JP4575262B2 - ウェーハ支持構造及びウェーハ製造装置 - Google Patents

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本発明は、ウェーハにエピタキシャル膜を形成するためのウェーハ製造装置に関し、特に、ウェーハを支持するサセプタ及びサセプタを支持するサセプタサポートの構造に関する。
ウェーハ基板上に同じ結晶方位をもったシリコンの単結晶層を成長させることにより、結晶欠陥がなく、所望の抵抗率を有するシリコンウェーハを製造する技術が知られている。
このシリコンの単結晶層は、例えば直径が200mmで厚さが0.75mmのウェーハの場合に数μm程度の厚さを有する極薄い層であり、一般的にエピタキシャル膜と呼ばれる。このエピタキシャル膜の成長に用いられるウェーハ製造装置として、シリコンウェーハを1枚ずつ処理する枚葉式と称されるウェーハ製造装置がある(例えば、特許文献1,2参照)。
図10は枚葉式のウェーハ製造装置を模式的に示した縦断面図である。
この枚葉式のウェーハ製造装置においては、通常、ウェーハWを1枚だけ水平に支持するサセプタ1(ウェーハ支持台)が処理チャンバ内に設けられている。チャンバ11は、不図示のベースリングを石英よりなる透光性の窓4a,4bによって上下から挟んでなり、内部の閉空間は反応炉5となっている。
エピタキシャル膜の成長を行うためには、処理ガス(原料ガス及びキャリアガス)をウェーハW上に流し、サセプタ1上で支持されたウェーハWを1000〜1200℃程度の高温に加熱する必要がある。このため、反応炉5を加熱する熱源6,7をチャンバ11の上下に備えている。
チャンバ11の左右には開口8,9が形成されており、一方の流入口8から原料ガスおよびキャリアガスが流入し、他方の排出口9から反応後のガスおよびキャリアガスが排出される。
サセプタ1は上方から見ると円板形状をしており、その直径はウェーハWよりも大きい。サセプタ1の上面にはウェーハWが収納される円形状のウェーハ収納用凹部12を設けている。サセプタ1は、ウェーハWを加熱する際にウェーハ全体の温度を均一に保つ均熱盤としての役割を果たす。
サセプタ1はエピタキシャル膜の成長処理操作の間、ウェーハWの板面と平行な面内において、鉛直軸を回転中心として回転動を行う。
サセプタ1の下面にはサセプタサポート2が当接し、サセプタ1を支持している。サセプタサポート2はサセプタ支持軸14の頂上部に設けられている。サセプタ1は、サセプタ1の中心とサセプタ支持軸14の軸心とが一致するようにサセプタサポート2に載置され、サセプタ支持軸14の回転によりサセプタ1が左右に揺れることなく安定して回転する。サセプタ支持軸14への回転は、後述する回転駆動用モータ28によって与えられる。
サセプタ支持軸14及びサセプタサポート2は、下部熱源7からの光を遮ることのないよう、高純度の透明な石英によって形成される。
図10に示すように、サセプタ支持軸14はブラケット25に固定されたベアリングユニット26に垂直に保持され、さらにサセプタ支持軸14の軸心を中心に回転動自在に支持されている。サセプタ支持軸14はその軸下部がベアリングユニット26を貫通して延び出ており、軸下端部にはギヤ27を固定している。ブラケット25には回転軸を垂直下方に向けて配置された回転駆動用モータ28が固定され、この回転駆動用モータ28の回転軸端部には駆動ギヤ29を設けている。
駆動ギヤ29とギヤ27をわたって円環状のタイミングベルト30が掛けられており、回転駆動用モータ28の回転駆動が駆動ギヤ29からタイミングベルト30を伝わってギヤ27に与えられる。ギヤ27の回転により、サセプタ支持軸14と共にウェーハWを収納したサセプタ1が回転する。
図9(B)はサセプタを上面側から見た平面図、図8(A)はサセプタを下面側から見た底面図を示す。図8(A)に示すように、サセプタ1は真円形状を呈しており、その下面には円環状に設けられた凹溝である環状溝1aが形成されている。環状溝1aはサセプタ下面の表面に対して凹んで形成される。
