JP2019065607A - 開度規制装置及び建具 - Google Patents

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和哉 野沢
徹 三菅
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Abstract

【課題】面部材を全開の手前の開度に固定することができると共に、緊急時には面部材を速やかに全閉することができる開度規制装置及びこれを備えた建具を提供すること。【解決手段】開口枠2と面部材3との一方に、一端部側が回動可能に取り付けられるアーム5と、開口枠2と面部材3との他方に配設され、アーム5の他端部側が回動可能に取り付けられる摺動部材7と、摺動部材7を、面部材3の開閉移動に連動して移動可能に収容するフレーム6と、面部材3の開移動に連動する摺動部材7の移動を許容すると共に、予め決められた多段階のいずれかの位置において、面部材3を閉移動させる方向への摺動部材7の移動を規制することにより、面部材3の開度を規定するラッチ機構部と、面部材3が全開する手前の開度において、摺動部材7の規制状態を強制的に解除して、面部材3を閉移動可能にする強制解除機構部9と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、開度規制装置及び建具に関する。
一般に、ドアや装飾窓(開き窓、突出し窓、すべり出し窓)は、全開した状態で停止する機能を有している。このため、ドアや装飾窓を全開の手前の開度で固定する場合、ドアストッパー等を用いてその開度を維持するようにしている。しかし、例えば勝手口ドア等のように、構造上地面や床面との間の距離が大きい場合、ドアストッパーを使用することができず、ドアや装飾窓を途中の開度で固定することが困難となる。
一方、建具の障子の開放角度を規制する開度規制装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この開度規制装置は、障子を予め決められた半開状態の開度に維持できるようにしたものである。
特開2014−118716号公報
ところで、プライバシーを確保しながらも室内に風や日差しを取り込む場合には、ドアや装飾窓の開度を、半開状態の開度に維持するだけでなく、所望の風の量や日差しの量となるように、全開の手前の多段階の開度に調整できるようにすることが望まれる。その一方で、例えば突然の降雨等の緊急時には、現在の開度から速やかに全閉できることが望まれる。
そこで、本発明は、面部材を全開の手前の開度に多段階に固定することができると共に、その開度から面部材を速やかに全閉することができる開度規制装置及びこれを備えた建具を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る開度規制装置(例えば、後述の開度規制装置4)は、開口枠(例えば、後述の開口枠2)と前記開口枠に対して開閉移動可能に設けられた面部材(例えば、後述のドア3)との一方に、一端部側が回動可能に取り付けられるアーム(例えば、後述のアーム5)と、前記開口枠と前記面部材との他方に配設され、前記アームの他端部側が回動可能に取り付けられる摺動部材(例えば、後述の摺動部材7)と、前記摺動部材を、前記面部材の開閉移動に連動して移動可能に収容するフレーム(例えば、後述のフレーム6)と、前記面部材の開移動に連動する前記摺動部材の移動を許容すると共に、予め決められた多段階のいずれかの位置において、前記面部材を閉移動させる方向への前記摺動部材の移動を規制することにより、前記面部材の開度を規定するラッチ機構部(例えば、後述のラッチ溝部65、係合爪部72、弾発部材73)と、前記面部材が全開する手前の開度において、前記摺動部材の規制状態を強制的に解除して、前記面部材を閉移動可能にする強制解除機構部(例えば、後述の強制解除機構部9)と、を有する。
