい。プロファイル生成部252は、グラフィック割合Rgrを算出し、グラフィック割合Rgrに応じて指数γを決定する。
図18(B)は、色変換前の彩度sg(図14(A))と基準調整量Ac(図16)との関係を示すグラフである。横軸は、彩度sgを示し、縦軸は、基準調整量Acを示している。図18(C)は、色変換前の彩度sgと色変換後の彩度差dST(図14(B))との関係を示すグラフである。横軸は、彩度sgを示し、縦軸は、彩度差dSTを示している。図16と同様、彩度sgが大きいほど、基準調整量Acは大きい(図18(B))。また、図14(B)と同様、彩度sgが大きいほど、彩度差dSTが大きい(図18(C))。
図18(B)、図18(C)には、グラフィック割合Rgrの変化に対する対応関係の変化が示されている。図18(B)に示すように、グラフィック割合Rgrが大きいほど、小さい彩度sgで、基準調整量Acが大きくなる。この結果、図18(C)に示すように、グラフィック割合Rgrが大きいほど、小さい彩度sgで、彩度差dSTが大きくなる。
このように、グラフィック割合Rgrが大きい場合には、グラフィック割合Rgrが小さい場合と比べて、グラフィック領域が鮮やかに表現されるように、第3種プロファイルPFgが決定される。従って、色変換後の画像データは、主にグラフィック領域を表す画像を、より鮮やかに表現することができる。逆に、グラフィック割合Rgrが小さい場合には、グラフィック割合Rgrが大きい場合と比べて、グラフィック領域の彩度が抑制されるように、第3種プロファイルPFgが決定される。従って、原稿が、人物と小さいグラフィック領域とを表す場合に、小さいグラフィック領域が鮮やかに表現されて意図せずに目立つ可能性を低減できる。
なお、第3種プロファイルPFgの生成方法としては、上述した方法とは異なる他の方法を採用可能である。例えば、第1種プロファイルPFsの出力色値(RGB)を、色相H、彩度S、輝度Vの色値に変換し、色変換前の彩度が高いほど彩度Sを増大させ、調整後のHSVの色値をRGBの色値に変換することによって、第3種プロファイルPFgの出力色値(RGB)を決定してもよい。
C.変形例:
(1)第1解析処理(図8)で抽出される領域(以下「第1種領域」と呼ぶ)としては、肌色領域に限らず、他の領域(例えば、青色領域(空領域)や緑色領域(植物領域))を採用可能である。一般的には、特定の色域の色によって表される領域を採用可能である。
第1種領域用の第2種プロファイルPFpの構成としては、第1種領域の色域(特定色域)内の第1色値に対応付けられる色変換後の色値が、第1種領域に適した色値となるような、種々の構成を採用可能である。例えば、第2種プロファイルPFpによる第1色値からの色変換後の色値としては、第1種プロファイルPFsによる第1色値からの色変換後の色値と異なる色値を採用可能である。
(2)第2解析処理(図8)で抽出される領域(以下「第2種領域」と呼ぶ)としては、多角形を表す領域に限らず、円または楕円を表す領域等の種々のグラフィックを表す領域を採用可能である。そのような第2種領域を抽出する方法としては、ハフ変換に限らず、パターンマッチング等の種々の方法を採用可能である。
第2種領域用の第3種プロファイルPFgの構成としては、色変換前の彩度sgが大きいほど色変換後の彩度差dSTが大きくなるような構成(図14(B))に限らず、種々の構成を採用可能である。例えば、色変換前の色空間内の少なくとも一部の領域内で、明るさ(例えば、L*)と色相とを固定した場合に、色変換前の彩度が高いほど、色変換後の彩度と色相と明度とのうちの少なくとも1つの色成分の値の差が大きくなるような構成を採用可能である。色変換後の色成分の値の差は、第1種プロファイルPFsと第3種プロファイルPFgとの間の色変換後の色成分の値の差である。ここで、色変換後の色値の差が、色変換前の彩度が高いほど大きくなるような構成を採用可能である。色変換後の色値の差としては、例えば、第1種プロファイルPFsによる色変換後の色値と、第3種プロファイルPFgによる色変換後の色値と、の間のユークリッド距離を採用可能である。
(3)通常領域用のプロファイルとして、第2種プロファイルPFp、または、第3種プロファイルPFgが決定されてもよい(第1種プロファイルPFsは省略)。なお、通常領域は「第1種領域と第2種領域とのいずれとも異なる特定種類の領域」の例である。
(4)読取設定(読み取り条件)と、適用すべき解析処理との関係としては、図7、図8の関係とは異なる関係を採用可能である。例えば、読取領域サイズASの閾値が「A5」と異なってもよい(例えば、「A4」)。指示読取部RDが第1読取部162である場合、読取領域サイズASに拘わらずに、第2解析処理が選択されずに、第1解析処理が選択されてもよい。指示読取部RDが第1読取部162である場合、読取領域サイズASに拘わらずに、第1解析処理と第2解析処理との両方が選択されてもよい。指示読取部RDが第1読取部162であり、かつ、読取領域サイズASが閾値以上である場合、グラフィック割合Rgrに拘わらずに、第1解析処理と第2解析処理との両方が選択されてもよい。
また、読取設定(読み取り条件)と、解析処理の要否との関係としては、図5、図6の関係とは異なる関係を採用可能である。例えば、「解析しない」の読取解像度RSの上限が「200」でもよい。また、読取設定に拘わらずに解析処理を行うこととしてもよい。
