JP4573668B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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本発明は、カメラなどに用いられるレンズ駆動装置に関するものである。
カメラ付き携帯電話やデジタルカメラなどにおいて、レンズを光軸方向に駆動するためのレンズ駆動装置として、レンズを保持するレンズホルダと、レンズホルダの外周に取り付けられたリング状のマグネットと、マグネットに対向する駆動コイルとを備え、駆動コイルに通電することにより、変換機構などを介さずにレンズホルダを直接、直動させるタイプのものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−150759号公報
しかしながら、特許文献1に開示のレンズ駆動装置は、レンズをわずかに動かす際には、マグネットをわずかに移動させる必要があるが、各部品の寸法公差などを考慮すると、このような寸法公差によって、マグネットの移動量が吸収されてしまうという問題点がある。
また、カメラでは、レンズを光軸方向の3箇所で位置保持したいという要求があるが、特許文献1に開示のレンズ駆動装置では、このような要求に対応できないという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、移動レンズ体をわずかに移動させる場合でもマグネットを比較的、長い距離を移動させることにより、直動式でありながら制御の精度が高いレンズ駆動装置を提供することにある。
また、本発明の課題は、直動式でありながら、移動レンズ体を3箇所以上で位置保持することが可能なレンズ駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、固定体上で光軸方向に移動可能な移動レンズ体と、前記レンズ移動体を光軸に沿って移動させる磁気駆動機構を備えたレンズ駆動装置において、前記磁気駆動機構として、光軸方向に配置された複数組の磁気駆動機構を有し、当該複数組の磁気駆動機構は各々、前記移動レンズ体の外周側で当該移動レンズ体に対して光軸方向に相対移動可能なマグネットを備えた可動体と、前記マグネットに対して光軸方向の一方側で前記固定体に固定された第1の駆動コイルと、該第1の駆動コイルより光軸方向の一方側で前記固定体に固定された第1のヨークと、前記マグネットに対して光軸方向の他方側で前記固定体に固定された第2の駆動コイルと、該第2の駆動コイルより光軸方向の他方側で前記固定体に固定された第2のヨークとを備え、前記移動レンズ体と前記可動体との間には、当該可動体が光軸方向の一方側に移動して前記移動レンズ体を光軸方向の一方側に推進させる第1の伝達位置から当該可動体が光軸方向の他方側に移動して前記移動レンズ体を光軸方向の他方側に推進させる第2の伝達位置までの間に遊びを備えた推力伝達機構が構成されていることを特徴とする。
本発明では、前記移動レンズ体と前記可動体との間に構成された推力伝達機構は、可動体が光軸方向の一方側に移動して移動レンズ体を光軸方向の一方側に推進させる第1の伝達位置から当該可動体が光軸方向の他方側に移動して移動レンズ体を光軸方向の他方側に推進させる第2の伝達位置までの間に遊びを備えているため、可動体は、移動レンズ体をわずかに移動させる場合でも、その移動距離と遊びに相当する距離とを移動することになる。従って、移動レンズ体をわずかに移動させる場合でもマグネットを比較的、長い距離を移動させることになるので、直動式でありながら制御の精度が高い。また、移動レンズ体は、光軸方向の方向の一方側では、マグネットと第1のヨークとの磁気吸引力によって一方側位置に位置保持され、光軸方向の方向の他方側では、マグネットと第2のヨークとの磁気吸引力によって他方側位置に位置保持されるので、位置保持期間中、駆動コイルへの給電を必要としない。それ故、レンズ駆動装置の低消費電力化を図ることができる。さらに、磁気駆動機構として、光軸方向に配置された複数組の磁気駆動機構を有しているため、マグネットに対して光軸方向に駆動コイルを配置して小型化を図ったタイプのレンズ駆動装置であっても、3箇所以上でレンズの位置保持を行うことができる。それ故、カメラの多機能化に対応することができる。
