JP2002366103A - 画像表示装置に供給される画像データの処理 - Google Patents

画像表示装置に供給される画像データの処理

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JP2002366103A
JP2002366103A JP2001152978A JP2001152978A JP2002366103A JP 2002366103 A JP2002366103 A JP 2002366103A JP 2001152978 A JP2001152978 A JP 2001152978A JP 2001152978 A JP2001152978 A JP 2001152978A JP 2002366103 A JP2002366103 A JP 2002366103A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表現可能な階調数が原画像データの階調数よ
りも少なく、非線形な表示特性を有する画像表示装置に
対し、供給される画像データの処理によって画質を向上
する技術を提供する。 【解決手段】 画像表示装置の表示特性の非線形性を考
慮して、出力される明度の間隔が広い領域の階調分布を
増大するとともに、明度の間隔が狭い領域の階調分布を
抑えるようにルックアップテーブルを用いて各画素の階
調値を補正する。そして、その補正値を分散型のハーフ
トーン処理によって画像表示装置が表示可能な表示階調
数に減色する。ルックアップテーブルは、画像表示装置
の表示特性に影響を与える温度等の条件に応じて複数用
意し、その条件に応じて変更可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置に供
給される画像データの処理に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話機の画像表示部には、液
晶表示(LCD:Liquid Crystal Di
splay)パネルが用いられている。LCDパネル
は、マトリクス状に配置された液晶セルへの駆動電圧の
ON/OFFによって液晶の透過率を変化させて2階調
の文字や画像を表示していた。近年では、携帯電話機が
多機能化し、インターネットに接続可能な機種も登場し
ている。これに伴い、より多くの情報を表示可能なよう
に携帯電話機のLCDパネルに対して多階調表示が要求
されるようになった。更に近年では、携帯電話機に備え
られたLCDパネルがカラー化され、カラー画像の多階
調表示も可能となっている。
【0003】ところで、スキャナやデジタルカメラ等の
入力デバイスによって読み取られた画像データや、コン
ピュータ上でデザインされた画像データは、通常、R,
G,B各8ビット(256階調)のデータである。一
方、携帯電話機に備えられたLCDパネルが各セル毎に
表現できる階調数は、原画像データの階調数よりも少な
い。従って、以下のように減色処理を行う。LCDパネ
ルは8階調の階調表現が可能であるものとする。図20
は、256階調のデータを8階調に減色する様子を示す
説明図である。256階調のデータは、LCDパネルの
表示階調数分の区間に均等に分割し、各区間内の階調値
をLCDパネルが表現可能な表示階調値に順次割り当て
ることによって、8階調に減色される。例えば、入力階
調値が190の画素の表示階調値は一義的に5に割り当
てられる。このような減色方法を「単純減色」と呼ぶ。
【0004】LCDパネルでの多階調表示は、液晶セル
への実効的な駆動電圧を段階的に設定し、液晶の透過率
を段階的に制御することによって可能である。このLC
Dパネルの駆動電圧の設定として、以下の2種類が知ら
れている。図21は、LCDパネルの電圧―透過率特性
(V−T特性)、即ち、実効駆動電圧に対する液晶の透
過率を示す説明図である。
【0005】第1の設定は、透過率の間隔が均等となる
設定(図21(A))である。LCDパネルのV−T特
性は非線形であることが知られている。このため、パル
ス幅変調により透過率の間隔が均等になるように実効駆
動電圧を制御する。実効駆動電圧はLCDパネルが表現
可能な表示階調値に対応しており、表示階調値と出力さ
れる明度との関係は線形になる。
【0006】第2の設定は、実効駆動電圧が等間隔とな
る設定(図21(B))である。1画面を複数のフレー
ムを用いて構成し、各画素ごとにフレーム単位で駆動電
圧をON/OFF制御して多階調表現を可能にする。た
だし、液晶の透過率の間隔、即ち、LCDパネルが表現
可能な明度の間隔には広狭が生じ、LCDパネルが表現
可能な表示階調値と出力される明度との関係は非線形に
なる。例えば、図21(B)に示した実効駆動電圧の範
囲でLCDパネルを駆動する場合には、中間調領域にお
いて表現可能な明度の間隔が広く、低階調領域および高
階調領域において間隔が狭くなる。
【0007】以上のことから、従来、携帯電話機には色
再現性を考慮してパルス幅変調方式のLCDパネルが主
として採用されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、バッテリ容量
が少ない携帯電話機においては、パルス幅変調方式のL
CDパネルは消費電力が大きいため、バッテリの寿命や
省エネルギの観点から、消費電力の大きさを看過できな
くなった。そこで、低消費電力であるフレーム間引き方
式のLCDパネルも携帯電話機に採用されるようになっ
た。
【0009】先に説明したように、フレーム間引き方式
のLCDパネルは表示特性が非線形であるため、それに
起因する画質の劣化が激しかった。特に、中間調領域の
画像データが多い自然画像において画質劣化が顕著であ
った。例えば、連続的に階調値が変化する「空」や「人
間の肌」の画像を表示する場合には、原画像データにお
いて隣り合う画素の階調値が近い領域では、同じ明度
(表示階調値)の画素が固まって発生する。それととも
に、表示階調値が1段階違うだけでも大きな明度差があ
るため、両者の境界で擬似輪郭が発生する。これらの画
質劣化をハード的に改善することは困難である。
【0010】また、通常、LCDパネルを備えた液晶表
示装置は表示コントラスト調整用の電子ボリュームを備
えており、LCDパネルのコントラストが最大になるよ
うに、電子ボリュームが個々に調整されている。図22
は、電子ボリュームによるLCDパネルの表示コントラ
ストの調整について説明する説明図である。例えば、電
子ボリュームの設定が「1」のとき、LCDパネルの駆
動電圧オン時、オフ時の電圧は、それぞれV1on、V
1offであり、透過率は、それぞれT1on、T1o
ffである。また、電子ボリュームの設定が「2」のと
き、LCDパネルの駆動電圧オン時、オフ時の電圧は、
それぞれV2on、V2offであり、透過率は、それ
ぞれT2on、T2offである。そして、これらの間
には、V1on/V1off=V2on/V2off=
一定の関係がある。T1on−T1offや、T2on
−T2offがコントラストに相当する。
【0011】しかし、使用環境(温度、明るさ)や設定
(バックライトのON/OFF)によって、LCDパネ
ルのコントラストは変化する。例えば、LCDパネルの
温度特性により、使用環境が低温のときにはLCDパネ
ルの透過率が低下して、コントラストが弱くなったり、
高温のときにはLCDパネルの透過率が上昇して、画面
のコントラストが強くなる。かかるコントラストの変動
が画質の劣化を招くこともあった。
【0012】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであり、表現可能な階調数が原画像データの
階調数よりも少なく、非線形な表示特性を有する画像表
示装置に対して供給される画像データの処理によって画
質を向上する技術を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明では
以下の構成を採用した。本発明の第1の画像処理装置
は、画像データに対して所定の画像処理を施し、画像表
示装置に供給されるデータを生成する画像処理装置であ
って、前記画像表示装置は、フレーム間引き方式により
階調表示を行うとともに、画素単位で表示可能な表示階
調数が前記画像データの階調数よりも少ない液晶表示装
置であり、前記画像処理装置は、前記画像データを入力
する入力部と、前記画像データの階調値に基づいて、画
素ごとに前記液晶表示装置が表示可能な表示階調値を設
定する減色処理部とを備え、該減色処理部は、前記表示
階調値に割り当てられる前記階調値の範囲が、高階調ま
たは低階調の少なくとも一方で、中間調よりも狭くなる
ように前記設定を行うことを要旨とする。
【0014】先に説明したように、通常、減色処理を行
う場合には、入力される画像データの階調値を等間隔に
区分けして画像表示装置が表現可能な表示階調値に割り
当てる。線形な表示特性を有する画像表示装置に表示す
る場合には、画像表示装置が表示階調値に対して出力す
る明度の間隔が均等であるので、色バランスの良好な理
想的な階調表示を実現できる。しかし、フレーム間引き
方式によりに階調表示を行うとともに画素単位で表示可
能な表示階調数が画像データの階調数よりも少ない液晶
表示装置、即ち、非線形な表示特性を有する画像表示装
置に画像を表示する場合には、出力される明度に偏りが
生じるために理想的な階調表示ができない。そして、図
22に示した電子ボリュームの設定により、低階調また
は高階調の少なくとも一方で、表現可能な明度の間隔が
中間調よりも狭くなる。本発明では、減色処理部におい
て、表示階調値に割り当てられる階調値の範囲が、高階
調または低階調の少なくとも一方で、中間調よりも狭く
なるように表示階調値の設定を行う。こうすることによ
って、理想的な階調表示に近づけることができる。な
お、前記設定は、画像表示装置が表示階調値に対して出
力する明度の間隔と同様の広狭が生じるように設定する
ことが好ましい。
【0015】本発明の第2の画像処理装置は、画像表示
装置に表示すべき画像データに対して所定の画像処理を
施し、前記画像表示装置に供給するデータを生成する画
像処理装置であって、前記画像表示装置は、各画素ごと
に表現可能な表示階調数が前記画像データの階調数より
も少なく、かつ、その表示階調値に対して出力される明
度が段階的であるとともに、その間隔に広狭がある非線
形な表示特性を有する装置であり、前記表示特性の非線
形性を考慮して、入力された画像データの階調分布にお
