JPH07171317A - 積層フィルタ - Google Patents

積層フィルタ

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JPH07171317A
JPH07171317A JP5284994A JP5284994A JPH07171317A JP H07171317 A JPH07171317 A JP H07171317A JP 5284994 A JP5284994 A JP 5284994A JP 5284994 A JP5284994 A JP 5284994A JP H07171317 A JPH07171317 A JP H07171317A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体中の濁りや汚れの原因となる微粒子を捕
集することができ、しかも、大量の液体を低い圧力損失
で処理することができるフィルタを得ること。 【構成】 2以上の繊維層が積層されたフィルタの積層
界面と実質的に平行な方向に被処理液体が通液される積
層フィルタにおいて、繊維層が高密度繊維層と低密度繊
維層とからなり、積層フィルタの被処理液の流入面から
流出面にかけて貫通孔が形成されていることを特徴とす
る積層フィルタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体の濾過を行う積層フ
ィルタに関し、とくに2以上の繊維層が積層されたフィ
ルタの積層界面と実質的に平行な方向に被処理液を通液
させて濾過を行う積層フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示すような24時間入浴を可能に
する循環風呂や、水槽などにおいては、水などの被処理
液1を循環させ、その循環流路の途中にフィルタ2を設
けることで、被処理液の汚れやにごりなどの原因となっ
ている物質を除去することが行われている。
【0003】従来、フィルタ2としては、麦飯石層3、
活性炭層4などを積層したものが使用されているが、こ
れら麦飯石層3や活性炭層4は、粒子の吸着や物理的な
濾過だけでなく、長期に使用することにより被処理水に
含まれていた微生物が付着し、増殖することで形成され
る微生物膜を濾過に利用している。微生物膜は微小な粒
子の捕集を可能にするなど濾過に有効に働くため、微生
物膜が形成された後は長期間に渡って安定な濾過性能が
期待できる。しかしながら、上記従来のフィルタには、
微生物膜が形成されるまでの初期の段階において、麦飯
石層3や活性炭層4だけでは、にごりなどの原因となる
微小な粒子の捕集が十分に行えず、風呂の使用などによ
り徐々ににごりがひどくなっていくため、頻繁に水を交
換しなければならないという欠点があった。
【0004】これを解決するために、微粒子の捕集が可
能な密度の高い繊維フィルタやメンブレンフィルタを併
用することが検討されたが、これらのフィルタを併用す
るとにごりの除去は行えるものの、通液抵抗が高く、大
きな流量を処理することが困難となり、しかも、すぐに
フィルタに目詰りが生じて流路を塞ぐという問題が生じ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来技術の欠点を解消するべくなされたものであり、液
体中の汚れやにごりの原因となる微粒子を捕集すること
ができ、しかも、大量の液体を低い圧力損失で処理する
ことができるフィルタを得ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記、課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、「2以上の繊維層が積層
されたフィルタの積層界面と実質的に平行な方向に被処
理液が通液される積層フィルタにおいて、該繊維層が高
密度繊維層と低密度繊維層とからなり、該積層フィルタ
の被処理液の流入面から流出面にかけて貫通孔が形成さ
れていることを特徴とする積層フィルタ。」をその要旨
とする。
【0007】また、請求項2記載の発明は、「最終流量
が初期流量の50%以上であることを特徴とする請求項
1に記載の積層フィルタ。」をその要旨とする。
【0008】また、請求項3記載の発明は、「貫通孔の
最も狭い箇所の間隔が2mm以上であることを特徴とす
る請求項1に記載の積層フィルタ。」をその要旨とす
る。
【0009】また、請求項4記載の発明は、「被処理液
の通液方向と垂直な断面における貫通孔の開孔面積の総
