JP4576865B2 - ルーバ装置 - Google Patents

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本発明は、建物の窓等の開口部に配されて、建物内への光量、風量等を調節するルーバ装置に関する。
特開2001−173327号公報
例えば特許文献1においては、開口を部分的に開閉すべく複数の羽根部材を夫々同様に一括して回転させる手段と、この手段とは別個独立に動作すると共に、開口を部分的に開閉すべく他の複数の羽根部材を夫々同様に一括して回転させる他の手段とを具備しているルーバ装置が提案されている。
ところで、斯かるルーバ装置では、他の複数の羽根部材を回転させる他の手段が複数の羽根部材を回転させる手段とは別個独立に動作するために、当該手段と他の手段とを夫々別々に操作することとなる結果、簡単な操作で開口を自在に開閉することが困難である。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な操作で開口を自在に開閉することのできるルーバ装置を提供することにある。
本発明の第一の態様のルーバ装置は、互いに隣接して配されていると共に回転により開口を開閉する少なくとも二つの羽根部材と、これらの羽根部材に対して直動自在である直動自在部材と、一方の羽根部材を回転させるように直動自在部材の直動を一方の羽根部材に伝達する一方の伝達手段と、一方の羽根部材とは異なる回転位相において他方の羽根部材を回転させるように直動自在部材の直動を他方の羽根部材に伝達する他方の伝達手段とを具備している。
第一の態様のルーバ装置によれば、特に、一方の羽根部材を回転させるように直動自在部材の直動を一方の羽根部材に伝達する一方の伝達手段と、一方の羽根部材とは異なる回転位相において他方の羽根部材を回転させるように直動自在部材の直動を他方の羽根部材に伝達する他方の伝達手段とを具備しているために、直動自在部材の直動により開口の完全開放及び完全閉鎖並びに開口の部分的な開放(以下、部分開放と称する)及び閉鎖(以下、部分閉鎖と称する)を行うことができ、而して、簡単な操作で開口を自在に開閉することができる。また、第一の態様のルーバ装置によれば、羽根部材の夫々に対応して直動自在部材を複数設ける必要をなくすことができ、構成の簡略化を図ることができる。
本発明においては、その第二の態様のルーバ装置のように、一方の伝達手段は、一方の羽根部材の回転軸心から離れて羽根部材に設けられた一方のカム部材と、この一方のカム部材を一方の羽根部材の回転軸心の回りで旋回させるように直動自在部材の直動に基づいて案内すると共に直動自在部材に設けられた一方のカム部材案内部とを具備していてもよく、他方の伝達手段は、他方の羽根部材の回転軸心から離れて羽根部材に設けられた他方のカム部材と、この他方のカム部材を他方の羽根部材の回転軸心の回りで旋回させるように直動自在部材の直動に基づいて案内すると共に直動自在部材に設けられた他方のカム部材案内部とを具備していてもよい。
本発明においては、その第三の態様のルーバ装置のように、一方のカム部材案内部は、一方のカム部材を直動自在部材の直動方向と同方向に案内する第一の案内スリットと、第一の案内スリットに連続していると共に一方のカム部材を直動自在部材の直動方向と交差する方向に案内する第二の案内スリットとを具備していてもよく、他方のカム部材案内部は、他方のカム部材を直動自在部材の直動方向と同方向に案内する第一の案内スリットと、第一の案内スリットに連続していると共に他方のカム部材を直動自在部材の直動方向と交差する方向に案内する第二の案内スリットとを具備していてもよく、一方のカム部材は、他方のカム部材が他方のカム部材案内部の第一の案内スリットに配される場合には、一方のカム部材案内部の第二の案内スリットに配される一方、他方のカム部材が他方のカム部材案内部の第二の案内スリットに配される場合には、一方のカム部材案内部の第一の案内スリットに配されるようになっていてもよい。
第三の態様のルーバ装置によれば、上述の構成を具備しているために、直動自在部材の直動において、第一の案内スリットに配されるカム部材を羽根部材の回転軸心の回りで旋回させない一方、第二の案内スリットに配されるカム部材を羽根部材の回転軸心の回りで旋回させることができ、而して、簡単な操作で開口を自在に開閉することができ、また、直動自在部材の直動により一方又は他方の羽根部材の回転を他方又は一方の羽根部材の回転よりも先に開始若しくは終了させることができる。尚、第三の態様のルーバ装置は、一方のカム部材が、他方のカム部材が他方のカム部材案内部の第一の案内スリットに配される場合には、一方のカム部材案内部の第二の案内スリットに配される状態及び他方のカム部材が他方のカム部材案内部の第二の案内スリットに配される場合には、一方のカム部材案内部の第一の案内スリットに配される状態を含んでいればよく、例えば、一方のカム部材案内部に対する一方のカム部材の位置と他方のカム部材案内部に対する他方のカム部材の位置との関係を適宜設定することにより、直動自在部材の直動開始により一方及び他方の羽根部材の回転が同時に開始される状態を更に含んでいても又は含んでいなくともよい。
本発明においては、その第四の態様のルーバ装置のように、一方のカム部材案内部の第二の案内スリットは、一方のカム部材案内部の第一の案内スリットよりも他方のカム部材案内部側に配されていてもよく、他方のカム部材案内部の第二の案内スリットは、他方のカム部材案内部の第一の案内スリットよりも一方のカム部材案内部側に配されていてもよい。
本発明においては、その第五の態様のルーバ装置のように、一方及び他方のカム部材案内部は、直動自在部材の直動方向と直交する方向に伸びる仮想軸に対して互いに軸対称であってもよい。
本発明においては、その第六の態様のルーバ装置のように、カム部材は、カムローラからなっていてもよい。
本発明においては、その第七の態様のルーバ装置のように、直動自在部材の直動を解除自在に禁止する禁止手段を更に具備していてもよい。
第七の態様のルーバ装置によれば、上述の構成を具備しているために、開口の開放及び閉鎖状態を確実に保持することができる。
