JP2000354179A - 信号変換方法、および信号変換プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

信号変換方法、および信号変換プログラムを記録した記録媒体

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JP2000354179A
JP2000354179A JP11165457A JP16545799A JP2000354179A JP 2000354179 A JP2000354179 A JP 2000354179A JP 11165457 A JP11165457 A JP 11165457A JP 16545799 A JP16545799 A JP 16545799A JP 2000354179 A JP2000354179 A JP 2000354179A
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JP11165457A
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Hideyasu Kuniba
英康 国場
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、平均ノイズ振幅を信号値に依らず
均等化する信号変換方法に関し、平均ノイズ振幅をより
適正に均等化することを目的とする。 【解決手段】 信号値と平均ノイズ振幅との依存関係の
変動要因として画像信号の撮像条件を取得し、この撮像
条件に適応する階調変換を実行する。その結果、撮像条
件の変化に柔軟に対応して、平均ノイズ振幅を適正に均
等化できる。なお、このような撮像条件としては、撮像
感度設定、γカーブ設定、撮像部温度、電荷蓄積時間な
どが特に有効である。また、平均ノイズ振幅が量子化誤
差幅よりも小さくなる画像領域については階調変換を停
止することにより、画像信号の無用な波形劣化を回避す
る。さらに、階調変換の段階でユーザ調整を受け付ける
ことにより、柔軟な画質調整を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号の平均ノ
イズ振幅を信号値に依らず均等化する信号変換方法と、
その方法を実行する信号変換プログラムを記録した記録
媒体に関する。特に、本発明は、画像信号の撮像条件
(画像信号を撮像した際の設定条件または撮影環境の条
件)を有効に利用することにより、画像信号の平均ノイ
ズ振幅を正確に均等化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、信号値と平均ノイズ振幅との依存
関係に基づいて、画像信号を非線形にレベル圧縮し、信
号値全般にわたって平均ノイズ振幅を均等化する信号変
換技術が知られている。例えば、特開昭63−2900
28号公報には、次式のような階調変換を行う信号変換
器が開示されている。
【数1】 (ただし、xは信号変換器に入力する信号の値、yは信
号変換器が出力する信号の値、ξは積分変数、n(ξ)
は入力信号ξにおける平均ノイズ振幅、bおよびcは別
個に定める定数)この[式1]の階調変換によって、変
換後の平均ノイズ振幅nyは、 ny≒(dy/dx)・n(x)=c ・・・[式2] となる。この場合、変換後の平均ノイズ振幅nyは、出
力信号yに依らず、定数cに均等化される。
【0003】このように信号値全般にわたって平均ノイ
ズ振幅が均等化されることにより、例えば、下記のよう
な信号処理上の利点を得ることが可能となる。 (A)変換後の信号yを(例えば最小階調幅cで)直線
量子化することにより、信号値の大小に係わらず、ノイ
ズを均等に除去することができる。 (B)このようなノイズ除去によって信号yから無効な
情報が削除される。そのため、信号yの圧縮容量を小さ
くすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、電子カメラの発
達により、多様な撮像条件を駆使して画像を撮像するこ
とが可能となった。例えば、電子カメラの撮像感度(画
像信号のゲイン)を高感度側に設定することにより、暗
い環境下においてもストロボを使用せずに明るい画像を
撮像することが可能となっている。
【0005】このように撮像される画像信号は、撮像条
件の設定内容によって、上述した依存関係が敏感に変化
する。しかしながら、従来の信号変換方法(特開昭63
−290028号公報)では、依存関係の変動要因とし
て、被写体側の条件(エックス線フィルムと増感紙との
組み合わせ条件)を考慮するのみで、増感紙を電子的に
撮像する装置側の条件(すなわち撮像条件)については
考慮されていなかった。そのため、特殊な撮像条件の元
で撮像された画像信号については、一般的な信号変換方
法が通用せず、平均ノイズ振幅を適正に均等化できない
などの不具合が生じていた。
【0006】利用することにより、画像信号の平均ノイ
ズ振幅を適正に均等化する信号変換方法を提供すること
を目的とする。 ☆請求項3に記載の発明では、信号変換に伴う画像信号
の劣化を極力防止する信号変換方法を提供することを目
的とする。 ☆請求項4に記載の発明では、請求項1の目的と併せ
て、ユーザによる画質調整を可能とした信号変換方法を
