JP2015154425A - 画像処理装置、および、コンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像のサイズを変更して出力する場合に、画像にスジが発生することを抑制しつつ、処理の負荷を低減する。
【解決手段】画像処理装置は、対象画像とは異なるサイズの出力画像を表す出力画像データを生成する場合に、対象画像データに対して第1の処理を実行して生成される出力画像データで表される画像内にスジが発生し得ることを示す特定の条件が満たされるか否かを判断する判断部と、特定の条件が満たされない場合に、対象画像データに対して第1の処理を実行して、出力画像データを生成し、特定の条件が満たされる場合に、対象画像データに対して第2の処理を実行して、出力画像データを生成する生成部とを備える。第1の処理は、ドットデータに変換する変換処理と、変換処理後にサイズを変更する処理と、を含む。第2の処理は、変換処理前にサイズを変更する処理と、サイズ変更後の画像データに対する変換処理と、を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、印刷などのためにハーフトーン処理を用いて画像データを生成する画像処理に関する。
プリンタやファクシミリを用いて出力される画像を表す画像データには、例えば、二値画像データのような画素ごとにドットの形成状態(例えば、ドットのオンとオフ)を表すドットデータが用いられる。このために、このドットデータを生成する画像処理装置では、RGB表色系などで表される多階調画像データをドットデータに変換する処理が行われる。例えば、特許文献1の装置は、多階調画像データによって表される画像を拡大して印刷するために、多階調画像データに対して、画像のサイズを拡大する拡大処理を実行する。そして、当該装置は、拡大処理後の多階調画像データに対して、ハーフトーン処理を実行して、ドットデータを生成している。
特開2001−292310号公報
しかしながら、多階調画像データに対する拡大処理は、処理の負荷が比較的高いので、必要なメモリや処理時間が過大になる可能性があった。一方で、ドットデータに対して拡大処理を実行する場合には、拡大処理後のドットデータによって表される画像にスジが表れる不具合が発生する可能性があった。例えば、スジは、拡大処理によって追加された画素列に沿って現れやすい。このような課題は、処理対象の画像を拡大して出力する場合に限らず、処理対象の画像のサイズを変更(具体的には、拡大または縮小)して出力する場合に共通する課題であった。
本発明は、処理対象の画像のサイズを変更して出力する場合に、画像にスジが発生することを抑制しつつ、処理の負荷を低減することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]画像処理装置であって、
処理対象の画像を表す対象画像データであって、画素ごとに階調値を含む前記対象画像データを取得する取得部と、
前記対象画像データに基づいて、前記処理対象の画像とは異なるサイズの出力画像を表す出力画像データを生成する場合に、特定の条件が満たされるか否かを判断する判断部であって、前記特定の条件は、前記対象画像データに対して第1の処理を実行することによって生成され得る前記出力画像データによって表される前記出力画像内にスジが発生し得ることを示す条件であり、前記第1の処理は、画素ごとに階調値を含む画像データを画素ごとにドットの形成状態を表すドットデータに変換する変換処理と、前記変換処理後に画像のサイズを変更する処理と、を含む、前記判断部と、
前記特定の条件が満たされない場合に、前記対象画像データに対して前記第1の処理を実行することによって前記出力画像データを生成し、前記特定の条件が満たされる場合に、前記対象画像データに対して第2の処理を実行することによって前記出力画像データを生成する生成部であって、前記第2の処理は、前記変換処理前に画像のサイズを変更する処理と、サイズが変更された後の画像データに対する前記変換処理と、を含む、生成部と、
を備える、画像処理装置。
第2の処理は、第1の処理より処理の負荷が高くなる。一方、第1の処理によって生成される出力画像データによって表される画像は、スジが発生する場合がある。上記構成によれば、特定の条件が満たされない場合に、第1の処理によって出力画像データが生成され、特定の条件が満たされる場合に、第2の処理によって出力画像データが生成される。したがって、出力画像データによって表される画像にスジが発生することを抑制しつつ、処理の負荷を低減することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、印刷装置、ファクシミリ、画像処理方法、装置または方法を実現するためのコンピュータプ口グラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例としての複合機200の構成を示すブロック図である。 第1実施例の画像処理のフローチャートである。 ドットデータに対するサイズ変更処理の説明図である。 RGB画像データに対するサイズ変更処理の説明図である。 第1実施例のスジ発生判断処理のフローチャートである。 ドット画像の一例を示す図である。 第2実施例のスジ発生判断処理のフローチャートである。 ドット画像の一例を示す図である。 第3実施例のスジ発生判断処理のフローチャートである。 ドット画像の一例を示す図である。 第4実施例のスジ発生判断処理のフローチャートである。 第5実施例のスジ発生判断処理のフローチャートである。 第6実施例の画像処理のフローチャートである。 第6実施例のスジ発生判断処理のフローチャートである。 第7実施例のスジ発生判断処理のフローチャートである。
A.第1実施例:
A−1:複合機200の構成
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明の一実施例としての複合機200の構成を示すブロック図である。
複合機200は、CPU210と、ハードディスクドライブやEEPROMなどの不揮発性記憶装置220と、RAMなどの揮発性記憶装置230と、画像を印刷するプリンタ部240と、光学的に対象物(例えば、紙の文書)を読み取ることによってスキャンデータを取得するスキャナ部250と、タッチパネルやボタンなどの操作部260と、タッチパネルと重畳された液晶パネルなどの表示部270と、パーソナルコンピュータ300やUSBメモリ(図示省略)などの外部装置とデータ通信を行うためのインターフェースを含む通信部280と、を備えている。
プリンタ部240は、印刷材として複数色(例えば、CMYKの4色)のトナーを用いて画像を印刷するレーザプリンタとしての機能を実現する。
不揮発性記憶装置220は、プログラム222を格納している。プログラム222は、例えば、複合機200の出荷時に、予め揮発性記憶装置230に記憶される形態で提供される。プログラム222は、CD−ROMやDVD−ROMなどに格納された形態で提供されても良く、ネットワークを介して複合機200に接続されたサーバからダウンロードされる形態で提供されても良い。揮発性記憶装置230には、CPU210が処理を行う際に生成される種々の中間データを一時的に格納するバッファ領域231が設けられている。
CPU210は、プログラム222を実行することにより、プリンタ部240やスキャナ部250を制御して印刷やスキャンを実行する装置制御部50と、後述する画像処理を実行する画像処理部100と、して機能する。
A−2:画像処理
A−2−1:画像処理の概要
図2は、第1実施例の画像処理のフローチャートである。この画像処理は、処理対象の画像を表す対象画像データを用いて、印刷データを生成する処理である。例えば、この画像処理は、ユーザによる印刷指示に応じて開始される。印刷指示は、例えば、操作部260を介して受け付けられる指示や、パーソナルコンピュータ300から送信される指示を含む。
ステップS10では、画像処理部100(図1)は、対象画像データを取得する。対象画像データは、例えば、通信部280に接続されたUSBメモリや、パーソナルコンピュータ300から取得される。対象画像データは、例えば、PostScript、PDF、XPSなどのページ記述言語を用いて記述されている。
ステップS15では、画像処理部100は、印刷倍率を決定する。印刷倍率は、対象画像データによって表される対象画像の特定の方向のサイズ(例えば、横方向または縦方向の画素数)に対する印刷画像の特定の方向のサイズの比率(サイズ比)で表すものとする。本実施例では、後述するサイズ変更処理で、縦横比を保持したまま画像の拡大または縮小が実行される。このために、縦方向の印刷倍率と横方向の印刷倍率とは、常に同じであるので、区別する必要はない。印刷倍率は、例えば、ユーザの指定に基づいて決定される。ユーザによって指定される印刷倍率を示す情報は、例えば、印刷指示に含まれている。また、印刷倍率は、印刷用紙のサイズに応じて決定されても良い。本実施例の印刷倍率は、例えば、0.9、1.0、1.2、2などの数値で表される。1より小さい印刷倍率は、対象画像より印刷画像のサイズが小さいことを意味し、1より大きな印刷倍率は、対象画像より印刷画像のサイズが大きいことを意味する。