いて、前記間隔が広い領域に対応する階調分布を増大す
るとともに、前記間隔が狭い領域に対応する階調分布を
抑える階調補正を施す画像データ補正部と、前記補正値
の階調範囲を所定数の区間に区分けし、該区間内の前記
補正値を所定の規則に従って前記表示階調値に割り当て
ることによって減色処理を施す減色処理部と、を備える
ことを要旨とする。
【0016】本発明の第2の画像処理装置では、画像表
示装置の非線形な表示特性を考慮して、入力された画像
データの階調分布において、前記間隔が広い領域に対応
する階調分布を増大するとともに、前記間隔が狭い領域
に対応する階調分布を抑える階調補正を施し、この補正
値を所定の規則に従って表示階調値に割り当てる減色処
理を施す。ここで、「階調分布を増大する」とは、所定
領域内の階調値を有する画素数を増大することを意味す
る。また、「階調分布を抑える」とは、所定領域内の階
調値を有する画素数を減少させることを意味する。
【0017】この画像処理は、各表示階調値に割り当て
る入力階調値の範囲を変更することと同等である。従っ
て、こうすることによって、本発明の第1の画像処理装
置と同様に、理想的な階調表示に近づけることができ
る。更に、画像データ補正部と減色処理部とを分けるこ
とによって、各部を別々に設計することができる。従っ
て、画像表示装置の表示特性が変化した場合には、画像
データ補正部を変更するだけでよく、柔軟に対応できる
という利点がある。
【0018】なお、上記画像処理装置において、前記所
定数の区間は、前記補正値の階調範囲を均等範囲に区分
けした区間であるものとすることが好ましい。特に2の
べき乗ごとの区間に区分けすることが好ましい。
【0019】こうすれば、各区間において均等に減色処
理を施すことができる。なお、「均等範囲」とは、厳密
に均等である必要はない。更に、2のべき乗ごとの区間
に区分けすれば、コンピュータを用いて画像処理装置を
構成する場合に、演算速度を高めることができ、画像処
理の速度を高めることができる。
【0020】本発明の第3の画像処理装置は、画像表示
装置に表示すべき画像データに対して所定の画像処理を
施し、前記画像表示装置に供給するデータを生成する画
像処理装置であって、前記画像表示装置は、各画素ごと
に表現可能な表示階調数が前記画像データの階調数より
も少なく、かつ、その表示階調値に対して出力される明
度が段階的であるとともに、その間隔に広狭がある非線
形な表示特性を有する装置であり、前記画像データの階
調値の階調範囲を前記表示特性に応じた広狭を有する区
間に区分けし、該区間内の階調値を所定の規則に従って
前記表示階調値に割り当てることによって減色処理を施
す減色処理部を備えることを要旨とする。
【0021】本発明では、画像表示装置の表示特性に応
じた広狭を有する区間に区分けし、所定の規則に従って
表示階調値に割り当てる減色処理を施すので、上述した
第1および第2の画像処理装置と同様に、理想的な階調
表示に近づけることができる。
【0022】上記本発明の第1ないし第3の画像処理装
置において、前記減色処理部は、分散型のハーフトーン
処理によって減色するものとしてもよい。
【0023】ここで、「分散型のハーフトーン処理」と
は、減色処理後に同じ表示階調値を有する画素が固まっ
て発生しないように分散させるハーフトーン処理であ
る。この種のハーフトーン処理として、ディザ法や誤差
拡散法等の周知の技術を適用することができる。
【0024】減色処理として、分散型のハーフトーン処
理を適用することによって、明度が等しい画素を所定面
積内で分散させることができるので、擬似輪郭の発生を
抑制し、表示画像の画質を向上させることができる。
【0025】なお、本発明の画像処理装置において、前
記画像表示装置は、携帯電話機に用いられ、フレーム間
引き方式により階調表示を行う液晶表示装置であるもの
とすることができる。
【0026】フレーム間引き方式により階調表現を行う
液晶表示装置は、一般に、その駆動方式に起因して、表
現可能な表示階調値に対して出力される明度が段階的で
あるとともに、低階調領域と高階調領域の少なくとも一
方において、その間隔に広狭がある非線形な表示特性を
有している。そして、この液晶表示装置は、消費電力の
点でパルス幅変調駆動の液晶表示装置よりも優れている
ため、バッテリ容量が少ない携帯電話機に搭載される場
合がある。本発明は、携帯電話機に用いられ、フレーム
間引き方式によって階調表示を行う、表示階調数が少な
い液晶表示装置に供給するための画像データの画像処理
に適用できる。
【0027】本発明の第2の画像処理装置において、前
記画像データ補正部は、更に、中間調領域における階調
分布を抑えるとともに、低階調領域および高階調領域に
おける分布を増大する階調補正を施すようにしてもよ
い。また、第1の画像処理装置において、かかる画像デ
ータ補正部を備えるものとしてもよい。
【0028】こうすることによって、表示画像のコント
ラストを高めることができる。なお、画像表示装置が出
力する明度の間隔が広い領域が中間調領域であり、狭い
領域が低階調領域および高階調領域である場合には、こ
の階調補正は、先に説明した階調補正と相反する補正と
なる。従って、この場合、先の階調補正の効果を損なわ
ない程度に階調補正を行うものとする。また、この画像
処理装置の減色処理部において分散型のハーフトーン処
理を施す場合には、中間調において明度差の大きな画素
が隣り合う頻度を少なくすることができるので、表示画
質を向上させることができる。
【0029】本発明の第2の画像処理装置において、前
記画像データ補正部は、前記入力された画像データの階
調値と補正後の階調値との関係を記憶した記憶手段を備
え、該記憶手段を参照して前記階調値を補正するように
してもよい。第1の画像処理装置において、かかる画像
データ補正部を備えるものとしてもよい。
【0030】入力された画像データの階調値と補正後の
画像データの階調値との関係を予め記憶しておき、それ
を参照することによって、画像データの補正を容易に行
うことができる。なお、記憶手段は、いわゆるルックア
ップテーブルであってもよいし、所定の関数を用いて補
正演算を行うようにしてもよい。
【0031】上記画像処理装置において、前記記憶手段
は、前記画像表示装置の表示特性に影響を与える条件に
応じて複数用意されており、前記条件に応じて前記記憶
手段を変更する記憶手段変更部を備えるようにすること
が好ましい。
【0032】例えば、前記条件は、前記画像表示装置を
使用する環境の温度であるものとすることができる。
【0033】画像表示装置を使用する環境の温度によっ
て、その表示特性が変化する場合がある。このようなと
きに、環境温度に応じて記憶手段を適宜変更して画像デ
ータの階調補正を行うことにより、表示画像の画質を向
上させることができる。なお、環境温度は、温度センサ
が検出した検出結果を自動的に入力するようにしてもよ
いし、手入力するようにしてもよい。
【0034】また、前記条件は、前記画像表示装置を使
用する環境の明るさであるものとしてもよい。
【0035】画像表示装置を使用する環境の明るさによ
って、その表示特性が変化する場合がある。このような
ときにも、使用環境の明るさに応じて記憶手段を適宜変
更して画像データの階調補正を行うことにより、表示画
像の画質を向上させることができる。なお、明るさは、
光センサが検出した検出結果を自動的に入力するように
してもよいし、手入力するようにしてもよい。
【0036】また、前記画像表示装置は、バックライト
を備える液晶表示装置であるときには、前記条件は、前
記バックライトの明るさであるものとしてもよい。
【0037】バックライトの明るさによって、液晶表示
装置の表示特性は変化する。従って、バックライトの明
るさやオン/オフに応じて記憶手段を変更して画像デー
タの階調補正を行うようにすることにより、表示画像の
画質を向上させることができる。
【0038】また、前記条件は、前記画像表示装置の表
示コントラストを調整するためのコントラスト調整器の
設定値であるものとしてもよい。なお、コントラスト調
整器としては、例えば電子ボリュームがある。
【0039】コントラスト調整器の設定値によって、画
像表示装置の表示特性は変化する。従って、コントラス
ト調整器の設定値に応じて記憶手段を変更して画像デー
タの階調補正を行うようにすることにより、表示画像の
画質を向上させることができる。
【0040】本発明の第4の画像処理装置は、各画素ご
とに表現可能な表示階調数が画像データの階調数よりも
少なく、かつ、その表示階調値に対して出力される明度
が段階的であるとともに、その間隔に広狭がある非線形
な表示特性を有する画像表示装置に表示すべき画像デー
タに対して所定の階調補正を行う画像処理装置であっ
て、前記画像データの階調値と前記明度との関係を所定
のパラメータ値に対応付けて記憶する第1の記憶部と、
前記階調値と前記明度について予め設定された所望の関
係を記憶する第2の記憶部と、前記パラメータ値を取得
し、該パラメータ値によって特定される前記関係と前記
所望の関係とに基づいて、両者の差異を補償するよう
に、前記画像データの階調値と補正後の画像データの階
調値との関係を表すデータを生成するデータ生成部と、
前記生成されたデータを参照して前記入力された画像デ
ータの階調値を補正する画像データ補正部と、を備える
ことを要旨とする。
【0041】こうすることによって、所定のパラメータ
値に応じて、必要な入力された画像データの階調値と補
正後の画像データの階調値との関係を表すデータを生成
し、画像データの階調補正を行うことができる。この結
果、表示画像の画質を向上させることができる。なお、
「所定のパラメータ」は、画像表示装置を使用する環境
の温度、明るさ等の画像表示装置の表示特性に影響を与
えるパラメータを含んでいる。
【0042】以上の説明では、画像表示装置の表示特性
が非線形である場合を例示した。本発明における階調補
正の適用対象は、必ずしも非線形な表示特性を有する画
像表示装置に限られない。かかる観点から構成された本
発明における第5の画像処理装置は、画像表示装置に表
示すべき画像データに対して所定の画像処理を施し、前
記画像表示装置に供給するデータを生成する画像処理装
置であって、階調補正前後の階調値について、前記画像
表示装置の表示特性に基づいて設定された関係を予め記
憶する記憶手段と、前記関係に基づいて前記画像データ
の階調補正を行う画像データ補正部と、補正後の画像デ
ータを前記画像表示装置で表示可能な階調数に減色する
減色処理部と、を備えることを要旨とする。