本発明においては、その第八の態様のルーバ装置のように、禁止手段は、係止部材と、この係止部材に対して可動であって直動自在部材に対して直動方向に不動となるように直動自在部材に取り付けられていると共に直動自在部材の直動を禁止するように係止部材に係止される被係止部材と、被係止部材が係止部材に係止されるように被係止部材を係止部材に向かって付勢する付勢手段とを具備していてもよい。
第八の態様のルーバ装置によれば、上述の構成を具備しているために、付勢手段により被係止部材を係止部材に接触させることで係止部材による被係止部材の係止を維持することができて、羽根部材の不慮の回転を防止することができ、また、被係止部材を係止部材から離反させるように当該被係止部材が付勢手段による付勢に抗して操作された場合には、係止部材による被係止部材の係止を解除することができて、直動自在部材の直動の禁止を必要に応じて解除することができる。
本発明においては、その第九の態様のルーバ装置のように、被係止部材は、係止部材に対して凸である少なくとも一つの凸部を有していてもよく、係止部材は、被係止部材に対して凹であると共に直動自在部材の直動方向と同方向に並んで配された複数の凹部を有しており、当該凹部と凸部との嵌合により被係止部材を係止するようになっていてもよい。
第九の態様のルーバ装置によれば、上述の構成を具備しているために、開口の様々な開放及び閉鎖状態を保持することができる。
本発明においては、その第十の態様のルーバ装置のように、一方の羽根部材の回転に基づいて回転されることにより一方の羽根部材と協働して開口を開閉する少なくとも一つの一方の従動羽根部材及び一方の羽根部材の回転が一方の従動羽根部材に伝達されるように一方の従動羽根部材を一方の羽根部材に連結している一方の連結手段と、他方の羽根部材の回転に基づいて回転されることにより他方の羽根部材と協働して開口を開閉する少なくとも一つの他方の従動羽根部材及び他方の羽根部材の回転が他方の従動羽根部材に伝達されるように他方の従動羽根部材を他方の羽根部材に連結している他方の連結手段とのうちの少なくともいずれか一方を更に具備していてもよい。
尚、本発明の各態様のルーバ装置は、例えば光量、風量を調節するために用いられてもよく、また、主に光量を調節するブラインド装置としても具体化し得る。
本発明によれば、簡単な操作で開口を自在に開閉することのできるルーバ装置を提供し得る。
次に、本発明の実施の形態の例を、図に示す例に基づいて更に詳細に説明する。尚、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
図1から図13において、本例のルーバ装置1は、開口3を画している枠体2と、枠体2にR方向に回転自在に支持されてZ方向で互いに隣接して配されていると共にR方向の回転により開口3を開閉する羽根部材4及び5と、枠体2にR方向に回転自在に支持されていると共に羽根部材4の回転に基づいてR方向に回転されることにより羽根部材4と協働して開口3を開閉する従動羽根部材6及び7と、枠体2にR方向に回転自在に支持されていると共に羽根部材5の回転に基づいてR方向に回転されることにより羽根部材5と協働して開口3を開閉する従動羽根部材8及び9と、羽根部材4の回転が従動羽根部材6及び7に伝達されるように従動羽根部材6及び7を羽根部材4に連結している連結手段10と、羽根部材5の回転が従動羽根部材8及び9に伝達されるように従動羽根部材8及び9を羽根部材5に連結している連結手段11と、羽根部材4及び5に対してZ方向で直動自在である一枚の直動自在部材12と、直動自在部材12のZ方向の直動を解除自在に禁止する禁止手段13と、羽根部材4を回転させるように直動自在部材12の直動を羽根部材4に伝達する伝達手段14と、羽根部材4とは異なる回転位相において羽根部材5を回転させるように直動自在部材12の直動を羽根部材5に伝達する伝達手段15とを具備している。
ルーバ装置1は、本例では建物の窓等からなる開口部に設けられて、建物内に対する建物外からの光、風等の量を調節するようになっている。
枠体2は、Z方向に伸びた一対の中空の縦枠21及び22と、縦枠21及び22の上部を橋絡しているZ方向に直交するX方向に伸びた上枠23と、縦枠21及び22の下部を橋絡しているX方向に伸びた下枠24とを具備している。開口3は、縦枠21及び22並びに上枠23及び下枠24によって画されている。縦枠21及び22の羽根部材4及び5側の壁部20には、Z方向に伸びたスリット47が夫々形成されている。
羽根部材4及び5並びに従動羽根部材6、7、8及び9は、Z方向において夫々互いに等しい間隔をもって並置されている。羽根部材4は、羽根部材5の下方であって従動羽根部材6の上方に配されており、従動羽根部材6は、従動羽根部材7の上方に配されており、羽根部材5は、従動羽根部材8の下方に配されており、従動羽根部材8は、従動羽根部材9の下方に配されている。尚、羽根部材4並びに従動羽根部材6及び7は、連結手段10を介して縦枠21及び22に各回転軸心Pを中心としてR方向に回転自在に支持されており、羽根部材5並びに従動羽根部材8及び9は、連結手段11を介して縦枠21及び22に各回転軸心Pを中心としてR方向に回転自在に支持されているが、例えば、ルーバ装置1が従動羽根部材6、7、8及び9並びに連結手段10及び11を具備しないで構成される場合には、羽根部材4及び5の夫々は、X方向に伸びた軸を介して縦枠21及び22にR方向に回転自在に支持されてもよい。
羽根部材4及び5並びに従動羽根部材6、7、8及び9は、夫々互いに同様に形成されているので、以下、羽根部材4について詳細に説明し、羽根部材5、従動羽根部材6、7、8及び9の夫々については図面に適宜同符号を付してこれらの詳細な説明を省略する。
羽根部材4は、板状であって湾曲されているX方向に伸びた羽根本体25と、羽根本体25のX方向における端部26及び27に一体的に形成された矩形状の嵌合部28とを具備している。嵌合部28は、連結手段10の嵌合突部32が嵌入されるように中空となっている。
連結手段10は、縦枠21の内部において従動羽根部材6及び7を羽根部材4に連結しているリンク機構31と、リンク機構31と同様に構成されていると共に、縦枠22の内部において従動羽根部材6及び7を羽根部材4に連結している他のリンク機構(図示せず)とを具備している。尚、前記他のリンク機構は、リンク機構31と同様に構成されているので、以下、その詳細な説明を省略する。
