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本発明は、ムキタケやブナハリタケ等のキノコの栽培において、キノコの子実体を発生させるための原基誘導方法に関する。更に詳しくは菌床における原基誘導を特定の条件下に行うことにより、周年安定且つ工業的に可能な栽培方法に関する。
原木栽培や菌床の露地栽培が主流のムキタケ (Panellus serotinus) やブナハリタケ (Mycoleptodonoides aitchisonii) 等のキノコ類は自然発生後に一部市場や露店で販売されているが、周年で安定的な栽培が難しく、現在、さまざまな試験機関にて周年栽培可能な施設栽培方法が検討されている段階である。
特開2000−300066号公報(特許文献1)にはブナハリタケの特定の菌株と培地を使用した菌床栽培の記載がある。また、特開平7−95822号公報(特許文献2)にはカンゾウタケ (Fistulina hepatica) の栽培方法が記載されている。これらの栽培技術に共通しているのは、培養終了後、原基の形成に適した温度、湿度、光等の条件(以下原基形成環境条件)下に菌床を移動し、原基の自然発生を待ち、形成した原基がある程度の大きさにまで達したときに被覆材を切除して原基を露出させて子実体へと生育させるものであり、ムキタケも同様の栽培方法が行われている (社団法人 全国林業改良普及協会発行「ニュータイプのきのこたち」109−113頁(非特許文献1))。
以上のようにこれまで実施されている方法は、菌床毎に原基の形成を待ち、原基が形成した菌床から順次被覆材を切除するため、被覆材の切除時期が異なる。また該方法は原基の形成場所を特定することが出来ないため、原基が菌床の上面にできてしまったものは、菌床上面の被覆材を切除し、原基が菌床の側面にできてしまったものは菌床側面の被覆材を切除するというように、菌床毎に被覆材の切除場所が異なる。
よって、これまで実施されている方法では各菌床で被覆材の切除時期および切除場所がバラバラとなり、大量の菌床を一定の条件下で扱うことが難しく、大量生産には不向きである。
特開2000−300066号公報 特開平7−95822号公報 社団法人 全国林業改良普及協会発行「ニュータイプのきのこたち」109−113頁
ムキタケ、ブナハリタケ等のキノコは独特の風味を有し食材として又は栄養補助食品の素材として活用しうるものであるが、安定して大量に栽培されないため流通経路にのることが出来ず、限られた市場や露店に見られる程度に止まっている。栽培技術としては現在大量に市販されているキノコに比べて未熟であるため、大量生産が難しいとされている。
本発明の課題は、この様な、有用ではあるが大量生産が難しいとされているキノコの周年安定且つ工業的栽培を可能にすることにある。
ムキタケ、ブナハリタケ等のキノコの菌床栽培においては、培養終了した菌床を原基形成環境条件に移して原基の形成を待ち、原基形成後、原基がある程度の大きさに達したときにその部分の被覆材を切除して、原基から子実体への生育を促す方法が行われている。しかしこの方法では原基が形成する部位と形成する時期の特定が出来ず、ロット単位の管理が求められる大量生産には不向きである。
本発明者は上記課題を解決するため鋭意研究を行った結果、キノコの菌床栽培全般に実施されている原基の形成を待ってから被覆材を切除して子実体へと生育させるという方法によらないで、原基形成環境条件に移して後、被覆状態で原基の形成を待つことなく、被覆材の特定選択部位を適切な時期に切除し、切除した部位より原基が誘導し得ること、そして更に被覆材切除後の原基形成環境条件を適宜選択することにより原基誘導をより確実にし、子実体へと生育させることができることを知見して、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、
(1)ムキタケ又はブナハリタケ等のキノコの菌床栽培において、培養終了後、菌床の特定選択部位の被覆材を切除し、切除した部位から原基を誘導することを特徴とするキノコの原基誘導方法
(2)ムキタケ又はブナハリタケ等のキノコの菌床栽培において、培養終了後、該菌床を原基形成環境条件に移し、菌床の被覆状態での原基形成を待つことなく、菌床の特定選択部位の被覆材を切除し、切除した部位から原基を誘導することを特徴とするキノコの原基誘導方法
(3)ムキタケ又はブナハリタケ等のキノコの菌床栽培において、培養終了後、該菌床を原基形成環境条件に移し、菌床の被覆状態での原基形成を待つことなく、菌床の特定選択部位の被覆材を切除し、切除後の原基形成環境条件を、湿度を80%R.H.(相対湿度)以上に設定し、切除した部位から原基を誘導することを特徴とするキノコの原基誘導方法
