JP4568972B2 - 給油口密封装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車の燃料タンクに導かれるフィラーチューブの給油口等に用いられるもので、挿入された給油ガンに密接して燃料蒸気(エバポガス)が漏洩することを防止する給油口密封装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のガソリンや軽油等の燃料を供給した燃料タンクや燃料タンクにつながれたフィラーチューブの燃料蒸気(エバポガス)が漏洩することを防止する給油口密封装置は、図5に示すようなものであり、給油ガン110が挿入される給油口であるフィラーチューブ開口部に配置される。
【0003】
給油口密封装置101には、給油ガン110挿入時に給油ガン110との隙間を密封するシールパッキン102と、給油ガン110非挿入時にフィラーチューブ内部の孔を塞ぐ常閉型のシャッター103と、を備えている。
【0004】
シールパッキン102は、ゴム状弾性体,樹脂等の可撓性部材製であり、縮径しながら外部側から燃料タンク側に向かって延びる断面楔状のリップ部102aと、リップ部102a外部側Aでフィラーチューブ開口部に取り付けられる取付部102bと、を備える。
【0005】
そして、シールパッキン102は、図6(a)に示すように、給油ガン110挿入時にリップ部102aが給油ガン110のノズル部外周に密接し、給油ガン110との隙間を密封する。
【0006】
シャッター103は、回動軸106に回動自在に軸支されて、回動軸106に巻き付けられたスプリング107によって外部側Aに付勢されている。
【0007】
そして、シャッター103は、燃料タンク側Oからフィラーチューブ開口部の小孔部120開口を塞ぎ、閉弁するものである。
【0008】
したがって、非給油時、即ち給油ガン110の非挿入時には、スプリング107の付勢力だけがシャッター103に働き、シャッター103が小孔部120開口に押し付けられて小孔部120開口を塞ぎ、燃料蒸気が外部側Aへ漏れることを防止する(常閉状態)。
【0009】
一方、給油時、即ち給油ガン110挿入時には、給油ガン110のノズル部先端がシャッター103に当接する。そして給油ガン110の押し込み力がシャッター103を外部側Aへ付勢するスプリング107の力を上回ると、シャッター103は図5の点線部のように燃料タンク側Oへ回動して開弁し、給油ガン110がさらに奥まで挿入される。この時、給油ガン110のノズル部外周をシールパッキン102のリップ部102aがくわえ込んで密接しており、給油ガン110との隙間が密封されて燃料蒸気が外部側Aへ漏れることを防止した状態で給油が可能となる。
【0010】
このように、給油口密封装置101は、給油ガン110が挿入・非挿入のどちらの場合であっても、密封状態を保ち、燃料タンク側Oの燃料蒸気が外部に放出されることを防止している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来技術の給油口密封装置101の場合には、給油ガン110挿入時に給油ガン110のノズル部外周をくわえ込んで密接するシールパッキン102のリップ部102aが、ノズル部外径や挿入角度のばらつきに対応して密接可能であることが必要であった。
【0012】
このため、リップ部102aの肉厚を薄く設け、リップ部102aの可撓性を良好にして追随性を向上し、異なるノズル部外径や挿入角度においても、図6(a)に示すように、リップ部102aが外径方向に撓み変形してノズル部外周に密接可能としていた。
【0013】
しかしながら、リップ部を薄い肉厚に設けると、図6(b)に示すように、給油ガン110を引き抜く時に、給油ガン110を外部へ引き抜く動作に伴ってノズル部外周をくわえ込んで密接するリップ部102aがノズル部外周に対する接触位置を維持しようと撓み変形する。そして、図6(c)に示すように、この撓み変形で最終的にはリップ部102aが外部側Aへめくれて反転してしまう。このため、反転が繰り返された場合にはリップ部102aが破損するおそれがあった。
