JP4710512B2 - 面状採暖具 - Google Patents

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Description

本発明は、電気カーペットや電気毛布などの広範囲を暖房し、ヒータ線への通電手段が故障したときには、安全に通電を遮断する手段を設けた面状採暖具に関するものである。
従来、この種の面状採暖具としては、例えば、ヒータ線が制御回路の故障によってフル通電となった場合は、ヒータ線と温度検知線の間に設けた可溶体が溶断して、ヒータ線と温度検知線が接触することにより、温度ヒューズを断線させてヒータ線の通電を停止させている(例えば、特許文献1参照)。
図6〜図7は、特許文献1に記載された従来の面状採暖具を示すものである。図6に示すように、発熱体1は、ヒータ線2の上に、ある温度で溶融する可溶体3を被覆し、その上に温度検知線4を設け、さらにその上を電気絶縁物5で被っている。この紐状の発熱体1を、面状の敷物などに配線設置して暖房する。そして図7に示す制御回路によって、温度検知線4の温度信号を検出して、ヒータ線2を通電制御している。温度検知線4はヒータ線2の温度が上がるにつれて抵抗値が増加する特性を示し、ヒータ線2の温度が設定温度よりも低いと制御部6が判断している時は、リレーコイル7を駆動してリレー接点部8をオンさせてヒータ線2へ交流電源9を通電する。そして、ヒータ線2の温度が上昇するのに従って、温度検知線4の温度も上昇し、温度検知線4の抵抗値が大きくなって、抵抗10と温度検知線4の接続点の電圧Vaが高くなって行く。この温度信号電圧Vaを制御部6は検出して設定温度に達したと判断した時は、リレーコイル7の駆動を停止しリレー接点部8をオフしてヒータ線2の通電を止める。このように通常は温度制御して発熱体1の温度をコントロールしているが、何らかに原因によって、例えばリレー接点部8が溶着故障を起こすとヒータ線2がフル通電となって温度が上昇し続け、火傷や火災など非常に危険な状態となってしまう。この危険な状態を回避するために次の安全手段を設けている。それは、ヒータ線2がフル通電となって温度が上昇し、ある温度(従来例では160℃)に達すると可溶体3の一部が溶融してヒータ線2と温度検知線4がショート状態となる。ショート状態になると発熱抵抗11に電流が流れ、発熱抵抗11は発熱し、発熱抵抗11と熱的結合にある温度ヒューズ12が溶断して、ヒータ線2への通電を停止するように構成されている。
特開2003−203747号公報
しかしながら、前記従来の構成では、安全手段が機能しない場合が考えられる。ヒータ線2がフル通電状態となって可溶体3が溶断する時の温度は、一般的に170℃前後であり、この時の温度検知線4の温度も同様となり、温度検知線4の抵抗値がかなりの大きな抵抗値となっている。この状態においてヒータ線2と温度検知線4のショートが発生するが、ショートしても温度検知線4の抵抗値が大きいために発熱抵抗11を流れる電流が少なく、さらに、例えば発熱体1の中間点a点でヒータ線2と温度検知線4がショートした場合の電流経路をみると、交流電源9のP側が正サイクル時は、P点から温度ヒューズ12、ヒータ線2、ショート個所a点、温度検知線4および温度検知線4からダイオード13、発熱抵抗11、ダイオード14、交流電源9のN点へと流れる経路(経路(1))と、ショート個所a点から温度検知線4、抵抗15、電源回路16内部を通って交流電源9のN点へと流れる経路(経路(2))に分流され、発熱抵抗11の電流が減少することに
