JP4571607B2 - ノイズ低減装置および方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ノイズ低減装置および方法に関するものである。
ディジタルカメラなどに用いられるCCDセンサーまたはMOSセンサーなどのイメージセンサーは、高密度化、高感度化の一途をたどっている。そのために、ノイズの影響がますます大きな問題となってきている。
従来の技術ではノイズを除去する場合、元の画像の情報をなるべく損なわずに、ノイズを精度よく抽出して除去を行う試みがなされており、ノイズ除去の対象となる画像の箇所が画像のエッジ部分であるかノイズであるかを判別し、エッジ部分はノイズ除去を行わないようにしていた(例えば、特許文献1)。また、対象箇所の周辺画素との相関を判別し、水平垂直方向の相関に応じてノイズ除去の量を変え、画像のエッジに影響を与えないようにしていた(例えば、特許文献2)。
また、画像を周波数帯域ごとに分類し、それぞれの周波数帯域に応じてノイズの除去量を変えることで効率よくノイズを除去し、ノイズ以外の帯域にはなるべく画像に影響を与えないようにしていた(例えば、特許文献3)。
また、赤外除去波長を変えた複数の赤外カットフィルターを切り替えて高感度化と色再現性の両立を図ろうとする従来技術も提案されている(例えば特許文献2)。
特開2001−76134(第3図) 特開2001−189944(0036) 特開2006−50109(0035)
しかしながら、特許文献1および特許文献2に示される従来技術では、ノイズが多くなるとエッジ判別の誤差が大きくなるため、ノイズ除去の効果が十分でないか、または元の画像に影響を与えてしまうという問題があった。
また、特許文献3に示される従来技術では、ノイズがすべての周波数帯域にわたって存在している場合に、いずれかの周波数帯域の信号レベルが低減する。すなわち、画像のエッジが、フィルタを通される(フィルタリングされる)ことによってボケるため、ぼんやりとした画像となるという問題があり、元の画像がボケるのを避けるために、フィルタによる信号の減衰を、ある程度に制限した場合には、十分なノイズ除去の効果が得られないという問題があった。
本発明は、
赤色成分を表すR信号緑色成分を表すG信号との差をフィルタリングする第1のフィルタリング手段と、
青色成分を表すB信号と前記第信号との差をフィルタリングする第2のフィルタリング手段と、
前記第1のフィルタリング手段の出力に前記信号を加算することで、補正された信号を生成する第1の信号生成手段と、
前記第2のフィルタリング手段の出力に前記信号を加算することで、補正された信号を生成する第2の信号生成手段と、
前記信号と第1の信号生成手段からの出力信号との差をフィルタリングする第3のフィルタリング手段と、
前記信号と第2の信号生成手段からの出力信号との差をフィルタリングする第4のフィルタリング手段と、
前記第1の信号生成手段の出力信号と、前記第3のフィルタリング手段の出力信号と前記第2の信号生成手段の出力信号と前記第4のフィルタリング手段の出力信号の総和の略半分を求めることで、補正された第2の色成分の信号を補正した信号とする第3の信号生成手段と、
前記補正されたR、G及びB信号を階調変換する第1、第2及び第3の階調変換手段と、
前記補正されたR、G及びB信号のノイズ量を検出し、検出されたノイズ量に応じて、前記第1、第2及び第3の階調変換手段で用いられる階調変換特性を設定する階調変換制御手段とを
具備したことを特徴とするノイズ低減装置を提供する。
本発明によれば、画像の周波数特性を劣化させることなく、高いノイズ除去効果が得られる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1のノイズ低減装置の概略構成図である。
本実施の形態のノイズ低減装置は、それぞれ第1、第2及び第3の色成分を表す第1、第2及び第3の入力色信号R0、G0、B0を受けて、それらのノイズ成分を低減するものであり、補正演算ブロック20、スイッチ21、22、23、制御器24、メモリ25、階調変換手段31、32、33、階調変換制御手段34を備えている。
スイッチ21は、第1の色成分の入力信号R0と、後述の、補正された第1の色成分の信号R’とを受けて、これらの一方を選択して第1の色成分を表す第1の色信号(処理対象色信号)Rとして出力する。スイッチ22は、第2の色成分の入力信号G0と、後述の、補正された第2の色成分の信号G’とを受けて、これらの一方を選択して第2の色成分を表す第2の色信号(処理対象色信号)Gとして出力する。スイッチ23は、第3の色成分の入力信号B0と、後述の、補正された第3の色成分の信号B’とを受けて、これらの一方を選択して第3の色成分を表す第3の色信号(処理対象色信号)Bとして出力する。本実施の形態では、第1の色成分は赤、第2の色成分は緑、第3の色成分は青である。
補正演算ブロック20は、例えば図2に示すように、減算器1、2、9、10、加算器5、6、フィルタ3、4、11、12、総和演算器13、及び半減器14を備えている。
減算器1は、第1の色信号Rから第2の色信号Gを減算し、両者の差を表す第1の差信号(R−G)を生成する。減算器2は、第3の色信号Bから第2の色信号Gを減算し、両者の差を表す第2の差信号(B−G)を生成する。
