JPH10257515A - テレビジョンカメラ装置 - Google Patents
テレビジョンカメラ装置Info
- Publication number
- JPH10257515A JPH10257515A JP9053230A JP5323097A JPH10257515A JP H10257515 A JPH10257515 A JP H10257515A JP 9053230 A JP9053230 A JP 9053230A JP 5323097 A JP5323097 A JP 5323097A JP H10257515 A JPH10257515 A JP H10257515A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- color signal
- signals
- signal
- level
- maximum color
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Picture Signal Circuits (AREA)
- Processing Of Color Television Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 白圧縮により生ずる色相・彩度の変化を少な
くし、どのような照明下でも自然な映像を得ることを可
能にすることを目的とする。 【解決手段】 ディジタル化されたR,G,B信号の白
圧縮処理において、リアルタイムに当該R,G,B信号
の中で最もレベルの大きい最大色信号を判定・抽出する
手段と、該最大色信号のレベルが所定レベルを越えた場
合、該最大色信号以外の少なくとも1つの色信号のレベ
ルを上記最大色信号の圧縮特性に対応する所定の比率で
低減する手段を有する構成としたテレビジョンカメラ装
置で、最大色信号がニー処理により圧縮されると、他の
信号もこの信号の圧縮分に所定の割合を掛けた分だけ信
号レベルが減らされることになり、ニー圧縮により生ず
る、R,G,Bの信号比率の変化が少なくなり、色相及
び彩度の変化を抑圧することができ、どのような照明下
でも、自然な再生映像を得ることが可能となる。
くし、どのような照明下でも自然な映像を得ることを可
能にすることを目的とする。 【解決手段】 ディジタル化されたR,G,B信号の白
圧縮処理において、リアルタイムに当該R,G,B信号
の中で最もレベルの大きい最大色信号を判定・抽出する
手段と、該最大色信号のレベルが所定レベルを越えた場
合、該最大色信号以外の少なくとも1つの色信号のレベ
ルを上記最大色信号の圧縮特性に対応する所定の比率で
低減する手段を有する構成としたテレビジョンカメラ装
置で、最大色信号がニー処理により圧縮されると、他の
信号もこの信号の圧縮分に所定の割合を掛けた分だけ信
号レベルが減らされることになり、ニー圧縮により生ず
る、R,G,Bの信号比率の変化が少なくなり、色相及
び彩度の変化を抑圧することができ、どのような照明下
でも、自然な再生映像を得ることが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、R,G,B信号を
ディジタル信号処理する構成を持つテレビジョンカメラ
装置の映像信号処理に関する。
ディジタル信号処理する構成を持つテレビジョンカメラ
装置の映像信号処理に関する。
【0002】
【従来の技術】通常のテレビジョンカメラでは、撮像素
子出力及び輪郭強調、ガンマ補正等の映像信号処理回路
には定格の数倍のダイナミックレンジを持たせ、これら
の信号処理を終えた所定レベルを越える信号部分は、ゲ
インを大幅に小さくする白圧縮(ニー処理)と呼ばれる処
理が施される。このような処理を施すと、映像信号レベ
ルが定格を越えてしまった部分でも、映像が白つぶれせ
ず、階調差が表現でき、画質を大幅に改善することがで
きる。しかし、通常、上記ニー処理は、R,G,B信号
の状態で、それぞれに対して施されるので、映像レベル
の高い(明るい)映像部分が有彩色の場合、R,G,B信
号のレベルが異なるため、このニー処理により、色相及
び彩度が低下することは避けられない。すなわち、例え
ば、R,G,Bの各信号レベルが、4:2:1程度の色
の映像を考えた場合、図4に示すように、R信号のレベ
ルがニー処理を開始する所定の値(ニーポイント:KP)
を越え、R信号の圧縮が始まっても、G信号及びB信号
のレベルはニーポイントに達しておらず、G信号及びB
信号は圧縮されない。したがって、ニーポイントを越え
るレベルの映像部分において、R,G,Bの信号比率が
変わってしまい、色相及び彩度が大きく変化してしま
