JP6753436B2 - 映像信号処理装置および撮像システム - Google Patents

映像信号処理装置および撮像システム Download PDF

Info

Publication number
JP6753436B2
JP6753436B2 JP2018128346A JP2018128346A JP6753436B2 JP 6753436 B2 JP6753436 B2 JP 6753436B2 JP 2018128346 A JP2018128346 A JP 2018128346A JP 2018128346 A JP2018128346 A JP 2018128346A JP 6753436 B2 JP6753436 B2 JP 6753436B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video signal
color gamut
signal processing
processing device
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018128346A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018170790A (ja
Inventor
浩二 神谷
浩二 神谷
教彦 川田
教彦 川田
佑紀 松岡
佑紀 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2018128346A priority Critical patent/JP6753436B2/ja
Publication of JP2018170790A publication Critical patent/JP2018170790A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6753436B2 publication Critical patent/JP6753436B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Description

本技術は、カラー映像信号を処理する映像信号処理装置および撮像システムに関する。
近年、撮像ビデオ信号を記録再生するうえで、高画質化への要求とともに、自然界に存在する色を忠実に再現する色再現性への要求が高くなっている。特に、近年では、4K、8Kなどの超高精細度テレビジョン(UHDTV:Ultra High Definition Television)に対応する色域としてITU−R BT.2020が規定されている。
撮像装置のイメージセンサーによって得られたRAWデータをメディアや通信により画像処理装置に伝送し、画像処理装置において目的の色域の画像データに現像する方法がある(例えば、特許文献1参照。)。この方法は、現像時に画像データの色域とガンマを選択できるとされている。
特開2009−033385号公報(段落0055)
本技術の目的は、カラー映像信号を処理する映像信号処理装置および撮像システムのさらなる多機能化を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本技術の映像信号処理装置は、
複数の色成分の映像信号を生成する撮像部により出力された第1の解像度の映像信号を前処理する前処理部と、
前記前処理部により前処理された映像信号を受けて、前記第1の解像度の映像に対応する第1の色域の映像信号を生成する第1の色域変換処理部と、
前記前処理部により前処理された映像信号を受けて、前記第1の色域よりも狭く、前記第1の解像度よりも低い第2の解像度の映像に対応する第2の色域の映像信号を生成する第2の色域変換処理部と
を具備する。
本技術の映像信号処理装置は、前記第1の色域の映像信号および前記第2の色域の映像信号を同時に出力可能な複数のインタフェースを
さらに具備するものであってよい。
第1の色域は、ITU−R BT.2020に規定された色域である。
第2の色域は、ITU−R BT.709に規定された色域である。
本技術の映像信号処理装置は、前記第1の色域の映像信号に対してガンマ補正を行う第1のガンマ補正回路をさらに具備するものであってよい。
本技術の映像信号処理装置は、前記第2の色域の映像信号に対してガンマ補正を行う第2のガンマ補正回路をさらに具備するものであってよい。
前記第1の色域変換処理部が、3×3出力のリニアマトリクス演算により、前記第1の色域の映像信号を生成するものであってよい。
前記第2の色域変換処理部が、3D−LUTを用いて、前記第2の色域の映像信号を生成するものであってよい。
前記前処理部により前処理された映像信号が複数の色の信号で構成され、
前記第2の色域変換処理部が、前記複数の色それぞれの信号が負値であるどうかをそれぞれ判定し、この判定結果をもとに、マトリクス係数メモリに格納された3×3マトリクス係数を用いた演算による変換処理を行う負信号処理部を用いて、前記第2の色域の映像信号を生成するものであってよい。
前記撮像部より出力された映像信号が複数の色の信号で構成され、
前記前処理部が、前記複数の色それぞれの映像信号にノイズ除去の信号処理を行うように構成されてもよい。
また、前記前処理部が、前記複数の色それぞれの映像信号の自動利得制御を行うように構成されてもよい。
さらに、前記前処理部が、前記複数の色それぞれの映像信号のA/D変換の信号処理を行うものであってもよい。
本技術の別の観点に基づく撮像システムは、
撮像装置と映像信号処理装置とが伝送路を通じて接続可能とされ、
前記撮像装置が、
複数の色成分の映像信号を生成する撮像部と、
前記撮像部により撮像された第1の解像度の映像信号を前処理する前処理部と、
前記前処理部により前処理された映像信号を前記伝送路を通じて前記映像信号処理装置
に伝送する第1の伝送インタフェースと、
を有し、
前記映像信号処理装置が、
前記撮像装置より前記伝送路を通じて伝送された映像信号を受信する第2の伝送インタ
フェースと、
前記第2の伝送インタフェースによって受信された映像信号を受けて、前記第1の解像
度の映像に対応する第1の色域の映像信号を生成する第1の色域変換処理部と、
前記第2の伝送インタフェースによって受信された映像信号を受けて、前記第1の色域よりも狭く、前記第1の解像度よりも低い第2の解像度の映像に対応する第2の色域の映像信号を生成する第2の色域変換処理部とを有する。
本技術のさらに別の観点に基づく撮像システムは、
撮像装置と第1の映像信号処理装置および第2の映像信号処理装置とが伝送路を通じて接続可能とされ、
前記撮像装置が、
複数の色成分の映像信号を生成する撮像部と、
前記撮像部により撮像された第1の解像度の映像信号を前処理する前処理部と、
前記前処理部により前処理された映像信号を前記伝送路を通じて前記第1の映像信号処
理装置および前記第2の映像信号処理装置に伝送する第1の伝送インタフェースと
を有し、
前記第1の映像信号処理装置が、
前記撮像装置より前記伝送路を通じて伝送された映像信号を受信する第2の伝送インタ
フェースと、
前記第2の伝送インタフェースによって受信された映像信号を受けて、前記第1の解像
度の映像に対応する第1の色域の映像信号を生成する第1の色域変換処理部と、を有し、
前記第2の映像信号処理装置が、
前記撮像装置より前記伝送路を通じて伝送された映像信号を受信する第3の伝送インタ
フェースと、
前記第3の伝送インタフェースによって受信された映像信号を受けて、前記第1の色域よりも狭く、前記第1の解像度よりも低い第2の解像度
の映像に対応する第2の色域の映像信号を生成する第2の色域変換処理部と
を有する。
