JP4572279B2 - 食品用包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、食品を収納して包装する包装袋に関する。
従来の食品用包装袋は、少なくとも表裏の合成樹脂層が熱融着可能な熱可塑性樹脂から構成されているフィルムで形成されている矩形の1つの袋状体からなり、袋状体は、左右方向に破断分離可能で、シート状食品であるシート状海苔を収納し三角形状に形成された主食品であるおにぎりに対して密着させた状態で包み込むと共に、おにぎりの背面で重なる袋状体の角部をシール部材で貼着固定し、更に、三角形状になった袋状体の各頂点部分を熱融着で封着して、おにぎりを包んでいた(例えば、特許文献1参照。)。そして、開封するときは、3つの頂点のうちの1つの頂点部分からその対角線に対して垂直に設けられているカットテープを引いて袋状体を分断し、残り2つの頂点部分を開封操作部として袋状体をシート状海苔及びおにぎりから分離させて、シート状海苔とおにぎりとを一体にする構成にしてある。
また、本願発明のようにシート状食品を巻装させた主食品と共に気体を収納した従来の食品用包装袋としては、シート状食品である海苔を巻装させた主食品であるおにぎりを袋状体に収納して、おにぎりを入れた開口を脱気せずに折り畳んでシール部材を貼着して封をしたものがあり、これを開封するには、熱融着してある袋状体の上方端部に形成されている切込みから上下方向に引き裂いておにぎりを取り出す構成にしてある。
特開2002―165573
しかしながら、従来の食品用包装袋であると、三角形状のおにぎりにシート状海苔を収納した袋状体を密着させたものだと、シート状海苔のおにぎりからの吸湿を防止でき、シート状海苔の乾燥状態を維持することができるものの、気体を保持する構成がなく、特におにぎりやパン等の空気の含有率が味覚に影響する食品において、その空気含有率を向上させることができず、空気含有率の高いふっくらとした食品を提供することができず、また、好気性菌やカビ等の発生や酸化及び変退色を防止するための二酸化炭素又は窒素と二酸化炭素の混合ガス等の不活性ガスも封入することもできなかった。
逆に、海苔を巻装したおにぎりと共に空気を収納した構成のものだと、海苔が既におにぎりに巻装されているため、おにぎりからの吸湿により乾燥した状態の海苔を巻装させておにぎりを食することができなかった。また、空気を収納しているが、袋状体が完全密封されていないので、外圧がかかると空気が袋状体から脱気してしまい、所定量の空気を袋状体内に維持することができなかった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な改良をもって上記問題を効果的に解消する点にある。
本発明の第1特徴構成は、包装袋に係り、その特徴は、
シート状食品を主食品に巻き付けて食す食品を包装する包装部材が、前記シート状食品を収納した状態で前記主食品を包む分離可能な第1袋状体と、シート状食品を収納した第1袋状体に包まれた主食品を気体と共に完全密封状態で封入して収納する第2袋状体とから構成されているとともに、前記包装部材の開封において、外側の第2袋状体の開封操作により、第1袋状体及び第2袋状体がそれぞれ2つの分離部に分離してシート状食品及び主食品から離脱する構成にしてあり、更に、前記第2袋状体の各分離部の少なくとも一部が、それに対応する前記第1袋状体の各分離部と固着されている点にある。
つまり、シート状食品及び主食品と共に気体を袋状体(第2袋状体)に封入すると、例えば、主食品がおにぎりやパンである場合は、封入する気体として空気を封入することで、それら主食品を気体含有率の高いふっくらとしたものにでき、また、封入気体として不活性ガスを封入すると、好気性菌やカビ等の発生の防止、酸化及び変退色防止、香気保存等が一層良好となり、衛生面においてより安全性の高いものにすることができる。また、気体を封入することで、袋状体(第2袋状体)内に空間が形成されるので、袋状体(第2袋状体)内の食品が外圧により押し潰されたりするのを効果的に抑止することもできる。