ステップS20では、画像処理部100は、ラスタライズ処理を実行する。ラスタライズ処理は、対象画像データを、ビットマップデータに変換する処理である。ビットマップデータは、例えば、画素ごとに、RGB表色系の色値(RGB値)で画素の色を表すRGB画像データである。各RGB値は、赤(R)と緑(G)と青(B)の3つの色成分の階調値(例えば、0〜255の256階調)を含む。
ステップS25では、画像処理部100は、スジ発生判断処理を実行する。スジ発生判断処理は、対象画像データに対して第1の処理を実行して生成される印刷データによって表される印刷画像内にスジが発生しやすいか否かを判断する処理である。第1の処理は、後述するステップS35〜S45の処理である。印刷画像内に発生し得るスジは、画像処理前の対象画像内には、存在しないが、印刷画像内には発生するスジである。このようなスジは、印刷画像の見栄えの低下を招く。スジ発生判断処理の詳細は、後述する。
ステップS30では、画像処理部100は、スジ発生判断処理にて、印刷画像内にスジが発生しやすいか否かを判断する。スジが発生しやすいと判断されていない場合、すなわち、スジが発生し難いと判断された場合には(ステップS30:NO)、画像処理部100は、第1の処理を実行して印刷データを生成する(ステップS35〜S45)。
具体的には、ステップS35では、画像処理部100は、ラスタライズ処理後の対象画像データ(RGB画像データ)に対して色変換処理を実行する。色変換処理は、RGB画像データを、トナーの色に対応する4個の色成分(C、M、Y、K)の階調値(成分値)で画素ごとの色を表すCMYK画像データに変換する処理である。色変換処理は、RGB値と、CMYK表色系の色値(CMYK値)とを対応付けるルックアップテーブルを用いて行われる。CMYK値は、シアン(C)とマゼンタ(M)とイエロ(Y)とブラック(K)の4個の色成分の階調値(例えば、0〜255の256階調)を含む。
続くステップS40では、画像処理部100は、色変換処理後の対象画像データ(CMYK画像データ)に対して、ハーフトーン処理を実行する。ハーフトーン処理は、CMYK画像データを、CMYKの各成分について画素ごとにドットの形成状態を表すドットデータに変換する処理である。ハーフトーン処理には、ディザマトリクスを利用したディザ法が用いられる。本実施例では、ドットデータの各画素の値は、ドットが形成されることを示す値(例えば、「1」)と、ドットが形成されないことを示す値(例えば、「0」)と、のいずれかの値を取る。すなわち、本実施例のドットデータは、二値画像データである。ドットデータに含まれる複数個の画素のうち、ドットが形成されることを示す値を有する画素をドット形成画素と呼び、ドットが形成されないことを示す値を有する画素を非ドット形成画素と呼ぶ。
続くステップS45では、画像処理部100は、ハーフトーン処理後の対象画像データ(ドットデータ)に対して、サイズを変更するサイズ変更処理を実行する。ステップS45のサイズ変更処理は、ステップS15で決定された印刷倍率で、ドットデータのサイズ、すなわち、縦方向の画素数と横方向の画素数とをそれぞれ変更する処理である。この結果、対象画像は、縦横比が維持されたまま、拡大または縮小される。印刷倍率が1より小さい場合には、サイズ変更処理は、縮小処理であり、印刷倍率が1より大きい場合には、サイズ変更処理は、拡大処理である。
図3は、ドットデータに対するサイズ変更処理の説明図である。図3(A)の画像DI1は、サイズ変更処理前のドットデータによって表される画像(以下、処理前画像とも呼ぶ)を表す。図3(B)の画像DI2は、サイズ変更処理後のドットデータによって表される画像(以下、処理後画像とも呼ぶ)を表す。ドットデータに対するサイズ変更処理は、例えば、ニアレストネイバー法を用いてCMYKの色成分ごとに行われる。
ニアレストネイバー法について具体的に説明する。ニアレストネイバー法では、処理後画像DI2の各画素PBの位置に対応する処理前画像DI1内の位置に最も近い処理前画像DI1内の画素PAが選択される。そして、選択された画素PAの値が、処理後画像DI2の画素PBの値とされる。
ここで、処理後画像DI2の各画素PBの位置に対応する処理前画像DI1内の位置について説明する。ここで、処理後画像DI2と処理前画像DI1に限らず、2個の特定の画像(第1の画像と第2の画像とする)の間における互いに対応する位置は、以下のように定義できる。矩形の画像の左上、右下の2個の角の座標(X、Y)を(0、0)、(1、1)となるように正規化した座標系で、第1の画像内の位置を表した場合に、特定の位置の座標が(X1、X2)であるとする。この場合に、第1の画像の特定の位置に対応する第2の画像の位置は、同様に正規化された座標系での第2の画像内の位置を表した場合に、同じ座標(X1、X2)で表される位置である。
図3は、印刷倍率が2/3である場合の例、すなわち、縦方向の画素数および横方向の画素数をそれぞれ2/3にする(総画素数を4/9分にする)例を示している。図3には、処理後画像DI2の1個の画素PB1の位置CP1と、画素PB1の位置CP1に対応する処理前画像DI1内の位置CP2が示されている。処理後画像DI2の1個の画素PB1の値は、処理前画像DI1内の対応する位置CP2に最も近い処理前画像DI1の画素PA1の値に決定される。ニアレストネイバー法による縮小処理は、縮小前の画像から、縮小率に応じて、画素を間引く処理と言うことができる。
以上の説明から解るように、ドットデータに対するサイズ変更処理では、処理前のドットデータに含まれる複数個の画素の値の中から、処理後のドットデータの画素の値が選択される。ドットデータに対するサイズ変更処理では、処理前のドットデータの選択された画素の値は、処理後のドットデータの画素の値としてそのまま用いられる。また、ドットデータに対するサイズ変更処理は、二値を扱う処理である。このために、ドットデータに対するサイズ変更処理は、計算時間が比較的短く、必要なメモリ量も比較的少ない。すなわち、ドットデータに対するサイズ変更処理は、処理の負荷が比較的低い。
以上のステップS35〜S45の第1の処理が実行されることによって、印刷倍率に従ってサイズが変更された印刷画像を表すドットデータ(すなわち、印刷データ)が生成されて、画像処理は終了される。
ステップS30にて、スジが発生しやすいと判断された場合には(ステップS30:YES)、画像処理部100は、第2の処理を実行して印刷データを生成する(ステップS50〜S60)。
具体的には、画像処理部100は、ラスタライズ処理後の対象画像データ(RGB画像データ)に対してサイズ変更処理を実行する(ステップS50)。ステップS50のサイズ変更処理は、ステップS15で決定された印刷倍率で、RGB画像データのサイズ、すなわち、縦方向の画素数と横方向の画素数とをそれぞれ変更する処理である。
図4は、RGB画像データに対するサイズ変更処理の説明図である。図4(A)の画像MI1は、サイズ変更処理前のRGB画像データによって表される画像(以下、処理前画像とも呼ぶ)を表す。図4(B)の画像MI2は、サイズ変更処理後のRGB画像データによって表される画像(以下、処理後画像とも呼ぶ)を表す。
RGB画像データに対するサイズ変更処理は、例えば、バイキュービック法を用いてRGBの色成分ごとに行われる。バイキュービック法を用いたサイズ変更処理では、処理前のRGB画像データに含まれる16個の対応画素の値を用いて、処理後のRGB画像データに含まれる1個の画素の値が生成される。
バイキュービック法について具体的に説明する。バイキュービック法では、処理後画像MI2の各画素PDの位置に対応する処理前画像MI1内の位置の周囲に位置する16個の画素PCが、対応画素として選択される。そして、選択された16個の画素PCの値を用いて、3次関数による補間演算が行われることによって、処理後画像MI2の画素PDの値が算出される。
図4は、印刷倍率が2/3である場合の例を示している。図4には、処理後画像MI2の1個の画素PD1の位置CP3と、画素PD1の位置CP3に対応する処理前画像MI1内の位置CP4が示されている。処理後画像MI2の1個の画素PD1の値は、処理前画像MI1内の対応する位置CP4を含む領域RA内の16個の画素PCを用いて算出される。
以上の説明から解るように、RGB画像データに対するサイズ変更処理では、処理前のRGB画像データに含まれる複数個の画素の値を用いて、補間演算が行われる。また、RGB画像データに対するサイズ変更処理は、比較的階調数が多い階調値(例えば、256階調)を扱う処理である。このために、RGB画像データに対するサイズ変更処理は、計算時間が比較的長く、必要なメモリ量も比較的多い。すなわち、RGB画像データに対するサイズ変更処理は、処理の負荷が比較的高い。
続くステップS55(図2)では、画像処理部100は、サイズ変更処理後の対象画像データ(RGB画像データ)に対して、色変換処理を実行する。この結果、サイズ変更処理後の対象画像データは、CMYK画像データに変換される。
続くステップS60では、画像処理部100は、色変換処理後の対象画像データ(CMYK画像データ)に対して、ハーフトーン処理を実行する。
以上のステップステップS50〜S60の第2の処理が実行されることによって、印刷倍率に従ってサイズが変更された印刷画像を表すドットデータ(すなわち、印刷データ)が生成されて、画像処理は終了される。
画像処理が終了されると、装置制御部50(図1)は、第1の処理または第2の処理によって生成された印刷データに基づいて、プリンタ部240を制御して、印刷画像を用紙に印刷する。