【0043】これまでに説明した画像処理装置と同様、
第5の画像処理装置において、減色処理部は、分散型の
ハーフトーン処理を行うものとすることが望ましい。
【0044】第5の画像処理装置は、画像表示装置の表
示特性が線形であっても、その表示特性に応じた階調補
正を施すことを要旨とする。第5の画像処理装置で考慮
される表示特性としては、例えば、全体的な明度の偏
り、表示階調値の増加に対する明度の増加量、表示可能
な階調数などが考えられる。
【0045】記憶手段に記憶されるべき「関係」は、こ
れらの特性を考慮して解析または実験によって設定され
る。この関係は、一つである必要はなく、複数用意され
るものとしてもよい。
【0046】例えば、第5の画像処理装置において、記
憶手段は、画像表示装置の表示特性に影響を与える条件
に応じて複数用意されており、この条件に応じて記憶手
段を変更するものとしてもよい。こうすれば、条件に応
じて種々の関係を使い分けて、適切な階調補正を実現す
ることができる。
【0047】また、本発明は、各画素ごとに表現可能な
表示階調数が画像データの階調数よりも少なく、かつ、
その表示階調値に対して出力される明度が段階的である
とともに、その間隔に広狭がある非線形な表示特性を有
する画像表示装置に表示すべき画像データに対して所定
の階調補正を行うために用いられるデータを生成する生
成方法であって、(a)前記画像データの階調値と前記
明度との関係を特定する工程と、(b)所望の前記階調
値と前記明度との関係を設定する工程と、(c)前記工
程(a)において特定された前記関係と、前記工程
(b)において設定された前記関係とに基づいて、両者
の差異を補償するように、前記画像処理装置に入力され
た画像データの階調値と補正後の画像データの階調値と
の関係を表すデータを生成する工程と、を備える、生成
方法として構成することもできる。
【0048】こうすることによって、上述した第4の画
像処理装置に用いられる階調補正のためのデータを生成
することができる。
【0049】本発明は、上述の画像処理装置、階調補正
に用いられるデータの生成方法としての構成の他、画像
処理方法の発明として構成することもできる。また、こ
れらを実現するコンピュータプログラム、そのプログラ
ムに供されるデータおよびそのプログラムを記録した記
録媒体、そのプログラムを含み搬送波内に具現化された
データ信号など種々の態様で実現することが可能であ
る。なお、それぞれの態様において、先に示した種々の
付加的要素を適用することが可能である。
【0050】本発明をコンピュータプログラムまたはそ
のプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合
には、画像処理装置を駆動するプログラム全体として構
成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分
のみを構成するものとしてもよい。また、記録媒体とし
ては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気デ
ィスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカー
ド、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピ
ュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)
および外部記憶装置などコンピュータが読み取り可能な
種々の媒体を利用できる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、本発明を携帯電話機に適用した場合の実施例に基づ
き以下の順で説明する。 A.携帯電話機の構成: B.画像処理: C.第1実施例の変形例: D.第2実施例: E.第3実施例: F.第4実施例: G.第5実施例: H.変形例:
【0052】A.携帯電話機の構成:図1は、本発明の
第1実施例としての画像処理装置を備えた携帯電話機1
0の構成を示すブロック図である。携帯電話機10は、
画像表示部としてのカラーLCDパネル20と、CP
U,ROM,RAM等を有するシステム部60とを備え
ている。携帯電話機10は、外部のネットワークTNを
介して、サーバSVに接続することにより、カラーLC
Dパネル20に表示する画像データをダウンロードする
ことが可能である。
【0053】カラーLCDパネル20は、ガラス基板、
RGBカラーフィルタ、透明電極、偏光板、バックライ
ト、およびLCD駆動回路を備えている。なお、本実施
例のカラーLCDパネル20は、R(赤)3ビット、G
(緑)3ビット、B(青)2ビットの256色を表示す
るようにLCD駆動回路が設計されている。
【0054】なお、本実施例のカラーLCDパネル20
は、STN型液晶を用いており、パッシブマトリクス駆
動方式により駆動している。そして、低消費電力型のフ
レーム間引き方式の階調表示を行う駆動回路を採用して
おり、実効駆動電圧は等間隔で設定されている(図21
(B)参照)。このため、カラーLCDパネル20は、
中間調領域においては表示可能な明度間隔が広く、低階
調領域および高階調領域においては表示可能な明度間隔
が狭い表示特性を有している。
【0055】システム部60は、アプリケーションプロ
グラム30と、ブラウザ40と、画像処理モジュール5
0とを備えている。アプリケーションプログラム30に
は、ユーザが個人レベルの情報(住所録、スケジュール
等)を管理するためのPIM(Personal In
fomation Manager)や、電子メール
や、着信待受け画面等のソフトウェアが含まれる。ブラ
ウザ40は、サーバSVからダウンロードしたデータを
閲覧可能に表示するためのソフトウェアである。
【0056】画像処理モジュール50は、画像処理部5
2と、LCDドライバ56を備えており、カラーLCD
パネル20の各液晶セルの駆動を制御するためのR
(赤),G(緑),B(青)の階調信号とタイミング信
号とを生成する。画像処理部52は、解像度変換部53
と、画像データ補正部54およびこれが参照する階調値
補正テーブルLUTと、ハーフトーン処理部55とを備
えている。LCDドライバ56は、電子ボリューム58
を備えており、これにより、カラーLCDパネル20の
表示コントラストを調整可能である。ただし、電子ボリ
ューム58によるカラーLCDパネル20のコントラス
トの調整は、携帯電話機10の工場出荷時にコントラス
トが最大となるように調整済みである。
【0057】解像度変換部53は、アプリケーションプ
ログラム30およびブラウザ40が扱っているカラー画
像データの解像度をLCDドライバ56が扱うことがで
きる解像度に変換する。画像データ補正部54は、入力
された画像データの階調値と補正後の階調値との関係を
記憶した階調値補正テーブルLUTを参照して、画像デ
ータの階調値を補正する処理を行う。階調値補正テーブ
ルLUTは、カラーLCDパネル20の表示特性に応じ
て予め設定されている。ハーフトーン処理部55は、画
像データ補正部54で補正された画像データのハーフト
ーン処理を行う。
【0058】B.画像処理:図2は、画像処理モジュー
ル50で行う画像処理ルーチンのフローチャートであ
る。これは、システム部60内のCPUが実行する処理
である。この処理が開始されると、まず、画像データが
入力される(ステップS100)。本実施例では、この
画像データは、ファイル形式がGIFであり、各画素の
色は、8ビット(256色)のパレットインデックスカ
ラーで表されている。なお、GIFファイルの入力に先
立って、パレットインデックスカラーと、R,G,B各
8ビット(合計24ビット)の階調値との対応関係を示
すカラーテーブルが入力され、RAMに記憶される。
【0059】次に、8ビットの各画像データを24ビッ
ト(R,G,Bそれぞれ8ビット)のRGBカラー形式
に変換する(ステップS110)。図3は、8ビットの
パレットインデックスカラーを24ビットRGBカラー
形式に変換するためのカラーテーブルを示す説明図であ
る。カラーテーブルは、上述したように、入力された画
像データによって異なる。このカラーテーブルによって
8ビットのパレットインデックスカラーを24ビットR
GBカラー形式に変換することができる。
【0060】次に、カラーLCDパネル20に表示可能
なように解像度を変換する(ステップS120)。
【0061】次に、入力された画像が自然画像か否かを
判定する(ステップS130)。この判定は、画像に使
用されている色数に基づいて行われる。色数が予め定め
た所定値より少なければ、自然画像ではないと判断して
単純に減色し(ステップS160)、このルーチンから
抜ける。色数が所定数以上であれば、自然画像であると
判断して次の処理を行う。
【0062】ステップS130において、入力された画
像が自然画像であると判断されると、24ビットの各画
像データに対して、後述する階調値補正テーブルLUT
を参照して階調値の補正を行う。(ステップS14
0)。この階調値補正テーブルLUTは、R,G,Bそ
れぞれについて用意された1次元のルックアップテーブ
ルである。
【0063】ステップS140における階調値の補正
は、入力された画像データに対して、以下に説明するト
ーンカーブを用いて行う。図4は、R(赤)についての
入力された画像データの階調値DXRと補正後の画像デ
ータの階調値DXrとの関係を表すトーンカーブを示す
説明図である。実線Laが、トーンカーブである。説明
を簡単にするために、256階調の入力値に対して25
6階調の明度を出力できる非線形の表示特性を有する画
像表示装置について考える。なお、図中に入力階調値D
XRと画像表示装置が出力する明度との関係を合わせて
示した。一点鎖線Lbは、理想的な表示特性を示してい
る。「理想的な表示特性」とは、表示階調値(ここでは
入力値)と明度との関係が線形性を有する表示特性を意
味している。鎖線Lcは、画像表示装置の非線形な表示
特性を示している。
【0064】このトーンカーブは、画像表示装置の非線
形な表示特性を補償する意味を有する。例えば、入力値
DXR=64に対しては明度Lm1が出力されるのが理
想的である。しかし、画像表示装置は、鎖線Lcに示し
た非線形な表示特性のために明度Lm2を出力する。図
示するように、画像表示装置が明度Lm1を出力するた
めには入力値DXR=80が入力される必要がある。従
って、入力値DXR=64を補正値DXr=80に補正
