JP4566427B2 - 切断装置およびこれを備えたテープ印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープカッタによりテープ状部材を切断可能な切断装置およびこれを備えたテープ印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷済のテープ状部材を任意長に切断可能な切断装置を備えたテープ印刷装置が知られている。これらのテープ印刷装置は、印刷に伴って装置から排出されるテープ状部材を、印刷データから算出されたテープ長に基づくタイミングで、自動的に切断したり、手動によって印刷済のテープ状部材を切断することが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなテープ印刷装置は、種々の材質や厚みからなる部材で構成されたテープ状部材が使用可能となっている。しかし、部材の材質や厚みによっては、切断不可能なものや切断しない方が良いと思われるものがある。例えば、磁石層を有するテープ状部材を使用する場合は、これを切断することでテープカッタ(刃)を損傷してしまう。したがって、このようなテープ状部材を使用する場合は、ハサミ等を用いて切断しなければならず、大変面倒であった。また、ユーザが意図することなくこのようなテープ状部材を使用してしまった場合、誤って切断処理を行い、テープカッタを損傷してしまうことがあった。
【0004】
本発明は、上記の問題点に鑑み、テープ状部材の種類を検出し、その検出結果に基づいて、切断するか否かの設定を行うことができる切断装置およびこれを備えたテープ印刷装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の切断装置は、テープ状部材を切断するテープカッタと、テープカッタの駆動を制御するカッタ制御手段と、切断可能なテープ状部材の材質一覧を記憶する材質一覧テーブルと、テープ状部材を構成する1以上の部材の材質を検出するテープ検出手段と、テープ検出手段の検出結果に基づいて、カッタ制御手段によるテープカッタの駆動を制御するか否かを設定するカッタ駆動設定手段と、を備え、カッタ駆動設定手段は、テープ状部材を構成する1以上の部材の材質が、全て材質一覧テーブルに記憶された材質である場合に切断可能と判定し、テープカッタの駆動を制御するように設定することを特徴とする。
この場合、テープ検出手段には、テープ状部材の厚みを検出する手段が含まれ、カッタ駆動設定手段には、テープ検出手段によりテープ状部材の厚みが予め規定した所定の厚み以下であることが検出された場合のみ切断可能と判定し、テープカッタの駆動を制御するように設定する手段が含まれることが好ましい。
これらの場合、テープ検出手段には、テープ状部材を構成する部材の硬度を検出する手段が含まれ、カッタ駆動設定手段には、テープ検出手段により検出した部材の硬度が予め規定した所定の硬度以下である場合のみ切断可能と判定し、テープカッタの駆動を制御するように設定する手段が含まれることが好ましい。
これらの場合、テープ検出手段には、テープ状部材を構成する部材の粘着度を検出する手段が含まれ、カッタ駆動設定手段には、テープ検出手段により検出した部材の粘着度が予め規定した所定の粘着度以下である場合のみ切断可能と判定し、テープカッタの駆動を制御するように設定する手段が含まれることが好ましい。
これらの場合、カッタ制御手段に対し、テープカッタの駆動を制御するか否かを指示するためのカッタ駆動指示手段を更に備え、カッタ駆動設定手段には、テープ検出手段によりテープ状部材が切断不可能であると判定された場合、カッタ駆動指示手段による指示内容に関わらず、テープカッタの駆動を制御しないように設定する手段が含まれることが好ましい。
これらの場合、カッタ駆動設定手段による設定内容を報知する設定内容報知手段を更に備えたことが好ましい。
これらの場合、ユーザに対し、メッセージを表示する表示手段を更に備え、表示手段には、カッタ駆動設定手段による設定内容が変更された場合、その旨を表示する手段が含まれることが好ましい。
この場合、表示手段には、テープ検出手段によりテープ状部材が切断不可能であることが検出された場合、カッタ駆動指示手段による指示内容を無効にする旨を表示する手段が含まれることが好ましい。
本発明のテープ印刷装置は、上記に記載の切断装置と、テープ状部材に印刷を行う印刷装置と、を備えたことを特徴とする。
なお、以下の構成としても良い。
本発明の切断装置は、テープ状部材を切断するテープカッタと、テープカッタの駆動を制御するカッタ制御手段と、テープ状部材の種類を検出するテープ検出手段と、テープ検出手段の検出結果に基づいて、カッタ制御手段によるテープカッタの駆動を制御するか否かを設定するカッタ駆動設定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、テープ状部材の種類を検出し、その検出結果に基づいて、テープカッタを駆動するか否かを設定するため、ユーザは、テープ状部材の種類に応じて、切断するか否かの設定を行う必要がない。このため、切断処理の操作を簡素化することができる。
【0008】
この場合、テープ検出手段には、テープカッタによるテープ状部材切断可能か否かを検出する手段が含まれ、ッタ駆動設定手段には、テープ検出手段により前記テープ状部材が切断可能であることが検出された場合のみ、テープカッタの駆動を制御するように設定する手段が含まれることが好ましい。
【0010】
この構成によれば、テープ状部材が切断可能であることが検出された場合のみ、テープカッタを駆動するように設定するため、切断不可能なテープ状部材を、誤って切断してしまうことがない。また、テープ状部材が切断可能か否かだけを検出するため、検出対象物やこれを検出する検出機構の構成を単純化することができる。
【0011】