図7(A)はサセプタサポートを上から見た平面図、図7(B)はサセプタサポートの側面図を示す。図7(A),(B)に示すようにサセプタサポート2は、中心軸2aと、3本のアーム部2bと、3つの頭部2cとを備える。3本のアーム部2bはサセプタ1の上方から見たときに3本のアーム部それぞれの成す角度が120°になるように中心軸2aから放射状に延び、各アーム部2bの先端には円柱状の頭部2cが設けられている。
図9(A)はサセプタをサセプタサポートによって支持した状態を示す側面図、図8(B)はサセプタ下面の環状溝にサセプタサポートの頭部が係合している様子を示す拡大縦断面図である。図8(B)に示すように、サセプタサポートの3つの頭部2cをサセプタ1の下面に設けられた環状溝1aに係合させることにより、サセプタ1を3点で水平に支持する。
サセプタサポートの中心軸2aは、回転駆動用モータ28からの動力伝達により回転運動するサセプタ支持軸14の上端に連結されている。
特開2003−133397号公報 特開2003−142412号公報
上記の如く構成されたウェーハ製造装置にあっては、頭部2cの上端面とその上端面と当接する環状溝1aの底面が互いに水平面であった。
環状溝1aに頭部2cを嵌め込むためには、図8(B)に示すように環状溝1aの溝幅Hを頭部2cの直径Dよりも大きく形成する必要がある。そのため、環状溝1aと頭部2cはすき間ばめの状態になっており、サセプタ1の中心と中心軸2aの中心が水平面内でずれてしまうという問題が生じていた。
このようにサセプタ1と中心軸2aが偏芯した状態で成膜処理を行うと、図10に示すサセプタリング31とサセプタ1との隙間が不均一になるために、ウェーハWを均一に加熱することが困難になり、エピタキシャル膜の成長過程においてスリップが発生することがある。
また、サセプタ1が偏芯した状態で成膜処理を行うとウェーハが真円に回転することができず、ウェーハWに対して処理ガスが均一に当たらなかったり、サセプタリング31とサセプタ1の間に流れ込む処理ガスの流れが不均一になったりして、ウェーハW上に形成されるエピタキシャル膜の膜厚の均一性が低くなることがある。
本出願に係る発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、回転中心とサセプタ中心の水平方向のずれを抑制することができるウェーハ支持構造およびウェーハ製造装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本出願に係る第1の発明は、ウェーハを支持するサセプタと、前記サセプタの下面を支持し前記サセプタに回転動力を与えるサセプタサポートと、を有するウェーハ製造装置において、前記サセプタの前記サセプタサポートとの当接部、または、前記サセプタサポートの前記サセプタとの当接部の少なくとも一方に、前記サセプタの中心が回転中心軸上に自動調芯されるための面形状を備えていることを特徴とするウェーハ製造装置である。
上記の発明によれば、サセプタサポートの回転中心とサセプタの中心とを同軸上に位置させることができ、エピタキシャル膜の膜厚の均一性を向上させることができる。
また、本出願に係る第2の発明は、サセプタと、前記サセプタの下面を支持し前記サセプタに回転動力を与えるサセプタサポートと、を有し、前記サセプタの前記サセプタサポートとの当接部、または、前記サセプタサポートの前記サセプタとの当接部の少なくとも一方に、前記サセプタの中心が回転中心軸上に自動調芯されるための面形状を備え、前記サセプタによりウェーハを支持することを特徴とするウェーハ支持構造である。
上記の発明によれば、サセプタサポートの回転中心とウェーハの中心とを同軸上に位置させることができ、エピタキシャル膜の膜厚の均一性を向上させることができる。
