JP4572159B2 - 高輝度圧縮回路、高輝度圧縮処理方法およびテレビジョンカメラ - Google Patents

高輝度圧縮回路、高輝度圧縮処理方法およびテレビジョンカメラ Download PDF

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Description

本発明は、3原色信号に対して高輝度圧縮処理を行う高輝度圧縮回路と高輝度圧縮処理方法、およびその回路または方法を使用するテレビジョンカメラに関する。
テレビジョンカメラに設けられたCCDなどの固体撮像素子から得られる3原色信号のダイナミックレンジは、通常、数百%程度までリニアな特性を有する。しかしながら、カメラから出力される映像信号の信号レベルは最大110%程度に規定されていることから、従来、所定レベルを超える高輝度部分に対して圧縮処理(高輝度圧縮処理)を施すことが行われている。
ところが、3原色の各信号に対して独立した圧縮処理を行うと、各信号処理に相関が存在しないため、色相が処理の前後で変化してしまうという問題が生じる。そこで、例えば特許文献1に記載されるように、3原色信号の中のいずれかが所定レベルを超えるとき、全ての信号に対して同時に圧縮処理を行うようにした技術が提案されている。
特開平10−257515号公報
映像信号は被写体の輝度が上がると飽和し、最終的には無色彩の白に収束する。上記した従来技術では、3原色の各信号に対して同時に圧縮処理を施すことにより、色相の変化を抑制することができるが、かかる処理は色の飽和度も保つように作用するため、被写体の輝度が高くなっても色の飽和度が小さくならない。即ち、従来技術では被写体の輝度が高くなっても色成分が残存するため、高輝度被写体の色が白に収束せず、不自然に見える場合があった。
従って、本発明の目的は上記した課題を解決し、高輝度圧縮処理の前後で色相に変化が生じるのを防止しつつ、高輝度被写体の色を自然に表現するようにした高輝度圧縮回路、高輝度圧縮処理方法およびテレビジョンカメラを提供することにある。
上記した課題を解決するため、本発明に係る高輝度圧縮回路にあっては、入力された3原色信号の中から信号レベルが最大である最大レベル信号を抽出する最大レベル信号抽出回路と、前記抽出された最大レベル信号が所定レベルを超えるときに前記最大レベル信号に対して圧縮処理を行う圧縮回路と、前記入力された3原色信号のそれぞれと前記抽出された最大レベル信号との差分を演算する第1の差分演算回路と、前記抽出された最大レベル信号の信号レベルに応じた圧縮係数を演算する圧縮係数演算回路と、前記演算された圧縮係数を用いて前記演算された差分のそれぞれに対して圧縮処理を行う差分圧縮回路と、前記圧縮処理された差分のそれぞれと前記圧縮処理された最大レベル信号との差分を演算し、演算結果を前記高輝度圧縮処理後の3原色信号として出力する第2の差分演算回路とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る高輝度圧縮処理方法にあっては、3原色信号の中で信号レベルが最大である最大レベル信号を抽出し、前記抽出した最大レベル信号が所定レベルを超えるとき、前記最大レベル信号を圧縮すると共に、残余の原色信号の信号レベルを調節し、前記3原色信号間の差分の比率を一定に保ちながら被写体の輝度に応じて前記差分の大きさを変更することを特徴とする。
また、本発明に係るテレビジョンカメラにあっては、上記した高輝度圧縮回路と、前記高輝度圧縮回路に入力される3原色信号を生成する3原色信号生成手段と、前記高輝度圧縮回路から出力される3原色信号を処理する信号処理回路とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るテレビジョンカメラにあっては、撮像光を色分解して得た3原色光を光電変換して3原色信号を生成し、前記生成した3原色信号に信号処理を施して出力するテレビジョンカメラにおいて、前記3原色信号の信号処理に上記した高輝度圧縮処理方法を使用することを特徴とする。