以上のように、本技術によれば、カラー映像信号を処理する映像信号処理装置および撮像システムのさらなる多機能化を実現することができる。
本技術に係る第1の実施形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態の撮像装置1に採用される広色域の色分解プリズムの分光特性を示すグラフである。 典型的な色分解プリズムの分光特性を示すグラフである。 理想の分光特性を示すグラフである。 図1の撮像装置1における信号処理部40の構成を示す図である。 ITU−R BT.709、ITU−R BT.2020、DCI P3、フィルム用色域の各々の色域を比較して示す図である。 色域変換部44およびマトリクス係数算出装置60の構成を示すブロック図である。 3DLUTの説明図である。 色域変換部44における負信号処理部441の処理のフローチャートである。 負信号の変換処理のイメージの説明図である。 3×3マトリクス係数算出処理のフローチャートである。 負の信号RGBテーブル及び正の信号L*a*b*テーブルの説明図である。 負の信号L*a*b*テーブルの生成の説明図である。 正の信号L*a*b*テーブルの生成の説明図である。 最も近いL*a*b*組の選択の説明図である。 変換L*a*b*テーブルの説明図である。 変換R'G'B'テーブルの説明図である。 3×3マトリクス係数算出の説明図である。 本技術に係る実施形態の撮像システムの構成を示すブロック図である。 本技術に係る実施形態の別の撮像システムの構成を示すブロック図である。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本技術に係る第1の実施形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。
この撮像装置1は、コントローラ10と、3板式の撮像部20と、前処理部30と、信号処理部40と、複数の外部インタフェース50、51とを備える。
3板式の撮像部20は、光学ブロック21、色分解プリズム22、RGBの色に各々対応する撮像素子23R、23G、23Bを備える。3板式の撮像部20は、光学ブロック21を通して入射させた光を色分解プリズム22によってRGBの各色の成分に分解し、各色成分の光を対応する撮像素子23R、23G、23Bにて光の強度に対応した電気信号に変換して出力するように構成される。
光学ブロック21は、撮像レンズ、フォーカス機構、シャッター機構、絞り(アイリス)機構などを有している。撮像素子23R、23G、23BとしてはCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)イメージセンサーなどの各種方式のものが適用可能である。撮像素子23R、23G、23Bは、1フレームあたり水平画素数4096、垂直画素数2160などの4K×2K信号(4K映像)を得ることが可能である。
色分解プリズム22は、4K映像に対応する広色域プリズムである。4K、8Kなどの超高精細度テレビジョン(UHDTV:Ultra High Definition Television)においては、4K、8Kの映像の色域としてITU−R BT.2020が規定されている。
図2Aは本実施形態の撮像装置1に採用される広色域の色分解プリズムの分光特性を示すグラフである。図2Bは比較のため典型的な色分解プリズムの分光特性を示すグラフである。図2Cは理想の分光特性を示すグラフである。これらのグラフにおいて、縦軸は透過率、横軸は波長である。本実施形態の撮像装置1に採用される広色域の色分解プリズム22は、分光特性を図2Bに示す典型的な色分解プリズムに比べ、図2Cに示すように等色関数に近い分光特性を有する理想の分光特性に近づけたものである。このような広色域の色分解プリズム22を採用したことによって自然界のより多くの色を表現することができる。
前処理部30は、3板式の撮像部20から供給された画素単位のアナログ映像信号に対して、ノイズ除去、自動利得制御、およびA/D変換などの所定の信号処理を施し、デジタル映像データとして出力する。
信号処理部40は、前処理部30から出力されるデジタル映像データに対して、フィルタリング処理、互いに色域の異なる2系統の映像データを生成する処理などを行う。
図3は信号処理部40の構成を示す図である。
信号処理部40は、例えばLSI(Large Scale Integrated Circuit:大規模集積回路)などによって構成される。
信号処理部40は、補正処理部41、リニアマトリクス変換部42(第1の変換部)、第1のガンマ補正処理部43、色域変換部44(第2の変換部)、及び第2のガンマ補正処理部45などで構成される。
補正処理部41は、前処理部30より出力された各色信号に含まれるノイズ成分(オフセット成分)の除去、ホワイトバランス補正などの補正処理を行う。
リニアマトリクス変換部42は、補正処理部41より出力されたR信号、G信号、B信号に対して、例えば3入力3出力のマトリクス演算などによって、第1の色域のR信号、G信号、B信号を生成する。この撮像装置1では、第1の色域はITU−R(International Telecommunication Union Radio communication sector).2020に規定された色域とされている。このリニアマトリクス変換部42のマトリクス係数は、マトリクス演算後のR信号、G信号、B信号の目標色域がITU−R BT.2020に規定された色域となるように設定される。
第1のガンマ補正処理部43は、リニアマトリクス変換部42より出力されたR信号、G信号、B信号に対してガンマ補正を行う。この場合、最終的にリニアな特性を実現するために、液晶ディスプレイ等の表示装置が有する非線形特性の逆補正が行われる。
色域変換部44は、補正処理部41より出力されたR信号、G信号、B信号を、第1の色域よりも狭い第2の色域例えばITU−R BT.709に規定された色域のR信号、G信号、B信号に変換する。
図4は、ITU−R BT.709、ITU−R BT.2020、DCI P3、フィルム用色域の各々の色域を比較して示す図である。DCI P3(Digital Cinema Initiatives)は、映画館のプロジェクターによって映し出される映像用の色域である。
上記の各色域において、ITU−R BT.2020に規定された色域は、ITU−R BT.709およびDCI P3による規定される色域、およびフィルム用色域のすべてを包含する色域である。すなわち、ITU−R BT.2020に規定された色域は、ITU−R BT.709およびDCI P3による規定される色域、およびフィルム用色域に比べ、自然界の色のより多くの色を表現することのできる色域である。
第2のガンマ補正処理部45は、色域変換部44より出力されたR信号、G信号、B信号に対してガンマ補正を行う。この場合、第1のガンマ補正処理部43と同様、最終的にリニアな特性を実現するために、液晶ディスプレイ等の表示装置が有する非線形特性の逆補正が行われる。
図1に戻って、第1の外部インタフェース50は、信号処理部40より出力された第1の色域の映像データを、この映像データを利用する機器に送信する。第2の外部インタフェース51は、信号処理部40より出力された第2の色域の映像データを、この映像データを利用する機器に送信する。第1の外部インタフェース50および第2の外部インタフェース51には、例えば、3G−SDI(3G Serial Digital Interface)、HD−SDI(High Definition Serial Digital Interface)などが用いられる。第1の外部インタフェース50および第2の外部インタフェース51は、第1の色域の映像データおよび前記第2の色域の映像データを同時に出力することが可能である。
