JP4577181B2 - 面状採暖具 - Google Patents

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Description

本発明は、電気カーペットや電気毛布などの広範囲を暖房し、ヒータ線と同軸上に配置した温度検知線によって、温度制御するとともに、ヒータ線が異常加熱した時は安全に通電を遮断する面状採暖具に関するものである。
従来、この種の面状採暖具としては、例えば、温度検知線の抵抗値変化を、電圧の変化に変換した温度信号電圧を取り出し、この温度信号電圧をもとに温度制御を行い、そして、もしヒータ線が制御回路の故障によってフル通電となった場合は、ヒータ線と温度検知線の間に設けた可溶体が溶融して、ヒータ線と温度検知線が接触することにより、温度ヒューズを断線させて、ヒータ線の通電を停止させている(例えば、特許文献1参照)。
図5〜図6は、特許文献1に記載された従来の面状採暖具を示すものである。図5に示すように、発熱体1は、ヒータ線2の上に、ある温度で溶融する可溶体3を被覆し、その上に温度検知線4を設け、さらにその上を電気絶縁物5で被っている。この紐状の発熱体1を、面状の敷物などに配線設置して暖房する。そして図6に示す制御回路によって、温度検知線4の温度信号を検出して、ヒータ線2を通電制御している。温度検知線4は、ヒータ線2の温度が上がるにつれて抵抗値が増加する特性を示し、ヒータ線2の温度が設定温度よりも低いと制御部6が判断している時は、リレーコイル7を駆動して、リレー接点部8をオンさせて、ヒータ線2へ交流電源9を通電する。
そして、ヒータ線2の温度が上昇するのに従って、温度検知線4の温度も上昇し、温度検知線4の抵抗値が大きくなって、抵抗10と温度検知線4の接続点の電圧Vaが高くなって行く。この温度信号電圧Vaを制御部6は検出して、設定温度に達したと判断した時は、リレーコイル7の駆動を停止し、リレー接点部8をオフして、ヒータ線2の通電を止める。
このように通常は温度制御して発熱体1の温度をコントロールしているが、何らかの原因によって、例えばリレー接点部8が溶着故障を起こすと、ヒータ線2がフル通電となって温度が上昇し続け、火傷や火災など非常に危険な状態になってしまう。この危険な状態を回避するために次の安全手段を設けている。それは、ヒータ線2がフル通電となって温度が上昇し、ある温度(従来例では160℃)に達すると可溶体3が溶融して、ヒータ線2と温度検知線4がショート状態になる。ショート状態になると発熱抵抗11に交流電源9からの電流が流れ、発熱抵抗11は発熱し、発熱抵抗11と熱的結合にある温度ヒューズ12が溶断して、ヒータ線2への通電を停止するように構成されている。
特開2003−203747号公報
しかしながら、前記従来の構成では、温度信号電圧Vaの変化を検出するのが容易ではない。温度信号線4は一般的にはニッケルを主成分とした金属線を使用するが、温度変化に対する抵抗値変化が小さく1℃あたり0.45%程度で、例えば20℃の時に温度検知線4の抵抗値を100Ωに設定すると、強温度の制御時は65℃程度になるので、この時の抵抗値は120Ωとなる。このように温度検知線4の抵抗値変化は非常に小さいものである。
この温度検知線4の変化を電源回路13からの直流電圧を電源として、抵抗10、温度
検知線4、抵抗14とで分割して得られる電圧が温度信号電圧Vaとなるが、温度信号電圧Vaは、さらに発熱抵抗11の影響も受け、電源回路13からの直流電圧による電流が抵抗10、発熱抵抗11、整流素子15へとまわり込み温度信号電圧Vaの変化量がますます小さくなってしまう。発熱抵抗11は温度ヒューズ12を溶断させる熱量を発生する必要があり、その抵抗値は温度検知線4と同様な150Ω程度になる。従って、発熱抵抗11側へのまわり込みは温度信号電圧Vaに非常に大きな影響を与え、温度検知線4の抵抗値変化を検出するのは容易なことではない。
特に、発熱体1が長くなる広面積を暖房する電気カーペットは、温度検知線4の抵抗値が大きくなり、発熱抵抗11の抵抗値の方が小さくなってしまって影響度がさらに拡大する。温度信号電圧Vaの変化幅が小さいと外部からのノイズの影響を受けやすくなり正常な温度制御が出来なくなってしまう。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、温度変化に対する温度検知線の抵抗値変化を最大限に取り出すことができる面状採暖具の提供を目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の面状採暖具は、ヒータ線が異常加熱して、可溶体が溶融し、ヒータ線と温度検知線がショートして流れる電流が、温度検知線と温度検出部の接続点から流れ出す方向に第一整流素子を接続して、第一整流素子の出力側にヒータ線と温度検知線がショートして流れる電流で発熱する発熱部を接続し、電力制御素子が正常にヒータ線の通電を行っている通常制御時は第一整流素子に電流を流さないように第一電源部の直流電圧を第一整流素子の出力側に供給する電流阻止部を設けたものである。この電流阻止部によって第一整流素子の出力側を入力側より高い電圧として、第一整流素子を逆バイアス状態とすることができるものである。