う。
子出力及び輪郭強調、ガンマ補正等の映像信号処理回路
には定格の数倍のダイナミックレンジを持たせ、これら
の信号処理を終えた所定レベルを越える信号部分は、ゲ
インを大幅に小さくする白圧縮(ニー処理)と呼ばれる処
理が施される。このような処理を施すと、映像信号レベ
ルが定格を越えてしまった部分でも、映像が白つぶれせ
ず、階調差が表現でき、画質を大幅に改善することがで
きる。しかし、通常、上記ニー処理は、R,G,B信号
の状態で、それぞれに対して施されるので、映像レベル
の高い(明るい)映像部分が有彩色の場合、R,G,B信
号のレベルが異なるため、このニー処理により、色相及
び彩度が低下することは避けられない。すなわち、例え
ば、R,G,Bの各信号レベルが、4:2:1程度の色
の映像を考えた場合、図4に示すように、R信号のレベ
ルがニー処理を開始する所定の値(ニーポイント:KP)
を越え、R信号の圧縮が始まっても、G信号及びB信号
のレベルはニーポイントに達しておらず、G信号及びB
信号は圧縮されない。したがって、ニーポイントを越え
るレベルの映像部分において、R,G,Bの信号比率が
変わってしまい、色相及び彩度が大きく変化してしま
う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した如く、上
記ニー処理により、映像が白つぶれせず、階調差を表現
でき、画質を大幅に改善することができる反面、映像レ
ベルの高い(明るい)映像部分が有彩色の場合、色相及び
彩度が変化してしまうことは避けられない。具体的に
は、人間の肌の色は上記例に近い信号比率であるので、
照明が不均一に当たっている条件下で人間を撮像した場
合、明るい照明が当たっている部分の肌の色が、黄色や
白っぽく再生される現象が起こる。本発明は、これらの
欠点を除去し、上記のような白圧縮処理により生ずる色
相及び彩度の変化を少なくし、どのような照明下でも、
自然な再生映像を得ることを可能にすることを目的とす
る。
記ニー処理により、映像が白つぶれせず、階調差を表現
でき、画質を大幅に改善することができる反面、映像レ
ベルの高い(明るい)映像部分が有彩色の場合、色相及び
彩度が変化してしまうことは避けられない。具体的に
は、人間の肌の色は上記例に近い信号比率であるので、
照明が不均一に当たっている条件下で人間を撮像した場
合、明るい照明が当たっている部分の肌の色が、黄色や
白っぽく再生される現象が起こる。本発明は、これらの
欠点を除去し、上記のような白圧縮処理により生ずる色
相及び彩度の変化を少なくし、どのような照明下でも、
自然な再生映像を得ることを可能にすることを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、ディジタル化されたR,G,B信号の白圧
縮処理において、リアルタイムに当該R,G,B信号の
中で最もレベルの大きい色信号(以下、最大色信号と称
す)を判定・抽出する手段と、当該最大色信号のレベル
が所定レベルを越えた場合、当該最大色信号以外の少な
くとも1つの色信号のレベルを上記最大色信号の圧縮特
性に対応する所定の比率で低減する手段を有する構成と
したテレビジョンカメラ装置である。また、上記最大色
信号以外の少なくとも1つの色信号のレベルの低減に合
わせて、上記最大色信号のレベルを所定の比率で増加す
る手段を有する構成とした、テレビジョンカメラ装置で
ある。さらに、上記判定・抽出した最大色信号の種類に
応じ、上記最大色信号以外の少なくとも1つの色信号の
レベルの低減比率を所定の低減比率に変更する手段を有
する構成としたテレビジョンカメラ装置である。
成するため、ディジタル化されたR,G,B信号の白圧
縮処理において、リアルタイムに当該R,G,B信号の
中で最もレベルの大きい色信号(以下、最大色信号と称
す)を判定・抽出する手段と、当該最大色信号のレベル
が所定レベルを越えた場合、当該最大色信号以外の少な
くとも1つの色信号のレベルを上記最大色信号の圧縮特
性に対応する所定の比率で低減する手段を有する構成と
したテレビジョンカメラ装置である。また、上記最大色
信号以外の少なくとも1つの色信号のレベルの低減に合
わせて、上記最大色信号のレベルを所定の比率で増加す
る手段を有する構成とした、テレビジョンカメラ装置で
ある。さらに、上記判定・抽出した最大色信号の種類に
応じ、上記最大色信号以外の少なくとも1つの色信号の
レベルの低減比率を所定の低減比率に変更する手段を有
する構成としたテレビジョンカメラ装置である。
【0005】また、ディジタル化されたR,G,Bの3
つの色信号からリアルタイムに最もレベルの大きい色信