提供することを目的とする。 ☆請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれか
一項に記載の信号変換方法をコンピュータ上で実現する
ための信号変換プログラムを記録した記録媒体を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、後述する各実施形
態のステップ番号を対応付けながら、課題を解決するた
めの手段を説明する。なお、ここでのステップ番号は参
考に付与するものであり、本発明の内容を特に限定する
ものではない。
【0008】(請求項1)請求項1に記載の発明は、撮
像部で撮像される画像信号について信号値と平均ノイズ
振幅との依存関係が既知であり、依存関係に基づいて平
均ノイズ振幅が大きくなる信号値をレベル圧縮する階調
変換を施すことにより、画像信号の平均ノイズ振幅を信
号値に依らず均等化する信号変換方法において、依存関
係を変動させる要因となる撮像時の条件(撮像条件)が
予め定められ、これらの撮像条件ごとに用意された階調
変換を記憶する準備ステップ(S3、S23、S33、
S43)と、撮像部が画像信号を撮像した際の撮像条件
を取得し、準備ステップで記憶した階調変換に基づい
て、取得した撮像条件に対応する階調変換を求める適応
ステップ(S4〜5、S11〜12、S24〜25、S
34〜35、S44〜45、S53〜54)と、適応ス
テップで求めた階調変換を用いて、撮像部で撮像した画
像信号を階調変換する信号変換ステップ(S6、S1
6,S26、S36、S46、S57)とを有すること
を特徴とする。
【0009】上記のような信号変換方法では、準備ステ
ップにおいて、依存関係の変動要因となり得る撮像条件
について、予め階調変換を準備する。適応ステップで
は、変換対象である画像信号について電子的な撮像条件
を取得する。さらに、適応ステップでは、この撮像条件
に対応する階調変換を、準備ステップで準備した階調変
換の中から決定する。信号変換ステップでは、このよう
に決定した階調変換を用いて、画像信号の平均ノイズ振
幅を均等化する。したがって、撮像条件が変更されても
柔軟に対応して、画像信号の平均ノイズ振幅を均等化す
ることが可能となる。
【0010】(請求項2)請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載の信号変換方法において、撮像条件は、撮
像部における、撮像感度設定(画像信号のゲイン設定の
こと)、γカーブ設定、撮像部の温度、信号電荷の蓄積
時間の少なくとも一つであることを特徴とする。
【0011】(請求項3)請求項3に記載の発明は、請
求項1または請求項2に記載の信号変換方法において、
画像信号は、量子化される信号であり、信号変換ステッ
プでは、画像信号の平均ノイズ振幅が、量子化による量
子化誤差の幅よりも小さくなる画像領域については、階
調変換を実行しないことを特徴とする(S15〜1
6)。
【0012】一般に、画像信号の平均ノイズ振幅が量子
化誤差の幅よりも小さくなると、画像信号中のほとんど
のノイズ成分は、量子化誤差によりマスクされる。した
がって、このような画像領域については、平均ノイズ振
幅の均等化による利点を積極的に得ることができない。
逆に、非線形な階調変換を行うことによって、エッジ波
形などの劣化などが目立ってしまう。
【0013】そこで、請求項3の信号変換方法は、画像
信号の平均ノイズ振幅が量子化誤差の幅よりも小さくな
る画像領域において、階調変換を実行しない。すなわ
ち、画像信号の平均ノイズ振幅が量子化誤差の幅を越え
る画像領域のみ、階調変換を実行する。このような動作
により、非線形の階調変換に伴う画像信号の劣化を回避
することが可能となる。
【0014】(請求項4)請求項4に記載の発明は、請
求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の信号変換
方法において、信号変換ステップは、外部からのユーザ
調整を受け付け、前記ユーザ調整に応じて画像信号に施
す階調変換のカーブを変更することを特徴とする(S5
5〜56)。
【0015】一般に、本発明の信号変換方法に前後し
て、画像信号を量子化(下位桁の切り捨ても含む)する
ことにより、ノイズを簡易に除去することが可能とな
る。一般に、このようなノイズ除去では、ノイズ成分と
一緒に、画像の微小振幅成分(いわゆる画像のディテー
ル部)も除去されるため、画質の印象に及ぼす影響が大
きい。したがって、ノイズ除去効果を、ユーザーの好み
で調整できることが好ましい。このような観点から、請
求項4の信号変換方法では、階調変換の段階でユーザー
調整を受け付けるようにした。その結果、ノイズ除去の
程度をユーザーが調整することが可能となり、ユーザー
の望む画質調整が可能となる。
【0016】(請求項5)請求項5に記載の記録媒体に
は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の信
号変換方法をコンピュータに実行させるための信号変換
プログラムが記録される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明にお
ける実施の形態を説明する。
【0018】<第1の実施形態>第1の実施形態は、請
求項1,2に記載の発明に対応した電子カメラ11の実