(4)ムキタケ又はブナハリタケ等のキノコの菌床栽培において、培養終了後、該菌床を原基形成環境条件に移し、菌床の被覆状態での原基形成を待つことなく、菌床の特定選択部位の被覆材を切除し、切除後の原基形成環境条件を、湿度を95%R.H.以上、光照射を10−3000Lux、温度13−20℃に設定し、切除した部位から原基を誘導することを特徴とするキノコの原基誘導方法
に関する。
従来の方法では同じ植菌日の菌床でも原基の形成時期が異なるため、1菌床ずつ原基の有無および原基の生育状況を確認してから菌床の被覆材を切除するか否かを判断するため、多くの時間と労力を費やす必要があるが、本発明により、培養終了した菌床を選別することなく原基形成環境条件に移した後、菌床の特定選択部位の被覆材を適切な時期に切除することで、同一時期に原基を誘導できるため、従来法のように被覆材の切除時期を判断するための時間と労力を省くことができる。又各菌床の同一面乃至同一面の同一箇所に、質の良い子実体を収率良く形成せしめることができ、しかもキノコ栽培工程が標準化でき作業が単純化できるようになった。例えば従来は、ある菌床では原基が菌床の上面に、ある菌床では原基が側面に、又ある菌床では原基が反対側面にといった具合に形成され、栽培工程が標準化できず、作業も機械化出来なかったが、本発明によれば、例えば、ある工程では各菌床の上面に、ある工程では各菌床の底面中央部位に、ある工程では両側面中央部位にと、菌床の特定の選択した面、のみならずその面の特定の選択部位の被覆材を切除し、その部位だけから原基を誘導し、子実体を形成させることが可能となり、それにともない作業が機械化できるようになり、計画管理のもと、安定した周年大量生産が可能となった。
以下、本発明について詳述する。
(菌床の作製)
ムキタケ又はブナハリタケ等のキノコの菌床の作製方法は、シイタケ、エノキタケ、ブナシメジ、ヒラタケ、マイタケ、エリンギ等のキノコと同じであり、培地を作製しキノコの種菌を接種して培養し、菌糸を蔓延させて得る。培地は支持材と栄養材を混合し、水分率、pHを調整した後、耐熱性のポリプロピレン製の袋あるいはビン等の被覆材に所定量充填する。
また、木箱やコンテナを利用しても被覆される部位があれば構わない。支持材としては広葉樹あるいは針葉樹のオガ粉、原木椎茸の廃ホダ、コーンコブ、ピートモス等が使用でき、またはこれらを2、3種類組み合わせて混合する。またオガ粉の代替になり得る支持材があれば特にオガ粉にこだわる必要はない。
栄養材としては米、小麦、大麦、トウモロコシ、大豆等穀物そのものやそれらの糠等の副産物あるいは加工品、加工副産物等、その他キノコ一般の栽培に使用される栄養材ならばどのようなものも使用できる。
培地の滅菌は常圧滅菌、高圧滅菌等いずれの方法も使用できる。常圧滅菌では100℃で5−6時間、高圧滅菌では121℃で30分−1時間位を目安とする。滅菌後、培地を放冷し、キノコの種菌を接種する。種菌は、培地に活着し、蔓延すれば、種駒、オガ粉種菌、液体種菌等形態は問わない。
種菌の接種量はキノコの品目等により適宜変更するものとする。培養条件は概ね温度18−35℃、湿度60−80%R.H.(相対湿度)とする。また、培養日数はキノコの品目や培地充填量により適宜変更することとするが、キノコ菌糸が培地に蔓延し、栄養分を十分に蓄積するまで行うものとする。
なお、培養温度、湿度、培養日数、培養時の照度と照射時間は使用するキノコの品目あるいは品種、更には培地組成、培地量等を考慮し、適宜変更可能である。
(原基誘導方法)
培養が終了した菌床を原基形成環境条件下に移し、被覆状態で原基形成を待つことなく、菌床の特定選択部位の被覆材を切除して原基を誘導する。菌床の特定選択部位とは、生産工程の機械・設備により適宜決めうる部位であり、同一機械設備による生産工程においては、個々の菌床の同一面乃至同一面の中央或いは端と言った比較的限られた個所迄の範囲を意味する。また、必ずしも同一面或いは同一個所に限られることはない。例えば、ある生産工程では各菌床の上面(上面のどの個所も可能)に、ある生産工程では各菌床の底面中央個所に、ある生産工程では両側面ほぼ中央個所にと、生産工程の機械・設備により適宜選択出来ることを意味する。