以上の説明から解るように、本実施例の画像処理によって生成される印刷データが、出力画像データの例である。また、本実施例の画像処理における色変換処理とハーフトーン処理との全体が、変換処理の例である。また、本実施例のRGB表色系は、第1の表色系の例であり、CMYK表色系は、第2の表色系の例である。RGB画像データは、第1種の画像データの例であり、CMYK画像データは第2種の画像データの例である。
A−2−3:スジ発生判断処理
図5は、第1実施例のスジ発生判断処理(図2のステップS25)のフローチャートである。ステップS110では、画像処理部100は、対象画像データに対して、図1のステップS35と同様の色変換処理を実行する。ステップS120では、画像処理部100は、色変換処理後の対象画像データ(CMYK画像データ)に対して、図1のステップS40と同様のハーフトーン処理を実行する。
ステップS130では、画像処理部100は、ハーフトーン処理後の対象画像データ(すなわち、ドットデータ)によって表される画像(以下、対象ドット画像とも呼ぶ)に含まれるドット形成画素の個数Ndをカウントする。ここで、CMYK画像データの各成分ドットデータによって表される画像をレイヤーとも呼ぶ。ドット形成画素の個数Ndは、CMYKの4個のレイヤーのドット形成画素の合計値が用いられる。なお、ステップS140では、画像処理部100は、対象ドット画像に含まれる画素の総数Ntをカウントする。画素の総数Ntは、CMYKの4個のレイヤーの画素数の合計値が用いられる。
ステップS150では、画像処理部100は、対象ドット画像に含まれる画素の総数Ntに対するドット形成画素の割合(Nd/Nt)は、0.1以上であるか否かを判断する。ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が、0.1以上である場合には(ステップS150:YES)、画像処理部100は、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が、0.9以下であるか否かを判断する(ステップS160)。ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が、0.9以下である場合には(ステップS160:YES)、画像処理部100は、第1の印刷画像にスジが発生しやすいと判断する(ステップS170)。ここで、第1の印刷画像は、上述した第1の処理によって生成される印刷データによって表される印刷画像を意味する。ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が、0.1未満である場合(ステップS150:NO)、または、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が、0.9より大きい場合には(ステップS160:NO)、画像処理部100は、第1の印刷画像にスジが発生し難いと判断する(ステップS180)。
換言すれば、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が、0.1≦(Nd/Nt)≦0.9の範囲内である場合には、第1の印刷画像にスジが発生しやすいと判断される。そして、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が、0.1≦(Nd/Nt)≦0.9の範囲外である場合には、第1の印刷画像にスジが発生し難いと判断される。以上の説明から解るように、本実施例における0.1≦(Nd/Nt)≦0.9の範囲は、第2の範囲の例である。そして、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が、0.1≦(Nd/Nt)≦0.9の範囲内であることは、画像内にスジが発生し得ることを示す特定の条件の例である。
なお、この第2の範囲(本実施例では、0.1≦(Nd/Nt)≦0.9の範囲)は、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)の最小値「0」、および、最大値「1」を含まないことが好ましい。また、第2の範囲は、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が取り得る範囲の中心の値「0.5」を含むことが好ましい。
図6は、ドットデータによって表されるドット画像の一例を示す図である。図6(A)は、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が約0.5であるドット画像の例を示し、図6(B)は、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が約0.05であるドット画像の例を示している。図6の黒い画素BPは、ドット形成画素を表し、白い画素WPは、非ドット形成画素を表す。
図6(A)のドット画像SI1を縮小した画像が、縮小ドット画像SI2である。図6(B)のドット画像SI2を縮小した画像が、縮小ドット画像SI4である。縮小ドット画像SI2、SI4は、上述した第1の処理によって生成される印刷データによって表される第1の印刷画像に相当する。縮小ドット画像SI2、SI4は、それぞれ、ドット画像SI1、SI3の上から5行目の画素および左から5列目の画素が間引かれることによって縮小された画像である。このような縮小処理における画素の間引きによって、縮小前のドット画像におけるドット形成画素BPと非ドット形成画素WPとの配置パターンに歪が生じる。なお、ドット形成画素BPと非ドット形成画素WPとの配置パターンは、前述したように、ハーフトーン処理で用いられるディザマトリクスによって決定される。この配置パターンは、ハーフトーン処理前の画像にないスジが、ハーフトーン処理後のドット画像に現れないように適正化されている。
図6(A)に示すように、縮小ドット画像SI2では、ドット形成画素BPと非ドット形成画素WPとの配置パターンが、画素が間引かれたライン(白い矢印の位置)で歪んでいることがはっきりと解る。このように、適正化されていた配置パターンに歪が生じることによって、縮小前のドット画像にはないスジが、サイズ変更処理後のドット画像に現れ得る。例えば、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が0.5に近いほど、縮小後のドット画像において、配置パターンの歪が目立ちやすい。なお、図示は省略するが、ドット画像を拡大する場合でも、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が0.5に近いほど、拡大後のドット画像において、配置パターンの歪が目立ちやすい。この結果、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が0.5に近いほど、拡大または縮小前のドット画像にはないスジが、サイズ変更処理後のドット画像に現れ得る。換言すれば、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が、0.5に近いほど、上述した第1の処理によって生成される印刷データによって表される第1の印刷画像に、スジが発生しやすい。また、このような配置パターンの歪によって発生したスジと、拡大または縮小前のドット画像に存在する周期的な模様と、が干渉することよってモアレ(干渉縞)と呼ばれるスジも発生しやすい。
図6(B)に示すように、ドット画像SI3が縮小された縮小ドット画像SI4では、ドット形成画素BPと非ドット形成画素WPとの配置パターンの歪は、ほとんど目立たない。このように、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が、0または1に近いほど、ドット画像を縮小した場合に、配置パターンの歪が目立ち難い。なお、図示は省略するが、ドット画像を拡大する場合でも、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が、0または1に近いほど、拡大後のドット画像において、配置パターンの歪が目立ち難い。この結果、(Nd/Nt)が、0または1に近いほど、拡大または縮小前のドット画像にはないスジが、サイズ変更処理後のドット画像に現れ難い。換言すれば、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が、0または1に近いほど、上述した第1の処理によって生成される印刷データによって表される第1の印刷画像に、スジが発生し難い。
以上の説明から解るように、本実施例のスジ発生判断処理によれば、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)に基づいて、第1の処理によって生成される印刷データによって表される第1の印刷画像にスジが発生するか否かを、適切に判断することができる。
なお、本実施例では、スジ発生判断処理の色変換処理(ステップS110)およびハーフトーン処理(ステップS120)は、図2の第1の処理の色変換処理(ステップS35)とハーフトーン処理(ステップS40)とは、同じ処理である。このために、スジ発生判断処理後に第1の処理を実行する場合には、スジ発生判断処理のハーフトーン処理で生成されたドットデータを用いることで、ステップS35とS40の処理を省略することができる。