号を判定・抽出する最大色信号判定手段と、抽出された
当該最大色信号以外の2つの色信号のレベルと予め定め
られた所定のレベルを比較してそれぞれ大きい方の値を
選択する手段と、上記抽出された最大色信号と上記各選
択手段の出力との差分をそれぞれ算出する手段と、当該
各算出結果に応じて当該算出した各差分信号にそれぞれ
予め設定された所定の値を乗算する手段と、当該各乗算
結果を上記R,G,B信号の内の対応する色信号から差
し引く手段を有する構成としたテレビジョンカメラ装置
である。そして、上記乗算された各乗算結果を上記R,
G,B信号の内の対応する色信号から差し引く場合、上
記最大色信号に対応する色信号に上記各乗算結果に応じ
た所定の値を加算する手段を有する構成としたテレビジ
ョンカメラ装置である。さらに、上記算出された各差分
信号のそれぞれに乗算される上記予め設定された所定の
値を複数有し、上記判定・抽出した最大色信号の種類に
応じ、当該設定された複数の所定値の中からそれぞれ最
適な値を選択・出力する手段を有する構成としたテレビ
ジョンカメラ装置である。さらにまた、上記抽出された
最大色信号と上記各選択手段の出力との差分のそれぞれ
の算出結果が負のときは、当該各算出値を0とする手段
を有する構成としたテレビジョンカメラ装置である。そ
の結果、R,G,B信号のうち最もレベルの大きい信号
が、ニー処理により圧縮されると、他の信号もこの信号
の圧縮分に所定の割合を掛けた分だけ、信号レベルが減
らされることになるので、ニー圧縮により生ずる、R,
G,Bの信号比率の変化が少なくなり、色相及び彩度の
変化を抑圧することができ、どのような照明下でも、自
然な再生映像を得ることが可能となる。
つの色信号からリアルタイムに最もレベルの大きい色信
号を判定・抽出する最大色信号判定手段と、抽出された
当該最大色信号以外の2つの色信号のレベルと予め定め
られた所定のレベルを比較してそれぞれ大きい方の値を
選択する手段と、上記抽出された最大色信号と上記各選
択手段の出力との差分をそれぞれ算出する手段と、当該
各算出結果に応じて当該算出した各差分信号にそれぞれ
予め設定された所定の値を乗算する手段と、当該各乗算
結果を上記R,G,B信号の内の対応する色信号から差
し引く手段を有する構成としたテレビジョンカメラ装置
である。そして、上記乗算された各乗算結果を上記R,
G,B信号の内の対応する色信号から差し引く場合、上
記最大色信号に対応する色信号に上記各乗算結果に応じ
た所定の値を加算する手段を有する構成としたテレビジ
ョンカメラ装置である。さらに、上記算出された各差分
信号のそれぞれに乗算される上記予め設定された所定の
値を複数有し、上記判定・抽出した最大色信号の種類に
応じ、当該設定された複数の所定値の中からそれぞれ最
適な値を選択・出力する手段を有する構成としたテレビ
ジョンカメラ装置である。さらにまた、上記抽出された
最大色信号と上記各選択手段の出力との差分のそれぞれ
の算出結果が負のときは、当該各算出値を0とする手段
を有する構成としたテレビジョンカメラ装置である。そ
の結果、R,G,B信号のうち最もレベルの大きい信号
が、ニー処理により圧縮されると、他の信号もこの信号
の圧縮分に所定の割合を掛けた分だけ、信号レベルが減
らされることになるので、ニー圧縮により生ずる、R,
G,Bの信号比率の変化が少なくなり、色相及び彩度の
変化を抑圧することができ、どのような照明下でも、自
然な再生映像を得ることが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1に本発明の第1の実施例の構
成を示し、以下、その動作を説明する。入力R,G,B
信号1,2,3は、A/D変換回路4,5,6でディジ
タル信号に変換された後、映像信号処理回路7,8,9
でガンマ補正等の各種信号処理を施される。本発明で
は、このような信号処理を経たR,G,B信号から、最
大色判定回路10で最もレベルの高い信号(最大色信号)
を判定・抽出し、さらにこの判定結果に基づき、セレク
タ11,12で他の2色の信号を選択する。比較選択回
路13,14は、セレクタ11,12にて選択された、
他の2つの色信号を、基準値レジスタ15に格納された
所定の基準値とそれぞれ比較して、大きい方の値をそれ
ぞれ出力する。この比較選択回路13,14を使用する
目的は、後述の本発明の補正処理が、最大色信号がニー
圧縮領域に達するレベル付近で不連続な補正となること
を避け、かつ他の信号もニー圧縮領域に達した際には、
対応させて補正量を減らす必要があるためである。 こ
こで、基準値レジスタ15に設定される基準値として
は、通常、ニー圧縮の開始点を定めるニーポイント値