リンク機構31は、羽根部材4並びに従動羽根部材6及び7の嵌合部28に夫々挿抜自在に嵌入された嵌合突部32と、縦枠21内に配されて縦枠21にR方向に回転自在に支持されている軸部34を夫々有していると共に各嵌合突部32に夫々固着されている回転部材35と、回転部材35の一方の端部36の夫々が軸部材37を介して固着されている一本の連続した可撓性の帯状体38と、回転部材35の他方の端部39の夫々が軸部材37を介して固着されている一本の連続した可撓性の帯状体40とを具備している。羽根部材4に取り付けられた回転部材35は、羽根部材4の回転によりR方向に回転されるようになっており、従動羽根部材6及び7に取り付けられた回転部材35の夫々は、羽根部材4に取り付けられた回転部材35のR方向の回転により羽根部材4に向かって引っ張られる帯状体38又は40に引っ張られてR方向に回転されるようになっている。
回転部材35の夫々は、支持体41と、支持体41に嵌着手段42を介して結合される支持体43とを有している。
支持体41は、軸部材37の小径軸部45が回転自在に嵌挿される軸穴、本例では貫通孔46を一端部及び他端部(端部36及び39でもある)の夫々に有したアーム部44と、縦枠21のスリット47を通って縦枠21の内外に配されていると共にアーム部44の中央部と嵌合突部32とを一体的に連結している連結軸部48とを具備している。軸部34は連結軸部48と同心である。
支持体43は、軸部材37の小径軸部45が回転自在に嵌挿される軸孔、本例では貫通孔46を一端部及び他端部(端部36及び39でもある)の夫々に有したアーム部49を具備している。
軸部材37の夫々は、特に図8の(a)及び(b)に示すように、円柱部51と、円柱部51の両端面に一体的に設けられていると共に円柱部51よりも小径である一対の小径軸部45と、円柱部51の軸心に関して対称の位置に配されていると共に円柱部51の周面に一体的に形成されている一対の矩形状突部52及び53とを具備した合成樹脂製の一体成形物からなる。帯状体38は、端部36における各軸部材37の円柱部51並びに矩形状突部52及び53に一体的に固着されていると共に当該円柱部51並びに矩形状突部52及び53を貫通している。帯状体40は、端部39における各軸部材37の円柱部51並びに矩形状突部52及び53に一体的に固着されていると共に当該円柱部51並びに矩形状突部52及び53を貫通している。尚、帯状体38及び40の夫々への円柱部51及び一対の矩形状突部52及び53の夫々の固着は、軸部材37の夫々の一体成形時に行ってもよい。
軸部材37の夫々は、アーム部44とアーム部49とに挟まれて配された円柱部51の両端面に一体的に設けられている小径軸部45でアーム部44及び49の対応の貫通孔46に回転自在に嵌挿されている。
帯状体38は、回転部材35の端部36に回転自在に嵌挿されている軸部材37を貫通していると共に、各貫通部位で軸部材37に固着されている。帯状体38の上端部には、羽根部材4に嵌合突部32を介して取り付けられた回転部材35の端部36に回転自在に嵌挿されている軸部材37が固着されている。帯状体38の下端部には、従動羽根部材7に嵌合突部32を介して取り付けられた回転部材35の端部36に回転自在に嵌挿されている軸部材37が固着されている。
帯状体38は、ポリエステル等の合成樹脂製糸の織物若しくは編物の帯(ベルト)又は合成樹脂製の不織布の平坦な帯からなっていてもよいが、これに代えて、その他の強靭な可撓性の帯からなっていてもよい。
帯状体40は、帯状体38と同様に形成されており、回転部材35の端部39に回転自在に嵌挿されている軸部材37を貫通していると共に、各貫通部位で軸部材37に固着されている。
アーム部44及び49の一端部及び他端部の対応の貫通孔46同士が同軸となるように支持体41と支持体43とを互いに連結するようになっている嵌着手段42は、連結軸部48が一体的に形成されたアーム部44の一方の面に対向する他方の面に一体的に形成されていると共に一対の嵌合用開口55を有した中空矩形状の筒部56と、アーム部49の一方の面に一体的に形成されていると共に嵌合用開口55において筒部56に係合する一対の係合突部57とを具備している。
各係合突部57は、アーム部49の一方の面に一体的に形成されていると共に筒部56内に挿着される突部本体61と、突部本体61の先端に一体的に形成されていると共に嵌合用開口55において筒部56に係合するようになっている爪部62とを有しており、爪部62の嵌合用開口55における筒部56への係合は、突部本体61の弾性的な撓みを利用したスナップフィット式でもって行われるようになっている。
支持体41は、筒部56をも含めて合成樹脂からなる一体成形品であって、支持体43もまた、一対の係合突部57をも含めて合成樹脂からなる一体成形品である。
連結手段11は、縦枠21の内部において従動羽根部材8及び9を羽根部材5に連結しているリンク機構65と、リンク機構65と同様に構成されていると共に、縦枠22の内部において従動羽根部材8及び9を羽根部材5に連結している他のリンク機構(図示せず)とを具備している。
リンク機構65及び連結手段11の他のリンク機構は、リンク機構31と夫々同様に形成されているので、以下、これらについての詳細な説明を省略するが、リンク機構65については図面に適宜同符号を付す。尚、リンク機構65の帯状体38及び40は、羽根部材5及び従動羽根部材9に取り付けられた回転部材35に嵌挿された軸部材37に夫々固着されて終端している。
直動自在部材12は、X方向及びZ方向に直交するY方向に関して羽根部材4及び5の各回転軸心Pよりも建物内側に配された板状本体70と、板状本体70の一部が折り曲げられてなると共に被係止部材76に対して滑動自在に嵌合されている嵌合板部71と、縦枠21側で板状本体70に夫々回転自在に取り付けられていると共にZ方向に伸びる線上に夫々位置している一対の案内ローラ72及び73とを具備している。板状本体70には、当該板状本体70が肉抜きされてなるカムローラ案内部101及び121と、コイルばね96の一端部を支持する支持部95が設けられている。案内ローラ72及び73は、一対の環状鍔部74と、一対の環状鍔部74間に配置された円筒部78とを夫々具備しており、円筒部78の中空部に挿通されていると共に円筒部78の内周面に滑動自在に接触している止め具79を介して板状本体70に固定されている。案内ローラ72及び73は、案内溝88に案内されながらZ方向に走行して、板状本体70をZ方向に案内するようになっている。
