JP4576531B2 - フィルタ及びその製造方法 - Google Patents
フィルタ及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4576531B2 JP4576531B2 JP2005150862A JP2005150862A JP4576531B2 JP 4576531 B2 JP4576531 B2 JP 4576531B2 JP 2005150862 A JP2005150862 A JP 2005150862A JP 2005150862 A JP2005150862 A JP 2005150862A JP 4576531 B2 JP4576531 B2 JP 4576531B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- porous layer
- layer
- pores
- porous
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Filtering Materials (AREA)
Description
(1)流体の透過する通路となる多孔質層、及び、該多孔質層の両面に配された緻密質層から構成され、緻密質層と多孔質層が任意の階層に積層された多層構造を有し、かつ両者が結合されているフィルタであって、
1)フィルタの積層面が、流体により生じる主応力方向に対して平行になるように形成されていること、
2)多孔質層に含まれる気孔が、平均アスペクト比5〜10であり、層内に面内配向して分散しているか、又は流体を透過する方向に優先的に配向していること、
3)緻密質層の厚さが5〜1000μm、気孔率が5%以下であり、多孔質層の厚さが5〜1000μm、気孔率が10〜70%、及び気孔の短軸の平均径が0.5〜300μmであること、4)多孔質層を構成する材料の粒子同士が、粒間に空隙を残して結合し、平均気孔径が平均結晶粒径の3倍以内の気孔が存在するか、又は多孔質層を構成する材料の粒子同士が、粒間に空隙を残さないで結合し、平均気孔径が平均結晶粒径の少なくとも3倍の気孔が存在すること、5)フィルタを構成する材料が、セラミックス、又は金属であること、
を特徴とするフィルタ。
(2)緻密質層の厚さが多孔質層の厚さに比べて薄い前記(1)に記載のフィルタ。
(3)多孔質層を構成する材料の粒子同士が、粒間に空隙を残して結合し、平均気孔径が平均結晶粒径の3倍以内の気孔、及び平均気孔径が平均結晶粒径の少なくとも3倍の気孔が存在する前記(1)に記載のフィルタ。
(4)フィルタを構成する材料が、粉末を焼結するパウダープロセスにより作製されたものである前記(1)に記載のフィルタ。
(5)セラミックス、又は金属が、炭化ケイ素、窒化ケイ素、サイアロン、アルミナ、炭素、シリカ、ムライト、コーディエライト、それらの複合材、又は焼結金属である前記(1)に記載のフィルタ。
(6)前記(1)から(5)のいずれかに記載のフィルタを作製する方法であって、
1)原料粉末を混合してスラリー化した後、シート状に成形することにより、焼成後に緻密質層となるシート、及び多孔質層となるシートを作製し、これらのシートを、多孔質層の両面に緻密質層を配した積層構造となるように任意の階層に積層して、該積層面が、流体により生じる主応力方向に対して平行になるように形成し、一体焼成することにより多孔質層と緻密質層の積層体からなるフィルタを作製すること、
2)フィルタを構成する材料が、セラミックス、又は金属であること、
3)多孔質層となるシートの原料中に、ウィスカ状短繊維である造孔剤を加え、ウィスカ状短繊維が、シート作製中にシート内に面内配向するか、あるいはシート流れ方向に優先的に配向するようにすること、
4)それにより、a)緻密質層の厚さが5〜1000μm、気孔率が5%以下であり、多孔質層の厚さが5〜1000μm、気孔率が10〜70%、及び気孔の短軸の平均径が0.5〜300μmであり、b)多孔質層を構成する材料の粒子同士が、粒間に空隙を残して結合し、平均気孔径が平均結晶粒径の3倍以内の気孔が存在するか、又は多孔質層を構成する材料の粒子同士が、粒間に空隙を残さないで結合し、平均気孔径が平均結晶粒径の少なくとも3倍の気孔が存在することで特徴付けられるフィルタを作製すること、
を特徴とするフィルタの作製方法。
(7)緻密質層となるシートの原料として、緻密化を起こし易い微細粒からなる原料粉末、あるいは焼結を促進する成分を添加した原料粉末を使用する前記(6)に記載のフィルタの作製方法。
(8)多孔質層となるシートの原料として、焼結性に乏しい粗大粒からなる原料粉末、あるいは焼結を阻害する成分を添加した原料粉末を使用する前記(6)に記載のフィルタの作製方法。
本発明は、多孔質層と緻密質層の積層体からなるフィルタであって、流体の透過する通路となる多孔質層、及び、該多孔質層の両面に配された緻密質層を有し、緻密質層と多孔質層が任意の階層に積層され多層構造を有し、かつ両者が結合されていることを特徴とするものである。本発明は、高速あるいは高圧流体に対しての耐久性を向上させた高耐久性で高性能のフィルタを提供するものである。
Claims (8)
- 流体の透過する通路となる多孔質層、及び、該多孔質層の両面に配された緻密質層から構成され、緻密質層と多孔質層が任意の階層に積層された多層構造を有し、かつ両者が結合されているフィルタであって、
1)フィルタの積層面が、流体により生じる主応力方向に対して平行になるように形成されていること、
2)多孔質層に含まれる気孔が、平均アスペクト比5〜10であり、層内に面内配向して分散しているか、又は流体を透過する方向に優先的に配向していること、
3)緻密質層の厚さが5〜1000μm、気孔率が5%以下であり、多孔質層の厚さが5〜1000μm、気孔率が10〜70%、及び気孔の短軸の平均径が0.5〜300μmであること、
4)多孔質層を構成する材料の粒子同士が、粒間に空隙を残して結合し、平均気孔径が平均結晶粒径の3倍以内の気孔が存在するか、又は多孔質層を構成する材料の粒子同士が、粒間に空隙を残さないで結合し、平均気孔径が平均結晶粒径の少なくとも3倍の気孔が存在すること、
5)フィルタを構成する材料が、セラミックス、又は金属であること、
を特徴とするフィルタ。 - 緻密質層の厚さが多孔質層の厚さに比べて薄い請求項1に記載のフィルタ。
- 多孔質層を構成する材料の粒子同士が、粒間に空隙を残して結合し、平均気孔径が平均結晶粒径の3倍以内の気孔、及び平均気孔径が平均結晶粒径の少なくとも3倍の気孔が存在する請求項1に記載のフィルタ。