そして、このようにシート状食品及び主食品と共に気体を密封状態で収納している第2袋状体内において、第1袋状体でシート状食品を収納する二重袋構造にすることで、シート状食品と主食品とが直に接触することを防止して、シート状食品から主食品又は主食品からシート状食品に湿気や香気等が移ることを抑止し、また、シート状食品と主食品とが直に接触することを防止するのに、ただ単に、シート状食品と主食品との間にフィルムを配置するのではなく、シート状食品を袋状体(第1袋状体)に収納することで、一層シート状食品及び主食品の湿気や香気等がお互いに移ること抑止することができる。つまり、例えば、シート状食品が海苔で主食品がおにぎりである場合、この構成にすることで、乾燥した状態の海苔とおにぎりとが直に接触することによる海苔の吸湿、及び、密封されている第2袋状体内に充満するおにぎりからの湿気による海苔の吸湿を効果的に抑制することができ、より確実に海苔を乾燥した状態に保つことができる。
しかも、第1袋状体と第2袋状体との二重構造になっている包装部材であっても、第2袋状体を開封操作するだけで、第1袋状体も分離してシート状食品及び主食品から離脱するので、第2袋状体を開封し、その後第1袋状体を分離させてシート状食品及び主食品から離脱させるといった2段階操作を必要とせず、容易でかつ迅速に包装部材を開封することができ、シート状食品を主食品に巻き付けた食時形態を形成することができる。
さらに、第2袋状体を開封することで形成される第2袋状体の各分離部の内側面の少なくとも一部と、それに対応する第1袋状体の各分離部の外面側とが固着されているので、第2袋状体の開封操作をするだけで、第1袋状体及び第2袋状体それぞれの分離部が分離し、第1袋状体の両分離部がシート状食品及び主食品から離脱する。
すなわち、第2袋状体の開封操作だけで、容易でかつ迅速に包装部材を開封することができ、シート状食品を主食品に巻き付けた食時形態を形成することができる。
本発明の第特徴構成は、第特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記第2袋状体に、第2袋状体の後面側又は前面側に折り曲げられた下方側端部とそれに重合する状態で折り畳まれた第2袋状体の左右の側面部との重合部分を固着することで、前記包装部材を自立させるための広幅底部を形成してある点にある。
つまり、この構成であれば、第2袋状体の後面側又は前面側に折り曲げられた下方側端部と、それに重合する状態で折り畳まれた左右の側面部との重合部分を固着して広幅底部を形成することで、第2袋状体の下方側端部が広幅底部と重合して広幅底部に強度(剛性)を付与してあるので、気体を封入した状態で第1袋状体に収納されたシート状食品及び主食品を収納しても型崩れすることない自立可能な包装部材にすることができる。
本発明の第特徴構成は、第特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記下方側端部と共に広幅底部を構成する前記重合部分が、第2袋状体に収納されている前記第1袋状体の各分離部の一部を折り込んだ状態で固着されている点にある。
つまり、第2袋状体の開封操作に伴って第1袋状体をシート状食品及び主食品から離脱させるために、第2袋状体の開封操作により分離される第1の各分離部とそれに対応する第2袋状体の各分離部とを、包装部材を自立可能にする広幅底部を下方側端部と共に構成する第2袋状体の重合部分に第1袋状体の各分離部の一部を折り込むことで固着してあるので、第1袋状体の分離部と第2袋状体の分離部とを固着するための特別の固着行程を必要とせず、これによって、製造コストの面で有利にすることができる。
本発明の第特徴構成は、第2又は第3特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記重合部分が、前記第2袋状体を引き裂き開封するための開封操作部である点にある。
つまり、この構成であれば、第1袋状体の各分離部の一部を折り込んだ状態で、第2袋状体の左右両側の下端部分に形成されてある重合部分を、第2袋状体を引き裂き開封するための開封操作部にすることで、開封時に第1袋状体の分離部と第2袋状体の分離部とを固着させてある重合部分を摘んで引き裂き操作することにより、第1袋状体の分離部と第2袋状体の分離部とが確実に固着された状態で、容易でかつ迅速に包装部材を引き裂き開封し、シート状食品を主食品に巻き付けた食時形態を形成することができる。
本発明の第特徴構成は、第特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記第2袋状体の下方側端部に、第2袋状体を上下方向に引き裂き開封するための切込みが形成されている点にある。