原基形成環境はキノコが発生するための原基を形成しうる環境のことを指し、一般的に培養よりも温度を下げて湿度を上げ、光を適量照射する条件とする。一般的に原基形成環境条件は概ね温度12−25℃、湿度65−100%R.H.以上、10−3000Lux の光を1−24時間照射する。キノコの品目あるいは品種によっても最適条件は異なるため、この限りではない。
本発明に於ける、被覆材の切除時期は、原基形成環境条件に移した直後から概ね30日以内である。しかし、キノコの品目あるいは品種、更には培地組成、培地量、培養日数等の条件によっても異なるためこの限りではない。発明者らの検討によると、被覆材の切除の適切な時期は原基形成環境条件に移して直ぐよりも7−30日おいて行なうのが好ましい。特に、ムキタケでは15−30日、ブナハリタケでは7−21日が好ましい。
なお、ある生産工程において、菌床の被覆状態で、原基形成が予想以上に早い出現をみる菌床もまれにあるかもしれないが、この様な原基形成に関わりなく、生産工程に応じて予め定めた菌床の特定選択部位を適切な時期に切除して、原基形成を誘導する場合も本発明の技術的範囲に包含されることは言うまでもない。
被覆材はナイフ、ハサミ或いは機械的カッター等を使用して切除する。切除する部位は菌床の上面、側面あるいは底面の何れも可能である。また、被覆材の切除面において、切除する大きさおよび位置を変えることで局部的に原基を誘導することが可能となる。例えば、切除面の中央付近に12cm位の大きさに切除したり、切除面の右側付近に30cm位の大きさに切除したり、あるいは切除面の左側付近に50cm位の大きさに被覆材を切除した場合、その部位だけから原基を誘導できる。また切除方法は円形、三角形、四角形等いろいろな図形を模る切り方でもかまわないし、更に菌床の特定面全体、例えば底面或いは側面全体を切除することも勿論可能である。単純に十文字に切込みを入れてもかまわない。また切除の際には多少菌床に切れ込みが入っても影響はない。
菌床の被覆材切除後の原基形成環境条件としては、湿度条件を80%R.H.以上、更に好ましくは、95%R.H.以上に適宜設定するのがよく、又光照射条件は10−3000Luxで1日1〜24時間、温度13−20℃を適宜選択するのが好ましい。なお、被覆材切除前より、原基形成環境条件を同条件のように設定し、被覆材切除後も同条件を継続するようにしても良い。
又被覆材の切除後は、原基の生育およびその後の子実体への生育を考慮し、切除面を適宜上にしたり、棚に対して垂直にする等変更が可能である。
以下に実施例を示すが、本発明はそれらによって限定されるものではない。
培地は容積比で広葉樹オガ粉8に対しフスマ1の割合で混合し、水分率が63−70%になるように水を加えて1.0kgに調整し、ポリプロピレンの栽培袋に詰め、種菌を接種する穴を1つ開け、121℃で30分の高圧殺菌を行った。種菌は(株)加川椎茸のムキタケを使用した。
23℃、65%R.H.、暗条件下で130日培養したムキタケ菌床を、15℃、95%R.H.以上の湿度(室内設定100%R.H.)、300Luxで1日8時間照射の原基形成環境条件下に移した。被覆材切除区は原基形成環境条件に移してから20日目に菌床底面の袋を全て切除して、切除面を棚に対し垂直方向に置いた。公知方法である対照区は原基形成環境条件に移し、培養時と同じ状態で棚に置いて原基の形成を待ち、原基が0.5mm位の大きさになった時、原基付近の袋を切除した。
対照区の原基は原基形成環境条件に移した後、26−44日目(平均30.3日)で培地上面に形成されたのに対し、被覆材切除区では、原基形成環境条件に移した後、27日目に切除部位から一斉に原基を誘導できた。原基はその後良好に生育し、対照区で91.7g、被覆材切除区で104.0gの子実体を得、被覆材切除は収量においても効果的であった。
培地は容積比でブナオガ粉5.3に対し、フスマ、ダイズ1の割合に混合し、水分率が63−70%になるように水を加えて1.0kgに調整し、ポリプロピレンの栽培袋に詰め、種菌を接種する穴を1つ開け、121℃で30分の高圧殺菌を行った。種菌は(株)加川椎茸のブナハリタケを使用した。
23℃、65%R.H.、暗条件下で60日培養したブナハリタケ菌床を15℃、95%R.H.以上の湿度(室内設定100%R.H.)、300Luxで1日8時間照明の原基形成環境条件下に移した。被覆材切除区は原基形成環境条件に移してから10日目に菌床底面の袋を全て切除して、切除面を棚に対し垂直方向に置いた。
公知方法である対照区は原基形成環境条件に移し、培養時と同じ状態で棚に置いて原基の形成を待ったが、90日を経過しても原基の形成が認められなかったのに対し、被覆材切除区は原基形成環境条件に移してから14日目ですべての菌床において切除部位から原基を誘導でき、92.4gの子実体を得た。