本発明に係る高輝度圧縮回路、高輝度圧縮処理方法およびテレビジョンカメラにあっては、3原色の各信号の差分の比率を一定に保ちつつ、被写体の輝度が高くなるに従って前記差分を減少させることができる。そのため、高輝度圧縮処理の前後で色相に変化が生じるのを防止することができると共に、被写体の輝度が高くなるに従って色の飽和度を減少させることができるため、高輝度被写体の色を自然に表現することができる。
以下、本発明に係る高輝度圧縮回路、高輝度圧縮処理方法およびテレビジョンカメラを実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るテレビジョンカメラの構成を表すブロック図である。尚、図1では、テレビジョンカメラの構成を映像信号処理に関する回路を中心に示している。
図1において、符号1はテレビジョンカメラを示し、符号2はテレビジョンカメラ1に取り付けられた撮像レンズを示す。テレビジョンカメラ1は、3原色信号生成手段として色分解プリズム3と3個のCCD4R,4G,4Bとを備える。即ち、この実施の形態に係るテレビジョンカメラ1は3板式カメラである。
撮像レンズ2から入射した被写体(図示せず)の撮像光は、色分解プリズム3でR(赤),G(緑),B(青)の3原色に色分解される。色分解プリズム3で色分解されたR,G,Bの各原色光は、CCD4R,4G,4BによってそれぞれR,G,Bの3原色信号(アナログ信号)に光電変換される。
CCD4R,4G,4Bから出力された3原色信号は、CDS(相関二重サンプリング)回路5で熱雑音や1/f雑音などが除去された後、プリアンプ回路6で増幅される。プリアンプ回路6から出力された3原色信号は、さらにAGC(自動利得制御)回路7で利得制御されて増幅された後、A/D変換回路8でデジタル信号に変換され、DSP(デジタル信号処理)回路9に入力される。DSP回路9では、入力した3原色信号の輪郭補正、ガンマ補正、高輝度圧縮、エンコードなどの処理が行われる。DSP回路9で上記各処理が施された3原色信号は、D/A変換回路10でアナログ信号に再変換され、図示しないVTRやモニタなどに出力される。このように、テレビジョンカメラ1は、撮像光を色分解して得た3原色光を光電変換して3原色信号を生成し、生成した3原色信号に信号処理を施して映像信号として出力する。
図2は、DSP回路9に設けられた高輝度圧縮回路の構成を表すブロック図である。 図示の高輝度圧縮回路11はDSP回路9の一部であり、入力された3原色信号に対して高輝度圧縮処理、具体的には、ニー圧縮処理とホワイトクリップ処理を行う。
ここで、図2の説明を続ける前に、高輝度圧縮回路11の動作の概要について説明する。
図3は、高輝度圧縮回路11で高輝度圧縮処理が施された3原色信号の信号レベルを表す図である。
以下の説明で使用する記号の意味を下記に示す。
K:ニーポイント(任意に設定)
W:ホワイトクリップレベル(任意に設定)
C:飽和度収束レベル(任意に設定)
L:3原色信号の中の最大レベル信号の信号レベル
X1,X2:L以外の原色信号の信号レベル
D1:L=KであるときのL−X1(即ち、K−X1)
D2:L=KであるときのL−X2(即ち、K−X2)
L´:ニー圧縮およびホワイトクリップ処理後のL
X1´,X2´: ニー圧縮およびホワイトクリップ処理後のX1,X2
D1´:L´−X1´
D2´:L´−X2´
図3に示すように、高輝度圧縮回路11に入力された3原色信号の中で信号レベルが最大である最大レベル信号は、ニーポイントK(所定レベル)を超えるとニー圧縮され、さらにニーポイントKよりも高いホワイトクリップレベルW(第2の所定レベル)を超えるとホワイトクリップ処理が施される。
