JP3981742B2 - 包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、被包装物を収納して包装する包装袋、及び、被包装物である食材を包装して製造する包装食材の製造方法に関する。
従来の自立可能な包装袋は、ラミネートフィルムである帯状の包装フィルムを、内側面状部どうしが相対向する形態で逆T字型に折り曲げて、重合状態にある包装フィルムの周縁部を熱融着して広幅底面部と直立部とを形成し、被包装物が密封状態で収納されるようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001―23380
しかしながら、従来の自立可能な包装袋であると、内側面状部どうしが相対向する形態で逆T字型に折り曲げられて重合する包装フィルムの周縁部を熱融着しているだけなので、被包装物を収納するのに、気体を封入した状態で密封すると、広幅底面部の非融着部分に気体が移動してしまうので、被包装物の収納形態及び収納位置が変わったり、被包装物の荷重により逆T字型に自立可能に形成された包装フィルムの形状が変形して型崩れしまったりして、所期の形状(すなわち、自立可能な形状)の包装袋にするのが困難になってしまう。
また、この従来例のように、1枚の包装フィルムを内側面状部どうしが相対向する形態で逆T字型に折り曲げて熱融着するには、特殊な装置が必要であり、設備コストが大きく嵩む恐れがあった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な改良をもって上記問題を効果的に解消する点にある。
被包装物を収納した筒状の包装フィルムの上下両側の開口端部を、気体を封入した状態で密封して袋状にするとともに、
密封状態の袋状体となった包装フィルムのうち、後面側又は前面側に折り曲げられた下方側の封着端部と、それに重合する状態で折り畳まれた左右の側面フィルム部との重合部分を固着して自立させるための広幅底部を構成してもよい。
つまり、この構成であれば、包装フィルムの後面側又は前面側に折り曲げられた下方側封着端部と、それに重合する状態で折り畳まれた左右の側面フィルム部との重合部分を固着して広幅底部を形成してあるので、包装フィルムの下方側封着端部が広幅底部と重合して広幅底部に強度(剛性)を付与し、従来の包装袋と異なり、気体を封入した状態で被包装物を収納しても型崩れすることなく、自立可能な包装袋にすることができる。
また逆に、気体を封入した状態であっても自立可能な包装袋にできるので、例えば、被包装物が食材のおにぎりであっても、米粒間の隙間を維持したまま包装することができるので、ふっくらとした状態のおにぎりにすることができる。
しかも、従来の包装袋のように、被包装物を収納するのと広幅底部を形成するのとを同時に行わず、広幅底部を形成する前段階において被包装物を密封包装してあるので、外部から包装フィルム内部に雑菌が入ったりすることを極力抑制でき、被包装物が食材であっても衛生面において安全なものにすることができる。
更に、封入気体を窒素や二酸化炭素又は窒素と二酸化炭素の混合ガス等の不活性ガスにしておけば、密封状態となった袋状体の包装フィルム内における好気性菌やカビ等の発生の防止、酸化及び変退色防止、香気保存等が一層良好となり、衛生面においてより安全性の高いものにすることができる。
そして更に、従来の包装袋を製造するのに比べ、特殊な装置を必要しないので、設備コストが大きく高騰化することもない。
また、前記包装フィルムが、少なくとも表裏の合成樹脂層が熱融着可能な熱可塑性樹脂から構成されているラミネートフィルムで形成されているとともに、
前記袋状体の包装フィルムの上下両側の開口端部を封着した封着端部、及び、広幅底部を構成するために固着してある下方側封着端部と側面フィルム部との重合部分が熱融着手段によって熱融着されていてもよい。
