JPH1042153A - 画像処理装置及び方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像処理装置及び方法及び画像形成装置

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JPH1042153A
JPH1042153A JP8193726A JP19372696A JPH1042153A JP H1042153 A JPH1042153 A JP H1042153A JP 8193726 A JP8193726 A JP 8193726A JP 19372696 A JP19372696 A JP 19372696A JP H1042153 A JPH1042153 A JP H1042153A
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color
image
color component
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JP8193726A
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Yasuhiro Yamada
康博 山田
Kenji Hara
健二 原
Shigeo Yamagata
茂雄 山形
Takeshi Aoyanagi
剛 青柳
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カラー画像、特に面積階調表現により中間調を
表現する方式のカラープリンタで出力されたカラー画像
中の黒色の細線を良好に再現する。 【解決手段】シェーディング補正回路41から得られる
カラー画像信号は複数の色成分信号(RGB)で構成さ
れ、入力マスキング回路42から記録信号制御部49の
各処理を経て複数の記録色成分信号(YMCBk)に変
換される。第1識別回路52は複数の色成分信号より線
画像部とそれ以外の中間調画像部とを画素毎に識別し、
第2識別回路は複数の色成分信号より無彩色部であるか
有彩色部であるかを画素毎に識別する。識別結果出力回
路54は、これら第1及び第2識別回路の識別結果に基
づいて無彩色部の線画像部であることを示す信号を画素
単位で出力する。記録信号制御部49は、この信号に基
づいて、無彩色部の線画像部の画素を黒の記録材のみを
用いて記録するよう記録色成分信号を変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数色の記録材
(インク、トナー等)を用いて記録媒体上にカラー画像
を形成するための画像処理装置(例えば、カラー複写
機、カラーファクシミリ、カラープリンタ等)及び方法
及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数色の記録材を用いてカラ
ーの可視画像を形成する画像形成装置がある。この種の
画像処理装置では、色分解した画像信号に基づいて、加
法混色法によってカラー画像記録を行う際、黒色の細線
や文字はY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シア
ン)3色もしくはY,M,C,Bk(ブラック)4色の
記録材を重ねて記録している。さらに、Y,M,C3色
の記録材が重なる画素についてはBk色の記録材に置き
換えて記録する装置もある。
【0003】また、画像を所定領域毎に分割して記録制
御可能な画像処理装置では、画像の所定領域中の各色成
分信号を累積して無彩色領域判定を行い、無彩色領域と
判定された画像領域についてはBk色の記録材のみで記
録し、それ以外の画像領域については前記3色もしくは
4色の記録材を重ねて記録している。
【0004】以上のように、3色もしくは4色の記録材
を重ねて黒色を描画する手法では、重なった色が完全な
黒色にならない、精度よく複数色の記録材を重ねること
が困難である等の問題がある。これらの上記画像形成装
置の有する問題点を解決する1つの技術として、本出願
人により特開平4−53350が提案されている。この
画像処理装置では、複数の色成分信号より黒信号を生成
し、該黒信号に基づいて黒色の細線部(例えば、線画、
文字等)とそれ以外の中間調画像部とを画素毎に識別し
た結果に基づいて、黒色の細線部と判定された画素につ
いてはBk色の記録材のみで記録し、それ以外の画素に
ついては前記3色もしくは4色の記録材を重ねて記録し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の画像形成装置においては、以下に示すような問
題がある。
【0006】上述のように、画像中の黒色の細線部(例
えば、線画、文字等)を3色もしくは4色の記録材を重
ねて記録する場合には、(1)重なった色が完全に黒色
に見えない、(2)精度よく各色成分の記録材を重ねて
記録することが困難なために黒色に見えない、(3)擬
似中間調処理に基づく記録では記録材(インク、トナー
等)で形成されるドットを線状に連続させて記録するこ
とができないために高解像度で記録できない、等の課題
がある。
【0007】また、画像を所定領域毎に分割して無彩色
領域と判定された画像領域についてはBk色の記録材の
みで記録し、それ以外の画像領域については3色もしく
は4色の記録材を重ねて記録する場合には、黒単色で画
像領域では無彩色領域と判定されてBk色の記録材のみ
で記録が行われるために前記(1)〜(3)の問題は発
生しない。しかしながら、有彩色領域では、(4)判定
ミスによる画像への影響が著しいために高精度な判定回
路が必要となりハードウェアの構成が複雑である、
(5)有彩色領域中にある黒色の細線部(例えば、線
画、文字等)が3色もしくは4色の記録材を重ねて記録
されてしまうため上記(1)〜(3)の課題が解決され
ていない、等の課題がある。
【0008】更に、上述の特開平4−53350で提案
した画像処理装置では、黒色の細線部(例えば、線画、
文字等)とそれ以外の中間調画像部とを画素毎に識別し
て記録色を制御するため、上記(1)〜(5)の課題が
解決されている。
【0009】ところが、近年低価格のカラープリンタの
普及に伴い、このようなカラープリンタで記録された画
像情報を読み取った画像信号を再度記録する機会が増加
してきている。この様なカラープリンタでは画像記録に
際して擬似中間調処理を使用しており、記録された中間
調画像に各色成分のドットが混在して配置される、いわ
ゆる面積階調方式で表されている。さらに、記録される
ドットサイズが大きい(解像度360dpiの場合はド
ット径が100μm程度、720dpiの場合はドット
径が70μm程度となる)ため、画像情報の読み取り時
に各色成分のドットの滲みがそのまま読み取られてしま
い、本来再現すべき色として処理できなくなるという問
題がある。
【0010】本発明は上述のような問題点に鑑みなされ
たものであり、カラー画像、特に面積階調表現により中
間調を表現する方式のカラープリンタで出力されたカラ
ー画像中の黒色の細線を良好に再現できる画像処理装置
及び方法及び画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0011】また、上記のように良好なカラー画像を再
現することができる画像処理装置及び画像形成装置を安
価に実現し提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の画像処理装置は以下の構成を備えている。
即ち、複数の色成分信号より複数の記録色成分信号を生
成する信号生成手段と、前記複数の色成分信号より線画
像部とそれ以外の中間調画像部とを画素毎に識別する第
1識別手段と、前記複数の色成分信号より無彩色部であ
るか有彩色部であるかを画素毎に識別する第2識別手段
と、前記第1及び第2識別手段の識別結果に基づいて、
前記信号生成手段における記録色成分信号の生成プロセ
スを変更する変更手段とを備える。
【0013】また、好ましくは、前記第1及び第2識別
手段の識別結果に基づいて、無彩色部の線画像部である
か否かを示す識別信号を各画素毎に発生する発生手段を
更に備え、前記変更手段は、前記発生手段で発生された
識別信号に基づいて前記信号生成手段における記録色成
分信号の生成プロセスを変更する。
【0014】また、好ましくは、前記第1識別手段は、
前記複数の色成分信号より黒信号を生成し、該黒信号に
基づいて黒色の細線部とそれ以外の中間調画像部とを画
素毎に識別する。
【0015】また、好ましくは、前記第2識別手段は、
前記複数の色成分信号より各色成分毎の差分信号を各々
生成し、該差分信号に基づいて無彩色であるか否かを画
素毎に識別する。
【0016】また、好ましくは、前記変更手段は、前記
識別信号が無彩色部の線画像部であることを示す場合
に、当該画素の記録を単一色で行うべく記録色成分信号
を生成するようにプロセスを変更する。例えば、無彩色
部の線画像部を黒文字部分もしくは黒線部分と判断し
て、黒色の記録材のみを用いるように制御できる。
【0017】また、好ましくは、前記変更手段は、前記
識別信号が無彩色部の線画像部であることを示す場合
に、記録色のうちの所定色を強調するようにプロセスを
変更する。
【0018】また、好ましくは、前記変更手段は、前記
識別信号が無彩色部の線画像部であることを示す場合
に、前記信号生成手段における前記複数の色成分信号に
施す処理と前記記録色成分信号に施す処理を変更する。
【0019】また、上記の目的を達成するための本発明
の画像形成装置は、上述した画像処理装置の構成におい
て生成された記録色成分信号に基づいて可視画像を形成
する形成手段を備えるものである。
【0020】また、上記の目的を達成するための本発明
の画像処理方法は、複数の色成分信号より複数の記録色
成分信号を生成する信号生成工程と、前記複数の色成分
信号より線画像部とそれ以外の中間調画像部とを画素毎
に識別する第1識別工程と、前記複数の色成分信号より
無彩色部であるか有彩色部であるかを画素毎に識別する
第2識別工程と、前記第1及び第2識別工程の識別結果
に基づいて、前記信号生成工程における記録色成分信号
の生成プロセスを変更する変更工程とを備える。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面を参照して本
発明の好適な実施形態を説明する。
【0022】[第1の実施形態]図1は第1の実施形態
におけるカラー複写機の概略の構成を示す図である。図
1に示されるように、カラー複写機は、画像情報(デー
タ)の入力手段であるカラー画像読取部100と、該画
像情報に基づいてカラーの可視画像を形成する画像形成
部101とにより構成されている。
【0023】同図に於いて、1は原稿台ガラス、2は原
稿台ガラス1上に載置した原稿を押さえる原稿圧板、3
は原稿を照射するためのハロゲンランプ、4,5,6は
ハロゲンランプ3で照射された原稿からの反射光をカラ
ーイメージセンサ8上に結像させるためのミラー、7は
光学系に配置した結像レンズである。8はCCD等で構
成されるカラーイメージセンサである。9は画像処理回
路であり、カラーイメージセンサ8で光電変換され、デ
ジタル信号に変換された画像情報を忠実に再現するよう
に各種特性変換を行い、インクジェットヘッド34を駆
動するための信号を生成する。
【0024】インクジェットヘッド34は記録紙31面
上にインクを突出して原稿画像をフルカラーで記録する
ため、インク記録色のシアン(C)、マゼンタ(M)、
イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各々に対応したヘ
ッドで構成される。30は用紙カセットであり、記録紙
31を格納する。32は記録紙31を給紙するための給
紙ローラ、33は給紙された記録紙31を搬送するため
の搬送ローラ、35はインクジェットヘッド34に対向
した位置に設けられたプラテン、36は記録紙を機外へ
搬送するための排紙ローラ、37は排紙された記録紙を
受け取る排紙トレイである。
【0025】上記構成において、原稿台ガラス1上に原
稿が載置された状態で該原稿はハロゲンランプ3により
照射され、光学系部材を移動させることにより原稿面を
走査する。この時、原稿面からの反射光はミラー4,
5,6及び結像レンズ7を介してカラーイメージセンサ
8上に結像する。カラーイメージセンサ8の受光面に
は、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)のフ
ィルタが形成されており、これら3色のフィルタは所定
のセンサセルピッチ(本実施形態では600dpi)と
なるように配列されている。該カラーイメージセンサ8
で原稿面からの反射光がRGBの3成分の電気信号に各
々変換されて、A/D変換器により8bitのデジタル
信号に変換されて画像処理回路9に供給される。
【0026】図2は第1の実施形態の画像処理回路9の
構成を示すブロック図である。
【0027】A/D変換回路40によりデジタル信号に
変換された画像信号は、シェーディング補正回路41に
より読取光学系の特性補正が施され、最も薄い画像信号
がFFH、最も濃い画像信号が00Hとなる。シェーデ
ィング補正を施された画像信号は入力マスキング回路4
2に供給され、カラーイメージセンサ8の色分解フィル
タの感度補正が行われて、RGB(各8bit)の正規
化信号として出力される。正規化されたRGBの画像信
号は、空間フィルタ回路43により画像鮮鋭度が調整さ
れた後、対数変換回路44により色成分毎の濃度情報を
表すC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の
信号に変換される。
【0028】次にCMY(各8bit)に変換された画
像信号は、最小値抽出回路45において画素毎に画像信
号C,M,Yの中から最小値Min(C,M,Y)が選
択される。そして、選択された最小値Min(C,M,
Y)に基づいて決定される下色信号(K)を用いて、C
MY画像信号をC,M,Y,Kの信号構成に変換して次
段の処理(出力マスキング回路46)に送る。
【0029】下色信号(K)が付加された画像信号は、
出力マスキング回路46によりインクの発色特性による
補正が施され、C,M,Y,Bk(ブラック)の4色の
画像信号に変換される。そして、γ変換回路47におい
て、ユーザが前もって設定しておいた濃度やカラーバラ
ンスになるようにγ特性が変換される。擬似中間調処理
部48においては、γ変換されたC,M,Y,Bk(ブ
ラック)4色の画像信号に対して公知の擬似中間調処理
(例えば、誤差拡散法等)を施して、各々、所定のbi
t数(本実施形態では各1bit)の画像信号に変換
し、記録信号制御部49に出力する。
【0030】他方、シェーディング補正回路41により
シェーディング補正を施されたRGB(各8bit)の
画像信号は、第1識別回路52及び第2識別回路53に
も供給される。第1識別回路52は画像中の黒色の細線
部(例えば、線画、文字等)とそれ以外の中間調画像部
とを画素毎に識別した判定結果を表す判定信号(KB)
を出力する。また、第2識別回路53では画像中の無彩
色部であるか否かを画素毎に識別した判定結果を表す判
定信号(BW)を出力する。そして、識別結果出力回路
54は、上記2つの判定信号(KB,BW)に基づいて
最終的な判定信号(KBN)を生成し、記録信号制御部
49に出力する。
【0031】記録信号制御部49では判定信号(KB
N)に基づいて、擬似中間調処理部48より入力した画
像信号に対して所定の変換処理を施し、変換後の画像信
号をプロセス遅延回路50へ出力する。プロセス遅延回
路50は、入力した画像信号に対して、CMYBk各色
に対応したインクジェットヘッド34の配置間隔に相当
する時間分の遅延処理を施し、パルス変換回路51へ画
像信号を送る。パルス変換回路51は、入力された画像
信号をヘッド駆動パルスに変換して、各インクジェット
ヘッド34を駆動し、記録紙31上にC,M,Y,Bk
の各インクを吐出させてフルカラー画像を形成する。
【0032】このようにして、本実施形態のカラー複写
機は、カラーイメージセンサ8で読み取った原稿情報を
インクジェット方式により順次可視化することで原稿情
報の記録再生を行うものである。
【0033】以下では、図2において公知の技術が利用
可能な部分についての説明は省略し、第1の実施形態の
特徴的な部分について説明するものとする。そこで、以
下では、第1識別回路52、第2識別回路53、識別結
果出力回路54、および記録信号制御部49について順
に詳説することにする。
【0034】図3は、第1識別回路52及び第2識別回
路53の周辺の構成を抽出したブロック図である。図3
において、第1識別回路52は3つの内部処理ブロック
で構成されている。シェーディング補正回路41により
シェーディング補正を施されたRGB(各8bit)の
画像信号は、黒信号生成部61に入力され、256レベ
ル(8bit)を有する色味を抑圧した黒信号Dに変換
される。黒信号Dは2値化処理部62で画像の所定の特
性を示す2種類の2値信号(DB,DL)に変換され
る。これら2種類の2値信号は黒文字識別部63に入力
される。黒文字識別部63は、連続中間調部分、網点画
像部分から文字/細線部分を画素単位に識別して、その
識別結果を判定信号KBとして出力する。
【0035】図4は、黒信号生成部61の構成を示すブ
ロック図である。図中、減算器611及び612は各
々、入力されるRGB信号からR信号とG信号の差分値
R−G、B信号とG信号の差分値B−Gを得る。該2つ
の差分値はそれぞれスムージング部613及び614に
入力され、隣接3画素間での加重平均値(Xn−1+2
Xn+Xn+1)/4が演算される。遅延回路615
は、入力されたG信号をスムージング部613、614
での演算時間に相当する時間だけ遅延してG’信号を出
力する。
【0036】加算器616及び617は、それぞれスム
ージング部613、614よりの出力に、遅延回路61
5からの出力G’信号を加算し、R’信号及びB’信号
を得る。続いて、最大値検出部618及び最小値検出部
619は各々8bitで表されるR’G’B’信号を画
素毎にレベル比較し、レベルの最も大きい値と最も小さ
い値とを各々max(R’G’B’)、min(R’
G’B’)として得る。減算器620は上記2信号の差
分値、すなわちmax(R’G’B’)−min(R’
G’B’)を演算し、その結果をDEF信号として乗算
器621へ出力する。乗算器621は、DEF信号に所
定定数αを乗じ、加算器622へ出力する。加算器62
2では、乗算器621の出力(α×DEF)をmax
(R’G’B’)に加算する。その加算結果は制限器
(リミッタ)623にて8bit幅を越えた場合には2
55に制限して8bitで表される黒信号Dを得る。
【0037】得られた黒信号Dは2値化処理部62に入
力される。図5、図6は2値化処理部62の構成を示す
ブロック図である。
【0038】図5において、黒信号Dは各々1ライン期
間ずつメモリ631−1〜631−4を用いて遅延保持
され、順次ライン遅延された同一画素列順の5画素分の
データが同時に得られる。そして、これらの画素データ
は、順次D/FF632,633,634,635によ
り画素順に遅延保持され、中心に位置する注目画素デー
タD(n,m)を含む5×5=25画素のデータが同一
タイミングで得られる。これら25画素のデータは図6
に示した回路に供給される。
【0039】図6において、加算器641は所定位置の
8画素のデータを加算処理して加算器643に出力す
る。また、加算器642−1〜4では、各々所定位置の
4画素ずつのデータが加算処理され、加算器643及び
加算器645に出力される。加算器643で入力される
全てのデータを加算処理すると共に、加算器644で注
目画素位置のデータを加算し全25画素分のデータを加
算した結果を得る。そしてこれを除算器646で1/2
5して図5で示した25画素のデータの平均値M(2
5)を得る。また、加算器645では、前記加算器64
2で得られた各々所定位置の4画素分のデータの加算結
果に対して、各々注目画素データを加算した結果を得
て、除算器647で1/5して各々所定位置の5画素の
データの平均値を各々得る。最大値検出部648では4
つの除算器647−1〜4の出力の内で最も大きなレベ
ルを有する平均値M(5)を選択し出力する。
【0040】ここで、除算器647−1の出力は注目画
素位置を含む垂直方向の5画素の平均値を表し、除算器
647−2の出力は注目画素位置を含む水平方向の5画
素の平均値を表す。更に、除算器647−3の出力は注
目画素位置を含む右下がり斜め方向の5画素の平均値を
表し、除算器647−4の出力は注目画素位置を含む右
上がり斜め方向の5画素の平均値を表している。
【0041】次に、比較器649では、上記注目画素位
置のデータD(n,m)と上記の25画素の平均値M
(25)とを比較し1bitの比較結果DLを出力す
る。ここで、 D(n,m)<M(25)の時、DL=’1’ D(n,m)≧M(25)の時、DL=’0’ である。比較結果DLは、エッジ部分を抽出した結果と
なる。
【0042】他方、比較器651では、前記注目画素位
置のデータD(n,m)と前記平均値M(25)との差
分の絶対値|D(n,m)−M(25)|と所定の閾値
βとを比較する。ここで、 |D(n,m)−M(25)|<閾値βの時’1’ |D(n,m)−M(25)|≧閾値βの時’0’ である。
【0043】また、比較器653では、前記注目画素位
置のデータD(n,m)と前記平均値M(5)との差分
の絶対値|D(n,m)−M(5)|と所定の閾値γと
を比較する。ここで、 |D(n,m)−M(5)|<閾値γの時’1’ |D(n,m)−M(5)|≧閾値γの時’0’ である。
【0044】比較器651及び比較器652による上記
2つの比較結果は、ORゲート654において論理和が
とられ1bitの比較結果DBとして出力される。比較
結果DBは、エッジ成分の中でも、特に濃度差の大きな
部分を抽出した結果となる。以上のようにして得られた
2つの比較結果DL及びDBは、図7に示す黒文字識別
部63に各々入力される。
【0045】図7は黒文字識別部63の構成を示すブロ
ック図である。黒文字識別部63では、2値化処理部6
2より入力される比較結果DBを4つのラインメモリ6
61−1〜4を用いて順次1ラインずつ遅延保持すると
共に、D/FF662及び663で比較結果DBとライ
ンめもり661で遅延保持された各データを画素毎に遅
延保持する。ここで、注目画素位置をD/FF662−
3の出力とすれば、該画素位置及びその周辺8画素位置
のデータ(DB)が同一タイミングでゲート回路664
−2に入力されることになる。同様にして、注目画素位
置の1ライン前と1ライン後のデータ及び各々の周辺8
画素位置のデータが各々ゲート回路664−1,664
−3に入力される。
【0046】ゲート回路664では後述する回路(図
8)を用いて、入力された9画素位置のデータから注目
画素とその周辺画素とのデータの反転性(’0’と’
1’の組合せ)の有無を所定の4方向(縦、横、右上が
り斜め、右下がり斜め)について判定し、注目画素毎に
0〜4の値DS(3ビット)を出力する。なお、DSは
9画素の反転の度合を示すものである。
【0047】次に加算器665で前記各ゲート回路66
4−1〜3の出力を加算し、D/FF666−1〜6を
用いて、加算器665の加算値を画素位置毎に順次遅延
保持する。更に、各D/FF666の出力は加算器66
7で加算処理され、特徴量PFを得る。したがって、特
徴量PFは注目画素位置を中心とする5×9画素位置の
データDBから求められる3×7個のデータDSの加算
結果であり、二次元的な空間周波数に依存した値を意味
する。換言すれば、特徴量PFが大きな値をとる程、デ
ータDBの値に’0’と’1’の反転が多い(即ち空間
周波数が高い)ことを表している。
【0048】但し、特徴量PFの演算に用いる画素位置
や画素数は前述に限定されるわけではなく、検出精度に
応じて注目画素を含む演算範囲の形状、画素数を適宜設
定することができる。
【0049】次に、特徴量PFを用いて分離する空間周
波数を決定する。即ち、比較器668において特徴量P
Fを分離したい空間周波数に対応した所定の閾値kと比
較する。該比較器668の出力はANDゲート672に
入力される。また、注目画素のデータDB(D/FF6
62−3の出力)はD/FF663−3、D/FF66
9−1、2を介してANDゲート672に入力される。
ここで、当該注目画素(D/FF662−3の出力)を
中心とした5×9画素の特徴量PFは、D/FF666
−1〜3によって、D/FF662−3より当該注目画
素のDBが出力されてから3画素分遅延されたタイミン
グで加算器667より獲得される。従って注目画素のデ
ータDB(D/FF662−3の出力)を、D/FF6
63−3、D/FF669−1、2によって3画素分遅
延させてANDゲート672に入力することで、比較器
668の出力と注目画素に対応するDBの入力を同期さ
せることができる。また、データDLもラインメモリ6
70−1、2及びD/FF671−1〜4によって、当
該注目画素に対応するデータDLが上記タイミングでA
NDゲート672に入力される。
【0050】以上のようにして、ある注目画素を中心と
した5×9画素より得られる特徴量PFとkとの比較結
果と、当該注目画素のデータDBと、当該注目画素のデ
ータDLとが実質的に同じタイミングでANDゲート6
72に入力される。ANDゲート672では、これら3
つの入力信号からDE信号を得る。ここで、 PF<k 且つ DB=1 且つ DL=1の場合 DE=’1’ その他の場合 DE=’0’ であり、DE=1となる位置の画素は文字/細線部分の
一部であると仮定する。
【0051】前記DE信号はラインメモリ673−1、
2で順次1ラインずつ遅延保持され文字信号発生部67
5に3ライン同時に入力される。文字信号発生部675
では後述する回路(図9)を用いて、入力された3ライ
ンのDE信号から文字/細線部分の端部に発生する凹凸
画素を補正し、第1識別回路52の識別結果である判定
信号KBを得る。
【0052】次に、ゲート回路664及び文字信号発生
部675の構成について詳説する。図8はゲート回路6
64の構成を示したブロック図である。入力される9画
素位置の比較結果DBの位置関係をa〜iで表してい
る。EXORゲート681−1,681−2は位置eの
画素に対してaei方向に反転しているか否かを検出す
る。つまり、前記2つのEXORゲート681−1、2
の出力が共に’1’であればANDゲート682−1出
力が’1’となり位置eの画素がaei方向に反転して
いることを示す。同様にEXORゲート681−3〜8
及びANDゲート682−2〜4を用いて、位置eの画
素に対して各々bef,ceg,def方向の反転性を
検出する。
【0053】また、ORゲート683−1〜4は上記4
方向に関して’1’のデータが連続している場合を検出
するために設けたものである。上記4方向のうち少なく
とも1方向について’1’のデータが連続している場合
は、ANDゲート685の出力が’0’となり、AND
ゲート684−1〜4により上記4方向の反転性検出結
果を一義的にマスクする。前記4方向の反転性検出結果
は加算器686で加算されて出力DS(0〜4)を得
る。なお、出力DSは0(4方向のすべてにおいて反転
していない)から4(4方向のすべてにおいて反転して
いる)までの値を取るので出力は3ビットとなる。
【0054】図9は文字信号発生部675の構成を示す
ブロック図である。上述の図7において、ANDゲート
672よりの出力DE及びラインメモリ673−1、2
で順次1ラインずつ遅延保持されたDE信号は、図9に
示したD/FF690−1〜3及び691−1〜3を用
いて各々遅延保持されて、注目画素位置(n,m)を中
心とする3×3画素位置のデータDEが同一タイミング
得られる。この文字信号発生部675では、図10に一
例を示した注目画素周辺の8画素位置のDE信号に応じ
て、注目画素位置のDE信号を変調して出力する。即
ち、図9に示したように、ANDゲート692−1〜4
の各々は、注目画素周辺の8画素位置のDE信号の’
1’,’0’の配置が図10に示したパターンの一つと
一致する場合に’1’を出力する。ORゲート639に
於いては、上記ANDゲート692−1〜4の出力のう
ちの何れかが’1’(図10のいずれかの配置パターン
に一致)であるか否かに基づいて判定信号KBを得る。
【0055】ここで、 いずれかの配置と一致する時 判定信号KB=’1’ いずれの配置とも一致しない時 判定信号KB=DE(n,m) である。注目画素位置の判定信号KB=’1’となる場
合、最終的に第1識別回路52は、当該画素を文字/細
線部分として認識したことになる。
【0056】図11は、第2識別回路53の構成を示す
ブロック図である。同図に於いて、最大値検出部701
は、シェーディング補正回路41によりシェーディング
補正が施されたRGB(各8bit)の画像信号につい
て画素毎にレベル比較し、レベルの最も大きい値をma
x(RGB)として得る。また、最小値検出部702
は、シェーディング補正回路41よりの画像信号につい
て画素毎にレベル比較し、最も小さい値をmin(RG
B)として得る。また、減算器703はこれら2つの信
号の差、max(RGB)−min(RGB)を得る。
【0057】比較器704では、上記max(RGB)
と所定の閾値M1とを比較し、1bitの比較結果を出
力する。ここで、 max(RGB)<M1の時、’1’ max(RGB)≧M1の時、’0’ であり、入力された画素位置のデータが所定の閾値M1
で表される輝度よりも低い(黒い)場合に比較結果’
1’を得る。
【0058】他方、比較器705では、上記の差分値
(max(RGB)−min(RGB))と所定の閾値
M2とを比較する。ここで、 max(RGB)−min(RGB)<M2の時、’
1’ max(RGB)−min(RGB)≧M2の時、’
0’ であり、入力された画素位置のデータ間のレベル差が所
定の閾値M2で表される色差よりも小さい(無彩色に近
い)場合に比較結果’1’を得る。
【0059】比較器704、705による2つの比較結
果は、ANDゲート706で論理積がとられる。AND
ゲート706の出力は、ラインメモリ707−1〜5に
より所定の遅延保持がなされた後、判定信号BWとして
出力される。即ち、ラインメモリ707−1〜5による
遅延保持により、同一の注目画素に対する判定信号KB
と判定信号BWが、夫々第1識別回路及び第2識別回路
より同じタイミングで出力されることになる。
【0060】識別結果出力回路54では上記2つの判定
信号KB,BWに基づき、不図示の設定手段の設定値に
応じて、前記判定信号KBもしくは前記2つの判定信号
の論理積(KB・BW)の何れかを選択して最終的な判
定信号KBNを生成する。該判定信号KBNは黒色の文
字/細線部分を識別した信号であり、擬似中間調処理部
48において擬似中間調処理された画像信号と共に記録
信号制御部49に入力される。
【0061】次に、記録信号制御部49の構成を説明す
る。図12は、記録信号制御部49の構成を示すブロッ
ク図である。記録信号制御部49に入力されるCMYB
k(本実施形態では各1bit)の画像信号は、遅延メ
モリ711−1〜4により、各々所定期間遅延保持され
て判定信号KBNと同一のタイミングとなる。遅延メモ
リ711−1〜3により各々所定期間遅延保持されたC
MYの画像信号は、ANDゲート712−1〜3により
判定信号KBN=“1”の時に強制的に“0”(非印字
データ)となる様に制御される。他方、遅延メモリ71
1−4により所定期間遅延保持されたBkの画像信号は
ORゲート715を介してBk’として出力される。結
局、ORゲート713,715及びANDゲート71
2、714により、入力されたCMYBkの各信号は、
以下のように制御されて、C’M’Y’Bk’として出
力される。
【0062】 KBN=“1”の時 C’,M’,Y’=“0”(非印字データ) Bk’=(C+M+Y+Bk)・KBN KBN=“0”の時 C’=C,M’=M,Y’=Y,Bk’=Bk となる。即ち、黒色の文字/細線(KBN=“1”)の
画素に対しては、CMYBkのうち何れかの画像信号が
“1”(印字データ)である場合にはCMY成分の記録
を禁止してBk成分のみで画像を記録するように作用す
るものである。
【0063】[第2の実施形態]図13は、第2の実施
形態における画像処理部の構成を示すブロック図であ
る。同図における記録信号制御部49−2は、判定信号
KBNに基づいて擬似中間調処理前の多値画像データを
制御するものである。また、図14は、第2の実施形態
における記録信号制御部49−2の内部構成を示したブ
ロック図である。なお、上述の第1の実施形態と重複す
る部分には同一の番号を付記し、ここでは説明を省略す
る。
【0064】図14において、遅延メモリ721−1〜
4は、上記第1の実施形態と同様に入力されるCMYB
k(本実施形態では各8bit)の画像信号を判定信号
KBNと同一のタイミングとなる様に各々所定期間遅延
保持する。遅延された画像信号は各々、変換テーブル7
22−1〜4(ROMもしくはRAMで構成される)に
より判定信号KBNに応じて多値データのまま直接変換
処理される。
【0065】図15は、図14の変換テーブルによる変
換処理を説明する図である。ここで、黒の成分データB
kに関しては、判定信号KBN=1の場合には図15の
(b)に示したように濃度を増加する方向に強調するよ
うに作用するテーブルデータを選択すると共に、他の色
成分データに関しては、(a)に示したような、濃度を
減少する方向に作用するテーブルデータを選択して用い
る。これにより、上述の第1の実施形態と同様な黒色の
文字/細線部分(KBN=“1”)の画素を強調する効
果が得られる。なお、KBN=0の場合には、入力され
たCMYBkの各信号は、そのままC’M’Y’Bk’
として出力される。
【0066】なお、第2の実施形態では、記録信号制御
部49−2をγ変換回路47の後段に配置しているが、
出力マスキング回路46以降で擬似中間調処理部48以
前であれば、任意の位置に配置してよい。また、第2の
実施形態の変換テーブル722をγ変換回路47で用い
る変換テーブルと合成して1つの変換テーブル(ROM
もしくはRAM)として構成しても良い。また、第2の
実施形態は、擬似中間調処理回路48の変換方式及び変
換後の画像データのbit数に何等依存するものではな
い。さらに、上記第1の実施形態の信号制御部49と組
み合わせて実施することもできる。
【0067】また、第2の実施形態におけるテーブルの
切り替えは、不図示のCPUによって実行される。ここ
で、テーブルをRAM上にロードして用いる構成の場合
は、ROMに格納されているテーブルのうちの使用すべ
きテーブルをRAM上にロードするよう構成する。ま
た、ROM上のテーブルを切り替えて使用する場合は、
ROM上のテーブルの格納位置を示すアドレスを、使用
すべきテーブルに応じて変更することで実現できる。
【0068】[第3の実施形態]図16は、第3の実施
形態の画像処理回路の構成を示すブロック図である。第
3の実施形態では、画像処理部における判定信号KBN
による画像信号制御の別実施形態を説明する。
【0069】第3の実施形態においては、上記第1の実
施形態の記録信号制御部49による画像信号の制御に加
え、判定信号KBNに基づいて空間フィルタ回路43の
鮮鋭度調整レベル、もしくは最小値抽出回路45の下色
信号(K)出力レベル、もしくは出力マスキング回路4
6の発色特性補正レベルを制御することにより画像信号
を制御するものである。すなわち、上記第1の実施形態
の信号制御部49によるCMYおよびBkの色成分デー
タの制御に先立って、黒色の文字/細線部分(KBN=
“1”)の所定の色成分データに変調を加えておくこと
により、本実施形態の目的の1つであるカラー画像中の
黒色の文字/細線部分の画素をより効果的に強調できる
ようにしたものである。
【0070】次に、空間フィルタ回路43、最小値抽出
回路45、出力マスキング回路46における画像信号の
変調方法について説明する。
【0071】空間フィルタ回路43(本実施形態では5
×5画素エリア)では、判定信号KBN=1の場合に、
エッジ強調処理を行い、文字/細線部分の画素を強調
(輝度を低減)する様に作用する。
【0072】最小値抽出回路45では、画像信号C,
M,Yの中から選択した最小値Min(C,M,Y)に
基づいて下色信号(K)を決定する際、判定信号KBN
=1の場合には下色信号(K)を増加(濃度を増加)す
るように作用する。
【0073】出力マスキング回路46では、下色信号
(K)が付加された画像信号に対してインクの発色特性
による補正を施す際、判定信号KBN=1の場合には
C,M,Yの色成分を抑圧し、代わって、Bkの色成分
を強調するように作用する。
【0074】以上のように、第3の実施形態では、記録
信号制御部49による画像信号の制御に加え、空間フィ
ルタ回路43、最小値抽出回路45、出力マスキング回
路46の何れか1つもしくはこれらを任意に組み合わせ
て制御する。そして、このような制御を実行することに
より、黒色の文字/細線部分(KBN=“1”)の所定
の色成分データに変調を加え、カラー画像中の黒色の文
字/細線部分の画素をより効果的に強調できることが可
能となるという効果がある。
【0075】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0076】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0077】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0078】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0079】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0080】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カラー画像、特に面積階調表現により中間調を表現する
方式のカラープリンタで出力されたカラー画像中の黒色
の細線を良好に再現することが可能となる。
【0082】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるカラー複写機の概略の
構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態の画像処理回路9の構成を示す
ブロック図である。
【図3】第1識別回路及び第2識別回路の周辺の構成を
抽出したブロック図である。
【図4】黒信号生成部61の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】2値化処理部62の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】2値化処理部62の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】文字識別部63の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】ゲート回路664の構成を示したブロック図で
ある。
【図9】文字信号発生部675の構成を示すブロック図
である。
【図10】注目画素周辺の8画素位置のDE信号に応じ
た、注目画素位置のDE信号の変調を説明する図であ
る。
【図11】第2識別回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図12】記録信号制御部49の構成を示すブロック図
である。
【図13】第2の実施形態における画像処理部の構成を
示すブロック図である。
【図14】第2の実施形態における記録信号制御部49
−2の内部構成を示したブロック図である。
【図15】図14の変換テーブルによる変換処理を説明
する図である。
【図16】第3の実施形態の画像処理回路の構成を示す
ブロック図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青柳 剛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色成分信号より複数の記録色成分
    信号を生成する信号生成手段と、 前記複数の色成分信号より線画像部とそれ以外の中間調
    画像部とを画素毎に識別する第1識別手段と、 前記複数の色成分信号より無彩色部であるか有彩色部で
    あるかを画素毎に識別する第2識別手段と、 前記第1及び第2識別手段の識別結果に基づいて、前記
    信号生成手段における記録色成分信号の生成プロセスを
    変更する変更手段とを備えることを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2識別手段の識別結果に
    基づいて、無彩色部の線画像部であるか否かを示す識別
    信号を各画素毎に発生する発生手段を更に備え、 前記変更手段は、前記発生手段で発生された識別信号に
    基づいて前記信号生成手段における記録色成分信号の生
    成プロセスを変更することを特徴とする請求項1に記載
    の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1識別手段は、前記複数の色成分
    信号より黒信号を生成し、該黒信号に基づいて黒色の細
    線部とそれ以外の中間調画像部とを画素毎に識別するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第2識別手段は、前記複数の色成分
    信号より各色成分毎の差分信号を各々生成し、該差分信
    号に基づいて無彩色であるか否かを画素毎に識別するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記変更手段は、前記識別信号が無彩色
    部の線画像部であることを示す場合に、当該画素の記録
    を単一色で行うべく記録色成分信号を生成するようにプ
    ロセスを変更することを特徴とする請求項2に記載の画
    像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記変更手段は、前記識別信号が無彩色
    部の線画像部であることを示す場合に、記録色のうちの
    所定色を強調するようにプロセスを変更することを特徴
    とする請求項2に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記変更手段は、前記識別信号が無彩色
    部の線画像部であることを示す場合に、前記信号生成手
    段における前記複数の色成分信号に施す処理と前記記録
    色成分信号に施す処理を変更することを特徴とする請求
    項2に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    の画像処理装置にて生成された記録色成分信号に基づい
    て可視画像を形成する形成手段を備えることを特徴とす
    る画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記形成手段は、イエロー、マゼンタ、
    シアン、ブラックのインクを用いて、インクジェット方
    式にてカラー画像を形成することを特徴とする請求項8
    に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記形成手段は、イエロー、マゼン
    タ、シアン、ブラックのトナーを用いて、静電写真方式
    にてカラー画像を形成することを特徴とする請求項8に
    記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 複数の色成分信号より複数の記録色成
    分信号を生成する信号生成工程と、 前記複数の色成分信号より線画像部とそれ以外の中間調
    画像部とを画素毎に識別する第1識別工程と、 前記複数の色成分信号より無彩色部であるか有彩色部で
    あるかを画素毎に識別する第2識別工程と、 前記第1及び第2識別工程の識別結果に基づいて、前記
    信号生成工程における記録色成分信号の生成プロセスを
    変更する変更工程とを備えることを特徴とする画像処理
    方法。
  12. 【請求項12】 前記第1及び第2識別工程の識別結果
    に基づいて、無彩色部の線画像部であるか否かを示す識
    別信号を各画素毎に発生する発生工程を更に備え、 前記変更工程は、前記発生工程で発生された識別信号に
    基づいて前記信号生成工程における記録色成分信号の生
    成プロセスを変更することを特徴とする請求項11に記
    載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 前記第1識別工程は、前記複数の色成
    分信号より黒信号を生成し、該黒信号に基づいて黒色の
    細線部とそれ以外の中間調画像部とを画素毎に識別する
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】 前記第2識別工程は、前記複数の色成
    分信号より各色成分毎の差分信号を各々生成し、該差分
    信号に基づいて無彩色であるか否かを画素毎に識別する
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  15. 【請求項15】 前記変更工程は、前記識別信号が無彩
    色部の線画像部であることを示す場合に、当該画素の記
    録を単一色で行うべく記録色成分信号を生成するように
    プロセスを変更することを特徴とする請求項12に記載
    の画像処理方法。
  16. 【請求項16】 前記変更工程は、前記識別信号が無彩
    色部の線画像部であることを示す場合に、記録色のうち
    の所定色を強調するようにプロセスを変更することを特
    徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
  17. 【請求項17】 前記変更工程は、前記識別信号が無彩
    色部の線画像部であることを示す場合に、前記信号生成
    工程における前記複数の色成分信号に施す処理と前記記
    録色成分信号に施す処理を変更することを特徴とする請
    求項12に記載の画像処理方法。
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