和が、積層フィルタの断面積の0.5〜3%であること
を特徴とする請求項1に記載の積層フィルタ。」をその
要旨とする。
【0010】請求項1記載の発明では、2以上の繊維層
が積層されたフィルタの積層界面と実質的に平行な方向
に被処理液が通液されるが、繊維層として高密度繊維層
11と低密度繊維層21とが積層されており、しかも積
層フィルタの被処理液の流入面から流出面にかけて貫通
孔31が形成されているため、被処理液は高密度繊維層
11と低密度繊維層21の密度や貫通孔31の大きさに
応じて、高密度繊維層11、低密度繊維層21及び貫通
孔31に分配されて流れる。この内、貫通孔31に分配
された被処理液は貫通孔31の周囲壁に液中に含まれる
粒子が付着する以外は、大部分がそのままフィルタを通
過すると考えられる。一方、低密度繊維層21に分配さ
れた被処理液は、液中に含まれる比較的大きな粒子が低
密度繊維層21で捕集されると共に、低密度繊維層21
の構成繊維と衝突しながら流れるため、層流としては流
れず、乱流となり、隣り合う高密度繊維層11にも頻繁
に入り込む。高密度繊維層11は緻密な構造となってお
り、3次元的な小さな空隙を多数有する構造を持つた
め、低密度繊維層21で捕集できない小さい粒子も効率
よく捕集できる。このため、通液抵抗の高い高密度繊維
層11に、直接分配される被処理液は少ないが、低密度
繊維層21に分配される被処理液も高密度繊維層11に
よる濾過を受けるため、結果として高い効率で粒子の捕
集が行われる。とくに、被処理液体が循環される系で
は、積層フィルタを繰り返し通過する内に捕集効率が高
められていく。
【0011】上述のように、本発明の積層フィルタでは
通液抵抗の小さな貫通孔31及び低密度繊維層21を被
処理液の大部分が通過するため、全体としても通液抵抗
が低く、大量の液体の処理が可能となる。また、本発明
では高密度繊維層11が粒子を捕集することで目詰りが
進んでも流路は遮断されず、被処理液は低密度繊維層2
1を通ることができるので長期に渡って濾過機能が期待
できる。更には、低密度繊維層21が目詰りしても貫通
孔31が流路となって残るため、濾過機能を失った後も
一定の流量が確保できるので、流路から取り除く必要が
ない。例えば、活性炭層や麦飯石層などのフィルタと併
用すれば、初期の段階では本発明の積層フィルタが液中
の濁りや汚れの原因となる粒子を取り除き、活性炭層や
麦飯石層などのフィルタに微生物膜が形成された後は、
これらのフィルタが液中の濁りや汚れの原因となる粒子
を取り除くため、長期にわたって濁りや汚れの高い除去
能力を利用できるが、この際、本発明の積層フィルタは
繊維層が目詰りしても貫通孔31によって一定の流量の
通過が確保されているため、取り除かずにそのまま活性
炭層や麦飯石層などのフィルタの使用寿命がくるまで使
用することができる。
【0012】このように、本発明の積層フィルタは液体
中の汚れやにごりの原因となる微粒子を捕集することが
でき、しかも、大量の液体を低い圧力損失で処理するこ
とができる上に、フィルタ交換などの作業が軽減でき
る。
【0013】請求項2記載の発明では、最終流量が初期
流量の50%以上となるようにしたため、繊維層が目詰
りしても十分な量の被処理液を通すことができるので、
流路から積層フィルタを取り除く作業を行う必要がな
い。
【0014】また、請求項3記載の発明では、貫通孔3
1の直径が2mm以上であるため、貫通孔の壁面に液中
の汚れや濁りの原因となる物質が堆積しても、貫通孔が
塞がれることはなく、一定の流量の通過を確保できる。
【0015】また、請求項4記載の発明では、被処理液
の通液方向と垂直な断面における貫通孔31の開孔面積
の総和が、積層フィルタの断面積の0.5〜3%である
ため、貫通孔に被処理液の大部分が流れてしまうことが
ないので、液中の濁りや汚れの除去が効率よく行え、し
かも、一定の流量の確保が可能となる。
【0016】以下、図面に沿って本発明を更に詳細に説
明する。本発明の積層フィルタは、例えば図1の断面図
に示すように、高密度繊維層11と低密度繊維層21と
を積層した構造からなり、フィルタ容器41内に、矢印
で示す被処理液の通液方向と、繊維層の積層界面とが実
質的に平行となるように配置される。なお、本発明でい
う実質的に平行には、図1のように実際に平行である場
合の他に、図2のように積層界面が通液方向に対して傾
いていても、高密度繊維層が被処理液の流路を完全に遮
っていないものであれば含まれる。また、本発明の積層
フィルタには、被処理液の流入面から流出面にかけて貫
通孔31が形成される。貫通孔31は図1のように矢印