フィルタ3は、第1の差信号(R−G)をフィルタリングする。フィルタ4は、第2の差信号(B−G)をフィルタリングする。フィルタ3の出力を「第1のフィルタ出力」と呼び、符号med(R−G)で表し、フィルタ4の出力を「第2のフィルタ出力」と呼び、符号med(B−G)で表す。
フィルタ3、4は入力された信号の高周波数の変動成分を除去するフィルタであり、特に信号の変化が急激である特異点を除去するフィルタである。例えば、そのような特性を有するフィルタとして、メディアンフィルタが挙げられる。ここで述べるメディアンフィルタとは、処理対象である画素についての信号と、処理対象の画素を中心として上下及び左右に(垂直方向及び水平方向に)並んだ複数個、例えば9行×9列の画素についての信号の中央値を、処理対象についての画素の、フィルタリング後の信号の値として出力するフィルタであり、ソルト・アンド・ペッパーノイズなどの特異点のノイズを除去するに有効なフィルタである。
メディアンフィルタを用いる場合、med(A)は、処理対象画素を中心として所定数の行及び列(例えば9行9列)の範囲内の複数の画素についてのA(上記の例では、A=R−G、又はA=B−G)の値の中央値を演算結果として与える演算を意味する。
加算器5は、フィルタ3の出力(第1のフィルタ出力)med(R−G)に、第2の色信号Gを加算して、補正された第1の色成分の信号R’を生成する。加算器6は、フィルタ4の出力(第2のフィルタ出力)med(B−G)に、第2の色信号Gを加算して、補正された第3の色成分の信号B’を生成する。
減算器9は、第2の色信号Gから加算器5の出力(補正された第1の色成分の信号)R’を減算し、第3の差信号(G−R’)を生成する。減算器10は、第2の色信号Gから加算器6の出力(補正された第3の色成分の信号)B’を減算し、第4の差信号(G−B’)を生成する。
フィルタ11は、第3の差信号(G−R’)をフィルタリングする。フィルタ12は、第4の差信号(G−B’)をフィルタリングする。フィルタ11の出力を「第3のフィルタ出力」と呼び、符号med(G−R’)で表し、フィルタ4の出力を「第2のフィルタ出力」と呼び、符号med(G−B’)で表す。フィルタ11、12はフィルタ3、4と同様の特性を有するフィルタである。
総和演算器13は、フィルタ11の出力(第3のフィルタ出力)med(G−R’)、フィルタ12の出力(第4のフィルタ出力)med(G−B’)、補正された第1の色成分の信号R’、及び補正された第3の色成分の信号B’の総和を求め、半減器14は総和演算器13の出力の略1/2を求め、半減器14の出力が補正された第2の色成分の信号G’として出力される。
補正された第1、第2及び第3の色成分の信号R’、G’、B’を、それぞれ第1、第2及び第3の補正色信号と呼び、第1、第2及び第3の色信号R、G、Bを、それぞれ第1、第2及び第3の処理対象色信号と呼ぶこともある。
なお、総和演算器9と半減器10の組合せの代わりに、例えば、加算器5,6及びフィルタ9,10をそれぞれ略1/2にする4つの半減器と、この4つの半減器の出力の総和を求める総和演算器の組合せを用いても良く、要は、これらと等価な演算、即ち、フィルタ11の出力(第3のフィルタ出力)med(G−R’)、フィルタ12の出力(第4のフィルタ出力)med(G−B’)、補正された第1の色成分の信号R’、補正された第3の色成分の信号B’の総和の略1/2を求める演算を行う回路であればどのようなものを用いても良い。
以上の処理により得られる補正された第1の色成分の信号R’、補正された第2の色成分の信号G’、補正された第3の色成分の信号B’は次式(1)、(2)、(3)で表される。
R’= G+med(R−G) …(1)
B’= G+med(B−G) …(2)
G’={R’+med(G−R’)+B’+med(G−B’)}/2 …(3)
図3は、補正演算ブロック20の他の例を示す。図3の補正演算ブロック20は、図2に示される補正演算ブロック20と概して同じであるが、図2の減算器9、10の代わりに反転器15、16が設けられている。反転器15は、フィルタ3の出力med(R−G)を符号反転したもの{−med(R−G)}を出力する。反転器16は、フィルタ4の出力med(B−G)を符号反転したもの{−med(B−G)}を出力する。フィルタ11は、反転器15の出力(−med(R−G))をフィルタリングする。フィルタ12は、反転器16の出力(−med(B−G))をフィルタリングする。フィルタ11の出力(第3のフィルタ出力)は、med(−med(R−G))で表され、フィルタ12の出力(第4のフィルタ出力)は、med(−med(B−G))で表される。
半減器14の出力G’は、
G’={R’+med(−med(R−G)+B’+med(−med(B−G)}/2 …(4)
で表される。
一方、図2の補正演算ブロックにおいて、加算器5の出力R’は、上記の式(1)で与えられ、減算器9の出力即ちフィルタ11の入力(G−R’)は、
G−R’=G−{G+med(R−G)}=−med(R−G) …(5)
であり、フィルタ3の出力med(R−G)を符号反転したものと等しい。
同様に、フィルタ12の入力(B−R’)は、
B−R’=G−{G+med(B−G)}=−med(B−G) …(6)
であり、フィルタ4の出力med(B−G)を符号反転したものと等しい。