これらの場合、テープ検出手段には、テープ状部材の厚みを検出する手段が含まれ、ッタ駆動設定手段には、テープ検出手段によりテープ状部材の厚みが予め規定した所定の厚み以下であることが検出された場合のみ、テープカッタの駆動を制御するように設定する手段が含まれることが好ましい。
【0013】
この構成によれば、テープ状部材の厚みが予め規定した所定の厚み以下であることが検出された場合のみ、テープカッタを駆動するように設定するため、所定の厚みより厚いテープ状部材を、誤って切断してしまうことがない。すなわち、テープ状部材の厚みが原因でテープカッタがテープ状部材に咬んでしまうなどの問題を解消することができる。
【0014】
これらの場合、テープ検出手段には、テープ状部材を構成する部材の材質を検出する手段が含まれ、ッタ駆動設定手段には、テープ検出手段により検出した部材の材質が予め規定した所定の切断可能な材質である場合のみ、テープカッタの駆動を制御するように設定する手段が含まれることが好ましい。
【0016】
この構成によれば、テープ状部材を構成する部材の材質を検出し、その結果、部材の材質が所定の切断可能な材質である場合、テープカッタを駆動するように設定することができる。すなわち、予め装置側で規定した材質が検出された場合のみテープカッタを駆動するように設定するため、切断不可能な材質の部材を有するテープ状部材を、誤って切断してしまうことがない。
【0017】
この場合、ッタ駆動設定手段には、前記テープ検出手段により検出した部材の材質が予め規定した所定の切断不可能な材質である場合のみ、テープカッタの駆動を制御しないように設定する手段が含まれることが好ましい。
【0019】
この構成によれば、テープ状部材を検出した結果、部材の材質が所定の切断不可能な材質である場合、テープカッタを駆動しないように設定することができる。すなわち、予め規定(記憶)した材質が検出された場合のみテープカッタを駆動しないように設定する。このため、例えば切断可能であるが、新しく開発された部材であるために未だ装置側で規定されていない材質を検出してしまった場合など、切断可能な材質の部材で構成されているにも関わらず、テープ状部材を切断しないように設定してしまうなどといった問題を解消することができる。
【0020】
これらの場合、テープ検出手段には、テープ状部材を構成する部材の硬度を検出する手段が含まれ、ッタ駆動設定手段には、テープ検出手段により検出した部材の硬度が予め規定した所定の硬度以下である場合のみ、テープカッタの駆動を制御するように設定する手段が含まれることが好ましい。
【0021】
この構成によれば、テープ状部材を構成する部材の硬度が、装置側で予め規定した所定の硬度以下である場合のみ、テープカッタを駆動するように設定することができる。このため、誤って硬度の高い部材を有するテープ状部材を切断してしまい、テープカッタを損傷または摩耗することがない。
【0022】
これらの場合、テープ検出手段には、テープ状部材を構成する部材の粘着度を検出する手段が含まれ、ッタ駆動設定手段には、テープ検出手段により検出した部材の粘着度が予め規定した所定の粘着度以下である場合のみ、テープカッタの駆動を制御するように設定する手段が含まれることが好ましい。
【0023】
この構成によれば、テープ状部材を構成する部材の粘着度が、装置側で予め規定した所定の粘着度以下である場合のみ、テープカッタを駆動するように設定することができる。このため、誤って粘着度の高い部材を有するテープ状部材を切断してしまい、テープカッタに部材の一部が接着するなどして切れ味を損ねることがない。なお、粘着度ではなく接着度を検出するようにしても良い。
【0024】
これらの場合、カッタ制御手段に対し、テープカッタの駆動を制御するか否かを指示するためのカッタ駆動指示手段を更に備え、カッタ駆動設定手段には、テープ検出手段によりテープ状部材が切断不可能であることが検出された場合、カッタ駆動指示手段による指示内容に関わらず、テープカッタの駆動を制御しないように設定する手段が含まれることが好ましい。
【0025】
この構成によれば、テープカッタを駆動するか否かを指示することができる。すなわち、ユーザの要望に応じてテープ状部材を切断するか否かを設定することができる。
また、テープ状部材が切断不可能であることが検出された場合、ユーザからの指示内容に関わらず、テープカッタを駆動しないように設定することができる。すなわち、ユーザが、誤ってテープ状部材を切断するように指示した場合であっても、テープカッタを駆動しないように設定するため、テープカッタを損傷したり、摩耗させたりすることがない。
【0028】
これらの場合、ッタ駆動設定手段による設定内容を報知する設定内容報知手段を更に備えることが好ましい。
【0029】
この構成によれば、ッタ駆動設定手段による設定内容を報知するため、切断装置の使用中、ユーザは、テープカッタを駆動するように設定されているか否かを確認することができる。
【0030】
これらの場合、ユーザに対し、メッセージを表示する表示手段を更に備え、表示手段には、ッタ駆動設定手段による設定内容が変更された場合、その旨を表示する手段が含まれることが好ましい。
【0031】
この構成によれば、ッタ駆動設定手段による設定内容が変更された場合、その旨を表示するため、ユーザは、テープカッタを駆動するか否かの設定がなされたこと(設定が変更されたこと)を視覚的に認識することができる。
【0032】
この場合、表示手段には、テープ検出手段によりテープ状部材が切断不可能であることが検出された場合、ッタ駆動指示手段による指示内容を無効にする旨を表示する手段が含まれることが好ましい。
【0033】
この構成によれば、テープ状部材が切断不可能であることが検出された場合、テープカッタを駆動するように指示がなされてもその指示内容を無効にする旨を表示することができる。このため、ユーザは、使用するテープ状部材が切断不可能な材質を有していることを確認することができると共に、テープカッタが駆動されないことを認識することができる。