で示す被処理液の通液方向と平行に形成してもよいし、
図2のように傾いていてもよい。
【0017】高密度繊維層11には、例えば、見かけ密
度0.1〜0.4g/cm3 の繊維ウェブ、不織布など
の繊維層が使用される。高密度繊維層11の見かけ密度
が0.4g/cm3 を超えると、通液抵抗が大きくなり
すぎて、被処理液が高密度繊維層内部に入りにくくな
り、粒子の捕集効率が低下する傾向がある。一方、見か
け密度が0.1g/cm3 より小さくなると、小さな粒
子の捕集が困難となるうえに、低密度繊維層との密度差
が小さくなって、被処理液が低密度繊維層に優先的に流
れず、高密度繊維層にも同じように流れてしまう傾向が
ある。とくに望ましい高密度繊維層11の見かけ密度は
0.15〜0.3g/cm3 である。
【0018】高密度繊維層11は構成繊維が機械的に絡
合されていることが望ましい。これは、構成繊維が三次
元的に絡合されて緻密な層を形成すると、繊維層内に多
数の微小な空間が形成されると共に、繊維層表面に多数
の繊維が突出した構造が形成され、微小な粒子の捕集が
可能となるからである。繊維を機械的に絡合する手段と
してはニードルパンチ法、水流絡合法などが用いられ
る。なお、繊維層の強度を高めるために接着性繊維やバ
インダーによる接着を併用してもよいが、高密度繊維層
表面に突出する繊維(表面の繊維毛羽)を押えたり、高
密度繊維層の空隙を塞がないようにすることが望まし
い。また、高密度繊維層を補強するために編物、織物、
ネット、メッシュなどの補強材と複合してもよく、この
場合、補強材と繊維ウェブとを重ね、機械的な絡合処理
を施すことで一体化できる。高密度繊維層にはバフ処理
などにより表面に起毛処理を施してもよく、このように
すると微細な繊維が被処理液の流路となる低密度繊維層
側に多く突出するため、粒子の捕集能力が増す。
【0019】高密度繊維層11を構成する繊維には、平
均繊度が0.001〜1.5デニールの繊維を用いるこ
とが望ましい。上記範囲の平均繊度の繊維を用いると、
高い密度の繊維層が形成することが可能となり、結果と
して微小な空隙を多数有する構造を持つ繊維層が得られ
る。平均繊度が1.5デニールを超えると、1μm未満
の微小な粒子の捕集が難しくなり、平均繊度が0.00
1デニール未満になると均一な構造の繊維層を形成する
ことが困難となる傾向がある。高密度繊維層11を構成
する繊維の平均繊度は0.01〜1.0デニールの範囲
にあることがとくに望ましい。
【0020】なお、上記高密度繊維層11には、機械
的、熱的又は化学的処理により分割できる分割繊維を、
部分的又は全体的に分割した繊維が含まれているとよ
い。分割繊維を用いると、繊維層を形成する際には取扱
い性の良い太い繊度の状態で取扱え、分割処理によって
より繊度を小さくできるのでよい。分割された微細な繊
維はより小さな粒子の捕集を可能にすると共に、高密度
繊維層の表面積を増大することによって捕集効率を高め
ることができる。分割繊維の含有量は多いほどその効果
が高く、高密度繊維層を構成する繊維の50%以上、と
くに好ましくは100%が分割繊維であるのがよい。
【0021】分割繊維としては、断面形状が2以上の樹
脂成分が所定の配置で貼り合わされた構造のものや、一
方の樹脂成分中に他方の樹脂成分が島状に多数分布した
海島構造のものなどが用いられる。一般に前者は樹脂の
性質の違いを利用して、機械的、熱的又は化学的な衝撃
により各樹脂成分ごとの繊維に分割され、後者は海成分
の樹脂を溶剤などにより抽出し、島成分の樹脂からなる
繊維を残すことで分割される。分割繊維の分割は全面的
に行ってもよいが、繊維の先端部分などの一部分だけを
分割してもよく、機械的衝撃などによって分割させる場
合には、繊維の一部分が分割されるケースが多い。具体
的には、ポリエステル系樹脂成分とポリアミド系樹脂成
分とからなる断面形状がオレンジ型の分割繊維や、海成
分がポリエステル系樹脂成分で島成分がポリアミド樹脂
成分である海島型分割繊維や、海成分がポリスチレン系
樹脂成分で島成分がポリアミド樹脂成分である海島型分
割繊維などが好適に用いられる。例えば、ポリエステル
系樹脂成分とポリアミド系樹脂成分とからなる断面形状
がオレンジ型の分割繊維は、機械的な衝撃により0.0
5〜0.5デニール程度の繊維に分割するため、水流絡
合処理などにより繊維を絡合すると同時に繊維を分割で
きるのでよい。
【0022】また、高密度繊維層11を構成する繊維に
は、ポリアミド樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、蛋白