(2) (1)に記載の開度規制装置において、前記ラッチ機構部は、前記フレームに前記摺動部材の移動方向に沿って設けられ、前記面部材の開度を規定する複数のラッチ溝部(例えば、後述のラッチ溝部65)と、前記摺動部材に設けられ、前記ラッチ溝部に係合可能な係合爪部(例えば、後述の係合爪部72)と、を有し、前記強制解除機構部は、前記複数のラッチ溝部と同一ピッチで形成された複数の解除用溝部(例えば、後述の解除用溝部94)が設けられた係合解除部材(例えば、後述の係合解除部材90)を有し、前記係合解除部材は、前記複数の解除用溝部が前記複数のラッチ溝部に対してそれぞれ重なり合うことにより、前記係合爪部が前記ラッチ溝部と前記解除用溝部の両方に係合可能な規制位置と、前記複数の解除用溝部が前記複数のラッチ溝部に対してそれぞれ位置ずれすることにより、前記係合爪部を前記ラッチ溝部から離脱させると共に前記ラッチ溝部と前記解除用溝部の両方に係合不能にする解除位置との間を移動可能に設けられるものであってもよい。
(3) (2)に記載の開度規制装置において、前記係合解除部材と連結される解除レバー(例えば、後述の解除レバー38、370)を有し、前記係合解除部材は、前記解除レバーの操作によって前記解除位置に移動するものであってもよい。
(4) (3)に記載の開度規制装置において、前記面部材は、開閉ハンドル(例えば、後述の開閉ハンドル37)を有し、前記解除レバー(例えば、後述の解除レバー38)は、前記開閉ハンドルの操作に連動するように設けられるものであってもよい。
(5) (1)〜(4)のいずれかに記載の開度規制装置において、前記面部材が閉移動する方向に前記摺動部材を付勢する付勢手段(例えば、後述の復帰機構部8)を有するものであってもよい。
(6) 本発明に係る建具は、開口枠(例えば、後述する開口枠2)と前記開口枠に対して開閉移動可能に設けられた面部材(例えば、後述のドア3)とを有する建具(例えば、後述の建具1)であって、(1)〜(5)のいずれかに記載の開度規制装置(例えば、後述の開度規制装置4)を備える。
本発明によれば、面部材を全開の手前の開度に多段階に固定することができると共に、その開度から面部材を速やかに全閉することができる開度規制装置及びこれを備えた建具を提供することができる。
本発明に係る開度規制装置を備えた建具を示す正面図である。 図1に示す建具における開度規制装置が配設された様子を示す部分斜視図である。 開度規制装置を下側から見た斜視図である。 (a)は、開度規制装置の平面図であり、(b)は、開度規制装置の底面図である。 摺動部材を底面側から見た斜視図である。 (a)はラッチ溝部の構成を示す図であり、(b)は、解除用溝部の構成を示す図である。 (a)は、ラッチ溝部と解除用溝部が重なり合った様子を示す図であり、(b)は、ラッチ溝部と解除用溝部が位置ずれした様子を示す図である。 開度規制部材とドアの開閉ハンドルとの連結構造を示す図である。 (a)〜(c)は、摺動部材がフレーム内を開方向に向けて移動する様子を示す図である。 (a)は、係合解除部材が規制位置にある状態を示す図であり、(b)は、係合解除部材が解除位置に向けて移動する様子を示す図であり、(c)は、係合解除部材が解除位置にある状態を示す図である。 フレームに解除レバーが設けられた開度規制装置を下側から見た斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る開度規制装置を備えた建具を示す正面図である。図2は、図1に示す建具における開度規制装置が配設された様子を示す部分斜視図である。
本実施形態に示す建具1は、矩形状の開口枠2と、面部材としての1枚のドア3と、開度規制装置4とを有する。
開口枠2は、上枠21、下枠22及び一対の縦枠23、24を有し、これらが矩形状に組み付けられることによって形成されている。
ドア3は、上框31、下框32及び一対の縦框33、34によって構成された矩形状の框の間に、面板35が設けられている。一方の縦框33の上端面及び下端面には、それぞれ回転軸36、36が突設されている。ドア3は、開口枠2に対して、回転軸36、36を中心に開閉移動可能に取り付けられている。ドア3には開閉ハンドル37が取り付けられている。
