JP4574239B2 - 投影装置 - Google Patents
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Description
図8(a)において、符号81は結像光学系である「投影レンズ」、符号82は平行平板状の「偏光分離素子」を示す。図8の左側の遠方にあるスクリーン上の1点(説明の簡単のために結像光学系81の光軸上にある点とする)から発した光束を光線追跡したときの情況が、図8(a)に示されている。上記光束は投影レンズ81を透過すると図中に示す「集光点」に集光する集光光束となる。
ΔD=d{1−(1/n)}sinθ0
だけずれる。
このことは「光線の進行を逆」に考えた場合、反射型ライトバルブの1つの画素から出た光束は偏光分離素子82による非点収差のためスクリーン上の1点に集光せず「画素像がぼやける」ことになる。従って、平行平板状の偏光分離素子82による非点収差は「投影画像の解像度」を低下させる原因となる。
偏光分離素子であるMRPB91は、フィルムの厚み:0.2mm、屈折率:1.55のもので直角プリズム92に接合され、(図示されない)投影レンズの光軸に対して45度傾けて設けられる。従って、光軸光線L0に対するMRPB91の「実効的な膜厚」は、0.2/sin45°=0.2×1.4142=0.28284mmである。
即ち、非点収差補正素子を有する。
「非点収差補正素子」は、画像情報光の光軸光線(画像情報光を結像投影する結像光学系の光軸に対応する光線)が偏光分離素子に対して傾いていることに起因して発生する非点収差を補正する素子であって、画像情報光の光路上に配置される。
非点収差補正素子は、画像情報光の光路上場において、偏光分離素子と結像光学系との間に配置される。
また、変更分離素子は第1の透明媒質と直角プリズムとにより挟持され、この直角プリズムと第2の透明媒質とにより、非点収差補正素子が挟持される。
非点収差補正素子の「画像情報光の光軸光線に直交する仮想的な平面に対する傾き角」は「非点収差を良好に軽減もしくは補正する」ように設定される。
例えば、上記仮想的な平面に対して、偏光分離素子と対称的になるように傾けることは有効であるが、これに限らず、種々の傾き角が許容される。
例えば、偏光分離素子の厚さより薄い補正素子の場合、傾き角度を逆向きに大きくし、補正量を調整することができる。また、偏光分離素子の厚さより厚い補正素子の場合、傾き角度は小さめにし、補正量を調整すればよい。
また、厚みが同じでも、偏光分離素子の屈折率より、補正素子の屈折率が低い場合は、傾き角度を逆向きに大きくし、補正量を調整することができる。また、偏光分離素子の屈折率より、補正素子の屈折率が高い場合は、傾き角度を小さくし、補正量を調整することができる。
請求項1〜8の任意の1に記載の投影装置において用いられる非点収差補正素子は「偏光選択性を持つ偏光子の機能を有する」ことが好ましい(請求項9)。
実施の形態の説明に先立って、光分離素子と非点収差補正素子について説明する。
図1(a)は、投影装置における結像光学系と偏光分離素子と、非点収差補正素子の部分を示している。
「結像光学系」は投影レンズ13である。偏光分離素子11は平行平板状であって、投影レンズ13の光軸に直交する面に対して傾き角:θをもって傾けられている。
非点収差補正素子12も平行平板状であって、投影レンズ13の光軸に対して傾き角:θをもって傾けられているが、非点収差補正素子12の傾きは、偏光分離素子11の傾きとは逆である。即ち、非点収差補正素子12は、画像情報光の光軸光線(投影レンズ13の光軸に対応する光線)L0に直交する仮想的な平面に関して、偏光分離素子11と逆向きに傾けて配置される。図1の実施の形態では、偏光分離素子11と非点収差補正素子12とは「傾き方は互いに逆」であるが、傾き角:θは同じであるので「画像情報光の光軸光線L0に直交する仮想的な平面に関して互いに対称的に傾く」ことになる。
図示されない光源側からの照明光束LFは、その偏光状態が偏光分離素子11に対してS偏光となるように偏光状態を調整され、図の如く偏光分離素子11の下方から照射され、偏光分離素子11により反射されて「図示されない反射型ライトバルブ」を照明する。
結像状態における結像光線を逆追跡した。即ち、スクリーン側(図1(a)の左方)からの光線(理想的には反射型ライトバルブの画像表示面上に結像する)を逆追跡したところ、図1(b)に示すように、光軸光線L0、周辺光線LU、LLが反射型ライトバルブの画像表示面10位置において1点に集光した。即ち、偏光分離素子11において発生する非点収差は非点収差補正素子12により完全に補正された。
即ち、偏光分離素子11に用いた基板の屈折率をn1、機械的厚さをT1とすると、偏光分離素子11の光学的厚さは「n1・T1」である。非点収差補正素子12Aの媒質の屈折率をn2、厚さをT2とするとき、その光学的厚さは「n2・T2」であり、この光学的厚さ「n2・T2」が偏光分離素子11の光学的厚さ「n1・T1」に等しく設定されている。