培地は容積比で広葉樹オガ粉8に対しフスマ1の割合で混合し、水分率が63−70%になるように水を加えて1.0kgに調整し、ポリプロピレンの栽培袋に詰め、種菌を接種する穴を1つ開け、121℃で30分の高圧殺菌を行った。種菌は(株)加川椎茸のムキタケを使用した。
23℃、65%R.H.、暗条件下で105日培養したムキタケ菌床を、15℃、95%R.H.以上の湿度(室内設定100%R.H.)、300Luxで1日8時間照明の原基形成環境条件下に移してから20日目に、一方は菌床底面の袋を全て切除し、もう一方は菌床底面の中心部を円形状に約13.2cm(半径2cm)位の大きさに切除し、それぞれ切除面を棚に対し垂直方向に置いた。菌床底面全切除区では原基は切除面のいたるところで誘導でき、その後良好に生育し、子実体の収量は72.5gであった。一方、菌床底面中心部切除区では、切除した中心部だけから原基を誘導でき、その後良好に生育し、子実体の収量は106.1gであった。
培地は容積比でブナオガ粉5.3に対し、フスマ、ダイズを1の割合に混合し、水分率が63−70%になるように水を加えて1.0kgに調整し、ポリプロピレンの栽培袋に詰め、種菌を接種する穴を1つ開け、121℃で30分の高圧殺菌を行った。種菌は(株)加川椎茸のブナハリタケを使用した。
23℃、65%R.H.、暗条件下で60日培養したブナハリタケ菌床を、15℃、95%R.H.以上の湿度(室内設定100%R.H.)、300Luxで1日8時間照明の原基形成環境条件下に移してから20日目に、一方は菌床底面の袋を全て切除し、もう一方は菌床底面を半分だけ切除し、それぞれ切除面を棚に対し垂直方向に置いた。菌床底面全切除区および底面半分切除区とも切除して菌床が露出した部位のみから原基を誘導できた。原基はその後良好に生育し、菌床面全切除区の子実体の収量は57.2g、底面半分切除区の子実体の収量は54.3gであった。
培地は容積比で広葉樹オガ粉8に対しフスマ1の割合で混合し、水分率が63−70%になるように水を加えて1.0kgに調整し、ポリプロピレンの栽培袋に詰め、種菌を接種する穴を1つ開け、121℃で30分の高圧殺菌を行った。種菌は(株)加川椎茸のムキタケを使用した。
23℃、65%R.H.、暗条件下で105日培養したムキタケ菌床を、15℃、95%R.H.以上の湿度(室内設定100%R.H.)、300Luxで1日8時間照射の原基形成環境条件下に移した。被覆材切除区は原基形成環境条件に移してから0、7、14、21、28日目に菌床底面の袋を全て切除して、切除面を棚に対し垂直方向に置いた。
各切除区の子実体収量は、0日切除区で62.6g、7日切除区で66.7g、14日切除区で71.8g、21日切除区で80.0g、28日切除区で81.5gであり、被覆材は原基形成環境条件に移してから21日目あるいは28日目に切除することで効果的であった。
培地は容積比でブナオガ粉5.3に対しフスマ、ダイズを1の割合に混合し、水分率が63−70%になるように水を加えて1.0kgに調整し、ポリプロピレンの栽培袋に詰め、種菌を接種する穴を1つ開け、121℃で30分の高圧殺菌を行った。種菌は(株)加川椎茸のブナハリタケを使用した。
23℃、65%R.H.、暗条件下で60日培養したブナハリタケ菌床を15℃、95%R.H.以上の湿度(室内設定100%R.H.)、300Luxで1日8時間照明の原基形成環境条件下に移した。被覆材切除区は原基形成環境条件に移してから0、10、20、30日目に菌床底面の袋を全て切除して、切除面を棚に対し垂直方向に置いた。
各切除区の子実体収量は0日切除区で35.7g、10日切除区で92.4g、20日切除区で68.0g、30日切除区で53.8gであり、被覆材は原基形成環境条件に移してからの10日目に切除することで効果的であった。

Claims (3)

  1. ムキタケの菌床栽培において、培養終了後、菌床を原基形成環境条件に移して後、15日〜30日の間に菌床の特定選択部位の被覆材を切除し、切除した部位から原基を誘導することを特徴とするキノコの原基誘導方法。
  2. 被覆材を円形状に切除することを特徴とする請求項1記載のキノコの原基誘導方法。
  3. ブナハリタケの菌床栽培において、培養終了後、菌床を原基形成環境条件に移して後、7日〜21日の間に菌床の特定選択部位の被覆材を切除し、切除した部位から原基を誘導することを特徴とするキノコの原基誘導方法。
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