するのである。このような階調値の補正は、表現可能な
表示階調数が画像データの階調数よりも少ないカラーL
CDパネル20に供給するデータに対しても適用でき
る。
【0065】なお、トーンカーブは、カラーLCDパネ
ル20の表示特性に応じて任意に設定可能である。カラ
ーLCDパネル20のガンマ特性や、人間の眼の視感度
を考慮したトーンカーブを設定してもよい。G(緑)、
B(青)についても同様に入力された画像データの階調
値と補正後の画像データの階調値との関係を表すトーン
カーブが設定されている。
【0066】図5は、図4に示したR(赤)についての
トーンカーブをテーブルに表した階調値補正テーブルL
UTである。この階調値補正テーブルLUTは、画像処
理モジュール50内のROMに記憶されている(図1参
照)。なお、G(緑)、B(青)についての階調値補正
テーブルLUTも同様にROMに記憶されている。この
テーブルを参照することによって、容易に階調値の補正
を行うことができる。
【0067】階調値の補正を行うと、次に、ハーフトー
ン処理を行う(ステップS150)。この処理によって
R,G,B各8ビット(256階調)のデータをカラー
LCDパネル20の駆動回路が駆動制御可能なように
R,Gについては3ビット(8階調)に、Bについては
2ビット(4階調)に、それぞれ減色する。この処理は
RGB各成分毎に行われる。ハーフトーン処理には、周
知のディザ法や誤差拡散法を適用することができるが、
本実施例では、ディザ法を適用した。
【0068】図6は、本実施例のハーフトーン処理ルー
チンのフローチャートである。図6では、256階調の
階調データを8階調に減色するR(赤)とG(緑)の場
合について示す。本実施例では、ハーフトーン処理にデ
ィザ法を適用しており、0〜15の閾値THが配置され
た4×4のディザマトリクスが1つ用意されている。ま
たディザマトリクスの閾値THとは別に、256階調の
データを8階調に割り当てるための閾値TH1〜TH6
(0<TH1<TH2< … <TH6<255)が用
意されている。閾値TH1〜TH6は任意に設定可能で
ある。本実施例では、閾値TH1〜TH6は、これらに
よって区分けされる区間のデータがほぼ均等に処理され
るように、ほぼ等間隔に設定されている(TH1=3
6,TH2=73,TH3=109,TH4=146,
TH5=182,TH6=219)。
【0069】図7は、ディザマトリクスの一例を示す説
明図である。後述するデータDX’がディザマトリクス
の閾値THよりも大きいか否かによって減色後の階調値
を決定する。なお、本実施例では、一例として4×4の
ディザマトリクスを採用しているが、これに限られるも
のではなく、異なるサイズのディザマトリクスを採用し
てもよい。
【0070】ハーフトーン処理が開始されると、まず、
図2のステップS140で補正された補正データDXを
入力する(ステップS200)。
【0071】次に、補正データDXが閾値TH1未満で
あるか否かを判定する(ステップS210)。補正デー
タDXが閾値TH1未満であれば、0〜TH1の範囲の
値がディザマトリクスの閾値THの範囲である0〜15
に正規化する(ステップS212)。例えば、補正デー
タDX=24、閾値TH1=36とすると、DX’は、
DX’=15・DX/TH1より求められるので、D
X’=10となる。次に、ステップS212で正規化さ
れた値DX’がディザマトリクスの閾値THよりも大き
いか否かを判定する(ステップS214)。DX’が閾
値TH以下であれば、表示階調値CDX=0とし(ステ
ップS216)、閾値THよりも大きければ、表示階調
値CDX=1とする(ステップS226)。
【0072】ステップS210において、補正データD
XがTH1以上であれば、閾値TH2未満であるか否か
を判定する(ステップS220)。補正データDXが閾
値TH2未満であれば、TH1〜TH2の範囲の値がデ
ィザマトリクスの閾値THの範囲である0〜15に収ま
るように内挿して補正する(ステップS222)。この
とき、DX’は、DX’=15・(DX−TH1)/
(TH2−TH1)より求められる。次に、ステップS
222で補正された値DX’がディザマトリクスの閾値
THよりも大きいか否かを判定する(ステップS22
4)。DX’が閾値TH以下であれば、表示階調値CD
X=1とし(ステップS226)、閾値THよりも大き
ければ、表示階調値CDX=2とする(ステップS23
6)。以下、同様にして表示階調値CDXを決定する。
【0073】そして、全画素についてステップS200
からステップS278までの処理が終了すれば、ハーフ
トーン処理を終了する(ステップS280)。全画素に
ついて終了していなければ、終了するまで以上の処理を
繰り返す。
【0074】ハーフトーン処理が終了すると、図2に示
した画像処理ルーチンを終了し、表示階調値CDXに従
ってカラーLCDパネルに画像が表示される。
【0075】256階調の階調データを4階調に減色す
るB(青)についても同様にハーフトーン処理が行われ
る。なお、本実施例では、一例として上述したディザ法
をハーフトーン処理に適用したが、誤差拡散法等の他の
手法を適用するようにしてもよい。
【0076】以上で説明した本実施例によれば、カラー
LCDパネル20の非線形性を補償する階調補正を施し
ているので、理想的な画像表示に近づけることができ
る。
【0077】図8および図9は、本実施例の階調補正の
効果を示す説明図である。理解を簡単にするため、階調
補正後、単純減色を行うものとして説明する。また、表
示階調値に対して表示される明度の間隔が、低階調およ
び高階調領域で中間調領域よりも狭いものとする。ま
ず、本実施例の階調補正を行わない場合の表示について
示す。図8(a)下段には、入力階調値とその度数(画
素数)との関係を表すヒストグラムを示した。図8
(a)上段には、階調補正および単純減色後の表示階調
値とその度数および明度の関係を表すヒストグラムを示
した。
【0078】図8(a)下段に示すように、256階調
の各階調値を有する画素がn個ずつ存在するデータが入
力されるものとする。このデータは、例えば、階調値が
0〜255まで変化するグラデーションパターンに相当
する。図8(b)にかかるグラデーションパターンの例
を示した。このパターンは、携帯電話10のカラーLC
Dパネル20に長方形のパッチで表示される。明度は、
図中のy方向には均一とし、x方向に変化(増加)する
ものとする。このデータに対し、図20に示した単純減
色を行うと、図8(a)に示すように、入力階調値の均
等な区間a―b、区間b―c、区間c―d…の画素が表
示階調値CDX=1,2,3…に割り当てられる。各区
間には、それぞれN個の画素が含まれているとすると、
減色後の各表示階調の度数はそれぞれNとなる。理想的
な8階調表示の場合、上段に太破線で示すように、各表
示階調値は等間隔の明度で表示される。これに対し、本
実施例のように非線形性を有するディスプレイでは、太
実線で示すように明度間隔が不均等に表示される。各表
示階調値で表示される明度に偏りがあるにも関わらず、
一定の度数Nが割り当てられることにより、本実施例で
は、全体として表示される明度が理想状態からずれる。
【0079】かかる明度のずれを、低階調の区間b−c
を例にとって説明する。区間b−cは、図8(b)に示
すパターンのうち、一定幅の領域Aに相当する。図8
(b)上方には、領域Aにおける明度の変化をグラフで
例示した。階調値の線形的な変化に伴い、領域Aでは、
表示されるべき明度は、直線Lで示すように変化する。
このとき、領域全体で表示されるべき明度は、図中のハ
ッチングを付した面積に相当する。
【0080】8階調で表示を行う場合の明度を図中に併
せて示した。図8(a)に示すように、区間b−cの画
素は一定の表示階調値CDX=2に割り当てられる。従
って、8階調表示を行う場合の明度は、領域Aで一定と
なる。理想的な表示階調における明度を直線LA2、非
線形性を有する表示階調における明度を直線LA1で示
した。
【0081】理想的な表示階調(破線)では、表示階調
値CDX=2に相当する明度は、区間b−cの中間値に
設定されている。このとき、領域A全体で表示される明
度、即ち、x軸と直線LA2間の面積は、ハッチングを
付した面積に等しくなる。これは、理想的な表示階調で
は、領域A全体において、適正な明度表示が行われるこ
とを意味する。
【0082】一方、非線形性を有する表示階調(実線)
では、表示階調値CDX=2に相当する明度は、区間b
−cの中間値よりも低い。従って、x軸と直線LA2間
の面積は、ハッチングを付した面積よりも小さくなる。
これは、領域A全体で表示される明度が、適性値よりも
暗くなることを意味する。図8では、低階調における明
度のずれを例示した。高階調では、同様の原理により、
適性値よりも明度が高くなるずれが生じる。
【0083】次に、本実施例のトーンカーブを用いた階
調補正を行った場合の表示について示す。この場合、図
9下段、中段に示すように、入力階調値の区間a―b
1、区間b1―c1、区間c1―d1…の値が補正階調
値の区間a―b、区間b―c、区間c―d…の値に階調
補正されることになる。そして、図9中段、上段に示す
ように、補正階調値の均等な区間a―b、区間b―c、
区間c―d…の画素が表示階調値CDX=1,2,3…
に割り当てられる。なお、図9中段の補正階調値の度数
は、便宜上、各区間で一定として図示した。
【0084】入力階調値の区間a―b1、区間b1―c
1、区間c1―d1に着目する。図4に示したトーンカ
ーブを用いた階調補正では、低階調領域の階調値を大き
くする補正を行う。例えば、入力階調値b1は、b1よ
りも大きな補正階調値bに補正される。同様に、入力階
調値の区間a−b1内の値は、補正階調値の区間a−b
内の値に補正される。入力階調値の区間a−b1は、区
間a−bよりも狭いので、補正階調値の区間a−b内の
総画素数N1は、入力階調値の区間a−b内の総画素数
Nよりも少なくなる。図4に示したトーンカーブを用い
た階調補正では、中間調の分布を増大させる補正を行う
ため、入力階調値の区間b1−c1内の値は、それより
も狭い補正階調値の区間b−c内の値に補正され、補正
階調値の区間b−c内の総画素数N2は、入力階調値の
区間b−c内の総画素数Nよりも多くなる。更に、区間
b1−c1よりも広い入力階調値の区間c1−d1内の
値が補正階調値の区間c−d内の値に補正されるので、
区間c1−d1内の総画素数N3はN2よりも多くな
る。そして、各区間の画素は、それぞれ表示階調値CD