このとき、最大レベル信号を除く残余の原色信号についてもなんらかの処理を施さないと、各信号間の差分の比率が変化し、色相が変化してしまう。また、色相の変化を防止するために単に差分の比率を一定に保ったのでは、被写体の輝度が上がっても色の飽和度が保たれ、色成分が残存するため、高輝度被写体の色が白に収束せず不自然に見える場合があった。
そこで、本発明に係る高輝度圧縮回路11にあっては、最大レベル信号がニーポイントKを超えるとき、最大レベル信号を圧縮すると共に、残余の原色信号の信号レベルX1,X2を調節し、3原色信号間の差分の比率を一定に保ちながら、被写体の輝度に応じて前記差分の大きさを変更する、具体的には、被写体の輝度が高いときほど前記差分を減少させるようにした。
上記の手法について詳説すると、被写体の輝度が高くなるに従って色を白に収束させるためには、高輝度圧縮処理が行われるL>Kの領域において、D1´,D2´を徐々に減少させる必要がある。つまり、各信号間の差分は、L=KであるときのD1とD2が最大値となる。D1´とD2´は、そのD1とD2を図4に示すように圧縮することで生成できるが、それにはLの大きさに比例した圧縮係数が必要となる。
そこで、圧縮係数の演算に使用するパラメータとして飽和度収束レベルCを設定し、下記の式1に従って圧縮係数Tを演算するようにした。
T=(C−L)/(C−K) ・・・式1
ただし、L>CであるときはT=0とする。
飽和度収束レベルCは、具体的には、3原色信号のレベルが増大して最終的に全ての信号が飽和するときの最大レベル信号の信号レベルである。即ち、3原色信号が飽和度収束レベルCに達すると、色の飽和度は0になる。
式1から明らかなように、圧縮係数TはLの関数であり、Lの変化に対してリニアに変化する。D1´とD2´は、それぞれ下記の式2と式3で表すことができる。
D1´=D1×T
=D1×(C−L)/(C−K) ・・・式2
D2´=D2×T
=D2×(C−L)/(C−K) ・・・式3
D1とD2の値は被写体に応じて変化するが、図3から理解できるように、D1とD2に関して以下の式が成立する。
D1:(L−X1)=K:L ・・・式4
即ち、
D1=K(L−X1)/L ・・・式5
上記した式2から、
D1´={K(L−X1)/L}×{(C−L)/(C−K)} ・・・式6
同様に、
D2:(L−X2)=K:L ・・・式7
即ち、
D2=K(L−X2)/L ・・・式8
上記した式3から、
D2´={K(L−X2)/L}×{(C−L)/(C−K)} ・・・式9
式6で求めたD1´と式9で求めたD2´の比率は、D1とD2のそれと等比になることから、X1´とX2´をそれぞれ下記の式10と式11から算出することで、高輝度圧縮処理の前後で色相が変化しない3原色信号を得ることができる。
X1´=L´−D1´ ・・・式10
X2´=L´−D2´ ・・・式11
以上を前提に、図2に示す高輝度圧縮回路11の構成について説明する。
図示の如く、高輝度圧縮回路11は最大レベル信号抽出回路12と、ニー圧縮回路13と、ホワイトクリップ回路14と、差分演算回路(第1の差分演算回路)15R,15G,15Bと、圧縮係数演算回路16と、差分圧縮回路17R,17G,17Bと、差分演算回路(第2の差分演算回路)18R,18G,18Bとを備える。差分演算回路15R,15G,15B、差分圧縮回路17R,17G,17B、および差分演算回路18R,18G,18Bは、3原色の各信号に対してそれぞれ設けられる。
最大レベル信号抽出回路12には、輪郭補正やガンマ補正が施された3原色信号Rin,Gin,Binが入力される。最大レベル信号抽出回路12は、入力された3原色信号Rin,Gin,Binの中で信号レベルが最大である最大レベル信号を抽出する。