従って、図3の回路を図2の回路の代わりに用いても同じ結果が得られること、及び式(3)と式(4)は同じ内容を異なる形で表したものであることが分かる。
なお、フィルタ3の出力med(R−G)を符号反転したもの{−med(R−G)}を、フィルタ11でフィルタリングする代わりに、フィルタ3の出力med(R−G)をフィルタ11でフィルタリングした後、符号反転しても良い。同様に、フィルタ4の出力med(B−G)を符号反転したもの{−med(B−G)}を、フィルタ12でフィルタリングする代わりに、フィルタ4の出力med(R−G)をフィルタ12でフィルタリングした後、符号反転しても良い。
図2の補正演算ブロック20及び図3の補正演算ブロック20はともに、入力された処理対象色信号R、G、Bに対して、式(1)乃至(3)で表される補正演算を行って補正色信号R’,G’、B’を出力するものである。(なお、上記のように式(4)は式(3)と等価であるので、式(4)の演算を行う場合も、式(3)の演算を行っていると見ることができる。)
以上の式(1)乃至(3)で表される処理を1回のみ行い、その結果得られた信号を、階調変換手段31、32、33に供給しても良いが、図1に示される装置は、スイッチ21、22、23により上記の処理を複数回繰り返し行うことができるものである。
複数回繰り返す場合、制御器24は、補正演算ブロック20の減算器1、2、フィルタ3、4、11、12、加算器5、6、反転器7、8、総和演算器13、半減器14の動作の開始、終了、及び動作のタイミング、並びにメモリ25への書込み、読出しを制御するとともに、スイッチ21、22、23の動作を制御して以下のような動作を行わせる。
即ち、例えば、一組の画素、例えば1フレーム分の画素について、ノイズ低減装置に入力色信号が供給されたとき、最初は、スイッチ21、22、23により、ノイズ低減装置への入力色信号R0、G0、B0を選択し、入力色信号R0、G0、B0が選択された状態で補正演算ブロック20に補正演算を行わせ、入力色信号R0、G0、B0に対応する補正色信号R’、G’、B’が順次生成される際、これらをメモリ25に順次書込んで記憶させ、上記一組の画素についての補正演算処理が終わり、これに伴い一組分の補正色信号R’、G’、B’が記憶されたら、メモリ25から補正色信号R’、G’、B’を順次読出し、スイッチ21、22、23に、補正色信号R’、G’、B’を選択させ、補正色信号R’、G’、B’が選択された状態で補正演算ブロックに補正演算を行わせる。
このようにして、補正色信号R’、G’、B’が選択された状態で補正演算ブロックに補正演算を行わせた結果生成される補正色信号(同じ符号R’、G’、B’で表すが、補正演算が繰り返された結果得られる信号である)をノイズ低減された信号として出力しても良いが、この補正色信号を再度メモリ25に記憶させ、以下上記と同様に補正演算を繰り返させても良い。
このように、補正色信号をフィードバック(巡回)させ、補正演算ブロック20による補正演算(式(1)〜(3)で表される)を繰り返すことで、より高いノイズ除去効果が得られる。繰り返し回数を予め設定しておくこととしても良く、補正色信号中のノイズ量が所定値以下となるまで繰り返しても良い。
上記のように式(1)乃至(3)の演算を1回行うことにより、又は2回以上繰り返し行うことにより得られた、補正された第1、第2及び第3の色成分の信号R’,G’,B’はそれぞれ階調変換手段31、32、33および階調変換制御手段34に供給される。
階調変換制御手段34は、ノイズ量検出手段35と変換特性設定手段36とを有し、補正された第1、第2及び第3の色成分の信号R’,G’,B’はノイズ量検出手段35に入力される。ノイズ量検出手段35は、補正された第1、第2及び第3の補正色信号R’,G’,B’のノイズ量を検出する。ここで、ノイズ量としては例えば、処理対象画素の近傍の領域、例えば処理対称画素を中心として予め定められたその近傍の領域(例えば、垂直方向p行×水平方向q列の領域)内の標準偏差値または分散値を利用することが出来る。具体的には次式(7)で計算できる。p、qは2以上の自然数であり、例えばともに5である。
Nvij=[{Σ(Sxy−Save)↑2}/n]↑(1/2) …(7)
式(7)においてNvijは処理対象画素位置i行j列におけるノイズ量、Sxyは位置xyの信号値であり、位置xyの範囲は位置ijを中心としてp行×q列となる。Saveは位置ijを中心としたp行×q列の領域内の信号の平均値、nは演算に用いられる画素の数(p=q=5のときは「25」)、Σは位置ijを中心としてp行×q列の領域内の信号の総和を求めることを意味している。また、Nvijは補正色信号R’、G’、B’それぞれにつき、画素ごとに求められる。「↑」は、それに続く文字が指数であることを意味する。
階調変換手段31、32、33の各々は、補正された第1、第2及び第3の色成分の信号(R’、G’、B’)を画素ごとに階調変換するものであり、その入力信号Si(=R’、G’、B’)と、それに対する出力信号So(=R”、G”、B”)の関係を表す入出力特性(階調変換特性)が可変である。
例えば、入力信号Si(=R’、G’、B’)に対する出力信号So(=R”、G”、B”)の関係は次式(8)にて表される。
So=ki×Si↑γi …(8)