ところで、第2の処理によって生成される印刷データによって表される第2の印刷画像には、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)に拘わらずに、このようなスジは発生し難い。第2の処理では、上述したように、RGB画像データに対してサイズ変更処理が実行され、サイズ変更処理後のRGB画像データに対して色変換処理およびハーフトーン処理が行われるからである。このために、第2の印刷画像には、上述したドット形成画素BPと非ドット形成画素WPとの配置パターンの歪が発生し難いからである。すなわち、スジの発生による画質の低下を抑制する観点からは、第1の処理より第2の処理によって印刷データを生成することが好ましい。一方で、上述したように、第2の処理の負荷は、第1の処理の負荷より大きいので、処理の負荷を低減する観点からは、第2の処理より第1の処理によって印刷データを生成することが好ましい。特に、複合機200に搭載された揮発性記憶装置230の容量は、コスト低減や部品点数の低減のために、比較的小さくされている。このために、画像処理では、画質の問題がなければ、できるだけ第1の処理によって印刷データが生成されることが好ましい。
第1実施例の画像処理によれば、対象画像データによって表される画像とは異なるサイズの印刷画像を表す印刷データを生成する場合に、スジ発生判断処理の結果に基づいて、第1の処理と第2の処理とを適切に使い分けることができる。すなわち、スジ発生判断処理において、スジが発生し難いと判断された場合には(図2のステップS30:NO)、第1の処理によって印刷データが生成される(図2のステップS35〜S45)。そして、スジ発生判断処理において、スジが発生しやすいと判断された場合には(図2のステップS30:YES)、第2の処理によって印刷データが生成される(図2のステップS50〜S60)。したがって、生成される印刷データによって表される印刷画像にスジが発生することを抑制しつつ、処理の負荷を低減することができる。
B.第2実施例:
第2実施例は、スジ発生判断処理が第1実施例と異なる。スジ発生判断処理を除いた処理は、第1実施例と同じである。図7は、第2実施例のスジ発生判断処理のフローチャートである。
図7のステップS210、S220の処理は、図5のステップS110、S120の処理と同じである。ステップS230では、画像処理部100は、ハーフトーン処理後の対象画像データ(すなわち、ドットデータ)によって表される画像(以下、対象ドット画像とも呼ぶ)に含まれる連続画素の個数Ncをカウントする。
図8は、ドット画像の一例を示す図である。図8(A)、図8(B)に示すように、連続画素であるか否かの判定は、注目画素がドット形成画素である場合には、当該注目画素であるドット形成画素の周囲に位置する他のドット形成画素の配置に基づいて判定される。また、注目画素が非ドット形成画素である場合には、当該注目画素である非ドット形成画素の周囲に位置する他の非ドット形成画素の配置に基づいて判定される。
具体的には、注目画素が、連続画素であるか否かの判定には、本実施例では、縦3画素×横3画素の大きさのフィルタFLが用いられる。具体的には、判定対象の注目画素とフィルタFLの中心とが一致するように、フィルタFLを配置した場合に、フィルタFL内に含まれる注目画素と同種の画素の個数がカウントされる。例えば、図8(A)のドット画像SI5の左上に配置されたフィルタFLの例のように、注目画素(*印が付された画素)が、非ドット形成画素WPである場合には、フィルタFLに含まれる注目画素以外の8個の画素のうちの非ドット形成画素WPの個数がカウントされる。すなわち、注目画素の周囲を囲む8個の画素のうちの非ドット形成画素WPの個数が、カウントされる。図8(B)のドット画像SI6の左上に配置されたフィルタFLの例のように、注目画素が、ドット形成画素BPである場合には、注目画素の周囲を囲む8個の画素のうちのドット形成画素BPの個数が、カウントされる。
そして、フィルタFL内に含まれる注目画素と同種の画素の個数が所定値(例えば、5)以上である場合には、注目画素は、連続画素であると判定され、所定値未満である場合には、注目画素は、連続画素でないと判定される。換言すれば、注目画素の上下方向、左右方向、あるいは、斜め方向に、連続して配置される同種の画素の個数が所定値以上である場合に、注目画素は、連続画素であると判定され、所定値未満である場合には、注目画素は、連続画素でないと判定される。
このような判定処理が、対象ドット画像の全ての画素について実行され、連続画素の個数Ncがカウントされる。連続画素の個数Ncは、CMYKの4個のレイヤーの連続画素の合計値が用いられる。
ステップS240では、画像処理部100は、対象ドット画像の画素の総数Ntをカウントする。画素の総数Ntは、CMYKの4個のレイヤーの画素数の合計値が用いられる。
ステップS250では、画像処理部100は、対象ドット画像に含まれる画素の総数Ntに対する連続画素の割合(Nc/Nt)は、0.8以下であるか否かを判断する。連続画素の割合(Nc/Nt)が、0.8以下である場合には(ステップS250:YES)、画像処理部100は、上述した第1の処理によって生成される印刷データによって表される第1の印刷画像にスジが発生しやすいと判断する(ステップS260)。連続画素の割合(Nc/Nt)が、0.8より大きい場合には(ステップS250:NO)、画像処理部100は、第1の印刷画像にスジが発生し難いと判断する(ステップS270)。
以上の説明から解るように、本実施例におけるステップS250で閾値として用いられる値(0.8)は、第2の閾値の例である。そして、連続画素の割合(Nc/Nt)が、0.8以下であることは、画像内にスジが発生し得ることを示す特定の条件の例である。
ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が0.5に比較的近く、かつ、ドット形成画素が対象ドット画像内に分散して配置されている場合には、連続画素の割合(Nc/Nt)が比較的小さくなる(図8(A)参照)。このようなドット画像を拡大または縮小した画像は、上述した図6(A)の例のように、スジが発生しやすい。また、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が0または1に比較的近い場合には、連続画素の割合(Nc/Nt)が比較的大きくなる(図8(B)参照)。このようなドット画像を拡大または縮小した画像は、上述した図6(B)の例のように、スジが発生し難い。このように、本実施例のスジ発生判断処理によれば、連続画素の割合(Nc/Nt)に基づいて、第1実施例同様に、第1の印刷画像にスジが発生しやすいか否かを適切に判断することができる。
ここで、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が0.5に比較的近い場合であっても、かつ、ドット形成画素が分散しておらず、一部分に集中して配置されている場合がある。このような場合には、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が0.5に比較的近いにも拘わらずに、ドット画像を拡大または縮小した画像にスジが発生しやすいとは言えない場合がある。例えば、図8(C)のドット画像SI7は、画像の右半分の領域に、非ドット形成画素WPが集中して配置され、左半分の領域に、ドット形成画素BPが集中して配置されている。
ドット画像SI7のドット形成画素の割合(Nd/Nt)は0.5である。しかしながら、ドット画像SI7を縮小した縮小ドット画像SI8では、ドット形成画素BPと非ドット形成画素WPとの配置パターンの歪が発生しておらず、スジが発生し難いことが解る。
このように、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が0.5に比較的近い場合であっても、ドット形成画素や非ドット形成画素が集中して配置されている場合には、連続画素の割合(Nc/Nt)は、比較的大きくなる。ドット形成画素や非ドット形成画素が集中して配置されている領域の画素は、連続画素であると判定されるからである。したがって、本実施例のスジ発生判断処理によれば、第1実施例とは異なり、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が0.5に比較的近い場合であっても、ドット形成画素や非ドット形成画素が集中して配置されている場合には、スジが発生し難いことを適切に判断できる。すなわち、対象ドット画像におけるドット形成画素および非ドット形成画素の配置に基づいて、第1の印刷画像におけるスジの発生を適切に判断することができる。
なお、本実施例では、スジ発生判断処理の色変換処理(ステップS210)およびハーフトーン処理(ステップS220)は、図2の第1の処理の色変換処理(ステップS35)とハーフトーン処理(ステップS40)とは、同じ処理である。このために、第1実施例と同様に、スジ発生判断処理後に第1の処理を実行する場合には、スジ発生判断処理のハーフトーン処理で生成されたドットデータを用いることで、ステップS35とS40の処理を省略することができる。
C.第3実施例:
第3実施例は、スジ発生判断処理が第1実施例および第2実施例と異なる。また、本実施例は、印刷倍率が1より大きい場合、すなわち、サイズ変更処理が拡大処理である場合に採用される。サイズ変更処理が縮小処理である場合には採用されない。スジ発生判断処理を除いた処理は、第1実施例および第2実施例と同じである。図9は、第3実施例のスジ発生判断処理のフローチャートである。
ステップS310では、画像処理部100は、図2のステップS15にて決定された印刷倍率と、当該印刷倍率に最も近い整数値との差分ΔRを算出する。例えば、印刷倍率が、1.4である場合には、最も近い整数値は、1であるので、ΔRは、(1.4−1)=0.4である。印刷倍率が、1.8である場合には、最も近い整数値は、2であるので、ΔRは、(1.8−2)=(−0.2)である。
ステップS320では、画像処理部100は、差分ΔRが、−0.25≦ΔR≦0.25の範囲内であるか否かを判断する。例えば、印刷倍率が、1.4である場合には、差分ΔRは0.4であるので、差分ΔRは、−0.25≦ΔR≦0.25の範囲外であると判断される。印刷倍率が1.8である場合には、差分ΔRは(−0.2)であるので、差分ΔRは、−0.25≦ΔR≦0.25の範囲内であると判断される。
差分ΔRが、−0.25≦ΔR≦0.25の範囲内である場合には(ステップS320:YES)、画像処理部100は、上述した第1の処理によって生成される印刷データによって表される第1の印刷画像にスジが発生し難いと判断する(ステップS330)。差分ΔRが、−0.25≦ΔR≦0.25の範囲外である場合には(ステップS320:NO)、画像処理部100は、第1の印刷画像にスジが発生しやすいと判断する(ステップS340)。
以上の説明から解るように、本実施例における−0.25≦ΔR≦0.25の範囲は、第3の範囲の例である。そして、差分ΔRが、−0.25≦ΔR≦0.25の範囲外であることは、画像内にスジが発生し得ることを示す特定の条件の例である。−0.25≦ΔR≦0.25の範囲は、一例であり、これに限られない。例えば、第3の範囲は、−0.2≦ΔR≦0.2の範囲であっても良く、−0.3≦ΔR≦0.3の範囲であっても良い。第3の範囲は、0を含む範囲であり、かつ、下限値が−0.5より大きく、かつ、上限値が0.5より小さい値であることが好ましい。
図10は、ドット画像の一例を示す図である。図10(A)は、サイズ変更処理(拡大処理)前のドット画像SI9の例を示す。このドット画像SI9は、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が0.5であるドット画像の例を示している。図10(A)のドット画像SI9を1.5倍の印刷倍率で拡大した画像が、拡大ドット画像SI10である(図10(B))。図10(A)のドット画像SI9を2倍の印刷倍率で拡大した画像が、拡大ドット画像SI11である(図10(C))。
図10(B)に示すように、拡大ドット画像SI10では、ドット形成画素BPと非ドット形成画素WPとの配置パターンが歪んでいることがはっきりと解る。差分ΔRが±0.5に比較的近い場合(本実施例において、−0.25≦ΔR≦0.25の範囲外である場合)には、拡大後のドット画像において、配置パターンの歪が発生しやすい。この結果、差分ΔRが±0.5に比較的近い場合には、拡大前のドット画像にはないスジが、拡大後のドット画像に現れ得る。換言すれば、差分ΔRが±0.5に比較的近い場合には、上述した第1の処理によって生成される印刷データによって表される第1の印刷画像に、スジが発生しやすい。
図10(C)に示すように、拡大ドット画像SI11では、ドット形成画素BPと非ドット形成画素WPとの配置パターンの歪は、生じていない。すなわち、拡大ドット画像SI11では、拡大前のドット画像SI9のチェッカーフラグ状の配置パターンが、維持されている。このように、差分ΔRが、0に比較的近い場合(本実施例において、−0.25≦ΔR≦0.25の範囲内である場合)には、拡大後のドット画像において、配置パターンの歪が発生し難い。画像において、配置パターンの歪が目立ち難い。この結果、差分ΔRが、0に比較的近い場合には、第1の印刷画像に、スジが発生し難い。
以上の説明から解るように、本実施例のスジ発生判断処理によれば、印刷倍率(すなわち、処理対象の画像と印刷画像とのサイズ比)に基づいて、第1の処理によって生成される印刷データによって表される第1の印刷画像におけるスジの発生を適切に判断することができる。さらに、本実施例では、第1実施例および第2実施例のスジ発生判断処理(図5、図7)と異なり、対象画像データに対する色変換処理やハーフトーン処理を行わないので、スジ発生判断処理の処理の負荷を低減することができる。
D.第4実施例:
第4実施例は、スジ発生判断処理が第1実施例〜第3実施例と異なる。スジ発生判断処理を除いた処理は、第1実施例〜第3実施例と同じである。図11は、第4実施例のスジ発生判断処理のフローチャートである。
ステップS410では、画像処理部100は、ラスタライズ処理後の対象画像データ(すなわち、RGB画像データ)によって表される画像(以下、対象RGB画像とも呼ぶ)に含まれる中間色画素の個数Nmをカウントする。ここで、中間色画素は、RGBの各成分値が予め定められた範囲内である画素である。例えば、予め定められた範囲は、明度が最も高い値(濃度が最も低い値とも言える)である「R、G、B」=「0、0、0」、および、明度が最も高い値(濃度が最も高い値とも言える)である「R、G、B」=「255、255、255」を含まないことが好ましい。また、予め定められた範囲は、成分値が取り得る範囲の中心の値「R、G、B」=「128、128、128」を含むことが好ましい。より具体的には、中間色画素を定義するRGB値の範囲は、例えば、30≦R≦235、かつ、30≦G≦235、かつ、30≦B≦235の範囲内の画素に設定される。中間色画素を定義するRGB値の範囲は、RGB色空間内に定義される特定の範囲であればよく、例えば、3次元ルックアップテーブルによって定義されても良い。
ステップS420では、画像処理部100は、対象RGB画像の画素の総数Ntlをカウントする。
ステップS430では、画像処理部100は、対象RGB画像に含まれる画素の総数Ntlに対する中間色画素の割合(Nm/Ntl)は、0.2以上であるか否かを判断する。中間色画素の割合(Nm/Ntl)が、0.2以上である場合には(ステップS430:YES)、画像処理部100は、上述した第1の処理によって生成される印刷データによって表される第1の印刷画像にスジが発生しやすいと判断する(ステップS440)。中間色画素の割合(Nm/Ntl)が、0.2未満である場合には(ステップS430:NO)、画像処理部100は、第1の印刷画像にスジが発生し難いと判断する(ステップS450)。
以上の説明から解るように、本実施例における中間色画素を定義するRGB値の範囲は、第1の範囲の例である。また、ステップS430で閾値として用いられる値(0.2)は、第1の閾値の例である。そして、中間色画素の割合(Nm/Ntl)が、0.2以上であることは、画像内にスジが発生し得ることを示す特定の条件の例である。
RGB画像データによって表される対象RGB画像のうち、中間色画素によって構成される領域を中間色領域と呼ぶ。このRGB画像データが、色変換処理とハーフトーン処理とによってドットデータに変換された場合に、当該ドットデータによって表されるドット画像において、中間色領域に対応する領域では、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が±0.5に比較的近くなると考えられる。したがって、当該ドット画像における中間色領域に対応する領域には、当該ドット画像のサイズを変更した画像においてスジが発生しやすい。一方、当該ドットデータによって表されるドット画像において、中間色領域以外の領域(例えば、白に近い色の領域や、黒に近い色の領域)に対応する領域では、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が0または1に比較的近くなると考えられる。したがって、当該ドット画像における中間色領域以外の領域に対応する領域には、当該ドット画像のサイズを変更した画像においてスジが発生し難い。そのため、ドット画像における中間色領域の割合が大きいほど、当該ドット画像のサイズを変更した画像におけるスジが目立ちやすくなる。
したがって、本実施例のスジ発生判断処理によれば、中間色画素の割合に基づいて、第1の印刷画像にスジが発生しやすいか否かを適切に判断することができる。さらに、本実施例では、第1実施例および第2実施例のスジ発生判断処理(図5、図7)と異なり、対象画像データに対する色変換処理やハーフトーン処理を行わないので、スジ発生判断処理の処理の負荷を低減することができる。
E.第5実施例:
第5実施例は、スジ発生判断処理が第1実施例〜第4実施例と異なる。スジ発生判断処理を除いた処理は、第1実施例〜第4実施例と同じである。図12は、第5実施例のスジ発生判断処理のフローチャートである。