つまり、この構成であれば、包装フィルムが表裏の合成樹脂層が熱融着可能なラミネートフィルムで形成されているので、袋状体の包装フィルムの上下両側の開口端部を熱融着により封着して封着端部を形成し、更に、袋状体の包装フィルムを自立させるための広幅底部を形成するのに、下方側封着端部と側面フィルム部との重合部分の固着も熱融着によって固着する構成にしてあるので、別途接着剤(例えば、ホットメルト接着剤等)を必要とせず、よって、接着剤を包装フィルムの所定位置に塗布する工程も省くことができるので、全体として製作コストを低廉化することができる。
また、上下両側の開口端部を密封し袋状体にした前記包装フィルムに収納されている被包装物の周囲において、封入気体の圧力上昇のために、包装フィルムの被包装物収納空間を挟んで前後で相対向するフィルムどうしの一部を熱融着してもよい。
つまり、この構成であれば、包装フィルムの被包装物収納空間を挟んで前後で相対向するフィルムどうしの一部を熱融着して封入気体の圧力を上昇させることで、密封状態で高圧の気体が封入されているため、外部から多少圧力がかかっても袋状体の包装フィルム内の被包装物が押し潰れたりすることがなく、例えば、被包装物が食材のおにぎりであっても、確実に米粒間の隙間を維持したまま包装することができ、かつ、より一層ふっくらとした状態のおにぎりにすることができる。
また、前記封入気体の圧力上昇のための熱融着部が、熱融着で封着した包装フィルムの上方側封着端部に連続する状態で形成されていてもよい。
つまり、この構成であれば、封入気体の圧力上昇のための熱融着部を包装フィルムの上方側に形成することで、被包装物と気体とを袋状体の包装フィルムの下方に集中させることができ、これによって、全体として包装フィルムの重心をフィルム下方に置くことができるので、安定した状態で袋状体の包装フィルムを自立させることができる。
また、封入気体の圧力上昇のための熱融着部を上方側封着端部と連続する状態(すなわち、一体的)に形成することで、包装袋としての外観が全体として整った形状にすることができる。
また、前記上方側封着端部に、包装フィルムを上下方向で引き裂き操作するための切込み部が形成されているとともに、
この切込み部と被包装物収納空間との間における引き裂き予定箇所の熱融着幅が、他の部位の熱融着幅よりも小に構成されていてもよい。
つまり、この構成であれば、切込み部から被包装物収納空間までの熱融着幅(すなわち、包装フィルムが二重に重なっている部分)を小さくしてあるので、楽に引き裂き操作ができ、容易にかつ迅速に袋状体の包装フィルムを開封することができる。
また、開封時において、包装フィルム内の被包装物が取り出し可能な状態になる前に、被包装物収納空間の気体が脱気して、被包装物と包装フィルムとの間が接触した状態になるので、開封する際に被包装物が不意に包装フィルムから脱落することを良好に抑制することができる。
また、前記袋状体の包装フィルムの熱融着箇所の一部で、かつ、被包装物収納空間と外部とにわたる部位に、被包装物収納空間の気体が加熱によって一定以上に上昇したとき剥離して脱気通路を現出する脆弱融着部が形成されていてもよい。
つまり、この構成であれば、例えば、被包装物である加熱を要する食材をマイクロウェーブ等で加熱する場合であっても、加熱により膨張する袋状体の包装フィルムの被包装収納空間の気体が、その加熱により剥離した脆弱融着部に現出した脱気通路から排出されるので、人為的作業により脱気通路を形成せずに袋状体で気体を密封してある状態の包装フィルムを破裂させることなく、加熱することができる。
なお、脆弱融着部は、加熱により膨張した気体の圧力により剥離する構成のもの、又は、加熱により融着力が弱まって剥離する構成のもののいずれの構成のものであってもよい。
また、被包装物であるおにぎり等の食材を袋状体の包装フィルム内に収納してある包装食材の製造方法において、
表裏の合成樹脂層が熱融着可能な熱可塑性樹脂から構成されているラミネートフィルムからなる筒状の包装フィルムの上下両側の開口端部を、第1熱融着手段で熱融着して食材と共に気体を密封状態で封入し、
