JP4566423B2 - 階間胴差部の止水構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、階間胴差部の止水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅等の複数階建ての建物において、階上外壁材と階下外壁材との間の階間胴差部の止水は、従来、ピースものの水切り金物を用い、この水切り金物を横方向につないでいくことにより行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような水切り金物を用いた止水構造では、水切り金物同士を横方向につないでいかなければならず、つなぎ目の止水性能を確保するのがなかなかに難しいという問題があった。
【0004】
また、水切り金物は、施工状態において外に接しているため、結露による問題を生じさせてしまうおそれがあるということもあった。
【0005】
更に、階間部には、バルコニーの腕木が取り付けられることもあり、その場合には、水切り金物を用いた止水構造では、バルコニー腕木等役物部での止水処理が非常に厄介なものになってしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、施工が容易でしかも高い止水性能を確保することができ、結露による問題を発生させることもなく、また、各種役物部での止水処理も容易に行うことができる階間胴差部の止水構造を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、階上外壁材と階下外壁材との間の階間胴差部が透湿防水シートで止水されていることを特徴とする階間胴差部の止水構造によって解決される。
【0008】
この止水構造では、階間胴差部を透湿防水機能を備えたシート材で止水するものであるから、ピースものの水切り金物をつないでいく場合のような厄介な施工を行う必要はなく、施工を容易に行っていくことができ、しかも、透湿防湿シートそれ自体で高い止水性能を確保することができるのみならず、シート同士をつなぐ場合があっても、つなぎ目において高い止水性能を容易に確保しつつつないでいくことができる。また、結露による問題を発生することもないし、バルコニー腕木等の役物部での処理は、透湿防水シートそれ自体の加工性の良さによって容易に行っていくことができる。
【0009】
化粧板が、屋外側から、階間胴差部を隠すように配設されている場合は、止水は透湿防水シートで簡易に行い、階間胴差部は、透湿防水シートで止水した部分を化粧板で隠すようにするだけでよいから、階間胴差部の施工を容易に遂行することができ、それでいて、階間胴差部の外観体裁を良好なものにすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1乃至図3に示す実施形態の階間胴差部止水構造において、1は胴差、2は1階外壁パネル、3は2階外壁パネル、4は止水のための透湿防水シートである。
【0012】
胴差1は、上下のフランジ1a,1bとこれらフランジ1a,1bをつなぐウェブ1cとを備えた屋内側開放の溝形鋼からなっている。
【0013】
外壁パネル2,3はそれぞれ、外壁面材2a,3aと、外壁面材2a,3aの背面部に備えられた下地材2b,3bと、下地材2b,3bの更に背面側に備えられたパネルフレーム2c,3cとで構成されている。下地材2b,3bは、発泡ポリスチレンなどの発泡材などからなる。パネルフレーム2c,3cは、鋼製のものなどからなり、例えば溝形鋼を内向きにして方形環状に組んだものなどが用いられる。
【0014】
1階外壁パネル2は、そのフレーム2cが、その上端面を胴差1の下フランジ1bの下面に沿わせるようにして配置され、ボルト等の締結部材で胴差1に結合されており、また、1階外壁パネル2の下地材2bの上端は、外壁面材2a及びパネルフレーム2cの上端よりも上方に突出するように備えられ、下地材2bの上端が胴差1のウェブ1cの屋外側の面に沿って所定の高さ寸法立ち上がって配置されるようになっている。
【0015】
また、2階外壁パネル3は、そのフレーム3cが、その下端面を胴差1の上フランジ1aの上面に沿わせるように配置されてボルト等の締結部材で胴差1に結合されており、2階外壁パネル3の下地材3bの下端は、外壁面材3a及びパネルフレーム3cの下端よりも下方に突出するように備えられ、下地材3bの下端が胴差1のウェブ1cの屋外側の面に沿って所定の高さ寸法下がって配置されるようになっている。
【0016】
そして、1階外壁パネル2の上端部において、外壁面材2aと下地材2bの段差部分には、L字状の水切り板5が沿わされて取り付けられ、この水切り板5には、外壁面材2aの屋外側の面に若干寸法だけ垂れ下がる垂下縁部5aが備えられている。
【0017】
透湿防水シート4は、巻回及び/又は折り畳み可能なシート材からなっていて、例えば、デュポン社製のタイベック(商品名)などが用いられる。この透湿防水シート4は、胴差1の上フランジ1aの上面を上縁側の貼り代にして貼り付けられ、2階外壁パネル3の下地材3bの背面側に沿うようにして胴差1のウェブ1cの屋外側を垂れ下げられ、下縁側が水切り板5の垂直辺の屋外側の面及び/又は水平辺の上面に貼り付けられている。