抽出された最大レベル信号は、ニー圧縮回路13に入力される。ニー圧縮回路13は、最大レベル信号の信号レベルLがニーポイントKを超えるとき、最大レベル信号に対して圧縮処理(ニー圧縮)を行う。ニー圧縮回路13から出力された最大レベル信号Lkはホワイトクリップ回路14に入力され、そこでホワイトクリップレベルW(定格信号の例えば110%)を超える部分がクリップ処理される。
差分演算回路15R,15G,15Bには、それぞれ3原色信号Rin,Gin,Binが入力されると共に、最大レベル信号抽出回路12で抽出された最大レベル信号が入力される。また、図示は省略するが、差分演算回路15R,15G,15BにはニーポイントKが入力される。差分演算回路15R,15G,15Bは、入力された3原色信号と最大レベル信号との差分、具体的には、上記した式5や式8に従い、L=Kであるときの、3原色信号と最大レベル信号の差分を演算する。即ち、差分演算回路15R,15G,15Bは、最大レベル信号の信号レベルLから入力された3原色信号の信号レベルを減算し、よって得た値にニーポイントKを乗算し、よって得た値をさらにLで除すことにより、L=Kであるときの、3原色信号と最大レベル信号の差分を演算する。
以下では、Rinの信号レベルが上記したLに相当し(即ち、Rinが最大レベル信号であり)、Gin,Binの信号レベルがそれぞれX1,X2に相当する場合を例に挙げて説明する。
差分演算回路15Rには、3原色信号のうちRin(即ち、最大レベル信号)が入力されるため、その演算結果は0となる。一方、差分演算回路15G,15Bには、信号レベルがX1,X2に相当するGin,Binが入力されるため、それらの演算結果はそれぞれ上記したD1とD2に相当する値となる。
最大レベル信号抽出回路12で抽出された最大レベル信号は、さらに圧縮係数演算回路16にも入力される。圧縮係数演算回路16は、最大レベル信号の信号レベルLに応じた圧縮係数Tを演算する。
図5は、圧縮係数演算回路16の構成を表すブロック図である。図5に示すように、圧縮係数演算回路16は、差分演算回路16a,16bと、除算器16cとを備える。
差分演算回路16aは、最大レベル信号が入力されると共に、飽和度収束レベル記憶部20から飽和度収束レベルCが入力され、飽和度収束レベルCと最大レベル信号の信号レベルLの差分(C−L)を演算する。また、差分演算回路16bは、飽和度収束レベル記憶部20から飽和度収束レベルCが入力されると共に、ニーポイント記憶部21からニーポイントKが入力され、飽和度収束レベルCとニーポイントKの差分(C−K)を演算する。
差分演算回路16a,16bの演算結果は除算器16cに入力される。除算器16cは、上記した式1に従って圧縮係数Tを演算する。即ち、除算器16cは、差分演算回路16aの演算結果(C−L)を差分演算回路16bの演算結果(C−K)で除し、よって得た商を圧縮係数Tとして出力する。従って圧縮係数TはLの関数となり、Lの変化に対してリニアに変化する、具体的には、Lが大きくなるほどTの値が小さくなる。より具体的には、LがCに近づくほどTの値が小さくなり、LがCに一致したときにTは0となる。
図2の説明に戻ると、差分圧縮回路17R,17G,17Bには、それぞれ差分演算回路15R,15G,15Bの演算結果が入力されると共に、圧縮係数演算回路16で演算された圧縮係数Tが入力される。差分圧縮回路17R,17G,17Bは、圧縮係数Tを用い、差分演算回路15R,15G,15Bの演算結果に対して圧縮処理を行う、具体的には、上記した式2や式3に示したように、差分演算回路15R,15G,15Bの演算結果に圧縮係数Tを乗算する。