ステップS510では、画像処理部100は、処理対象の画像内に含まれるオブジェクトを特定する。例えば、ラスタライズ処理後の対象画像データが、PostScript、PDF、XPSなどのページ記述言語を用いて記述されている場合には、対象画像データは、処理対象の画像内に含まれる複数個のオブジェクトを表す複数個のオブジェクト画像データを含んでいる。各オブジェクト画像データは、例えば、オブジェクトの種類、オブジェクトの画像内における配置位置や、オブジェクトのサイズを表すメタデータが関連付けられている。このような場合には、画像処理部100は、これらのメタデータに基づいて、処理対象の画像内に含まれるオブジェクトの種類やサイズを特定する。オブジェクトの種類は、例えば、文字、写真、描画を含む。
また、対象画像データに、これらのメタデータが関連付けられていない場合には、画像処理部100は、ラスタライズ後の対象画像データ(RGB画像データ)を解析することによって、オブジェクトを特定しても良い。例えば、画像処理部100は、sobelフィルタなどのエッジ検出フィルタを対象画像データに適用して、エッジ画像を表すエッジ画像データを生成する。画像処理部100は、エッジ画像内の、エッジ強度が基準値より大きい領域を特定し、当該領域をオブジェクト領域として特定する。画像処理部100は、特定された各オブジェクト領域内のオブジェクトが文字を表す文字オブジェクトであるか、文字以外のオブジェクト(例えば、写真や描画)を表す非文字オブジェクトであるかを判定する。オブジェクトの種類の判定は、各オブジェクト領域の色分布(例えば、オブジェクトが有する色の数)や、オブジェクトに外接する矩形内の総画素数に対するオブジェクトを構成する画素の比率、などに基づいて、行われる。このような文字領域を特定する手法は、様々な公知の手法を採用することができ、公知の手法は、例えば、特開平5−225378号公報、特開2002−288589号公報に開示されている。
ステップS520では、画像処理部100は、処理対象の画像内の全てのオブジェクトに対する文字オブジェクトの割合Trを算出する。文字オブジェクトの割合Trは、例えば、全てのオブジェクト領域に含まれる画素の総数に対する文字オブジェクト領域に含まれる画素の個数で表される。
ステップS530では、画像処理部100は、文字オブジェクトの割合Trは、0.8以上であるか否かを判断する。文字オブジェクトの割合Trが0.8以上である場合には(ステップS530:YES)、画像処理部100は、上述した第1の処理によって生成される印刷データによって表される第1の印刷画像にスジが発生し難いと判断する(ステップS550)。文字オブジェクトの割合Trが0.8未満である場合には(ステップS530:NO)、画像処理部100は、第1の印刷画像にスジが発生しやすいと判断する(ステップS540)。
以上の説明から解るように、本実施例におけるステップS530で閾値として用いられる値(0.8)は、第3の閾値の例である。そして、文字オブジェクトの割合Trが、0.8未満であることは、画像内にスジが発生し得ることを示す特定の条件の例である。
文字オブジェクトは、背景の色とのコントラストが高い色で表現される場合が多い。このために、文字オブジェクトは、濃度が比較的高い色、または、濃度が比較的低い色を有する場合が多い。例えば、背景の色が比較的濃度が低い色(例えば、白)である場合には、文字オブジェクトの色には濃度が比較的高い色(例えば、黒)が用いられやすい。逆に、背景の色が比較的濃度が高い色(例えば、黒)である場合には、文字オブジェクトの色には濃度が比較的低い色(例えば、白)が用いられやすい。
したがって、文字オブジェクトを含む画像を表す対象画像データを用いて生成されるドット画像は、例えば、文字オブジェクト領域にドット形成画素が集中的に配置され、背景領域に非ドット形成画素が集中的に配置された画像、あるいは、文字オブジェクト領域に非ドット形成画素が集中的に配置され、背景領域にドット形成画素が集中的に配置された画像となる可能性が高い。このようなドット画像は、図8(C)を参照して説明したように、サイズ変更処理によってサイズが変更された場合に、スジが発生し難い。
これに対して、写真や描画を表す非文字オブジェクトは、中程度の濃度の色を有し得るので、写真や描画を表す非文字オブジェクトを含む画像は、上述した第4実施例で説明した中間色画素を比較的多く含む可能性が高い。したがって、非文字オブジェクトを含む画像を表す対象画像データを用いて生成されるドット画像は、サイズ変更処理によってサイズが変更された場合に、スジが発生しやすい。したがって、処理対象の画像内の文字オブジェクトの割合が多いほど、当該処理対象の画像を表す対象画像データのドット画像のサイズを変更した画像におけるスジが目立ち難くなる。
本実施例のスジ発生判断処理によれば、文字オブジェクトの割合に基づいて、第1の印刷画像にスジが発生しやすいか否かを適切に判断することができる。さらに、本実施例のスジ発生判断処理では、第1実施例および第2実施例のスジ発生判断処理(図5、図7)と異なり、対象画像データに対する色変換処理やハーフトーン処理を行わないので、処理の負荷を低減することができる。
F.第6実施例:
F−1.画像処理
第6実施例は、画像内に含まれるオブジェクトを表すオブジェクト画像データごとに、第1の処理または第2の処理を実行する点が、第1実施例〜第5実施例と異なる。また、第6実施例は、スジ発生判断処理が第1実施例〜第5実施例と異なる。
図13は、第6実施例の画像処理のフローチャートである。図13では、図1と同一のステップには、図1と同一の符号が付され、図1と異なるステップには、符号の末尾に「A」の文字が付されている。ステップS10では、画像処理部100は、元画像を表す元画像データを取得する。元画像データは、PostScript、PDF、XPSなどのページ記述言語を用いて記述されている。元画像データは、元画像に含まれる複数個のオブジェクトを表す複数個のオブジェクト画像データを含んでいる。各オブジェクト画像データには、例えば、オブジェクトの種類、オブジェクトの画像内における配置位置などを表すメタデータが関連付けられている。オブジェクトの種類は、例えば、文字、写真、描画を含む。
ステップS15では、画像処理部100は、印刷倍率を決定する。ステップS18Aでは、画像処理部100は、元画像データに含まれる複数個のオブジェクト画像データの中から、1個のオブジェクト画像データを、処理対象の対象画像データとして選択する。
続いて、画像処理部100は、ステップS20〜ステップS60の処理を、第1実施例と同様に実行して、処理対象のオブジェクトのドットデータを生成する。ステップS20〜ステップS60の処理のうち、ステップS25のスジ発生判断処理だけ第1実施例と異なるので、スジ発生判断処理については後述する。
ステップS65Aでは、画像処理部100は、全てのオブジェクト画像データを対象画像データとして処理したか否かを判断する。未処理のオブジェクト画像データがある場合には(ステップS65A:NO)、画像処理部100は、ステップS18Aに戻って、新たにオブジェクト画像データを選択し、上述したステップS20〜S60までの処理を繰り返す。全てのオブジェクト画像データが処理された場合には(ステップS65A:YES)、画像処理部100は、オブジェクト画像データごとに生成されたドットデータを用いて、1個の画像を表す印刷データを生成する(ステップS70A)。
F−2.スジ発生判断処理
図14は、第6実施例のスジ発生判断処理のフローチャートである。ステップS610では、画像処理部100は、処理対象のオブジェクト画像データによって表されるオブジェクトが、文字を表す文字オブジェクトであるか否かを判断する。オブジェクトの種類(文字、写真、描画など)は、処理対象のオブジェクト画像データに関連付けられたメタデータを参照して判断される。
処理対象のオブジェクト画像データによって表されるオブジェクトが、文字オブジェクトでない場合には(ステップS610:NO)、画像処理部100は、第1の処理によって生成されるドットデータによって表されるドット画像にスジが発生しやすいと判断する(ステップS620)。処理対象のオブジェクト画像データによって表されるオブジェクトが、文字オブジェクトである場合には(ステップS610:YES)、画像処理部100は、第1の処理によって生成されるドットデータによって表されるドット画像にスジが発生し難いと判断する(ステップS630)。
以上の説明から解るように、本実施例において、オブジェクト画像データによって表されるオブジェクトの種類が、文字オブジェクトでないこと(文字以外のオブジェクトであること)は、画像内にスジが発生し得ることを示す特定の条件の例である。
以上説明した本実施例によれば、オブジェクト画像データごとに、第1の処理と第2の処理のうちの適切な処理によって、ドットデータが生成される。したがって、これらのドットデータを用いて生成される印刷データによって表される画像にスジが発生することを適切に抑制しつつ、処理の負荷を低減することができる。
さらに、本実施例によれば、オブジェクト画像データによって表されるオブジェクトの種類に基づいて、第1の処理によって生成されるドットデータによって表されるドット画像にスジが発生しやすいか否かを適切に判断することができる。この結果、オブジェクト画像データに対して、第1の処理と第2の処理のうちの適切な処理を実行できる。また、オブジェクトの種類は、オブジェクト画像データに関連付けられたメタデータを用いて判断するので、スジ発生判断処理の処理の負荷を低減することができる。
G.第7実施例
第7実施例は、スジ発生判断処理が第1実施例〜第6実施例と異なる。スジ発生判断処理を除いた処理は、第1実施例〜第6実施例と同じである。図15は、第7実施例のスジ発生判断処理のフローチャートである。