ここで、ki=kr、kg、又はkbであり、γi=γr、γg、又はγbである。
色信号毎に書換えると、
R”=kr×R’↑γr …(8R)
G”=kg×G’↑γg …(8G)
B”=kb×B’↑γb …(8B)
式(8)において、γi(=γr、γg、γb)は上述したノイズ量検出手段35によって検出されたノイズ量に応じて変化する定数である。ki(=kr、kg、又はkb)は入力値と出力値の最大値が一致するように正規化するための定数であり、γiが変われば、これに伴って変わる。なお、入力信号Si、及び出力信号Soを、その最大値が1となるように正規化した値で表せば、kiは1である。γiの値が変わることにより、式(8)に示した非線形な入出力特性が変化する。また、階調変換手段の入出力特性を式(8)に示したが、必ずしも式(8)で表される特性そのものでなくても、式(8)に近似した特性であっても同様の効果が得られる。
変換特性設定手段36はノイズ量検出手段35によって算出された各色信号のノイズ量に応じて、階調変換手段31、32、33の階調変換特性を定める係数γiを設定する手段である。具体的なノイズ量と係数γiとの関係の一例を図4に示す。図4に示す例では、ノイズ量Nvが所定値以下で、係数γiは1.0であるが、所定値Nvt以上では、ノイズ量の増加とともに係数γiが増大している。
図5には図4に示した変換特性係数γiが変化したときの入出力特性を示す。図5において、曲線Ca、Cb、Ccは、それぞれγi=1.2、1.4、1.6のときの特性である。各階調変換手段31、32、33から出力された信号はノイズ除去された信号として出力される。なお、変換特性設定手段36はLUT(ルックアップテーブル)にて構成しても良いし、予め図4に示す特性を実現する折れ線回路にて構成しても実現できる。
ここで補正演算ブロック200における補正演算によるノイズ除去の原理及び効果について説明する。
ノイズとは元来得られるべき原画に対して、元信号とは異なった信号が加わることを意味し、それにより、画像の品質を損なったり、元来あるべき信号が正しく認識できなかったりする信号である。予め定まった位置、または予め定められた周波数成分として加わったノイズは、その信号だけを検出して除去すればよいが、イメージセンサーの暗電流から生じるショットノイズや、回路から生じるアンプノイズは、画像が伝送される帯域全般にわたり発生することがほとんどであり、周波数上ではノイズか元信号かを区別することが困難である。ローパスフィルタなどによってノイズを除去すると対象とする周波数領域の元来の映像信号まで損なわれ、画像がボケてしまうという問題がある。この問題への対処法として、画像を複数の周波数領域に分けて、ノイズの多い周波数領域の信号だけを低減する処理を行い、なるべく元画像に影響を与えないようにする従来手法もあるが、その周波数帯域の元画像が劣化してしまうことに変わりはなく、またノイズが先に述べたように帯域全般にわたる場合は、現画像の周波数特性を劣化させず(画像がボケさせることなく)ノイズを除去することは極めて困難である。
一方、ノイズ信号のみを精度よく分離して除去するのではなく、見た目の画像品質が良くなったかのように感じる処理、すなわち人間の視覚特性を利用し効率よくノイズ除去を行うことで実際上十分満足できるノイズ低減を行い得る場合がある。例えば、図6に示すように人間は、画像中の、高い周波数領域に発生するノイズ(図6中の符号NH)よりも、低い周波数領域に発生するノイズ(図6中の符号NL)の方が気になる。図6において、小さい丸NGや、細く短い横棒NBなど異なる形状で示しているのは異なる色のノイズを示している。
画像中の高い周波数成分である画像のエッジなどではノイズ除去をほとんど行わず、エッジのない箇所のノイズ除去を多く行うのはこの特性を利用したものである。
これらの従来の技術はすべて元信号以外の信号誤差はノイズが加算したものとみなし、除去の対象としている。しかし、ハードコピーやプリンターなどでは階調の少ない画像において見た目上の階調を増やす処理として元信号を配列しなおすディザ処理などがある。ディザ処理後の画像は対象とする画素位置における信号値が元来の真値とは異なるが、この場合は画像の品位を損なうのではなく逆に画像の品位を上げる処理となっている。このように画像の真値からの誤差がすべて画質の品位を損なうノイズとみなし除去すべき対象とするものではないことがわかる。
また、カラー画像では、ノイズはノイズ信号の信号量そのものより、むしろ色ノイズなどに表されるように、元来の色と異なる色がノイズとして現れていることが画像の品位として問題となることが多い。例えば、図6に示すように、赤いりんごにノイズが加わっているとき、りんごの赤い部分に対応する赤色成分を表す信号が元信号に対し、同じ赤色成分を表す号成分の誤差を含んで表示されているよりも、赤いりんごの赤の部分の中に緑や青のノイズ信号がちらちらと現れるほうが視覚的に品位のない画像と感じられる。すなわち、カラー画像においてはノイズにおける各色の元信号の値の変動よりも、色相が変化したノイズ、すなわち、カラーノイズと呼ばれるものが画像の品位を落とすことが多いといえる。この場合カラーノイズを最も目立たない無彩色に置換えれば、あたかもノイズが低減したように感じ、効率よく画像の品位を改善することが出来る。