また、本発明では、前記複数組の磁気駆動機構として、2つの磁気駆動機構、すなわち、第1の磁気駆動機構と、該第1の磁気駆動機構に対して光軸方向の他方側に配置された第2の磁気駆動機構とを有しており、前記移動レンズ体は、前記第1の磁気駆動機構および前記第2の磁気駆動機構のいずれにおいても前記可動体が前記第1の伝達位置に位置する一方側位置と、前記第1の磁気駆動機構および前記第2の磁気駆動機構のいずれにおいても前記可動体が前記第2の伝達位置に位置する他方側位置と、前記第1の磁気駆動機構で前記可動体が前記第2の伝達位置に位置し、前記第2の磁気駆動機構で前記可動体が前記第1の伝達位置に位置する、前記一方側位置と前記他方側位置との間の中間位置とで位置保持される。この場合、移動レンズ体の保持位置間の距離が短いが、本発明によれば、可動体は、移動レンズ体をわずかに移動させる場合でも、その移動距離と遊びに相当する距離とを移動するので、移動レンズ体をわずかに移動させる場合でもマグネットを比較的、長い距離を移動させることになる。それ故、直動式で、かつ、3箇所以上で移動レンズ体を位置保持する場合でも、移動レンズ体の停止位置の制御の精度が高い。
本発明において、前記推力伝達機構は、例えば、前記可動体の内周面および前記移動レンズ体の外周面のうちの一方側から半径方向に突き出た凸部と、他方側で半径方向に凹んで前記凸部が嵌る凹部とによって構成でき、この場合、前記凹部の光軸方向の寸法を前記凸部の光軸方向の寸法よりも長くすれば、前記遊びを構成することができる。
本発明において、前記凸部および前記凹部は各々、樹脂製であることが好ましい。このように構成すると、樹脂として摺動性の高いものを選べば、凹部内で凸部を摺動させた場合の摩擦力を低減できる。
本発明において、前記可動体、前記第1の駆動コイル、前記第1のヨーク、前記第2の駆動コイルおよび前記第2のヨークはいずれも、前記移動レンズ体に対して同軸状に構成されていることが好ましい。このように構成すると、レンズ駆動装置を小型化でき、かつ、移動レンズ体の傾き、すなわち、光軸の傾きを防止することができる。
本発明に係るレンズ駆動装置において、移動レンズ体と可動体との間に構成された推力伝達機構は、可動体が光軸方向の一方側に移動して移動レンズ体を光軸方向の一方側に推進させる第1の伝達位置から可動体が光軸方向の他方側に移動して移動レンズ体を光軸方向の他方側に推進させる第2の伝達位置までの間に遊びを備えているため、可動体は、移動レンズ体をわずかに移動させる場合でも、その移動距離と遊びに相当する距離とを移動することになる。従って、移動レンズ体をわずかに移動させる場合でもマグネットを比較的、長い距離を移動させることになるので、直動式でありながら制御の精度が高い。また、移動レンズ体は、光軸方向の方向の一方側では、マグネットと第1のヨークとの磁気吸引力によって一方側位置に位置保持され、光軸方向の方向の他方側では、マグネットと第2のヨークとの磁気吸引力によって他方側位置に位置保持されるので、位置保持期間中、駆動コイルへの給電を必要としない。それ故、レンズ駆動装置の低消費電力化を図ることができる。
さらに、磁気駆動機構として、光軸方向に配置された第1の磁気駆動機構と第2の磁気駆動機構とを有しているので、マグネットに対して光軸方向に駆動コイルを配置して小型化を図ったタイプのレンズ駆動装置であっても、3箇所以上でレンズの位置保持を行うことができる。それ故、カメラの多機能化に対応することができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したレンズ駆動装置を説明する。
(全体構成)