- フィルタを構成する材料が、粉末を焼結するパウダープロセスにより作製されたものである請求項1に記載のフィルタ。
- セラミックス、又は金属が、炭化ケイ素、窒化ケイ素、サイアロン、アルミナ、炭素、シリカ、ムライト、コーディエライト、それらの複合材、又は焼結金属である請求項1に記載のフィルタ。
- 請求項1から5のいずれかに記載のフィルタを作製する方法であって、
1)原料粉末を混合してスラリー化した後、シート状に成形することにより、焼成後に緻密質層となるシート、及び多孔質層となるシートを作製し、これらのシートを、多孔質層の両面に緻密質層を配した積層構造となるように任意の階層に積層して、該積層面が、流体により生じる主応力方向に対して平行になるように形成し、一体焼成することにより多孔質層と緻密質層の積層体からなるフィルタを作製すること、
2)フィルタを構成する材料が、セラミックス、又は金属であること、
3)多孔質層となるシートの原料中に、ウィスカ状短繊維である造孔剤を加え、ウィスカ状短繊維が、シート作製中にシート内に面内配向するか、あるいはシート流れ方向に優先的に配向するようにすること、
4)それにより、a)緻密質層の厚さが5〜1000μm、気孔率が5%以下であり、多孔質層の厚さが5〜1000μm、気孔率が10〜70%、及び気孔の短軸の平均径が0.5〜300μmであり、b)多孔質層を構成する材料の粒子同士が、粒間に空隙を残して結合し、平均気孔径が平均結晶粒径の3倍以内の気孔が存在するか、又は多孔質層を構成する材料の粒子同士が、粒間に空隙を残さないで結合し、平均気孔径が平均結晶粒径の少なくとも3倍の気孔が存在することで特徴付けられるフィルタを作製すること、
を特徴とするフィルタの作製方法。 - 緻密質層となるシートの原料として、緻密化を起こし易い微細粒からなる原料粉末、あるいは焼結を促進する成分を添加した原料粉末を使用する請求項6に記載のフィルタの作製方法。
- 多孔質層となるシートの原料として、焼結性に乏しい粗大粒からなる原料粉末、あるいは焼結を阻害する成分を添加した原料粉末を使用する請求項6に記載のフィルタの作製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005150862A JP4576531B2 (ja) | 2005-05-24 | 2005-05-24 | フィルタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005150862A JP4576531B2 (ja) | 2005-05-24 | 2005-05-24 | フィルタ及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006326427A JP2006326427A (ja) | 2006-12-07 |
JP4576531B2 true JP4576531B2 (ja) | 2010-11-10 |
Family
ID=37548718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005150862A Expired - Fee Related JP4576531B2 (ja) | 2005-05-24 | 2005-05-24 | フィルタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4576531B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140339164A1 (en) * | 2013-05-14 | 2014-11-20 | Pall Corporation | High throughput membrane |
US9808770B2 (en) * | 2013-05-14 | 2017-11-07 | Pall Corporation | High throughput membrane with channels |
US10287214B2 (en) * | 2014-09-09 | 2019-05-14 | Nanjing Tech University | Preparation method of SiC porous ceramic material and porous ceramic material manufactured by using same |
JP6872395B2 (ja) * | 2016-03-30 | 2021-05-19 | 日本碍子株式会社 | セラミックス成形体の押出成形方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01194914A (ja) * | 1988-01-28 | 1989-08-04 | Permelec Electrode Ltd | 金属フィルタの製造方法 |
JPH04110007A (ja) * | 1990-08-31 | 1992-04-10 | Mitsubishi Materials Corp | セラミックフィルタ及びその製造方法 |
JPH07116428A (ja) * | 1993-10-26 | 1995-05-09 | Japan Vilene Co Ltd | 平行流式積層フィルタ |
JPH07171317A (ja) * | 1993-11-01 | 1995-07-11 | Japan Vilene Co Ltd | 積層フィルタ |
JP2001276533A (ja) * | 2000-03-28 | 2001-10-09 | Ibiden Co Ltd | 多孔質炭化珪素フィルター |
JP2004277234A (ja) * | 2003-03-17 | 2004-10-07 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 通気孔を有する窒化ケイ素セラミックス多孔体及びその製造方法 |
JP2004330023A (ja) * | 2003-05-02 | 2004-11-25 | Bridgestone Corp | 流体フィルタ |
-
2005