【0014】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、シールパッキンのリップ部の追随性を確保しながら反転を防止する優れた耐久性を発揮する給油口密封装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、
燃料タンクに燃料を供給するフィラーチューブ開口部で、縮径しながら外部側から燃料タンク側へ延びて外部から挿入される給油ガンのノズル部外周に密接するリップ部を有するシールパッキンと、
前記シールパッキンのリップ部外部側の取付部と係合する係合部を有して前記シールパッキンをフィラーチューブ開口部に位置決め固定するプレートと、
を備えた給油口密封装置であって
前記シールパッキンは、リップ部の先端側内周が、根元内周よりも段差状に軸心側へ突出しており、前記リップ部内周全体では、前記先端側内周と前記根元内周との境に外部側を向いた段差壁面を有する段差形状に形成され、かつ、前記リップ部の先端側肉厚が前記根元肉厚よりも厚く形成され
前記プレートは、前記係合部の燃料タンク側端部に、前記リップ部を支持する支持手段として燃料タンク側に向けて突出する凸部が、前記リップ部内周の前記段差壁面の外周側に位置するように設けられた給油口密封装置において、
前記凸部は、給油ガンの非挿入時には、前記段差壁面と離れて位置し、給油ガンを引き抜く時には、前記段差壁面と当接して前記リップ部を支持することを特徴とする。
【0016】
したがって、リップ部の根元は肉厚を厚くしていないために良好な可撓性を有しており、異なるノズル部外径や挿入角度においてもノズル部外周に密接可能なように追随性を確保することができる。
【0017】
そして、リップ部の先端側の肉厚を厚くして剛性を高めたこと、及びリップ部内周の段差壁面を支持手段に当接させてリップ部を支持して可撓性を有するリップ部の根元を補強することで、給油ガンを引き抜く時に、給油ガンを外部へ引き抜く動作に伴ってノズル部外周をくわえ込んで密接するリップ部がノズル部外周に対する接触位置を維持しようと撓み変形することが防止できる。このため、リップ部が外部側へめくれて反転してしまうことがなくなり、反転が繰り返された場合のリップ部破損が防止でき、耐久性を向上することができる。
【0019】
これにより、支持手段は、給油ガンを引き抜く時に、シールパッキンのリップ部がノズル部外周に密接した状態の給油ガンを外部へ引き抜く動作に伴ってリップ部がノズル部外周に対する接触位置を維持しようと撓み変形しようとした場合に、リップ部内周の段差壁面を支持手段に当接させてリップ部を支持して可撓性を有するリップ部の根元を補強することができる。
【0021】
これにより、支持手段は、リップ部内周の段差壁面と当接してリップ部を支持することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0023】
以下に、図1〜図4を用いて実施の形態を説明する。図1は実施の形態に係る給油口密封装置を示す断面図である。図2はシールパッキンを拡大して示す断面図である。図3は実施の形態と従来技術のシールパッキンを比較して示す図である。図4は実施の形態のシールパッキンの使用状態を示す説明図である。
【0024】
給油口密封装置1は、従来技術と同様に、ガソリンや軽油等の燃料を供給した燃料タンクや燃料タンクにつながれたフィラーチューブの燃料蒸気(エバポガス)が漏洩することを防止するもので、給油ガンが挿入される給油口であるフィラーチューブ開口部に配置される。
【0025】
給油口密封装置1は、概略、給油ガン10挿入時に給油ガン10との隙間を密封するシールパッキン2と、給油ガン10非挿入時にフィラーチューブ内部貫通孔を塞ぐ常閉型のシャッター3と、を備えている。
【0026】