施形態である。図1は、電子カメラ11の構成を示すブ
ロック図である。図1において、電子カメラ11には、
撮影レンズ12が装着される。この撮影レンズ12の像
空間には、撮像素子13が配置される。
【0019】この撮像素子13において生成される画像
信号は、ゲイン可変アンプ14に入力される。このゲイ
ン可変アンプ14の信号ゲイン(撮像感度)は、撮像感
度設定部15によって制御される。なお、この撮像感度
の設定値は、ユーザーの手動設定や被写体測光値などに
より決定される。ゲイン可変アンプ14で増幅された画
像信号は、A/D変換部16を介して、例えば各色12
bitのディジタル画像信号に変換される。階調変換演
算部17は、このA/D変換部16から出力されるディ
ジタル画像信号を階調変換し、平均ノイズ振幅を均等化
した状態で出力する。なお、階調変換演算部17は、こ
の階調変換に際して、ディジタル画像信号の下位桁を切
り捨てることにより、例えばJPEG基本方式に適した
各色8bitのディジタル画像信号を出力する。この階
調変換演算部17における階調変換は、ノイズ推定部1
8によりコントロールされる。このノイズ推定部18に
は、撮像感度設定部15から撮像感度設定の情報が入力
される。以下、本発明の特徴である、階調変換の動作に
ついて説明する。
【0020】(階調変換の前準備)図2は、階調変換の
前準備の手順を示す流れ図である。このような前準備
は、通常、電子カメラ11の開発者によって予め実施さ
れる。なお、電子カメラ11のユーザが、このような前
準備を実行しても勿論かまわない。この図2を用いて、
前準備の手順を概略説明する。なお、ここでは、説明の
都合上、前準備の実行者を開発者と仮定する。
【0021】まず、開発者は、撮像感度設定ごとに、A
/D変換部16の出力信号について、信号値と平均ノイ
ズ振幅との依存関係を求める(ステップS1)。次に、
開発者は、撮像感度設定ごとに、平均ノイズ振幅を均等
化するための階調変換を求める(ステップS2)。開発
者は、このように求めた階調変換を撮像感度設定に対応
付けて、ノイズ推定部18の内部記憶領域に記録する
(ステップS3)。
【0022】以下、このような前準備の手順を、具体的
な数式をあげて説明する。なお、ここでは画像信号のノ
イズとして、ショットノイズが支配的である場合を想定
する。撮像素子13において、光電変換による発生電子
数をNとすると、ショットノイズの瞬時振幅(電子数)
は、標準偏差√Nのガウス分布を示す。ここで、ISO
100相当の撮像感度では、発生電子数Nmax=10
5が、ゲイン可変アンプ14およびA/D変換部16を
介して、最大信号値Smax=4095に変換される。こ
のとき、信号値Sに変換される発生電子数Nは、 N=(Nmax/Smax)・S≒24.42S ・・・[式3] となる。
【0023】このとき、ショットノイズの標準偏差√N
に相当する平均ノイズ振幅Snoiseは、 Snoise=(Smax/Nmax)√N =[(Smax/Nmax)・S]1/2≒0.2024√S ・・[式4] となる。この[式4]が、ISO100相当の撮像感度
設定における、信号値Sと平均ノイズ振幅Snoiseとの
依存関係を表す関数式である。
【0024】この場合、[式1]と等価な階調変換の式
として、 S′=S/Snoise =[(Nmax/Smax)S]1/2≒4.94√S ・・[式5] が得られる。なお、[式5]において、Sは、階調変換
前の信号値であり、[式1]中のxに該当する。また、
S′は、階調変換後の信号値であり、[式1]中のyに
該当する。
【0025】開発者は、A/D変換部16から出力され
得る信号値S=1〜4095のそれぞれについて[式
5]の演算を実行して、信号値Sから信号値S′への変
換テーブルを作成する。開発者は、[式5]から求めた
この変換テーブルを、ISO100用の変換テーブルと
してノイズ推定部18の内部記憶領域に記録する。
【0026】一方、ISO400相当の撮像感度設定で
は、発生電子数Nmax=2.5×104が、ゲイン可変ア
ンプ14およびA/D変換部16を介して、最大出力信
号Smax=4095に変換される。この場合、出力信号
Sに変換される発生電子数Nは、 N=(Nmax/Smax)・S≒6.105S ・・・[式6] となる。
【0027】このとき、ショットノイズの標準偏差√N
に対応する平均ノイズ振幅Snoiseは、 Snoise=(Smax/Nmax)√N =[(Smax/Nmax)・S]1/2≒0.4047√S ・・[式7] となる。この[式7]が、ISO400相当の撮像感度
設定における、信号値Sと平均ノイズ振幅Snoiseとの
依存関係を表す関数式である。
【0028】この場合、[式1]と等価な変換式とし
て、 S′=S/Snoise =[(Nmax/Smax)S]1/2≒2.47√S ・・[式8] が得られる。開発者は、A/D変換部16から出力され
得る信号値S=1〜4095のそれぞれについて[式
8]の演算を実行して、信号値Sから信号値S′への変
換テーブルを作成する。開発者は、[式8]から求めた
この変換テーブルを、ISO400用の変換テーブルと
してノイズ推定部18の内部記憶領域に記録する。以上
のようにして、ISO100用の変換テーブル、および
ISO400用の変換テーブルが、階調変換に先立って
準備される。
【0029】(階調変換の説明)次に、画像信号を階調