(5)第1種領域用の第2種プロファイルPFpは、予め決定されていてもよい。例えば、プロファイル生成部252は、第3種プロファイルPFgのみを、解析結果に応じて生成してもよい。また、プロファイル生成部252を省略してもよい。
(6)色変換プロファイルによる色変換後の色空間としては、RGB色空間とは異なる任意の色空間を採用可能である。例えば、プリンタ170の色材の種類によって表される色空間(例えば、CMYK色空間)を採用可能である。こうすれば、色変換部320は、色変換によって、印刷用の画像データを生成できる。
(7)図1に示す実施例において、画像処理のための機能(例えば、処理制御部200と画像処理部300の機能)は、複合機100と異なる種類の装置(例えば、デジタルカメラ、スキャナ、パーソナルコンピュータ、スマートフォン)によって実現されてもよい。画像処理部300の機能を実現する装置とは異なる装置が、処理制御部200の機能を実現してもよい。ネットワークを介して互いに通信可能な複数の装置(例えば、コンピュータ)が、処理制御部200の機能を一部ずつ分担して、全体として、処理制御部200の機能を提供してもよい(これらの装置を備えるシステムが制御装置に対応する)。同様に、複数の装置を備えるシステムが、全体として、画像処理部300の機能を提供してもよい(このシステムは画像処理装置に対応する)。また、処理制御部200と画像処理部300の機能を実現する装置(またはシステム)は、画像処理装置と呼ぶことができる。
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図1の処理制御部200の機能を、論理回路を有する専用のハードウェア回路によって実現してもよい。
また、本発明の機能の一部または全部がコンピュータプログラムで実現される場合には、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)に格納された形で提供することができる。プログラムは、提供時と同一または異なる記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に格納された状態で、使用され得る。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、メモリーカードやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種ROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスクドライブ等のコンピュータに接続されている外部記憶装置も含んでいる。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
100...複合機、110...CPU、120...揮発性記憶装置、130...不揮発性記憶装置、132...プログラム、134...色データ、140...表示部、150...操作部、160...スキャナ、162...第1読取部、164...第2読取部、170...プリンタ、180...インタフェース、200...処理制御部、202...特定部、210...読取特定部、220...サイズ特定部、230...データ条件特定部、240...解析決定部、250...プロファイル決定部、252...プロファイル生成部、300...画像処理部、310...解析部、320...色変換部、410...スキャナ制御部、420...プリンタ制御部、PFs...第1種プロファイル、PFp...第2種プロファイル、PFg...第3種プロファイル、

Claims (10)

  1. 原稿の画像を読み取る複数の読取部を有する読取装置によって読み取られた画像の処理を制御する制御装置であって、
    原稿の画像の読み取りのために指示された読み取り条件を特定する特定部と、
    前記特定された読み取り条件に応じて、読み取られた画像に適用すべき解析処理を決定する解析決定部と、
    を備え、
    前記特定部は、複数の読取部の中から前記原稿の画像の読み取りを指示された読取部を特定する読取特定部を含み、
    前記解析決定部は、
    前記特定された読取部が前記原稿を静止させて前記原稿の画像を読み取る第1読取部であることを含む第1条件が満たされる場合には、前記読み取られた画像から第1種領域を抽出する第1解析処理を、前記適用すべき解析処理として決定し、
    前記特定された読取部が前記原稿を搬送させて前記原稿の画像を読み取る第2読取部であることを含む第2条件が満たされる場合には、前記読み取られた画像から第2種領域を抽出する第2解析処理を、前記適用すべき解析処理として決定する、
    制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記読み取られた画像の色を表す色の値を調整する色変換のために適用すべき色変換プロファイルを決定するプロファイル決定部を含み、
    前記プロファイル決定部は、
    前記第1種領域と前記第2種領域とのいずれとも異なる特定種類の領域に適用すべき色変換プロファイルとして、第1種色変換プロファイルを決定し、