(ニー補正がかかり始まるレベル)を使用するのが良
い。
成を示し、以下、その動作を説明する。入力R,G,B
信号1,2,3は、A/D変換回路4,5,6でディジ
タル信号に変換された後、映像信号処理回路7,8,9
でガンマ補正等の各種信号処理を施される。本発明で
は、このような信号処理を経たR,G,B信号から、最
大色判定回路10で最もレベルの高い信号(最大色信号)
を判定・抽出し、さらにこの判定結果に基づき、セレク
タ11,12で他の2色の信号を選択する。比較選択回
路13,14は、セレクタ11,12にて選択された、
他の2つの色信号を、基準値レジスタ15に格納された
所定の基準値とそれぞれ比較して、大きい方の値をそれ
ぞれ出力する。この比較選択回路13,14を使用する
目的は、後述の本発明の補正処理が、最大色信号がニー
圧縮領域に達するレベル付近で不連続な補正となること
を避け、かつ他の信号もニー圧縮領域に達した際には、
対応させて補正量を減らす必要があるためである。 こ
こで、基準値レジスタ15に設定される基準値として
は、通常、ニー圧縮の開始点を定めるニーポイント値
(ニー補正がかかり始まるレベル)を使用するのが良
い。
【0007】そして、減算器16,17にて、最大色信
号と比較選択回路13,14出力との差分が算出され
る。 ここで、当該差分出力は、比較選択回路13,1
4出力が上記基準値の場合、即ち上記最大色信号以外の
他の色信号レベルがニー圧縮領域(ニーポイント値)に達
していない場合は最大色信号レベルと基準値との差分値
となり、比較選択回路13,14出力が上記他の色信号
レベルの場合、即ち上記最大色信号以外の他の色信号レ
ベルがニー圧縮領域に達した場合は、最大色信号レベル
と他の色信号レベルとの差分値となる。減算器16,1
7の出力(差分出力)は、クリップ回路18,19によ
り、当該差分出力値が負の値にならないような処理が施
される。 つまり、このクリップ回路18,19は、最
大色信号レベルが上記基準値(ニーポイント)より低い場
合に、以下に述べる本発明の補正処理が施されないよう
にするための補正制限手段である。この補正を制限する
別の方法としては、図2に第2の実施例として示すよう
に例えば、最大色信号を基準値レジスタ15に格納され
た所定の基準値と比較し、最大色信号が基準値を越えて
いない時に制御信号を発生するレベル判定回路35と、
当該制御信号により、減算器16,17の出力を、値"
0"に切り替える切替回路36,37を用いる方法を使
ってもよい。
号と比較選択回路13,14出力との差分が算出され
る。 ここで、当該差分出力は、比較選択回路13,1
4出力が上記基準値の場合、即ち上記最大色信号以外の
他の色信号レベルがニー圧縮領域(ニーポイント値)に達
していない場合は最大色信号レベルと基準値との差分値
となり、比較選択回路13,14出力が上記他の色信号
レベルの場合、即ち上記最大色信号以外の他の色信号レ
ベルがニー圧縮領域に達した場合は、最大色信号レベル
と他の色信号レベルとの差分値となる。減算器16,1
7の出力(差分出力)は、クリップ回路18,19によ
り、当該差分出力値が負の値にならないような処理が施
される。 つまり、このクリップ回路18,19は、最
大色信号レベルが上記基準値(ニーポイント)より低い場
合に、以下に述べる本発明の補正処理が施されないよう
にするための補正制限手段である。この補正を制限する
別の方法としては、図2に第2の実施例として示すよう
に例えば、最大色信号を基準値レジスタ15に格納され
た所定の基準値と比較し、最大色信号が基準値を越えて
いない時に制御信号を発生するレベル判定回路35と、
当該制御信号により、減算器16,17の出力を、値"
0"に切り替える切替回路36,37を用いる方法を使
ってもよい。
【0008】このようにして、最大色信号レベルが上記
基準値(ニーポイント)を越えた場合に得られる減算器1
6,17の各々の差分信号は、乗算器20,21におい
て、レジスタ40,41に予め格納された最大色信号の
ニー圧縮特性に合わせた所定の係数(Ki,Kj)と掛け
合わされ、最大色信号のニー圧縮特性に合わせて他の2
色の信号レベルをそれぞれ補正するための補正信号とな
る。そして、これらの補正信号は、スイッチ25によっ
て、選択された最大色信号以外の2色の信号に対応する
加算器26〜28に与えられ、対応する2色の信号に、
それぞれ加算される。ここで、通常、上記係数Ki,K
jには負の値が使用されており、上記の補正信号の加算
の結果、最大色信号以外の2つの信号レベルは、最大色
信号のニー圧縮分に比例する量だけ減らされることにな
る。また、乗算器20,21の出力である上記2つの補