開度規制装置4は、ドア3の開度を多段階に位置決めするものであり、ドア3の上框31に配設されている。開度規制装置4は、アーム5を有する。アーム5の一端部側は、開口枠2の上枠21に回動可能に取り付けられ、他端部側は、開度規制装置4のフレーム6内に配置される摺動部材7に回動可能に取り付けられている。
開度規制装置4の構成の詳細について、更に図3〜図7を用いて説明する。
図3は、開度規制装置4を下側から見た斜視図である。図4(a)は、開度規制装置4の平面図であり、図4(b)は、開度規制装置4の底面図である。図5は、摺動部材を底面側から見た斜視図である。なお、図4において、摺動部材7に取り付けられるアーム5は図示省略した。
開度規制装置4のフレーム6は、ドア3の上框31の幅と同等又はそれよりもやや細幅に形成されている。フレーム6は、詳細には後述するように、フレーム6内に収容される摺動部材7が、ドア3の全閉と全開との間の移動に連動して移動可能な十分に長さを有している。
フレーム6は、上部フレーム61と、この上部フレーム61の長さ方向の両側部から直角に屈曲形成される一対の側部フレーム62、62と、上部フレーム61の長さ方向の両端部に一体に形成される一対の取付け部63、63とを有する。フレーム6は、取付け部63、63によって、上部フレーム61が上方に配置されるように、ドア3の上框31に図示しないボルトによって取り付けられている。
上部フレーム61に、ガイド溝64が開口するように形成されている。ガイド溝64は、フレーム6の幅方向の中央部に、フレーム6の長さ方向に沿って直線状に延びている。これにより、上部フレーム61は、ガイド溝64を挟んで、実質的に2つの板部611、612に分かれている。
摺動部材7は、平面視略矩形状のブロック状部材からなり、フレーム6内に収容されている。アーム5の他端部側は、上部フレーム61側からガイド溝64内を通って、摺動部材7に対して回動可能に取り付けられている。一方、アーム5の一端部側には、ブラケット51が回動可能に取り付けられている。アーム5の一端部側は、開口枠2の上枠21に、このブラケット51を介して回動可能に取り付けられている。
摺動部材7は、アーム5と連結していることにより、ドア3の開閉移動に連動して、フレーム6内の長さ方向に沿って移動するようになっている。ここで、摺動部材7の移動方向が、図3、図4中に矢印で示されている。図3、図4中の矢印において、X1方向は、ドア3が開移動した際に連動して摺動部材7がフレーム6内を移動する方向(開方向)であり、本実施形態では、ドア3の回転軸36に向かう方向である。X2方向は、ドア3が閉移動した際に連動して摺動部材7がフレーム6内を移動する方向(閉方向)であり、本実施形態では、ドア3の回転軸36から遠ざかる方向である。なお、図3、図4以外の図に示されるX1方向、X2方向の矢印も、上記と同じ摺動部材7の移動方向を示している。
摺動部材7の上面(フレーム6の上部フレーム61に対向する面)には、図5に示すように、ガイド凸部71が形成されている。ガイド凸部71は、フレーム6の長さ方向に沿って摺動部材7の全長に亘って形成され、フレーム6のガイド溝64内に嵌合している。これにより、摺動部材7のX1方向、X2方向の移動が、ガイド凸部71とガイド溝64とによって円滑にガイドされるようになっている。アーム5は、このガイド凸部71の取付け穴711に、図示しない取付けねじによって取り付けられている。
摺動部材7は、図2に示すように、付勢手段である復帰機構部8によって常にX2方向(閉方向)に付勢されている。復帰機構部8は、ワイヤー81、プーリ82、コイルスプリング83により構成されている。ワイヤー81の一端は摺動部材7に固定され、他端側はフレーム6内を摺動部材7の閉方向X2に延びている。フレーム6の外において、ワイヤー81の他端側は、プーリ82に巻き掛けられた後、再びフレーム6側に戻り、フレーム6の近傍で上框31に固定されている。プーリ82は、上框31の長さ方向に沿って形成された凹溝311に沿って移動可能に取り付けられ、コイルスプリング83によって、フレーム6から離れる方向に付勢されている。このコイルスプリング83の付勢力は、プーリ82及びワイヤー81を介して摺動部材7に作用している。これにより、摺動部材7は、ドア3が閉移動する方向であるX2方向に付勢されている。