前記第1熱融着手段による熱融着により袋状体となった包装フィルムの下方側封着端部を後面側又は前面側に折り曲げるとともに、包装フィルムの左右の側面フィルム部を横押し整形して、後面側又は前面側に折り曲げられた包装フィルムの下方側封着端部と、それに連続する側面フィルム部の一部とを重合状態に折り畳み、その重合部分を第2熱融着手段で熱融着して広幅底部を形成するようにしてもよい。
つまり、この方法であれば、一旦、袋状体の包装フィルムで食材と気体とを密封状態で封入した後に自立可能にするための広幅底部を形成するので、被包装物を収納するのと広幅底部を形成するのとを同時に行う場合と比較して、広幅底部形成時において外部から包装フィルム内部に雑菌が入ることを防止でき、よって、被包装物が食材であっても衛生面において安全なものにすることができる。
また、包装フィルムとして熱融着可能なラミネートフィルムを使用しているので、接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)を用いずに挟扼加熱するだけで、包装フィルムに封着や固着等を施すことができる。
そして、1枚の包装フィルムを内側面状部どうしが相対向する形態で逆T字型に折り曲げて熱融着して、自立可能な包装袋に食材を収納した包装食材を製造する従来の方法に比べて、包装フィルムを内側面状部どうしが相対向する形態で逆T字型に折り曲げる特殊装置を必要としないので、設備コストを大きく高騰化することがない。
また、前記袋状体の包装フィルムに、前記広幅底部を形成した後、袋状体の包装フィルム内の封入気体の圧力を上昇させるために、包装フィルムの食材収納空間を挟んで前後で相対向するフィルムどうしの一部で、かつ、包装フィルムの上方側封着端部に連続する部位を第3熱融着手段で熱融着するようにしてもよい。
つまり、この方法であれば、封入気体の圧力上昇のために袋状体の包装フィルムの一部を熱融着することで、食材と気体とを袋状体の包装フィルムの下方に集中させることができ、これによって、全体として包装フィルムの重心をフィルム下方に置くことができるので、安定した状態で自立する包装食材を製造することができる。
また、封入気体の圧力上昇のための熱融着部を上方側封着端部と連続する部位(すなわち、一体的)に形成することで、外観が全体として整った包装食材にすることができる。
〔1〕本発明の第1特徴構成は、包装袋に係り、その特徴は、
固形状の被包装物を収納した筒状の包装フィルムの上下両側の開口端部を、気体を封入した状態で密封して袋状に構成するとともに、密封状態の袋状体となった包装フィルムを自立させるための広幅底部を形成してある包装袋であって、
前記広幅底部は、下方側の封着端部の先端が前面フィルム部の立ち上がり端部の内側面よりも前方側又は後面フィルム部の立ち上がり端部の内側面よりも後方側に位置する状態で前方側又は後方側に折り曲げられた包装フィルムの下方部と、それに重合する状態で折り畳まれた左右の側面フィルム部との重合部分を固着して構成されている点にある。
〔2〕本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記包装フィルムの下方部は、下方側の封着端部の先端が前記包装フィルムの被包装物収納空間の最前部よりも前方側又は被包装物収納空間の最後部よりも後方側に位置する状態で前方側又は後方側に折り曲げられている点にある。
〔3〕本発明の第3特徴構成は、包装袋に係り、その特徴は、
被包装物を収納した筒状の包装フィルムの上下両側の開口端部を、気体を封入した状態での熱融着により密封して袋状に構成するとともに、密封状態の袋状体となった包装フィルムを自立させるための広幅底部を形成してある包装袋であって、
前記袋状体の包装フィルムにおける上方側の封着端部には、被包装物収納空間の気体が加熱によって一定以上に上昇したとき剥離して脱気通路を現出する脆弱融着部が被包装物収納空間と外部とにわたる状態で形成されているとともに、その脆弱融着部には、前記包装フィルムを上下方向で引き裂き操作するための切込み部が形成されている点にある。