正信号は、加算器23にて加算され、乗算器24におい
てレジスタ42に予め格納された所定の係数Khと掛け
合わされ、最大色信号のニー圧縮特性を他の2色の信号
の補正特性に合わせて補正するための補正信号となる。
そして、この補正信号は、乗算器20,21の出力と同
様に、スイッチ25により、選択された最大色信号に対
応する加算器26〜28に与えられ、ここで、最大色信
号に加算される。
基準値(ニーポイント)を越えた場合に得られる減算器1
6,17の各々の差分信号は、乗算器20,21におい
て、レジスタ40,41に予め格納された最大色信号の
ニー圧縮特性に合わせた所定の係数(Ki,Kj)と掛け
合わされ、最大色信号のニー圧縮特性に合わせて他の2
色の信号レベルをそれぞれ補正するための補正信号とな
る。そして、これらの補正信号は、スイッチ25によっ
て、選択された最大色信号以外の2色の信号に対応する
加算器26〜28に与えられ、対応する2色の信号に、
それぞれ加算される。ここで、通常、上記係数Ki,K
jには負の値が使用されており、上記の補正信号の加算
の結果、最大色信号以外の2つの信号レベルは、最大色
信号のニー圧縮分に比例する量だけ減らされることにな
る。また、乗算器20,21の出力である上記2つの補
正信号は、加算器23にて加算され、乗算器24におい
てレジスタ42に予め格納された所定の係数Khと掛け
合わされ、最大色信号のニー圧縮特性を他の2色の信号
の補正特性に合わせて補正するための補正信号となる。
そして、この補正信号は、乗算器20,21の出力と同
様に、スイッチ25により、選択された最大色信号に対
応する加算器26〜28に与えられ、ここで、最大色信
号に加算される。
【0009】ここで、通常、この係数Khには正の値が
使用されており、上記の補正信号の加算の結果、最大色
信号レベルは、最大色信号のニー圧縮分と他の色信号レ
ベルとの差に比例する量だけ増やされることになる。な
お、上記加算器23、乗算器24及びレジスタ42を使
用せず、最大色信号のレベルを制御しない回路構成とし
ても、前述の所定の色相・色飽和度歪の補正効果は得ら
れる。このような補正処理を経た、加算器26〜28出
力のR,G,B信号は、ニー圧縮回路29〜31で、ニ
ーポイントレベル以上の高輝度部分が圧縮される。以上
説明したような、ニー圧縮特性の補正処理により、ニー
圧縮処理後の信号32〜34の特性は、図5に示すよう
に、補正処理を施さない破線で示す従来の圧縮特性か
ら、それぞれ矢印で示す方向に圧縮特性が変化するた
め、従来に比べ色相及び彩度の変化が少なくなる。
使用されており、上記の補正信号の加算の結果、最大色
信号レベルは、最大色信号のニー圧縮分と他の色信号レ
ベルとの差に比例する量だけ増やされることになる。な
お、上記加算器23、乗算器24及びレジスタ42を使
用せず、最大色信号のレベルを制御しない回路構成とし
ても、前述の所定の色相・色飽和度歪の補正効果は得ら
れる。このような補正処理を経た、加算器26〜28出
力のR,G,B信号は、ニー圧縮回路29〜31で、ニ
ーポイントレベル以上の高輝度部分が圧縮される。以上
説明したような、ニー圧縮特性の補正処理により、ニー
圧縮処理後の信号32〜34の特性は、図5に示すよう
に、補正処理を施さない破線で示す従来の圧縮特性か
ら、それぞれ矢印で示す方向に圧縮特性が変化するた
め、従来に比べ色相及び彩度の変化が少なくなる。
【0010】図3に本発明の第3の実施例を示す。第
1,2の実施例との差は、最大色信号の種類に応じて、
即ち、最大色信号が、R,G,B信号のいずれであるか
に応じて、乗算器20,21,24でそれぞれの差分信
号に掛け合わされる係数Ki,Kj,Khを選択・切り
替え、それぞれ対応する最適な係数値により、圧縮特性
を補正できるようにしたところである。このため、それ
ぞれが3個ずつで合計9個からなり、それぞれ対応する
複数の係数値を保有する係数用のレジスタ50〜52
と、最大色信号の種類に応じた、それぞれの最適な係数
Ki,Kj,Khを選択するセレクタ53を有する構成
としたものである。このような構成とすることにより、
例えば、最大色信号がR信号のときのみ、すなわち、ニ
ー処理時に色相回転が特に問題となる肌色の映像部分に
おいてのみ、上記の補正が強くかかる係数Ki,Kj,
Khを選択することができるため、肌色の映像部分が黄
色や白っぽく再生される色歪を、最小限に防ぐこと等が
可能となる。
1,2の実施例との差は、最大色信号の種類に応じて、
即ち、最大色信号が、R,G,B信号のいずれであるか
に応じて、乗算器20,21,24でそれぞれの差分信