図1は、本発明を適用したレンズ駆動装置の構成を模式的に示す断面図である。図1において、本形態のレンズ駆動装置1は、レンズ系として、撮像装置が配置される側(一方側/無限遠位置側)から被写体側(他方側/マクロ位置(至近距離位置)側)に向かって、3枚のレンズ11、12、13を円筒状のレンズホルダ14内に備えた移動レンズ体10と、この移動レンズ体10を光軸方向に駆動する磁気駆動機構30と、磁気駆動機構30および移動レンズ体10を収納した固定体20とを備えている。レンズホルダ14は、ポリカーボネートなどの樹脂成形体である。固定体20には、蓋部分として機能する上板部21、および撮像素子(図示せず)や回路基板が固定される下板部22とが形成されており、上板部21および下板部22には光路を確保するための開口部が形成されている。
本形態では、磁気駆動機構30として、光軸方向の一方側に配置された第1の磁気駆動機構30Aと、光軸方向の他方側に配置された第2の磁気駆動機構30Bとを有しており、これらの磁気駆動機構30は、基本的な同一の構造を備えている。
まず、第1の磁気駆動機構30Aは、移動レンズ体10の外周側で移動レンズ体10に対して光軸方向に相対移動可能なリング状のマグネット31Aを円筒体32Aに固定した可動体33Aと、マグネット31Aに対して光軸方向の一方側で固定体20に固定された環状の第1の駆動コイル36Aと、この第1の駆動コイル36Aより光軸方向の一方側で固定体20に固定されたリング状の第1のヨーク37Aと、マグネット31Aに対して光軸方向の他方側で固定体20に固定された環状の第2の駆動コイル38Aと、この第2の駆動コイル38Aより光軸方向の他方側で固定体20に固定されたリング状の第2のヨーク39Aとを備えている。ここで、マグネット31Aは、内周側と外周側とで異なる極に着磁されている。円筒体32Aは、ポリカーボネートなどの樹脂成形体である。
また、移動レンズ体10と可動体33Aとの間には、可動体33Aが光軸方向の一方側に移動して移動レンズ体10を光軸方向の一方側に推進させる第1の伝達位置から可動体33Aが光軸方向の他方側に移動して移動レンズ体10を光軸方向の他方側に推進させる第2の伝達位置までの間に遊びを備えた推力伝達機構40Aが構成されている。すなわち、推力伝達機構40Aは、可動体33A(樹脂製の円筒体32A)の内周面から半径方向に突き出た凸部41Aと、移動レンズ体10(樹脂製のレンズホルダ14)の外周面で半径方向に凹んで凸部41Aが嵌る凹部42Aとを備えており、凹部42Aの光軸方向の寸法は、凸部41Aの光軸方向の寸法よりも長い。このため、可動体33Aが光軸方向の一方側に移動して移動レンズ体10を光軸方向の一方側に推進させる第1の伝達位置(凸部41Aの一方側の側面411Aが凹部42Aの一方側の壁面421Aに当接した位置)と、可動体33Aが光軸方向の他方側に移動して移動レンズ体10を光軸方向の他方側に推進させる第2の伝達位置(凸部41Aの他方側の側面412Aが凹部42Aの他方側の壁面422Aに当接した位置)との間には、凹部42Aの光軸方向の寸法と、凸部41Aの光軸方向の寸法との差に相当する遊びが確保されている。
一方、第2の磁気駆動機構30Bも、第1の磁気駆動機構30Aと同様に、移動レンズ体10の外周側で移動レンズ体10に対して光軸方向に相対移動可能なリング状のマグネット31Bを円筒体32Bに固定した可動体33Bと、マグネット31Bに対して光軸方向の一方側で固定体20に固定された環状の第1の駆動コイル36Bと、この第1の駆動コイル36Bより光軸方向の一方側で固定体20に固定されたリング状の第1のヨーク37Bと、マグネット31Bに対して光軸方向の他方側で固定体20に固定された環状の第2の駆動コイル38Bと、この第2の駆動コイル38Bより光軸方向の他方側で固定体20に固定されたリング状の第2のヨーク39Bとを備えている。ここで、マグネット31Bは、内周側と外周側とで異なる極に着磁されている。円筒体32Bは、ポリカーボネートなどの樹脂成形体である。