【0034】
本発明のテープ印刷装置は、上記の切断装置と、テープ状部材に印刷を行う印刷装置とを備えたことを特徴とする。
【0035】
この構成によれば、テープ状部材の検出結果に基づいて、テープカッタを駆動するか否かの設定を行うことができる切断装置を備えているため、切断するか否かの設定の手間を省くことができると共に、テープ状部材に印刷を行うことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る切断装置およびこれを備えたテープ印刷装置並びに切断方法について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0037】
図1は、本実施形態におけるテープ印刷装置1の全体を示す外観構成であり、図2は、テープ印刷装置1の蓋体8を開蓋した状態の外観構成であり、図3は、テープ印刷装置1の蓋体8を閉蓋し、且つ開閉蓋5を開放してテープカートリッジCを装着した状態の外観構成である。
【0038】
図1ないし図3に示すように、このテープ印刷装置1は、装置ケース4により外殻を形成した装置本体2と、装置本体2に着脱自在に装着したテープカートリッジCとから構成されている。装置本体2は、装置ケース4の後部左方上面に取り付けられた窓付きの開閉蓋5と、開閉蓋5の右隣に配設され開閉蓋5を開閉操作する開閉ボタン6と、開閉ボタン6右方の装置ケース4の上面に配設されたトリム部7と、中間部に取り付けられディスプレイ14が組み込まれた開閉自在な蓋体8と、蓋体8の手前側で装置ケース4の上面から突出し露出ランプ群19を有する三日月形状部9とを備えている。また、三日月形状部9左方の装置ケース4の上面には、2個のキーからなる露出キー群10が配設され、露出キー群10と同一平面上に蓋体8に開閉自在に覆われるキーボード3が配設されている。そして、開閉蓋5の内側には、テープカートリッジCを着脱自在に装着するポケットPが形成されている。
【0039】
図1ないし図3に示すように、テープ印刷装置1では、ユーザが、開閉ボタン6により開閉蓋5を開放し、ポケットPにテープカートリッジCを装着した後、蓋体8を開蓋して、キーボード3を開放し、ディスプレイ14を参照しながらキーボード3を操作する。キーボード3により所望の文字など(文字、数字、記号、簡易図形等のキャラクタ)の印刷情報を入力して、印刷を指示すると、テープカートリッジCからテープTを繰り出して、印刷ヘッド122によりテープTに所望の印刷を行い、印刷済み部分はテープ排出口22から随時外部に送り出される。所望の印刷が完了すると、余白分を含むテープ長さの位置までテープTの送りを行った後、その送りを停止し、テープ排出口22に形成されたテープカッタ132により、送りだしたテープTを切断する。
【0040】
なお、このようにして形成したテープTの端部をトリム部7によりトリミングすることもできる。すなわち、ユーザは、装置ケース4の上面を下斜め方向に切り込んだテープ挿入ガイド13にテープTを案内させることで、自動的に起動するトリミング機構によりテープTの端部を成形切断(角部をR形状に面取り)することもできる。
【0041】
テープTは、印刷面となる受像層Taと、その裏面側に形成された粘着材層Tbと、さらにその裏面側に形成された剥離層Tcとにより構成されている(図8参照)。テープTとインクリボンRは、貫通孔55の位置で相互に重なり合った状態で走行するとともに、テープTのみが外部に排出され、インクリボンRは内部で巻き取られるようになっている。外部に排出されたテープTは、剥離層Tcを剥がして貼付対象物に貼付される。なお、テープ印刷装置1には、1層のみの(剥離層Tcを有しない)テープTも使用可能である。
【0042】
ところで、テープ印刷装置1は、装置本体2とパソコンPCとをケーブルで接続することで、パソコンPCで入力・編集したデータをテープTに印刷することもできる。テープ印刷装置1とパソコンPCとの通信接続状態は、装置本体2とパソコンPCとをケーブルで接続することで、通信接続待機状態となり、通信入力キー18のON操作により、通信接続可能状態へと切り替え可能となっている。すなわち、接続端子部30は、テープTの排出口とは反対側の装置ケース4に配設されているため、接続したケーブルやACアダプタのコードが、排出されたテープTを拾い上げる際に邪魔にならないようになっている。また、テープ印刷装置1は、背面を下にした立ち姿勢でも、パソコンPCで入力した印刷データをテープTに印刷することも可能である。
【0043】
なお、このようにテープ印刷装置1をパソコンPCと通信接続する場合、キーボード3は、特に使用する必要がないため、図1に示すように蓋体8に隠蔽されるようになる。
【0044】
露出ランプ群19は、三日月形状部9の中央部に配設された複数の表示ランプから構成されている。複数の表示ランプは、図示左側から、印刷表示ランプ40、電源表示ランプ41、自動切断表示ランプ42、通信表示ランプ43、およびトリム表示ランプ44の順に配列され、各種の動作状態に対応して点灯・消灯する。印刷表示ランプ40は、テープTに印刷中および印刷済みのテープTの切断動作中に点灯し、自動切断表示ランプ42は、自動的にテープTの切断を行う自動切断機能が設定されている場合に点灯する(詳細は後述する)。また、通信表示ランプ43は、後述する通信入力キー18がONの状態のときに点灯し、トリム表示ランプ44は、トリム部7で印刷済みのテープTの隅部を成形切断中に点灯する。
【0045】
また、露出キー群10は、互いに近接して配設した左側の電源入力キー17と右側の通信入力キー18とから成る。電源入力キー17は、装置本体2の電源をON−OFF操作可能とするキーであり、また通信入力キー18は、パソコンPCとの通信接続をON−OFF操作可能とするキーである。