質などの親水成分を含む複合繊維、あるいはナイロン
(ポリアミド)繊維、レーヨン繊維、綿、羊毛、絹など
の親水性繊維が含まれていることが望ましい。これは、
高密度繊維層を構成する繊維がすべて疎水性繊維で構成
されている場合、液体とのぬれ性が悪くなり、被処理液
が高密度繊維層内に入りにくくなって、十分な濾過効率
が得られなくなることがあるからである。ただし、被処
理液によって分解したり、大幅に変形したりしない、耐
水性のある繊維を用いることが望ましい。
【0023】なお、高密度繊維層11を構成する繊維に
は、繊維表面にカチオン化処理などの粒子の吸着性を高
める処理が施されているとよく、このような処理をして
おけば、より微小な粒子の捕集が可能となり、捕集効率
を高めることができる。繊維の表面処理は、例えば、カ
チオン化処理剤などの表面改質剤を溶剤溶液またはエマ
ルジョン溶液などの形態とし、高密度繊維層に含浸、塗
布、コーティングなどの手段によって付着させることで
行える。カチオン化処理剤としては、ポリエチルポリア
ミン、ポリエチレンイミン、ポリアミド−エピクロルヒ
ドリン、ポリアリルアミン、ポリカチオン−アクリル共
重合体、ポリビニルピリジン−スチレン共重合体四級塩
化物などが好適に用いられる。
【0024】低密度繊維層21には、高密度繊維層11
よりも低い密度のものが用いられ、例えば見かけ密度が
0.01〜0.15g/cm3 の繊維ウェブや不織布な
どが用いられる。見かけ密度が0.01g/cm3 未満
では、低密度繊維層で粒子を捕集することがほとんどで
きない上に、被処理液が通液抵抗を受けずに通過するた
め、高密度繊維層と被処理液との接触機会を高めること
ができないので、捕集効率の低い積層フィルタしか得ら
れなくなる。一方、見かけ密度が0.15g/cm3
超えると、低密度繊維層でも粒子を高い効率で捕集する
ため目詰りが生じやすくなり、大きな流量の処理を長期
に渡って行うことが難しくなる。とくに望ましい低密度
繊維層21の見かけ密度の範囲は、0.05〜0.1g
/cm3である。
【0025】低密度繊維層21を構成する繊維として
は、被処理液によって分解したり、大幅に変形したりし
ない耐水性のある繊維を用いることが望ましく、例え
ば、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチ
レン繊維、ナイロン(ポリアミド)繊維、アクリル繊
維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維など
の繊維が好適に用いられる。低密度繊維層21は上記繊
維を水流絡合法やニードルパンチ法により機械的に絡合
させることにより、または接着性繊維やバインダーによ
って繊維交点で接着結合させることにより、または絡合
と繊維交点での接着結合とを併用することなどにより形
成されるが、密度が低いために、とくに粒子の捕集が進
んで目が詰ってくると液圧によるつぶれを受けることが
あるので、繊維交点が接着結合された耐液圧性のある構
造となっていることが望ましい。
【0026】高密度繊維層11と低密度繊維層21と
は、接合されていても、いなくてもよいが、接合する場
合には、高密度繊維層表面の繊維の毛羽をできるだけ押
えないように、また、繊維層内の空隙を塞がないように
接合することが望ましい。また、各繊維層間には、補強
などの目的でメッシュ、ネット、織物、編物などの層を
形成してもよい。
【0027】本発明の積層フィルタには、被処理液の流
入面から流出面にかけて貫通孔31が形成される。貫通
孔31は、主として高密度繊維層11と低密度繊維層2
1の目詰りが進んだ際に、流路を塞ぐことなく、一定の
流量の被処理液が積層フィルタを通過できるように設け
られていればよい。例えば、積層フィルタを循環風呂の
フィルタなどとして使用する場合には、繊維層の目が詰
った状態での流量、すなわち最終流量が初期の流量の5
0%以上あれば流路から取り除く必要がないので、最終
流量が初期流量の50%以上となるように貫通孔を形成
することが望ましい。とくに、最終流量が初期流量の1
00%、すなわち、繊維層の目が詰っても流量が落ちな
いように貫通孔が形成されているとよい。
【0028】貫通孔31は、例えば、図1のように、矢
印で示される被処理液の通液方向と平行に形成されてい
てもよいし、図2のように傾いていてもよい。また、貫
通孔31は真っ直ぐでも曲っていてもよく、長さ方向に
開孔形状や開孔径が変化してもよい。ただし、循環風呂
のフィルタなどとして使用する場合には、貫通孔の壁面