X=1,2,3に割り当てられる。このとき、図8に示
したのと同じ入力階調値の範囲Aの画素は、表示階調値
CDX=2とCDX=3に割り当てられ、両表示階調値
で表示されることになる。表示階調値CDX=3で表示
される明度は、表示階調値CDX=2で表示される明度
よりも明るいので、カラーLCDパネル20に表示され
る範囲Aの全体的な明度は、階調補正を行わない場合よ
りも明るくなる。このようにして理想的な画像表示に近
づけることができるのである。
【0085】なお、上記説明では、ハーフトーン処理を
行わない場合について説明したが、ハーフトーン処理を
行ったときにも同様に階調補正の効果を理解することが
できる。
【0086】本実施例では、減色処理にディザ法による
ハーフトーン処理を適用しているので、表示階調値CD
Xの等しい画素を分散することができる。この結果、擬
似輪郭を抑制し、表示画像の画質を向上させることがで
きる。
【0087】また、本実施例では、図4に示したトーン
カーブおよび図5に示した階調値補正テーブルLUT
は、カラーLCDパネル20の表示特性に応じて任意に
設定可能である。従って、カラーLCDパネル20の変
更や画質調整をソフト的に容易に行うことができる。
【0088】C.第1実施例の変形例:図10は、第1
実施例の変形例の画像処理装置を備えた携帯電話機10
Aの構成を示すブロック図である。なお、以下で示す事
項以外は、第1実施例と同じである。携帯電話器10A
は、画像表示部としてのカラーLCDパネル20と、シ
ステム部60Aとを備えている。システム部60Aは、
アプリケーションプログラム30と、ブラウザ40と、
画像処理モジュール50Aとを備えている。画像処理モ
ジュール50Aは、画像処理部52AとLCDドライバ
56とを備えている。画像処理部52Aは、解像度変換
部53と、第1画像データ補正部541と、第2画像デ
ータ補正部542と、ハーフトーン処理部55とを備え
ている。また、第1画像データ補正部541と第2画像
データ補正部542とがそれぞれ参照する第1階調値補
正テーブルと第2階調値補正テーブルも備えている。な
お、第1画像データ補正部541および第1階調値補正
テーブルは、それぞれ第1実施例の画像データ補正部5
4および階調値補正テーブルLUTと同じである。
【0089】第2画像データ補正部542は、第1画像
データ補正部541で補正された第1の補正値に対して
階調補正を施す。そして、ハーフトーン処理部55は、
第2の補正値に対してハーフトーン処理を施す。つま
り、第2の画像データ補正部542が行う第2の階調補
正は、図2のステップS140とステップS150の間
に行う処理である。
【0090】図11は、第2階調値補正テーブルに記録
されているR(赤)についての入力された第1の補正値
DXrと第2の補正値DXr’との関係を表すトーンカ
ーブを示す説明図である。実線La1がトーンカーブで
ある。例えば、第1の補正値DXr=64の画素につい
ては、第2の階調補正によって第2の補正値DXr’=
52となる。トーンカーブが一点鎖線La2のように設
定されているときには、階調補正はされないことにな
る。第1の補正値DXrがpよりも小さい領域では、D
Xrよりも小さいDXr’に補正される。一方、第1の
補正値DXrがpよりも大きい領域では、DXrよりも
大きいDXr’に補正される。
【0091】このような第2の階調補正によって、表示
画像のコントラストを高めることができる。また、ハー
フトーン処理によって中間調において明度差の大きな画
素が隣り合う頻度を少なくすることができるので、表示
画質を向上させることができる。なお、第1の階調補正
と第2の階調補正は、処理の順序が逆になってもよい。
また、第1の階調補正に用いるトーンカーブと第2の階
調補正に用いるトーンカーブとを合成したトーンカーブ
を用いて1回の階調補正を施すようにしてもよい。
【0092】D.第2実施例:図12は、本発明の第2
実施例としての画像処理装置を備えた携帯電話機10B
の構成を示すブロック図である。なお、以下で説明する
事項以外は、第1実施例と同じである。携帯電話機10
Bは、画像表示部としてのカラーLCDパネル20B
と、システム部60Bとを備えている。携帯電話機10
BのカラーLCDパネル20Bは、温度センサ70と、
光センサ80とを備えている。温度センサ70は、カラ
ーLCDパネルを使用する環境の温度を検出する。光セ
ンサ80は、カラーLCDパネル20Bを使用する環境
の明るさを検出する。
【0093】システム部60Bは、アプリケーションプ
ログラム30と、ブラウザ40と、画像処理モジュール
50Bとを備えている。画像処理モジュール50Bは、
画像処理部52Bと、LCDドライバ56Bとを備えて
いる。画像処理部52Bは、解像度変換部53と、画像
データ補正部54およびこれが参照する複数の階調値補
正テーブルLUTと、テーブル変更部57と、ハーフト
ーン処理部55とを備えている。
【0094】階調値補正テーブルLUTは、カラーLC
Dパネル20Bの複数の使用環境(温度および明るさ)
の下で使用するための複数のルックアップテーブルを備
えている。図13は、カラーLCDパネルを使用する環
境の温度と明るさと使用するルックアップテーブルとの
関係を表したマップを示す説明図である。図示するよう
に、温度と明るさの範囲に応じて予め使用するための9
つのルックアップテーブルLUT1〜LUT9が設定さ
れている。例えば、温度がTa〜Tb、明るさがLa〜
Lbの範囲では、ルックアップテーブルLUT1が設定
されている。テーブル変更部57は、このマップを参照
し、温度センサ70と光センサ80の検出結果に応じて
ルックアップテーブルを選択する。例えば、温度がT
m、明るさがLmのときには、ルックアップテーブルL
UT5が選択される。
【0095】LCDドライバ56Bは、電子ボリューム
58と電子ボリューム自動設定部59を備えている。上
述したルックアップテーブルの変更と同様に、カラーL
CDパネルを使用する環境の温度と明るさと電子ボリュ
ームの設定値との関係が予めマップに設定されており、
電子ボリューム自動設定部59は、このマップを参照し
て、温度センサ70と光センサ80の検出結果に応じ
て、カラーLCDパネルのコントラストが最大となるよ
うに電子ボリューム58の設定値を設定する。
【0096】なお、電子ボリューム58の設定値が変わ
ると、カラーLCDパネル20Bの表示特性も変化す
る。従って、上述したルックアップテーブルLUT1〜
LUT9は、電子ボリューム58の設定値を考慮したも
のになっている。図14は、電子ボリューム58の設定
とトーンカーブとの関係の一例を示す説明図である。
今、カラーLCDパネル20Bの使用環境の温度と明る
さは一定であるものとする。図14(a)に示したよう
に、電子ボリューム58の設定値を変更すると、カラー
LCDパネル20Bの実効駆動電圧の範囲は、、
のように変化する(図22参照)。このとき、カラーL
CDパネル20Bの透過率特性のプロファイルに応じ
て、トーンカーブを図14(b)の、、のように
変更する。これらの各トーンカーブは、第1実施例で示
したトーンカーブと同様に、カラーLCDパネル20B
の非線形な表示特性を補償する効果を奏するトーンカー
ブである。
【0097】上述したように、カラーLCDパネル20
Bは、温度や明るさなど使用する環境条件や電子ボリュ
ームの設定値によって表示特性が変化する。従って、上
記第2実施例によれば、カラーLCDパネル20Bを使
用する環境条件に応じて、適切なコントラストを得ると
ともに、適切な画像処理を行うことができる。この結
果、カラーLCDパネル20Bの表示画質を向上させる
ことができる。
【0098】E.第3実施例:図15は、本発明の第3
実施例としての画像処理装置を備えた携帯電話器10C
の構成を示すブロック図である。なお、以下で説明する
事項以外は、第2実施例と同じである。携帯電話器10
Cは、画像表示部としてのカラーLCDパネル20B
と、システム部60Cとを備えている。カラーLCDパ
ネル20Bは、温度センサ70と、光センサ80とを備
えており、これらが検出した温度や明るさは、電子ボリ
ューム自動設定部59や、後述する階調値補正データ生
成部54Dに送られる。
【0099】システム部60Cは、アプリケーションプ
ログラム30と、ブラウザ40と、画像処理モジュール
50Cとを備えている。画像処理モジュール50Cは、
画像処理部52CとLCDドライバ56Bとを備えてい
る。画像処理部52Cは、解像度変換部53と、画像デ
ータ補正部54Cと、ハーフトーン処理部55とを備え
ている。
【0100】画像データ補正部54Cは、階調値補正デ
ータ生成部54Dを備えている。階調値補正データ生成
部54Dは、先述したトーンカーブを生成する機能を有
している。図16は、トーンカーブの生成工程を示す説
明図である。まず、温度センサ70と光センサ80の検
出結果および電子ボリューム58の設定値に応じて、カ
ラーLCDパネル20Bの表示特性(入力階調値と出力
される明度との関係)を特定する(ステップS30
0)。この表示特性は、温度センサ70、光センサ80
の検出結果および電子ボリューム58の設定値をパラメ
ータとして、予めメモリに記憶されている。次に、予め
メモリに記憶されている所望の表示特性を特定する(ス
テップS320)。所望の表示特性は、任意に設定可能
である。例えば、入力階調値と表示される明度との関係
がリニアになるように設定してもよいし、カラーLCD
パネル20のガンマ特性を考慮して設定してもよい。次
に、両者の差異を補償するようにトーンカーブを設定す
る(ステップS340)。画像データ補正部54Cは、
この階調値補正データにより、画像データの階調補正を
行う。
【0101】このように、第3実施例によれば、カラー
LCDパネル20Bの使用環境の温度や明るさに応じた
複数のルックアップテーブルを予め記憶しておく必要が
ないので、メモリ領域の消費を抑制することができる。
【0102】F.第4実施例:図17は、本発明の第4
実施例としての画像処理装置を備えた携帯電話機10D
の構成を示すブロック図である。以下で説明する事項以
外は、第1実施例と同じである。携帯電話器10Dは、
画像表示部としてのカラーLCDパネル20と、システ
ム部60Dとを備えている。システム部60Dは、アプ
リケーションプログラム30と、ブラウザ40と、画像
処理モジュール50Dとを備えている。画像処理モジュ
ール50Dは、画像処理部52DとLCDドライバ56