なお、信号処理部40より出力された2種類の色域の映像データは各々、エンコーダにより、例えばMPEG4−AVC規格などに基づいて圧縮符号化されて第1の外部インタフェース50および第2の外部インタフェース51により伝送されてもよい。
また、圧縮符号化された映像データは、撮像装置1に設けられた例えばメモリカードなどの図示しない記録媒体に記録されてもよい。
さらに、信号処理部40によって生成された少なくともいずれか一方の色域の映像データは間引き処理などによってダウンコンバートされ、撮像装置1に搭載された図示しないファインダー用モニターに表示されてもよい。
コントローラ10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュROM(Read Only Memory)、時計回路などがシステムバスを介して接続されて構成されたマイクロコンピュータである。コントローラ10は、撮像装置1の各部の動作を制御する。RAMは、処理の途中結果を一時記憶する等、主に作業領域として用いられる。フラッシュROMには、CPUが実行する種々のプログラム、および処理に必要なデータ等が記憶されている。
[撮像装置1の動作]
本実施形態の撮像装置1において、まず、4K映像に対応する広色域の色分解プリズム22を有する3板式の撮像部20によってRGBの各色信号が得られる。これらのRGBの各色信号は、前処理部30にて、ノイズが除去され、増幅された後、A/D変換されてデジタル映像データとして信号処理部40に供給される。
信号処理部40では、まず、補正処理部41にて、各色信号に含まれるノイズ成分(オフセット成分)の除去、ホワイトバランス補正などが行われる。補正処理部41による補正処理が施されたRGBの各色信号は、マトリクス演算後のR信号、G信号、B信号の目標色域が第1の色域となるように設定された3入力3出力のリニアマトリクス変換部42と色域変換部44にそれぞれ供給される。
マトリクス演算後のR信号、G信号、B信号の目標色域が第1の色域となるように設定された3入力3出力のリニアマトリクス変換部42によって、補正処理部41からの各色信号は第1の色域の各色信号に変換される。
リニアマトリクス変換部42によって生成された第1の色域の映像データは第1のガンマ補正処理部43に供給される。
一方、色域変換部44では、リニアマトリクス変換部42での第1の色域の映像データの生成と並行して、補正処理部41から供給された各色信号に対して、第1の色域よりも狭い第2の色域である例えばITU−R BT.709などに規定された色域への色域変換が行われる。この例では、3DLUT(三次元ルックアップテーブル)を参照して色域の変換が行われる場合を想定している。
第1のガンマ補正処理部43では、リニアマトリクス変換部42より供給された第1の色域の各色信号に対してガンマ補正が行われる。ガンマ補正が施された第1の色域の映像データは第1の外部インタフェース50によって、第1の色域に対応する液晶ディスプレイや、液晶ディスプレイに映像データを供給するように入力映像データの出力先を切り替えるスイッチャーなどの外部の映像機器に伝送される。
一方、第2のガンマ補正処理部45では、色域変換部44ではより供給された第2の色域の各色信号に対してガンマ補正が行われる。
ガンマ補正が施された第2の色域の映像データは、第2の外部インタフェース51によって、第2の色域に対応する液晶ディスプレイや、液晶ディスプレイに映像データを供給するように入力映像データの出力先を切り替えるスイッチャーなどの外部の映像機器に伝送される。
このように本実施形態の撮像装置1では、同時に2種類の色域の映像データを得ることができる。特に、4K映像に対応する広色域の色分解プリズム22を有する3板式の撮像部20を用いることによって、ITU−R BT.2020に規定された第1の色域の映像データを含む2種類の色域の映像データを得ることができる。また、第2の色域の映像データとしてITU−R BT.709に規定された色域の映像データを、第1の色域の映像データと同時に得られるようにしたことによって、例えば4K映像に対応する液晶ディスプレイが存在しない環境においてHD映像に対応する液晶ディスプレイに映像を表示させることができ、撮像装置1の汎用性を高めることができる。
次に、信号処理部40内の色域変換部44について説明を補足する。
図5は色域変換部44の構成を示すブロック図である。
色域変換部44は、4K映像に対応する広色域の色分解プリズム22を有する3板式の撮像部20によって得られる色域の入力映像データDinを、第2の色域である例えばITU−R BT.709規格の色域などの映像データに圧縮する。
色域変換部44は、負信号処理部441と色域変換処理部451を有する。
負信号処理部441には入力画像データDinが入力される。この負信号処理部441には、負値判定部442と負値変換部443が設けられる。
負値判定部442は、入力されたRGB信号におけるR値、G値、B値の画像信号値として、負値となっているものがあるか否かを判定する。
負値変換部443は、マトリクス係数メモリ444に記憶された3×3マトリクス係数を用いた演算による変換処理を行う。この負値変換部443は、入力されたR値、G値、B値のうちに1つでも負値が存在した場合に、そのR値、G値、B値を3×3マトリクス係数を用いた演算でR'値、G'値、B'値に変換する。
すなわち、負値変換部443の演算処理は、次の(数1)で表される。
なお、a,b,c,d,e,f,g,h,iとしてのマトリクス係数が、マトリクス係数メモリ444に記憶されている。
この3×3マトリクス係数は、予め外部のマトリクス係数算出装置60において算出され、本例の色域変換部44のマトリクス係数メモリ444に記憶される。マトリクス係数算出装置の構成及びマトリクス係数算出手法については後述する。
負信号処理部441は、このように、入力されたRGB信号におけるR値、G値、B値において1つでも負値となっているものがあった場合は、上記(数1)でR'値、G'値、B'値に変換し、これを色域変換処理部451に出力する。
また、入力されたRGB信号におけるR値、G値、B値の全てが0又は正値であった場合は、該R値、G値、B値をそのままR'値、G'値、B'値として色域変換処理部451に出力する。
色域変換処理部451は、3DLUT452を備え、供給されたR'値、G'値、B'値について3DLUTを用いて色域変換する。
例えば図6に示すように、R軸、G軸、B軸についてそれぞれ17個の格子点(係数ポイント)を備えた17×17×17の変換テーブルとしての3DLUT452を有する。これは、●を付した格子点が17×17×17=4913個存在し、それぞれの格子点に出力R、G、B値、もしくは出力R、G、B値を導く係数値が記憶されているものである。
色域変換処理部451は、入力されてくるR'値、G'値、B'値について、3DLUT452における或る格子点を参照することで、色域変換された出力RGB値を得、色域変換後の出力画像データDoutとして出力する。
この3DLUT452において17個の格子点は、入力されるR値、G値、B値として例えば0.0〜1.0の範囲で対応づけられている。つまり、0及び正値のみの入力を想定した変換テーブルとされている。
図7に色域変換部44の負信号処理部441で行われる処理を示す。
ステップF101として、入力画像データDinとしてのRGB信号入力があると、負信号処理部441では、まず負値判定部442が入力されたR値、G値、B値についてステップF102,F103,F104の判定を行う。即ちR値、G値、B値のそれぞれについて、負の値であるか否かを判定する。