なる。発熱抵抗11に流れる電流が少なければ、発熱抵抗11が温度ヒューズ12を断線するのに必要な発熱量が得られない。発熱量が得られず温度ヒューズ12が断線しなければヒータ線2は通電し続けるので非常に危険な状態となってしまう。発熱抵抗11の電流を増やすためには、温度検知線4の抵抗値を小さくする必要があるが、温度検知線4の抵抗値を小さくすると通常制御時においては、抵抗15の抵抗値も小さく設定しなければ、抵抗10と温度検知線4の接続点電圧である温度信号電圧Vaの変化が得られなくなる。そして抵抗15の抵抗値を小さく設定すれば安全手段の動作時、抵抗15側への分流電流が増えてしまう。以上のように、通常制御時と安全手段動作時の両方を両立させるのは非常にむつかしく、特に、発熱体1が長くなる広面積を暖房する電気カーペットは、温度検知線4の単位長さ当りの抵抗値が非常に小さくなり発熱体1そのものの生産も容易ではない。その上、周囲温度が低下、また、交流電源9の電圧が低下した環境下において、両立させるのは不可能に近いものである。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、周囲温度や交流電源の低下した環境下においても安定確実に動作する安全手段を有する面状採暖具の提供を目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の面状採暖具は、交流電源の半サイクル側で温度検出を行い、もう一方の半サイクル側においては温度信号線駆動部で温度検知線を切り離し、安全手段動作時に発熱抵抗にほぼ全ての電流を流すことで、発熱抵抗の発熱量を確保するものである。
本発明の面状採暖具は、周囲温度や交流電源の低下した環境下において、広面積の電気カーペットなどについても、ヒータ線と温度検知線がショートした時の安全手段動作を確実なものとすることができる。
第1の発明は、交流電源と、面状採暖具本体に配設した発熱体と、前記発熱体内部に一体に設けたヒータ線および可溶体および温度検知線と、前記温度検知線の抵抗値変化を検出して温度信号電圧に変換する温度検出部と、前記温度検出部の前記温度信号電圧を処理して前記ヒータ線の通電をオンオフする電力制御素子を駆動する制御部と、前記制御部などへ制御電源を供給する電源回路部と、前記ヒータ線の異常加熱時に前記可溶体の溶融により前記ヒータ線と前記温度検知線がショートすることで流れる電流で発熱する発熱抵抗と、前記発熱抵抗の加熱によって溶断して前記ヒータ線の通電を停止する温度ヒューズと、前記交流電源の一方の半サイクルの期間において前記温度信号電圧が得られるように前記温度検知線の一端を接続するために導通し、前記交流電源の他方の半サイクルの期間前記温度検知線の一端をオープン状態とするために非導通となる温度信号線駆動部を備え、前記発熱体の異常加熱で前記可溶体が溶融し、前記ヒータ線と前記温度検知線の中間点でショートした場合、前記交流電源の全サイクルに亘り、前記中間点を流れるショート電流の全てが前記発熱抵抗に流れることにより、ヒータ線の異常加熱時に可溶体の溶融によりヒータ線と温度検知線がショートした時に流れる電流のほぼ全てを発熱抵抗に流すことができ、発熱抵抗が温度ヒューズを断線させるに必要な十分な発熱量を発生することができる。
第2の発明は、特に、第一の発明の温度信号線駆動部の駆動信号を、前記電力制御素子の駆動信号とは別経路である第2の制御部から出力することにより、制御部が故障した場合においても、温度信号線駆動部は、正常動作している第2の制御部からの信号で正常に動作させることができ、回路の信頼性を向上させることができる。
第3の発明は、特に、第一の発明の温度信号線駆動部の駆動信号を、前記交流電源に直結した信号とすることにより、制御部が故障した場合においても、温度信号線駆動部を正常動作させることができると共に、簡単な構成で交流電源に同期した信号を得ることができ、回路の信頼性を安価な構成で向上させることができる。
第4の発明は、特に、第一から第三の発明の温度信号線駆動部に流れる電流を抑える電流制限部を接続することにより、温度信号線駆動部の電流値を小さく抑えることができ、電流値定格が小さい安価でサイズも小さい部品を採用することができる。