フィラーチューブ開口部には内周を内径側に突出させて貫通孔の径を小径にした小孔部20が設けられており、小孔部20内周にシールパッキン2が装着され、小孔部20の燃料タンク側Oにシャッター3が配置される構成である。
【0027】
シールパッキン2は、ゴム状弾性体,樹脂等の可撓性部材製であり、縮径しながら外部側Aから燃料タンク側Oに向かって延びる断面楔状のリップ部2aと、リップ部2a外部側Aでプレート4に組み付けられてフィラーチューブ開口部に取り付けられる取付部2bと、を備える。
【0028】
リップ部2aは、給油ガン10をフィラーチューブ開口部の貫通孔に挿入した給油ガン10挿入時に、給油ガン10のノズル部外周に密接し、給油ガン10との隙間を密封する。
【0029】
そして、図2に示すように、リップ部2aの先端側(この先端側とは、根元から先の部分であり、言い換えれば根元以外の部分である)2a1を根元2a2よりも厚い肉厚に設けており、リップ部内周を先端側2a1が根元2a2よりも軸心側へ突出し先端側2a1と根元2a2との境に段差壁面2cを有する段差形状に形成している。
【0030】
即ち、リップ部aの先端側2a1内周が、根元2a2内周よりも一段軸心側へ突出しており、リップ部2a内周全体では、先端側2a1内周と根元2a2内周との境に外部側Aを向いた段差壁面2cを有する段差がある段差形状となっており、リップ部2aの先端側2a1内周を一段軸心側へ突出させた分、リップ部2aの先端側2a1を根元2a2よりも厚い肉厚に設けている。
【0031】
そして、図3に示すように、本実施の形態と従来技術のリップ部を比較すると、従来技術では、ちょうど本実施の形態のリップ部の根元2a2内周をそのまま延ばした段差のない内周となっており、斜線部の断面形状である。本実施の形態では、リップ部2aの先端側2a1を、リップ部の先端側2a1内周を一段軸心側へ突出させた網目部の領域分だけ従来技術よりも厚い肉厚に設けている。
【0032】
また、取付部2bは、外部側Aへ延びる先端を内向きに曲げた鉤形状であり、プレート4の燃料タンク側Oへ延びる先端を外向きに曲げた鉤形状の係合部4bと係合し、シールパッキン2とプレート4とが組み付けられる。
【0033】
プレート4は、外周にフィラーチューブ開口部の貫通孔の小孔部20内周の引掛け穴21に引っ掛かる爪4aを備え、内周が挿入される給油ガン10をガイドする燃料タンク側Oに縮径するテーパ形状となっている。
【0034】
プレート4の爪4aは、外径方向に突出しており、小孔部20内周の引掛け穴21に引っ掛かり、シールパッキン2とプレート4を小孔部20内周に位置決め固定する。
【0035】
このプレート4の爪4aの支持部分は、板状で外径方向に弾性反発する内外径方向に移動可能となっているので、爪4aを引掛け穴21から外すことができ、これにより、シールパッキン2及びプレート4は取り外すことができるようになっている。
【0036】
これは、給油ガン10のノズル部には圧力感知用穴やノズル部外周に生じた傷,カエリ等があり、これらのもので挿入や引き抜きの作業時にシールパッキン2のリップ部2aを損傷させてしまうことがあり、消耗したシールパッキン2を交換する必要が生じるためである。
【0037】
また、プレート4には、シールパッキン2の取付部2bと係合する鉤形状の係合部4bを備えている。この係合部4bとシールパッキン2の取付部2bがお互いの鉤形状で引っ掛かりあって係合して、シールパッキン2とプレート4とが組み付けられることで、シールパッキン2は一定形状に維持されて、変形が防止される。
【0038】
この係合部4bの燃料タンク側O端部には、燃料タンク側Oに向けて突出する支持手段としての凸部4b1がリップ部2a内周の段差壁面2cの外部側Aに位置するように設けられている。
【0039】
シャッター3は、小孔部20の燃料タンク側Oでフィラーチューブ開口部の貫通孔の径が大径となる大孔部22側に配置されており、小孔部20と大孔部22の境の燃料タンク側Oを向いた側壁面23に設けられた支持部5の回動軸6に回動自在に軸支されて、回動軸6に巻き付けられたスプリング7によって外部側Aに付勢されている。また、シャッター3は、小孔部20の孔径面積よりも大きい面積を有する。