変換する手順について説明する。図3は、階調変換演算
部17およびノイズ推定部18が実行する階調変換の手
順を説明する流れ図である。まず、撮像素子13で撮像
された画像信号は、ゲイン可変アンプ14を介して、撮
像感度設定に対応した信号ゲインに増幅される。このよ
うに増幅された画像信号は、A/D変換部16を介して
直線量子化され、各色12bit相当のディジタル画像
信号に量子化される。
【0030】ここで、ノイズ推定部18は、撮像感度設
定の情報(ISO100/ISO400のどちらか)
を、撮像感度設定部15から取得する(ステップS
4)。ノイズ推定部18は、取得した撮像感度設定の情
報に基づいて、内部の記憶領域から変換テーブルを選択
し、階調変換演算部17に変換テーブルのデータを伝達
する(ステップS5)。階調変換演算部17は、このよ
うに与えられた変換テーブルを使用して、A/D変換部
16から出力されるディジタル画像信号の階調変換を実
行する(ステップS6)。以上の手順により、第1の実
施形態における階調変換が実行される。
【0031】(第1の実施形態の効果)以上説明したよ
うに、第1の実施形態では、画像信号を撮像した際の撮
像感度設定に適応して、適切な階調変換を選択する。し
たがって、撮像感度設定がたとえ変更されても、画像信
号の平均ノイズ振幅を常に正確に均等化することができ
る。次に、別の実施形態について説明する。
【0032】<第2の実施形態>第2の実施形態は、請
求項1〜3に記載の発明に対応した電子カメラ21の実
施形態である。図4は、電子カメラ21の構成を示すブ
ロック図である。第2の実施形態における構成上の特徴
点は、階調変換制御部23が新たに設けられている点で
ある。この階調変換制御部23は、ノイズ推定部18か
らの情報と、A/D変換部16から出力される信号値と
に基づいて、後述するように階調変換演算部17の動作
を制御するものである。なお、その他の構成や前準備の
動作は、第1の実施形態(図1,図2)と同一であり、
ここでの説明を省略する。以下、本発明の特徴である、
階調変換の動作について説明する。
【0033】(階調変換の説明)図5は、階調変換演算
部17、ノイズ推定部18および階調変換制御部23が
実行する階調変換の手順を説明する流れ図である。ま
ず、撮像素子13で撮像された画像信号は、ゲイン可変
アンプ14を介して、撮像感度設定に対応した信号ゲイ
ンで増幅される。このように増幅された画像信号は、A
/D変換部16を介して直線量子化され、各色12bi
t相当のディジタル画像信号に量子化される。
【0034】ここで、ノイズ推定部18は、撮像感度設
定部15から撮像感度設定の情報(ISO100/IS
O400のどちらか)を取得する(ステップS11)。
ノイズ推定部18は、取得した撮像感度設定の情報に対
応して、内部の記憶領域から変換テーブルを選択し、こ
の変換テーブルのデータを階調変換演算部17に伝達す
る(ステップS12)。
【0035】一方、階調変換制御部23は、ノイズ推定
部18が取得した撮像感度設定の情報に対応して、信号
値と平均ノイズ振幅との依存関係式(上記の[式4]
[式7]のいずれか)を選択する(ステップS13)。
次に、階調変換制御部23は、A/D変換部16から出
力される信号値を観測し、その信号値における平均ノイ
ズ振幅を依存関係式を使用して算出する(ステップS1
4)。
【0036】階調変換制御部23は、求めた平均ノイズ
振幅が、A/D変換部16の量子化誤差幅よりも大きい
か否かを判定する(ステップS15)。平均ノイズ振幅
が量子化誤差幅よりも大きい場合(ステップS15のY
ES側)、階調変換制御部23は、階調変換演算部17
に対して階調変換を命じる(ステップS16)。
【0037】一方、平均ノイズ振幅が量子化誤差幅より
も小さい場合(ステップS15のNO側)、階調変換制
御部23は、階調変換演算部17に対して階調変換を禁
止する。階調変換制御部23および階調変換演算部17
は、上記の動作(S14〜S16)を、一画面分の処理
が完了するまで繰り返す(ステップS17)。以上の手
順により、第2の実施形態における階調変換が実行され
る。
【0038】(第2の実施形態の効果など)以上説明し
たように、第2の実施形態では、画像信号を撮像した際
の撮像感度設定に適応して、適切な階調変換を選択す
る。したがって、撮像感度設定がたとえ変更されても、
画像信号の平均ノイズ振幅を常に正確に均等化すること
ができる。
【0039】さらに、第2の実施形態では、平均ノイズ
振幅が量子化誤差幅よりも小さくなる画像領域について
階調変換を禁止する。したがって、非線形な階調変換に
副次的に伴う、画像信号の無用な劣化を回避することが
できる。なお、第2の実施形態では、階調変換制御部2
3を設けて階調変換を行うか否かの制御を行っている
が、これに限定されるものではない。例えば、平均ノイ
ズ振幅が量子化誤差幅よりも小さくなる信号値について
は、階調変換を行わないように変換テーブルの値を予め
設定してもおいてもよい。
【0040】また、第2の実施形態では、階調変換を行
ったか否かの情報を特に記録していないが、これを記録
してもよい。例えば、階調変換制御部23が階調変換を
行った画像領域か否かの情報を別途記録してもよい。ま
た、階調変換演算部17が、階調変換を行わなかった場