第5の発明は、特に、第一から第四の発明の温度信号線駆動部の動作状態を確認する監視部を接続することにより、温度信号線駆動部のショート故障やオープン故障を検出することができ、回路の信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における面状採暖具の構成図を示すものである。図1において、21は発熱体で、発熱体21はヒータ線22、可溶体23、温度検知線24を内蔵しており、その構造は図6に示す発熱体と同様である。温度検知線24はヒータ線22の温度が上がるにつれて温度が上がり温度検知線24自身の抵抗値も上がる。逆にヒータ線22の温度が下がると温度検知線24自身の抵抗値も下がる。この温度検知線24の抵抗値変化を検出することで発熱体21の温度を所定の温度に制御する。温度検知線24の抵抗値変化を温度検出部25で電圧の変化に変換する。温度検出部25は抵抗26と温度検知線24とで電源回路部27の電源を基に分割して得られる電圧を温度信号電圧Vaとして出力する。温度信号電圧Vaは温度検知線24の抵抗値が大きくなるのに従って高くなる変化を示す。この温度信号電圧Vaを制御部28に入力する。制御部28は温度信号電圧Va値を認識して、発熱体21の温度が設定した所定の温度に達していないと判断している時は電力制御素子29のリレーコイル部30を駆動してリレー接点部31をオンしている。リレー接点部31のオンによりヒータ線22に交流電源32が供給され、発熱体21の温度が設定した所定の温度、すなわち、温度信号電圧Vaが設定した所定の電圧に達したと判断した時は電力制御素子29のリレーコイル部30の駆動を止めリレー接点部31をオフさせる。温度検知線24の両端にはダイオード33を並列接続し、ダイオード33のカソードを接続した温度検知線24の一端に発熱抵抗34を接続する。そして温度検知線24のもう一端には温度信号線駆動部35を接続し、温度信号線駆動部35は制御部28からの信号電流を制限する抵抗37と信号電流で動作するトランジスタ36を備えている。それから、発熱抵抗34のもう一端にはダイオード38とダイオード39のアノードを接続して、ダイオード38のカソードは交流電源32のP点側に、ダイオード39のカソードは交流電源32のN点側に接続する。さらに、交流電源のN点側が高い電圧となる負サイクル期間の回路電流を阻止するために、ダイオード40とダイオード41を電源回路部27のGND側、HOT側にそれぞれ接続している。また、発熱抵抗34が加熱されることによって溶断する温度ヒューズ42をヒータ線22の電流が流れる経路に接続している。
以上のように構成された面状採暖具について、以下その動作、作用を説明する。通常は、温度信号線駆動部35のトランジスタ36が、交流電源32のN点側が高い電圧となる負サイクル期間のある期間について制御部28からのHi信号によってオンする。トランジスタ36がオンすると、温度検出部25の抵抗26と温度検知線24の直列回路に電源回路部27の発生電圧が印加され、温度信号電圧Vaを出力する。温度検知線24の抵抗値は発熱体21の温度に応じて変化するため、温度信号電圧Vaも発熱体21の温度に応
じて変化する。この温度信号電圧Vaを制御部28に入力して、制御部28で温度信号電圧Vaを処理して電力制御素子29のリレー接点部31をオンオフし発熱体21の温度をある所定の温度に制御している。次に、例えば電力制御素子29のリレー接点部31が溶着故障を起こしヒータ線22が連続通電状態となった時について説明する。ヒータ線22が連続通電状態になると、発熱体21の温度が異常に高くなって行く。特に座布団などで保温された部分があるといち早く温度が上昇する。そうして発熱体21の温度が約170℃前後に達すると可溶体23は溶融して、ヒータ線22と温度検知線24がショートする。例えば、発熱抵抗34の発熱量が小さくなる発熱体21の全長の真ん中辺りであるs1点でショートが発生すると、s1点に流れるショート電流は、交流電源32のP点側の電圧が高くなる正サイクル期間においては、温度信号線駆動部35のトランジスタ36が制御部28のLo信号によってオフ状態となっているので、P点から温度ヒューズ42、ヒータ線22、ショート個所s1点、温度検知線24および温度検知線24からダイオード33、発熱抵抗34、ダイオード39、交流電源32のN点へと流れる経路(経路sa)だけで流れ、s1点に流れるショート電流の全てが発熱抵抗34を流れることになり、発熱抵抗34の発熱量を十分に確保することができる。