ガイド溝64において、上部フレーム61の一方の板部611に、複数のラッチ溝部65が形成されている。ラッチ溝部65は、その位置によって摺動部材7のX2方向(閉方向)への移動を規制し、ドア3の開度を規定するものである。本実施形態では、フレーム6の長さ方向に沿って間隔をおいて4つのラッチ溝部65が形成され、ドア3の開度を4段階に規定している。しかし、ラッチ溝部65の数(開度の段階数)は、ドア3を全閉及び全開を除く複数の開度に固定できればよく、4つ(4段階の開度)に何ら限定されるものではない。
ラッチ溝部65は、図6(a)に示すように、板部611側のガイド溝64の縁部641を三角形状に切り欠くように形成されている。具体的には、ラッチ溝部65は、縁部641から略垂直方向に形成される第1の溝縁部651と、縁部641からX2方向に傾斜するように形成される第2の溝縁部652によって左右非対称状の略V字型に構成される。
一方、摺動部材7の下面(上框31に対向する面)に、このラッチ溝部65と係合可能な係合爪部72が取り付けられている。係合爪部72は、ラッチ溝部65と係合可能な板状に形成された先端部721を有し、摺動部材7のガイド凸部71と反対側の面に、取付けねじ722によって回動可能に取り付けられている。係合爪部72の先端部721は、摺動部材7のX2方向側からガイド溝64向けて延びてガイド溝64内に配置され、更に、ガイド溝64内において、ラッチ溝部65が形成される縁部641に向けて延びている。
係合爪部72は、摺動部材7に取り付けられた弾発部材73によって、図4(b)における時計方向に付勢されている。弾発部材73は、摺動部材7の下面に形成された凹部74内に収容されている。これにより、係合爪部72の先端部721は、常にガイド溝64内から縁部641に当接する方向に付勢される。従って、摺動部材7がフレーム6の長さ方向に沿ってX1方向に移動すると、その移動の過程で、係合爪部72の先端部721は、いずれかのラッチ溝部65内に入り込んで係合するようになっている。本実施形態に示す弾発部材73は、板ばねを例示しているが、コイルスプリング等の他の弾発部材であってもよい。
摺動部材7のX2方向に面する端面に、弾発部材73によって付勢された係合爪部72の先端部721が当接する当接部75が一体に形成されている。当接部75は、弾発部材73により付勢された係合爪部72の先端部721を当接させることにより、係合爪部72がラッチ溝部65内へ向けて過度に回動しないように規制している。
ここで、ラッチ溝部65において、X2方向側に配置される第1の溝縁部651は、ガイド溝64の縁部641に対して略垂直に形成されているため、ラッチ溝部65と係合した係合爪部72の先端部721は、第1の溝縁部651を乗り越えてX2方向に移動することはできない。このため、係合爪部72がラッチ溝部65と係合すると、摺動部材7は、X2方向(閉方向)へ移動不能に規制されるようになっている。
一方、ラッチ溝部65において、X1方向側に配置される第2の溝縁部652は、ガイド溝64の縁部641からX2方向に傾斜するように形成されているため、ラッチ溝部65と係合した係合爪部72の先端部721は、第2の溝縁部652に沿って案内されながら、弾発部材73の付勢力に抗して第2の溝縁部652を乗り越えることができる。これにより、係合爪部72の先端部721は、ラッチ溝部65内から離脱してX1方向に移動することができる。このため、係合爪部72がラッチ溝部65と係合しても、摺動部材7は、X1方向(開方向)への移動が許容されるようになっている。
摺動部材7のX1方向に向けた移動は、この摺動部材7にアーム5を介して連結されるドア3の開移動に連動して行われる。即ち、ドア3が開移動するように操作されると、摺動部材7は、係合爪部72が複数のラッチ溝部65を乗り越えながら、フレーム6内をX1方向に移動する。そして、その移動の過程で、係合爪部72の先端部721がいずれかのラッチ溝部65に係合し、その位置でドア3の開移動が停止すると、摺動部材7はX2方向(閉方向)へ移動不能に規制され、ドア3の閉移動が阻止される。これにより、ドア3の開度が、係合爪部72の先端部721が係合したラッチ溝部65の位置に対応する開度に固定される。なお、本実施形態において、以上のラッチ溝部65と係合爪部72と弾発部材73により、本発明のラッチ機構部が構成される。