〔4〕本発明の第4特徴構成は、第3特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記包装フィルムに封入する封入気体の圧力上昇のための熱融着部が、包装フィルムに収納されている被包装物の周囲において、包装フィルムの被包装物収納空間を挟んで前後で相対向するフィルムどうしの一部を上方側の封着端部に連続する状態で熱融着して形成されている点にある。
図1〜図3は、本発明の実施形態であ包装袋を用いた包装食材PFを示し、1は筒状に形成された包装フィルム、2は被包装物として包装フィルム1に収納される食材である固形状のおにぎりであり、包装フィルム1は、裏側の内側面状部3aが熱融着可能なポリエステルフィルムで、表側の外側面状部3bが熱融着可能なレーヨン繊維からなる薄状の不織布であるラミネートフィルムから形成されている。
筒状の包装フィルム1は、その上下両側の開口が熱融着により封着したおにぎり2と封入気体である空気Aと共に密封状態で収納する袋状体1Aに形成されており、4は袋状体1Aの上側開口を熱融着により封着して形成された帯状の上方側封着端部、5は袋状体1Aの下側開口を熱融着により封着して形成された帯状の下方側封着端部であり、袋状体1Aの上端縁には、正面視における右側端の近傍位置に袋状体1Aを引き裂いて開封するための切込み部6が形成されている。
Sはおにぎり2と空気Aを収納する被包装物収納空間である食材収納空間で、食材収納空間Sと上方側封着端部4との間には、袋状体1Aに密封した後に、食材収納空間S内の空気Aの圧力を上昇させるために、袋状体1Aの包装フィルムの相対向する内側面状部3aを熱融着した熱融着部7が設けられている。
つまり、袋状体1Aに熱融着部7を設けることにより、袋状体1Aの密封状態になっている食材収納空間Sが小さくなるので、袋状体1A内に封入されている空気Aの圧力を上昇させることができる。
8は切込み部6の下方で、食材収納空間Sからその上方の熱融着部7に突出する形態で形成された気体脱気部で、この気体脱気部8により気体脱気部8の先端と切込み部6との間の熱融着部7a(すなわち、引き裂き予定箇所である熱融着部)の幅が他の熱融着部7の幅よりも小になるので、袋状体1Aを簡単に引き裂き開封することができる。
そして、熱融着部7のうち、開封時において上方側封着端部4の引き裂き予定の封着部分9と熱融着部7の引き裂き予定の熱融着部分7aとが脱気通路Exを現出する脆弱融着部10となっていて、マイクロウェーブ等による加熱によって袋状体の食材収納空間Sの空気Aが一定以上に温度上昇したとき、図4に示すように、食材収納空間Sの空気Aの膨張により脆弱融着部10の融着が剥離されて脱気通路Exを現出する。
11は袋状体1Aを自立可能にする広幅底部であり、この広幅底部11は、図2に示すように、下方側封着端部5の先端が、後面フィルム部(筒状の包装フィルム1における上下方向に沿った帯状の融着片Dを有するフィルム部)の立ち上がり端部(つまり、広幅底部11を形成した状態における広幅底部11に対する接続端部)の内側面よりも前方側(詳しくは、食材収納空間Sの最後部よりも前方側)に位置する状態で後方側(後面フィルム部の側)に折り曲げられた包装フィルム下方部(つまり、下方側封着端部5を含む包装フィルム1の下方部分)と、その包装フィルム下方部に重合する状態で折り畳まれた左右の側面フィルム部1aとの重合部分Pを熱融着により固着して構成されている。
以上、この構成にすれば、袋状体1Aの下方側封着端部5が広幅底部11と重合して広幅底部11に強度を付与し、空気Aを封入した状態でおにぎり2を収納しても型崩れすることなく、自立することができる。
また、空気Aを封入してあるので、おにぎり2の米粒間の隙間を維持したまま包装することができるので、ふっくらとした状態のおにぎり2にすることができる。
図5に基づいて、おにぎり2を袋状体1Aに収納した包装食材PFの製造方法について説明する。
第1熱融着手段12において、ヒートシーラー12Aにより、筒状の包装フィルム1の上下両側の開口を、おにぎり2と共に空気Aを収納した状態で加熱しながら挟扼して熱融着することで、その熱融着により形成された袋状体1A内におにぎり2と空気Aを密封収納する。