本発明の面状採暖具は、温度検出部から発熱抵抗に流れ出す電流をなくして、温度検知線の抵抗値変化を最大限に取り出す事で、温度信号電圧の変化が大きくなり、外来ノイズの影響を受けない安定な温度制御とすることができる。
第1の発明は、面状採暖具本体に配設した発熱体と、発熱体内部に設けたヒータ線および可溶体および温度検知線と、交流電源を整流して回路GNDとの間に直流電圧を供給する第一電源部と、第一電源部からの直流電圧を電源にして温度検知線の抵抗値変化を検出する温度検出部と、温度検出部の信号を処理してヒータ線の通電を行う電力制御素子を駆動する制御部と、交流電源のどちらか半サイクル側の電流が回路GNDに流れ込まない方向に接続した整流素子と、ヒータ線が異常加熱時に可溶体の溶融によりヒータ線と温度検知線がショートして流れる電流が温度検知線と温度検出部の接続点から流れ出す方向に接続した第一整流素子と、第一整流素子の出力側に接続してヒータ線と温度検知線がショートして流れる電流で発熱する発熱部と、発熱部の加熱によって溶断してヒータ線の通電を停止する温度ヒューズと、電力制御素子が正常にヒータ線の通電を行っている通常制御時は第一整流素子に電流が流れないように第一電源部の直流電圧を第一整流素子の出力側に供給する電流阻止部を備えたことにより、温度検出部から発熱部に流れる電流を阻止し、温度検知線の温度による抵抗値変化を最大限取り出すことができる。
第2の発明は、特に、第一の発明の電流阻止部を、第一電源部より小さい直流電圧を発生する第二電源部から電源供給することにより、温度検出部と温度検知線の回路は第一電源部の高い直流電圧を電源としているので、温度検出部の抵抗値変化を変換した温度信号電圧の変化幅は大きいままとでき、そして電流阻止部を第一電源部より小さい直流電圧を
発生する第二電源部からとることで発熱抵抗に流れる電流を小さくすることによって、電源トータルの電源部の容量を小さくすることができる。
第3の発明は、特に、第一または第二の発明の電流阻止部を、トランジスタのベースを第一整流素子の出力側に接続し、エミッタは第一電源部または第二電源部に接続し、そしてコレクタは電流制限素子を通して回路GND側に接続して、電流制限素子の電圧を制御部で監視することにより、温度検知線の抵抗値変化を最大限に取り出すことができるとともに、発熱部の回路の断線を検出することが可能となり、回路の安定性と安全性を向上させることができる。
第4の発明は、特に、第三の発明の電流阻止部のトランジスタのベースに流れる逆方向電流を阻止する第二整流素子を接続することにより、温度検知線の抵抗値変化を最大限に取り出すことができるとともに、発熱部の回路の断線を検出することが可能であり、さらに、トランジスタの耐圧保護が低コストで可能となって、回路の安定性と安全性の向上を低コストで行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における面状採暖具の構成図を示すものである。図1において、21は発熱体で、発熱体21はヒータ線22、可溶体23、温度検知線24を内蔵しており、その構造は図5に示す発熱体と同様である。温度検知線24はヒータ線22の温度が上がるにつれて温度が上がり、温度検知線24自身の抵抗値も上がる。逆にヒータ線22の温度が下がると温度検知線24自身の抵抗値も下がる。この温度検知線24の抵抗値変化を検出することで発熱体21の温度を所定の温度に制御する。この温度検知線24の抵抗値変化を、交流電源25を整流して回路GNDとの間に直流電圧を発生する第一電源部26からの電圧をもとに、温度検出部27で電圧の変化に変換する。温度検出部27は抵抗28、29と、温度検知線24とで分割して得られる電圧を温度信号電圧Vaとして出力する。
ここで温度検出部27の抵抗29をなくして温度検知線24の一端を直接回路GNDに接続しても温度信号電圧Vaは何ら支障なく得ることができる。温度信号電圧Vaは温度検知線24の抵抗値が大きくなるのに従って高くなる変化を示す。この温度信号電圧Vaを制御部30に入力する。制御部30は温度信号電圧Va値を認識して、発熱体21の温度が設定した所定の温度に達していないと判断している時は、電力制御素子31のリレーコイル部32を駆動してリレー接点部33をオンしている。リレー接点部33のオンによりヒータ線22に交流電源25が供給され、発熱体21の温度が設定した所定の温度、すなわち、温度信号電圧Vaが設定した所定の電圧に達したと判断した時は、電力制御素子31のリレーコイル部32の駆動を止め、リレー接点部33をオフさせる。