に付着した垢や微生物膜などが堆積して1mm程度の厚
みとなることがあるので、貫通孔に堆積物が堆積しても
塞がれないように、貫通孔31は最も狭い箇所でも少な
くとも2mm以上、好ましくは3mm以上の間隔で開い
ていることが望ましい。
【0029】積層フィルタに形成される貫通孔31の数
はとくに限定されず、図1や図3のように1つだけ設け
てもよいし、図4や図5のように複数個設けてもよい。
また、貫通孔の配置もとくに限定されないが、図1や図
3のように積層フィルタの中心に設けたものや、図5の
ように積層フィルタの中心から等距離に数個の貫通孔を
配置したもののように、対称な配置としたものがよい。
【0030】なお、積層フィルタは使用の初期の段階で
は繊維層の通液抵抗が低いため、貫通孔31の開孔面積
がある程度大きくても濾過を行う繊維層に被処理液が流
れるが、貫通孔31の開孔面積があまり大きくなりすぎ
ると、貫通孔を流れる被処理液の割合が大きくなりすぎ
て繊維層との接触機会が減るため、液中の粒子の捕集が
十分に行えなくなる傾向がある。また、積層フィルタは
長期間使用して繊維層が液中の粒子を捕集すると、目詰
りが生じて通液抵抗が増大し、被処理液が優先的に貫通
孔を流れるため、貫通孔の開孔面積が小さくても多量の
液体を通すことができるが、貫通孔31の開孔面積があ
まり小さくなりすぎると、十分な流量の確保が行えなく
なる傾向がある。このため、本発明の積層フィルタの被
処理液の通液方向と垂直な断面における貫通孔31の開
孔面積の総和は、積層フィルタの断面積の0.5〜3%
であることが望ましい。とくに好ましい貫通孔31の開
孔面積の総和は、積層フィルタの断面積の1〜2%であ
る。
【0031】上記、貫通孔31を形成する手段として
は、例えば、高密度繊維層11と低密度繊維層21とを
積層した積層フィルタを作成した後、この積層フィルタ
に孔あけ加工を施すか、あるいは所定の径を持つパイプ
やチューブを挿入することにより形成する手段がある。
また、別の手段としては、所定の径のパイプやチューブ
や棒を中心に高密度繊維層11と低密度繊維層21とを
積層したものを巻き、そのまま、あるいは棒などの場合
は巻回積層後に抜取ることにより、貫通孔31を形成す
る手段がある。
【0032】本発明の積層フィルタを図の例に沿って説
明すると、例えば、図3に示すような積層フィルタの場
合には、高密度繊維層11のシートと低密度繊維層21
のシートとを積層したものを、所定の径のパイプを中心
に巻回積層して円柱状に成形することで得られる。ま
た、図4に示すような積層フィルタの場合には、高密度
繊維層11と低密度繊維層21とを交互に積層し、その
積層間隙に所定の径のパイプを挿入することによって得
られる。また、図5に示すような積層フィルタの場合に
は、円の直径の幅の長さを持つ高密度繊維層シートと低
密度繊維層シートとを交互に積層し、この積層物を圧縮
しながら中心線に該当する部分に線状のシール部を形成
して各繊維層を結合し、シール部以外の部分の厚みを回
復させた後に、貫通孔を開けることによって得られる。
【0033】
【実施例】
実施例1 繊度2デニールのポリアミド/ポリエステルのオレンジ
型分割繊維(鐘紡株式会社 商品名ベリーマX)100
%からなる繊維ウェブに水流絡合処理を施して、繊維を
平均繊度0.2デニール程度の微細繊維に分割すると共
に、繊維どうしを絡合し、目付90g/m2 、厚み0.
4mmの水流絡合不織布(見かけ密度0.23g/cm
3 )からなる高密度繊維層Aを得た。繊度15デニール
のポリエステル繊維50%と繊度30デニールのポリエ
ステル繊維20%と繊度15デニールの芯鞘型ポリエス
テル複合繊維(芯:ポリエチレンテレフタレート、鞘:
融点110℃の低融点ポリエステル)30%からなる繊
維ウェブを、ニードルパンチ処理した後、温度140℃
で5秒間加熱加圧処理して複合繊維により繊維交点を接
着し、目付250g/m2 、厚み2.5mmの不織布
(見かけ密度0.1g/cm3 )からなる低密度繊維層
Sを得た。上記高密度繊維層Aと低密度繊維層Sとを積
層したものを、内径8mm(開孔率1.2%)のポリエ
チレン製パイプを中心に巻き、図3に示すような直径7
2mm、高さ60mmの円筒状の積層フィルタを得た。
【0034】得られた積層フィルタを、被処理液が循環
する系内にある内径72mmのアクリルパイプに、積層
フィルタの繊維層の積層界面と平行の方向に被処理液が
流れるように設置し、下記の方法により、捕集効率と最
終流量とを測定した。捕集効率は99.2%(濁度0.