また、第2の磁気駆動機構30Bでも、第1の磁気駆動機構30Aと同様に、移動レンズ体10と可動体33Bとの間には、可動体33Bが光軸方向の一方側に移動して移動レンズ体10を光軸方向の一方側に推進させる第1の伝達位置から可動体33Bが光軸方向の他方側に移動して移動レンズ体10を光軸方向の他方側に推進させる第2の伝達位置までの間に遊びを備えた推力伝達機構40Bが構成されている。すなわち、推力伝達機構40Bは、可動体33B(樹脂製の円筒体32B)の内周面から半径方向に突き出た凸部41Bと、移動レンズ体10(樹脂製のレンズホルダ14)の外周面で半径方向に凹んで凸部41Bが嵌る凹部42Bとを備えており、凹部42Bの光軸方向の寸法は、凸部41Bの光軸方向の寸法よりも長い。このため、可動体33Bが光軸方向の一方側に移動して移動レンズ体10を光軸方向の一方側に推進させる第1の伝達位置(凸部41Bの一方側の側面411Bが凹部42Bの一方側の壁面421Bに当接した位置)と、可動体33Bが光軸方向の他方側に移動して移動レンズ体10を光軸方向の他方側に推進させる第2の伝達位置(凸部41Bの他方側の側面412Bが凹部42Bの他方側の壁面422Bに当接した位置)との間には、凹部42Bの光軸方向の寸法と、凸部41Bの光軸方向の寸法との差に相当する遊びが確保されている。
ここで、凸部41A、41Bおよび凹部42A、42Bは、周方向の全体に形成されている構成、周方向に等角度間隔に形成されている構成を採用することができる。また、凹部42A、42Bは、周方向の全体に形成されている一方、凸部41A、41Bは、周方向に等角度間隔に形成されている構成を採用することもできる。
(動作)
図2(A)〜(D)は、本形態のレンズ駆動装置1において、移動レンズ体10を無限遠位置から中間位置に駆動する様子を示す説明図である。図3(A)〜(D)は、本形態のレンズ駆動装置1において、移動レンズ体10を中間位置からマクロ位置に駆動する様子を示す説明図である。図4(A)〜(D)は、本形態のレンズ駆動装置1において、移動レンズ体10をマクロ位置から中間位置に駆動する様子を示す説明図である。図5(A)〜(D)は、本形態のレンズ駆動装置1において、移動レンズ体10を中間位置から無限遠位置に駆動する様子を示す説明図である。
本形態のレンズ駆動装置1では、図2〜図5を参照して以下に説明するように、第1の磁気駆動機構30Aの2つの駆動コイル36A、38A、および第2の磁気駆動機構30Bの2つの駆動コイル36B、38Bへの通電条件を制御することにより、移動レンズ体10を光軸方向の一方側、中間位置、他方側に移動させ、かつ、これらの位置で移動レンズ体10を位置保持する。
まず、図1に示す状態は、移動レンズ体10を無限遠位置に保持している状態であるが、この状態から中間位置に移動レンズ体10を移動させる様子を図2を参照して説明する。図1および図2(A)に示す状態では、第1の磁気駆動機構30Aの推力伝達機構40A、および第2の磁気駆動機構30Bの推力伝達機構40Bのいずれにおいても、可動体33A、33Bが光軸方向の一方側に移動して移動レンズ体10を光軸方向の一方側に推進させた第1の伝達位置(凸部41A、41Bの一方側の側面411A、411Bが凹部42A、42Bの一方側の壁面421A、421Bに当接した位置)にあり、この状態では、マグネット31A、31Bは、第1の磁気駆動機構30Aの第1のヨーク37A、および第2の磁気駆動機構30Bの第1のヨーク37Bに磁気吸引されているので、駆動コイル36A、36B、38A、38Bへの通電を停止しても、移動レンズ体10はそこに保持されている。
この状態で、第1の磁気駆動機構30Aの駆動コイル36A、38Aに対して所定方向に通電する一方、第2の磁気駆動機構30Bの駆動コイル36B、38Bへの通電は停止したままとする。その結果、第1の磁気駆動機構30Aでは、マグネット31Aに対して上向きの推力が作用するため、図2(B)に示すように、第1の磁気駆動機構30Aの推力伝達機構40Aでは、凸部41Aが凹部42A内を移動した後、図2(C)に示すように、第1の磁気駆動機構30Aの推力伝達機構40Aでは、凸部41Aの他方側の側面412Aが凹部42Aの他方側の壁面422Aに当接して、移動レンズ体10を上方に押し上げる。そして、図2(D)に示す位置で第1の磁気駆動機構30Aの駆動コイル36A、38Aへの通電を停止する。その結果、移動レンズ体10は、中間位置で停止する。この状態において、第1の磁気駆動機構30Aでは、マグネット31Aと第2のヨーク39Aとの間に作用する磁気吸引力によって移動レンズ体10には上向きの力が作用するとともに、第2の磁気駆動機構30Bでは、マグネット31Bと第1のヨーク37Bとの間に作用する磁気吸引力によって移動レンズ体10には下向きの力が作用するので、駆動コイル36A、36B、38A、38Bへの給電を停止した状態でも、移動レンズ体10は、中間位置で保持される。