交流電源25の一端に接続した整流素子34は、制御部30などの回路に交流電源25の半サイクル側の電流が回り込まない様に接続しているが、接続場所は交流電源25の一端にこだわるものではなく、交流電源25の半サイクル側のまわり込み電流を阻止できる所であれば良く、また、その接続場所は複数箇所となっても何ら支障はない。
それから、ヒータ線22が異常加熱時に、可溶体23の溶融により、ヒータ線22と温度検知線24がショートして流れる電流が、温度検知線24と温度検出部27の接続点から流れ出す方向に第一整流素子35を接続し、第一整流素子35の出力側には、ヒータ線22と温度検知線24がショートして流れる電流で発熱する発熱部36を接続している。
発熱部36は、発熱抵抗37と、交流電源25の両側に向けてそれぞれ接続した整流素子38、39によって、ヒータ線22と温度検知線24がショートして流れる電流の経路を構成している。
そして発熱部36の発熱抵抗37の発熱によって、温度ヒューズ40が溶断して、ヒータ線22への通電が停止することになる。第一整流素子35の出力側には、さらに、電力制御素子31が正常に動作している通常制御時には、第一整流素子35に電流を流さないように、第一電源部26の直流電圧を供給する電流阻止部41を接続する。電流阻止部41は、ここでは整流素子42で構成して、第一整流素子35の出力側の電圧を、第一電源部26の電圧から整流素子42の順方向電圧分だけ低い電圧に吊り上げている。それから温度検知線24には、並列に回路GND側をアノードとした整流素子43を接続している。
以上のように構成された面状採暖具について、以下その動作、作用を説明する。温度検知線24と温度検出部27の接続点と、発熱部36との間に接続した第一整流素子35の出力側を、電流阻止部41の整流素子42で、第一電源部26の電圧から整流素子42の順方向電圧分だけ低い電圧に吊り上げているので、電力制御素子31が正常に動作している通常制御時においては、第一整流素子35は逆バイアス状態となり、第一整流素子35の入力側であるa点から出力側であるb点に向かっては電流が流れない状態となっている。また当然のことに出力側b点からa点に向けても第一整流素子35自身の特性から電流を流さないものである。
従って、第一電源部26の電圧によって温度検知線24に流れる電流は、温度検出部27の抵抗28を通して全ての電流が温度検知線24に流れ、そして抵抗29を通して回路GNDへと流れる。ゆえに、温度信号電圧Vaに対して、発熱部36の影響がなくなり温度検知線24の抵抗値変化を最大限に取り出す事ができる。
次に、例えば電力制御素子31のリレー接点部33が溶着故障を起こしてヒータ線22が連続通電となり、可溶体23が溶融して、ヒータ線22と温度検知線24がショートを起こした時、そのショート箇所が例えばS1部の時は、交流電源25のP点から温度ヒューズ40、溶着故障を起こしているリレー接点部33、S1部、第一整流素子35、発熱抵抗37、整流素子39、整流素子34、交流電源25のN点へとショート電流が流れる。
またヒータ線22と温度検知線24のショート箇所がS2部の時は、交流電源25のN点からS2部、整流素子43、第一整流素子35、発熱抵抗37、整流素子38、温度ヒューズ40、交流電源25のP点へとショート電流が流れ、このショート電流によって発熱部36の発熱抵抗37が加熱され、熱的結合にある温度ヒューズ40が溶断する。ここで、第一整流素子35は、入力側であるa点には交流電源25の電圧が印加されるため、出力側であるb点の電圧より高くなって、第一整流素子35は順バイアス方向となり順方向電流としてヒータ線22と温度検知線24がショートを起こしたショート電流が流れるものである。
以上のように、本実施の形態においては、電力制御素子31が正常に動作している通常制御時においては、第一整流素子35は、逆バイアス状態となり、温度検出部27からの全ての電流を、温度検知線24に流すことができ、温度検知線24の抵抗値変化を、温度信号電圧Vaとして全て取り出せ、安定性の向上した回路動作とすることができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態の面状採暖具の構成図である。
図2において、電流阻止部41を、制御部30とともに第一電源部26より小さい直流電圧を発生する第二電源部44に接続している。