25)と高く、水はほとんど濁りのない状態となってい
た。また、最終流量は10リットル/分で、初期流量と
変らず、繊維層が詰っても流量低下が起きなかった。
【0035】(捕集効率)被処理液として300メッシ
ュパスのカオリンをホルマジン標準法濁度計にて濁度3
0になるように水道水に分散させた溶液40リットル
を、流量5リットル/分の条件で72時間循環させた。
循環後の処理液の濁度を測定し、計算により捕集効率を
求めた。
【0036】(最終流量)被処理液として300メッシ
ュパスのカオリンをホルマジン標準法濁度計にて濁度9
00になるように水道水に分散させた溶液40リットル
を、流量10リットル/分の条件で循環させた。24時
間ごとに濁度を測定し、濁度が900になるようにカオ
リンを添加した。この操作を濁度の減少がなくなるまで
繰り返し、その後、流量の測定を行い、最終流量とし
た。
【0037】実施例2 繊度6デニールのポリエステル繊維100%からなる繊
維ウェブに、アクリル樹脂エマルジョンをスプレーした
後、150℃で10分間乾燥し、目付80g/m2 、厚
み8mmのバインダー接着不織布(見かけ密度0.01
g/cm3 )からなる低密度繊維層Tを得た。実施例1
で用いた高密度繊維層Aと、上記低密度繊維層Tとを積
層したものを、内径12mm(開孔率2.8%)のポリ
エチレン製パイプを中心に巻き、図3に示すような直径
72mm、高さ60mmの円筒状の積層フィルタを得
た。得られた積層フィルタを用いて、実施例1と同様に
して試験を行ったところ、循環後の捕集効率は98.6
%(濁度=0.41)であった。また、最終流量は10
リットル/分で、初期流量と変らず、繊維層が詰っても
流量低下が起きなかった。
【0038】実施例3 繊度60デニールのポリプロピレン繊維70%と繊度3
0デニールのポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維3
0%とからなる繊維ウェブに、ニードルパンチ処理を施
した後、加熱加圧処理して目付300g/m2 、厚み
0.22mmのニードルパンチ不織布(見かけ密度0.
14g/cm3 )からなる低密度繊維層Uを得た。実施
例1で用いた高密度繊維層Aと、上記低密度繊維層Uと
を積層して平巻きし、円筒状に成形したものの、繊維層
間に内径6mmのポリエチレン製パイプを4本(開孔率
2.8%)挿入して、積層フィルタを得た。得られた積
層フィルタを用いて、実施例1と同様にして試験を行っ
たところ、循環後の捕集効率は98.9%(濁度=0.
32)であった。また、最終流量は10リットル/分
で、初期流量と変らず、繊維層が詰っても流量低下が起
きなかった。
【0039】実施例4 繊度1.5デニールのポリエステル繊維からなる繊維ウ
ェブに水流絡合処理を施して、目付80g/m2 、厚み
0.5mmの水流絡合不織布(見かけ密度0.16g/
cm3 )からなる高密度繊維層Bを得た。実施例1で用
いた低密度繊維層Sと、上記高密度繊維層Bとを積層
し、内径8mm(開孔率1.2%)のポリエチレン製パ
イプを中心に巻き、図3に示すような直径72mm、高
さ60mmの円筒状の積層フィルタを得た。得られた積
層フィルタを用いて、実施例1と同様にして試験を行っ
たところ、循環後の捕集効率は99.4%(濁度=0.