また、s1点に流れるショート電流は、交流電源32のN点側の電圧が高くなる負サイクル期間においても流れ、その経路は、N点からリレー接点部31、ヒータ線22、ショート個所s1点、温度検知線24および温度検知線24からダイオード33、発熱抵抗34、ダイオード38、温度ヒューズ42、交流電源32のP点へと流れる経路となる。この正サイクルまたは負サイクルでs1点に流れるショート電流によって発熱抵抗34は発熱して温度ヒューズ42を加熱し、温度ヒューズ42が溶断してヒータ線22への通電を停止する。
以上のように、本実施の形態においては、可溶体23が溶融してヒータ線22と温度検知線24がショートすることで流れる全ての電流を発熱抵抗34に流すことができ、低温時や低交流電圧下においても発熱抵抗34の発熱量を十分確保できるので安定な動作の安全手段とすることができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態の面状採暖具の構成図である。
図2において、温度信号線駆動部35のトランジスタ36は、第2の制御部43の信号によって駆動する。
以上のように構成された面状採暖具について、以下その動作、作用を説明する。
電力制御素子29のリレー接点部31が連続オン状態となるのは、リレー接点部31自身が溶着故障を起こすだけではなく、例えば、制御部28が故障して電力制御素子29のリレーコイル部30に駆動電圧が連続通電されることもある。このとき温度信号線駆動部35も制御部28から駆動していると、温度信号線駆動部35に対してもHi信号が連続出力され、トランジスタ36が連続オンすることが考えられる。トランジスタ36が連続オンした状態で発熱体21の温度が異常となりヒータ線22と温度検知線24がショートすると、そのショート電流がトランジスタ36を流れて分流してしまい発熱抵抗34の発熱量が不足してしまう。この分流を防止するために第2の制御部43で温度信号線駆動部35のトランジスタ36を駆動する。そうすると制御部28が故障してリレー接点部31が連続オン状態となっても、第2の制御部43は正常であるので温度信号線駆動部35のトランジスタ36が交流電源32のN点側が高い電圧となる負サイクル期間のある期間だけ第2の制御部43からのHi信号によってオンするので、交流電源32のP点側電圧が高くなる正サイクル側においてヒータ線22と温度検知線24がショートして流れるショート電流は経路saだけで流れ分流することはない。
以上のように、本実施の形態においては、可溶体23が溶融した時の安全手段動作について、その信頼性が向上した安全な手段を有する面状採暖具を提供することができる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の第3の実施の形態の面状採暖具の構成図である。
図3において、温度信号線駆動部35は、トランジスタ36のベースを、抵抗44を通して電源回路部27に接続すると共に、トランジスタ45のコレクタを接続する。そしてトランジスタ45のエミッタはトランジスタ36のエミッタに接続し、トランジスタ45のベースは抵抗46、ダイオード47を通して交流電源32のP点側に接続している。
以上のように構成された面状採暖具について、以下その動作、作用を説明する。