前述したように、差分演算回路15Rの出力は0であることから、差分圧縮回路17Rの出力も0になる。一方、差分演算回路15G,15Bの出力はそれぞれD1とD2に相当する値であることから、差分圧縮回路17G,17Bの出力はそれぞれ上記したD1´とD2´に相当する値となる。既述のように、圧縮係数TはLが大きくなるほど小さい値となることから、D1´とD2´もLが大きくなるほど小さい値となり、LがCに一致したときに0となる。
差分圧縮回路17R,17G,17Bの演算結果は、それぞれ差分演算回路18R,18G,18Bに入力される。また、差分演算回路18R,18G,18Bには、ホワイトクリップ回路14の出力も入力される。差分演算回路18R,18G,18Bは、上記した式10や式11に従い、ニー圧縮およびホワイトクリップ処理が施された最大レベル信号の信号レベルL´から差分圧縮回路17R,17G,17Bの演算結果を減算し、それらの差分を求める。差分演算回路18R,18G,18Bの演算結果は、それぞれ高輝度圧縮処理後の3原色信号Rout,Gout,Boutとして、高輝度圧縮回路11から出力される。高輝度圧縮回路11から出力された3原色信号Rout,Gout,Boutは、DSP9内のエンコーダ(図示せず)やD/A変換回路10などの信号処理回路に入力され、VTRやモニタに出力するための処理がさらに施される。
差分圧縮回路17Rの出力は0であることから、差分演算回路18Rの演算結果、即ちRoutの信号レベルは、L´となる。一方、差分演算回路18GにはD1´に相当する値が入力されるため、Goutの信号レベルは上記したX1´に相当する値となる。また、差分演算回路18BにはD2´に相当する値が入力されるため、Boutの信号レベルは上記したX2´に相当する値となる。上述したように、D1´とD2´(即ち、3原色信号Rout,Gout,Bout間の差分)は、Lが飽和度収束レベルCに近づくほど小さくなり、LがCに一致したときに0となることから、高輝度圧縮回路11から出力される映像信号は被写体の輝度が高くなるに従って色の飽和度が減少し、最終的には白に収束することになる。
また、高輝度圧縮処理後の3原色信号Rout,Gout,Bout間の差分であるD1´とD2´の比率は、処理前の3原色信号Rin,Gin,Bin間の差分であるD1とD2の比率に一致するため、高輝度圧縮処理の前後で色相に変化が生じることがない。
尚、図2においてホワイトクリップ回路14を備えない場合は、ホワイトクリップ回路14の出力の代わりにニー圧縮回路13の出力を差分演算回路18R,18G,18Bに入力し、ニー圧縮処理が施された最大レベル信号の信号レベルLkから差分圧縮回路17R,17G,17Bの演算結果を減算し、それらの差分を求めればよい。その場合、上記した例でいえば、高輝度圧縮処理後の3原色信号Rout,Gout,Boutの信号レベルはそれぞれLk,X1´,X2´となる。
以上のように、本発明に係る高輝度圧縮回路11にあっては、入力された3原色信号Rin,Gin,Binの中から信号レベルが最大である最大レベル信号を抽出する最大レベル信号抽出回路12と、抽出された最大レベル信号がニーポイントKを超えるときに前記最大レベル信号に対してニー圧縮処理を行うニー圧縮回路13と、前記入力された3原色信号のそれぞれと前記抽出された最大レベル信号との差分(より詳しくは、前記抽出された最大レベル信号がニーポイントKであるときの、前記入力された3原色信号のそれぞれと前記所定レベルとの差分)D1,D2を演算する差分演算回路15R,15G,15Bと、前記抽出された最大レベル信号の信号レベルLに応じた圧縮係数Tを演算する圧縮係数演算回路16と、前記演算された圧縮係数Tを用いて前記演算された差分D1,D2のそれぞれに対して圧縮処理を行う差分圧縮回路17R,17G,17Bと、前記圧縮処理された差分D1´,D2´のそれぞれと前記圧縮処理された最大レベル信号との差分Lk,X1´,X2´を演算し、演算結果を前記高輝度圧縮処理後の3原色信号Rout,Gout,Boutとして出力する差分演算回路18R,18G,18Bとを備えるように構成したので、3原色信号間の差分の比率を一定に保ちつつ、被写体の輝度が高くなるに従って前記差分を減少させることができる。そのため、高輝度圧縮処理の前後で色相に変化が生じるのを防止することができると共に、被写体の輝度が高くなるに従って色の飽和度が減少するため、高輝度被写体の色を自然に表現することができる。