禁止手段13は、縦枠21に固定された係止部材75と、係止部材75に対してX方向に可動であって直動自在部材12に対してZ方向に不動となるように直動自在部材12に取り付けられていると共に直動自在部材12の直動を禁止するように係止部材75に係止される被係止部材76と、被係止部材76が係止部材75に係止されるように被係止部材76を係止部材75に向かってX方向に付勢する付勢手段77とを具備している。
係止部材75は、Z方向に伸びた矩形本体81と、X方向に並んで配されて被係止部材76に対して凹である複数の凹部82を有していると共に矩形本体81に設けられた波形状部83とを具備しており、矩形本体81のZ方向における端部84及び85に夫々設けられた長孔86に挿通されるねじ87等を介して縦枠21に着脱自在に固定されている。係止部材75は、凹部82と凸部91との嵌合により被係止部材76をZ方向に関して係止するようになっている。
係止部材75は、本例では案内ローラ72及び73の夫々の円筒部78が配されていると共に矩形本体81にZ方向に伸びて設けられた案内溝88を具備しており、案内溝88は、案内ローラ72及び73をZ方向に案内するようになっている。案内ローラ72及び73は、夫々の一対の環状鍔部74により案内溝88を画している矩形本体81の部分を挟んで当該案内ローラ72及び73の案内溝88からの脱落を防止している。
被係止部材76は、Z方向に並んで配されて波形状部83に対して凸である三つの凸部91を有した本体92と、コイルばね96が配されるようにX方向に伸びて本体92に形成された凹所93と、本体92に一体的に設けられていると共に嵌合板部71にX方向に滑動自在に嵌合している嵌合凹部94とを具備している。被係止部材76は、直動自在部材12に対してX方向に可動となるように直動自在部材12に取り付けられている。本体92の凹所93を画している凸部91側の面は、コイルばね96の一端部を支持する支持部95として構成されている。
付勢手段77は、ばね、ゴム等からなる弾性体、本例ではコイルばね96と、嵌合板部71の縦枠22側の端部に一体的に形成されていると共にコイルばね96の他端部を支持する支持部97とを具備しており、コイルばね96は、その一端部で支持部95に、その他端部で支持部97に支持されて凹所93に配されている。本例の付勢手段77は、コイルばね96により被係止部材96を係止部材95に向かってX方向に弾性的に常時付勢している。
以上の禁止手段13は、付勢手段77により被係止部材76を常時付勢して係止部材75による被係止部材76の係止を維持することで、直動自在部材12のZ方向の直動を解除自在に禁止するようになっている一方、図9に示すように、被係止部材76がX方向において係止部材75から離反するようにコイルばね96の弾性力に抗して操作されることにより前記係止を解除して、直動自在部材12のZ方向の直動の禁止を解除するようになっている。
伝達手段14は、羽根部材4の回転軸心Pから離れて羽根部材4に剛性の支持アーム102を介して設けられたカム部材としてのカムローラ103と、カムローラ103を羽根部材4の回転軸心Pの回りで旋回させるように直動自在部材12の直動に基づいて案内すると共に板状本体70に設けられたカム部材案内部としてのカムローラ案内部101とを具備している。
カムローラ103は、円柱状又は円筒状のローラ本体104と、ローラ本体104に設けられた一対の環状鍔部105とを具備しており、ローラ本体104は、カムローラ案内部101に配されており、環状鍔部105は、板状本体70を挟んでカムローラ103のカムローラ案内部101からの脱落を防止している。カムローラ103は、直動自在部材12の直動に基づいて羽根部材4の回転軸心Pの回りで旋回されるようになっており、当該旋回に伴い、Z方向及びY方向に関して直動自在部材12に対して移動されるようになっている。
略逆L字状のカムローラ案内部101は、カムローラ103をZ方向に案内する案内スリット111と、案内スリット111の上部に連続していると共にカムローラ103をY方向に案内する案内スリット112と、板状本体70に設けられて案内スリット111を規定していると共にカムローラ103に滑接するカム面113と、板状本体70に設けられて案内スリット112を規定していると共にカムローラ103に滑接するカム面114とを具備している。案内スリット112は、案内スリット111よりもカムローラ案内部121側に配されている。尚、カム面113及び114は、曲面115を介して互いに連接されており、案内スリット111と案内スリット112とが連続している部分には、カムローラ103を案内スリット111から案内スリット112に且つ案内スリット112から案内スリット111に移行させることができるように曲げられてなる曲路が構成されている。
Z方向に伸びたカム面113は、Z方向に伸びた案内スリット111において羽根部材4にR方向の回転を生じさせないようにカムローラ103の直動自在部材12に対するZ方向に交差する方向(Y方向を含む)の移動を規制するようになっている。
Y方向に伸びたカム面114は、Y方向に伸びた案内スリット112において羽根部材4にR方向の回転を生じさせるようにカムローラ103の直動自在部材12に対するZ方向の移動を規制するようになっている。
以上の伝達手段14は、直動自在部材12のZ方向の直動において、案内スリット111に配されているカムローラ103の直動自在部材12に対するZ方向の相対的な移動を許容すると共に当該カムローラ103の直動自在部材12に対するZ方向に交差する方向(Y方向を含む)の相対的な移動をカム面113により規制して、直動自在部材12の直動を羽根部材4に伝達しない一方、直動自在部材12のZ方向の直動において、案内スリット112に配されているカムローラ103の直動自在部材12に対するY方向の相対的な移動を許容すると共に当該カムローラ103の直動自在部材12に対するZ方向の相対的な移動をカム面114により規制して、カムローラ103を直動自在部材12の直動と共にZ方向に移動させて、羽根部材4をR方向に回転させるように直動自在部材12の直動を羽根部材4に伝達するようになっている。