図7に、図6に示した赤いりんごの一部の一本の水平ラインに沿う画素の赤、緑、青(R、G、B)の信号レベルとその信号(画素)位置(水平方向の画素位置)を示した図を示す。赤、緑、青の信号のいずれにもそれぞれノイズが加わっており、それぞれの信号が細かく変動している。元来色信号はそれぞれ赤、緑、青の信号間の相関が強いため、すべての信号が同じような変化を行う。しかし、図7に示すようにノイズはそれぞれの信号にランダムに重畳されているため、色信号に重畳されているノイズはそれぞれ相関がなく、それぞれの信号の差の変動が色ノイズとして画面上に現れる。よって、それぞれの信号のノイズによる変動を同じにすれば、等価的に色ノイズは低減される。
図8に本実施の形態に示した式(1)〜(3)の演算を行った結果を示す。また、図9には入力信号のそれぞれの色信号R、G、Bの差(G−R)及び(G−B)の交流成分(G−R)ac及び(G−B)acを示す。図9に示したそれぞれの色信号の差の交流成分が、色ノイズとして現われる信号量である。よって、この信号量が0に近づくとノイズは無彩色となり、色ノイズが低減したこととなる。また、図8に示す信号処理後の色信号R’、G’、B’の差の交流成分(G’−R’)ac及び(G’−B’)acを図10に示す。図10に示される値は、補正演算ブロック20により補正演算処理を2回繰り返すことにより得られた値である。
図8に示されるノイズ除去後の出力波形を、図7と比べると信号のそれぞれの変化の先鋭度は周波数的に変わっていないことがわかる。従来技術に挙げられるローパスフィルタなどの高周波数成分を除去するフィルタを介したときは、ノイズの変調度も低減されるが、信号の変化自体も滑らかとなり、すなわち元信号のエッジなどが劣化することになる。図8では例えば、補正された第1の色成分の信号R’は信号の変化具合が図7と比べ大きくは変わっていない。一方、図10に示す差の交流成分(G’−R’)ac及び(G’−B’)acは図9に比べ著しく減少しており、色ノイズが低減していることがわかる。なお、図9に示した色信号の差の交流成分(G−R)ac及び(G−B)acの標準偏差σはそれぞれ2.49および1.41であり、図10に示した色信号の差の交流成分(G’−R’)ac及び(G’−B’)acの標準偏差σはそれぞれ1.26および0.75であり、約半分に低減されている。
また、赤、緑、青の信号の中では緑の信号が人間の視感度特性に最も近い感度特性を有しているため、まず緑の信号を基準にして赤、青の信号のノイズ変動を揃えることで、人間の感じるノイズ除去効果が最大になる。
次に階調変換手段31、32、33による階調変換の効果について述べる。
上述したように、色ノイズは無彩色化され、補正色信号R’、G’、B’として階調変換手段31、32、33に入力される。色ノイズ(色相の差)は先に記述したようにそのレベルが低減されているが、ノイズの輝度成分の信号レベルは必ずしも低減しているわけではない。よって、画像中に無彩色、すなわち白色系のノイズは依然として残留している。図11、図12に本発明の実施の形態にしたがって画像シミュレーションを行った画像の一例を示す。図11、図12に示されるのは、オウムの体の一部であり、図11(a)において、符号101、102、103、104はそれぞれ目、顔、嘴、胸を表し、胸104は黄色、嘴103は、やや緑がかった黒、顔102は、白に黒の筋状の模様があり、目101は、中心が黒、その周りが白で、さらにその周りに黒の環がある。
図11(b)、(c)、図12(a)、(b)、(c)も同じ部分を示す。
図11(a)、図12(a)は、赤色成分の信号を黒に変換してプリントしたもの、図11(b)、図12(b)は、緑色成分の信号を黒に変換してプリントしたもの、図11(c)、図12(c)は、青色成分の信号を黒に変換してプリントしたものである。
図11は、補正前の色信号(入力色信号)による画像、図12は、補正色信号R’、G’,B’(加算器5の出力R’、半減器14の出力G’、加算器6の出力B’)による画像を示す。
図11、図12に示される画像にはランダムノイズが加わっている。このランダムノイズは、図11、図12では、画像上むらのように見えるパターン乃至微細な模様として現れている。
図11、図12は、白黒であるためノイズのレベル自体は図11から図12になることで低減していないように見えるが、ノイズの発生箇所は、図12では図11に比べて、それぞれの色信号間で同一化が進んでいる(発生箇所の色信号間での違いが少なくなっている)。これは色ノイズが減少し、無彩色のノイズとなったことを意味する。
次に、図13(a)〜(c)、図14(a)〜(c)、図15(a)〜(c)、及び図16(a)〜(c)は、図11、図12に示したオウムの胸104の部分(黄色の部分)の20画素×20画素の色信号ごとのヒストグラムを示す。図13(a)、図14(a)、図15(a)、図16(a)は、赤の色信号についてのヒストグラムであり、図13(b)、図14(b)、図15(b)、図16(b)は、緑の色信号についてのヒストグラムであり、図13(c)、図14(c)、図15(c)、図16(c)は、青の色信号についてのヒストグラムである。図13(a)〜(c)はノイズが重畳される前の元画像であり、ノイズがないため各信号の分散(または標準偏差)は非常に小さい。図14(a)〜(c)にはノイズが重畳された画像(この画像を表す信号が入力色信号として用いられたものである)のヒストグラムを示す。ノイズが重畳されているため図13(a)〜(c)に比べて色信号ごとの分散が大きくなっている。図15(a)〜(c)には補正色信号R’,G’,B’のヒストグラムを示す。色ノイズが低減されているため各色信号の分散は図14(a)〜(c)に比べ低減している。