また、前記圧縮係数演算回路16は、(C−L)/(C−K)で表される演算結果を前記圧縮係数Tとするように構成したので、被写体の輝度が高くなるに従って色の飽和度をより自然に減少させることができるため、高輝度被写体の色をより一層自然に表現することができる。
また、前記圧縮処理された最大レベル信号が前記ニーポイントKよりも高いホワイトクリップレベルWを超えるときに前記圧縮処理された最大レベル信号をクリップ処理するホワイトクリップ回路14を備えると共に、前記差分演算回路18R,18G,18Bは、前記圧縮処理された差分D1´,D2´のそれぞれと前記クリップ処理された最大レベル信号との差分L´,X1´,X2´を演算し、演算結果を前記高輝度圧縮処理後の3原色信号Rout,Gout,Boutとして出力するように構成したので、圧縮処理後の最大レベル信号に対してさらにクリップ処理を施した場合であっても、上記と同様の効果を得ることができる。
また、本発明に係る高輝度圧縮処理方法にあっては、3原色信号Rin,Gin,Binの中の最大レベル信号の信号レベルLがニーポイントKを超えるとき、最大レベル信号に対してニー圧縮処理を行うと共に、残余の原色信号の信号レベルX1,X2を調節し、3原色信号間の差分の比率(圧縮処理前の差分であるD1とD2の比率、および圧縮処理後の差分であるD1´とD2´の比率)を一定に保ちながら被写体の輝度に応じて前記差分(D1´とD2´)の大きさを変更する、より詳しくは、前記被写体の輝度が高いときほど減少させるように構成したので、高輝度圧縮処理の前後で色相に変化が生じるのを防止することができると共に、被写体の輝度が高くなるに従って色の飽和度が減少するため、高輝度被写体の色を自然に表現することができる。
また、本発明に係るテレビジョンカメラ1にあっては、上記した高輝度圧縮回路11および高輝度圧縮処理方法を使用するようにしたので、上記したのと同じ効果を得ることができる。
尚、本発明の実施の形態において、Rinの信号レベルがLに相当し、Gin,Binの信号レベルがそれぞれX1,X2に相当するものとして説明したが、各信号レベルの大小関係はそれに限定されるものではない。
また、図1に示したテレビジョンカメラ1の構成は例示であり、高輝度圧縮回路11を除く各構成はカメラの用途や仕様に応じて適宜変更しても良い。
本発明に係るテレビジョンカメラの構成を表すブロック図である。 図1に示すDSP回路に設けられた高輝度圧縮回路の構成を表すブロック図である。 図2に示す高輝度圧縮回路で高輝度圧縮処理が施された3原色信号の信号レベルを表す図である。 図2に示す高輝度圧縮回路に入力された3原色信号間の差分を表す図である。 図2に示す圧縮係数演算回路の構成を表すブロック図である。
符号の説明
1:テレビジョンカメラ、 3:色分解プリズム(3原色信号生成手段)、 4R,4G,4B:CCD(3原色信号生成手段)、 10:D/A変換回路(信号処理回路)、 11:高輝度圧縮回路、 12:最大レベル信号抽出回路、 13:ニー圧縮回路(圧縮回路)、 14:ホワイトクリップ回路(クリップ回路)、 15R,15G,15B:差分演算回路(第1の差分演算回路)、 16:圧縮係数演算回路、 17R,17G,17B:差分圧縮回路、 18R,18G,18B:差分演算回路(第2の差分演算回路)

Claims (5)

  1. 入力された3原色信号に対して高輝度圧縮処理を行う高輝度圧縮回路において、