伝達手段15は、羽根部材5の回転軸心Pから離れて羽根部材5に剛性の支持アーム122を介して設けられたカム部材としてのカムローラ123と、カムローラ123を羽根部材5の回転軸心Pの回りで旋回させるように直動自在部材12の直動に基づいて案内すると共に板状本体70に設けられたカム部材案内部としてのカムローラ案内部121とを具備している。
カムローラ123は、円柱状又は円筒状のローラ本体124と、ローラ本体124に設けられた一対の環状鍔部125とを具備しており、ローラ本体124は、カムローラ案内部121に配されており、環状鍔部125は、板状本体70を挟んでカムローラ123のカムローラ案内部121からの脱落を防止している。カムローラ123は、直動自在部材12の直動に基づいて羽根部材5の回転軸心Pの回りで旋回されるようになっており、当該旋回に伴い、Z方向及びY方向に関して直動自在部材12に対して移動されるようになっている。
カムローラ123は、カムローラ103が案内スリット111に配される場合には、案内スリット132に配される一方、カムローラ103が案内スリット112に配される場合には、案内スリット131に配されるようになっている。尚、本例のルーバ装置1では、カムローラ103が案内スリット111に配される場合であっても、直動自在部材12のZ方向における位置の如何によりカムローラ123が案内スリット131に配される状態を含んでいてもよく、カムローラ103が案内スリット112に配される場合にも、直動自在部材12のZ方向における位置の如何によりカムローラ123が案内スリット132に配される状態を含んでいてもよい。換言すれば、本例のルーバ装置1においては、カムローラ103のカム部材案内部101に対する位置とカムローラ123のカム部材案内部121に対する位置との関係を予め設定することにより、カムローラ103の直動自在部材12に対するY方向の移動の終了前にカムローラ123のY方向の移動を開始させるようにしてもよく、またカムローラ103の直動自在部材12に対するY方向の移動の開始後にカムローラ123の直動自在部材12に対するY方向の移動を終了させるようにしてもよい。
略L字状のカムローラ案内部121は、カムローラ123をZ方向に案内する案内スリット131と、案内スリット131の下部に連続していると共にカムローラ123をY方向に案内する案内スリット132と、板状本体70に設けられて案内スリット131を規定していると共にカムローラ123に滑接するカム面133と、板状本体70に設けられて案内スリット132を規定していると共にカムローラ123に滑接するカム面134とを具備している。案内スリット132は、案内スリット131よりもカムローラ案内部101側に配されている。尚、カム面133及び134は、曲面135を介して互いに連接されており、案内スリット131と案内スリット132とが連続している部分には、カムローラ123を案内スリット131から案内スリット132に且つ案内スリット132から案内スリット131に移行させることができるように曲げられてなる曲路が構成されている。カムローラ案内部101及び121は、Y方向に伸びる仮想軸に対して互いに軸対称である。
Z方向に伸びたカム面133は、Z方向に伸びた案内スリット131において羽根部材5にR方向の回転を生じさせないようにカムローラ123の直動自在部材12に対するZ方向に交差する方向(Y方向を含む)の移動を規制するようになっている。
Y方向に伸びたカム面134は、Y方向に伸びた案内スリット132において羽根部材5にR方向の回転を生じさせるようにカムローラ123の直動自在部材12に対するZ方向の移動を規制するようになっている。
以上の伝達手段15は、直動自在部材12のZ方向の直動において、案内スリット131に配されているカムローラ123の直動自在部材12に対するZ方向の相対的な移動を許容すると共に当該カムローラ123の直動自在部材12に対するZ方向に交差する方向(Y方向を含む)の相対的な移動をカム面133により規制して、直動自在部材12の直動を羽根部材5に伝達しない一方、直動自在部材12のZ方向の直動において、案内スリット132に配されているカムローラ123の直動自在部材12に対するY方向の相対的な移動を許容すると共に当該カムローラ123の直動自在部材12に対するZ方向の相対的な移動をカム面114により規制して、カムローラ123を直動自在部材12の直動と共にZ方向に移動させて、羽根部材5をR方向に回転させるように直動自在部材12の直動を羽根部材5に伝達するようになっている。
以下、羽根部材4及び5並びに従動羽根部材6、7、8及び9が図2に示すように開口完全開放位置に配されているルーバ装置1を動作させて開口3の下部の閉鎖(部分閉鎖)を行う場合について説明する。まず、図9に示すように、被係止部材76を操作により係止部材75から離反させることで禁止手段13による直動自在部材12のZ方向の直動の禁止を解除する。
次に、被係止部材76を操作により上方に向かってZ方向に移動させ、この移動と共に直動自在部材12を図2に示す位置から上方に向かってZ方向に直動させ、この直動により案内スリット112に配されているカムローラ103を直動自在部材12と共に上方に向かってZ方向に移動させ、この移動によりカムローラ103を羽根部材4の回転軸心Pの回りで旋回させて、羽根部材4の開口閉鎖位置に向かうR方向の回転を羽根部材5の回転に対して先行して開始し、開始後、直動自在部材12を更に上方に向かって直動させることで、図10及び図11に示すように、羽根部材4並びに羽根部材4と共に回転される従動羽根部材6及び7を開口閉鎖位置に向かってR方向に回転させて開口3の下部を漸次閉鎖し、その後、図12に示すように、開口3の下部を完全に閉鎖(部分閉鎖)する。図12に示す状態の羽根部材4に支持アーム102を介して設けられているカムローラ103は、案内スリット112から曲路を介して案内スリット111に既に移行されており、従って、羽根部材4の前記回転は終了し、従動羽根部材6及び7の前記回転もまた羽根部材4の回転の終了と共に終了する。
一方、上方に向かって直動される直動自在部材12が図10に示すように位置する場合には、羽根部材5は、カムローラ123が案内スリット131に配されているためにそのR方向の回転が開始されず、当該直動自在部材12が更に上方に向かって直動されて図11に示すように位置する場合には、カムローラ123が案内スリット131から曲路を介して案内スリット132に移行するために、当該カムローラ123が旋回されて、羽根部材5の開口閉鎖位置に向かうR方向の回転が開始され、従動羽根部材8及び9もまた羽根部材5の回転と共に開口閉鎖位置に向かうR方向の回転が開始され、このように開始された羽根部材5並びに従動羽根部材8及び9の回転により、図11及び図12に示すように、開口3の上部を漸次閉鎖する。