つまり、この構成であれば、第2袋状体の下方側端部に切込みを形成することで、切込みにより第2袋状体の上下方向への引き裂き開封を容易にすることができ、また、切込みの形成位置が第2袋状体の下方側端部であるため、第2袋状体の開封操作部である重合部分が第2袋状体の左右両側の下端部分に形成されていることと相俟って、より一層容易に包装部材を開封することができる。
本発明の第特徴構成は、第〜第特徴構成のいずれか1つの特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記第1袋状体が少なくとも外側の合成樹脂層が熱融着可能な熱可塑性樹脂から構成されているフィルムから形成されているとともに、
前記第2袋状体が少なくとも内側の合成樹脂層が熱融着可能な熱可塑性樹脂から構成されているフィルムから形成されている点にある。
つまり、この構成であれば、第1袋状体の少なくとも外側面と第2袋状体の少なくとも内側面とが熱融着可能な熱可塑性樹脂から構成されているので、第2袋状体内に第1袋状体に収納されたシート状食品と主食品と気体とを、第2袋状体の開口を加熱して熱融着させるだけで完全密封状態に収納することができ、また、第1袋状体と第2袋状体とを熱融着するだけで固着することができるので、接着剤やその接着剤がシート状食品及び主食品に付着しないように接着剤を第1袋状体の外側又は第2袋状体の内側の所定の位置に塗布して両袋状体を固着させるといった特別な手段を必要とせず、所定の箇所を加熱するだけで第1袋状体の一部と第2袋状体の一部とを固着することができる。
本発明の第特徴は、第〜第特徴構成のいずれか1つの特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記第1袋状体が、シート状食品を収納した状態で2つの分離部を部分的に固着することで形成されている点にある。
つまり、この構成であれば、第1袋状体にシート状食品を収納した状態で2つの分離部を固着することで、シート状食品が露出することなく、第1袋状体内に収納された状態を維持することができ、また、2つの分離部の固着を部分的にしてあるので、第1袋状体の分離の妨げになることなく、第2袋状体の開封操作に伴って第1袋状体も容易に分離することができる。
本発明の第特徴は、第1〜第特徴構成のいずれか1つの特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記第1袋状体が、シート状食品を収納し、かつ、主食品を包んだ状態で、主食品に接する側の第1袋状体の内側面どうしを部分的に固着してある点にある。
つまり、この構成であれば、シート状食品を収納した第1袋状体で主食品を包んだときに主食品と接当する第1袋状体の内側面どうしを部分的に固着することで、第1袋状体に収納されたシート状食品に対する主食品の位置を所望の位置から移動することなく配置させることができるので、包装部材を開封し第1袋状体をシート状食品及び主食品から分離させるだけで、容易かつ迅速にシート状食品を主食品に対し最も好ましい所望位置に巻き付けた食時形態にすることができる。
本発明の第特徴は、第1〜第特徴構成のいずれか1つの特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記第2袋状体内に封入した気体の圧力上昇のために、第2袋状体の前後で相対向する内側面どうしの一部を貼着してある点にある。
つまり、この構成であれば、第2袋状体の前後で相対向する内側面どうしの一部を貼着して第2袋状体内の封入気体の圧力を上昇させることで、密封状態で高圧の気体が封入された状態となるため、外部から多少圧力がかかっても第2袋状体内の主食品が押し潰れたりすることがなく、また、例えば、主食品がおにぎりで、封入気体が空気であると、第2袋状体内に収納されたおにぎりの米粒間の隙間を確実に維持することができるので、より一層空気含有率の高い、ふっくらとした状態のおにぎりを消費者に提供することができる。
図1〜図7は、本発明の実施形態である包装部材Pを用いた食品を示し、1はシート状食品であるシート状の海苔2を収納する熱融着可能な熱可塑性のポリエステルフィルムからなる第1袋状体で、左右に分離可能な分離部1A,1Bから構成されており、それら両分離部1A,1Bが1枚の海苔2を収納した状態で、それら分離部1A,1Bどうしが重合する両分離部1A,1Bの中央上下端部分をスポット加熱して部分的に熱融着することで、両分離部1A,1Bを固着して海苔2を収納した第1袋状体1を形成している。