合に、画像信号の余剰bitをフラグとしてたてるなど
してもよい。このようにして階調変換を行ったか否かの
情報を記録することにより、後でこの情報を参照して画
像信号の階調を正確に元に戻すことが可能となる。次
に、別の実施形態について説明する。
【0041】<第3の実施形態>第3の実施形態は、請
求項1,2に記載の発明に対応した電子カメラ31の実
施形態である。図6は、電子カメラ31の構成を示すブ
ロック図である。第3の実施形態における構成上の特徴
点は、次の2点である。 (1)A/D変換部16と階調変換演算部17との間
に、γ変換部32が設けられる。このγ変換部32は、
画像信号に対してγ変換を施すものである。 (2)ノイズ推定部18は、γ変換部32からγ変換カ
ーブの情報を取得する。なお、その他の構成は、第1の
実施形態(図1)と同一であるため、ここでの説明を省
略する。以下、本発明の特徴である、階調変換の動作に
ついて説明する。
【0042】(階調変換の前準備)図7は、階調変換の
前準備の手順を示す流れ図である。この図7を用いて、
前準備の手順を概略説明する。なお、ここでは、説明の
都合上、前準備の実行者を電子カメラ31の開発者と仮
定している。まず、開発者は、撮像感度設定とγ変換カ
ーブとをパラメータにして、信号値と平均ノイズ振幅と
の依存関係式を求める(ステップS21)。
【0043】次に、開発者は、この依存関係式に基づい
て、平均ノイズ振幅を均等化するための階調変換式を求
める(ステップS22)。開発者は、このように求めた
階調変換の式を、ノイズ推定部18の内部記憶領域に記
録する(ステップS23)。以下、この前準備の動作に
ついて、具体的な数式をあげて説明する。まず、下記の
ような一般的なγ変換カーブを想定する。
【数2】 なお、上式において、Sはγ変換前の信号値であり、S
2はγ変換後の信号値であり、Smaxは信号値Sの最大値
であり、S2maxは信号値S2の最大値であり、γはγ変
換カーブを決定するパラメータである。このようなγ変
換カーブにより、γ変換部32の出力時点におけるショ
ットノイズの平均ノイズ振幅S2noiseは、 S2noise =[(Smax/Nmax)・S]1/2・(dS2/dS) ・・・[式10] となる。
【0044】この[式10]が、撮像感度設定とγ変換カ
ーブをパラメータに持ち、かつ信号値S2と平均ノイズ
振幅S2noiseとの依存関係を表す関数式である。この場
合、[式1]と等価な階調変換の式として、 S′=S2/S2noise =[(Nmax/Smax)S]1/2/(dS2/dS) ・・[式11] が得られる。
【0045】この[式11]を整理することにより、階調
変換の式として
【数3】 が得られる。この[式12]内において、発生電子数Nma
xは、最大信号値Smax=4095に変換される発生電子
数に相当し、撮像感度設定によって変化する変数であ
る。また、γはγ変換カーブを決定するパラメータであ
り、γ変換カーブの設定によって変化する変数である。
開発者は、この[式12]に相当する演算プログラムをノ
イズ推定部18内の内部記憶領域に記録する。以上のよ
うにして、階調変換の前準備が完了する。
【0046】(階調変換の説明)次に、画像信号を階調
変換する手順について説明する。図8は、階調変換演算
部17およびノイズ推定部18が実行する階調変換の手
順を説明する流れ図である。まず、撮像素子13で撮像
された画像信号は、ゲイン可変アンプ14を介して、撮
像感度設定に対応した信号ゲインに増幅される。このよ
うに増幅された画像信号は、A/D変換部16を介して
直線量子化される。
【0047】γ変換部32は、[式9]に相当するγ変
換用の変換テーブルを使用して、直線量子化された画像
信号にγ変換を施す。このようなγ変換の処理後、画像
信号は、階調変換演算部17に入力される。この状態
で、ノイズ推定部18は、撮像感度設定部15から撮像
感度設定に関する情報(ここでは最大信号値Smaxに変
換される発生電子数Nmaxの値)を取得する。また、ノ
イズ推定部18は、γ変換部32からγ変換カーブに関
する情報(ここではγの値)を取得する(ステップS2
4)。
【0048】次に、ノイズ推定部18は、これらの情報
に基づいて[式12]に相当する演算プログラムを実行
し、想定され得るすべての信号値S2について、階調変
換後の信号値S′を算出する。ノイズ推定部18は、こ
れらの算出結果を、信号値S2から信号値S′への変換
テーブルとして、階調変換演算部17に伝達する(ステ
ップS25)。階調変換演算部17は、このように与え
られた変換テーブルを使用して、γ変換部32から出力
される信号値S2の階調変換を実行する(ステップS2
6)。以上の手順により、第3の実施形態における階調
変換が実行される。
【0049】(第3の実施形態の効果)以上説明したよ
うに、第3の実施形態では、画像信号を撮像した際の撮
像感度の設定とγ変換カーブの設定とに応じて、適切な
階調変換を常に選択する。したがって、撮像感度設定ま
たはγ変換カーブがたとえ変更されても、画像信号の平
均ノイズ振幅を常に正確に均等化することが可能とな
る。次に、別の実施形態について説明する。
【0050】<第4の実施形態>第4の実施形態は、請
求項1,2に記載の発明に対応した電子カメラ41の実
施形態である。図9は、電子カメラ41の構成を示すブ