以下、羽根部材4及び5並びに従動羽根羽根部材6、7、8及び9が開口完全開放位置に配されているルーバ装置1を動作させて開口3の完全閉鎖を行う場合について説明する。上述のようにルーバ装置1を動作させて開口3の下部の閉鎖を行った後、図12に示すように位置している直動自在部材12を更に上方に向かってZ方向に直動させることで羽根部材5並びに従動羽根部材8及び9を更に開口閉鎖位置に向かってR方向に回転させ、当該回転により開口3の上部を更に漸次閉鎖し、その後、図13に示すように、開口3の上部を完全に閉鎖する。このようにして、開口3の全体を完全に閉鎖する完全閉鎖を行う。
以下、羽根部材4及び5並びに従動羽根部材6、7、8及び9が図13に示すように開口完全閉鎖位置に配されているルーバ装置1を動作させて開口3の上部の開放(部分開放)を行う場合について説明する。まず、図9に示すように、被係止部材76を操作により係止部材75から離反させることで禁止手段13による直動自在部材12のZ方向の直動の禁止を解除する。
次に、被係止部材76を操作により下方に向かってZ方向に移動させ、この移動と共に直動自在部材12を図13に示す位置から下方に向かってZ方向に直動させ、この直動により案内スリット132に配されているカムローラ123を直動自在部材12と共に下方に向かってZ方向に移動させ、この移動によりカムローラ123を羽根部材5の回転軸心Pの回りで旋回させて、羽根部材5の開口開放位置に向かうR方向の回転を羽根部材4の回転に対して先行して開始し、開始後、直動自在部材12を更に下方に向かって直動させることで、図12及び図11に示すように、羽根部材5並びに羽根部材5と共に回転される従動羽根部材8及び9を開口開放位置に向かってR方向に回転させて開口3の上部を漸次開放し、その後、図10に示すように、開口3の上部を完全に開放(部分開放)する。図10に示す状態の羽根部材5に支持アーム122を介して設けられているカムローラ123は、案内スリット132から曲路を介して案内スリット131に既に移行されており、従って、羽根部材5の前記回転は終了し、従動羽根部材8及び9の前記回転もまた羽根部材5の回転の終了と共に終了する。
一方、下方に向かって直動される直動自在部材12が図12に示すように位置する場合には、羽根部材4は、カムローラ103が案内スリット111に配されているためにそのR方向の回転が開始されず、当該直動自在部材12が更に下方に向かって直動された場合には、カムローラ103が案内スリット111から曲路を介して案内スリット112に移行するために、当該カムローラ103が旋回されて、羽根部材4の開口開放位置に向かうR方向の回転が開始され、従動羽根部材6及び7もまた羽根部材4の回転と共に開口開放位置に向かうR方向の回転が開始され、このように開始された羽根部材4並びに従動羽根部材6及び7の回転により、図11及び図10に示すように、開口3の下部を漸次開放する。
以下、羽根部材4及び5並びに従動羽根羽根部材6、7、8及び9が開口完全閉鎖位置に配されているルーバ装置1を動作させて開口3の完全開放を行う場合について説明する。上述のようにルーバ装置1を動作させて開口3の上部の開放を行った後、図10に示すように位置している直動自在部材12を更に下方に向かってZ方向に直動させることで羽根部材4並びに従動羽根部材6及び7を更に開口開放位置に向かってR方向に回転させ、当該回転により開口3の下部を更に漸次開放し、その後、図2に示すように、開口3の下部を完全に開放する。このようにして、開口3の全体を完全に開放する完全開放を行う。
尚、被係止部材76の操作を解除して当該被係止部材76を係止部材75に係止させて直動自在部材12の直動を禁止することで、羽根部材4及び5並びに従動羽根部材6、7、8及び9による開口3の所望の閉鎖状態及び開放状態を保持することができる。
以上のルーバ装置1によれば、互いに隣接して配されていると共に回転により開口3を開閉する少なくとも二つの羽根部材4及び5と、羽根部材4及び5に対してZ方向に直動自在である直動自在部材12と、羽根部材4を回転させるように直動自在部材12の直動を羽根部材4に伝達する伝達手段14と、羽根部材4とは異なる回転位相において羽根部材5を回転させるように直動自在部材12の直動を羽根部材5に伝達する伝達手段15とを具備しているために、直動自在部材12の直動により開口3の完全開放及び完全閉鎖並びに部分開放及び部分閉鎖を行うことができ、而して、簡単な操作で開口3を自在に開閉することができる。また、ルーバ装置1によれば、一つの直動自在部材12の直動に基づいて羽根部材4及び5を回転させることができ、羽根部材4及び5の夫々に対応して直動自在部材を複数設ける必要をなくすことができて、構成の簡略化を図ることができる。
ルーバ装置1によれば、カムローラ案内部101は、カムローラ103をZ方向に案内する案内スリット111と、案内スリット111に連続していると共にカムローラ103をY方向に案内する案内スリット112とを具備しており、カムローラ案内部121は、カムローラ123をZ方向に案内する案内スリット131と、案内スリット131に連続していると共にカムローラ123をY方向に案内する案内スリット132とを具備しており、カムローラ103は、図2及び図10に示すように、カムローラ123が案内スリット131に配される場合には、案内スリット112に配される一方、図12及び図13に示すように、カムローラ123が案内スリット132に配される場合には、案内スリット131に配されるようになっているために、直動自在部材12の直動において、案内スリット111に配されるカムローラ103を羽根部材4の回転軸心Pの回りで旋回させない一方、案内スリット112に配されるカムローラ103を羽根部材4の回転軸心Pの回りで旋回させることができ、案内スリット131に配されるカムローラ123を羽根部材5の回転軸心Pの回りで旋回させない一方、案内スリット132に配されるカムローラ123を羽根部材5の回転軸心Pの回りで旋回させることができ、而して、簡単な操作で開口3を自在に開閉することができ、また、直動自在部材12の直動により羽根部材4の回転を羽根部材5の回転よりも先に又は羽根部材5の回転を羽根部材4の回転よりも先に開始若しくは終了させることができる。