    前記入力された3原色信号の中から信号レベルが最大である最大レベル信号を抽出する最大レベル信号抽出回路と、
    前記抽出された最大レベル信号が所定レベルを超えるときに前記最大レベル信号に対して圧縮処理を行う圧縮回路と、
    前記抽出された最大レベル信号が前記所定レベルであるときの、前記入力された入力された3原色信号のそれぞれと前記所定レベルとの差分を演算する第1の差分演算回路と、
    前記抽出された最大レベル信号の信号レベルに応じて圧縮係数を演算する圧縮係数演算回路と、
    前記演算された圧縮係数を用いて前記演算された差分のそれぞれに対して圧縮処理を行う差分圧縮回路と、
    前記圧縮処理された差分のそれぞれと前記圧縮処理された最大レベル信号との差分を演算し、演算結果を前記高輝度圧縮処理後の3原色信号として出力する第2の差分演算回路と、を備え
    前記所定レベルをK、前記抽出された最大レベル信号の信号レベルをL、前記入力された3原色信号の全てが飽和するときの前記最大レベル信号の信号レベルをCとしたとき、前記圧縮係数演算回路は、(C−L)/(C−K)で表される演算結果を前記圧縮係数とすることを特徴とする高輝度圧縮回路。
  2. 請求項1に記載の高輝度圧縮回路において、
    前記圧縮処理された最大レベル信号が前記所定レベルよりも高い第2の所定レベルを超えるときに前記圧縮処理された最大レベル信号をクリップ処理するクリップ回路、
    を備えると共に、前記第2の差分演算回路は、前記圧縮処理された差分のそれぞれと前記クリップ処理された最大レベル信号との差分を演算し、演算結果を前記高輝度圧縮処理後の3原色信号として出力することを特徴とする高輝度圧縮回路。
  3. 入力された3原色信号に対して高輝度圧縮処理を行う高輝度圧縮回路において、
    前記入力された3原色信号の中から信号レベルが最大である最大レベル信号を抽出
    前記抽出された最大レベル信号が所定レベルを超えるときに前記最大レベル信号に対して圧縮処理を行
    前記抽出された最大レベル信号が前記所定レベルであるときの、前記入力された入力された3原色信号のそれぞれと前記所定レベルとの差分を演算する第1の差分演算を行い
    前記抽出された最大レベル信号の信号レベルに応じて圧縮係数を演算する圧縮係数演算を行い
    前記演算された圧縮係数を用いて前記演算された差分のそれぞれに対して圧縮処理を行
    前記圧縮処理された差分のそれぞれと前記圧縮処理された最大レベル信号との差分を演算し、演算結果を前記高輝度圧縮処理後の3原色信号として出力する第2の差分演算を行い
    前記所定レベルをK、前記抽出された最大レベル信号の信号レベルをL、前記入力された3原色信号の全てが飽和するときの前記最大レベル信号の信号レベルをCとしたとき、前記圧縮係数演算は、(C−L)/(C−K)で表される演算結果を前記圧縮係数とすることを特徴とする高輝度圧縮方法。
  4. 請求項3に記載の高輝度圧縮方法において
    前記圧縮処理された最大レベル信号が前記所定レベルよりも高い第2の所定レベルを超えるときに前記圧縮処理された最大レベル信号をクリップ処理
    前記第2の差分演算は、前記圧縮処理された差分のそれぞれと前記クリップ処理された最大レベル信号との差分を演算し、演算結果を前記高輝度圧縮処理後の3原色信号として出力することを特徴とする高輝度圧縮方法
  5. 撮像光を3原色光に色分解する色分解手段と、該色分解して得た3原色光を光電変換して3原色信号を生成する3原色信号生成手段と、該生成した3原色信号に信号処理する信号処理回路と、請求項1または請求項2に記載の高輝度圧縮回路と、を有することを特徴とするテレビジョンカメラ。
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