そしてR値、G値、B値のうち、1つでも負値のものがあった場合は、ステップF105に進んで負値変換を行う。即ちこの場合、負値変換部443で、3×3マトリクス係数を用いた上記(数1)の演算を行うことで、R値、G値、B値の全てが負値ではない状態に変換する。そして変換結果として負値がなくなった状態のR'値、G'値、B'値を、ステップF106で色域変換処理部451に出力する。
またステップF101で入力されたR値、G値、B値が全て0又は正値であって、負値が1つもなかった場合は、ステップF102,F103,F104の判定の後、ステップF106に進む。この場合は、入力されたR値、G値、B値は、そのままR'値、G'値、B'値として色域変換処理部451に出力されることになる。
入力画像データDinとして入力されてくるRGB信号について、負値変換部443でこのような処理が行われることで、色域変換処理部451には、RGB信号値として負値が供給されることはなくなる。
従って、入力値として負値を想定していない3DLUT452、つまり格子点が例えば0.0〜1.0の値に対応して設定されている3DLUTにおいて、負値が0にクリップされるようなことは発生せず、従って、色域変換においてクリップによる色相の変化や階調性の低下は発生しない。特に適切な3×3マトリクス係数で負の信号値が0又は正の信号値に変換されるようにすることで、階調性を残すことや、より忠実な色を表示することができる。
また、3DLUT452で負値入力を想定しなくて良いことから、負値入力に対応するために3DLUT452で格子点を増やす必要もなく、つまり3DLUT452のサイズを拡大する必要もない。或いは、格子点の一部を負値に割り当てることで精度が低下するということもない。
ところで負信号処理部441では、RGB信号に負値が含まれるときに、そのRGB信号の信号値に負値が含まれないようにする変換処理を3×3マトリクス係数を用いて行うわけであるが、その変換によっても色相や階調性を維持できるようにするためには、3×3マトリクス係数が適切に設定されていなければならない。
この3×3マトリクス係数は、予め設定され、マトリクス係数メモリ444に記憶される。
図5においては、色域変換部44のマトリクス係数メモリ444に記憶させる3×3マトリクス係数を算出するマトリクス係数算出装置60を示したが、このマトリクス係数算出装置60は、演算部61,メモリ部62、データベース63としての機能を備えた装置で実現できる。
演算部61は、RGB信号とL*a*b*信号の変換処理、ΔE*演算、ΔE*94演算等、テーブル形成演算など、後述するマトリクス係数算出のための各種演算処理を行う。
メモリ部62は、例えばROM、RAM、不揮発性メモリなどのメモリ領域を有して成る。ROM領域には、演算部61の演算処理のプログラム、処理係数などが格納される。プログラムとは、後述するマトリクス係数算出のプログラムである。メモリ部62におけるRAM領域は演算処理のワーク領域や後述するテーブルデータの記憶領域として用いられる。
データベース63は、RGB信号とL*a*b*信号の変換のための係数等を格納する。
このマトリクス係数算出装置60で実行される3×3マトリクス係数の算出について以下説明していく。
まず、3×3マトリクス係数の算出手法に先立って、3×3マトリクス係数によってどのような変換処理を行うかのイメージ、つまり上記負値変換部443で行われる変換処理のイメージを図8で述べておく。
図8は、L*a*b*表色系空間として、L*軸、a*軸、b*軸の3次元空間を示しており、この3次元空間における球体Rは、RGB信号としてR値、G値、B値の全てが0以上(0又は正値)になる範囲を示しているとする。つまりRGB信号としてR値、G値、B値のうち1つでも負値が存在すると、それはL*a*b*表色系空間において、球体Rの外のポイントとなるものとする。
例えばポイントPT1は、R値、G値、B値のうち1つ以上が負値となっているRGB信号値をL*a*b*表色系空間上で示したポイントである。
なおL*a*b*表色系はCIE(Commission Internationale de l'Eclairage:国際照明委員会)が定めたデバイス非依存の表色系であり、L*は明度であり、a*,b*の組み合わせですべての色相を表す。そしてa*値はレッド〜グリーンの彩度、b*値はイエロー〜ブルーの彩度である。
本例の色域変換部44の負値変換部443で実行する変換処理とは、例えばL*a*b*表色系における上記のポイントPT1のRGB信号を、球体R内(球体Rの表面以内)のRGB信号に変換する処理である。
ここで、ポイントPT1のRGB信号値を、球体R内として無数に存在する、どのポイントのRGB信号値に変換するかは多様に考えられるが、色相変化や階調性の低下を最小限とするための考え方の1つとして、後述するΔE*又はΔE*94に代表される色差式を用いて、これら最小となるポイント、即ち最も色差が小さい色となるポイントに変換するという手法が考えられる。
例えばポイントPT1の変換先の色として、図のように球体R内のポイントPT2,PT3,PT4という候補点があるとする。これらポイントPT2,PT3,PT4はそれぞれ、R値、G値、B値のすべてが0又は正値となっているポイントである。
この場合、これらの候補点についてPT1との間のΔE*を算出し、ΔE*が最も小さい候補点に変換する。例えばポイントPT1−PT2のΔE*が最小であれば、ポイントPT2を変換先とするものである。
そして、以下で説明する3×3マトリクス係数とは、このように例えばΔEが最小となる変換先を導くための係数である
このような3×3マトリクス係数を算出するためのマトリクス係数算出装置60の処理を図9に示す。図9はマトリクス係数算出装置60における演算部61がメモリ部62やデータベース63を利用して実行する処理を示している。
まず演算部61はステップF201として、テーブルTB1〜TB6の記憶領域をメモリ部62に確保する。
テーブルTB1からTB6とは、以下説明していくが、負の信号RGBテーブルTB1、正の信号RGBテーブルTB2、負の信号L*a*b*テーブルTB3、正の信号L*a*b*テーブルTB4、変換L*a*b*テーブルTB5、変換R'G'B'テーブルTB6である。
ステップF202では、演算部61は、負の信号RGBテーブルTB1を生成する。また、演算部61はステップF203で、正の信号RGBテーブルTB2を生成する。
負の信号RGBテーブルTB1及び正の信号RGBテーブルTB2の例を図10に示す。
まず、R値、G値、B値のそれぞれについて、負値を含めて14段階の値を想定する。例えば「−0.3」「−0.2」「−0.1」「0.0」「0.1」「0.2」・・・「0.9」「1.0」である。
このように、例えば0.1刻みで14段階の値を考えた場合、R値、G値、B値の値の組み合わせの総数は、14の3乗で2744とおりとなる。
この2744とおりの組み合わせの中で、R値、G値、B値の全てが0又は正値の組み合わせを考えると、それは「0.0」「0.1」・・・「0.9」「1.0」の11段階の値の組み合わせであるので、11の3乗で1331とおりとなる。
すると、R値、G値、B値のうちで1つでも負値が存在する組み合わせは、
2744−1331=1413(とおり)
となる。
ステップF202では、この1413とおりのR値、G値、B値の値の組み合わせを、負の信号RGBテーブルTB1として登録する。
図10のように、組み合わせ番号としてm0・・・m1412の1413とおりの組み合わせを示しているが、各組み合わせとして、1つ以上の負値を含むR値、G値、B値の値の組み合わせが登録される。例えばm0組は、R値、G値、B値が「−0.3」「−0.3」「−0.3」の組であり、m1組は、R値、G値、B値が「−0.3」「−0.3」「−0.2」の組であり、・・・m1412組はR値、G値、B値が「1」「1」「−0.1」の組とされる。