とを備えている。画像処理部52Dは、解像度変換部5
3とハーフトーン処理部55Dを備えている。なお、画
像データの階調補正を行うための画像データ補正部や階
調値補正テーブルは備えていない。
【0103】ハーフトーン処理部55Dでの処理につい
て説明する。図18は、入力値(または補正値)と表示
階調値CDXの記録率との関係を示す説明図である。図
18(a)は、第1実施例のハーフトーン処理について
示している。図18(b)は、第4実施例のハーフトー
ン処理について示している。ここで、記録率とは、ある
階調値が連続的に分布する、いわゆるベタ領域を表示す
る際に、その領域内の画素が占める割合を言う。図18
(a)において、例えば、ベタ領域の階調値を階調補正
した補正値が91であるときには、表示階調値CDX=
2の画素とCDX=3の画素とがそれぞれ50%ずつ分
散して発生することになる。換言すれば、補正値が91
の画素は、50%の確率でCDX=2またはCDX=3
に割り当てられることを意味している。
【0104】第1実施例では、図18(a)に示すよう
に、ハーフトーン処理に用いる閾値TH1〜TH6をほ
ぼ均等に設定した。第4実施例では、図18(b)に示
すように、閾値TH1〜TH6の設定が異なる。これら
の閾値TH1〜TH6は、それらの間隔の広狭が表示階
調値CDXに対して出力される明度の間隔の広狭と同じ
になるように設定されている。即ち、カラーLCDパネ
ル20が出力可能な明度が0〜100であって、表示階
調値CDX=0,1,2,3,4,5,6,7に対して
出力される明度がそれぞれ0,5,17,37,62,
84,95,100であるものとすると、閾値TH1〜
TH6として13,43,94,158,214,24
2がそれぞれ設定される。なお、閾値の間隔の広狭は、
明度の間隔の広狭と厳密に同じにする必要はない。
【0105】このような第4実施例によれば、第1実施
例で行った階調補正とハーフトーン処理との2段階の画
像処理と同等、すなわちカラーLCDパネル20の表示
特性の非線形性を補償する画像処理をハーフトーン処理
のみで実現することができる。
【0106】なお、第4実施例のハーフトーン処理部5
5Dと第1実施例の画像データ補正部54とを組み合わ
せて画像処理を施すようにしてもよい。つまり、部分的
に画像データ補正部54での階調補正によってカラーL
CDパネル20の非線型な表示特性を補償し、残りをハ
ーフトーン処理部55Dによって補償するようにしても
よい。
【0107】G.第5実施例:図19は、本発明の第5
実施例としての画像処理装置を備えた携帯電話機10E
の構成を示すブロック図である。以下で説明する事項以
外は、第2実施例と同じである。携帯電話器10Eは、
画像表示部としてのカラーLCDパネル20と、システ
ム部60Eとを備えている。システム部60Eは、アプ
リケーションプログラム30と、ブラウザ40と、画像
処理モジュール50Eとを備えている。画像処理モジュ
ール50Eは、画像処理部52Eと、LCDドライバ5
6とを備えている。画像処理部52Eは、解像度変換部
53と、ハーフトーン処理部55Eと、閾値変更部57
Eとを備えている。
【0108】閾値変更部57Eには、使用する環境(温
度、明るさ)や電子ボリューム58の設定に応じた複数
の閾値テーブルが用意されている。閾値テーブルには、
ハーフトーン処理に用いる閾値TH1〜TH6が記憶さ
れている。閾値変更部57Eは、温度センサ70と光セ
ンサ80の検出結果に応じて最適な閾値テーブルを選択
する。ハーフトーン処理部55Eは、選択された閾値テ
ーブルに基づいてハーフトーン処理を行う。なお、本実
施例では、閾値変更部57Eは複数の閾値テーブルから
最適なテーブルを選択するものとしたが、各閾値を所定
の演算によって設定するものとしてもよい。
【0109】このような第5実施例によれば、第2実施
例と同等の画像処理を行うことができる。
【0110】以上で説明した本実施例の画像処理装置
は、コンピュータによる処理を含んでいることから、こ
の処理を実現するためのコンピュータプログラムおよび
そのプログラムを記録した記録媒体としての実施の態様
を採ることもできる。また、第1および第2実施例の画
像処理に供されるトーンカーブを階調値補正テーブルと
して記録した記録媒体としての態様を採ることもでき
る。このような記録媒体としては、フレキシブルディス
クやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、RO
Mカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号
が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(R
AMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、
コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用でき
る。
【0111】H.変形例:以上、本発明の実施の形態に
ついて説明したが、本発明はこのような実施の形態にな
んら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲内において種々なる態様での実施が可能である。例え
ば、以下のような変形例も可能である。
【0112】H1.変形例1:上記実施例では、本発明
を携帯電話機に適用したが、これに限定されるものでは
ない。例えば、携帯情報端末や、カーナビゲーションシ
ステム等の画像を表示する液晶表示装置を備える電子機
器に適用することもできる。
【0113】H2.変形例2:上記実施例では、画像表
示装置にパッシブマトリクス駆動を行うカラーLCDパ
ネルを用いているが、一般に、表現可能な階調数が原画
像データの階調数よりも少ない液晶表示装置に対して適
用可能である。本発明は、例えば、薄膜トランジスタ
(TFT:Thin Film Transisto
r)や薄膜ダイオード(TFD:Thin Film
Diode)を用いたアクティブマトリクス駆動のカラ
ーLCDパネルに適用することもできる。また、上記実
施例では、フレーム間引き方式で駆動するカラーLCD
パネル20を用いているが、パルス幅変調方式で駆動す
るカラーLCDパネルに対しても適用可能である。
【0114】本発明は、入力階調値と表示階調値との関
係が非線形のものに対して適用すると、特に効果が大き
いが、表示特性が線形である場合にも適用可能である。
かかる場合でも、その表示特性に応じた階調補正を施す
ことにより、それぞれ画質の向上を図ることができる。
考慮される表示特性としては、例えば、全体的な明度の
偏り、表示階調値の増加に対する明度の増加量、表示可
能な階調数などが考えられる。
【0115】H3.変形例3:上記実施例では、本発明
を電圧駆動制御を行う液晶表示装置に適用したが、これ
に限定されるものではない。例えば、電流駆動制御を行
うLED表示装置や、その他駆動信号を制御することに
よって画像の多階調表現が可能な画像表示装置に適用す
ることができる。
【0116】H4.変形例4:上記実施例では、入力さ
れる画像データのファイル形式を8ビットカラーテーブ
ルのGIFとしたが、例えば24ビットRGBカラー形
式のJPEG等を扱うものとしてもよい。
【0117】H5.変形例5:上記第1ないし第3実施
例では、ハーフトーン処理を施しているが、ハーフトー
ン処理を施さなくてもよい。
【0118】H6.変形例6:上記第2実施例では、カ
ラーLCDパネル20を使用する環境の温度および明る
さに応じて階調値補正テーブルおよび電子ボリューム5
8の値を設定しているが、どちらか一方に応じて設定す
るようにしてもよい。また、カラーLCDパネル20を
使用する環境の温度および明るさに対応したルックアッ
プテーブルと電子ボリューム58の設定値に対応したル
ックアップテーブルとを別個に用意し、各テーブルを用
いた2段階の階調補正を行うようにしてもよい。また、
カラーLCDパネル20のバックライトの明るさや、オ
ン/オフの状態に応じて設定するようにしてもよい。
【0119】H7.変形例7:上記実施例では、画像表
示装置としての携帯電話機が画像処理装置を備えている
が、画像処理装置と画像表示装置を独立のものとしても
よい。例えば、画像データを保管しているサーバSVが
本発明の画像処理装置の一部または全部を備えるように
してもよい。例えば、携帯電話機10への画像データ送
信時に、サーバSVで図2に示した画像処理のうちの階
調値補正までの処理を行い、携帯電話機でハーフトーン
処理を行うようにしてもよいし、サーバSVでハーフト
ーン処理まで行うようにしてもよい。アップロードされ
た画像データの保存時に、サーバSVで上記処理をして
もよい。
【0120】また、ユーザのコンピュータ等に本発明の
画像処理装置の一部または全部を備えるようにしてもよ
い。即ち、サーバSVに画像データをアップロードする
前に、ユーザのコンピュータ等で階調補正まで行うよう
にしてもよいし、ハーフトーン処理まで行うようにして
もよい。
【0121】こうすることによって、表示対象となる画
像表示装置の表示特性(実施例では、携帯電話機の機種
に相当する)を特定し、その表示特性に応じて、表示画
像の画質が向上するように予め画像データを補正してお
くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての画像処理装置を備
えた携帯電話機10の構成を示すブロック図である。
【図2】画像処理モジュール50で行う画像処理ルーチ
ンのフローチャートである。
【図3】8ビットのパレットインデックスカラーを24
ビットのRGBカラー形式に変換するためのカラーテー
ブルを示す説明図である。
【図4】R(赤)についての入力された画像データの階
調値DXRと補正後の画像データの階調値DXrとの関
係を表すトーンカーブを示す説明図である。
【図5】R(赤)についてのトーンカーブをテーブルに
表した階調値補正テーブルLUTである。
【図6】本実施例のハーフトーン処理ルーチンのフロー
チャートである。
【図7】ディザマトリクスの一例を示す説明図である。
【図8】本実施例の画像処理の効果を示す説明図であ
る。
【図9】本実施例の画像処理の効果を示す説明図であ
る。
【図10】第1実施例の変形例の画像処理装置を備えた
携帯電話機10Aの構成を示すブロック図である。
【図11】第2階調値補正テーブルに記録されているR
(赤)についての入力された第1の補正値DXrと第2