本発明のウェーハ製造装置によれば、回転中心とサセプタ中心の水平方向のずれを抑制することができ、エピタキシャル膜の膜厚の均一性を向上させることができる。
次に、本発明のウェーハ製造装置について、図面を用いて詳細に説明する。
図1(A)は本発明のサセプタサポートの斜視図、図1(B)はサセプタサポートの縦断面図である。図2(A)はサセプタを上面側から見た平面図、図2(B)〜(D)はサセプタとサセプタサポートとの係合関係を示す要部の拡大断面図である。
サセプタ1は、円板状の炭素Cの基材に炭化シリコンSiCの被膜を施したものであり、ウェーハWを加熱する際にウェーハ全体の温度を均一に保つ均熱盤としての役割を果たす。そのため、サセプタ1はウェーハWよりも数倍の厚さ、すなわち数倍の熱容量を有している。
図2(A)に示すように、サセプタ1は上方から見たときに点Qを中心とする真円形状を呈しており、その直径はウェーハWよりも大きい。サセプタ1の上面には点Qを中心とする円形状のウェーハ収納用凹部12を設けている。ウェーハ収納用凹部12には成膜処理が施されるウェーハWが収納される。また、サセプタ1の下面には、サセプタ形状と同心円に形成された円環状の環状溝1aを有する。環状溝1aはサセプタ下面の表面に対して凹んで形成される。
サセプタサポート2はサセプタ1の下面を支持してサセプタ1を水平に保持し、サセプタ1を回転駆動させる。サセプタサポート2は、図10に示すサセプタ支持軸14に嵌合して動力伝達を受ける中心軸2aと、図1(A)及び(B)に示すように中心軸2aから放射状に延びる3本のアーム部2bと、各アーム部2bの先端に設けられた頭部2cとを備える。3本のアーム部2bは互いにその長さが等しく、サセプタ1の上方から見たときに3本のアーム部それぞれの成す角度が120°になるように中心軸2aから放射状に延びる。3つの頭部2cは中心軸2aの中心すなわち回転中心を重心とする正三角形の頂点上に配置される。
サセプタサポート2は、頭部2cを環状溝1aに係合させることによりサセプタ1を3点で水平に支持する。この際、頭部2cとサセプタ1の下面との3点の当接部は、正三角形の頂点上に配置されるのが好ましく、更にその正三角形の重心位置(回転中心)がサセプタ中心Qと一致することが望ましい。
図10に示すように、サセプタ1及びサセプタサポート2は処理チャンバ11内に設けられている。また、サセプタ1上にウェーハWを搬送するために、ウェーハWをサセプタ1に対して上下動させるためのリフト機構が設けられている。一般のリフト機構は、サセプタ1を貫通して延びる複数本のリフトピン36を有しており、これらのリフトピン36の上端にウェーハWを載せ、リフトピン36を上下動させることで、ウェーハWを昇降させることができるようになっている。このようなリフト機構により、搬送用アームのハンドに載せられてチャンバ11内に運ばれてきたウェーハWをサセプタ1上に移載したり、或いはその逆に、ウェーハWをサセプタ1からハンドに受け渡したりすることが可能となる。リフトピン36の形状や、リフトピン36の昇降機構については、従来より種々のものが知られているため、リフトピン36の昇降機構についての具体的な説明は省略する。
本実施の形態においては、上下の熱源6,7はそれぞれ複数本のハロゲンランプから構成されている。熱源6,7としては赤外線ランプや遠赤外線ランプを使用することができ、チャンバ11の上下からサセプタ1及びウェーハWを加熱する。
サセプタサポート2は、エピタキシャル膜の成膜工程において熱源6,7からの輻射熱を遮らないように、透明な材料で形成する必要がある。そのためサセプタサポート2は、高温に加熱される温度環境と処理ガスに対する耐食性が必要であることから石英ガラスが使用される。