次に、図3(A)に示す状態(移動レンズ体10が中間位置に保持された状態)で第2の磁気駆動機構30Bの駆動コイル36B、38Bに対して所定方向に通電する一方、第1の磁気駆動機構30Aの駆動コイル36A、38Aへの通電は停止したままとする。その結果、第2の磁気駆動機構30Bでは、マグネット31Bに対して上向きの推力が作用するため、図3(B)に示すように、第2の磁気駆動機構30Bの推力伝達機構40Bでは、凸部41Bが凹部42B内を移動した後、図3(C)に示すように、第2の磁気駆動機構30Bの推力伝達機構40Bでは、凸部41Bの他方側の側面412Bが凹部42Bの他方側の壁面422Bに当接して、移動レンズ体10を上方に押し上げる。そして、図3(D)に示す位置で第2の磁気駆動機構30Bの駆動コイル36B、38Bへの通電を停止する。その結果、移動レンズ体10は、マクロ位置で停止する。この状態において、第1の磁気駆動機構30Aでは、マグネット31Aと第2のヨーク39Aとの間に作用する磁気吸引力によって移動レンズ体10には上向きの力が作用するとともに、第2の磁気駆動機構30Bでは、マグネット31Bと第2のヨーク39Bとの間に作用する磁気吸引力によって移動レンズ体10には上向きの力が作用するので、駆動コイル36A、36B、38A、38Bへの給電を停止した状態でも、移動レンズ体10は、マクロ位置で保持される。
次に、図4(A)に示す状態(移動レンズ体10がマクロ位置に保持された状態)で第2の磁気駆動機構30Bの駆動コイル36B、38Bに対して所定方向に通電する一方、第1の磁気駆動機構30Aの駆動コイル36A、38Aへの通電は停止したままとする。その結果、第2の磁気駆動機構30Bでは、マグネット31Bに対して下向きの推力が作用するため、図4(B)に示すように、第2の磁気駆動機構30Bの推力伝達機構40Bでは、凸部41Bが凹部42B内を移動した後、図4(C)に示すように、第2の磁気駆動機構30Bの推力伝達機構40Bでは、凸部41Bの一方側の側面411Bが凹部42Bの一方側の壁面421Bに当接して、移動レンズ体10を下方に押し下げる。そして、図4(D)に示す位置で第2の磁気駆動機構30Bの駆動コイル36B、38Bへの通電を停止する。その結果、移動レンズ体10は、中間位置で停止する。この状態において、第1の磁気駆動機構30Aでは、マグネット31Aと第2のヨーク39Aとの間に作用する磁気吸引力によって移動レンズ体10には上向きの力が作用するとともに、第2の磁気駆動機構30Bでは、マグネット31Bと第1のヨーク37Bとの間に作用する磁気吸引力によって移動レンズ体10には下向きの力が作用するので、駆動コイル36A、36B、38A、38Bへの給電を停止した状態でも、移動レンズ体10は、中間位置で保持される。
次に、図5(A)に示す状態(移動レンズ体10が中間位置に保持された状態)で第1の磁気駆動機構30Aの駆動コイル36A、38Aに対して所定方向に通電する一方、第2の磁気駆動機構30Bの駆動コイル36B、38Bへの通電は停止したままとする。その結果、第1の磁気駆動機構30Aでは、マグネット31Aに対して下向きの推力が作用するため、図5(B)に示すように、第1の磁気駆動機構30Aの推力伝達機構40Aでは、凸部41Aが凹部42A内を移動した後、図5(C)に示すように、第1の磁気駆動機構30Aの推力伝達機構40Aでは、凸部41Aの一方側の側面411Aが凹部42Aの一方側の壁面421Aに当接して、移動レンズ体10を下方に押し下げる。そして、図5(D)に示す位置で第1の磁気駆動機構30Aの駆動コイル36A、38Aへの通電を停止する。