    前記第1種領域に適用すべき色変換プロファイルとして、前記第1種色変換プロファイルとは異なる第2種色変換プロファイルを決定する、
    制御装置。
  3. 請求項2に記載の制御装置であって、
    前記第2種色変換プロファイルは、前記第2種色変換プロファイルによって前記色変換の前に特定の色域に含まれる第1色の値に対応付けられる前記色変換の後の色の値が、前記第1種色変換プロファイルによって前記第1色の値に対応付けられる前記色変換の後の色の値と異なるように、構成されている、
    制御装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の制御装置であって、
    前記読み取られた画像の色を表す色の値を調整する色変換のために適用すべき色変換プロファイルを決定するプロファイル決定部を含み、
    前記プロファイル決定部は、
    前記第1種領域と前記第2種領域とのいずれとも異なる特定種類の領域に適用すべき色変換プロファイルとして、第1種色変換プロファイルを決定し、
    前記第2種領域に適用すべき色変換プロファイルとして、前記第1種色変換プロファイルとは異なる第3種色変換プロファイルを決定する、
    制御装置。
  5. 請求項4に記載の制御装置であって、
    前記第3種色変換プロファイルは、前記第3種色変換プロファイルによって前記色変換の前の第2色の値に対応付けられる前記色変換の後の色の値と、前記第1種色変換プロファイルによって前記第2色の値に対応付けられる前記色変換の後の色の値と、の間の差が、前記第2色の彩度が高いほど大きくなるように、構成されている、
    制御装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の制御装置であって、
    前記特定部は、前記画像の読み取りのために指示された、画像を読み取るべき領域のサイズを特定するサイズ特定部を含み、
    前記第1条件は、前記特定された読取部が前記第1読取部であり、かつ、前記特定されたサイズが所定サイズ未満であることを含み、
    前記解析決定部は、
    前記特定された読取部が前記第1読取部であり、かつ、前記特定されたサイズが前記所定サイズ以上であることを含む第3条件が満たされる場合には、前記第1解析処理と前記第2解析処理とを、前記適用すべき解析処理として決定する、
    制御装置。
  7. 請求項6に記載の制御装置であって、
    前記第3条件は、さらに、前記読み取られた画像に対する前記第2種領域の割合が基準割合以下であることを含む、
    制御装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の制御装置であって、
    前記読み取られた画像の色を表す色の値を調整する色変換のために適用すべき色変換プロファイルを決定するプロファイル決定部を含み、
    前記特定された読み取り条件が、第1読み取り条件である場合には、
    前記解析決定部は、前記適用すべき解析処理を決定せずに、
    前記プロファイル決定部は、前記読み取られた画像の全体に適用すべき色変換プロファイルとして、第1種色変換プロファイルを決定し、
    前記特定された読み取り条件が、第2読み取り条件である場合には、
    前記解析決定部は、前記適用すべき解析処理を決定し、
    前記プロファイル決定部は、前記解析処理によって抽出された領域に適用すべき色変換プロファイルを決定する、
    制御装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の制御装置であって、
    前記読み取られた画像の色を表す色の値を調整する色変換のために適用すべき色変換プロファイルを決定するプロファイル決定部を含み、
    前記プロファイル決定部は、前記適用すべき色変換プロファイルを、前記解析処理の結果に応じて生成するプロファイル生成部を含む、
    制御装置。
  10. 原稿の画像を読み取る複数の読取部を有する読取装置によって読み取られた画像の処理を制御する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
    原稿の画像の読み取りのために指示された読み取り条件を特定する特定機能と、
    前記特定された読み取り条件に応じて、読み取られた画像に適用すべき解析処理を決定する解析決定機能と、
    をコンピュータに実現させ、
    前記特定機能は、複数の読取部の中から前記原稿の画像の読み取りを指示された読取部を特定する機能を含み、
    前記解析決定機能は、
    前記特定された読取部が前記原稿を静止させて前記原稿の画像を読み取る第1読取部であることを含む第1条件が満たされる場合には、前記読み取られた画像から第1種領域を抽出する第1解析処理を、前記適用すべき解析処理として決定する機能と、
    前記特定された読取部が前記原稿を搬送させて前記原稿の画像を読み取る第2読取部であることを含む第2条件が満たされる場合には、前記読み取られた画像から第2種領域を抽出する第2解析処理を、前記適用すべき解析処理として決定する機能と、
    を含む、プログラム。
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