第1熱融着手段12において、図6に示すように、封着する開口端部のうち切込み部6が形成されている部分に対応するヒートシーラー12Aの部分が他の部分(高温部分Hh)よりもやや低温になっていて、その低温部分Lhよって、マイクロウェーブ等による加熱によって袋状体1A内の空気Aが一定以上に温度上昇した時にその空気Aの膨張により融着が剥離されて脱気通路Exを現出する脆弱融着部10となる引き裂き予定の封着部分9が形成される。
次に、第2熱融着手段13において、おにぎり2と空気Aを収納した袋状体1Aを、袋状体1Aの下方側封着端部5を袋状体1Aの後面側に折り曲げると共に起立した状態にし、その起立状態にある袋状体1Aをその左右幅方向の両側から整形手段13Bにより横押し整形した後、前記包装フィルム下方部とその包装フィルム下方部に連続する側面フィルム部1bの重合部分Pとを、第2熱融着手段13のヒートシーラー13Aで上下方向から加熱しながら挟扼し、その重合部分Pの外側面状部3bどうしを熱融着することで広幅底部11を形成する。
そして次に、第3熱融着手段14において、ヒートシーラー14Aにより袋状体1Aの上方側封着端部4に連続する部位を、袋状体1Aの前後方向から加熱しながら挟扼し熱融着させて熱融着部7にすることで、食材収納空間Sを小さくして袋状体1A内の空気Aの圧力を上昇させる。
第3熱融着部7のヒートシーラー14Aは、図5及び図7に示すように、ヒートシーラー14Aの下側縁の一部を切り欠いて切欠き部分14aを形成し、熱融着部7においてその一部を熱融着しないようにすることで、袋状体1Aの上端縁に形成された切込み部6から食材収納空間Sまで熱融着部7の幅を小さくし袋状体1Aを引き裂き開封を容易にする気体脱気部8を形成する。
また、ヒートシーラー14Aの切欠き部分14aの上方部分が他の部分(高温部分Hh)よりもやや低温の低温部分Lhになっていて、その低温部分Lhよって、マイクロウェーブ等による加熱によって袋状体1A内の空気Aが一定以上に温度上昇した時にその空気Aの膨張により融着が剥離されて脱気通路Exを現出する脆弱融着部10となる引き裂き予定の熱融着部分7aが形成される。
つまり、この方法であれば、おにぎり2を密封状態で収納した後の袋状体1Aであっても、自立可能なものにすることができ、また、広幅底部11を形成する第2熱融着手段13の前の第1熱融着手段12においておにぎり2を密封包装するので、外部から袋状体1A内に雑菌が入ったりすることを極力抑制でき、衛生面において安全なものにすることができる。
更に、袋状体1A内に空気Aを封入し、かつ、その空気Aの圧力を上昇させてあるので、米粒間に充分な空気Aを保有したふっくらしたおにぎり2を収納した包装食材PFを製造することができる。
そしてまた、この方法であれば、従来から使用してある熱融着手段12,13,14による熱融着位置、熱融着手段12,13,14のヒートシーラー12A,13A,14Aの加熱形態やヒートシーラー12A,13A,14Aの形状を変更するだけで済むので、複雑な折り曲げ作業を実行させるための特殊装置を必要とせず、設備コストを高騰化させることがない。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を列記する。
上記実施形態では、筒状の包装フィルム1に、表裏の合成樹脂層(すなわち、内側面状部3aと外側面状部3b)が熱融着可能な熱可塑性樹脂から構成されているラミネートフィルムで形成されているが、本発明の包装フィルム1はこれに限るものではなく、別の構成のものであってもよい。
そして、包装フィルム1を袋状体1Aにするのに、包装フィルム1の上下両側の開口端部を熱融着して封着したがこれに限るものではなく、接着剤を用いて封着する構成であってもよい。
また同様に、広幅底部11を形成するにおいても、包装フィルム下方部と、その包装フィルム下方部と重合する左右の側面フィルム部1bとの重合部分Pを熱融着によって固着したが、重合部分Pにおける固着方法も熱融着に限るものではない。
上記実施形態では、被包装物として、食材であるおにぎり2を収納したが、被包装物は食材に限るものではなく、種々の物品を収納することができる。