以上のように構成された面状採暖具について、以下その動作、作用を説明する。
制御部30は一般的にマイコンを採用する。マイコンは駆動電圧が6V以下の場合が普通で、5V直流電源を使用するのが一般的である。この5V直流電源によって温度検出部27を駆動すると、温度信号電圧Vaの変化が大きく取れない。そこで温度検出部27は、その出力電圧が高く例えば12Vを出力する第一電源部26に接続している。そして、マイコンを採用した制御部30と、電流阻止部41は、第一電源部26より小さい直流電圧である例えば5Vを発生する第二電源部44に接続する。
ここで、温度検知線24の抵抗値によって可変する温度信号電圧Vaの最大値を、第一整流素子35に電流が流れないようにa点の電圧が第二電源部44の電圧5Vから、電流阻止部41の整流素子42の順方向電圧だけ低い値に設定すれば、温度検出部27の電流が発熱部36に回り込むことはない。温度信号電圧Vaの最大値を第二電源部44の電圧5Vから、電流阻止部41の整流素子42の順方向電圧だけ低い値に設定しても、温度信号電圧Vaの変化量は、温度検出部27を第二電源部44と同じ電圧5Vからとるよりは大きくなる。また、発熱抵抗37には電流阻止部41から整流素子39を通して回路GNDに向けて電流が流れるが、第一電源部26より小さい直流電圧5Vを発生する第二電源部44に接続しているので、流れる電流値は、出力電圧が高い第一電源部26に接続するより、はるかに小さくてすむ。そして、流れる電流値は、発熱部37の加熱に対しては寄与しないレベルの電流値である。
以上のように、本実施の形態においては、機能性の高いマイコンを採用した制御部30とすることが可能で、電力制御素子31が正常に動作している通常制御時において、電流阻止部41から発熱部36に流れる電流を抑えられ、温度検出部27の温度信号電圧Vaの変化量については大きくとることができ、回路動作の安定性が向上した上に、電源部の容量を小さくすることができる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の第3の実施の形態の面状採暖具の構成図である。
図3において、電流阻止部41を、トランジスタ45のベースを第一整流素子35の出力側b点に接続し、エミッタは第二電源部44に接続し、そしてコレクタは電流制限素子46を通して回路GND側に接続して、電流制限素子46の電圧を制御部30に入力している。ここで図3は実施の形態2を示す図2をもとにしたが、実施の形態1を示す図1の場合もトランジスタ45のエミッタを第一電源部26に接続すれば同様の動作、効果となることはいうまでもない。
以上のように構成された面状採暖具について、以下その動作、作用を説明する。電流阻止部41のトランジスタ45は、第二電源部44から発熱部36の発熱抵抗37、整流素子39を通してベース電流が流れオン状態であるとともに、第一整流素子35の出力側であるb点の電圧を第二電源部44からトランジスタ45のベースエミッタ間電圧だけ低い電圧に吊り上げている。従って、電力制御素子31が正常に動作している通常制御時においては、第一整流素子35は逆バイアス状態となり、第一整流素子35の入力側であるa点から出力側であるb点に向かっては電流が流れない状態となっている。
そして、トランジスタ45はオンしているので、電流制限素子46にはほぼ第二電源部44の電圧が発生しており、制御部30は電流制限素子46に電圧が発生していることを
検出して、トランジスタ45のベース側に接続をしている発熱部36の発熱抵抗37、整流素子39が正常につながっていることを認識している。
また、発熱抵抗37や整流素子39に故障が発生してオープンしたときは、トランジスタ45のベース電流が流れなくなり、トランジスタ45はオフして、電流制限素子46に電圧が発生しなくなる。電流制限素子46に電圧が発生しなくなると制御部30は発熱抵抗37や整流素子39にオープン故障が発生したことを認識して、電力制御素子31の駆動を停止してヒータ22への通電を停止する。
もし、発熱抵抗37や整流素子39のオープン故障が検出できなければ、例えば電力制御素子31のリレー接点部33が溶着故障を起こしてヒータ線22が連続通電となって、可溶体23が溶融し、ヒータ線22と温度検知線24がショートを起こしたとしても、発熱抵抗37は発熱せず、ヒータ線22は通電し続け、火傷や火災につながる非常に危険な状態となってしまう。この危険な状態をトランジスタ45によって回避することができる。