【0040】
そして、シャッター3は、スプリング7の外部側Aへの付勢力で小孔部20開口に押し付けられて小孔部20開口を塞ぎ、閉弁する。
【0041】
したがって、非給油時、即ち給油ガン10の非挿入時には、スプリング7の付勢力だけがシャッター3に働き、シャッター3が小孔部20開口に押し付けられて小孔部20開口を塞ぎ、燃料蒸気が外部側Aへ漏れることを防止する(常閉状態)。
【0042】
一方、給油時、即ち給油ガン10挿入時には、プレート4内周等にガイドされて挿入されて行き、給油ガン10のノズル部先端がシャッター3に当接する。そして給油ガン10の押し込み力がシャッター3を外部側Aへ付勢するスプリング7の力を上回ると、シャッター3は図1の点線部のように燃料タンク側Oへ回動して開弁し、給油ガン10がさらに奥まで挿入される。この時、給油ガン10のノズル部外周をシールパッキン2のリップ部2aがくわえ込んで密接しており、給油ガン10との隙間が密封されて燃料蒸気が外部側Aへ漏れることを防止した状態で給油が可能となる。
【0043】
このように、給油口密封装置1は、給油ガン10が挿入・非挿入のどちらの場合であっても、密封状態を保ち、燃料タンク等の燃料蒸気が外部に放出されることを防止している。
【0044】
以上の構成を備える本実施の形態に係る給油口密封装置1では、図4(a)に示すように、リップ部2aの根元2a2は肉厚を厚くしていないので根元2a2においては良好な可撓性を有しており、リップ部2aの根元2a2を撓ませてリップ部2aを外径方向に移動させる(図示点線部から実線部への移動)ことによって異なるノズル部外径や挿入角度であっても給油ガン10のノズル部外周にリップ部2aが密接することができ、高い追随性を確保することができる。
【0045】
そして、図4(b)に示すように、リップ部2aの先端側2a1の肉厚を厚くして剛性を高めたこと、及びリップ部2a内周の段差壁面2cを凸部4b1に当接させてリップ部2aを支持して可撓性を有するリップ部2aの根元2a2を補強することで、給油ガン10を引き抜く時に、給油ガン10を外部へ引き抜く動作に伴ってノズル部外周をくわえ込んで密接するリップ部2aがノズル部外周に対する接触位置を維持しようと撓み変形することが防止できる。
【0046】
即ち、給油ガン10を引き抜く時の給油ガン10の外部側Aへの移動によって、リップ部2aがノズル部外周をくわえ込んで密接した接触位置の摺動抵抗でノズル部外周に対する接触位置を維持しようと撓み変形しようとする。このため、リップ部2aの先端側2a1は剛性が高く変形し難いために、リップ部2aの根元2a2がノズル部外周に対する接触位置を維持するように撓み変形しようとする。この時、プレート4の係合部4bの凸部4b1がリップ部2a内周の段差壁面2cに当接してリップ部2aを支持するので、リップ部2aの根元2a2を補強し、このリップ部2aの根元2a2の撓み変形が防止される。
【0047】
よって、リップ部2aが撓み変形して外部側Aへめくれて反転してしまうことがなくなり、反転が繰り返された場合の破損が防止でき、シールパッキン2の耐久性を向上することができる。
【0048】
なお、本実施の形態では、凸部4b1は、給油ガン10非挿入時には、段差壁面2cと離れて位置しており、給油ガン10を引き抜く時に、シールパッキン2のリップ部2aがノズル部外周に密接した状態の給油ガン10を外部へ引き抜く動作に伴ってリップ部2aがノズル部外周に対する接触位置を維持しようと撓み変形しようとした場合に、リップ部2a内周の段差壁面2cを凸部4b1に当接させてリップ部2aを支持して可撓性を有するリップ部2aの根元2a2を補強する
【0049】