フレーム6内には、強制解除機構部9が設けられている。強制解除機構部9は、ドア3が全開する手前のいずれかの位置のラッチ溝部65に係合爪部72が係合した際のドア3の開度において、X2方向へ移動不能な摺動部材7の規制状態を強制的に解除して、摺動部材7のX2方向(閉方向)への移動を許容し、ドア3を、現在の開度の位置から閉移動可能にする。
本実施形態に示す強制解除機構部9は、フレーム6の長さ方向に沿う係合解除部材90を有する。係合解除部材90は、上部フレーム61のラッチ溝部65が形成された板部611と略同幅に形成された細長状のプレートからなる。係合解除部材90の長さは、ガイド溝64の長さと同程度に形成されている。
係合解除部材90は、フレーム6内において、板部611に重なるように配置され、フレーム6の板部611と摺動部材7との間に挟まれた状態で、フレーム6内をX1方向及びX2方向に移動可能である。摺動部材7は、ガイド凸部71の両側の面で、係合解除部材90と、もう一方の板部612とに接触しながら、フレーム6内をX1方向又はX2方向に移動するようになっている。図5に示す摺動部材7において、符号70aが、フレーム6の板部612と接する面であり、符号70bが、係合解除部材90と接する面である。
係合解除部材90の長さ方向の両端部(X1方向側の端部及びX2方向側の端部)は、下方(上框31に向かう方向)に向けて屈曲したストッパ部91、92を有している。ストッパ部91は、X1方向側の端部に形成され、摺動部材7がX1方向に移動した際に、その移動ストロークの終端近くで摺動部材7と当接するように構成されている。また、ストッパ部92は、X2方向側の端部に形成され、摺動部材7がX2方向に移動した際に、その移動ストロークの終端近くで摺動部材7と当接するように構成されている。
係合解除部材90のX1方向側の端部に移動規制用の係合穴93が形成されている。係合穴93は、係合解除部材90がX1方向に移動した際に。フレーム6の板部611のX1方向側の端部に形成されている半球状の凸部66と係合するようになっている。一方、係合解除部材90のX2方向側の移動は、フレーム6の板部611のX2方向側に形成されている半球状の凸部67によって規制されるようになっている。
係合解除部材90のガイド溝64側の縁部901に、ラッチ溝部65と同一数、同一ピッチの複数の解除用溝部94が設けられている。解除用溝部94は、図6(b)に示すように、係合解除部材90の縁部901を三角形状に切り欠くように形成されている点で、ラッチ溝部65と共通するが、その形状はラッチ溝部65と僅かに異なっている。具体的には、解除用溝部94は、縁部901からX1方向に傾斜するように形成される第1の溝縁部941と、縁部901からX2方向に傾斜するように形成される第2の溝縁部942とによって、左右対称状の略V字型に構成される。
解除用溝部94の溝深さは、ラッチ溝部65の溝深さと略同一である。また、解除用溝部94の第2の溝縁部942の傾斜角度は、ラッチ溝部65の第2の溝縁部652の傾斜角度と略同一である。従って、図7(a)に示すように、各解除用溝部94と各ラッチ溝部65とが一致すると、ラッチ溝部65の全体がガイド溝64に向けて開放され、解除用溝部94の内側の略中央に、ラッチ溝部65の第1の溝縁部651が配置される。このときのフレーム6内における係合解除部材90の位置は、係合爪部72の先端部721がラッチ溝部65と解除用溝部94の両方に係合可能な位置(規制位置)である。
一方、図7(b)に示すように、各解除用溝部94と各ラッチ溝部65とが位置ずれし、互いに重なり合わないように係合解除部材90が移動すると、各ラッチ溝部65は、係合解除部材90の解除用溝部94、94間によって塞がれると共に、各解除用溝部94は、ラッチ溝部65、65間によって塞がれる。このときのフレーム6内の係合解除部材90の位置は、係合爪部72の先端部721がラッチ溝部65と解除用溝部94の両方に係合不能な位置(解除位置)である。