以上のように、本実施の形態においては、電力制御素子31が正常に動作している通常制御時においては、第一整流素子35は逆バイアス状態となり、温度検出部27からの電流全てを温度検知線24に流すことができ、温度検知線24の抵抗値変化を温度信号電圧Vaとして全て取り出せるとともに、発熱部36の発熱抵抗37や整流素子39の断線故障を見つけてヒータ線22の通電を止めることができ、安定性および安全性の向上した回路動作とすることができる。
(実施の形態4)
図4は、本発明の第4の実施の形態の面状採暖具の構成図である。
図4において、電流阻止部41のトランジスタ45のベースに流れる逆方向電流を阻止する第二整流素子47を接続している。ここで図4は実施の形態2を示す図2をもとにしているが、実施の形態1を示す図1の場合もトランジスタ45のエミッタを第一電源部26に接続すれば同様の動作、効果となることはいうまでもない。
以上のように構成された面状採暖具について、以下その動作、作用を説明する。第二整流素子47は、例えば電力制御素子31のリレー接点部33が溶着故障を起こしてヒータ線22が連続通電となって、可溶体23が溶融し、ヒータ線22と温度検知線24がショートを起こした時のトランジスタ45にかかる電圧を小さくする。ヒータ線22と温度検知線24がショートを起こすと交流電源25の電圧がトランジスタ45にかかるため、トランジスタ45は耐圧が必要な非常に特殊なものが必要であるが、第二整流素子47を接続することで、一般的なトランジスタが採用できる。
以上のように、本実施の形態においては、第二整流素子47を接続することにより、トランジスタ45の定格を下げることができ、一般的な50V定格品で構成することが可能となり、低コストで実現できるとともに、電力制御素子31が正常にオンオフしている通常制御時においては、第一整流素子35は逆バイアス状態となり、温度検出部27からの電流全てを温度検知線24に流すことができ、温度検知線24の抵抗値変化を温度信号電圧Vaとして全て取り出せるとともに、発熱部36の発熱抵抗37や整流素子39の断線故障を見つけてヒータ線22の通電を止めることができ、安定性および安全性の向上した回路動作を低コストで提供することができる。
以上のように、本発明にかかる面状採暖具は、温度検知線の抵抗値の大きさに関係なく
、温度検知線の温度による抵抗値変化を廻り込み回路なしで全て温度信号電圧として取り出せるので、座布団サイズの狭面積の採暖具から広範囲を暖房する設置型の床下暖房の用途まで十分に適用することができる。
本発明の実施の形態1における面状採暖具の構成図 本発明の実施の形態2の面状採暖具を示す構成図 本発明の実施の形態3の面状採暖具を示す構成図 本発明の実施の形態4の面状採暖具を示す構成図 発熱体の構造図 従来の面状採暖具の構成図
符号の説明
21 発熱体
22 ヒータ線
23 可溶体
24 温度検知線
26 第一電源部
27 温度検出部
30 制御部
31 電力制御素子
35 第一整流素子
36 発熱部
37 発熱抵抗
40 温度ヒューズ
41 電流阻止部
44 第二電源部
45 トランジスタ
47 第二整流素子

Claims (4)

  1. 面状採暖具本体に配設した発熱体と、発熱体内部に設けたヒータ線および可溶体および温度検知線と、交流電源を整流して回路GNDとの間に直流電圧を供給する第一電源部と、第一電源部からの直流電圧を電源にして温度検知線の抵抗値変化を検出する温度検出部と、温度検出部の信号を処理してヒータ線の通電を行う電力制御素子を駆動する制御部と、交流電源のどちらか半サイクル側の電流が回路GNDに流れ込まない方向に接続した整流素子と、ヒータ線が異常加熱時に可溶体の溶融によりヒータ線と温度検知線がショートして流れる電流が温度検知線と温度検出部の接続点から流れ出す方向に接続した第一整流素子と、第一整流素子の出力側に接続してヒータ線と温度検知線がショートして流れる電流で発熱する発熱部と、発熱部の加熱によって溶断してヒータ線の通電を停止する温度ヒューズと、電力制御素子が正常にヒータ線の通電を行っている通常制御時は第一整流素子に電流が流れないように第一電源部の直流電圧を第一整流素子の出力側に供給する電流阻止部を備えた面状採暖具。
  2. 電流阻止部を、第一電源部より小さい直流電圧を発生する第二電源部から電源供給してなる請求項1に記載の面状採暖具。
  3. 電流阻止部を、トランジスタのベースを第一整流素子の出力側に接続し、エミッタは第一電源部または第二電源部に接続し、そしてコレクタは電流制限素子を通して回路GND側に接続して、電流制限素子の電圧を制御部で監視する構成とした請求項1または2に記載の面状採暖具。
  4. 電流阻止部のトランジスタのベースに流れる逆方向電流を阻止する第二整流素子を接続した請求項3に記載の面状採暖具。
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