の補正値DXr’との関係を表すトーンカーブを示す説
明図である。
【図12】本発明の第2実施例としての画像処理装置を
備えた携帯電話機10Bの構成を示すブロック図であ
る。
【図13】カラーLCDパネルを使用する環境の温度と
明るさと使用するルックアップテーブルとの関係を表し
たマップを示す説明図である。
【図14】電子ボリューム58の設定とトーンカーブと
の関係の一例を示す説明図である。
【図15】本発明の第3実施例としての画像処理装置を
備えた携帯電話器10Cの構成を示すブロック図であ
る。
【図16】トーンカーブの生成工程を示す説明図であ
る。
【図17】本発明の第4実施例としての画像処理装置を
備えた携帯電話機10Dの構成を示すブロック図であ
る。
【図18】入力値(または補正値)と表示階調値CDX
の記録率との関係を示す説明図である。
【図19】本発明の第5実施例としての画像処理装置を
備えた携帯電話機10Eの構成を示すブロック図であ
る。
【図20】256階調のデータを8階調に割り振る様子
を示す説明図である。
【図21】LCDパネルの電圧−透過率特性(V−T特
性)を示す説明図である。
【図22】電子ボリュームによるLCDパネルの表示コ
ントラストの調整について説明する説明図である。
【符号の説明】
10、10A、10B、10C、10D、10E…携帯
電話機 20…カラーLCDパネル 30…アプリケーションプログラム 40…ブラウザ 50、50A、50B、50C、50D、50E…画像
処理モジュール 52、52A、52B、52C、52D、50E…画像
処理部 53…解像度変換部 54、54C…画像データ補正部 54D…階調値補正データ生成部 55、55D、55E…ハーフトーン処理部 56、56A…LCDドライバ 57…テーブル変更部 57E…閾値変更部 58…電子ボリューム 59…電子ボリューム自動設定部 60、60A、60B、60C、60D、60E…シス
テム部 70…温度センサ 80…光センサ 541…第1画像データ補正部 542…第2画像データ補正部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 641 G09G 3/20 641H 5C079 641P 5C080 642 642F 650 650M H04N 1/407 H04N 9/64 Z 1/46 1/46 Z 1/60 1/40 D 9/64 101E Fターム(参考) 2H093 NA55 NC13 NC55 NC56 NC57 NC63 NC65 ND02 ND06 ND20 ND24 ND39 5B057 AA20 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CD07 CE11 CE16 CH01 CH07 DA16 5C006 AA13 AA22 AF44 AF46 AF47 BB11 BC16 FA29 FA56 5C066 AA01 AA11 EA11 EB01 EC06 GA01 GA32 HA02 KE07 KE11 KE16 KM01 KM13 KP02 5C077 LL04 LL19 MP01 MP08 NN08 PP15 PP32 PQ08 PQ12 PQ20 PQ23 RR09 SS06 5C079 HB01 LA12 LA17 LA31 LA33 LC05 MA04 MA11 MA17 NA05 PA05 5C080 AA10 BB05 CC03 DD03 DD30 EE29 EE30 FF09 GG02 JJ02 JJ05 JJ06 JJ07 KK47

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに対して所定の画像処理を施
    し、画像表示装置に供給されるデータを生成する画像処
    理装置であって、 前記画像表示装置は、フレーム間引き方式により階調表
    示を行うとともに、画素単位で表示可能な表示階調数が
    前記画像データの階調数よりも少ない液晶表示装置であ
    り、 前記画像処理装置は、 前記画像データを入力する入力部と、 前記画像データの階調値に基づいて、画素ごとに前記液
    晶表示装置が表示可能な表示階調値を設定する減色処理
    部とを備え、 該減色処理部は、前記表示階調値に割り当てられる前記
    階調値の範囲が、高階調または低階調の少なくとも一方
    で、中間調よりも狭くなるように前記設定を行う、画像
    処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理装置であって、 中間調領域における階調分布を抑えるとともに、低階調
    領域および高階調領域における分布を増大する階調補正
    を施す画像データ補正部を備える画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記入力された画像データの階調値と補正後の階調値と
    の関係を記憶した記憶手段を備え、該記憶手段を参照し
    て前記階調値を補正する画像データ補正部を備える画像
    処理装置。
  4. 【請求項4】 画像表示装置に表示すべき画像データに
    対して所定の画像処理を施し、前記画像表示装置に供給
    するデータを生成する画像処理装置であって、 前記画像表示装置は、各画素ごとに表現可能な表示階調
    数が前記画像データの階調数よりも少なく、かつ、その
    表示階調値に対して出力される明度が段階的であるとと
    もに、その間隔に広狭がある非線形な表示特性を有する
    装置であり、 前記表示特性の非線形性を考慮して、入力された画像デ
    ータの階調分布において、前記間隔が広い領域に対応す
    る階調分布を増大するとともに、前記間隔が狭い領域に
    対応する階調分布を抑える階調補正を施し、補正値を生
    成する画像データ補正部と、 前記補正値の階調範囲を所定数の区間に区分けし、該区
    間内の前記補正値を所定の規則に従って前記表示階調値
    に割り当てることによって減色処理を施す減色処理部
    と、 を備える画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像処理装置であって、 前記所定数の区間は、前記補正値の階調範囲を均等範囲
    に区分けした区間である、画像処理装置。
  6. 【請求項6】 画像表示装置に表示すべき画像データに
    対して所定の画像処理を施し、前記画像表示装置に供給
    するデータを生成する画像処理装置であって、 前記画像表示装置は、各画素ごとに表現可能な表示階調
    数が前記画像データの階調数よりも少なく、かつ、その
    表示階調値に対して出力される明度が段階的であるとと
    もに、その間隔に広狭がある非線形な表示特性を有する
    装置であり、 前記画像データの階調値の階調範囲を前記表示特性に応
    じた広狭を有する区間に区分けし、該区間内の階調値を
    所定の規則に従って前記表示階調値に割り当てることに
    よって減色処理を施す減色処理部を備える画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1、4、6いずれか記載の画像処
    理装置であって、 前記減色処理部は、分散型のハーフトーン処理を行う、 画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の画像処理装置であって、 前記減色処理部は、前記画像データが所定の種類である
    場合にのみ前記分散型のハーフトーン処理を行う画像処
    理装置。
  9. 【請求項9】 請求項4ないし8のいずれかに記載の画
    像処理装置であって、 前記画像表示装置は、携帯電話機に用いられ、フレーム
    間引き方式により階調表示を行う液晶表示装置である、
    画像処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項4記載の画像処理装置であっ
    て、 前記画像データ補正部は、更に、中間調領域における階
    調分布を抑えるとともに、低階調領域および高階調領域
    における分布を増大する階調補正を施す、 画像処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項4記載の画像処理装置であっ
    て、 前記画像データ補正部は、前記入力された画像データの
    階調値と補正後の階調値との関係を記憶した記憶手段を
    備え、該記憶手段を参照して前記階調値を補正する、 画像処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の画像処理装置であっ
    て、 前記記憶手段は、前記画像表示装置の表示特性に影響を
    与える条件に応じて複数用意されており、 前記条件に応じて前記記憶手段を変更する記憶手段変更
    部を備える、 画像処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の画像処理装置であっ
    て、 前記条件は、前記画像表示装置を使用する環境の温度で
    ある、画像処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の画像処理装置であっ
    て、 前記条件は、前記画像表示装置を使用する環境の明るさ
    である、画像処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項12記載の画像処理装置であっ
    て、 前記画像表示装置は、バックライトを備える液晶表示装
    置であり、 前記条件は、前記バックライトの明るさである、画像処
    理装置。
  16. 【請求項16】 請求項12記載の画像処理装置であっ
    て、 前記条件は、前記画像表示装置の表示コントラストを調
    整するためのコントラスト調整器の設定値である、画像
    処理装置。
  17. 【請求項17】 各画素ごとに表現可能な表示階調数が
    画像データの階調数よりも少なく、かつ、その表示階調
    値に対して出力される明度が段階的であるとともに、そ
    の間隔に広狭がある非線形な表示特性を有する画像表示
    装置に表示すべき画像データに対して所定の階調補正を
    行う画像処理装置であって、 前記画像データの階調値と前記明度との関係を所定のパ