エピタキシャル膜の成長を行う間は、処理ガスがウェーハWに均等に当たるようにするため、サセプタ支持軸14によりサセプタサポート2を鉛直軸周りに回転させる。これにより、サセプタ1はエピタキシャル膜の成長処理の間、ウェーハWの板面と平行な面内において、鉛直軸を回転中心として回転動を行う。これと同時にウェーハW上に処理ガス(原料ガス及びキャリアガス)を流し、サセプタ1上で支持されたウェーハWを処理チャンバの上下に配置した多数の加熱用の熱源6,7により1000〜1200℃程度の高温に加熱する。
近年の半導体集積回路の高集積化・高機能化と共にデザインルールの微細化が急速に進み、半導体ウェーハに対する要求は更に厳密かつ厳格になってきている。そして、エピタキシャル膜についても、ウェーハWの表面の平坦度や異物付着の限界サイズなどの要求が非常に厳しいものとなっており、中でも特にエピタキシャル膜の品質項目として平坦度の向上が望まれている。
従来のウェーハ製造装置においては、図8(B)に示すように頭部2c及び環状溝1aの縦断面形状はともに、四角い形状であった。環状溝1aの溝幅Hは頭部2cの直径Dよりも大きく形成されており、また、当接面が互いに水平面であるため、サセプタ1が水平方向で1mm程度の位置ずれを起こした状態でサセプタサポート2の上に載置される可能性があった。
本発明では、サセプタ1の下面に形成した環状溝1aの断面形状を、図2(B)に示すように円弧状に凹陥させている。環状溝1aはサセプタ中心Qを中心とする同心円を描くように形成されている。また、頭部2cはサセプタ1との当接面が球面になるように形成されている。頭部2cは完全な球体ではなく、サセプタ1との当接部に球体の一部を構成する曲面(球面)を有していれば良い。頭部2cの球面の円弧径は、環状溝1aの円弧径よりも小さく形成する。
サセプタサポート2の上にサセプタ1を載置すると、サセプタ1の自重により頭部2cが環状溝1aの円弧面を滑り、互いの当接点は環状溝1aの最底点に向かう。3つの頭部2cは回転中心を重心とする正三角形の頂点上に設けられているため、サセプタ1はサセプタ中心Qがサセプタサポート2の中心すなわち回転中心に一致するように自動調芯される。
図3(A)はウェーハを模式的に示した平面図、図3(B)は従来のウェーハ製造装置を用いたエピタキシャル成膜後のウェーハの直径方向における膜厚分布のグラフ図、図3(C)は本発明のウェーハ製造装置を用いたエピタキシャル成膜後のウェーハの直径方向における膜厚分布のグラフ図である。
ウェーハ製造装置によって成膜処理されたウェーハWについて、図3(A)に示すように、ウェーハ中心Oを通る任意の直交2軸(X,Y)方向におけるエピタキシャル膜の膜厚を調べた。
図3(B)に示す従来のウェーハ製造装置を用いて成膜処理されたウェーハでは、Xの曲線とYの曲線が中央で大きくクロスしている。このことから、X方向とY方向のような異なる2軸間で膜厚にばらつきがあること、すなわちウェーハの全面において均一にエピタキシャル膜が形成されていないことがわかる。
これに対して、図3(C)に示す本発明のウェーハ製造装置を用いて成膜処理されたウェーハでは、Xの曲線とYの曲線がほぼ重なっている。このことから、X方向とY方向のような異なる2軸間で膜厚にばらつきが少ないこと、すなわちウェーハの全面において均一にエピタキシャル膜が形成されていることがわかる。
このように本発明のウェーハ製造装置によれば、回転中心とサセプタ中心の水平方向のずれを抑制することができ、その結果、エピタキシャル膜の膜厚の均一性を向上させることができる。
サセプタサポート2を構成する石英は、プロセスガスや洗浄時の薬液により、等方性のエッチング作用を受けることがある。従来のウェーハ製造装置の場合には、エッチング作用により頭部2cの直径D(図8(B)参照)が小さくなるため、環状溝1aとの隙間が大きくなり、水平方向のずれが一層大きくなることがあった。