ロック図である。第4の実施形態における構成上の特徴
点は、次の2点である。 (1)撮像素子13の半導体基板上には、T比例回路4
2が設けられる。このT比例回路42は、ダイオードの
温度−順方向電圧特性、または温度−OB電荷量特性を
利用して、撮像素子13の温度計測を行う回路である。 (2)ノイズ推定部18は、T比例回路42から撮像素
子13の温度情報を取得する。なお、その他の構成は、
第1の実施形態(図1)と同一であるため、ここでの説
明を省略する。以下、本発明の特徴である、階調変換の
動作について説明する。
【0051】(階調変換の前準備)図10は、階調変換
の前準備の手順を示す流れ図である。この図9を用い
て、前準備の手順を概略説明する。なお、ここでは、説
明の都合上、前準備の実行者を電子カメラ41の開発者
と仮定している。まず、開発者は、撮像素子13を恒温
槽に入れて様々な温度状態に設定し、T比例回路42か
ら出力される温度情報と、その状態における信号値と平
均ノイズ振幅との依存関係とを実測する(ステップS3
1)。
【0052】次に、開発者は、これらの依存関係に基づ
いて、平均ノイズ振幅を均等化するための階調変換を求
める(ステップS32)。開発者は、このように求めた
階調変換を温度情報に対応付けて、ノイズ推定部18の
内部記憶領域に記録する(ステップS33)。以上のよ
うにして、階調変換の前準備が完了する。
【0053】(階調変換の説明)次に、画像信号を階調
変換する手順について説明する。図11は、階調変換演
算部17およびノイズ推定部18が実行する階調変換の
手順を説明する流れ図である。まず、ノイズ推定部18
は、T比例回路42から温度情報を取得する(ステップ
S34)。
【0054】次に、ノイズ推定部18は、この温度情報
に基づいて、予め記録されていた階調変換を選択する。
ノイズ推定部18はこのように決定した階調変換を、階
調変換演算部17に伝達する(ステップS35)。階調
変換演算部17は、このように与えられた階調変換に従
って、画像信号に階調変換を施す(ステップS36)。
以上の手順により、第4の実施形態における階調変換が
実行される。
【0055】(第4の実施形態の効果)以上説明したよ
うに、第4の実施形態では、撮像素子13の温度に応じ
て、適切な階調変換を常に選択する。したがって、撮像
素子13の温度変化により暗電流ノイズの量が大きく変
動しても、画像信号の平均ノイズ振幅を常に正確に均等
化することが可能となる。次に、別の実施形態について
説明する。
【0056】<第5の実施形態>第5の実施形態は、請
求項1,2に記載の発明に対応した電子カメラ51の実
施形態である。図12は、電子カメラ51の構成を示す
ブロック図である。第5の実施形態における構成上の特
徴点は、次の2点である。 (1)撮像素子13の電荷蓄積時間を設定する蓄積時間
設定部52が設けられる。 (2)ノイズ推定部18は、蓄積時間設定部52から電
荷蓄積時間の情報を取得する。なお、その他の構成は、
第1の実施形態(図1)と同一であるため、ここでの説
明を省略する。以下、本発明の特徴である、階調変換の
動作について説明する。
【0057】(階調変換の前準備)図13は、階調変換
の前準備の手順を示す流れ図である。この図13を用い
て、前準備の手順を概略説明する。なお、ここでは、説
明の都合上、前準備の実行者を電子カメラ51の開発者
と仮定している。まず、開発者は、撮像素子13の電荷
蓄積時間を様々に設定し、その状態における信号値と平
均ノイズ振幅との依存関係とを実測する(ステップS4
1)。
【0058】次に、開発者は、これらの依存関係に基づ
いて、平均ノイズ振幅を均等化するための階調変換を求
める(ステップS42)。開発者は、このように求めた
階調変換を電荷蓄積時間に対応付けて、ノイズ推定部1
8の内部記憶領域に記録する(ステップS43)。以上
のようにして、階調変換の前準備が完了する。
【0059】(階調変換の説明)次に、画像信号を階調
変換する手順について説明する。図14は、階調変換演
算部17およびノイズ推定部18が実行する階調変換の
手順を説明する流れ図である。まず、ノイズ推定部18
は、蓄積時間設定部52から電荷蓄積時間の情報を取得
する(ステップS44)。
【0060】次に、ノイズ推定部18は、この電荷蓄積
時間の情報に基づいて、予め記録されていた階調変換を
選択する。ノイズ推定部18はこのように決定した階調
変換を、階調変換演算部17に伝達する(ステップS4
5)。階調変換演算部17は、このように与えられた階
調変換に従って、画像信号に階調変換を施す(ステップ
S46)。以上の手順により、第5の実施形態における
階調変換が実行される。
【0061】(第5の実施形態の効果)以上説明したよ
うに、第5の実施形態では、撮像素子13の電荷蓄積時
間に応じて、適切な階調変換を常に選択する。したがっ
て、電荷蓄積時間の変化により暗電流ノイズの量が大き
く変動しても、画像信号の平均ノイズ振幅を常に正確に
均等化することが可能となる。次に、別の実施形態につ
いて説明する。
【0062】<第6の実施形態>第6の実施形態は、請
求項1,2,4に記載の発明に対応した電子カメラ61
の実施形態である。図15は、電子カメラ61の構成を
示すブロック図である。第6の実施形態における構成上
の特徴点は、次の2点である。 (1)ユーザ調整による画質モード設定を受け付ける画