温度信号線駆動部35のトランジスタ36は、交流電源32のP点側電圧が高くなる正サイクル期間においては、ダイオード47、抵抗46を通してトランジスタ45にベース電流が流れるのでトランジスタ45がオンし、トランジスタ36はオフとなり、交流電源32のN点側電圧が高くなる負サイクル期間においては、トランジスタ45はベース電流が流れないのでトランジスタ45はオフとなり、トランジスタ36がオンする。従って、通常は、トランジスタ36がオンしている交流電源32のN点側電圧が高い負サイクル期間において、温度検知線24の抵抗値変化を電圧変化に変換した温度信号電圧Vaを制御部28に入力して発熱体21の温度をある所定の温度に制御している。そして、可溶体23が溶融してヒータ線22と温度検知線24がショートする安全手段動作時は、交流電源32のP点側電圧が高い正サイクル期間においてトランジスタ36がオフしているので、ヒータ線22と温度検知線24がショートすることで流れるショート電流は分流することなく経路saで全て流れ、発熱抵抗34を発熱させる。
以上のように、本実施の形態においては、電力制御素子29の駆動系とは別経路で、簡単な構成で温度信号線駆動部35のトランジスタ36を動作させることができ、安価で信頼性の向上した安定な動作の安全手段を有する面状採暖具を提供することができる。
(実施の形態4)
図4は、本発明の第4の実施の形態の面状採暖具の構成図である。
図4において、温度信号線駆動部35に電流制限部48を接続している。電流制限部48は、トランジスタ36のエミッタに直列に抵抗49を入れ、抵抗49の両端にベースとエミッタを接続したトランジスタ50のコレクタを、トランジスタ36のベースに接続している。
以上のように構成された面状採暖具について、以下その動作、作用を説明する。
トランジスタ36を、交流電源32のP点側電圧が高くなる正サイクルの全ての期間をオフさせることが出来なくて、例えば、何らかの事情によって位相45°付近時点からオンさせたいことが場合によってはおこりえる。この場合、仮に発熱体21の端部に近いs2点でヒータ線22と温度検知線24がショートをおこすと温度信号線駆動部35のトランジスタ36には、交流電源32の電圧を温度検知線24の抵抗値で除した電流が流れる。すなわち、位相45°付近時点の交流電源32の電圧は100V程度まで上がっており、そして温度検知線24の抵抗は小さければ50Ω程度となるため、2Aもの電流がトランジスタ36を流れることになり、この電流でトランジスタ36が破壊しないようにする為にトランジスタ36は電流定格の大きいサイズの大きなものが必要となってコストが高くなる。そこで、電流制限部48を接続する。電流制限部48の抵抗49に電流が流れる
と、抵抗49に電圧が発生して、トランジスタ50のベースに電流が流れ出しトランジスタ50がオンし始める。トランジスタ50がオンし始めるとトランジスタ36のベース電流がトランジスタ50のコレクタ側に流れ出すのでトランジスタ36はオフ方向となってコレクタ電流を減らすことが出来る。電流制限部48を接続した時に流れるトランジスタ36の最大電流は、抵抗49を10Ωとして、トランジスタ50を完全にオンさせるにはエミッタとベース間電圧を一般的に言われる0.7Vにすればよく、従って抵抗49に流れる電流は0.7Vを10Ωで除した0.07Aとなる。ゆえに抵抗49が10Ωの場合には最大流れても70mAとなる。ここで交流電源32のP点側電圧が高くなる正サイクル期間の位相45°付近時点まではヒータ線22と温度検知線24がショートして流れるショート電流が温度信号線駆動部35側に分流することになるが、電力的には僅かな値であるので発熱抵抗34の発熱量にはさほど影響はしない。正サイクル期間全てが分流する場合と比べると発熱抵抗34の発熱量は増大するものである。
以上のように、本実施の形態においては、温度信号線駆動部35に電流制限部48を接続することにより、トランジスタ36の定格を下げることができ、サイズの小さい一般的な100mA定格品で構成することが可能となり、部品点数が増加する以上のコスト削減ができる。また、プリントベースへの実装面積面でも有利となる。
(実施の形態5)
図5は、本発明の第5の実施の形態の面状採暖具の構成図である。
図5において、温度信号線駆動部35に監視部51を接続している。監視部51は抵抗52と流れ込みを防止するダイオード53を接続しており、温度信号線駆動部35のトランジスタ36のコレクタ電圧を確認して、制御部28に入力する。