また、図15(a)〜(c)に示した例では、青の補正色信号B’の分散値は赤、緑の補正色信号R’、G’分散値のほぼ2倍の大きさを持つ。
これら分散値はノイズ量検出手段35によって算出され、変換特性設定手段36によって、図4に示した階調変換の係数γr、γg、γbが定められる。図15(a)〜(c)に示した例では補正色信号B’のための係数γbが最も大きい値に設定される。
係数rbが大きいほど、階調変換特性曲線の曲率が大きくなり、階調値が低い範囲(階調変換特性曲線の傾きが1より小さい範囲)では、階調圧縮され、分散が小さくなる。
階調変換後の信号R”,G”,B”のヒストグラムを図16に示す。階調変換後の信号B”は最も分散が大きいため、係数rbが最も大きな値に設定され、低い階調値範囲が横軸方向に最も大きく圧縮され、そのヒストグラムの分散値もより小さくなる。
また、本発明のノイズ低減装置では、処理する対象の画素を中心にローパスフィルタをかける処理は存在しないため、画像の周波数特性を劣化させることなく、ノイズ除去を行うことができる。
図17は本発明のノイズ除去の方法を示すフローチャートを示したものである。まず、まず、ノイズ低減装置への入力である入力色信号R0、G0、B0を処理対象色信号R、G、Bとして選択し(ST0)、処理対象色信号R、G、Bから補正色信号R’、B’を算出する(ST1)。この算出は減算器1、2、フィルタ3、4、加算器5、6の処理に対応するものであり、式(1)、(2)で表されるものである。
次に、補正色信号R’、B’と処理対象色信号Gから補正された色信号G’を算出する(ST2)。この算出は、減算器9、10、フィルタ11、12、総和演算器13、半減器14の処理に対応するものであり、式(3)で表されるものである。
一組の画素についてステップST1,ST2の処理(式(1)〜(3)の演算による処理)が終わったら、処理を終了するか再び繰り返すか判断する(ST3)。ステップST3の処理は、制御器24により行われるもので、例えば、ステップST1およびST2の処理回数を予め設定して制御器24内に記憶しておき、処理の回数がその回数(設定処理回数)に達していない場合、補正色信号R’、G’、B’を処理対象色信号R、G、Bとして選択して(ST4)、ふたたび上記一組の画素についてステップST1以降の演算を行う。演算の回数が予め定められた回数に達した場合、演算を完了し最終的な補正色信号R’、G’、B’を得て、出力する。
次に、画素ごとのノイズ量Nvijを算出する(ST5)。ijはノイズ除去の処理対象となる画素の座標位置である。算出したノイズ量Nvijに応じて各色信号の画素ごとの階調係数γr、γg、γbを導出する(ST6)。最後に、導出した階調係数によって、各信号の階調変換を行う(ST7)。ステップST7にて示した式のijは先のノイズ量を算出した際のijの座標位置と同一である。
本発明の実施の形態1のノイズ低減装置を示すブロック図である。 図に示される補正演算ブロック20の一例を示すブロック図である。 図に示される補正演算ブロック20の他の例を示すブロック図である。 ノイズ量Nvと変換特性係数γiとの関係図である。 階調特性変換手段における、変換特性係数γiごとの入出力特性を示す図である。 ノイズが重畳した画像の一例レベルを示した図である。 図6に示した画像の一部の信号レベルを示した図である。 本発明によるノイズ除去処理を加えた後の信号レベルを示した図である。 図7に示した信号のそれぞれの差を示した図である。 図8に示した信号のそれぞれの差を示した図である。 ノイズが重畳した画像の一部における赤、緑、青の信号R0、G0、B0を黒に変換してプリントした図である。 図11に示す画像に対し、図1の加算器5、半減器14、加算器6から出力される補正色信号R’、G’、B’を黒に変換してプリントした図である。 (a)〜(c)は、図11に示す画像のノイズが重畳される前の元の画像の赤、緑、青の信号の階調値ごとのヒストグラムを示す図である。 (a)〜(c)は、図11に示す画像の赤、緑、青の信号の階調値ごとのヒストグラムを示す図である。 (a)〜(c)は、図12に示す画像の赤、緑、青の信号の階調値ごとのヒストグラムを示す図である。 (a)〜(c)は、図12に示す画像に対し階調変換手段31、32、33による階調変換を行った後の、赤、緑、青の信号の階調値ごとのヒストグラムを示す図である。 本発明によるノイズ除去の処理手順を示したフローチャートである。
符号の説明
1 減算器、 2 減算器、 3 フィルタ、 4 フィルタ、 5 加算器、 6 加算器、 7 反転器、 8 反転器、 11 フィルタ、 12 フィルタ、 13 総和演算器、 14 半減器、 20 補正演算ブロック、 21、22、23 スイッチ、 25 メモリ、 31、32、33 階調変換手段、 34 階調変換制御手段、 35 ノイズ量検出手段、 36 変換特性設定手段。

Claims (13)

  1. 赤色成分を表すR信号緑色成分を表すG信号との差をフィルタリングする第1のフィルタリング手段と、