質モード設定部62を有する。 (2)ノイズ推定部18は、画質モード設定部62から
ユーザによる画質モード設定の情報を取得する。なお、
その他の構成や前準備の動作は、第1の実施形態(図
1,図2)と同一であるため、ここでの説明を省略す
る。以下、本発明の特徴である、階調変換の動作につい
て説明する。
【0063】(階調変換の説明)図16は、階調変換演
算部17およびノイズ推定部18が実行する階調変換の
手順を説明する流れ図である。まず、ノイズ推定部18
は、撮像感度設定部15から撮像感度設定の情報を取得
する(ステップS53)。
【0064】ノイズ推定部18は、取得された撮像感度
設定の情報に対応して、内部の記憶領域から変換テーブ
ルを選択する(ステップS54)。次に、ノイズ推定部
18は、ユーザ調整による画質モード設定(Fine,Norma
l,Basicなど)の情報を取得する(ステップS55)。
ノイズ推定部18は、この画質モード設定に応じて変換
テーブルの数値を増減し、量子化幅を変更する(ステッ
プS56)。階調変換演算部17は、変更された変換テ
ーブルを使用して、A/D変換部16から出力されるデ
ィジタル画像信号の階調変換を実行する(ステップS5
7)。以上の手順により、第6の実施形態における階調
変換が実行される。
【0065】(第6の実施形態の効果)以上説明したよ
うに、第6の実施形態では、ユーザ調整により変換テー
ブルの数値(階調変換のカーブ)が変更され、量子化幅
が変化する。一般に、ガウス分布するノイズでは、標準
偏差+σ〜−σの幅内に、ノイズ振幅の68.3%が収
まる。また、+2σ〜−2σの範囲には、ノイズ振幅の
95.5%が収まる。したがって、ユーザー調整に応じ
て量子化幅を例えば2σにすることにより、より、ノイ
ズを大量に除去して、画像圧縮率を一段と高めることが
可能となる。一方、ユーザー調整に応じて量子化幅を例
えばσ/2にすることにより、ノイズをさほど除去せず
に、撮像時の画像信号に忠実な画像を得ることが可能と
なる。
【0066】<実施形態の補足事項>なお、上述した実
施形態では、電子カメラに本発明を適用する場合につい
て説明したが、これに限定されるものではない。例え
ば、請求項5に記載するように、信号変換方法(図3、
図5、図8、図11、図14または図16)の動作手順
を、信号変換プログラムとして記録媒体に記録してもよ
い。この場合、コンピュータ上において、本発明の信号
変換方法を実行することが可能となる。また、上述した
実施形態では、ディジタル画像信号を階調変換している
が、これに限定されるものではない。アナログ画像信号
を階調変換しても勿論よい。
【0067】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、依存関係の
変動要因となり得る撮像条件ごとに階調変換を準備し、
画像信号の撮像条件に応じて、適正な階調変換を決定す
る。したがって、画像信号の撮像条件に柔軟に対応し
て、画像信号の平均ノイズ振幅を適正に均等化すること
が可能となる。
【0068】特に、本発明における撮像条件の情報は、
撮像装置などから確実かつ容易に取得することが可能で
あり、情報収集の自動化が可能である。一方、従来例で
説明した被写体側の情報(増感紙の種類など)は、ユー
ザが意識的に入力する必要があり、情報収集の自動化が
困難である。したがって、本発明は、従来例に比べて、
階調変換の適応ステップを容易に自動化できるという長
所を有する。
【0069】請求項2に記載の発明では、下記の撮像条
件により階調変換をコントロールする。 ◎撮像感度設定(画像信号のゲイン設定)・・撮像感度
設定が変更されると信号値が変化する。そのため、撮像
段階や信号処理段階などの各段階で発生するノイズの程
度が複雑に変化し、信号値と平均ノイズ振幅との依存関
係が敏感かつ複雑に変化する。そのため、撮像感度設定
の情報を利用して階調変換を適応化することにより、平
均ノイズ振幅の均等化を一段と正確かつ確実に実行する
ことが可能となる。 ◎γカーブ設定・・γカーブ設定が変更されると信号値
が非線形に変化する。そのため、信号値と平均ノイズ振
幅との依存関係が鋭敏かつ複雑に変化する。そのため、
γカーブ設定の情報を利用して階調変換を適応化するこ
とにより、平均ノイズ振幅の均等化を一段と正確かつ確
実に実行することが可能となる。 ◎撮像部の温度・・撮像部の温度が変化すると、暗電流
ノイズの量が変化する。そのため、信号値と平均ノイズ
振幅との依存関係が鋭敏に変化する。そのため、撮像部
の温度情報を利用して階調変換を適応化することによ
り、平均ノイズ振幅の均等化を一段と正確かつ確実に実
行することが可能となる。 ◎電荷蓄積時間・・電荷蓄積時間を変更すると、暗電流
ノイズの蓄積量が変化する。そのため、信号値と平均ノ
イズ振幅との依存関係が鋭敏に変化する。そのため、電
荷蓄積時間の情報を利用して階調変換を適応化すること
により、平均ノイズ振幅の均等化を一段と正確かつ確実
に実行することが可能となる。したがって、上記撮像条
件の内で少なくとも一つの情報を使用して階調変換を適
応化することにより、平均ノイズ振幅の均等化を正確か
つ確実に実行することが可能となる。
【0070】請求項3に記載の発明では、画像信号の平
均ノイズ振幅が量子化誤差の幅よりも小さくなる画像領
域において、階調変換を実行しない。したがって、この