17)であった。また、最終流量は10リットル/分
で、初期流量と変らず、繊維層が詰っても流量低下が起
きなかった。
【0040】実施例5 繊度1デニールのポリアミド/ポリエステルの海島型分
割繊維(海成分:ポリエステル、島成分:ポリアミド)
100%からなる繊維ウェブを水流絡合処理した後、濃
度10%の水酸化ナトリウム水溶液で24時間煮沸し
て、ポリエステル成分を溶解除去し、繊度約0.01デ
ニールのポリアミドからなる微細繊維に分割し、目付7
0g/m2 、厚み0.35mmの水流絡合不織布(見か
け密度0.2g/cm3 )からなる高密度繊維層Cを得
た。実施例1で用いた低密度繊維層Sと、上記高密度繊
維層Cとを積層し、内径8mm(開孔率1.2%)のポ
リエチレン製パイプを中心に巻き、図3に示すような直
径72mm、高さ60mmの円筒状の積層フィルタを得
た。得られた積層フィルタを用いて、実施例1と同様に
して試験を行ったところ、循環後の捕集効率は99.3
%(濁度=0.20)であった。また、最終流量は10
リットル/分で、初期流量と変らず、繊維層が詰っても
流量低下が起きなかった。
【0041】実施例6 繊度0.75デニールのナイロン(ポリアミド)繊維7
0%と繊度1.5デニールの芯鞘型ナイロン複合繊維
(芯:ナイロン66、鞘:融点140℃の共重合ポリア
ミド)30%からなる繊維ウェブを、190℃のカレン
ダーにより加熱加圧処理して、目付250g/m2 、厚
み0.63mmの繊維接着不織布(見かけ密度0.4g
/cm3 )からなる高密度繊維層Dを得た。実施例1で
用いた低密度繊維層Sと、上記高密度繊維層Dとを積層
し、内径8mm(開孔率1.2%)のポリエチレン製パ
イプを中心に巻き、図3に示すような直径72mm、高
さ60mmの円筒状の積層フィルタを得た。得られた積
層フィルタを用いて、実施例1と同様にして試験を行っ
たところ、循環後の捕集効率は99.4%(濁度=0.
19)であった。また、最終流量は10リットル/分
で、初期流量と変らず、繊維層が詰っても流量低下が起
きなかった。
【0042】実施例7 実施例1で用いた内径8mmのパイプを、内径6mmの
パイプに変えたこと以外は、実施例1と同様にして積層
フィルタを作成した。得られた積層フィルタを用いて、
実施例1と同様にして試験を行ったところ、循環後の捕
集効率は99.3%(濁度=0.22)であった。ま
た、最終流量は8.2リットル/分で、初期流量の82
%と若干の流量低下があったが、繊維層の目が詰った後
も十分に流量確保されていた。
【0043】実施例8 繊度2デニールのポリアミド/ポリエステルのオレンジ
型分割繊維(鐘紡株式会社 商品名ベリーマX)100
%からなる繊維ウェブに水流絡合処理を施して、繊維を
平均繊度0.2デニール程度の微細繊維に分割すると共
に、繊維どうしを絡合し、目付85g/m2 、厚み0.
4mmの水流絡合不織布(見かけ密度0.21g/cm
3 )を得た。この水流絡合不織布を、フィックス剤(セ
ンカ株式会社 商品名:反応性染料用堅牢度増進剤KC
F−215)によって、カチオン化処理して高密度繊維
層Eを得た。目付35g/m2 、目合6mm×6mmの
ポリプロピレン製ネット(日石シートパレットシステム
株式会社 商品名:日石コンウエドネットON−301
0)上に、メルトブロー法によって見かけ平均繊度60
デニールのポリプロピレン繊維からなるメルトブローウ
ェブを集積して接着させ、目付75g/m2 、厚み1.
5mmのネット複合不織布(見かけ密度0.05g/c
3 )からなる低密度繊維層Vを得た。上記高密度繊維
層Eと低密度繊維層Vとを積層したものを、内径8mm
(開孔率1.2%)のポリエチレン製パイプを中心に巻
き、図3に示すような直径72mm、高さ60mmの円
筒状の積層フィルタを得た。得られた積層フィルタを用
いて、実施例1と同様にして試験を行ったところ、循環
後の捕集効率は99.7%(濁度=0.1)と高く、水
はほとんど濁りのない状態となっていた。また、最終流
量は10リットル/分で、初期流量と変らず、繊維層が
詰っても流量低下が起きなかった。
【0044】比較例1 実施例1で用いた内径8mmのパイプを、ポリエチレン
製の棒に変えたこと(貫通孔をなくしたこと)以外は、
実施例1と同様にして積層フィルタを作成した。得られ
た積層フィルタを用いて、実施例1と同様にして試験を
行ったところ、循環後の捕集効率は99.3%(濁度=
0.20)と高かったが、最終流量は1.3リットル/
分で、初期流量の13%と大幅に低下した。この積層フ
ィルタでは、繊維層の目が詰るまで長期間使用すると流
量低下を起こすため、系内に置いたままにはできず、適
当な時期にフィルタを交換する必要があった。
【0045】比較例2 実施例1で用いた高密度繊維層Aと低密度繊維層Sとを
積層し、直径72mmの円板状に裁断して積層フィルタ
を作成した。得られた積層フィルタを、低密度繊維層側
が上流側となるようにアクリルパイプにセットし、実施
例1と同様にして試験を行ったところ、循環後の捕集効
率は98.7%(濁度=0.38)であったが、循環中