その結果、移動レンズ体10は、マクロ位置で停止する。この状態において、第1の磁気駆動機構30Aでは、マグネット31Aと第1のヨーク37Aとの間に作用する磁気吸引力によって移動レンズ体10には下向きの力が作用するとともに、第2の磁気駆動機構30Bでは、マグネット31Bと第1のヨーク37Bとの間に作用する磁気吸引力によって移動レンズ体10には下向きの力が作用するので、駆動コイル36A、36B、38A、38Bへの給電を停止した状態でも、移動レンズ体10は、無限遠位置で保持される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のレンズ駆動装置1では、移動レンズ体10と可動体33A、33Bとの間に構成された推力伝達機構40A、40Bは、可動体33A、33Bが光軸方向の一方側に移動して移動レンズ体10を光軸方向の一方側に推進させる第1の伝達位置から当該可動体33が光軸方向の他方側に移動して移動レンズ体10を光軸方向の他方側に推進させる第2の伝達位置までの間に遊びを備えているため、可動体33は、移動レンズ体10をわずかに移動させる場合でも、その移動距離と遊びに相当する距離とを移動することになる。従って、移動レンズ体10をわずかに移動させる場合でもマグネット31A、31Bを比較的、長い距離を移動させることになるので、直動式でありながら制御の精度が高い。
また、磁気駆動機構30として、2つの磁気駆動機構、すなわち、第1の磁気駆動機構30Aと、第1の磁気駆動機構30Aに対して光軸方向の他方側に配置された第2の磁気駆動機構30Bとを有する。従って、移動レンズ体10については、第1の磁気駆動機構30Aおよび第2の磁気駆動機構30Bのいずれにおいても可動体33A、33Bが第1の伝達位置に位置する無限遠位置(一方側位置)と、第1の磁気駆動機構30Aおよび第2の磁気駆動機構30Bのいずれにおいても可動体33が第2の伝達位置に位置するマクロ位置(他方側位置)と、第1の磁気駆動機構30Aで可動体33Aが第2の伝達位置に位置し、第2の磁気駆動機構30Bで可動体33が第1の伝達位置に位置する中間位置とで位置保持することができる。しかも、移動レンズ体10の保持位置を増やした場合には、その分、保持位置間の距離が短いが、本形態によれば、可動体33A、33Bは、移動レンズ体10をわずかに移動させる場合でも、その移動距離と遊びに相当する距離とを移動するので、移動レンズ体10をわずかに移動させる場合でもマグネット31A、31Bを比較的、長い距離を移動させることになる。それ故、直動式で、かつ、3箇所以上で移動レンズ体10を位置保持する場合でも、移動レンズ体10の停止位置の制御の精度が高い。
さらに、マグネット31 A、31Bとヨーク37A、39A、37B、39Bとの間に作用する磁気的吸引力によって移動レンズ体10を無限遠位置(一方側位置)、マクロ位置(他方側位置)と、中間位置とで位置保持することができるので、保持期間中、駆動コイル36A、38A、36B、38Bに対する給電が不要である。それ故、低消費電力化を図ることができる。
さらにまた、可動体33A、33B、第1の駆動コイル36A、36B、第1のヨーク37A、37B、第2の駆動コイル38A、38Bおよび第2のヨーク39A、39Bはいずれも、移動レンズ体10に対して同軸状に構成されているため、レンズ駆動装置1を小型化でき、かつ、移動レンズ体10の傾き、すなわち、光軸の傾きを防止することができる。
また、凸部41A、41Bおよび凹部42A、42Bは各々、樹脂製であるため、樹脂として摺動性の高いものを選べば、凹部42A、42B内で凸部41A、41Bを摺動させた場合の摩擦力を低減できる。
[その他の実施の形態]
上記形態の推力伝達機構40A、40Bでは、移動レンズ体10側に凹部42A、42Bを形成し、可動体33A、33Bの側に凸部41A、41Bを形成したが、移動レンズ体10側に凸部を形成し、可動体33A、33Bの側に凹部を形成してもよい。