号に掛け合わされる係数Ki,Kj,Khを選択・切り
替え、それぞれ対応する最適な係数値により、圧縮特性
を補正できるようにしたところである。このため、それ
ぞれが3個ずつで合計9個からなり、それぞれ対応する
複数の係数値を保有する係数用のレジスタ50〜52
と、最大色信号の種類に応じた、それぞれの最適な係数
Ki,Kj,Khを選択するセレクタ53を有する構成
としたものである。このような構成とすることにより、
例えば、最大色信号がR信号のときのみ、すなわち、ニ
ー処理時に色相回転が特に問題となる肌色の映像部分に
おいてのみ、上記の補正が強くかかる係数Ki,Kj,
Khを選択することができるため、肌色の映像部分が黄
色や白っぽく再生される色歪を、最小限に防ぐこと等が
可能となる。
【0011】
【発明の効果】以上のように、本発明を用いると、ニー
圧縮により生ずる、R,G,Bの信号比率の変化が少な
くなり、色相・彩度の変化を抑圧することができるた
め、どのような照明下においても、自然な映像を得るこ
とが可能となる。
圧縮により生ずる、R,G,Bの信号比率の変化が少な
くなり、色相・彩度の変化を抑圧することができるた
め、どのような照明下においても、自然な映像を得るこ
とが可能となる。
【図1】本発明の第1実施例の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第2実施例の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第3実施例の構成を示すブロック図。
【図4】従来のニー補正により発生する色相・色飽和度
の歪を説明する図。
の歪を説明する図。
【図5】本発明による色相・色飽和度の歪の改善を説明
する図。
する図。
4〜6:A/D変換回路、7〜9:映像信号処理回路、
10:最大色判定回路、11,12,53:セレクタ、
13,14:比較選択回路、15:基準値レジスタ,4
0〜42,50〜52:係数用レジスタ、16,17:
減算器、23,26〜28:加算器、18,19:クリ
ップ回路、20,22,24:乗算器、25:スイッ
チ、29〜31:ニー補正回路。
10:最大色判定回路、11,12,53:セレクタ、
13,14:比較選択回路、15:基準値レジスタ,4
0〜42,50〜52:係数用レジスタ、16,17:
減算器、23,26〜28:加算器、18,19:クリ
ップ回路、20,22,24:乗算器、25:スイッ
チ、29〜31:ニー補正回路。
Claims (7)
- 【請求項1】 ディジタル化されたR,G,B信号の白
圧縮処理において、リアルタイムに当該R,G,B信号
の中で最もレベルの大きい色信号(以下、最大色信号と
称す)を判定・抽出する手段と、当該最大色信号のレベ
ルが所定レベルを越えた場合、当該最大色信号以外の少
なくとも1つの色信号のレベルを上記最大色信号の圧縮
特性に対応する所定の比率で低減する手段を有すること
を特徴とするテレビジョンカメラ装置。 - 【請求項2】 請求項1において、上記最大色信号以外
の少なくとも1つの色信号のレベルの低減に合わせ、上
記最大色信号のレベルを所定の比率で増加する手段を有
することを特徴とするテレビジョンカメラ装置。 - 【請求項3】 請求項1乃至2において、上記判定・抽
出した最大色信号の種類に応じ、上記最大色信号以外の
少なくとも1つの色信号のレベルの低減比率を所定の低
減比率に変更する手段を有することを特徴とするテレビ
ジョンカメラ装置。 - 【請求項4】 ディジタル化されたR,G,Bの3つの
色信号からリアルタイムに最もレベルの大きい色信号を
判定・抽出する最大色信号判定手段と、抽出された当該
最大色信号以外の2つの色信号のレベルと予め定められ
た所定のレベルを比較してそれぞれ大きい方の値を選択
する手段と、上記抽出された最大色信号と上記各選択手
段の出力との差分をそれぞれ算出する手段と、当該各算
出結果に応じて当該算出した各差分信号にそれぞれ予め
設定された所定の値を乗算する手段と、当該各乗算結果
を上記R,G,B信号の内の対応する色信号から差し引
く手段を有することを特徴とするテレビジョンカメラ装
置。 - 【請求項5】 請求項4において、上記乗算された各乗
算結果を上記R,G,B信号の内の対応する色信号から
差し引く場合、上記最大色信号に対応する色信号に上記
各乗算結果に応じた所定の値を加算する手段を有するこ
とを特徴とするテレビジョンカメラ装置。 - 【請求項6】 請求項4乃至5において、上記算出され
た各差分信号のそれぞれに乗算される上記予め設定され
た所定の値を複数個用意し、上記判定・抽出された最大
色信号の種類に応じ、当該設定された複数の所定値の中