また、段差壁面2cに当接する支持手段は、本実施の形態ではプレート4の凸部4b1であったが、その他の部材でもよく、また、配置場所もフィラーチューブ開口部の貫通孔内周に直接設けること等もできる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にあっては、リップ部の根元は肉厚を厚くしていないために良好な可撓性を有しており、異なるノズル部外径や挿入角度においてもノズル部外周に密接可能なように追随性を確保することができる。
【0051】
そして、リップ部の先端側の肉厚を厚くして剛性を高めたこと、及びリップ部内周の段差壁面を支持手段に当接させてリップ部を支持して可撓性を有するリップ部の根元を補強することで、給油ガンを引き抜く時に、給油ガンを外部へ引き抜く動作に伴ってノズル部外周をくわえ込んで密接するリップ部がノズル部外周に対する接触位置を維持しようと撓み変形することが防止できる。このため、リップ部が外部側へめくれて反転してしまうことがなくなり、反転が繰り返された場合のリップ部破損が防止でき、耐久性を向上することができる。
【0052】
支持手段は、給油ガンを引き抜く時に、段差壁面と当接してリップ部を支持することで、支持手段は、給油ガンを引き抜く時に、シールパッキンのリップ部がノズル部外周に密接した状態の給油ガンを外部へ引き抜く動作に伴ってリップ部がノズル部外周に対する接触位置を維持しようと撓み変形しようとした場合に、リップ部内周の段差壁面を支持手段に当接させてリップ部を支持して可撓性を有するリップ部の根元を補強することができる。
【0053】
シールパッキンのリップ部外部側の取付部をフィラーチューブ開口部に位置決め固定するプレートを備え、支持手段は、プレートの燃料タンク側端部で燃料タンク側に向けて突出する凸部であることで、支持手段は、リップ部内周の段差壁面と当接してリップ部を支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る給油口密封装置を示す断面図である。
【図2】実施の形態に係るシールパッキンを拡大して示す断面図である。
【図3】実施の形態と従来技術のシールパッキンを比較して示す図である。
【図4】実施の形態に係るシールパッキンの使用状態を示す説明図である。
【図5】従来技術の給油口密封装置を示す断面図である。
【図6】従来技術のシールパッキンの使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 給油口密封装置
1a リップ部
2 シールパッキン
2a リップ部
2a1 先端側
2a2 根元
2b 取付部
2c 段差壁面
3 シャッター
4 プレート
4a 爪
4b 係合部
4b1 凸部
5 支持部
6 回動軸
7 スプリング
10 給油ガン
20 小孔部
21 引掛け穴
22 大孔部
23 側壁面
30 小孔部
A 外部側
O 燃料タンク側

Claims (1)

  1. 燃料タンクに燃料を供給するフィラーチューブ開口部で、縮径しながら外部側から燃料タンク側へ延びて外部から挿入される給油ガンのノズル部外周に密接するリップ部を有するシールパッキンと、
    前記シールパッキンのリップ部外部側の取付部と係合する係合部を有して前記シールパッキンをフィラーチューブ開口部に位置決め固定するプレートと、
    を備えた給油口密封装置であって
    前記シールパッキンは、リップ部の先端側内周が、根元内周よりも段差状に軸心側へ突出しており、前記リップ部内周全体では、前記先端側内周と前記根元内周との境に外部側を向いた段差壁面を有する段差形状に形成され、かつ、前記リップ部の先端側肉厚が前記根元肉厚よりも厚く形成され
    前記プレートは、前記係合部の燃料タンク側端部に、前記リップ部を支持する支持手段として燃料タンク側に向けて突出する凸部が、前記リップ部内周の前記段差壁面の外周側に位置するように設けられた給油口密封装置において、
    前記凸部は、給油ガンの非挿入時には、前記段差壁面と離れて位置し、給油ガンを引き抜く時には、前記段差壁面と当接して前記リップ部を支持することを特徴とする給油口密封装置。
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