ステップS710、S720では、図1のステップS110、120と同様に、色変換処理とハーフトーン処理とが実行され、ドットデータが生成される。このドットデータ(ハーフトーン処理後の対象画像データ)は、CMYKの4個の色成分の値を画素ごとに含んでいる。したがって、ドットデータは、CMYKの4個の色成分に対応する4個の成分ドットデータ(C成分ドットデータ、M成分ドットデータ、Y成分ドットデータ、K成分ドットデータ)を含んでいると言うことができる。各成分ドットデータは、1個の色成分の値を画素値とするデータである。前述のように各成分ドットデータによって表される画像をレイヤーとも呼ぶ。
ステップS725では、画像処理部100は、4個のレイヤー(Cレイヤー、Mレイヤー、Yレイヤー、Kレイヤー)の中から、処理対象とするレイヤーを選択する。
ステップS730〜ステップS780では、第1実施例において対象画像データの全体に対して行われる図1のステップS130〜S180と同様の処理を、処理対象のレイヤーを表す成分ドットデータに対して、実行する。この結果、レイヤーごとにスジが発生しやすいか否かが判断される。
ここで、ステップS750にて用いられる下限閾値と、ステップS760にて用いられる上限閾値とは、色成分ごと(すなわち、レイヤーごと)に設定されている。すなわち、下限閾値と、上限閾値とは、色成分ごとに異なる値を取り得る。例えば、本実施例では、以下の値が用いられる。
C、M、Y、Kの下限閾値:0.2、0、2、0.3、0.1
C、M、Y、Kの上限閾値:0.8、0、8、0.7、0.9
換言すれば、スジが発生しやすいと判断されるドット形成画素の割合(Nd/Nt)の範囲が、色成分ごとに規定されている。
CMYKの4色のトナーの間で、用紙の単位面積当たりのトナー量が同じ4個の画像を比較する。この場合には、ブラック(K)の画像の光学濃度が最も高く、シアン(C)とマゼンタ(M)の画像の光学濃度が次に高く、イエロ(Y)の画像の光学濃度が最も低い。このために、Yレイヤーのスジは最も目立ちにくく、Kレイヤーのスジは最も目立ちやすい。このために、スジが発生しやすいと判断されるドット形成画素の割合(Nd/Nt)の範囲は、Y成分の範囲が最も狭く、C成分およびY成分の範囲が次に狭く、K成分の範囲が最も広くなるように、規定されている。
ステップS790では、画像処理部100は、全てのレイヤーについて処理したか否かを判断する。未処理のレイヤーがある場合には(ステップS790:NO)、画像処理部100は、ステップS725に戻って、新たにレイヤーを選択し、上述したステップS725〜S780までの処理を繰り返す。全てのレイヤーが処理された場合には(ステップS790:YES)、画像処理部100は、ステップS800に処理を進める。
ステップS800では、画像処理部100は、スジが発生しやすいと判断されたレイヤーがあるか否かを判断する。スジが発生しやすいと判断されたレイヤーが1個以上ある場合には(ステップS800:YES)、画像処理部100は、対象画像データについて、第1の処理によって生成されるドットデータによって表されるドット画像にスジが発生しやすいと判断する(ステップS810)。スジが発生しやすいと判断されたレイヤーが1個もない場合には(ステップS800:NO)、すなわち、全てのレイヤーについてスジが発生し難いと判断された場合には、画像処理部100は、対象画像データについて、第1の処理によって生成されるドットデータによって表されるドット画像にスジが発生し難いと判断する(ステップS820)。
以上説明した第7実施例によれば、CMYKの4個のレイヤーごとに(すなわち、色成分ごとに)、スジが発生しやすいか否かを判断する。そして、スジが発生しやすいと判断されるドット形成画素の割合(Nd/Nt)の範囲が、色成分の特性に応じて色成分ごとに規定されている。したがって、第1の処理によって生成されるドットデータによって表されるドット画像にスジが発生しやすいか否かをより適切に判断することができる。
H.変形例:
(1)上記第4実施例では、中間色画素を定義する第1の範囲は、RGB値の範囲であるが、これに限られない。例えば、第1の範囲は、濃度や明度の範囲であっても良い。この場合には、画像処理部100は、対象画像データ(RGB画像データ)を、画素ごとに濃度を表す濃度画像データに変換した後に、図11のスジ発生判断処理を実行すれば良い。あるいは、画像処理部100は、対象画像データ(RGB画像データ)を、画素ごとに明度を表す明度画像データに変換した後に、図11のスジ発生判断処理を実行すれば良い。あるいは、第1の範囲は、CMYK値の範囲であっても良い。この場合には、画像処理部100は、対象画像データ(RGB画像データ)を、CMYK画像データに変換した後に、図11のスジ発生判断処理を実行すれば良い。
(2)上記第2実施例のスジ発生判断処理(図5,図7)は、第7実施例と同様に、CMYKの4個のレイヤーごとに、実行されても良い。この場合には、第7実施例と同様に、スジが発生しやすいか否かを判断するための第2の範囲(第1実施例では0.1≦(Nd/Nt)≦0.9の範囲)は、色成分ごとに規定されることが好ましい。また、スジが発生しやすいか否かを判断するための第2の閾値(第2実施例では0.8)は、色成分ごとに規定されることが好ましい。
(3)上記第4実施例のスジ発生判断処理(図11)は、RGBの3個のレイヤーごとに、実行されても良い。この場合には、中間色画素を定義する第1の範囲や、スジが発生しやすいか否かを判断するための第1の閾値(第4実施例では、0.2)は、色成分ごとに規定されることが好ましい。
(4)なお、上述したスジが発生しやすいか否かを判断するための各種の条件は、組合わせて用いられても良い。例えば、中間色画素の割合(Nm/Ntl)が、0.2以上であり、かつ、印刷倍率と最近の整数値との差分ΔRが、−0.25≦ΔR≦0.25の範囲外である場合に、第1の処理によって生成される印刷データによって表される第1の印刷画像にスジが発生しやすいと判断されても良い。あるいは、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)が、0.1≦(Nd/Nt)≦0.9の範囲内であり、かつ、オブジェクトの種類が文字オブジェクトでない場合に、第1の印刷画像にスジが発生しやすいと判断されても良い。
(5)上記各実施例の複合機200のプリンタ部240は、レーザ方式の印刷機構であるが、プリンタ部240は、インクジェット方式の印刷機構であっても良い。インクジェット方式が採用される場合には、ドットデータは、画素ごとにインクドットの形成の有無を表すデータである。また、プリンタ部240が、複数種類のサイズのドット(例えば、小、中、大の3種類のドット)を用いて印刷可能である場合には、ドットデータは、ドットの形成の有無に加えて、形成されるべきドットの種類を画素ごとに表しても良い。すなわち、ドットデータの各画素値は、例えば、ドットなし、小ドット、中ドット、大ドットに対応する4種類の値を取り得る。また、上記各実施例では、ハーフトーン処理の手法として、ディザ法が採用されているが、誤差拡散法が採用されても良い。これらの場合であっても、上記実施例と同様に、第1の処理を用いて印刷データを生成した場合に、印刷画像におけるドット形成画素BPと非ドット形成画素WPとの配置パターンの歪によって、印刷画像にスジが発生する場合がある。したがって、上記各実施例と同様の画像処理によって、生成される印刷データによって表される印刷画像にスジが発生することを抑制しつつ、処理の負荷を低減することができる。
(6)上記各実施例の画像処理では、出力画像データとして、プリンタ部240によって印刷される印刷データが生成されている。これに代えて、例えば、複合機200がファクシミリ機能を備えている場合には、画像処理部100は、出力画像データとして、電話回線を介して、他のファクシミリ装置に送信されるファクシミリデータを生成しても良い。
(7)ハーフトーン処理後の対象画像データ(ドットデータ)や、色変換処理前の対象画像データ(RGB画像データ)のサイズを変更する処理は、上記第1実施例とは異なる方法を用いて実行されても良い。例えば、RGB画像データのサイズを変更する処理は、バイリニア法を用いて実行されても良い。
(8)上記第1実施例の第2の処理では、色変換処理前の対象画像データ(RGB画像データ)に対してサイズを変更する処理を行っているが、色変換処理後の対象画像データ(CMYK画像データ)に対してサイズを変更する処理を行ってもよい。例えば、色変換処理を行う画素数を減らすことで処理の負荷を減らすために、サイズを変更する処理が拡大処理である場合には、色変換処理をサイズを変更する処理より先に実行し、サイズを変更する処理が縮小処理である場合には、サイズを変更する処理を色変換処理をより先に実行しても良い。
(9)上記第7実施例では、オブジェクト画像データごとにオブジェクトの種類に基づいて、スジが発生しやすいか否かを判断している。これに代えて、対象画像データの種類に基づいて、スジが発生しやすいか否かを判断してもよい。例えば、対象画像データが、文字を比較的多く含むと考えられる特定種類の画像データ、具体的、ワープロソフトによって生成された画像データやテキスト形式で保存された画像データである場合には、第1の印刷画像にスジが発生し難いと判断されても良い。そして、対象画像データが、特定種類の画像データとは異なる種類の画像データ、例えば、デジタルスチルカメラによって生成された画像データやJPEG形式で保存された画像データである場合には、第1の印刷画像にスジが発生しやすいと判断されても良い。本変形例では、対象画像データが、特定種類の画像データとは異なる種類の画像データであることが、特定の条件の例である。