ルーバ装置1によれば、直動自在部材12の直動を解除自在に禁止する禁止手段13を具備しているために、開口3の開放及び閉鎖状態を確実に保持することができる。
ルーバ装置1によれば、禁止手段13は、係止部材75と、係止部材75に対して可動であって直動自在部材12に対してZ方向に不動となるように直動自在部材12に取り付けられていると共に直動自在部材12の直動を禁止するように係止部材75に係止される被係止部材76と、被係止部材76が係止部材75に係止されるように被係止部材76を係止部材75に向かって付勢する付勢手段77とを具備しているために、付勢手段77により被係止部材76を係止部材75に接触させることで係止部材75による被係止部材76の係止を維持することができて、羽根部材4及び5の不慮の回転を防止することができ、また、被係止部材76を係止部材75から離反させるように当該被係止部材76が付勢手段77による付勢に抗して操作された場合には、係止部材75による被係止部材76の係止を解除することができて、直動自在部材12の直動の禁止を必要に応じて解除することができる。
ルーバ装置1によれば、被係止部材76は、係止部材75に対して凸である少なくとも一つ、本例では三つの凸部91を有しており、係止部材75は、被係止部材76に対して凹であると共にZ方向に並んで配された複数の凹部82を有しており、当該凹部82と凸部91との嵌合により被係止部材76を係止するようになっているために、開口3の様々な開放及び閉鎖状態を保持することができる。
図14から図17において、本発明の実施の形態の他の例のルーバ装置151は、ルーバ装置1の枠体2、羽根部材4及び5並びに伝達手段14及び15、連結手段10及び11と夫々同様に構成された枠体、二つの羽根部材、二つの伝達手段及び二つの連結手段を具備しているので、図面に適宜同符号を付してこれらの詳細な説明を省略する。
ルーバ装置151は、上記構成に加えて、図14から図17に示すように、枠体2にR方向に回転自在に支持されていると共に羽根部材4の回転に基づいてR方向に回転されることにより羽根部材4と協働して開口3を開閉する従動羽根部材152と、枠体2にR方向に回転自在に支持されていると共に羽根部材5の回転に基づいてR方向に回転されることにより羽根部材5と協働して開口3を開閉する従動羽根部材153及び154と、羽根部材4及び5に対してZ方向で直動自在である一枚の直動自在部材157と、直動自在部材157のZ方向の直動を解除自在に禁止する禁止手段158とを具備している。
従動羽根部材152、153及び154は、羽根部材4と夫々同様に形成されているので、図面に適宜同符号を付してこれらの形状についての詳細な説明を省略する。
従動羽根部材152は、羽根部材4の下方に配されており、従動羽根部材153は、羽根部材4の上方であって羽根部材5の下方に配されており、従動羽根部材154は、羽根部材5の上方に配されており、羽根部材5は、従動羽根部材153及び154間に配されている。ルーバ装置151の連結手段10は、従動羽根部材152を羽根部材4に連結しており、ルーバ装置151の連結手段11は、従動羽根部材153及び154を羽根部材5に連結している。
直動自在部材157は、直動自在部材12の板状本体70及び案内ローラ72及び73と略同様に構成された板状本体161、案内ローラ162及び163を具備している。案内ローラ162及び163は、ルーバ装置151の縦枠21にZ方向に伸びて設けられた案内溝164に配されており、当該案内溝164に沿ってZ方向に移動自在である。板状本体161に設けられているカムローラ案内部101とカムローラ案内部121とのZ方向における間隔は、従動羽根部材153が羽根部材4及び5間に配されているために、板状本体70に設けられているカムローラ案内部101とカムローラ案内部121とのZ方向における間隔よりも広い。
禁止手段158は、縦枠21に固定された係止部材165と、係止部材165に対してX方向に可動であって直動自在部材157に対してZ方向に不動となるように直動自在部材157に取り付けられていると共に直動自在部材157の直動を禁止するように係止部材165に係止される被係止部材166と、被係止部材166が係止部材165に係止されるように被係止部材166を係止部材165に向かってX方向に付勢する付勢手段167とを具備している。
係止部材165は、複数の凹部82を有してZ方向に伸びた波形状部83を具備している。被係止部材166は、縦枠21側における先端が凸部91として構成されている被係止片からなり、係止部材165に対してX方向に可動となるように且つ直動自在部材157対してZ方向に不動となるように、付勢手段167を介して直動自在部材157に取り付けられている。係止部材165は、凹部82と凸部91との嵌合により被係止部材166を係止するようになっている。
付勢手段167は、特に図17に示すように、弾性体としてのコイルばね171と、コイルばね171を囲繞していると共に板状本体161にねじ等により固着されているケース172と、ケース172に軸173を介してA方向に回転自在に連結されていると共に被係止部材166に連結されている操作レバー174とを具備している。コイルばね171は、その一端部で被係止部材166に支持されており、その他端部でケース172に支持されている。コイルばね171は、被係止部材166を係止部材165に向かってX方向に弾性的に常時付勢しており、このように付勢される被係止部材166は、係止部材165に常時係止されている。
禁止手段158は、操作レバー174が操作されてA方向に回転され、この回転により被係止部材166を係止部材165から離反するようにコイルばね171の弾性力に抗してX方向に移動されて、係止部材165による被係止部材166の係止が解除されることで、直動自在部材157の直動の禁止を解除するようになっている。また、禁止手段158は、操作レバー174の操作が解除されると、コイルばね171の弾性力により被係止部材166が係止部材165に向かってX方向に移動されて係止部材165に係止されて、直動自在部材157の直動が再度禁止するようになっている。尚、操作が解除された操作レバー174は、コイルばね171の弾性力に基づいてA方向に回転されて元の位置に復帰する。