からそれぞれ最適な値を選択・出力する手段を有するこ
とを特徴とするテレビジョンカメラ装置。 - 【請求項7】 請求項4乃至6において、上記抽出され
た最大色信号と上記各選択手段の出力との差分のそれぞ
れの算出結果が負のときは、当該各算出値を0とする手
段を有することを特徴とするテレビジョンカメラ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9053230A JPH10257515A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | テレビジョンカメラ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9053230A JPH10257515A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | テレビジョンカメラ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10257515A true JPH10257515A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=12937029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9053230A Pending JPH10257515A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | テレビジョンカメラ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10257515A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000115795A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-04-21 | Fuji Photo Optical Co Ltd | カラー画像処理装置 |
JP2003061104A (ja) * | 2001-08-14 | 2003-02-28 | Canon Inc | 色信号処理装置、撮像装置およびそれらの制御方法 |
US6762793B1 (en) | 1999-11-22 | 2004-07-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Apparatus and method for high-brightness compression |
EP1067804A4 (en) * | 1998-12-26 | 2005-05-11 | Sony Corp | VIDEO SIGNAL PROCESSING APPARATUS AND METHOD |
JP2007124204A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Pentax Corp | 画像信号処理ユニット |
JP2007129610A (ja) * | 2005-11-07 | 2007-05-24 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 高輝度圧縮回路、高輝度圧縮処理方法およびテレビジョンカメラ |
US7251057B2 (en) | 2001-06-19 | 2007-07-31 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Digital camera |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP9053230A patent/JPH10257515A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000115795A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-04-21 | Fuji Photo Optical Co Ltd | カラー画像処理装置 |
EP1067804A4 (en) * | 1998-12-26 | 2005-05-11 | Sony Corp | VIDEO SIGNAL PROCESSING APPARATUS AND METHOD |
JP4404289B2 (ja) * | 1998-12-26 | 2010-01-27 | ソニー株式会社 | 映像信号処理装置及びその方法 |