【0046】
次に、制御系の基本的な構成について説明する。図4のブロック図に示すようにキーボード3やディスプレイ14を有してユーザとのインタフェースを行う操作部11、印刷ヘッド(サーマルヘッド)122やテープ送り部120を有してポケットP内に装着したテープカートリッジCのテープTに印刷を行う印刷部12、印刷後のテープTの切断を行う切断部13、各種センサを有して各種検出を行う検出部15、各種ドライバを有して各部回路を駆動する駆動部270、および、テープ印刷装置1内の各部を制御する制御部200を備えている。このため、装置ケース4の内部には、印刷部12、切断部13、検出部15などの他、図外の回路基板が収納されている。この回路基板には、電源ユニットの他、駆動部270や制御部200の各回路などが搭載され、図外のACアダプタ接続口や外部から着脱可能なニッカド電池等の電池に接続されている。
【0047】
操作部11は、キーボード3とディスプレイ14とを備えている。ディスプレイ14は、横方向(X方向)約6cm×縦方向(Y方向)4cmの長方形の形状の内側に、96ドット×64ドットの表示画像データを表示可能な表示画面45を有し、ユーザがキーボード3からデータを入力して、キャラクタ列画像データなどの印刷画像データを作成・編集したり、その結果等を視認したり、キーボード3から各種指令・選択指示等を入力したりする際などに用いられる。
【0048】
キーボード3には、アルファベットキー群、数字キー群、平仮名や片仮名等の仮名キー群、および外字を呼び出して選択するための外字キー群等を含む文字キー群31の他、各種の動作モードなどを指定するための機能キー群32などが配列されている。機能キー群32には、印刷実行を指示する「印刷」キーの他、漢字変換や機能を選択する場合に、表示されている選択肢を選択する「選択」キー、カーソル位置(図6D12等参照)の文字を削除したり各種機能の操作中に操作の取り消しを行う「削除」キー、次に入力されるキャラクタ位置や操作の対象となる位置を示すカーソルKを移動するための「カーソル」キー(「↑」、「↓」、「→」、「←」)などが含まれる。また、自動的にテープTの切断を行う自動切断機能の設定のON−OFFを指示する「自動切断」キーも含まれる。なお、当然ながら、これらのキー入力は、一般的なキーボードと同様に、各キー入力毎に個別にキーを設けて入力しても良いし、シフトキー等と組み合わせてより少ない数のキーを用いて入力しても良い。図4に示すように、キーボード3は、種々の指令およびデータを制御部200に入力する。
【0049】
テープ送り部120は、テープを送り出す送りモータ121を備え、送りモータ121の先端には図外の検出開口が形成された円盤が固着されている。さらに、その検出開口に臨むようにフォトセンサ等を有する回転速度センサ141が設けられていて、送りモータ121の回転速度を検出して制御部200に報告する。
【0050】
印刷部12には、開閉蓋5の内側に、テープカートリッジCを装着するためのポケットPが設けられていて、テープカートリッジCはこの開閉蓋5を開放した状態でポケットPに対して着脱される。テープカートリッジCには、カートリッジケース51の内部に一定の幅(4.5mm〜48mm程度)のテープTとインクリボンRとを収容されており、また、ポケットPに配設されたヘッドユニットに差し込むための貫通孔55が形成されている。
【0051】
また、図9に示すように、相異なる幅等のテープTの幅を識別できるように、裏面に小さな複数の孔35が設けられ、ポケットPには、この孔35の有無を検出するマイクロスイッチなどのテープ幅検出センサ142が設けられていて、これにより、テープTの幅を検出できるようになっている。さらに、図9に示すように、カートリッジケース51の底面には、収納されたテープTを構成する部材の材質、厚み、色等の情報をバーコード化したバーコードテープBTが貼付されており、フォトセンサなどのテープ情報検出センサ143によりこれらの情報を検出できるようになっている。
【0052】
テープカートリッジCに収容されるテープTは、図8(a)に示すように、印刷面となる受像層Taと、その裏面に配設された粘着材層Tbと、さらにその裏面に配設された剥離紙層Tcとから成り、印刷後、剥離紙層Tcから受像層Taおよび粘着材層Tbを剥離して貼着対象物に貼着して使用される。
【0053】
切断部13は、テープTを切断するフルカット用テープカッタ132aと、テープTの受像層Taおよび粘着材層Tbのみを切断するハーフカット用テープカッタ132bと、任意長印刷などの場合に手動によりテープカッタ132a、132bを切断動作させるカットボタン133a、133bと、定長印刷などの場合に自動的にテープカッタ132a、132bを切断動作させるカッタモータ131と、を備えている。なお、それぞれの切断方法による切断結果は、図8(a)および(b)に示すとおりである。
【0054】
また、テープ印刷装置1では、後述する「自動切断」キーによるモード設定によって、自動/手動を切り替えられるようにしている。このため、手動カットの場合、印刷が完了した時点で、ユーザが、装置ケース4に配設されたカットボタン133a、133bを押すことで、テープカッタ132a、132bが作動しテープTが所望の長さに切断される。また、自動カットの場合、印刷が終了して余白分だけテープ送りされ、それが停止すると同時に、カッタモータ131が駆動され、テープTの切断が行われる。なお、自動カットの場合は、ハーフカットを行うように設定されていた場合にはハーフカット用テープカッタ132bが駆動され、特に切断方法の指定が為されていない場合はフルカット用テープカッタ132aが駆動される。
【0055】