また、ステップF203で生成する、正の信号RGBテーブルTB2は、R値、G値、B値が全て正の信号値となる組み合わせを登録する。
図10では例えば、値として「0.0」〜「1.0」までを0.01刻みで101段階に分けた場合の全ての組み合わせを登録した正の信号RGBテーブルTB2を示している。
例えば全ての組み合わせの総数は101の3乗で1030301個となる。図10ではこれらの各組を組み合わせ番号としてp0・・・p1030300として示している。
例えばp0組はR値、G値、B値が「0」「0」「0」の組であり、p1組は、R値、G値、B値が「0」「0」「0.01」の組であり、・・・m1030300組はR値、G値、B値が「1」「1」「1」の組とされる。
次に演算部61はステップF204として、負の信号RGBテーブルTB1の各組のRGB値を、L*a*b*値に変換し、負の信号L*a*b*テーブルTB3に登録する。
この様子を図11に示す。負の信号L*a*b*テーブルTB3は、負の信号RGBテーブルTB1の各組m0〜m1412の値を、L*値、a*値、b*値において登録したものである。
例えばm0組のR値、G値、B値である「−0.3」「−0.3」「−0.3」が、L*a*b*値に変換され、負の信号L*a*b*テーブルTB3のm0組のL*値、a*値、b*値に「−270」「0」「0」として登録される。
m1組以降も同様に、R値、G値、B値がL*値、a*値、b*値に変換されて負の信号L*a*b*テーブルTB3のm1組以降に登録される。
なおR、G、Bの値からは、次の(数2)によりL*値、a*値、b*値を得ることができる。
ここでXn,Yn,Znは、光源の3刺激値であり、例えば標準イルミナントD65の場合は(Xn,Yn,Zn)=(95.04,100.00,108.89)である。
次に演算部61はステップF205として、正の信号RGBテーブルTB2の各組のRGB値を、上記ステップF204の場合と同様にL*a*b*値に変換し、正の信号L*a*b*テーブルTB4に登録する。
この様子を図12に示す。正の信号L*a*b*テーブルTB4は、正の信号RGBテーブルTB2の各組p0〜p1030300の値を、L*値、a*値、b*値として登録したものである。
例えばp0組のR値、G値、B値である「0」「0」「0」が、L*a*b*値に変換され、正の信号L*a*b*テーブルTB4のm0組のL*値、a*値、b*値(「0」「0」「0」)として登録される。
またp1組のR値、G値、B値である「0」「0」「0.01」が、L*a*b*値に変換され、正の信号L*a*b*テーブルTB4のm1組のL*値、a*値、b*値(「7」「31」「−51」)として登録される。m2組以降も同様である。
以上のように負の信号L*a*b*テーブルTB3、正の信号L*a*b*テーブルTB4を生成したら、続いて演算部61はステップF206、F207,F208,F209の処理で、変換L*a*b*テーブルTB5を生成する。
即ち演算部61は、ステップF206で変数x=0とし、ステップF207で、負の信号L*a*b*テーブルTB3のm(x)組のL*値、a*値、b*値について、最も近いL*値、a*値、b*値の組を、正の信号L*a*b*テーブルTB4から探しだし、その探し出したL*値、a*値、b*値の組を、変換L*a*b*テーブルTB5のm(x)組のL*値、a*値、b*値として登録する。
従って最初にx=0の時点では、図13に示すように、負の信号L*a*b*テーブルTB3におけるm0組のL*a*b*値に対して、正の信号L*a*b*テーブルTB4におけるp0組〜p1030300組の中から最も近いL*a*b*値の組を選択することになる。
負の信号L*a*b*テーブルTB3に登録されている各組のL*a*b*値は、図8でいえば球体Rの外側に位置するL*a*b*値であり、正の信号L*a*b*テーブルTB4に登録されている各組のL*a*b*値は、球体Rの内側に位置するL*a*b*値である。
従ってステップF207の処理は、例えば図8で示したポイントP1のL*a*b*値に対して、最も近いL*a*b*値である例えばポイントP3を探し出す処理に相当する。
この処理を、ステップF208で変数x=xmaxとなるまで、ステップF209で変数xをインクリメントしながら繰り返す。xmaxとは、負の信号L*a*b*テーブルTB3の組み合わせ総数であり、この例の場合、1412である。
つまり、負の信号L*a*b*テーブルTB3の各組のL*a*b*値について、最も近いL*a*b*値となる組が正の信号L*a*b*テーブルTB4から探し出され、それが、図14の変換L*a*b*テーブルTB5のm0組〜m1412組に登録される。
負の信号L*a*b*テーブルTB3の各組のL*a*b*値について、最も近いL*a*b*値となる組とは、CIEが定義した色差式であるΔE*もしくはΔE*94の色差式の値が最小となるL*a*b*値を選択すればよい。ΔE*,ΔE*94の色差式を(数3)(数4)に示す。
なお、これらの式において、ΔL*はL*値の差分、Δa*はa*値の差分、Δb*はb*の差分である。またC*、H*は、いわゆるL*C*H*表色系の値で、C*は彩度、H*は色相である。
C*、H*は次のように算出される。
例えば上記(数3)のΔE*を用いるとする場合、負の信号L*a*b*テーブルTB3のm0組のついて言えば、このm0組のL*値、a*値、b*値と、正の信号L*a*b*テーブルTB4の全ての組との間でΔE*を求める。
即ちm0組のL*a*b*値とp0組のL*a*b*値についてΔE*、m0組のL*a*b*値とp1組のL*a*b*値についてΔE*、・・・m0組のL*a*b*値とp1030300組のL*a*b*値についてΔE*を、それぞれ算出する。そしてこの結果としてp0組〜p1030300組の中で、m0組に対してΔE*が最小となる組を選択し、その選択されたp組のL*a*b*値を、変換L*a*b*テーブルTB5のm0組に登録する。
ステップF206、F207、F208、F209において、このような処理をm0組からm1412組について行うことにより、図14の変換L*a*b*テーブルTB5のm0組〜m1412組には、それぞれ図8で述べた球体Rの内側のポイントとしてのL*a*b*値が登録されたものとなる。
次にステップF210では、演算部61は、変換L*a*b*テーブルTB5のm0組からm1412組の各L*a*b*値を、RGB値に変換して変換R'G'B'テーブルTB6のm0組からm1412組に登録する。
図15にその様子を示す。例えばm0組のL*値、a*値、b*値がRGB値に変換され、変換R'G'B'テーブルTB6のm0組のR'値、G'値、B'値として登録される。m1組以降も同様である。変換L*a*b*テーブルTB5に登録された全てのL*a*b*値は図4の球体R内のポイントであるため、これらをRGB値に変換した変換R'G'B'テーブルTB6の各組の値は、全て0又は正の値となる。
最後に演算部61は、ステップF211で、図16に示すように、負の信号RGBテーブルTB1と変換R'G'B'テーブルTB6から、最小二乗法を用いて3×3マトリクス係数を求める。即ち、
のように、負の信号RGBテーブルTB1のRGB値と、変換R'G'B'テーブルTB6のR'G'B'値についての変換係数であるa,b,c,d,e,f,g,h,iを算出する。
以上の処理により、3×3マトリクス係数が求められる。
結局、このようにして求めた3×3マトリクス係数は、例えば図8のポイントPT1に相当するRGB値から、ΔE*が最小となり、かつ負の値が含まれないRGB値のポイントPT3を導く変換係数となる。