係合解除部材90の一方のストッパ部91側には、ワイヤー95の一端が固定されている。ワイヤー95の他端側は、フレーム6の外に延び、図8に示すように、ドア3に設けられた複数のプーリ951、952、953を介して、解除レバー38に固定されている。ワイヤー95はわずかにたるみを有している。
解除レバー38は、ドア3の内部に、開閉ハンドル37と一体に回転可能に取り付けられている。開閉ハンドル37が、例えば図8において時計方向に30°〜45°程度回動操作されると、解除レバー38も一体となって時計方向に回動し、ワイヤー95は矢印の方向に引っ張られるが、ワイヤー95はたるみを有するため、係合解除部材90は移動しない。この状態で図示しないハンドル錠ラッチボルトが引き込まれ、ドアが開けられる。さらに時計方向に+30°〜45°程度回動操作されると、つまり、60°〜90°程度回動操作されると、解除レバー38に付随しているワイヤー95のたるみが解消され、係合解除部材90はX1方向に移動する。この係合解除部材90の移動により、解除用溝部94は、図7(a)に示すように、ラッチ溝部65に対して重なり合う位置(規制位置)から、図7(b)に示すように、ラッチ溝部65に対して位置ずれする位置(解除位置)に移動する。図8には図示しないが、プーリ952、953がワイヤーから外れないようにガイドを備えていると好ましい。
なお、本実施形態では、ワイヤー95にたるみを持たせているが、このワイヤー95の途中に、ワイヤー95にテンションを張るためのテンショナー装置(図示せず)を設けてもよい。
次に、この開度規制装置4の作用について、図9、図10を用いて説明する。
図9(a)〜(c)は、摺動部材7がフレーム6内をX1方向に向けて移動する様子を示す図である。図10(a)は、係合解除部材90が規制位置にある状態を示す図であり、図10(b)は、係合解除部材90が解除位置に向けて移動する様子を示す図であり、図10(c)は、係合解除部材90が解除位置にある状態を示す図である。
[ドアの開度調整]
先ず、ドア3の開度を調整する場合について説明する。
ドア3が閉じた状態では、フレーム6内の摺動部材7は、最もX2方向(閉方向)に移動した位置に配置されている(図9(a))。このとき、係合解除部材90は、図10(a)に示すように、ラッチ溝部65と解除用溝部94とが重なり合う規制位置に配置されている。
この状態からドア3が開移動すると、これに連動して、摺動部材7が、復帰機構部8の付勢力に抗してフレーム6内をX1方向に移動する。この移動過程で、係合爪部72の先端部721は、図9(a)中の実線で示すようにラッチ溝部65と係合する。
この状態では、係合爪部72の先端部721は、ラッチ溝部65の第1の溝縁部651を乗り越えることがでない。従って、摺動部材7はX2方向(閉方向)へ移動不能となり、ドア3は閉じることができなくなる。ここでドア3の開移動を停止させると、摺動部材7が復帰機構部8(ワイヤー81)によってX2方向へ付勢されていることにより、係合爪部72の先端部721は、ラッチ溝部65の第1の溝縁部651に当接する。これにより、摺動部材7はその位置で停止し、ドア3の開度は、摺動部材7が停止した位置に固定され、その開度が維持される(図9(b))。
ラッチ溝部65の第2の溝縁部652は傾斜状に形成されているため、摺動部材7がX1方向へ移動すると、図10(a)中の一点鎖線で示すように、係合爪部72の先端部721は、この第2の溝縁部652に沿って案内されながら、第2の溝縁部652を乗り越えてガイド溝64内に離脱することができる。従って、ドア3が更に開移動すると、係合爪部72の先端部721はラッチ溝部65から容易に離脱する。これにより、係合爪部72の先端部721が係合するラッチ溝部65の位置が更にX1方向側に変更され、ドア3の開度が開移動方向へ多段階に変更される。