図2(D)は本発明のサセプタサポート2の頭部2cが、等方性のエッチング作用を受けた状態を示す。図示の通り、本発明の頭部2cにおいては等方性のエッチング作用を受けた場合であっても、頭部2cは球面形状を維持する。そのため、サセプタサポート2の上にサセプタ1を載置すると、サセプタ1の自重により頭部2cが環状溝1aの円弧面を滑り、互いの当接点は環状溝1aの最底点に向かう。3つの頭部2cは回転中心を重心とする正三角形の頂点上に設けられているため、サセプタ1はサセプタ中心Qがサセプタサポート2の中心すなわち回転中心に一致するように自動調芯される。
このように、本発明によれば、プロセスガスや洗浄時の薬液によるエッチング作用の不具合も回避することができる。
図2(B)では環状溝1aの断面形状を円弧状に形成した例を示したが、環状溝1aの形状はこれに限られるものではない。例えば、図2(C)に示すようにサセプタ1の下面に従来と同様に断面四角形状の環状溝1aを形成し、その環状溝1aの底面のみを円弧状に凹陥させても良い。この場合でもサセプタサポート2の上にサセプタ1を載置すると、サセプタ1の自重により頭部2cが環状溝1aの底面を滑り、サセプタ1はサセプタ中心Qがサセプタサポート2の中心すなわち回転中心に一致するように自動調芯される。
上記の実施例では、サセプタ1の下面に形成された環状溝1aの断面形状を円弧状に凹陥させたものを開示したが、例えば図4(B)に示すように環状溝1a若しくは環状溝1aの底面を断面V字状に凹陥させたものでも良い。この場合、頭部2cの上端面は球面になるように形成する。
サセプタサポート2の上にサセプタ1を載置すると、サセプタ1の自重により頭部2cが環状溝1aのV字壁面を滑り、互いの当接点は環状溝1aの最底点に向かう。3つの頭部2cは回転中心を重心とする正三角形の頂点上に設けられているため、サセプタ1はサセプタ中心Qがサセプタサポート2の中心すなわち回転中心に一致するように自動調芯される。
また、図5(B)に示すように、環状溝1aの少なくとも一方の側壁をテーパ面に形成しても良い。図示の例は外側の側壁をテーパ面に形成しているが、内側の側壁をテーパ面に形成しても良い。または外側及び内側の両方の側壁をテーパ面に形成しても良い。頭部2cの先端は上記各実施例で示した様に球面でも良いが、より一層厳密な調整を図るために環状溝1aのテーパ面と相補的な斜面としても良い。
サセプタサポート2の上にサセプタ1を載置すると、サセプタ1の自重により頭部2cが環状溝1aのテーパ面を滑り、サセプタ1はサセプタ中心Qがサセプタサポート2の中心すなわち回転中心に一致するように自動調芯される。
上述の通り環状溝1aの断面形状は種々のものが考えられる。環状溝1aの底壁若しくは側壁を、断面円弧状,断面V字状,片側傾斜といった形状にした場合には、頭部2cの先端形状が従来技術で説明した円柱状であっても、サセプタ中心Qが回転中心に一致するように自動調芯される。しかしながら、頭部2cを上述した球面若しくは断面三角形状とすることで、より一層自動調芯効果を発揮させることができる。
また、頭部2cの形状も種々のものが考えられる。例えば図6(A)に示すように頭部2cの先端形状を円錐状に形成したり、図6(B)に示すように頭部2cの先端形状を截頭円錐状に形成したりしても同様の効果を奏することができる。もちろん、図6(C)に示すように円柱に一斜面を設けたり、テーパ面を設けたりしても良い。図6(C)に示すように頭部2cに斜面若しくはテーパ面を設けた場合には、環状溝1aの断面形状が従来技術で説明した四角形状であっても、サセプタ中心Qが回転中心に一致するように自動調芯される。
このように、自動調芯させるための構造や仕組みは環状溝および頭部の両方に設けても、環状溝もしくは頭部の何れか一方のみに設けても良い。
環状溝1aは常に円形に設ける必要はなく、頭部2cの位置に対応させて部分的に円弧状の溝を設けても良い。また、サセプタサポート2の頭部2cは3つ以上であれば良く、4つの頭部を正四角形の頂点上に配置したり、5つの頭部を正五角形の頂点上に配置したりしても良い。