この3×3マトリクス係数が色域変換部44のマトリクス係数メモリ444に格納され、負値変換部443が、この3×3マトリクス係数を用いて、負値の含まれるRGB値を、負値が含まれないRGB値に変換することにより、負値入力を想定しない3DLUT452を用いて適切に色域変換ができるとともに、その際の色相変化を最小限とし、また階調性を維持できる。
換言すれば、3DLUT452のサイズの増大や変換精度の低下を招かずに、負の信号値が入力される場合にも高品位な色域変換を実行し、液晶ディスプレイにおいてより忠実な色の表示を行うことができる。
<変形例1>
第2の色域は、ITU−R BT.709の規定される色域に限定されるものではなく、ITU−R BT.2020に規定された色域に包含される色域、例えば、DCI P3による規定される色域、およびフィルム用色域などであってもよいことは言うまでもない。
<変形例2>
上記の実施形態では、4K映像に対応する広色域の色分解プリズム22を有する3板式の撮像部20によって得られる色域の入力映像データをITU−R BT.709規格の色域の映像データに圧縮する手段として、3DLUT(三次元ルックアップテーブル)を参照する色域変換部を採用したものを説明したが、4K映像に対応する広色域の色分解プリズム22を有する3板式の撮像部20によって得られる色域の入力映像データをITU−R BT.2020規格の色域の映像データに変換する方法として同様の3DLUT(三次元ルックアップテーブル)を参照する色域変換部を採用することも可能である。
また、色域変換は、3DLUTを参照する方法に限らず、3入力3出力リニアマトリクス変換による方法、16軸マトリクス変換による方法などにより行われてもよい。
<変形例3>
上記の実施形態は、本技術を適用した撮像装置に関するものであったが、本技術は、撮像システムとして構成されてもよい。
図17は撮像システム100の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、撮像システム100は、3板式の撮像部20と前処理部30を有するユニット101と、信号処理部40および2つの外部インタフェース50,51を有するユニット102と、ユニット101とユニット102とを接続する伝送路35とで構成される。
図18は別の撮像システム100Aの構成を示すブロック図である。
この撮像システム100Aは、撮像装置1の撮像部20から信号処理部40における補正処理部41までの構成を有するユニット103と、リニアマトリクス変換部42、第1のガンマ補正処理部43および第1の外部インタフェース50を有するユニット104と、色域変換部44、第2のガンマ補正処理部45および第2の外部インタフェース51を含むユニット105とで構成される。ユニット103の補正処理部41の出力は、2本の伝送路36、37を通じてユニット104およびユニット105と接続される。
上記実施形態では、RGBの3板式の撮像装置を説明したが、本技術は、4板以上の多板式の撮像装置にも同様に適用し得る。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)複数の色成分の映像信号を生成する撮像部により出力された第1の解像度の映像信号を前処理する前処理部と、
前記前処理部により前処理された映像信号を受けて、前記第1の解像度の映像に対応する第1の色域の映像信号を生成する第1の色域変換処理部と、
前記前処理部により前処理された映像信号を受けて、前記第1の色域よりも狭く、前記第1の解像度よりも低い第2の解像度の映像に対応する第2の色域の映像信号を生成する第2の色域変換処理部と
を具備する映像信号処理装置。
(2)前記(1)に記載の映像信号処理装置であって、
前記第1の色域の映像信号および前記第2の色域の映像信号を同時に出力可能な複数のインタフェースを
さらに具備する映像信号処理装置。
(3)前記(1)または(2)に記載の映像信号処理装置であって、
前記第1の色域は、ITU−R BT.2020に規定された色域である
映像信号処理装置。
(4)前記(3)に記載の映像信号処理装置であって、
前記第2の色域は、ITU−R BT.709に規定された色域である
映像信号処理装置。
(5)前記(1)ないし(4)のいずれかに記載の映像信号処理装置であって、
前記第1の色域の映像信号に対してガンマ補正を行う第1のガンマ補正回路をさらに具備する
映像信号処理装置。
(6)前記(1)ないし(5)のいずれかに記載の映像信号処理装置であって、
前記第2の色域の映像信号に対してガンマ補正を行う第2のガンマ補正回路をさらに具備する
映像信号処理装置。
(7)前記(1)ないし(6)のいずれかに記載の映像信号処理装置であって、
前記第1の色域変換処理部が、3×3出力のリニアマトリクス演算により、前記第1の色域の映像信号を生成する
映像信号処理装置。
(8)前記(1)ないし(7)のいずれかに記載の映像信号処理装置であって、
前記第2の色域変換処理部が、3D−LUTを用いて、前記第2の色域の映像信号を生成する
映像信号処理装置。
(9)前記(8)に記載の映像信号処理装置であって、
前記前処理部により前処理された映像信号が複数の色の信号で構成され、
前記第2の色域変換処理部が、前記複数の色それぞれの信号が負値であるどうかをそれぞれ判定し、この判定結果をもとに、マトリクス係数メモリに格納された3×3マトリクス係数を用いた演算による変換処理を行う負信号処理部を用いて、前記第2の色域の映像信号を生成する
映像信号処理装置。
(10)前記(1)ないし(9)のいずれかに記載の映像信号処理装置であって、
前記撮像部より出力された映像信号が複数の色の信号で構成され、
前記前処理部が、前記複数の色それぞれの映像信号にノイズ除去の信号処理を行う
映像信号処理装置。
(11)前記(1)ないし(9)のいずれかに記載の映像信号処理装置であって、
前記撮像部より出力された映像信号が複数の色の信号で構成され、
前記前処理部が、前記複数の色それぞれの映像信号の自動利得制御を行う
映像信号処理装置。
(12)前記(1)ないし(9)のいずれかに記載の映像信号処理装置であって、
前記撮像部より出力された映像信号が複数の色の信号で構成され、
前記前処理部が、前記複数の色それぞれの映像信号のA/D変換の信号処理を行う
映像信号処理装置。
(13)撮像装置と映像信号処理装置とが伝送路を通じて接続可能とされ、
前記撮像装置が、
複数の色成分の映像信号を生成する撮像部と、
前記撮像部により撮像された第1の解像度の映像信号を前処理する前処理部と、
前記前処理部により前処理された映像信号を前記伝送路を通じて前記映像信号処理装置
に伝送する第1の伝送インタフェースと、
を有し、
前記映像信号処理装置が、
前記撮像装置より前記伝送路を通じて伝送された映像信号を受信する第2の伝送インタ
フェースと、
前記第2の伝送インタフェースによって受信された映像信号を受けて、前記第1の解像
度の映像に対応する第1の色域の映像信号を生成する第1の色域変換処理部と、
前記第2の伝送インタフェースによって受信された映像信号を受けて、前記第1の色域よりも狭く、前記第1の解像度よりも低い第2の解像度
の映像に対応する第2の色域の映像信号を生成する第2の色域変換処理部と
を有する撮像システム。
1…映像信号処理装置
10…コントローラ
20…撮像部
21…光学ブロック
22…色分解プリズム
23R、23G、23B…撮像素子
30…前処理部
40…信号処理部
41…補正処理部
42…リニアマトリクス変換部
43…第1のガンマ補正処理部
44…色域変換部
45…第2のガンマ補正処理部
50、51…外部インタフェース
100、100A…撮像システム

Claims (22)

  1. 複数の色成分の映像信号を生成する撮像部により出力された第1の解像度の映像信号を前処理する前処理部と、