    青色成分を表すB信号と前記信号との差をフィルタリングする第2のフィルタリング手段と、
    前記第1のフィルタリング手段の出力に前記信号を加算することで、補正された信号を生成する第1の信号生成手段と、
    前記第2のフィルタリング手段の出力に前記信号を加算することで、補正された信号を生成する第2の信号生成手段と、
    前記信号と第1の信号生成手段からの出力信号との差をフィルタリングする第3のフィルタリング手段と、
    前記信号と第2の信号生成手段からの出力信号との差をフィルタリングする第4のフィルタリング手段と、
    前記第1の信号生成手段の出力信号と、前記第3のフィルタリング手段の出力信号と前記第2の信号生成手段の出力信号と前記第4のフィルタリング手段の出力信号の総和の略半分を求めることで、補正された信号を生成する第3の信号生成手段と、
    前記補正されたR、G及びB信号を階調変換する第1、第2及び第3の階調変換手段と、
    前記補正されたR、G及びB信号のノイズ量を検出し、検出されたノイズ量に応じて、前記第1、第2及び第3の階調変換手段で用いられる階調変換特性を設定する階調変換制御手段とを
    具備したことを特徴とするノイズ低減装置。
  2. 赤色成分を表すR信号緑色成分を表すG信号との差をフィルタリングする第1のフィルタリング手段と、
    青色成分を表すB信号と前記信号との差をフィルタリングする第2のフィルタリング手段と、
    前記第1のフィルタリング手段の出力に前記信号を加算することで、補正された信号を生成する第1の信号生成手段と、
    前記第2のフィルタリング手段の出力に前記信号を加算することで、補正された信号を生成する第2の信号生成手段と、
    第1のフィルタリング手段の出力信号を符号反転したものをフィルタリングする第3のフィルタリング手段と、
    第2のフィルタリング手段の出力信号を符号反転したものをフィルタリングする第4のフィルタリング手段と、
    前記第1の信号生成手段の出力信号と、前記第3のフィルタリング手段の出力信号と前記第2の信号生成手段の出力信号と前記第4のフィルタリング手段の出力信号の総和の略半分を求めることで、補正された信号を生成する第3の信号生成手段と、
    前記補正されたR、G及びB信号を階調変換する第1、第2及び第3の階調変換手段と、
    前記補正されたR、G及びB信号のノイズ量を検出し、検出されたノイズ量に応じて、前記第1、第2及び第3の階調変換手段で用いられる階調変換特性を設定する階調変換制御手段とを
    具備したことを特徴とするノイズ低減装置。
  3. 赤色成分を表すR信号と緑色成分を表すG信号との差をフィルタリングする第1のフィルタリング手段と、
    青色成分を表すB信号と前記G信号との差をフィルタリングする第2のフィルタリング手段と、
    前記第1のフィルタリング手段の出力に前記G信号を加算することで、補正されたR信号を生成する第1の信号生成手段と、
    前記第2のフィルタリング手段の出力に前記G信号を加算することで、補正されたB信号を生成する第2の信号生成手段と、
    第1のフィルタリング手段の出力信号をフィルタリングする第3のフィルタリング手段と、
    前記第3のフィルタリング手段の出力信号を符号反転する第1の符号反転手段と、
    第2のフィルタリング手段の出力信号をフィルタリングする第4のフィルタリング手段と、
    前記第4のフィルタリング手段の出力信号を符号反転する第2の符号反転手段と、
    前記第1の信号生成手段の出力信号と、前記第1の符号反転手段の出力信号と、前記第2の信号生成手段の出力信号と、前記第2の符号反転手段の出力信号の総和の略半分を求めることで、補正されたG信号を生成する第3の信号生成手段と、
    前記補正されたR、G及びB信号を階調変換する第1、第2及び第3の階調変換手段と、
    前記補正されたR、G及びB信号のノイズ量を検出し、検出されたノイズ量に応じて、前記第1、第2及び第3の階調変換手段で用いられる階調変換特性を設定する階調変換制御手段とを
    具備したことを特徴とするノイズ低減装置。
  4. 前記階調変換制御手段は、補正されたR、G及びB信号につき、画素ごとのノイズ量を検出し、検出されたノイズ量に応じて、前記第1、第2及び第3の階調変換手段で用いられる階調変換特性を画素ごとに設定する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のノイズ低減装置。
  5. 前記階調変換制御手段は、
    前記補正されたR、G及びB信号の各々につき、画素ごとのノイズ量を検出するノイズ量検出手段と、
    前記ノイズ量検出手段により検出された、前記補正されたR、G及びB信号の各々についてのノイズ量に応じて、前記第1、第2及び第3の階調変換手段で当該画素についての前記補正されたR、G及びB信号に対して用いられる階調変換特性を定めるパタメータを設定する変換特性設定手段と
    を備えることを特徴とする請求項に記載のノイズ低減装置。
  6. 前記ノイズ量検出手段は、処理対象画素の近傍の領域内の画素についての前記補正されたR、G及びB信号の各々の分散または標準偏差を前記R、G及びB信号の各々についての前記ノイズ量として検出することを特徴とする請求項に記載のノイズ低減装置。