すなわち本発明は、ウェーハWを支持するサセプタ1と、サセプタ1の下面を支持しサセプタ1に回転動力を与えるサセプタサポート2とを有するウェーハ製造装置において、サセプタ1のサセプタサポート2との当接部またはサセプタサポート2のサセプタ1との当接部の少なくとも一方に、サセプタ1の中心が回転中心軸上に自動調芯されるための面形状を備えていることを特徴とする。本発明のウェーハ製造装置によれば、回転中心とサセプタ中心の水平方向のずれを抑制することができ、エピタキシャル膜の膜厚の均一性を向上させることができる。
図1(A)はサセプタサポートの斜視図、図1(B)はサセプタサポートの縦断面図である。 図2(A)はサセプタの平面図、図2(B)〜(D)はサセプタサポートとサセプタの係合部を模式的に示した縦断面図である。 図3(A)はウェーハの模式図、図3(B)は従来のウェーハ製造装置を用いたエピタキシャル成膜後のウェーハの直径方向における膜厚分布のグラフ図、図3(C)は本発明のウェーハ製造装置を用いたエピタキシャル成膜後のウェーハの直径方向における膜厚分布のグラフ図である。 図4(A)はサセプタの平面図、図4(B)はサセプタサポートとサセプタの係合部を模式的に示した縦断面図である。 図5(A)はサセプタの平面図、図5(B)はサセプタサポートとサセプタの係合状態を模式的に示した側面図である。 図6(A)は頭部を円錐状とした説明図、図6(B)は頭部を截頭円錐状とした説明図、図6(C)は頭部を傾斜切断面とした説明図である。 図7(A)は従来のサセプタサポートの平面図、図7(B)は従来のサセプタサポートの縦断面図である。 図8(A)は従来のサセプタの底面図、図8(B)はサセプタサポートとサセプタの係合部を模式的に示した縦断面図である。 図9(A)は従来のサセプタサポートとサセプタの係合状態を模式的に示した側面図、図9(B)は従来のサセプタの平面図である。 ウェーハ製造装置の全体構造を示す概略図である。
符号の説明
1…サセプタ 1a…環状溝
2…サセプタサポート 2a…中心軸 2b…アーム部 2c…頭部(先端頭部)
4a…窓 4b…窓
5…反応炉
6…上部熱源
7…下部熱源
8…流入口
9…排出口
11…チャンバ
12…ウェーハ収納用凹部
14…サセプタ支持軸
25…ブラケット
26…ベアリングユニット
27…ギヤ
28…回転駆動用モータ
29…駆動ギヤ
30…タイミングベルト
31…サセプタリング
36…リフトピン
O…ウェーハ中心
Q…サセプタ中心
W…ウェーハ。

Claims (2)

  1. ウェーハを支持するサセプタと、
    前記サセプタの下面を支持し前記サセプタに回転動力を与えるサセプタサポートと、
    を有するウェーハ製造装置において、
    前記サセプタの前記サセプタサポートとの当接部は、サセプタ半径方向の縦断面形状が円弧状の面形状を有する凹部をなし
    前記サセプタサポートの前記サセプタとの当接部である前記頭部の先端形状は球面状をなし
    前記頭部の球面の半径は前記凹部の円弧の半径よりも小さく、
    前記サセプタの中心が回転中心軸上に自動調芯されることを特徴とするウェーハ製造装置。
  2. サセプタと、前記サセプタの下面を支持し前記サセプタに回転動力を与えるサセプタサポートと、を有し、
    前記サセプタの前記サセプタサポートとの当接部は、サセプタ半径方向の縦断面形状が円弧状の面形状を有する凹部をなし
    前記サセプタサポートの前記サセプタとの当接部である前記頭部の先端形状は球面状をなし
    前記頭部の球面の半径は前記凹部の円弧の半径よりも小さく、
    前記サセプタの中心が回転中心軸上に自動調芯され
    前記サセプタによりウェーハを支持することを特徴とするウェーハ支持構造。
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