即ち、誘電体多層膜を用いる偏光分離素子の場合、誘電体多層膜に対して45度以外の斜め方向から入射する光束(所謂「スキュー光」)は、若干傾いた偏光となって反射される。この光束が反射型ライトバルブで偏光変調され、再び偏光分離素子を透過すると「本来は黒として表示されるべき画素」からの光の偏光状態はS偏光であるが、偏光分離素子を透過した画像情報光にP偏光成分が含まれることとなり、結果として、光の漏れが発生して投影画像のコントラストの低下を招く。
積層型偏光分離素子としては従来から知られた「有機多層膜を用いたもの」等を挙げることができる。有機多層膜は数百μmと膜厚が大きく、透過光路中に斜めに設置されると非点収差の発生が避けられないが、この発明で用いる非点収差補正素子を用いることで、非点収差による解像度の劣化を有効に軽減もしくは防止することができる。
図3の形態においては、平板状の偏光分離素子11は直角プリズム状の透明媒質31Aと31Bとにより挟持されてキューブプリズム状とされ、非点収差補正素子12も、直角プリズム状の透明媒質41Aと41Bとにより挟持されてキューブプリズム状となっている。
図4の実施の形態においては、平板状の偏光分離素子11は直角プリズム状の透明媒質31Aと31Bとにより挟持されてキューブプリズム状とされ、非点収差補正素子12Aも、直角プリズム状の透明媒質42Aと42Bとにより挟持されてキューブプリズム状となっている。
この実施の形態では、図3の形態における直角プリズム状の透明媒質31Aと41Aとが1個の直角プリズム40として一体化されている。従って、偏光分離素子11は透明媒質31Bと透明媒質(直角プリズム)40とにより挟持され、非点収差補正素子12は透明媒質41Bと透明媒質(直角プリズム)40とにより挟持される。偏光分離素子11と非点収差補正素子12との位置関係は、光軸光線L0に直交する仮想的な平面に関して互いに対称的で、仮想的平面に対する傾き角の大きさ(=45度)は互いに等しい。
この実施の形態では、図4の形態における直角プリズム状の透明媒質31Aと42Aとが1個の直角プリズム40Aとして一体化されている。従って、偏光分離素子11は透明媒質31Bと透明媒質(直角プリズム)40とにより挟持され、非点収差補正素子12Aは透明媒質42Bと透明媒質(直角プリズム)40とにより挟持される。偏光分離素子11と非点収差補正素子12Aとの位置関係は、光軸光線L0に直交する仮想的な平面に関して互いに対称的で、仮想的平面に対する傾き角の大きさは互いに等しい。
作像装置は、偏光分離素子11と非点収差補正素子12と、反射型ライトバルブ100とを有する。符号13は、図1、図2におけると同じく「結像光学系」としての投影レンズを示す。反射型ライトバルブは反射型液晶パネルである。
12 非点収差補正素子
13 結像光学系である投影レンズ
Claims (9)
- 照明光束を、平行平板状の偏光分離素子を介して反射型ライトバルブに照明し、上記反射型ライトバルブにより偏光変調された画像情報光を上記偏光分離素子を介して結像光学系へ導光し、上記結像光学系により投影結像させる投影装置において、
上記偏光分離素子は、第1の透明媒質と直角プリズムとにより挟持され、
上記画像情報光の光軸光線が偏光分離素子に対して傾いていることに起因して発生する非点収差を補正する非点収差補正素子を、画像情報光の光路上に有し、
上記非点収差補正素子は、透明な平行平板状であって、上記直角プリズムと第2の透明媒質とにより挟持されて、上記偏光分離素子と上記結像光学系の間に配置され、上記画像情報光の光軸光線に直交する仮想的な平面に関して、上記偏光分離素子と逆向きに傾けて配置されることを特徴とする投影装置。 - 請求項1記載の投影装置において、
非点収差補正素子の屈折率および厚さが、偏光分離素子の媒質の屈折率および厚さと実質的に等しいことを特徴とする投影装置。 - 請求項1記載の投影装置において、
非点収差補正素子の光学的厚さが、偏光分離素子の媒質の光学的厚さと実質的に等しいことを特徴とする投影装置。 - 請求項1〜3の任意の1に記載の投影装置において、
偏光分離素子が、透明基板上に形成された金線格子によって機能する偏光子であることを特徴とする投影装置。 - 請求項1〜3の任意の1に記載の投影装置において、
偏光分離素子が、複数の複屈折層を積層した偏光分離素子であることを特徴とする投影装置。 - 請求項1〜5の任意の1に記載の投影装置において、
第1および第2の透明媒質と、直角プリズムとが同一の硝材で形成されていることを特徴とする投影装置。 - 請求項6記載の投影装置において、
第1および第2の透明媒質が共に、直角プリズム状であることを特徴とする投影装置。 - 請求項7記載の投影装置において、
偏光分離素子および非点収差補正素子が、これらを挟持する第1および第2の透明媒質と直角プリズムと共に一体化されていることを特徴とする投影装置。 - 請求項1〜8の任意の1に記載の投影装置において、
非点収差補正素子が、偏光選択性を持つ偏光子の機能を有することを特徴とする投影装置。
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