    ラメータ値に対応付けて記憶する第1の記憶部と、 前記階調値と前記明度について予め設定された所望の関
    係を記憶する第2の記憶部と、 前記パラメータ値を取得し、該パラメータ値によって特
    定される前記関係と前記所望の関係とに基づいて、両者
    の差異を補償するように、前記画像データの階調値と補
    正後の画像データの階調値との関係を表すデータを生成
    するデータ生成部と、 前記生成されたデータを参照して前記入力された画像デ
    ータの階調値を補正する画像データ補正部と、 を備える、画像処理装置。
  18. 【請求項18】 画像表示装置に表示すべき画像データ
    に対して所定の画像処理を施し、前記画像表示装置に供
    給するデータを生成する画像処理装置であって、 階調補正前後の階調値について、前記画像表示装置の表
    示特性に基づいて設定された関係を予め記憶する記憶手
    段と、 前記関係に基づいて前記画像データの階調補正を行う画
    像データ補正部と、 補正後の画像データを前記画像表示装置で表示可能な階
    調数に減色する減色処理部と、 を備える画像処理装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の画像処理装置であっ
    て、 前記減色処理部は、分散型のハーフトーン処理を行う、 画像処理装置。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の画像処理装置であっ
    て、 前記記憶手段は、前記画像表示装置の表示特性に影響を
    与える条件に応じて複数用意されており、 前記条件に応じて前記記憶手段を変更する記憶手段変更
    部を備える、 画像処理装置。
  21. 【請求項21】 フレーム間引き方式により階調表示を
    行うとともに、画素単位で表示可能な表示階調数が画像
    データの階調数よりも少ない液晶表示装置に表示すべき
    画像データに対して所定の画像処理を施し、該液晶表示
    装置に供給するデータを生成する画像処理方法であっ
    て、(a)表示対象となる前記液晶表示装置の表示特性
    を特定する工程と、(b)前記液晶表示装置が表示可能
    な表示階調値に割り当てられる前記画像データの階調値
    の範囲が、高階調または低階調の少なくとも一方で、中
    間調よりも狭くなるように、前記階調値に基づいて画素
    ごとに前記表示階調値を設定する工程と、 を備える画像処理方法。
  22. 【請求項22】 各画素ごとに表現可能な表示階調数が
    画像データの階調数よりも少なく、かつ、その表示階調
    値に対して出力される明度が段階的であるとともに、そ
    の間隔に広狭がある非線形な表示特性を有する画像表示
    装置に表示すべき画像データに対して所定の画像処理を
    施し、前記画像表示装置に供給するデータを生成する画
    像処理方法であって、(a)表示対象となる画像表示装
    置の表示特性を特定する工程と、(b)前記表示特性の
    非線形性を考慮して、入力された画像データの階調分布
    において、前記間隔が広い領域に対応する階調分布を増
    大するとともに、前記間隔が狭い領域に対応する階調分
    布を抑える階調補正を施し、補正値を生成する工程と、
    (c)前記補正値の階調範囲を所定数の区間に区分け
    し、該区間内の前記第1の補正値を所定の規則に従って
    前記表示階調値に割り当てることによって減色処理を施
    す工程と、 を備える画像処理方法。
  23. 【請求項23】 各画素ごとに表現可能な表示階調数が
    画像データの階調数よりも少なく、かつ、その表示階調
    値に対して出力される明度が段階的であるとともに、そ
    の間隔に広狭がある非線形な表示特性を有する画像表示
    装置に表示すべき画像データに対して所定の画像処理を
    施し、前記画像表示装置に供給するデータを生成する画
    像処理方法であって、(a)表示対象となる画像表示装
    置の表示特性を特定する工程と、(b)前記画像データ
    の階調値の階調範囲を前記表示特性に応じた広狭を有す
    る区間に区分けし、該区間内の階調値を所定の規則に従
    って前記表示階調値に割り当てることによって減色処理
    を施す工程と、を備える画像処理方法。
  24. 【請求項24】 各画素ごとに表現可能な表示階調数が
    画像データの階調数よりも少なく、かつ、その表示階調
    値に対して出力される明度が段階的であるとともに、そ
    の間隔に広狭がある非線形な表示特性を有する画像表示
    装置に表示すべき画像データに対して所定の階調補正を
    行うために用いられるデータを生成する生成方法であっ
    て、(a)前記画像データの階調値と前記明度との関係
    を特定する工程と、(b)所望の前記階調値と前記明度
    との関係を設定する工程と、(c)前記工程(a)にお
    いて特定された前記関係と、前記工程(b)において設
    定された前記関係とに基づいて、両者の差異を補償する
    ように、前記画像データの階調値と補正後の画像データ
    の階調値との関係を表すデータを生成する工程と、を備
    える生成方法。
  25. 【請求項25】 画像表示装置に表示すべき画像データ
    に対して所定の画像処理を施し、前記画像表示装置に供
    給するデータを生成する画像処理方法であって、 階調補正前後の階調値について、前記画像表示装置の表
    示特性に基づいて設定された関係を予め記憶しておく工
    程と、 前記関係に基づいて前記画像データの階調補正を行う工
    程と、 補正後の画像データを前記画像表示装置で表示可能な階
    調数に減色する工程と、 を備える画像処理方法。
  26. 【請求項26】 フレーム間引き方式により階調表示を
    行うとともに、画素単位で表示可能な表示階調数が画像
    データの階調数よりも少ない液晶表示装置に表示すべき
    画像データに対して所定の画像処理を施すコンピュータ
    プログラムであって、 表示対象となる前記液晶表示装置の表示特性を特定する
    機能と、 前記液晶表示装置が表示可能な表示階調値に割り当てら
    れる前記画像データの階調値の範囲が、高階調または低
    階調の少なくとも一方で、中間調よりも狭くなるよう
    に、前記階調値に基づいて画素ごとに前記表示階調値を
    設定する機能と、をコンピュータに実現させるためのコ
    ンピュータプログラム。
  27. 【請求項27】 各画素ごとに表現可能な表示階調数が
    画像データの階調数よりも少なく、かつ、その表示階調
    値に対して出力される明度が段階的であるとともに、そ
    の間隔に広狭がある非線形な表示特性を有する画像表示
    装置に表示すべき画像データに対して所定の画像処理を
    施すコンピュータプログラムであって、 表示対象となる画像表示装置の表示特性を特定する機能
    と、 前記表示特性の非線形性を考慮して、入力された画像デ
    ータの階調分布において、前記間隔が広い領域に対応す
    る階調分布を増大するとともに、前記間隔が狭い領域に
    対応する階調分布を抑える階調補正を施す機能と、 前記補正値の階調範囲を所定数の区間に区分けし、該区
    間内の前記補正値を所定の規則に従って前記表示階調値
    に割り当てることによって減色処理を施す機能と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラム。
  28. 【請求項28】 各画素ごとに表現可能な表示階調数が
    画像データの階調数よりも少なく、かつ、その表示階調
    値に対して出力される明度が段階的であるとともに、そ
    の間隔に広狭がある非線形な表示特性を有する画像表示
    装置に表示すべき画像データに対して所定の画像処理を
    施すコンピュータプログラムであって、 表示対象となる画像表示装置の表示特性を特定する機能
    と、 前記画像データの階調値の階調範囲を前記表示特性に応
    じた広狭を有する区間に区分けし、該区間内の階調値を
    所定の規則に従って前記表示階調値に割り当てることに
    よって減色処理を施す機能と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラム。
  29. 【請求項29】 各画素ごとに表現可能な表示階調数が
    画像データの階調数よりも少なく、かつ、その表示階調
    値に対して出力される明度が段階的であるとともに、そ
    の間隔に広狭がある非線形な表示特性を有する画像表示
    装置に表示すべき画像データに対して所定の階調補正を
    行うために用いられるデータを生成するコンピュータプ
    ログラムであって、 前記画像データの階調値と前記明度との関係を特定する
    機能と、 所望の前記階調値と前記明度との関係を設定する機能
    と、 前記特定された前記関係と、前記設定された前記関係と
    に基づいて、両者の差異を補償するように、前記画像デ
    ータの階調値と補正後の画像データの階調値との関係を
    表すデータを生成する機能と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラム。
  30. 【請求項30】 請求項26ないし29のいずれかに記
    載のコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可
    能に記録した記録媒体。
  31. 【請求項31】 各画素ごとに表現可能な表示階調数が
    画像データの階調数よりも少なく、かつ、その表示階調
    値に対して出力される明度が段階的であるとともに、そ
    の間隔に広狭がある非線形な表示特性を有する画像表示
    装置に表示すべき画像データに対して所定の画像処理を
    施すコンピュータプログラムをコンピュータに読み取り
    可能に記録した記録媒体であって、 前記画像処理に供されるデータとして前記画像処理装置
    に入力された画像データの階調値と補正後の画像データ
    の階調値との関係を表すデータを記録した記録媒体。
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