ドア3が開限界位置(例えば90°)を超えて更に開移動すると、摺動部材7は、係合解除部材90の一方のストッパ部91に当接する位置まで移動する(図9(c))。このとき、係合解除部材90は、摺動部材7に押されてX1方向に移動する。係合解除部材90がX1方向に移動すると、ラッチ溝部65内に係合している係合爪部72の先端部721は、図10(b)に示すように、係合解除部材90の解除用溝部94の傾斜状の第1の溝縁部941に沿って案内されることにより、ラッチ溝部65内から次第に離脱する方向に移動する。
その後、図10(c)に示すように、解除用溝部94とラッチ溝部65とが位置ずれした解除位置まで係合解除部材90が移動すると、図9(c)に示すように、係合解除部材90の係合穴93がフレーム6の凸部66と係合する。これにより、係合解除部材90は、その位置に止まり、ラッチ溝部65を塞ぐ状態を維持する。従って、係合爪部72の先端部721はラッチ溝部65と解除用溝部94の両方に係合不能となり、完全にガイド溝64内に後退する。その結果、摺動部材7が復帰機構部8の付勢力によってX2方向に戻され、ドア3は、摺動部材7のX2方向への移動に連動して全閉位置に復帰する。
摺動部材7がX2方向に復帰すると、摺動部材7は係合解除部材90のストッパ部92と当接する。これにより、係合解除部材90の係合穴93はフレーム6のX1方向側の凸部66との係合状態から離脱し、係合解除部材90はX2方向に僅かに移動する。X2方向に戻された係合解除部材90のストッパ部92は、フレーム6のX2方向側の凸部67に当接し、係合解除部材90の過度の移動が規制される。このとき、係合解除部材90は、解除用溝部94とラッチ溝部65とが重なり合う規制位置に復帰する(図9(a))。
[強制解除]
次に、開状態にあるドア3を緊急的に閉移動させる場合について説明する。
ドア3が全開の手前のある開度で固定された開状態において、例えば急な降雨等によってドア3を緊急的に閉移動させる場合、図8に示すドア3の開閉ハンドル37を時計方向に回動操作(例えば45°程度)すると、開閉ハンドル37と一体に解除レバー38が時計方向に回動し、ワイヤー95を引っ張る。これにより、ワイヤー95の一端部に固定された係合解除部材90がX1方向に移動する。
係合解除部材90がX1方向に移動すると、ラッチ溝部65内に係合している係合爪部72の先端部721が、図10(b)に示すように、係合解除部材90の解除用溝部94の傾斜状の第1の溝縁部941に沿って案内されることにより、ラッチ溝部65内から次第に離脱する方向に移動する。
その後、係合解除部材90が、図10(c)に示すように、ラッチ溝部65と解除用溝部94とが位置ずれした解除位置まで移動すると、係合解除部材90は、係合穴93がフレーム6の凸部66と係合する。これにより、係合解除部材90は、その位置に止まり、ラッチ溝部65を塞ぐ状態を維持する。従って、係合爪部72の先端部721はラッチ溝部65と解除用溝部94の両方に係合不能となり、完全にガイド溝64内に後退する。その結果、摺動部材7が復帰機構部8の付勢力によってX2方向に戻され、ドア3は、これに連動して全閉位置に復帰する。
その後は、上記同様、係合解除部材90は、解除用溝部94とラッチ溝部65とが重なり合う規制位置に復帰する(図9(a))。
このように、開度規制装置4及びこれを備えた建具1によれば、ドア3は全開の手前の開度に多段階に固定することができると共に、閉操作時には、ドア3を全開位置まで移動させる必要なく、現在の開度から速やかに全閉することができる。
また、係合解除部材90は、フレーム6内においてラッチ溝部65に重なるように配設され、フレーム6と摺動部材7とで挟まれているため、装置が大がかりになることがない。このため、開度規制装置4は、ドア3や開口枠2に容易に配設することが可能である。
更に、摺動部材7は、付勢手段である復帰機構部8によってドア3を閉移動させる方向に常時付勢されているため、この開度規制装置4及びこれを備えた建具1は、従来のドアクローザーと同様に、ドア3を自動的に閉位置まで移動させることができる。