    前記前処理部により前処理された映像信号を受けて、前記第1の解像度の映像に対応する第1の色域の映像信号を生成する第1の色域変換処理部と、
    前記前処理部により前処理された映像信号を受けて、前記第1の色域よりも狭く、前記第1の解像度よりも低い第2の解像度の映像に対応する第2の色域の映像信号を生成する第2の色域変換処理部と、
    前記第1の色域の映像信号および前記第2の色域の映像信号をそれぞれ出力することが可能なインタフェースと
    を具備する映像信号処理装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記第1の色域は、ITU−R BT.2020に規定された色域である
    映像信号処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の映像信号処理装置であって、
    前記第2の色域は、ITU−R BT.709に規定された色域である
    映像信号処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の映像信号処理装置であって、
    前記第1の色域の映像信号に対してガンマ補正を行う第1のガンマ補正回路をさらに具備する
    映像信号処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の映像信号処理装置であって、
    前記第2の色域の映像信号に対してガンマ補正を行う第2のガンマ補正回路をさらに具備する
    映像信号処理装置。
  6. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の映像信号処理装置であって、
    前記第1の色域変換処理部が、3×3出力のリニアマトリクス演算により、前記第1の色域の映像信号を生成する
    映像信号処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の映像信号処理装置であって、
    前記第2の色域変換処理部が、3D−LUTを用いて、前記第2の色域の映像信号を生成する
    映像信号処理装置。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の映像信号処理装置であって、
    前記前処理部により前処理された映像信号が複数の色の信号で構成され、
    前記第2の色域変換処理部が、前記複数の色それぞれの信号が負値であるどうかをそれぞれ判定し、この判定結果をもとに、マトリクス係数メモリに格納された3×3マトリクス係数を用いた演算による変換処理を行う負信号処理部を用いて、前記第2の色域の映像信号を生成する
    映像信号処理装置。
  9. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の映像信号処理装置であって、
    前記撮像部より出力された映像信号が複数の色の信号で構成され、
    前記前処理部が、前記複数の色それぞれの映像信号にノイズ除去の信号処理を行う
    映像信号処理装置。
  10. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の映像信号処理装置であって、
    前記撮像部より出力された映像信号が複数の色の信号で構成され、
    前記前処理部が、前記複数の色それぞれの映像信号の自動利得制御を行う
    映像信号処理装置。
  11. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の映像信号処理装置であって、
    前記撮像部より出力された映像信号が複数の色の信号で構成され、
    前記前処理部が、前記複数の色それぞれの映像信号のA/D変換の信号処理を行う
    映像信号処理装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の映像信号処理装置であって、
    第2の色域の映像信号は、ダウンコンバートされた信号である
    映像信号処理装置。
  13. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の映像信号処理装置であって、
    第2の色域の映像信号は、前記前処理部により前処理された映像信号よりも映像品質が低下された信号である
    映像信号処理装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項に記載の映像信号処理装置であって、
    前記撮像部より出力された映像信号は4K×2K信号である
    映像信号処理装置。
  15. 撮像装置と映像信号処理装置とが伝送路を通じて接続可能とされ、
    前記撮像装置が、
    複数の色成分の映像信号を生成する撮像部と、
    前記撮像部により撮像された第1の解像度の映像信号を前処理する前処理部と、
    前記前処理部により前処理された映像信号を前記伝送路を通じて前記映像信号処理装置に伝送する第1の伝送インタフェースと、
    を有し、
    前記映像信号処理装置が、
    前記撮像装置より前記伝送路を通じて伝送された映像信号を受信する第2の伝送インタフェースと、
    前記第2の伝送インタフェースによって受信された映像信号を受けて、前記第1の解像度の映像に対応する第1の色域の映像信号を生成する第1の色域変換処理部と、
    前記第2の伝送インタフェースによって受信された映像信号を受けて、前記第1の色域よりも狭く、前記第1の解像度よりも低い第2の解像度の映像に対応する第2の色域の映像信号を生成する第2の色域変換処理部と、
    前記第1の色域の映像信号および前記第2の色域の映像信号をそれぞれ出力することが可能なインタフェースと
    を有する撮像システム。
  16. 請求項15に記載の撮像システムであって、
    前記撮像部より出力された映像信号が複数の色の信号で構成され、
    前記前処理部が、前記複数の色それぞれの映像信号にノイズ除去の信号処理を行う
    撮像システム。
  17. 請求項15に記載の撮像システムであって、
    前記撮像部より出力された映像信号が複数の色の信号で構成され、
    前記前処理部が、前記複数の色それぞれの映像信号の自動利得制御を行う
    撮像システム。
  18. 請求項15に記載の撮像システムであって、
    前記撮像部より出力された映像信号が複数の色の信号で構成され、
    前記前処理部が、前記複数の色それぞれの映像信号のA/D変換の信号処理を行う
    撮像システム。
  19. 撮像装置と第1の映像信号処理装置および第2の映像信号処理装置とが伝送路を通じて接続可能とされ、
    前記撮像装置が、
    複数の色成分の映像信号を生成する撮像部と、
    前記撮像部により撮像された第1の解像度の映像信号を前処理する前処理部と、
    前記前処理部により前処理された映像信号を前記伝送路を通じて前記第1の映像信号処理装置および前記第2の映像信号処理装置に伝送する第1の伝送インタフェースと
    を有し、
    前記第1の映像信号処理装置が、
    前記撮像装置より前記伝送路を通じて伝送された映像信号を受信する第2の伝送インタフェースと、
    前記第2の伝送インタフェースによって受信された映像信号を受けて、前記第1の解像度の映像に対応する第1の色域の映像信号を生成する第1の色域変換処理部と、
    前記第1の色域の映像信号を出力する第1の外部インタフェースと
    を有し、
    前記第2の映像信号処理装置が、
    前記撮像装置より前記伝送路を通じて伝送された映像信号を受信する第3の伝送インタフェースと、