よう画像領域において、非線形な階調変換に伴う画像信
号の劣化を回避することが可能となる。
【0071】請求項4に記載の発明では、階調変換の段
階でユーザー調整を受け付けるようにしたので、ユーザ
ーによる柔軟な画質調整が可能となる。
【0072】請求項5に記載の記録媒体には、信号変換
プログラムが記録される。この信号変換プログラムをコ
ンピュータで実行することにより、請求項1〜4のいず
れか1項に記載の信号変換方法をコンピュータ上で実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子カメラ11の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】階調変換の前準備の手順を示した流れ図であ
る。
【図3】階調変換の手順を説明する流れ図である。
【図4】電子カメラ21の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】階調変換の手順を説明する流れ図である。
【図6】電子カメラ31の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】階調変換の前準備の手順を示した流れ図であ
る。
【図8】階調変換の手順を説明する流れ図である。
【図9】電子カメラ41の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】階調変換の前準備の手順を示した流れ図であ
る。
【図11】階調変換の手順を説明する流れ図である。
【図12】電子カメラ51の構成を示すブロック図であ
る。
【図13】階調変換の前準備の手順を示した流れ図であ
る。
【図14】階調変換の手順を説明する流れ図である。
【図15】電子カメラ61の構成を示すブロック図であ
る。
【図16】階調変換の手順を説明する流れ図である。
【符号の説明】
11 電子カメラ 13 撮像素子 14 ゲイン可変アンプ 15 撮像感度設定部 16 A/D変換部 17 階調変換演算部 18 ノイズ推定部 23 階調変換制御部 32 γ変換部 33 ノイズ量情報変換部 42 T比例回路 52 蓄積時間設定部 62 画質モード設定部
フロントページの続き Fターム(参考) 5C021 PA17 PA76 PA80 RC01 RC06 XA13 XA34 XA35 YA01 5C022 AA13 AB20 AB38 AC41 5C077 LL02 PP10 PP11 PP15 PP77 PQ03 PQ08 PQ22 PQ23 RR06 TT09 5C078 AA09 CA21 DB05 9A001 EE02 EE04 EE05 GG01 HH23 KK16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像部で撮像される画像信号について信
    号値と平均ノイズ振幅との依存関係が既知であり、前記
    依存関係に基づいて平均ノイズ振幅が大きくなる信号値
    をレベル圧縮する階調変換を施すことにより、画像信号
    の平均ノイズ振幅を信号値に依らず均等化する信号変換
    方法において、 前記依存関係を変動させる要因となる撮像時の条件(撮
    像条件)が予め定められ、この撮像条件ごとに用意され
    た前記階調変換を記憶する準備ステップと、 前記撮像部が前記画像信号を撮像した際の撮像条件を取
    得し、前記準備ステップで記憶した階調変換に基づい
    て、取得した撮像条件に対応する階調変換を求める適応
    ステップと、 前記適応ステップで求めた階調変換を用いて、前記撮像
    部で撮像した前記画像信号を階調変換する信号変換ステ
    ップとを有することを特徴とする信号変換方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の信号変換方法におい
    て、 前記撮像条件は、 前記撮像部における、撮像感度設定(画像信号のゲイン
    設定のこと)、γカーブ設定、撮像部の温度、信号電荷
    の蓄積時間の少なくとも一つであることを特徴とする信
    号変換方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の信号変
    換方法において、 前記画像信号は、量子化される信号であり、 前記信号変換ステップでは、前記画像信号の平均ノイズ
    振幅が、量子化による量子化誤差の幅よりも小さくなる
    画像領域については、前記階調変換を実行しないことを
    特徴とする信号変換方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    に記載の信号変換方法において、 前記信号変換ステップは、外部からのユーザ調整を受け
    付け、前記ユーザ調整に応じて前記画像信号に施す前記
    階調変換のカーブを変更することを特徴とする信号変換
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    に記載の信号変換方法をコンピュータに実行させるため
    の信号変換プログラムを記録した機械読み取り可能な記
    録媒体。
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