US6762793B1 (en) | 1999-11-22 | 2004-07-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Apparatus and method for high-brightness compression |
US7251057B2 (en) | 2001-06-19 | 2007-07-31 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Digital camera |
JP2003061104A (ja) * | 2001-08-14 | 2003-02-28 | Canon Inc | 色信号処理装置、撮像装置およびそれらの制御方法 |
JP2007124204A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Pentax Corp | 画像信号処理ユニット |
JP2007129610A (ja) * | 2005-11-07 | 2007-05-24 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 高輝度圧縮回路、高輝度圧縮処理方法およびテレビジョンカメラ |
JP4572159B2 (ja) * | 2005-11-07 | 2010-10-27 | 株式会社日立国際電気 | 高輝度圧縮回路、高輝度圧縮処理方法およびテレビジョンカメラ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4003399B2 (ja) | 画像処理装置および方法、並びに記録媒体 | |
US6040858A (en) | Method and apparatus for expanding the dynamic range of sensed color images | |
US8199227B2 (en) | Image-signal processing apparatus for performing space-variant image-signal processing | |
JP2756280B2 (ja) | カラー画像処理装置 | |
JP3074206B2 (ja) | 画像処理装置および方法 | |
GB2319685A (en) | Dynamic range expanding apparatus for a video image | |
JPH07177530A (ja) | 適応ビデオ信号圧縮回路 | |
JP3184309B2 (ja) | 階調補正回路及び撮像装置 | |
US5563666A (en) | High luminance color suppression circuit | |
US7538808B2 (en) | Method and system for luminance noise filtering | |
KR0139418B1 (ko) | 애퍼튜어 보정 회로 | |
JP4404289B2 (ja) | 映像信号処理装置及びその方法 | |
JP2004328564A (ja) | カラー補正装置、カラー補正方法及びカラー補正プログラム、並びにカラー補正装置を用いたデジタルカメラ | |
JP3424060B2 (ja) | 階調補正装置ならびにそれを用いた映像信号処理装置 | |
JP4212741B2 (ja) | 画像処理装置 | |
WO1994018801A1 (en) | Color wide dynamic range camera using a charge coupled device with mosaic filter | |
JP3596387B2 (ja) | 高輝度圧縮回路 | |
JPH10257515A (ja) | テレビジョンカメラ装置 | |
US7400775B2 (en) | Edge enhancement system and method and imaging system | |
JP4016593B2 (ja) | エッジ色消し回路及びその方法 | |
JP4240261B2 (ja) | 画像処理装置および方法、並びに記録媒体 | |
JP2000156871A (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
JP2837913B2 (ja) | 色ずれ軽減装置 | |
JPH07298100A (ja) | ネガ撮像装置におけるノイズ除去回路 | |
JPH0877350A (ja) | 画像処理装置 |