    前記第3の伝送インタフェースによって受信された映像信号を受けて、前記第1の色域よりも狭く、前記第1の解像度よりも低い第2の解像度の映像に対応する第2の色域の映像信号を生成する第2の色域変換処理部と、
    前記第2の色域の映像信号を出力可能な第2の外部インタフェースと
    を有する撮像システム。
  20. 請求項19に記載の撮像システムであって、
    前記撮像部より出力された映像信号が複数の色の信号で構成され、
    前記前処理部が、前記複数の色それぞれの映像信号にノイズ除去の信号処理を行う
    撮像システム。
  21. 請求項19に記載の撮像システムであって、
    前記撮像部より出力された映像信号が複数の色の信号で構成され、
    前記前処理部が、前記複数の色それぞれの映像信号の自動利得制御を行う
    撮像システム。
  22. 請求項19に記載の撮像システムであって、
    前記撮像部より出力された映像信号が複数の色の信号で構成され、
    前記前処理部が、前記複数の色それぞれの映像信号のA/D変換の信号処理を行う
    撮像システム。
JP2018128346A 2018-07-05 2018-07-05 映像信号処理装置および撮像システム Active JP6753436B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018128346A JP6753436B2 (ja) 2018-07-05 2018-07-05 映像信号処理装置および撮像システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018128346A JP6753436B2 (ja) 2018-07-05 2018-07-05 映像信号処理装置および撮像システム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016246364A Division JP6365651B2 (ja) 2016-12-20 2016-12-20 映像信号処理装置および撮像システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018170790A JP2018170790A (ja) 2018-11-01
JP6753436B2 true JP6753436B2 (ja) 2020-09-09

Family

ID=64020637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018128346A Active JP6753436B2 (ja) 2018-07-05 2018-07-05 映像信号処理装置および撮像システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6753436B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018170790A (ja) 2018-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6285398B1 (en) Charge-coupled device video camera with raw data format output and software implemented camera signal processing
US8890974B2 (en) Methods and systems for automatic white balance
KR101421185B1 (ko) 컬러 공간에서의 강제된 컬러 팔레트
US10281714B2 (en) Projector and projection system that correct optical characteristics, image processing apparatus, and storage medium
US9300935B2 (en) Image processing apparatus capable of reducing differences of color characteristics between interchangeable lenses using white balance adjustment and control method thereof
US10148871B2 (en) Advanced raw conversion to produce high dynamic range, wide color gamut output
JP2005210526A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像データ出力方法、画像処理プログラム及び画像データ出力プログラム
KR20080020563A (ko) 화상 처리 장치 및 화상 처리 방법
KR20100092052A (ko) 신호 처리 장치 및 방법과 기록 매체
JP5457845B2 (ja) 色特性補正装置およびカメラ
JP4308473B2 (ja) 画像信号処理方法及び画像信号処理装置、並びに画像信号処理システム
JP2011223452A (ja) 色補正装置
JP2010183232A (ja) 色域変換装置
JP2005210495A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
US7852380B2 (en) Signal processing system and method of operation for nonlinear signal processing
US9288456B2 (en) Image processing apparatus and method
JP7266179B2 (ja) 画像処理装置及び撮像装置
JP6365651B2 (ja) 映像信号処理装置および撮像システム
JP6753436B2 (ja) 映像信号処理装置および撮像システム
US20230164451A1 (en) Information processing apparatus, method, medium, and system for color correction
JP6065934B2 (ja) 映像信号処理装置および撮像システム
JP2002109523A (ja) 撮像装置、光学フィルタ群および画像データ変換装置
Vandenberg et al. A Review of 3D-LUT Performance in 10-bit and 12-bit HDR BT. 2100 PQ
JP2006279389A (ja) 固体撮像装置およびその信号処理方法
JP2020102792A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180713

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190827

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200721

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200803

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6753436

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151