  7. 前記近傍の領域が、前記処理対象画素の近傍のp行×q列(p、qは2以上の自然数)の領域であることを特徴とする請求項に記載のノイズ低減装置。
  8. 前記第1乃至第3の階調変換手段の各々は、その入力信号をSi、出力信号をSoとするとき、SoはSiのγ乗(γは所定の係数)、又はこれに近似した非線形特性で表される階調変換特性で階調変換を行うものであり、
    前記変換特性設定手段は、前記のノイズ量検出手段によって検出されたノイズ量が大きくなるにつれて、前記係数γの値を大きくすることを特徴とする請求項に記載のノイズ低減装置。
  9. 第1乃至第4のフィルタリング手段は、入力信号において信号の変化が急激である特異点を除去するフィルタを具備したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のノイズ低減装置。
  10. それぞれ前記赤色、緑色及び青色成分を表すR、G及びB入力信号と、前記補正されたR、G及びB信号を入力として、いずれかを選択して前記R、G及びB信号として出力するスイッチと、
    前記R、G及びB入力信号が供給されたときに、前記スイッチに、前記R、G及びB入力信号を選択させ、前記R、G及びB入力信号が選択された状態で、前記第1乃至第4のフィルタリング手段、及び第1乃至第3の信号生成手段を動作させて、補正されたR、G及びB信号を生成させ、
    前記R、G及びB入力信号に対応する補正されたR、G及びB信号が生成された後に、前記スイッチに、前記補正されたR、G及びB信号を選択させ、前記補正されたR、G及びB信号が選択され状態で、前記第1乃至第4のフィルタリング手段、及び前記第1乃至第3の信号生成手段による処理を行わせる制御器をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のノイズ低減装置。
  11. 前記制御器は、前記補正された前記R、G及びB信号が選択れた状態で、前記第1乃至第4のフィルタリング手段、及び前記第1〜第3の信号生成手段による処理を所定回数繰り返させることを特徴とする請求項10に記載のノイズ低減装置。
  12. 赤色成分を表すR信号緑色成分を表すG信号との差をフィルタリングする第1のフィルタリングステップと、
    青色成分を表すB信号と前記信号との差をフィルタリングする第2のフィルタリングステップと、
    前記第1のフィルタリングステップの出力に前記信号を加算することで、補正された信号を生成する第1の信号生成ステップと、
    前記第2のフィルタリングステップの出力に前記信号を加算することで、補正された信号を生成する第2の信号生成ステップと、
    前記信号と第1の信号生成ステップからの出力信号との差をフィルタリングする第3のフィルタリングステップと、
    前記信号と第2の信号生成ステップからの出力信号との差をフィルタリングする第4のフィルタリングステップと、
    前記第1の信号生成ステップの出力信号と、前記第3のフィルタリングステップの出力信号と前記第2の信号生成ステップの出力信号と前記第4のフィルタリングステップの出力信号の総和の略半分を求めることで、補正された信号を生成する第3の信号生成ステップと、
    前記補正されたR、G及びB信号を階調変換する第1、第2及び第3の階調変換ステップと、
    前記補正されたR、G及びB信号のノイズ量を検出し、検出されたノイズ量に応じて、前記第1、第2及び第3の階調変換ステップで用いられる階調変換特性を設定する階調変換制御ステップとを
    具備したことを特徴とするノイズ低減方法。
  13. 赤色成分を表すR信号と緑色成分を表すG信号との差をフィルタリングする第1のフィルタリングステップと、
    青色成分を表すB信号と前記G信号との差をフィルタリングする第2のフィルタリングステップと、
    前記第1のフィルタリングステップの出力に前記G信号を加算することで、補正されたR信号を生成する第1の信号生成ステップと、
    前記第2のフィルタリングステップの出力に前記G信号を加算することで、補正されたB信号を生成する第2の信号生成ステップと、
    第1のフィルタリングステップの出力信号を符号反転したものをフィルタリングする第3のフィルタリングステップと、
    第2のフィルタリングステップの出力信号を符号反転したものをフィルタリングする第4のフィルタリングステップと、
    前記第1の信号生成ステップの出力信号と、前記第3のフィルタリングステップの出力信号と、前記第2の信号生成ステップの出力信号と、前記第4のフィルタリングステップの出力信号の総和の略半分を求めることで、補正されたG信号を生成する第3の信号生成ステップと、
    前記補正されたR、G及びB信号を階調変換する第1、第2及び第3の階調変換ステップと、
    前記補正されたR、G及びB信号のノイズ量を検出し、検出されたノイズ量に応じて、前記第1、第2及び第3の階調変換ステップで用いられる階調変換特性を設定する階調変換制御ステップとを
    具備したことを特徴とするノイズ低減方法。
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