H1は第1袋状体1の両分離部1A.1Bをスポット加熱して形成した第1熱融着部分である。
第1袋状体1は、海苔2を収納した状態で主食品として三角形状のおにぎり3を側面視Uの字形状に包み、おにぎり3の周囲において、第1袋状体1の内側面1aどうしを重合させた状態で、その重合部分における2箇所をスポット加熱して熱融着することにより、おにぎり3と接する第1袋状体1の内側面1aどうしを部分的に固着してあって、これら第2熱融着部分H2により、海苔2を収納した第1袋状体1とおにぎり3との相対移動を抑制することができるので、第1袋状体1を分離させたとき、自動的に海苔2がおにぎり3に対して最も好ましい所望位置に巻き付いた形態となる。
4はおにぎり3を包んだ海苔2を収納している第1袋状体1を気体である空気Aと共に完全密封状態で収納する第2袋状体で、側面視Uの字形状におにぎり3を包んでいる第1袋状体1は、側面視Uの字形状の曲がり部分が第2袋状体4の下部に対応するように収納されている。
第2袋状体4は、内側面が熱融着可能な熱可塑性のポリエステルフィルム4aで、外側面が熱融着可能な熱可塑性のレーヨン繊維からなる薄状の不織布4bであるラミネートフィルムから形成されている。
第2袋状体4は、筒状の包装フィルムの上側開口と下側開口とを熱融着で封着して形成されており、その熱融着による上下両開口を封着することで、帯状の上方側端部5aと下方側端部5bとが形成されている。
そして、第2袋状体4の下方側端部5bの端縁には、第2袋状体4を引き裂いて開封するための切込み6が形成されている。
Sは海苔2を収納した第1袋状体1とおにぎり3とを空気Aと共に収納する第2袋状体4の食品収納空間で、食品収納空間Sと上方側端部5aとの間には、第2袋状体4を熱融着にて封着した後に、食品収納空間S内の空気Aの圧力を上昇させるために、第2袋状体4において相対向する内側面4aどうしを熱融着した熱融着部7が設けられている。
つまり、第2袋状体4に熱融着部7を設けることにより、密封状態にある第2袋状体4の食品収納空間Sが小さくなるので、第2袋状体4内に封入されている空気Aの圧力を上昇させることができる。
なお、食品収納空間における空気圧は、1,014hPa〜3,039hPaの範囲内に維持されるように設定されており、好ましくは1,621hPa〜2,228hPaの範囲内の空気圧で封入される。
これによって、第2袋状体4内に収納されたおにぎり3の米粒間の隙間を確実に維持することができるので、より一層空気含有率の高い、ふっくらとした状態のおにぎり3を消費者に提供することができる。
8は第2袋状体4を自立可能にする広幅底部で、第2袋状体4の後面側(筒状の包装フィルムにおける上下方向に沿った帯状の融着片Qを有する面)に折り曲げられた下方側端部5bと、その下方側端部5bとそれに連続する側面部4c,4dの一部とを重合状態で折り畳んだ重合部分Mとから形成されていて、第2袋状体4の両側面部4c,4dの下端に形成されるそれら重合部分Mの下方側端部5bと側面部4c,4dとの間に、海苔2を収納し側面視Uの字形状におにぎり3を包んでいる第1袋状体1を構成する各分離部1A,1Bの曲がり部分の外側部Dを折り込んだ状態で、熱融着により固着されている。
すなわち、この熱融着した重合部分Mにおいて、第1袋状体の分離部と第2袋状体の分離部とが固着されている構成となっている。
そして、重合部分Mは第2袋状体4の開封操作における開封操作部として機能し、第2袋状体4の下方側端部5bに形成されている切込み6から引き裂くことで、下方側端部5bを切り、その後、両重合部分Mを分離させる方向(左右方向)に引くことで、第2袋状体4が引き裂き開封され、第2袋状体4の分離部4A,4Bが分離するのに伴って、第1袋状体1の両分離部1A,1Bを固着している第1熱融着部分H1自体の破断又は剪断、若しくは、第1熱融着部H1周囲のフィルムの破断により、第1熱融着部分H1による固着機能が解除され、第1袋状体1は各分離部1A,1Bに分離して、第1袋状体1に収納されていた海苔2とその第1袋状体1に包まれていたおにぎり3とから離脱する。