に流量は1.5リットル/分まで低下した。また、最終
流量は0リットル/分で完全に流路をせき止めてしまっ
た。
【0046】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、2以上の繊維
層が積層されたフィルタの積層界面と実質的に平行な方
向に被処理液が通液される積層フィルタであり、繊維層
として高密度繊維層と低密度繊維層とが積層されてい
て、貫通孔が形成されているので、使用の初期の段階で
は、被処理液は主として低密度繊維層と貫通孔とに分配
されて流れ、繊維層に液中の粒子が捕集されて目が詰る
と主として貫通孔を流れる。このため、本発明の積層フ
ィルタは通液抵抗が小さく、大量の液体の処理が可能
で、繊維層が目詰りした後も一定の流量を通すことがで
きる。しかも、低密度繊維層を流れる被処理液は、低密
度繊維層の繊維と衝突しながら流れるため、層流として
は流れず、乱流となり、高密度繊維層と頻繁に接触する
ので、液中の汚れや濁りの原因となる小さい粒子が効率
よく捕集される。このように、本発明の積層フィルタは
高い捕集効率と低い通液抵抗で大量の液体を処理でき
る。
【0047】本発明の積層フィルタは、上記の効果を有
するため、大量の水を長期にわたって処理する海水、河
川、湖沼、池などの水の浄化や、風呂、水槽などの水の
濁りや汚れの除去に使用するのに適している。とくに、
本発明の積層フィルタは被処理液を数回通すことで捕集
効率をより高くすることができるので、24時間入浴で
きる風呂や水槽などのように、水を一定の流路内で循環
し、その循環流路内に設けたフィルタにより塵埃やにご
りなどの粒子を捕集するようにした循環濾過用フィルタ
として用いると良い。
【0048】なお、本発明の積層フィルタは、繊維層が
目詰りしても流路をせき止めることなく、一定の流量の
液体を通すことができるので、活性炭フィルタや麦飯石
フィルタなどのように長期の使用中に微生物膜を形成す
るフィルタと併用すると、後者のフィルタが微生物膜を
形成するまでの間、本発明の積層フィルタが微小な粒子
の捕集を行い、微生物膜が形成されると後者のフィルタ
で微小な粒子の捕集が行えるので、非常に長期にわたっ
て高い捕集効率で、液体の濁りや汚れを除去することが
できる。
【0049】また、請求項2に記載の発明では、最終流
量が初期流量の50%以上となるようにしたため、繊維
層が目詰りしても十分な量の被処理液を通すことができ
るので、流路から積層フィルタを取り除く作業を行う必
要がない。
【0050】また、請求項3記載の発明では、貫通孔3
1の直径が2mm以上であるため、貫通孔の壁面に液中
の汚れや濁りの原因となる物質や微生物膜が堆積して
も、貫通孔が塞がれることはなく、一定の流量の通過を
確保できる。
【0051】また、請求項4記載の発明では、被処理液
の通液方向と垂直な断面における貫通孔31の開孔面積
の総和が、積層フィルタの断面積の0.5〜3%である
ため、貫通孔に被処理液の大部分が流れてしまうことが
ないので、液中の濁りや汚れの除去が効率よく行え、し
かも、一定の流量の確保が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層フィルタの一例を示す断面図。
【図2】本発明の積層フィルタの別の例を示す断面図。
【図3】本発明の積層フィルタの一例を示す斜視図。
【図4】本発明の積層フィルタの別の例を示す斜視図。
【図5】本発明の積層フィルタの更に別の例を示す斜視
図。
【図6】従来のフィルタを循環風呂に用いた状態を示す
断面図。
【符号の説明】
11・・・高密度繊維層 21・・・低密度繊維層 31・・・貫通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の繊維層が積層されたフィルタの
    積層界面と実質的に平行な方向に被処理液が通液される
    積層フィルタにおいて、該繊維層が高密度繊維層と低密
    度繊維層とからなり、該積層フィルタの被処理液の流入
    面から流出面にかけて貫通孔が形成されていることを特
    徴とする積層フィルタ。
  2. 【請求項2】 最終流量が初期流量の50%以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載の積層フィルタ。
  3. 【請求項3】 貫通孔の最も狭い部分の間隔が2mm以
    上であることを特徴とする請求項1に記載の積層フィル
    タ。
  4. 【請求項4】 被処理液の通液方向と垂直な断面におけ
    る貫通孔の開孔面積の総和が、積層フィルタの断面積の
    0.5〜3%であることを特徴とする請求項1に記載の
    積層フィルタ。
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JP2007313495A (ja) * 2006-04-28 2007-12-06 Toray Ind Inc 均一に積層された捕捉材およびその製造方法

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