本発明を適用したレンズ駆動装置の構成を模式的に示す断面図である。 (A)〜(D)は、本形態のレンズ駆動装置において、移動レンズ体を無限遠位置から中間位置に駆動する様子を示す説明図である。 (A)〜(D)は、本形態のレンズ駆動装置において、移動レンズ体を中間位置からマクロ位置に駆動する様子を示す説明図である。 (A)〜(D)は、本形態のレンズ駆動装置において、移動レンズ体をマクロ位置から中間位置に駆動する様子を示す説明図である。 (A)〜(D)は、本形態のレンズ駆動装置において、移動レンズ体を中間位置から無限遠位置に駆動する様子を示す説明図である。
符号の説明
1 レンズ駆動装置
10 移動レンズ体
11、12、13 レンズ
14 レンズホルダ
20 固定体
30 磁気駆動機構
30A 第1の磁気駆動機構
30B 第2の磁気駆動機構
31A、31B マグネット
32A、32B 円筒体
33A、33B 可動体
36A、36B 第1の駆動コイル
37A、37B 第1のヨーク
38A、38B 第2の駆動コイル
39A、39B 第2のヨーク
40A、40B 推力伝達機構
41A、41B 凸部
42A、42B 凹部

Claims (4)

  1. 固定体上で光軸方向に移動可能な移動レンズ体と、前記レンズ移動体を光軸に沿って移動させる磁気駆動機構を備えたレンズ駆動装置において、
    前記磁気駆動機構として、光軸方向に配置された第1の磁気駆動機構および第2の磁気駆動機構とを有し、
    前記第1の磁気駆動機構および前記第2の磁気駆動機構は各々、前記移動レンズ体の外周側で当該移動レンズ体に対して光軸方向に相対移動可能なマグネットを備えた可動体と、前記マグネットに対して光軸方向の一方側で前記固定体に固定された第1の駆動コイルと、該第1の駆動コイルより光軸方向の一方側で前記固定体に固定された第1のヨークと、前記マグネットに対して光軸方向の他方側で前記固定体に固定された第2の駆動コイルと、該第2の駆動コイルより光軸方向の他方側で前記固定体に固定された第2のヨークとを備え、
    前記移動レンズ体と前記可動体との間には、当該可動体が光軸方向の一方側に移動して前記移動レンズ体を光軸方向の一方側に推進させる第1の伝達位置から当該可動体が光軸方向の他方側に移動して前記移動レンズ体を光軸方向の他方側に推進させる第2の伝達位置までの間に遊びを備えた推力伝達機構が構成されており、
    前記第2の磁気駆動機構は、前記第1の磁気駆動機構に対して光軸方向の他方側に配置されており、
    前記移動レンズ体は、前記第1の磁気駆動機構および前記第2の磁気駆動機構のいずれにおいても前記可動体が前記第1の伝達位置に位置する一方側位置と、前記第1の磁気駆動機構および前記第2の磁気駆動機構のいずれにおいても前記可動体が前記第2の伝達位置に位置する他方側位置と、前記第1の磁気駆動機構で前記可動体が前記第2の伝達位置に位置し、前記第2の磁気駆動機構で前記可動体が前記第1の伝達位置に位置する、前記一方側位置と前記他方側位置との間の中間位置とで位置保持されることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 請求項1において、前記推力伝達機構は、前記可動体の内周面および前記移動レンズ体の外周面のうちの一方側から半径方向に突き出た凸部と、他方側で半径方向に凹んで前記凸部が嵌る凹部とを備え、
    前記凹部の光軸方向の寸法が前記凸部の光軸方向の寸法より長いことにより、前記遊びが構成されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  3. 請求項2において、前記凸部および前記凹部は各々、樹脂製であることを特徴とするレンズ駆動装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記可動体、前記第1の駆動コイル、前記第1のヨーク、前記第2の駆動コイルおよび前記第2のヨークはいずれも、前記移動レンズ体に対して同軸状に構成されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
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