すなわち、第2袋状体4の開封操作において、開封操作部である重合部分Mを左右方向に引き、第2袋状体4の分離部4A,4Bを左右方向に分離開封することで、その重合部分Mに折り込まれている第1袋状体1の分離部1A,1Bの曲がり部分の外側部Dが左右方向に引っ張られて、収納していた海苔2及び側面視Uの字形状に包んでいたおにぎり3から離脱することで、容易でかつ迅速におにぎり3に海苔2を巻き付けた食時形態にすることができ、更に、おにぎり3を包んだ第1袋状体1の遊端部どうしを重合させた状態でその重合部分における2箇所をスポット加熱して熱融着してあるので、開封したときに海苔2がおにぎり3に対し最も好ましい所望位置に巻き付けた形態にすることができる。
以上、この構成にすれば、空気Aを第2袋状体内に完全密封状態で封入してあるので、おにぎり3の米粒間の隙間を維持した空気含有率の高い状態のまま包装することができるので、ふっくらとした状態のおにぎり3にすることができるとともに、海苔2及びおにぎり3と共に空気Aを密封状態で収納している第2袋状体4内において、第1袋状体1で海苔2を収納する二重袋構造にすることで、海苔2とおにぎり3とが直に接触することを防止して、おにぎり3から海苔2に湿気が移ることを抑止し、また、海苔2を第1袋状体1に収納してあるので、密封されている第2袋状体4内に充満するおにぎり3からの湿気による海苔2の吸湿を効果的に抑制することができ、より確実に海苔2を乾燥した状態に保つことができる。
そして、第2袋状体4の下方側端部5bが広幅底部8と重合して広幅底部8に強度を付与し、空気Aを封入した状態で海苔2を収納した第1袋状体1に包まれたおにぎり3を収納しても型崩れしたりすることなく、包装部材を自立させることができる。
また、その広幅底部8を形成し、かつ、第2袋状体を開封するための開封操作部である第2袋状体4の重合部分Mが、側面視Uの字形状におにぎり3を包んでいる第1袋状体1を構成する各分離部1A,1Bの曲がり部分の外側部Dを折り込んだ状態で、熱融着により固着されているので、切込み6から第2袋状体4を切り込んだ後、重合部分Mを左右方向に引っ張ることで、第2袋状体4の開封操作と共に第1袋状体1が、収納していた海苔2及び包んでいたおにぎり3から離脱するので、容易でかつ迅速におにぎり3に海苔2を巻き付けた食時形態にすることができる。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を列記する。
上記実施形態では、包装部材で包むシート状食品を海苔2、主食品をおにぎり3としたが、これに限るものではなく、例えば、シート状食品がチーズで、主食品がパンであるように、種々の食品であってもよい。
また、主食品であるおにぎり3の形状を三角形状にしてあったが、これに限るものではなく、主食品は種々の形状であってもよい。
上記実施形態では、第1袋状体1において、第1袋状体1を構成する熱可塑性のポリエステルフィルムからなる両分離部1A,1Bが重合する左右方向の中央上下端部をスポット加熱して熱融着した第1熱融着部分H1を設けて、両分離部1A,1Bを固着したが、その固着方法としては熱融着に限るものではなく、また、これら両分離部1A,1Bを固着しない構成であっても構わない。
そして、上記実施形態では、第1袋状体1の内側面1aどうしを重合させた状態でその重合部分における2箇所をスポット加熱して熱融着した第2熱融着部分H2を設けて、第1袋状体1内の海苔2がおにぎり3に対し所望位置に位置するように包んだ状態を維持する構成にしていたが、第2熱融着部分H2の位置や数はこれに限るものではなく、また、その固着方法としては熱融着に限るものではない。そしてまた、第1袋状体の内側面どうしを固着しない構成であってもよい。
上記実施形態では、包装部材Pを自立させるために第2袋状体4に広幅底部8を形成したが、広幅底部8を形成していないものであってもよい。
そして、第2袋状体3を封着、第2袋状体4の下方側端部5b及び側面部4c,4dを折り込んだ重合部分M固着、第1袋状体1の分離部1A,1Bどうしの固着における固着方法として熱融着を用いたがこれに限るものではなく、接着剤を用いて封着又は固着する構成であってもよい。
上記実施形態では、第1袋状体1の分離部1A,1Bと第2袋状体4の分離部4A,4Bとを固着するのに、第1袋状体1における分離部1A,1Bの曲がり部分の外側部Dを、第2袋状体4に形成された広幅底部8を構成する重合部分Mに折り込んだ状態で固着していたが、これに限るものではなく、種々の方法で固着してもよい。