また、モード設定によって自動に設定された場合は、後述するテープ情報検出センサ143により、テープ種類を検出し、その検出結果に基づいて、カッタモータ131を駆動するか否かの設定がなされる。すなわち、テープ種類の検出結果に基づいて、フルカットおよびハーフカットの両切断処理を行うか否かが設定される。なお、フルカット、ハーフカットに分けて切断処理を行うか否かを設定可能に構成しても良い。この構成によれば、テープTの材質や厚みは切断可能なものであるが、一層のみで構成されているためハーフカットを行っても意味がないようなテープTを検出した場合、フルカットは行うがハーフカットは行わないといった設定を行うことができる。
【0056】
検出部15は、前述の回転速度センサ141、テープ幅検出センサ142およびテープ情報検出センサ143を備えている。なお、実状に合わせて、これらを省略した構成とすることもできる。
【0057】
駆動部270は、ディスプレイドライバ271と、ヘッドドライバ272と、モータドライバ273とを備えている。ディスプレイドライバ271は、制御部200から出力される制御信号に基づき、その指示にしたがって、操作部11のディスプレイ14を駆動する。同様に、ヘッドドライバ272は、制御部200の指示にしたがって、印刷部12の印刷ヘッド122を駆動する。また、モータドライバ273は、印刷部12の送りモータ121を駆動する送りモータドライバ273dと、切断部13のカッタモータ131を駆動するカッタモータドライバ273cとを有し、同様に、制御部200の指示にしたがって、各モータを駆動する。
【0058】
制御部200は、CPU210、ROM220、キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)230、RAM240、周辺制御回路(P−CON)250を備え、互いに内部バス260により接続されている。ROM220は、CPU210で処理する制御プログラムを記憶する制御プログラム領域221の他、キャラクタ一覧テーブル、切断可能なテープ材質一覧テーブル、色変換テーブルおよび文字修飾テーブルを含む制御データを記憶する制御データ領域222を有している。CG−ROM230は、テープ印刷装置1に用意されている記号、図形等のビットマップデータを記憶していて、文字等を特定するコードデータが与えられたときに、対応するビットマップデータを出力する。
【0059】
RAM(記憶装置)240は、電源キーの操作により電源がオフにされても、記憶したデータを保持しておくように図外のバックアップ回路によって電源の供給を受けており、各種レジスタ群241や、ユーザがキーボード3から入力した文字等のキャラクタデータを記憶するキャラクタデータ領域242、表示画面45の表示画像データを記憶する表示画像データ領域243、印刷画像データを記憶する印刷画像データ領域244、描画登録画像データを記憶する描画登録画像データ領域245の他、印刷履歴データ領域246やその他の色変換バッファなどの各種変換バッファ領域247などの領域を有し、制御処理のための作業領域として使用される。
【0060】
P−CON250には、CPU210の機能を補うとともに周辺回路とのインタフェース信号を取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSIなどにより構成されて組み込まれている。例えば、種々の計時を行うタイマ251などもP−CON250内の機能として組み込まれている。このため、P−CON250は、検出部15の各種センサやキーボード3と接続され、検出部15からの前述した各種検出信号およびキーボード3からの各種指令や入力データなどをそのままあるいは加工して内部バス260に取り込むとともに、CPU210と連動して、CPU210等から内部バス260に出力されたデータや制御信号を、そのままあるいは加工して駆動部270に出力する。
【0061】
そして、CPU210は、上記の構成により、ROM220内の制御プログラムにしたがって、P−CON250を介して各種検出信号、各種指令、各種データ等を入力し、CG−ROM230からのビットマップデータ、RAM240内の各種データ等を処理し、P−CON250を介して駆動部270に制御信号を出力することにより、印刷の位置制御や表示画面45の表示制御等を行うとともに、印刷ヘッド122を制御して所定の印刷条件でテープTに印刷したり、テープTを切断したりするなど、テープ印刷装置1全体を制御している。
【0062】
特に、CPU210においてテープTの切断を制御する場合は、テープ情報検出センサ143によりテープTの材質および厚み(厚み合計)を検出し、検出した材質が制御データ領域222に記憶された切断可能な材質に適合しているか否か並びに検出した厚み合計が所定の切断可能な厚み(200(μm))以下か否かを判断する。そして、テープTが切断可能な材質からなる部材のみで構成され、且つ所定の厚み合計以下であると判断した場合には、カッタモータドライバ273cを介し、カッタモータ131を駆動する。
【0063】
ここで、テープ印刷装置1における自動切断機能の設定方法について説明する。本発明のテープ印刷装置1は、前述の通り、テープ情報検出センサ143により、テープ情報を検出し(装着されたテープTが切断可能な材質からなる部材のみで構成されているか否か並びに所定の厚み合計(200(μm))以下であるか否かを検出し)、その検出結果に基づいて、自動切断機能のON−OFFの設定を行うものである。その設定は、図10に示すとおりであり、装着されたテープTが切断可能な材質のみで構成され、且つ厚み合計が200(μm)以下である場合のみ、「自動切断機能ON」に設定し、それ以外の場合は「自動切断機能OFF」に設定する(図11「切断可能なテープT1、切断不可能なテープT2の一例」参照)。すなわち、テープTが切断可能な材質のみで構成されているが、厚み合計が200(μm)を超える場合には、「自動切断機能OFF」に設定する(図11夜光テープ(レセプターテープ)参照)。
【0064】