係合解除部材90を解除位置まで強制的に移動させるための解除レバーは、図11に示すように、フレーム6に設けることもできる。図11に示す解除レバー380は、フレーム6のX1方向の端部に、取付けねじ382によって回動可能に取り付けられている。解除レバー380の先端部381は、係合解除部材90のストッパ部91側に設けられた係合穴911と係合している。この解除レバー380は、図11中の時計方向への回動操作により、係合解除部材90をX1方向に解除位置まで移動させることができる。この解除レバー380を直接操作するようにしてもよいし、開口枠2や縦框34や面板35に別途解除レバーを可動できる装置を設けてもよい。開度規制装置4には、この解除レバー380と上記した解除レバー38の両方が設けられてもよい。
なお、本実施形態では、開度規制装置4がドア3側に配置される例について説明したが、開度規制装置4は開口枠2の上枠21に配置されてもよい。この場合、アーム5の一端部側は、ドア3の上框31に回動可能に取り付けられる。
本発明に係る開度規制装置は、以上説明したドアに設けられるものに限らず、窓等のドア以外の建具にも同様に設けることができる。また、本発明に係る開度規制装置は、建具に限らず、開閉する部材であって、全開の手前の開度に固定される場合がある面部材、例えば、車両の扉、タンスの扉、収納棚の扉等の開閉する面部材にも同様に適用することができる。
1 建具
2 開口枠
3 ドア(面部材)
4 開度規制装置
5 アーム
6 フレーム
7 摺動部材
8 復帰機構部(付勢手段)
9 強制解除機構部
37 開閉ハンドル
38、380 解除レバー
65 ラッチ溝部(ラッチ機構部)
72 係合爪部(ラッチ機構部)
90 係合解除部材
94 解除用溝部

Claims (6)

  1. 開口枠と前記開口枠に対して開閉移動可能に設けられた面部材との一方に、一端部側が回動可能に取り付けられるアームと、
    前記開口枠と前記面部材との他方に配設され、前記アームの他端部側が回動可能に取り付けられる摺動部材と、
    前記摺動部材を、前記面部材の開閉移動に連動して移動可能に収容するフレームと、
    前記面部材の開移動に連動する前記摺動部材の移動を許容すると共に、予め決められた多段階のいずれかの位置において、前記面部材を閉移動する方向への前記摺動部材の移動を規制することにより、前記面部材の開度を規定するラッチ機構部と、
    前記面部材が全開する手前の開度において、前記摺動部材の規制状態を強制的に解除して、前記面部材を閉移動可能にする強制解除機構部と、を有する、開度規制装置。
  2. 前記ラッチ機構部は、前記フレームに前記摺動部材の移動方向に沿って設けられ、前記面部材の開度を規定する複数のラッチ溝部と、前記摺動部材に設けられ、前記ラッチ溝部に係合可能な係合爪部と、を有し、
    前記強制解除機構部は、前記複数のラッチ溝部と同一ピッチで形成された複数の解除用溝部が設けられた係合解除部材を有し、
    前記係合解除部材は、前記複数の解除用溝部が前記複数のラッチ溝部に対してそれぞれ重なり合うことにより、前記係合爪部が前記ラッチ溝部と前記解除用溝部の両方に係合可能な規制位置と、前記複数の解除用溝部が前記複数のラッチ溝部に対してそれぞれ位置ずれすることにより、前記係合爪部を前記ラッチ溝部から離脱させると共に前記ラッチ溝部と前記解除用溝部の両方に係合不能にする解除位置との間を移動可能に設けられる、請求項1に記載の開度規制装置。
  3. 前記係合解除部材と連結される解除レバーを有し、
    前記係合解除部材は、前記解除レバーの操作によって前記解除位置に移動する、請求項2に記載の開度規制装置。
  4. 前記面部材は、開閉ハンドルを有し、
    前記解除レバーは、前記開閉ハンドルの操作に連動するように設けられる、請求項3に記載の開度規制装置。
  5. 前記面部材が閉移動する方向に前記摺動部材を付勢する付勢手段を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の開度規制装置。
  6. 開口枠と前記開口枠に対して開閉移動可能に設けられた面部材とを有する建具であって、請求項1〜5のいずれか1項に記載の開度規制装置を備える、建具。

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