上記実施形態では、第2袋状体内に封入した気体が空気Aであったが、気体は空気A以外にも窒素、二酸化炭素、酸素や窒素と二酸化炭素の混合ガス等の種々の気体を封入目的に応じて封入することができる。
上記実施形態では、第2袋状体3内の空気Aの圧力を上昇させるために、第2袋状体3の上方側封着端部4に連続する部位を熱融着して熱融着部7を形成したが、熱融着部7を形成しなくてもよい。
上記実施形態では、第2袋状体4を開封するための切込み6が第2袋状体4の下方側端部5bに形成されていたが、切込み6の形成位置はこれに限るものではなく、上方側端部5aに形成してもよい。
その場合、開封操作部を第2袋状体4の上方部分に別途設ける構成にするのが望ましい。
本発明の実施形態である包装部材で包装した食品を示す斜視図 正面図 iii−iii部分の拡大端面図 iv−ivの拡大端面図 底面図 第1袋状体の展開平面図 包装部材の開封操作時を示す斜視図
符号の説明
1 第1袋状体
1A 第1袋状体の分離部
1B 第1袋状体の分離部
1a 第1袋状体の内側面
2 シート状食品
3 主食品
4 第2袋状体
4A 第2袋状体の分離部
4B 第2袋状体の分離部
4a 第2袋状体の内側面
4b 第2袋状体の外側面
5b 下方側端部
6 切込み
8 広幅底部
A 気体
D 第1袋状体の分離部の一部
M 重合部分
P 包装部材

Claims (9)

  1. シート状食品を主食品に巻き付けて食す食品を包装する包装部材が、前記シート状食品を収納した状態で前記主食品を包む分離可能な第1袋状体と、シート状食品を収納した第1袋状体に包まれた主食品を気体と共に完全密封状態で封入して収納する第2袋状体とから構成されているとともに、前記包装部材の開封において、外側の第2袋状体の開封操作により、第1袋状体及び第2袋状体がそれぞれ2つの分離部に分離してシート状食品及び主食品から離脱する構成にしてあり、更に、前記第2袋状体の各分離部の少なくとも一部が、それに対応する前記第1袋状体の各分離部と固着されている食品用包装袋。
  2. 前記第2袋状体に、第2袋状体の後面側又は前面側に折り曲げられた下方側端部とそれに重合する状態で折り畳まれた第2袋状体の左右の側面部との重合部分を固着することで、前記包装部材を自立させるための広幅底部を形成してある請求項記載の食品用包装袋。
  3. 前記下方側端部と共に広幅底部を構成する前記重合部分が、第2袋状体に収納されている前記第1袋状体の各分離部の一部を折り込んだ状態で固着されている請求項記載の食品用包装袋。
  4. 前記重合部分が、前記第2袋状体を引き裂き開封するための開封操作部である請求項2又は3記載の食品用包装袋。
  5. 前記第2袋状体の下方側端部に、第2袋状体を上下方向に引き裂き開封するための切込みが形成されている請求項記載の食品用包装袋。
  6. 前記第1袋状体が少なくとも外側の合成樹脂層が熱融着可能な熱可塑性樹脂から構成されているフィルムから形成されているとともに、
    前記第2袋状体が少なくとも内側の合成樹脂層が熱融着可能な熱可塑性樹脂から構成されているフィルムから形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の食品用包装袋。
  7. 前記第1袋状体が、シート状食品を収納した状態で2つの分離部を部分的に固着することで形成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の食品用包装袋。
  8. 前記第1袋状体が、シート状食品を収納し、かつ、主食品を包んだ状態で、主食品に接する側の第1袋状体の内側面どうしを部分的に固着してある請求項1〜7のいずれか1項に記載の食品用包装袋。
  9. 前記第2袋状体内に封入した気体の圧力上昇のために、第2袋状体の前後で相対向する内側面どうしの一部を貼着してある請求項1〜8記載の食品用包装袋。
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JP2000210038A (ja) * 1999-01-20 2000-08-02 Suzumo Machinery Co Ltd 手巻寿司または手巻寿司巻包体の包装袋

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