ここで、図5を参照しながら、本発明の自動切断機能の設定方法の全体フローを説明する。なお、カットモードの設定は「手動モード」ではなく、「自動モード」に設定されているものとし、テープT(テープカートリッジC)は、電源をONにした後、装着されるものとする。また、以下、切断可能なテープTを「切断可のテープT1」、切断不可能なテープTを「切断不可のテープT2」という。
【0065】
図5に示すように、ユーザにより電源がONにされると、所定の初期設定を行う(S11)。ここで、前回、テープ印刷装置1の電源をOFFにした際に、「自動切断機能ON」の状態に設定されていた場合は、自動切断機能の設定を、「自動切断機能ON」のまま維持する。一方、前回、テープ印刷装置1の電源をOFFにした際に、「自動切断機能OFF」の状態に設定されていた場合は、自動切断機能の設定を、「自動切断機能OFF」とする。ここでは、前回、テープ印刷装置1の電源をOFFにした際に、「自動切断機能ON」の状態に設定されていたものとして、自動切断機能を「自動切断機能ON」の状態に設定し、これに伴って三日月形状部9の中央部に配設された自動切断表示ランプ(以下、「自動切断LED」という)42を、点灯させる。
【0066】
ここで、ユーザにより「自動切断」キーが押下されると(S12:Yes)、自動切断LED42は消灯し、「自動切断機能OFF」に設定した旨を表示する(S13,図6D13参照)。さらに、この状態で、テープTが装着されて(S14,この場合、テープTは、切断可のものであっても、切断不可のものであっても良い)、「印刷」キーが押下されると(S15)、印刷のみが行われ、テープTの切断は行われない(S16)。この場合、ユーザは、ハサミ等を用いて、テープTを切断する。
【0067】
一方、ユーザにより「自動切断機能」キーの押下が行われなかった場合であって(S12:No)、その後、切断可のテープT1が装着された場合は(S17)、その後、「自動切断」キーが押下されず(S18:No)「印刷」キーが押下されると(S19)、テープTの自動切断を行う(S20)。なお、この場合、自動切断とは、ハーフカットを行うように設定されていた場合にはハーフカットを行い、特に切断方法の指定が為されていない場合にはフルカットを行う。
【0068】
また、ユーザにより、切断可のテープT1が装着された後(S17)、「自動切断」キーが押下された場合は(S18:Yes)、自動切断LED42を消灯し、ユーザにより「印刷」キーが押下されると(S15)、印刷のみを行ない、自動切断は行わない(S16)。
【0069】
また、ユーザにより、切断不可のテープT2が装着された場合は(S21)、自動切断LED42を消灯すると共に、「自動切断機能OFF」に設定した旨を表示する(S22,図7D21参照)。ここで、「自動切断」キーが押下されず(S23:No)、「印刷」キーが押下されると(S15)、印刷のみを行い、自動切断は行わない(S16)。一方、「自動切断」キーが押下された場合は(S23:Yes)、設定変更が無効である旨を表示する(S24,図7D24参照)。これは、切断不可のテープT2が装着されているにも関わらず、誤って切断処理を行ってしまい、テープカッタ132が損傷したり摩耗したりするのを防ぐためである。従って、ユーザにより「印刷」キーが押下されると(S15)、印刷のみを行い、自動切断は行わない(S16)。
【0070】
なお、テープTの送り出し中にテープT(カートリッジC)が離脱され、印刷不良となることを防ぐため、テープT(カートリッジC)の交換時(開閉蓋5の開蓋時)には電源が切れてしまうように構成された装置の場合は、電源ONの直後にテープ種類を検出するよう構成することが好ましい。この場合、電源ONの直後に切断可のテープT1を検出した場合には、上述の(S18)以降の処理を行い、切断不可のテープT2を検出した場合には、上述の(S22)以降の処理を行う。
【0071】
そこで、上述のように、テープTの交換時には電源が切れてしまうように構成された装置における自動切断機能の設定方法を、図6および図7の画面表示45を参照し、操作手順に従って説明する。まず、切断可のテープを装着した場合について説明する。図6に示すように、切断可のテープを装着した後、ユーザにより電源キーが押下されると、テキスト入力画面を表示する(D11)。なお、画面表示45中の「▲1▼」は、テキスト1行目の入力であることを示し、これに付された下線はキャラクタの入力位置を示すカーソルKである。また、このとき、自動切断LED42を点灯している。
【0072】
ここで、テキスト「山田 太郎」が入力され(D12)、さらに「自動切断」キーが押下されると、自動切断LED42を消灯すると共に、「自動切断機能OFF」に設定した旨を表示する(D13)。「自動切断機能OFF」に設定した旨を1〜2秒表示すると、画面はテキスト入力画面に遷移する(D14)。この状態で、さらに、「自動切断」キーが押下されると、自動切断LED42を点灯すると共に、「自動切断機能ON」に設定した旨を表示する(D15)。
【0073】
次に、切断不可のテープT2を装着した場合について説明する。図7に示すように、切断不可のテープT2を装着した後、ユーザにより電源が押下されると、「自動切断機能OFF」に設定した旨を表示する(D21)。また、このとき自動切断LED42は消灯している。さらに、これを1〜2秒表示すると、画面はテキスト入力画面に遷移する(D22)。
【0074】
ここで、テキスト「山田 太郎」が入力され(D23)、「自動切断」キーが押下されると、切断不可のテープT2が装着されているため、設定変更が無効である旨を表示する(D24)。これを1〜2秒表示した後、画面はテキスト入力画面に遷移する(D25)。なお、図6および図7において、テキスト(「山田 太郎」)の入力は任意であり、自動切断機能の設定とは特に関係がない。
【0075】
以上、説明したとおり、本発明の切断装置およびこれを備えたテープ印刷装置並びに切断方法によれば、テープTの情報(テープTの材質および厚み)を検出し、その検出結果に従って、テープTを切断するか否かを自動的に設定することができる。従って、ユーザは、自動切断を行うか否かの設定をする必要がないため、切断処理の操作を簡素化することができると共に、切断することでテープカッタを損傷したり摩耗したりするようなテープ状部材を誤って切断してしまうことがない。また、切断可のテープT1を使用する場合は、ユーザの指示に従って、自動切断を行わないように設定を切り替えることもできる。さらに、自動切断LED42によって、自動切断が行われるか否かをユーザに報知したり、自動切断機能の設定が変更された場合は、表示画面45にその旨が表示されるため、操作性が向上する。
【0076】
なお、上記の例では、カットモードの設定は「自動モード」に設定されているものとしたが、「手動モード」に設定された場合においても、切断不可のテープT2を使用する場合は、切断処理を行うことができないよう構成しても良い。この構成によれば、設定されたカットモードに関わらず、誤って切断不可のテープT2を切断してしまい、テープカッタ132を損傷させたり摩耗させたりすることがない。
【0077】
また、切断処理を行わない場合(切断不可のテープT2を検出した場合)は、図8(c)に示しように、切断位置を示す切断線(図示点線)を印刷するように構成しても良い。この構成によれば、ハサミ等を用いてテープを切断する場合、ユーザは適切な切断位置を一目で確認することができる。また、幅広のテープを使用する場合、切断線に沿って真っ直ぐに切断することができるため、見栄えの良い印刷物(ラベル)を作成することができる。
【0078】
また、上記の例において、「自動切断機能OFF」に設定した後(図5S12,S13)、テープTを装着した場合(図5S14)は、テープTが切断可のものであるか否かに関わらず、自動切断を行わない(図5S16)ものとしたが、ここで切断可のテープT1が装着された場合には、自動切断を行うように構成しても良い。すなわち、ユーザの指示に関わらず、テープTの種類に応じて、自動切断機能の設定を行うようにしても良い。この構成によれば、ユーザが誤った指示をしてしまった場合であっても、テープTの種類に合った適切な処理を行うことができる。
【0079】
また、上記の例において、テープTの検出は、テープTの材質および厚みを検出するものとしたが、テープTの材質のみを検出するよう構成してもよい。さらに、テープTを構成する部材の硬度や粘着度に関する情報をバーコードテープBTに記録しておき、これを検出するようにしても良い。すなわち、この場合、検出されたテープTを構成する部材の硬度や粘着度が、規定の硬度や粘着度以下であれば、自動切断を行うように設定する。この構成によれば、誤って、硬度や粘着度の高いテープTを切断してしまい、テープカッタを損傷したり、切れ味を損ねたりすることがない。さらに、テープを構成する個々の部材の材質を検出するよりも、検出する情報量を減少させることができる。
【0080】
また、テープTの厚み(厚み合計)のみを検出するよう構成してもよい(図11「切断可能なテープT1、切断不可能なテープT2の一例」二重線部参照)。この構成によれば、テープTの厚み合計が200(μm)以上か否かのみを検出すればよいため、検出する情報量を格段に減少させることができる。すなわち、検出対象物の構成を単純化することができる。
【0081】
さらに、装着されたテープTが切断可能な材質からなる部材のみで構成されているか否か(切断可のものであるか否か)だけを検出するよう構成してもよい(図11波線部参照)。この構成によれば、検出対象物をバーコードテープBTではなく、カートリッジケース51の裏面に形成された小さな複数の孔とするなど、より検出対象物やこれを検出する検出機構(例えばテープ情報検出センサ143)の構成を単純化することができる。
【0082】
また、上記の例では、テープ印刷装置1側では、切断可能な材質のみを規定(記憶)しており、その規定した材質のみが検出された場合に「切断可」の材質であると判断するものとしたが、装置側では、「切断不可」の材質のみを規定(記憶)しておくようにしても良い。この構成によれば、新しく開発された切断可の材質を含むテープTを使用する場合であっても、装置側ではこの材質を「切断不可」であるとは規定していないため、「切断可」の材質であると正しく判断することができる。つまり、「切断可」の材質のみを規定した場合は、テープTの開発に対して装置側の対応が遅れると、切断可能な材質の部材で構成されているにも関わらず、テープ状部材を切断しないように設定してしまうといった問題が生じるが、「切断不可」の材質のみを規定した場合はそのような問題は生じない。なお、記憶容量が許す範囲で「切断可」および「切断不可」のいずれもの材質に関する情報を規定(記憶)しておくようにしても良い。
【0083】
また、上記の例において、テープTの情報は、カートリッジ本体51の前面に貼付されたバーコードテープBTをテープ情報検出センサ143により読みとることにより検出するものとしたが、切断可のテープT1が収納されている場合には白色、また切断不可のテープT2が収納されている場合には黒色など色分けした識別テープを検出するようにしても良い。また、テープ情報検出センサ143を複数並設して、テープカートリッジCの所定の位置に貼付された複数の反射シールの有無を検出することにより、テープTの厚みや切断可か否かに関する情報など、比較的情報量の少ない情報を検出するようにしても良い。
【0084】
【発明の効果】
上述のように、本発明の切断装置およびこれを備えたテープ印刷装置並びに切断方法によれば、テープ状部材の種別を検出し、その検出結果に従って、テープ状部材を切断するか否かを自動的に設定することができるため、切断することでテープカッタを損傷したり摩耗したりするようなテープ状部材を誤って切断してしまうといった問題を解消することができる、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る切断装置を備えたテープ印刷装置の外観斜視図である。
【図2】図1のテープ印刷装置の蓋体を開蓋した状態の外観斜視図である。
【図3】図1のテープ印刷装置の蓋体を閉蓋し、且つ開閉蓋を開放してテープカートリッジを装着した状態の外観斜視図である。
【図4】図1に示すテープ印刷装置の制御系のブロック図である。
【図5】図1のテープ印刷装置における自動切断機能設定方法の全体フローを示す説明図である。
【図6】切断可のテープを装着した場合の自動切断機能設定方法の一例を画面表示で示す説明図である。
【図7】切断不可のテープを装着した場合の自動切断機能設定方法の一例を画面表示で示す説明図である。
【図8】図1に示すテープ印刷装置に用いるテープの積層構造等を示す説明図である。
【図9】テープカートリッジに貼付されたバーコードテープとこれに記憶された情報を示す説明図である。
【図10】材質情報および厚み情報の検出結果に基づく自動切断機能の設定を示す説明図である。
【図11】切断可能なテープおよび切断不可能なテープの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置
3 キーボード
BT バーコードテープ
C テープカートリッジ
11 操作部
12 印刷部
13 切断部
15 検出部
31 文字キー群
32 機能キー群
42 自動切断表示ランプ(自動切断LED)
45 表示画面
131 カッタモータ
132a フルカット用テープカッタ
132b ハーフカット用テープカッタ
133a フルカット用カットボタン
133b ハーフカット用カットボタン
143 テープ情報検出センサ
200 制御部
210 CPU
220 ROM
230 CG−ROM
240 RAM
K カーソル
T テープ
T1 テープ(切断可能なもの)
T2 テープ(切断不可能なもの)
Ta 受像層
Tb 粘着材層
Tc 剥離紙層

Claims (9)

  1. テープ状部材を切断するテープカッタと、
    前記テープカッタの駆動を制御するカッタ制御手段と、
    切断可能なテープ状部材の材質一覧を記憶する材質一覧テーブルと、
    前記テープ状部材を構成する1以上の部材の材質を検出するテープ検出手段と、
    前記テープ検出手段の検出結果に基づいて、前記カッタ制御手段による前記テープカッタの駆動を制御するか否かを設定するカッタ駆動設定手段と、を備え
    前記カッタ駆動設定手段は、前記テープ状部材を構成する1以上の部材の材質が、全て前記材質一覧テーブルに記憶された材質である場合に切断可能と判定し、前記テープカッタの駆動を制御するように設定することを特徴とする切断装置。
  2. 前記テープ検出手段には、前記テープ状部材の厚みを検出する手段が含まれ、
    前記カッタ駆動設定手段には、前記テープ検出手段により前記テープ状部材の厚みが予め規定した所定の厚み以下であることが検出された場合のみ切断可能と判定し、前記テープカッタの駆動を制御するように設定する手段が含まれることを特徴とする請求項に記載の切断装置。
  3. 前記テープ検出手段には、前記テープ状部材を構成する部材の硬度を検出する手段が含まれ、
    前記カッタ駆動設定手段には、前記テープ検出手段により検出した部材の硬度が予め規定した所定の硬度以下である場合のみ切断可能と判定し、前記テープカッタの駆動を制御するように設定する手段が含まれることを特徴とする請求項1または2に記載の切断装置。
  4. 前記テープ検出手段には、前記テープ状部材を構成する部材の粘着度を検出する手段が含まれ、
    前記カッタ駆動設定手段には、前記テープ検出手段により検出した部材の粘着度が予め規定した所定の粘着度以下である場合のみ切断可能と判定し、前記テープカッタの駆動を制御するように設定する手段が含まれることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の切断装置。
  5. 前記カッタ制御手段に対し、前記テープカッタの駆動を制御するか否かを指示するためのカッタ駆動指示手段を更に備え、
    前記カッタ駆動設定手段には、前記テープ検出手段により前記テープ状部材が切断不可能であると判定された場合、前記カッタ駆動指示手段による指示内容に関わらず、前記テープカッタの駆動を制御しないように設定する手段が含まれることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の切断装置。
  6. 前記カッタ駆動設定手段による設定内容を報知する設定内容報知手段を更に備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の切断装置。
  7. ユーザに対し、メッセージを表示する表示手段を更に備え、
    前記表示手段には、前記カッタ駆動設定手段による設定内容が変更された場合、その旨を表示する手段が含まれることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の切断装置。
  8. 前記表示手段には、前記テープ検出手段により前記テープ状部材が切断不可能であることが検出された場合、前記カッタ駆動指示手段による指示内容を無効にする旨を表示する手段が含まれることを特徴とする請求項に記載の切断装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の切断装置と、
    前記テープ状部材に印刷を行う印刷装置と、を備えたことを特徴とするテープ印刷装置。
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