(10)第6実施例では、画像処理部100は、オブジェクト画像データごとのスジが発生しやすいか否かを判断を、当該判断をオブジェクト画像データの種類に基づいて行っている。オブジェクト画像データごとにスジが発生しやすいか否かを判断する場合であっても、第1〜第4、第7実施例のスジ発生判断処理のように、ドット形成画素の割合(Nd/Nt)、連続画素の割合(Nc/Nt)、中間色画素の割合(Nm/Ntl)、印刷倍率などに基づいて、判断されても良い。
(11)複合機200の画像処理部100による画像処理は、パーソナルコンピュータ300によって実現されても良い。例えば、パーソナルコンピュータ300に、当該画像処理機能を実現するためのコンピュータプログラムを含むプリンタドライバプログラムがインストールされても良い。この場合には、パーソナルコンピュータ300のプリンタドライバが、印刷データを生成して、当該印刷データを複合機200に送信すれば良い。
(12)上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
50...装置制御部、100...画像処理部、200...複合機、210...CPU、220...不揮発性記憶装置、222...プログラム、230...揮発性記憶装置、231...バッファ領域、240...プリンタ部、250...スキャナ部、260...操作部、270...表示部、280...通信部、300...パーソナルコンピュータ

Claims (11)

  1. 画像処理装置であって、
    処理対象の画像を表す対象画像データであって、画素ごとに階調値を含む前記対象画像データを取得する取得部と、
    前記対象画像データに基づいて、前記処理対象の画像とは異なるサイズの出力画像を表す出力画像データを生成する場合に、特定の条件が満たされるか否かを判断する判断部であって、前記特定の条件は、前記対象画像データに対して第1の処理を実行することによって生成され得る前記出力画像データによって表される前記出力画像内にスジが発生し得ることを示す条件であり、前記第1の処理は、画素ごとに階調値を含む画像データを画素ごとにドットの形成状態を表すドットデータに変換する変換処理と、前記変換処理後に画像のサイズを変更する処理と、を含む、前記判断部と、
    前記特定の条件が満たされない場合に、前記対象画像データに対して前記第1の処理を実行することによって前記出力画像データを生成し、前記特定の条件が満たされる場合に、前記対象画像データに対して第2の処理を実行することによって前記出力画像データを生成する生成部であって、前記第2の処理は、前記変換処理前に画像のサイズを変更する処理と、サイズが変更された後の画像データに対する前記変換処理と、を含む、生成部と、
    を備える、画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記特定の条件は、前記変換処理前の前記処理対象の画像に含まれる画素の総数に対する第1種の画素の数の割合が、第1の閾値以上であることを含み、
    前記第1種の画素は、前記処理対象の画像に含まれる複数個の画素のうち、階調値が第1の範囲内である画素である、画像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記特定の条件は、前記変換処理後の前記処理対象の画像に含まれる画素の総数に対するドット形成画素の数の割合が、第2の範囲内であることを含み、
    前記ドット形成画素は、前記処理対象の画像に含まれる複数個の画素のうち、前記変換処理後の前記対象画像データにおいて前記ドットが形成されることを示す値を有する画素である、画像処理装置。
  4. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記特定の条件は、前記変換処理後の前記処理対象の画像に含まれる画素の総数に対する第2種の画素の数の割合が、第2の閾値以下であることを含み、
    前記第2種の画素は、前記処理対象の画像に含まれる複数個のドット形成画素のうち、周囲に位置する他の前記ドット形成画素の個数が所定値以上である画素、および、前記処理対象の画像に含まれる複数個の非ドット形成画素のうち、周囲に位置する他の前記非ドット形成画素の個数が所定値以上である画素であり、
    前記ドット形成画素は、前記処理対象の画像に含まれる複数個の画素のうち、前記変換処理後の前記対象画像データにおいて前記ドットが形成されることを示す値を有する画素であり、
    前記非ドット形成画素は、前記処理対象の画像に含まれる複数個の画素のうち、前記変換処理後の前記対象画像データにおいて前記ドットが形成されないことを示す値を有する画素である、画像処理装置。
  5. 請求項2ないし請求項3のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記階調値は、複数個の色成分に対応する複数個の成分値を含み、
    前記第1の範囲、前記第1の閾値、前記第2の範囲、前記第2の閾値のうちの少なくとも1つは、複数個の成分ごとに規定されている、画像処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記処理対象の画像のサイズに対する前記出力画像のサイズの比率であるサイズ比が1より大きい場合に、前記特定条件は、前記サイズ比と、前記サイズ比に最も近い整数値と、の差分が、第3の範囲外であることを含む、画像処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記特定の条件は、前記処理対象の画像の種類、および、前記処理対象の画像に含まれるオブジェクトの種類のうちの少なくとも一方に基づいて判断される条件である、画像処理装置。
  8. 請求項7に記載の画像処理装置であって、
    前記特定の条件は、前記処理対象の画像内の全てのオブジェクトに対する文字のオブジェクトの割合が第3の閾値未満であることを含む、画像処理装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記取得部は、
    複数個のオブジェクトを含む元画像を表す元画像データを取得し、
    前記元画像データから、前記複数個のオブジェクトをそれぞれ表す複数個のオブジェクト画像データを、複数個の前記対象画像データとして取得し、
    前記判断部は、前記オブジェクト画像データごとに、前記特定の条件が満たされるか否かを判断し、
    前記生成部は、前記オブジェクト画像データごとに、前記出力画像データを生成し、
    生成された複数個の前記出力画像データを用いて、1個の印刷データを生成する、画像処理装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記対象画像データは、第1の表色系で画素ごとに色を表す階調値を含む第1種の画像データであり、
    前記変換処理は、第1種の画像データを、印刷材の色に対応する色成分を含む第2の表色系で画素ごとに色を表す階調値を含む第2種の画像データに変換する色変換処理と、前記第2種の画像データを前記ドットデータに変換するハーフトーン処理と、を含み、
    前記変換処理後に画像のサイズを変更する処理は、前記ドットデータによって表される画像のサイズを変更する処理であり、
    前記変換処理前に画像のサイズを変更する処理は、前記第1種の画像データによって表される画像のサイズを変更する処理である、画像処理装置。
  11. コンピュータプログラムであって、
    処理対象の画像を表す対象画像データであって、画素ごとに階調値を含む前記対象画像データを取得する取得機能と、
    前記対象画像データに基づいて、前記処理対象の画像とは異なるサイズの出力画像を表す出力画像データを生成する場合に、特定の条件が満たされるか否かを判断する判断機能であって、前記特定の条件は、前記対象画像データに対して第1の処理を実行することによって生成され得る前記出力画像データによって表される前記出力画像内にスジが発生し得ることを示す条件であり、前記第1の処理は、画素ごとに階調値を含む画像データを画素ごとにドットの形成状態を表すドットデータに変換する変換処理と、前記変換処理後に画像のサイズを変更する処理と、を含む、前記判断機能と、
    前記特定の条件が満たされない場合に、前記対象画像データに対して前記第1の処理を実行することによって前記出力画像データを生成し、前記特定の条件が満たされる場合に、前記対象画像データに対して第2の処理を実行することによって前記出力画像データを生成する生成部であって、前記第2の処理は、前記変換処理前に画像のサイズを変更する処理と、サイズが変更された後の画像データに対する前記変換処理と、を含む、生成機能と、
    をコンピュータに実現させる、コンピュータプログラム。
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