- 2005-05-24 JP JP2005150862A patent/JP4576531B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01194914A (ja) * | 1988-01-28 | 1989-08-04 | Permelec Electrode Ltd | 金属フィルタの製造方法 |
JPH04110007A (ja) * | 1990-08-31 | 1992-04-10 | Mitsubishi Materials Corp | セラミックフィルタ及びその製造方法 |
JPH07116428A (ja) * | 1993-10-26 | 1995-05-09 | Japan Vilene Co Ltd | 平行流式積層フィルタ |
JPH07171317A (ja) * | 1993-11-01 | 1995-07-11 | Japan Vilene Co Ltd | 積層フィルタ |
JP2001276533A (ja) * | 2000-03-28 | 2001-10-09 | Ibiden Co Ltd | 多孔質炭化珪素フィルター |
JP2004277234A (ja) * | 2003-03-17 | 2004-10-07 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 通気孔を有する窒化ケイ素セラミックス多孔体及びその製造方法 |
JP2004330023A (ja) * | 2003-05-02 | 2004-11-25 | Bridgestone Corp | 流体フィルタ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006326427A (ja) | 2006-12-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100959089B1 (ko) | 다공성 세라믹 바디 및 이의 제조 방법 | |
EP1483421B1 (en) | Reaction bonded alumina filter and membrane support | |
JP5322382B2 (ja) | セラミックス複合部材とその製造方法 | |
EP1702909B1 (en) | Ceramic honeycomb structure | |
EP0711738B1 (en) | Ceramic green sheet and method for producing ceramic substrate | |
EP1437168B1 (en) | Honeycomb filter | |
EP1655274B1 (en) | Ceramic porous body and method for evaluating its permeability | |
US20120152843A1 (en) | Ceramic membranes | |
JP2013514966A (ja) | ファイバー強化多孔性基材 | |
JPWO2006070539A1 (ja) | ハニカム構造体及びシール材層 | |
EP2123617B1 (en) | Joining material composition, method for production of the joining material composition, jointed article, and method for production of the jointed article | |
JP6562841B2 (ja) | 多孔質板状フィラー | |
JP4576531B2 (ja) | フィルタ及びその製造方法 | |
KR20170095330A (ko) | 질소를 포함하는 SiC 막을 포함하는 여과기 | |
Shigegaki et al. | Processing of a novel multilayered silicon nitride | |
JP2694242B2 (ja) | 高信頼性窒化ケイ素セラミックスとその製造方法 | |
JP5082067B2 (ja) | 高強度マクロポーラス多孔質セラミックスの製造方法及びその多孔体 | |
CN100337728C (zh) | 多层陶瓷复合物 | |
KR102489780B1 (ko) | 세라믹 지지체 제조용 중간판, 그 제조방법, 상기 중간판을 포함하는 세라믹 지지체 및 그 제조 방법 | |
EP4132689A1 (en) | A method of producing a ceramic filter and a ceramic filter membrane | |
WO2015115668A1 (ja) | 多孔質板状フィラー、及び断熱膜 | |
JP2002173376A (ja) | 酸化物系セラミックス繊維/酸化物系セラミックス複合材料、及びその製造方法 | |
US9862651B2 (en) | Honeycomb structure | |
JPH08276537A (ja) | 積層形低熱伝導材料 | |
JP2003020289A (ja) | 一方向貫通孔をもつセラミックスの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070314 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090217 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090420 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20090420 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100301 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100601 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20100608 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100712 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100729 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |