以下、本発明のナースコールシステムを適用した最良の実施の形態例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例によるナースコールシステムの構成を示すブロック図である。
図1のブロック図に示すナースコールシステムは、病院や看護施設等において、A号室、B号室、・・・のような(複数の)病室内の病床毎にそれぞれ設置され個別の子機番号(詳述せず)有しており、病床毎の被看護人、例えば、患者が、看護人、例えば、ナースセンター内に在室中の看護師に対して通常の呼び出し(通常のナースコール呼び出しと同意。)を行い通話(後述する緊急通話を含む。)を成立させるとともに、前述の患者を看護/担当している看護師が緊急を要し、他の看護師であるナースセンター内に在室中の看護師に対して緊急呼び出しを行い通話を成立させ、さらに、患者の様子を聴取するための複数のナースコール子機、ここでは、病室毎4台の各病床にそれぞれ設置されたナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・と、病室毎に設置、例えば、病室の出入口近傍や廊下先にそれぞれ設置され個別の廊下灯番号(詳述せず)を有しており、通常呼出ラインL1、緊急呼出ラインL2、第1の通話ライン(以下、送話ラインという。)L3、第2の通話ライン(以下、受話ラインという。)L4の4線からなる子機ラインL10a、L10b、・・・をそれぞれ介してナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・がバス接続され、病室内の病床毎の患者からの通常呼び出し、または病室内の病床毎の患者を看護/担当している看護師からの緊急呼び出しを検出して、その旨を病室の出入口近傍や廊下先に居る看護師に知らせるとともに、呼出元の患者または看護師と呼出先の看護師との間で成立される通話(後述する緊急通話を含む。)の通話路を形成するための廊下灯20a、20b、・・・と、ナースセンター内に設置されており、病室内の病床毎の患者からの通常呼び出し、または病室内の病床毎の患者を看護/担当している看護師からの緊急呼び出しがある旨の報知(放音、表示)が行われ、これを確認して応答した呼出先の看護師が呼出元の患者または看護師との間で通話を成立させるとともに、当該ナースセンター内に在室中の看護師が病室内の病床毎の患者のうち特定(1人または複数人)の患者の様子を聴取し、必要に応じて通話または緊急通話を成立させるためのナースコール親機30と、制御ラインL20a、通話ラインL20bの2線からなる廊下灯ラインL20を介してバス接続された廊下灯20a、20b、・・・および制御ラインL30a、通話ラインL30bの2線からなる親機ラインL30を介して接続されたナースコール親機30を制御するための制御機(ナースコール制御機と同意。)40とから構成されている。
なお、複数のナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・および廊下灯20a、20b、・・・の間は、前述のような通常呼出ラインL1、緊急呼出ラインL2、送話ラインL3、受話ラインL4の4線からなる子機ラインL10a、L10b、・・・をそれぞれ介してバス接続させたが、この接続形態に限定されず、複数のナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・および廊下灯20a、20b、・・・をそれぞれ個別に接続する形態も好適である。
また、廊下灯20a、20b、・・・および制御機40の間についても、前述のような制御ラインL20a、通話ラインL20bの2線からなる廊下灯ラインL20を介してバス接続させたが、この接続形態に限定されず、廊下灯20a、20b、・・・および制御機40を渡り配線で接続する形態も好適である。
複数のナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・はそれぞれ同様な構成であり、子機ラインL10a、L10b、・・・をなす通常呼出ラインL1に接続され、病室内の病床毎の患者が通常呼び出しのための操作を行う呼出ボタン100と、子機ラインL10a、L10b、・・・をなす緊急呼出ラインL2に接続され、病室内の病床毎の患者を看護/担当している看護師が緊急呼び出しのための操作を行うスタッフコールボタン101と、子機ラインL10a、L10b、・・・をなす送話ラインL3に接続され、呼出元または聴取先である病室内の病床毎の患者、或いは呼出元である病室内の病床毎の患者を看護/担当している看護師が、呼出先または聴取元であるナースセンター内に在室中の看護師との間で通話(緊急通話を含む。)を成立させるための音声(送話音声)を入力するとともに、病室内の病床毎の患者の様子を聴取するマイク(以下、子機マイクという。)102と、子機ラインL10a、L10b、・・・をなす受話ラインL4に接続され、呼出元または聴取先である病室内の病床毎の患者、或いは呼出元である病室内の病床毎の患者を看護/担当している看護師が、呼出先または聴取元であるナースセンター内に在室中の看護師との間で通話(緊急通話を含む。)を成立させるための音声(受話音声)を出力(放音)するスピーカ(以下、子機スピーカという。)103とを有している。
また、廊下灯20a、20b、・・・はそれぞれ同様な構成であり、当該廊下灯の構成各部をそれぞれ制御するためのCPU(Central Processing Unit、以下、廊下灯CPUという。)200と、子機ラインL10a、L10b、・・・をなす通常呼出ラインL1を介して接続されたナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・の通常呼出ボタン100が操作されたことを検出するための通常呼出検出回路201と、子機ラインL10a、L10b、・・・をなす緊急呼出ラインL2を介して接続されたナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・のスタッフコールボタン101が操作されたことを検出するための緊急呼出検出回路202と、通常呼出検出回路201にて検出された通常呼び出しがあること、または緊急呼出検出回路202にて検出された緊急呼び出しがあること、呼出元または聴取先である病室内の病床毎の患者、或いは呼出元である病室内の病床毎の患者を看護/担当している看護師が、呼出先または聴取元であるナースセンター内に在室中の看護師との間で通話(緊急通話を含む。)が成立している旨等を、所定のパターン(詳述せず)で表示するための複数のLED(Light Emitting Diode)やLCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示部203と、病室内の病床毎にぞれぞれ割り当てられ、当該病床毎の患者のプライバシーを守るにあたり操作され、ナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・の子機マイク102を使用した聴取を禁止するための聴取禁止スイッチ204と、廊下灯CPU200および廊下灯ラインL20をなす制御ラインL20aの間の信号/データ伝送路を形成するためのデータ送受信回路(以下、廊下灯データ送受信回路という。)205と、ナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・の子機マイク102に入力され、子機ラインL10a、L10b、・・・をなす送話ラインL3を介して伝送されてくる音声信号(送話音声信号)を4線/2線変換するとともに、当該子機ラインをなす受話ラインL4を介して当該ナースコール子機の子機スピーカ103に伝送させる音声信号(受話音声信号)を2線/4線変換するための通話回路(以下、廊下灯通話回路という。)206と、廊下灯通話回路206および廊下灯ラインL20をなす通話ラインL20bの間の信号伝送路を形成するための通話制御回路(以下、廊下灯通話制御回路という。)207とを有している。
また、ナースコール親機30は、当該ナースコール親機の構成各部をそれぞれ制御するためのCPU(以下、親機CPUという。)300と、ナースセンター内に在室中の看護師が呼出元または聴取先である病室内の病床毎の患者、或いは呼出元である病室内の病床毎の患者を看護/担当している看護師との間で通話(緊急通話を含む。)を成立させるための音声(送話音声、受話音声)を入力/出力(放音)するハンドセット301と、ハンドセットの取り上げ、すなわち、応答操作によりフックオフとなるフックスイッチ302と、病室内の病床毎の患者からの通常呼び出しがある旨の通常呼出音、または病室内の病床毎の患者を看護/担当している看護師からの緊急呼び出しがある旨の緊急呼出音を生成するとともに、複数のナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・を切り替えて子機マイク102からの送話による音声信号(送話音声信号)を聴取するにあたり、この切替動作のタイミングを示す信号音を生成し、さらに、当該ナースコール子機が呼出中または通話中の要因により聴取できない旨の信号音を生成するための呼出音等発生回路303と、呼出音等発生回路303にて生成された前述の通常呼出音、緊急呼出音、信号音をそれぞれ出力(放音)して、ナースセンター内に在室中の看護師に報知するためのスピーカ(以下、親機スピーカといい、拡声スピーカと同意である。)304と、病室内の病床毎の患者からの通常呼び出しがある旨、または病室内の病床毎の患者を看護/担当している看護師からの緊急呼び出しがある旨等を文字や絵データで表示するとともに、複数のナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・のうち聴取対象の当該ナースコール子機を選択する前の起動操作として用いられる聴取ボタン305aがタッチパネル(符号は付与せず。)上に予め表示されたLCD、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のモニタ305と、病室内の病床毎、すなわち、複数のナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・毎に割り当てられており、聴取の対象となる当該ナースコール子機を選択するための病床選択ボタン306と、モニタ305のタッチパネル上に予め表示されている聴取ボタン305aおよび病床選択ボタン306の操作後において操作される送話ボタン307と、病室内の病床毎、すなわち、複数のナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・毎に割り当てられた複数のLEDからなる表示灯308a(308a、308a、・・・)を備え、病室内の病床毎の患者からの通常呼び出しがある旨、または病室内の病床毎の患者を看護/担当している看護師からの緊急呼び出しがある旨の呼出表示、呼出元または聴取先である患者、或いは呼出元である看護師と呼出先である(当該ナースセンター内に在室中の)看護師との間で通話が成立している旨の通話表示、複数のナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・が聴取中であること、聴取対象であること等の状態表示を、それぞれ所定のパターンの色および/または点滅により該当する表示灯を制御して表示させるための表示回路308と、親機CPU300および親機ラインL30をなす制御ラインL30aの間の信号/データ伝送路を形成するためのデータ送受信回路(以下、親機データ送受信回路という。)309と、病室内の病床毎の患者、または病室内の病床毎の患者を看護/担当している看護師からの受話音声をハンドセット301のレシーバ(符号は付与せず。)または親機スピーカ304から出力(放音)させるにあたり、伝送されてくる音声信号(受話音声信号)の信号伝送路を切り替えるとともに、呼出音等発生回路303にて生成された信号音をハンドセット301のレシーバ(符号は付与せず。)から出力(放音)させるための信号伝送路を形成する通話路切替回路310と、通話路切替回路310および親機ラインL30をなす通話ラインL30bの間の信号伝送路を形成するための通話制御回路(以下、親機通話制御回路という。)311とを有している。
なお、ナースコール親機30において、聴取ボタン305aは、モニタ305のタッチパネル上のみならず、病床選択ボタン306、送話ボタン307と同様、当該モニタと別途に設けることができる。また、ナースコール親機30として、パーソナルコンピュータ型の当該ナースコール親機を適用することにより、前述の聴取ボタン305a、病床選択ボタン306、送話ボタン307の操作を、モニタ305のタッチパネル上をタッチ操作して行うこともできる。
さらに、制御機40は、当該制御機の構成各部をそれぞれ制御するためのCPU(以下、制御機CPUという。)400と、複数のナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・が聴取中であること、聴取対象であること、聴取が禁止されている等の状態を記憶するとともに、当該複数のナースコール子機にそれぞれ割り当てられた子機番号および廊下灯20a、20b、・・・にそれぞれ割り当てられた廊下灯番号が予め記憶されているRAM(Random Access Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)等の記憶部401と、廊下灯ラインL20をなす制御ラインL20aおよび親機ラインL30をなす制御ラインL30aの間の信号/データ伝送路を形成するためのデータ送受信回路(以下、制御機データ送受信回路という。)402と、廊下灯ラインL20をなす通話ラインL20bおよび親機ラインL30をなす通話ラインL30bの間の信号伝送路を形成するための通話制御回路(以下、制御機通話制御回路という。)403とを有している。
このように構成された本発明の実施例によるナースコールシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
なお、本発明の実施例において、A号室、B号室、・・・のような(複数の)病室内の病床毎の患者のうち、特定の患者がナースセンター内に在室中の看護師に対して通常の呼び出しがあり、ナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・の呼出ボタン100を操作し、この通常呼び出しを検出した廊下灯20a、20b、・・・の表示部203を使用して通常呼出表示を行い病室の出入口近傍や廊下先に居る看護師に知らせるとともに、ナースコール親機30の親機スピーカ304、モニタ305および表示回路308の制御による呼出元に該当した表示灯308aをそれぞれ使用して通常呼出報知(通常呼出音の放音、通常呼出表示)を行い、これを確認して取り上げられたハンドセット301(のマイクおよびレシーバ)と呼出元であるナースコール子機の子機マイク102および子機スピーカ103との間の通話路(送話路、受話路)を形成して通話を成立させる動作と、A号室、B号室、・・・のような(複数の)病室内の病床毎の患者を看護/担当している看護師のうち、特定の看護師がナースセンター内に在室中の看護師に対して緊急の呼び出しがあり、ナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・のスタッフコールボタン101を操作し、この緊急呼び出しを検出した廊下灯20a、20b、・・・の表示部203を使用して緊急呼出表示を行い病室の出入口近傍や廊下先に居る看護師に知らせるとともに、ナースコール親機30の親機スピーカ304、モニタ305および表示回路308の制御による呼出元に該当した表示灯308aをそれぞれ使用して緊急呼出報知(緊急呼出音の放音、緊急呼出表示)を行い、また、通話路(送話路)が形成された呼出元であるナースコール親機の子機マイク102からの送話音声を親機スピーカ304より出力(放音)させ、これを確認して取り上げられたハンドセット301(のマイクおよびレシーバ)と呼出元であるナースコール子機の子機マイク102および子機スピーカ103との間の通話路(送話路、受話路)を形成して通話を成立させる動作とは、それぞれ今般開示した先行技術の該当動作やその他のナースコール関連技術文献において既に開示されている該当動作と同様であることから、その説明は省略する。
図1のブロック図において、A号室、B号室、・・・のような(複数の)病室内の病床毎の患者は、ナースセンター内に在室中の看護師からの後述する聴取をプライバシーの保護のために予め禁止するにあたり、自病室の出入口近傍や廊下先に設置された廊下灯20a、20b、・・・の聴取禁止スイッチ204を操作する。ここでは、A号室内でナースコール子機4aが病床に設置されている患者が、廊下灯20aの自病床に該当する聴取禁止スイッチ204を操作すると、この操作を検出した廊下灯CPU200は、聴取禁止元であるナースコール子機4aの子機番号および自廊下灯の廊下灯番号を付加させた聴取禁止設定信号を生成する。この聴取禁止設定信号は、廊下灯20aの廊下灯CPU200か
ら廊下灯データ送受信回路205、廊下灯ラインL20をなす制御ラインL20a、制御機40の制御機データ送受信回路402を介して制御機CPU400へと伝送されるとともに、廊下灯20aの廊下灯CPU200から廊下灯データ送受信回路205、廊下灯ラインL20をなす制御ラインL20a、廊下灯20aを除く他の廊下灯20b、・・・の廊下灯データ送受信回路205を介して廊下灯CPU200へとそれぞれ伝送される。
なお、廊下灯20aを除く他の廊下灯20b、・・・の廊下灯CPU200では、伝送されてきた聴取禁止設定信号が制御機40からの出力信号でないことにより、この聴取禁止設定信号を無効であると判断し、その後の動作を何ら行わない。
制御機40の制御機CPU400は、廊下灯20aからの聴取禁止設定信号に付加されている子機番号および廊下灯番号をもとに、A号室内でナースコール子機4aが病床に設置されている患者により聴取禁止の操作が行われたことを検出し、このナースコール子機4aの子機番号を聴取禁止元の当該ナースコール子機として記憶部401に記憶するとともに、廊下灯20aからの聴取禁止設定信号を、制御機データ送受信回路402、親機ラインL30をなす制御ラインL30a、ナースコール親機30の親機データ送受信回路309を介して親機CPU300に出力する。
ナースコール親機30の親機CPU300は、制御機40を介した廊下灯20aからの聴取禁止設定信号に付加されている子機番号および廊下灯番号をもとに、A号室内でナースコール子機4aが病床に設置されている患者により聴取禁止の操作が行われたことを検出し、その旨をナースセンター内に在室中の看護師に報知するにあたり、表示回路308を制御して聴取禁止元である病床の患者、すなわち、ナースコール子機4aに割り当てられている表示灯308aを所定のパターンの色および/または点滅で表示させる。これにより、ナースセンター内に在室中の看護師は、前述の表示をもとに、A号室内でナースコール子機4aが病床に設置されている患者により聴取禁止の操作が行われたことを視覚を通じて容易に確認することができる。
なお、ナースコール親機30の親機CPU300は、表示回路308への制御のみならず、モニタ305を制御してA号室内でナースコール子機4aが病床に設置されている患者により聴取禁止の操作が行われた旨を表示、例えば、文字や絵データ等を用いて表示させることもできる。
次に、ナースセンター内に在室中の看護師が、複数のナースコール子機1a〜4a、1b〜4b、・・・がそれぞれ設置された病室内の病床毎の患者のうち、前述のような聴取禁止の操作が(予め)行われていたA号室内でナースコール子機4aが病床に設置されている患者を除く1人または複数人の患者の様子を子機マイク102から聴取する、ここでは、A号室内でナースコール子機1aが病床に設置されている患者を最先としてB号室内でナースコール子機1bが病床に設置されている患者の順序で計2人の患者の様子の聴取を行うにあたり、モニタ305のタッチパネル上に予め表示されている聴取ボタン305aを操作し、聴取先のナースコール子機1a、1bにそれぞれ割り当てられている病床選択ボタン306を順次操作した後、送話ボタン307を操作すると、これらの聴取操作を検出した親機CPU300は、聴取先として選択されたナースコール子機1a、1bのうち、最先に選択されたナースコール子機1aが当該ナースコール親機への呼出中であるか、またはナースコール子機1aと当該ナースコール親機との間で通話が成立している通話中であるか否かを判断する。ここで、前述の呼出中または通話中でないと判断した親機CPU300は、ナースコール子機1a、1bをそれぞれ指定するための子機番号を付加させた聴取起動信号を生成するとともに、通話路切替回路310および親機通話制御回路311をそれぞれ制御して親機ラインL3をなす通話ラインL30bから親機スピーカ304への信号伝送路を形成する。また、親機CPU300にて生成された聴取起動信号は、親機データ送受信回路309、親機ラインL30をなす制御ラインL30a、制御機40の制御機データ送受信回路402を介して制御機CPU400へと伝送される。
制御機40の制御機CPU400は、ナースコール親機30からの聴取起動信号、すなわち、聴取先であるナースコール子機1a、1bのそれぞれの子機番号を記憶部401に記憶するとともに、当該聴取起動信号に付加されているナースコール子機1aの子機番号に割り当てられて予め記憶されている廊下灯番号、すなわち、廊下灯20aを指定するための廊下灯番号を記憶部401から読み出し、読み出した廊下灯番号および前述のナースコール子機1aを指定するための子機番号を付加させた聴取信号(以下、第1の聴取信号という。)を生成し、さらに、制御機通話制御回路403を制御して廊下灯ラインL20をなす通話ラインL20bから親機ラインL30をなす通話ラインL30bへの信号伝送路について記憶部401に予め記憶されている所定の時間内形成する。また、制御機CPU400にて生成された第1の聴取信号は、制御機データ送受信回路402、廊下灯ラインL20をなす制御ラインL20a、全ての廊下灯20a、20b、・・・の廊下灯データ送受信回路205を介して廊下灯CPU200へとそれぞれ伝送される。
全ての廊下灯20a、20b、・・・の廊下灯CPU200は、それぞれ制御機40からの第1の聴取信号に付加されている廊下灯番号と自廊下灯の廊下灯番号とを照合する。ここでは、廊下灯20aの廊下灯CPU200のみ当該廊下灯番号が一致し、この廊下灯CPU200は、廊下灯通話回路206および廊下灯通話制御回路207を制御して1番目の聴取先であるナースコール子機1aの子機マイク102に接続された子機ラインL10aをなす送話ラインL3から廊下灯ラインL20をなす通話ラインL20bへの信号伝送路を形成することにより、ナースコール子機1aの子機マイク102からナースコール親機30の親機スピーカ304への通話路が形成されることになる。これにより、ナースセンター内に在室中の看護師は、ナースコール子機1aの子機マイク102に入力されナースコール親機30の親機スピーカ304から出力(放音)された音(送話音声)をもとに、聴取先として1番目に選択されたA号室内でナースコール子機1aが病床に設置されている患者の様子を聴覚を通じて容易に確認することができる。
なお、廊下灯20aの廊下灯CPU200は、廊下灯通話回路206および廊下灯通話制御回路207への制御のみならず、ナースコール子機1aの子機マイク102からナースコール親機30の親機スピーカ304への通話路が形成され、ナースコール子機1aが聴取中である旨を表示部203を制御して表示させることもできる。
また、制御機40の制御機CPU400は、聴取先として選択されたナースコール子機1a、1bのうち、1番目の聴取先であるナースコール子機1aの子機番号および聴取中である旨のデータと、2番目の聴取先であるナースコール子機1bの子機番号および聴取対象であるが聴取中でない旨のデータとを付加させた状態報知信号(以下、第1の状態報知信号という。)を生成する。この第1の状態報知信号は、制御機CPU400から制御機データ送受信回路402、親機ラインL30をなす制御ラインL30a、ナースコール親機30の親機データ送受信回路309を介して親機CPU300へと伝送される。
ナースコール親機30の親機CPU300は、制御機40からの第1の状態報知信号に付加されている前述の各データをもとに、聴取先として選択されたナースコール子機1a、1bのうち、1番目の聴取先であるナースコール子機1aが聴取中であることと、2番目の聴取先であるナースコール子機1bが聴取対象である一方、聴取中でないこととを検出し、その旨をナースセンター内に在室中の看護師に報知するにあたり、表示回路308を制御して聴取中である患者の病床に設置されたナースコール子機1aに割り当てられている表示灯308aを所定のパターンの色および/または点滅で表示させるとともに、聴取対象である一方、聴取中でない患者の病床に設置されたナースコール子機1bに割り当てられている表示灯308aを所定のパターンの色および/または点滅で表示させる。これにより、ナースセンター内に在室中の看護師は、前述の表示をもとに、聴取先として1番目に選択されたA号室内でナースコール子機1aが病床に設置されている患者の様子が聴取中であることと、聴取先として2番目に選択されたB号室内でナースコール子機1bが病床に設置されている患者が聴取対象である一方、聴取中でないこととを視覚を通じて容易に確認することができる。
なお、ナースコール親機30の親機CPU300は、表示回路308への制御のみならず、聴取先として選択されたナースコール子機1a、1bのうち、1番目の聴取先であるナースコール子機1aが聴取中である旨と、2番目の聴取先であるナースコール子機1bが聴取対象である一方、聴取中でない旨との表示を、モニタ305を制御して例えば、文字や絵データ等を用いて行うこともできる。
次に、前述のように、聴取先として選択されたナースコール子機1a、1bのうち、1番目の聴取先であるA号室内でナースコール子機1aが病床に設置されている患者の様子がナースコール親機30の親機スピーカ304から出力(放音)され、当該聴取の時間が制御機40の制御機CPU400にて計時され記憶部401に予め記憶されている所定の時間を経過すると、このタイムアップを検出した制御機CPU400は、2番目に聴取する聴取先のナースコール子機1bが呼出中、または通話中であるか否かを判断する。ここで、2番目の聴取先であるナースコール子機1bが呼出中、または通話中でないと判断された場合には、このナースコール子機1bの子機番号に割り当てられて予め記憶されている廊下灯番号、すなわち、廊下灯20bを指定するための廊下灯番号を記憶部401から読み出し、読み出した廊下灯番号および前述のナースコール子機1bを指定するための子機番号を付加させた聴取信号(以下、第2の聴取信号という。)を生成し、さらに、制御機通話制御回路403を制御して廊下灯ラインL20をなす通話ラインL20bから親機ラインL30をなす通話ラインL30bへの信号伝送路について記憶部401に予め記憶されている所定の時間内、再び形成する。また、制御機CPU400にて生成された第2の聴取信号は、前述の第1の聴取信号と同様な経路を介して全ての廊下灯20a、20b、・・・の廊下灯CPU200へとそれぞれ伝送される。
全ての廊下灯20a、20b、・・・の廊下灯CPU200は、それぞれ制御機40からの第2の聴取信号に付加されている廊下灯番号と自廊下灯の廊下灯番号とを照合する。ここでは、廊下灯20bの廊下灯CPU200のみ当該廊下灯番号が一致し、この廊下灯CPU200は、廊下灯通話回路206および廊下灯通話制御回路207を制御して2番目の聴取先であるナースコール子機1bの子機マイク102に接続された子機ラインL10bをなす送話ラインL3から廊下灯ラインL20をなす通話ラインL20bへの信号伝送路を形成することにより、ナースコール子機1bの子機マイク102からナースコール親機30の親機スピーカ304への通話路が形成されることになる。
なお、廊下灯20bの廊下灯CPU200は、廊下灯通話回路206および廊下灯通話制御回路207への制御のみならず、ナースコール子機1bの子機マイク102からナースコール親機30の親機スピーカ304への通話路が形成され、ナースコール子機1bが聴取中である旨を表示部203を制御して表示させることもできる。
また、制御機40の制御機CPU400は、聴取先として選択されたナースコール子機1a、1bのうち、1番目の聴取先であるナースコール子機1aの子機番号および聴取対象である一方、既に聴取終了である旨のデータと、2番目の聴取先であるナースコール子機1bの子機番号および聴取中である旨のデータとを付加させた状態報知信号(以下、第2の状態報知信号という。)を生成する。この第2の状態報知信号は、前述の第1の状態報知信号と同様な経路を介してナースコール親機30の親機CPU300へと伝送される。
ナースコール親機30の親機CPU300は、制御機40からの第2の状態報知信号に付加されている前述の各データをもとに、聴取先として選択されたナースコール子機1a、1bのうち、1番目の聴取先であるナースコール子機1aが聴取対象である一方、既に聴取終了であることと、2番目の聴取先であるナースコール子機1bが聴取中であることとを検出し、その旨をナースセンター内に在室中の看護師に報知するにあたり、呼出音等発生回路303を制御して聴取先の当該ナースコール子機がナースコール子機1aからナースコール子機1bに切り替えられた旨の信号音を親機スピーカ304から出力(放音)させるとともに、表示回路308を制御して聴取対象である一方、既に聴取終了である患者の病床に設置されたナースコール子機1aに割り当てられている表示灯308aを所定のパターンの色および/または点滅で表示させ、さらに、聴取中である患者の病床に設置されたナースコール子機1bに割り当てられている表示灯308aを所定のパターンの色および/または点滅で表示させる。これにより、ナースセンター内に在室中の看護師は、前述の出力(放音)/表示をもとに、聴取先がナースコール子機1aからナースコール子機1bへと切り替えられ、聴取先として1番目に選択されたA号室内でナースコール子機1aが病床に設置されている患者が聴取対象である一方、既に聴取終了していることと、聴取先として2番目に選択されたB号室内でナースコール子機1bが病床に設置されている患者の様子が聴取中であることとを聴覚および視覚を通じて容易に確認できるばかりでなく、ナースコール子機1bの子機マイク102に入力されナースコール親機30の親機スピーカ304から出力(放音)された音(送話音声)をもとに、聴取先として2番目に選択されたB号室内でナースコール子機1bが病床に設置されている患者の様子を聴覚を通じて容易に確認することができる。
なお、ナースコール親機30の親機CPU300は、表示回路308への制御のみならず、聴取先として選択されたナースコール子機1a、1bのうち、1番目の聴取先であるナースコール子機1aが聴取対象である一方、既に聴取終了している旨と、2番目の聴取先であるナースコール子機1bが聴取中である旨との表示を、モニタ305を制御して例えば、文字や絵データ等を用いて行うこともできる。
一方、前述のように、制御機40の制御機CPU400にて計時され記憶部401に予め記憶されている所定の時間が経過し、このタイムアップを検出した制御機CPU400にて判断される2番目に聴取する聴取先のナースコール子機1bが呼出中、または通話の要因により聴取ができない場合には、聴取先として選択されたナースコール子機1a、1bのうち、1番目の聴取先であるナースコール子機1aの子機番号および聴取対象である一方、既に聴取終了である旨のデータと、2番目の聴取先であるナースコール子機1bの子機番号および聴取対象である一方、呼出中、または通話中の要因により聴取できない旨のデータとを付加させた状態報知信号(以下、第3の状態報知信号という。)が制御機CPU400にて生成される。この第3の状態報知信号は、前述の第1、第2の各状態報知信号と同様な経路を介してナースコール親機3の親機CPU300へと伝送される。
ナースコール親機30の親機CPU300は、制御機40からの第3の状態報知信号に付加されている前述の各データをもとに、聴取先として選択されたナースコール子機1a、1bのうち、1番目の聴取先であるナースコール子機1aが聴取対象である一方、既に聴取終了であることと、2番目の聴取先であるナースコール子機1bが呼出中、または通話中の要因により聴取できないこととを検出し、その旨をナースセンター内に在室中の看護師に報知するにあたり、呼出音等発生回路303を制御して2番目の聴取先であるナースコール子機1bが呼出中、または通話中の要因により聴取できない旨の信号音を親機スピーカ304から出力(放音)させるとともに、表示回路308を制御して聴取対象である一方、聴取が終了している患者の病床に設置されたナースコール子機1aに割り当てられている表示灯308aを所定のパターンの色および/または点滅で表示させ、さらに、聴取対象である一方、呼出中、または通話中の要因により聴取できない患者の病床に設置されたナースコール子機1bに割り当てられている表示灯308aを所定のパターンの色および/または点滅で表示させる。これにより、ナースセンター内に在室中の看護師は、前述の出力(放音)/表示をもとに、聴取先として1番目に選択されたA号室内でナースコール子機1aが病床に設置されている患者が聴取対象である一方、既に聴取終了していることと、聴取先として2番目に選択されたB号室内でナースコール子機1bが病床に設置されている患者が聴取対象である一方、呼出中、または通話中の要因により聴取できないこととを聴覚および視覚を通じて容易に確認することができる。
なお、ナースコール親機30の親機CPU300は、表示回路308への制御のみならず、聴取先として選択されたナースコール子機1a、1bのうち、1番目の聴取先であるナースコール子機1aが聴取対象である一方、既に聴取終了している旨と、2番目の聴取先であるナースコール子機1bが聴取対象である一方、呼出中、または通話中の要因により聴取できない旨との表示を、モニタ305を制御して例えば、文字や絵データ等を用いて行うこともできる。
次に、前述のように、聴取先として1番目に選択されたA号室内でナースコール子機1aが病床に設置されている患者の様子、または2番目に選択されたB号室内でナースコール子機1bが病床に設置されている患者の様子を聴取中のナースセンター内に在室中の看護師、ここでは、1番目の聴取先であるA号室内でナースコール子機1aが病床に設置されている患者の様子を聴取中のナースセンター内に在室中の看護師が、ナースコール親機30のハンドセット301を取り上げると、フックスイッチ302がフックオフとなる。この応答操作を検出した親機CPU300は、通話路切替回路310および親機通話制御回路311を制御して親機ラインL30をなす通話ラインL30bとハンドセット301(のマイクおよびレシーバ)との間の信号伝送路、すなわち、通話路(送話路、受話路)を形成するとともに、応答信号(以下、聴取中応答信号という。)を生成する。この聴取中応答信号は、前述の聴取起動信号と同様な経路を介して制御機40の制御機CPU400へと伝送される。
制御機40の制御機CPU400は、ナースコール親機30からの聴取中応答信号をもとにナースセンター内に在室中の看護師により応答操作があったことを検出し、当該制御機CPU400にて予め行われている計時を停止するとともに、制御機通話制御回路403を制御して廊下灯ラインL20をなす通話ラインL20bと親機ラインL30をなす通話ラインL30bとの間の信号伝送路、すなわち、通話路(送話路、受話路)を形成し、さらに、通話先であるナースコール子機1aを指定するための子機番号および当該子機番号に割り当てられている廊下灯番号、すなわち、廊下灯20aを指定するための廊下灯番号を記憶部401から読み出し、読み出された子機番号および廊下灯番号を付加させた通話制御信号を生成する。この通話制御信号は、前述の第1、第2、第3の聴取信号と同様な経路を介して全ての廊下灯20a、20b、・・・の廊下灯CPU200へと伝送される。
全ての廊下灯20a、20b、・・・の廊下灯CPU200は、それぞれ制御機40からの通話制御信号に付加されている廊下灯番号と自廊下灯の廊下灯番号とを照合する。ここでは、廊下灯20aの廊下灯CPU200のみ当該廊下灯番号が一致し、この廊下灯CPU200は、廊下灯通話回路206および廊下灯通話制御回路207を制御して通話先であるナースコール子機1aの子機マイク102および子機スピーカ103に接続された子機ラインL10aをなす送話ラインL3、受話ラインL4と廊下灯ラインL20をなす通話ラインL20bとの間の信号伝送路、すなわち、通話路(送話路、受話路)を形成することにより、ナースコール子機1aの子機マイク102および子機スピーカ103とナースコール親機30のハンドセット301(のマイクおよびレシーバ)との間の通話路(以下、第1の通話路という。)が形成されることになる。これにより、ナースセンター内に在室中の看護師は、前述の第1の通話路を介して音声信号(送話音声信号、受話音声信号)を送受信し、A号室内でナースコール子機1aが病床に設置されている患者との間で通話を成立させることができる。
なお、廊下灯20aの廊下灯CPU200は、廊下灯通話回路206および廊下灯通話制御回路207への制御のみならず、ナースセンター内に在室中の看護師とA号室内でナースコール子機1aが病床に設置されている患者との間で通話が成立している旨を表示部203を制御して表示させることもできる。
また、ナースコール親機30の親機CPU300は、ナースコール子機1aの子機マイク102および子機スピーカ103とハンドセット301(のマイクおよびレシーバ)との間の第1の通話路が形成された後、呼出音等発生回路303を制御して前述の第1の通話路が形成された旨の信号音をハンドセット301(のレシーバ)から出力(放音)させるとともに、ナースセンター内に在室中の看護師とA号室内でナースコール子機1aが病床に設置されている患者との間で通話が成立している旨の表示を、モニタ305を制御して例えば、文字や絵データ等を用いて行うことができるばかりでなく、表示回路308を制御して通話先である患者の病床に設置されたナースコール子機1aに割り当てられている表示灯308aを所定のパターンの色および/または点滅で表示させることもできる。
次に、前述のように、聴取先として2番目に選択されたB号室内でナースコール子機1bが病床に設置されている患者が呼出中または通話中の要因により聴取ができずスキップ中であると確認したナースセンター内に在室中の看護師が、ナースコール親機30のハンドセット301を取り上げると、この応答操作を検出した親機CPU300は、通話路切替回路310および親機通話制御回路311を制御して親機ラインL30をなす通話ラインL30bとハンドセット301(のマイクおよびレシーバ)との間の信号伝送路、すなわち、通話路(送話路、受話路)を形成するとともに、応答信号(以下、スキップ中応答信号という。)を生成する。このスキップ中応答信号は、前述の聴取起動信号および聴取中応答信号と同様な経路を介して制御機40の制御機CPU400へと伝送される。
制御機40の制御機CPU400は、ナースコール親機30からのスキップ中応答信号をもとにナースセンター内に在室中の看護師により応答操作があったことを検出し、呼出し、または通話の動作を一旦切断するとともに、制御機通話制御回路403を制御して廊下灯ラインL20をなす通話ラインL20bと親機ラインL30をなす通話ラインL30bとの間の信号伝送路、すなわち、通話路(送話路、受話路)を形成し、さらに、緊急通話先であるナースコール子機1bを指定するための子機番号および当該子機番号に割り当てられている廊下灯番号、すなわち、廊下灯20bを指定するための廊下灯番号を記憶部401から読み出し、読み出された子機番号および廊下灯番号を付加させた緊急通話制御信号を生成する。この緊急通話制御信号は、前述の第1、第2、第3の聴取信号および通話制御信号と同様な経路を介して全ての廊下灯20a、20b、・・・の廊下灯CPU200へと伝送される。
全ての廊下灯20a、20b、・・・の廊下灯CPU200は、それぞれ制御機40からの緊急通話制御信号に付加されている廊下灯番号と自廊下灯の廊下灯番号とを照合する。ここでは、廊下灯20bの廊下灯CPU200のみ当該廊下灯番号が一致し、この廊下灯CPU200は、廊下灯通話回路206および廊下灯通話制御回路207を制御して緊急通話先であるナースコール子機1bの子機マイク102および子機スピーカ103に接続された子機ラインL10bをなす送話ラインL3、受話ラインL4と廊下灯ラインL20をなす通話ラインL20bとの間の信号伝送路、すなわち、通話路(送話路、受話路)を形成することにより、ナースコール子機1bの子機マイク102および子機スピーカ103とナースコール親機30のハンドセット301(のマイクおよびレシーバ)との間の通話路(以下、第2の通話路という。)が形成されることになる。これにより、ナースセンター内に在室中の看護師は、前述の第2の通話路を介して音声信号(送話音声信号、受話音声信号)を送受信し、B号室内でナースコール子機1bが病床に設置されている患者との間で緊急通話を成立させることができる。
なお、廊下灯20bの廊下灯CPU200は、廊下灯通話回路206および廊下灯通話制御回路207への制御のみならず、ナースセンター内に在室中の看護師とB号室内でナースコール子機1bが病床に設置されている患者との間で緊急通話が成立している旨を表示部203を制御して表示させることもできる。
また、ナースコール親機30の親機CPU300は、ナースコール子機1bの子機マイク102および子機スピーカ103とハンドセット301(のマイクおよびレシーバ)との間の第2の通話路が形成された後、呼出音等発生回路303を制御して前述の第2の通話路が形成された旨の信号音をハンドセット301(のレシーバ)から出力(放音)させるとともに、ナースセンター内に在室中の看護師とB号室内でナースコール子機1bが病床に設置されている患者との間で緊急通話が成立している旨の表示を、モニタ305を制御して例えば、文字や絵データ等を用いて行うことができるばかりでなく、表示回路308を制御して緊急通話先である患者の病床に設置されたナースコール子機1bに割り当てられている表示灯308aを所定のパターンの色および/または点滅で表示させることもできる。
次に、前述のように、呼出中または通話中の要因により聴取ができずスキップ中のB号室内でナースコール子機1bが病床に設置されている患者との間で緊急通話を成立させていたナースセンター内に在室中の看護師が、この緊急通話を終了させる、すなわち、終話するためにハンドセット301を元の位置に戻すと、フックスイッチ302がフックオンとなる。この終話操作を検出した親機CPU300は終話信号を生成し、前述の聴取起動信号、聴取中応答信号およびスキップ中応答信号と同様な経路を介して制御機40の制御機CPU400に出力する。
制御機40の制御機CPU400は、ナースコール親機30からの終話信号をもとにナースセンター内に在室中の看護師により終話操作があったことを検出し、一旦切断していたナースコール子機1bの呼び出し、または通話の状態を復旧させることができる。