以上のように構成された面状採暖具について、以下その動作、作用を説明する。
トランジスタ36のコレクタとエミッタ間などがショート故障を起こすと、ヒータ線22と温度検知線24がショートした時の安全手段動作時に流れるショート電流が分流してしまう。また、トランジスタ36がオープン故障した時には温度信号電圧Vaが異常となる。そこで、トランジスタ36のコレクタ電圧を監視部51で確認している。トランジスタ36のコレクタ電圧は、正常であれば制御部28からベースに入力した信号に同期してHiまたはLoとなっているが、トランジスタ36が故障した場合、ショート故障時はLoのまま、オープン故障時はHiのままとなる。この信号を監視部51は制御部28に伝え、制御部28はHiのままやLoのままとなった異常信号時については電力制御素子29のリレーコイル部30の駆動を止めリレー接点部31をオフさせる。
以上のように、本実施の形態においては、温度信号線駆動部35に監視部51を接続することにより、温度信号線駆動部35のトランジスタ36の故障を検出することができ、信頼性が向上した安全な手段を有する面状採暖具を提供することができる。
以上のように、本発明にかかる面状採暖具は、可溶体が溶融する時における安全動作時の発熱抵抗に流れる電流を分流させることなく全ての電流を発熱抵抗に流すことができ、温度ヒューズを加熱する発熱抵抗の発熱量を確実に確保することが出来るので、広範囲を暖房する設置型の床下暖房装置等の用途にも十分適用できる。
本発明の実施の形態1における面状採暖具の構成図 本発明の実施の形態2の面状採暖具を示す構成図 本発明の実施の形態3の面状採暖具を示す構成図 本発明の実施の形態4の面状採暖具を示す構成図 本発明の実施の形態5の面状採暖具を示す構成図 発熱体の構造図 従来の面状採暖具の構成図
21 発熱体
22 ヒータ線
23 可溶体
24 温度検知線
25 温度検出部
27 電源回路部
28 制御部
29 電力制御素子
32 交流電源
34 発熱抵抗
35 温度信号線駆動部
42 温度ヒューズ
43 第2の制御部
48 電流制限部
51 監視部

Claims (5)

  1. 交流電源と、面状採暖具本体に配設した発熱体と、前記発熱体内部に一体に設けたヒータ線および可溶体および温度検知線と、前記温度検知線の抵抗値変化を検出して温度信号電圧に変換する温度検出部と、前記温度検出部の前記温度信号電圧を処理して前記ヒータ線の通電をオンオフする電力制御素子を駆動する制御部と、前記制御部などへ制御電源を供給する電源回路部と、前記ヒータ線の異常加熱時に前記可溶体の溶融により前記ヒータ線と前記温度検知線がショートすることで流れる電流で発熱する発熱抵抗と、前記発熱抵抗の加熱によって溶断して前記ヒータ線の通電を停止する温度ヒューズと、前記交流電源の一方の半サイクルの期間において前記温度信号電圧が得られるように前記温度検知線の一端を接続するために導通し、前記交流電源の他方の半サイクルの期間前記温度検知線の一端をオープン状態とするために非導通となる温度信号線駆動部を備え、前記発熱体の異常加熱で前記可溶体が溶融し、前記ヒータ線と前記温度検知線の中間点でショートした場合、前記交流電源の全サイクルに亘り、前記中間点を流れるショート電流の全てが前記発熱抵抗に流れることを特徴とする面状採暖具。
  2. 前記温度信号線駆動部の駆動信号を、前記電力制御素子の駆動信号とは別経路である第2の制御部で構成してなる請求項1に記載の面状採暖具。
  3. 前記温度信号線駆動部の駆動信号を、前記交流電源に直結した信号で構成してなる請求項1に記載の面状採暖具。
  4. 前記温度信号線駆動部に流れる電流を、抑える電流制限部を接続してなる請求項1〜3のいれか1項に記載の面状採暖具。
  5. 前記温度信号線駆動部の動作状態を、確認する監視部を接続してなる請求項1〜4のいれか1項に記載の面状採暖具。
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