また、おにぎり2と共に封入した封入気体が空気Aであったが、封入気体は空気A以外にも窒素、二酸化炭素、酸素や窒素と二酸化炭素の混合ガス等の種々の気体を被包装物に対する封入目的に応じて封入することができる。
上記実施形態では、袋状体1A内の空気Aの圧力を上昇させるために、袋状体1Aの上方側封着端部4に連続する部位を熱融着して熱融着部7を形成したが、熱融着部7の位置はこれに限るものではない。
上記実施形態では、袋状体1Aの上端縁に形成された切込み部6と食材収納空間Sとにわたる熱融着箇所の部位に脆弱融着部10を設けたが、脆弱融着部10を設けない構成にしてもよい。
上記実施形態では、第2熱融着手段13において、おにぎり2と空気Aを収納した袋状体1Aの包装フィルム下方部を袋状体1Aの後方側(後面フィルム部の側)に折り曲げたが、包装フィルム下方部の折り曲げは前方側(すなわち、食材収納空間Sを挟んで後面フィルム部に対向する前面フィルム部の側)であってもよく、また、袋状体1Aをその折り曲げと共に起立状態にしたが、起立状態にせずに次の熱融着を行なってもよい。
上記実施形態では、気体脱気部8を形成するのに、第3熱融着手段14のヒートシーラー14Aの形状を袋状体1Aの一部を熱融着しない形状にしたが、気体脱気部8形成するには他の構成のヒートシーラーであってもよく、例えば、気体脱気部8を形成する部分を加熱しない構成のヒートシーラーであってもよい。
本発明の実施形態である包装食材を示す斜視図 側面視断面図 正面図 加熱したときの包装食材の状態を示す斜視図 包装食材の製造方法を示す構造図 第1熱融着手段のヒートシーラーを示す図 第3熱融着手段のヒートシーラーを示す図
符号の説明
1 包装フィルム
1A 袋状体
1a 側面フィルム部
2 被包装物(食材)
4 上方側封着端部
5 下方側封着端部
6 切込み部
7 熱融着部
10 脆弱融着部
11 広幅底部
12 第1熱融着手段
13 第2熱融着手段
14 第3熱融着手段
A 封入気体
P 重合部分
S 被包装物収納空間(食材収納空間)

Claims (4)

  1. 固形状の被包装物を収納した筒状の包装フィルムの上下両側の開口端部を、気体を封入した状態で密封して袋状に構成するとともに、密封状態の袋状体となった包装フィルムを自立させるための広幅底部を形成してある包装袋であって、
    前記広幅底部は、下方側の封着端部の先端が前面フィルム部の立ち上がり端部の内側面よりも前方側又は後面フィルム部の立ち上がり端部の内側面よりも後方側に位置する状態で前方側又は後方側に折り曲げられた包装フィルムの下方部と、それに重合する状態で折り畳まれた左右の側面フィルム部との重合部分を固着して構成されている包装袋。
  2. 前記包装フィルムの下方部は、下方側の封着端部の先端が前記包装フィルムの被包装物収納空間の最前部よりも前方側又は被包装物収納空間の最後部よりも後方側に位置する状態で前方側又は後方側に折り曲げられている請求項1記載の包装袋。
  3. 被包装物を収納した筒状の包装フィルムの上下両側の開口端部を、気体を封入した状態での熱融着により密封して袋状に構成するとともに、密封状態の袋状体となった包装フィルムを自立させるための広幅底部を形成してある包装袋であって、
    前記袋状体の包装フィルムにおける上方側の封着端部には、被包装物収納空間の気体が加熱によって一定以上に上昇したとき剥離して脱気通路を現出する脆弱融着部が被包装物収納空間と外部とにわたる状態で形成されているとともに、その脆弱融着部には、前記包装フィルムを上下方向で引き裂き操作するための切込み部が形成されている包装袋。
  4. 前記包装フィルムに封入する封入気体の圧力上昇のための熱融着部が、包装フィルムに収納されている被包装物の周囲において、包装フィルムの被包装物収納空間を挟んで前後で相対向するフィルムどうしの一部を上方側の封着端部に連続する状態で熱融着して形成されている請求項3記載の包装袋。
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