以上のルーバ装置151は、ルーバ装置1と同様の効果を奏することができる。
尚、ルーバ装置1は、連結手段10及び11を夫々具備しているが、連結手段10に代えて、例えば、縦枠21の内部において従動羽根部材6及び7を羽根部材4に連結しているリンク機構31又は縦枠22の内部において従動羽根部材6及び7を羽根部材4に連結している他のリンク機構のみを具備した連結手段を具備していてもよく、連結手段11に代えて、例えば、縦枠21の内部において従動羽根部材8及び9を羽根部材5に連結しているリンク機構65又は縦枠22の内部において従動羽根部材8及び9を羽根部材5に連結している他のリンク機構のみを具備した連結手段を具備していてもよい。
本発明の実施の形態の例の斜視説明図である。 図1に示す例の側断面説明図である。 図1に示す例の側断面説明図である。 図2に示す例のIV−IV線矢視説明図である。 図2に示す例のV−V線矢視説明図である 図1に示す例の主に直動自在部材及び禁止手段の分解説明図である。 図1に示す例の主にリンク機構の説明図である。 図1に示す例の主にリンク機構の説明図である。 図1に示す例の動作説明図である。 図1に示す例の動作説明図である。 図1に示す例の動作説明図である。 図1に示す例の動作説明図である。 図1に示す例の動作説明図である。 本発明の実施の形態の他の例の側断面説明図である。 図14に示す例の説明図である。 図14に示す例の説明図である。 図14に示す例の主に禁止手段の一部説明図である。
符号の説明
1、151 ルーバ装置
3 開口
4、5 羽根部材
6、7、8、9、152、153、154 従動羽根部材
10、11 連結手段
12、157 直動自在部材
13、158 禁止手段
14、15 伝達手段

Claims (9)

  1. 互いに隣接して配されていると共に回転により開口を開閉する少なくとも二つの羽根部材と、これらの羽根部材に対して直動自在である直動自在部材と、一方の羽根部材を回転させるように直動自在部材の直動を一方の羽根部材に伝達する一方の伝達手段と、一方の羽根部材とは異なる回転位相において他方の羽根部材を回転させるように直動自在部材の直動を他方の羽根部材に伝達する他方の伝達手段とを具備しており、一方の伝達手段は、一方の羽根部材の回転軸心から離れて羽根部材に設けられた一方のカム部材と、この一方のカム部材を一方の羽根部材の回転軸心の回りで旋回させるように直動自在部材の直動に基づいて案内すると共に直動自在部材に設けられた一方のカム部材案内部とを具備しており、他方の伝達手段は、他方の羽根部材の回転軸心から離れて羽根部材に設けられた他方のカム部材と、この他方のカム部材を他方の羽根部材の回転軸心の回りで旋回させるように直動自在部材の直動に基づいて案内すると共に直動自在部材に設けられた他方のカム部材案内部とを具備しており、一方のカム部材案内部は、一方のカム部材を直動自在部材の直動方向と同方向に案内する第一の案内スリットと、第一の案内スリットに連続していると共に一方のカム部材を直動自在部材の直動方向と交差する方向に案内する第二の案内スリットとを具備しており、他方のカム部材案内部は、他方のカム部材を直動自在部材の直動方向と同方向に案内する第一の案内スリットと、第一の案内スリットに連続していると共に他方のカム部材を直動自在部材の直動方向と交差する方向に案内する第二の案内スリットとを具備しており、一方のカム部材は、他方のカム部材が他方のカム部材案内部の第一の案内スリットに配される場合には、一方のカム部材案内部の第二の案内スリットに配される一方、他方のカム部材が他方のカム部材案内部の第二の案内スリットに配される場合には、一方のカム部材案内部の第一の案内スリットに配されるようになっているルーバ装置。
  2. 一方のカム部材案内部の第二の案内スリットは、一方のカム部材案内部の第一の案内スリットよりも他方のカム部材案内部側に配されており、他方のカム部材案内部の第二の案内スリットは、他方のカム部材案内部の第一の案内スリットよりも一方のカム部材案内部側に配されている請求項1に記載のルーバ装置。
  3. 一方及び他方のカム部材案内部は、直動自在部材の直動方向と直交する方向に伸びる仮想軸に対して互いに軸対称である請求項1又は2に記載のルーバ装置。
  4. カム部材は、カムローラからなる請求項1から3のいずれか一項に記載のルーバ装置。
  5. 直動自在部材の直動を解除自在に禁止する禁止手段を更に具備している請求項1から4のいずれか一項に記載のルーバ装置。
  6. 禁止手段は、係止部材と、この係止部材に対して可動であって直動自在部材に対して直動方向に不動となるように直動自在部材に取り付けられていると共に直動自在部材の直動を禁止するように係止部材に係止される被係止部材と、被係止部材が係止部材に係止されるように被係止部材を係止部材に向かって付勢する付勢手段とを具備している請求項5に記載のルーバ装置。
  7. 被係止部材は、係止部材に対して凸である少なくとも一つの凸部を有しており、係止部材は、被係止部材に対して凹であると共に直動自在部材の直動方向と同方向に並んで配された複数の凹部を有しており、当該凹部と凸部との嵌合により被係止部材を係止するようになっている請求項6に記載のルーバ装置。
  8. 一方の羽根部材の回転に基づいて回転されることにより一方の羽根部材と協働して開口を開閉する少なくとも一つの一方の従動羽根部材及び一方の羽根部材の回転が一方の従動羽根部材に伝達されるように一方の従動羽根部材を一方の羽根部材に連結している一方の連結手段と、他方の羽根部材の回転に基づいて回転されることにより他方の羽根部材と協働して開口を開閉する少なくとも一つの他方の従動羽根部材及び他方の羽根部材の回転が他方の従動羽根部材に伝達されるように他方の従動羽根部材を他方の羽根部材に連結している他方の連結手段とのうちの少なくともいずれか一方を更に具備している請求項1から7のいずれか一項に記載のルーバ装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のルーバ装置を具備した窓。
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