【0018】
なお、6は階間部断熱材であり、これは発泡ポリスチレンなどの発泡材からなり、透湿防水シート4と胴差1のウェブ1cとの間に介装されている。
【0019】
また、7は押出ケイカル板などからなる化粧胴水切りであり、階間胴差部において、透湿防水シート4の外側に位置して備えられ、更に、この化粧胴水切り7の外側に化粧板8が取り付けられ、この化粧板8が、1階外壁パネル2の外壁面材2aの上縁部と2階外壁パネル3の外壁面材3aの下縁部を屋外側から隠すようにして、1階、2階の外壁パネル2,3間に横目地なしで渡され、1階外壁パネル2の外壁面材2aと化粧胴水切り7との間の横目地、及び、2階外壁パネル3の外壁面材3aと化粧胴水切り7との間の横目地が、化粧板8で隠され、階間胴差部において横目地の視認されないスッキリとした外観を得られるようになされている。
【0020】
上記の階間胴差部止水構造では、透湿防水シート4が、胴差1の上面と1階外壁パネル2の上端の水切り板5とに渡されて貼り付けられているので、胴差1の上端から、1階外壁パネル2の上端にわたる部分、即ち階間胴差部が、この透湿防水シート4で止水される。なお、本実施形態では、2階外壁パネル3の下地材3bが同パネル3のフレーム3cの下端面より下方に突出し、胴差1の上端面よりも下方に突出していることで、透湿防水シート4と2階外壁パネル3との間からの水の侵入が防がれるようになっている。
【0021】
この止水構造の施工は、例えば、図4及び図5に示すようにして行うことができる。即ち、1階外壁パネル2を胴差1に取り付けるのと相前後して、図4(イ)に示すように、L字状の水切り板5を1階外壁パネル2の上端部に取り付ける。そして、図4(ロ)に示すように、隣り合う1階パネル2,2間には、水密材9を挿入しておき、図4(ハ)及び図5(ニ)に示すように、横方向に隣り合うL字状の水切り板5,5間は、渡し用の水切り板10を両水切り板5,5に渡すようにして下地材2bの上端部に嵌合して取り付ける。しかる後、図5(ホ)に示すように、透湿防水シート4を胴差1と水切り板5とに渡すように貼り付ければよい。
【0022】
透湿防水シート4は、巻回及び/又は折り畳み可能な性質を有していることから、長尺のものを用いることもでき、即ち、1枚の外壁パネルの幅寸法を優に超える長尺のシートを用いて施工することも可能であり、この透湿防水シート4を、横方向に継ぎ目なく、あるいは、継ぎ目をつくる場合でも、その継ぎ目の数を少なくしてつないでいくことができ、また、継ぎ目をつくる場合であっても、継ぎ目部の防水を防水テープなどを用いたり、あるいは、側縁部に設けた粘着剤層などを利用して、止水状態に容易につないでいくことができ、つなぎ目をしっかりとした止水状態にしながら、階間胴差部の止水の施工を容易に遂行していくことができる。結露の発生の心配もない。
【0023】
図6は、上記の止水構造を採用した階間部において、この階間胴差部からバルコニーの腕木11が突出している部分を示している。この部分では、透湿シート4に切込み4aが入れられ、この切込み4aを通じてバルコニー腕木11を外に突出させている。そして、腕木11と透湿防水シート4との間の隙間は防水テープ12で塞がれている。なお、13a,13bは上下のジョイント水切りである。このように、透湿防水シート4を用いることで、バルコニー腕木等の役物部をしっかりとした止水状態にすることができ、しかも、その施工を容易に行うことができる。
【0024】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で、各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、建物の1階と2階の間の階間を対象としているが、3階建て以上の建物の場合には、2階と3階の間など、要は、階と階の間に用いることができるものであることはいうまでもない。また、透湿防水シートとして、各種態様のものが用いられてよいし、透湿防水シートの取付けも各種態様で行われてよい。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、以上のとおりのものであるから、施工が容易でしかも高い止水性能を確保することができ、結露による問題を発生させることもなく、また、各種役物部での止水処理も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】階間胴差部の止水構造の実施形態を示す断面図である。
【図2】同断面斜視図である。
【図3】同分解断面斜視図である。
【図4】図(イ)乃至図(ハ)は、図5とともに、施工方法を順次に示す斜視図である。
【図5】図(ニ)及び図(ホ)は、図4とともに、施工方法を順次に示す斜視図である。
【図6】バルコニー腕木部分における階間胴差部の止水構造を示す断面正面図である。
【符号の説明】
1…胴差
2…1階外壁パネル(階下外壁材)
3…2階外壁パネル(階上外壁材)
4…透湿防水シート
8…化粧板

Claims (2)

  1. 階上外壁パネルと階下外壁パネルとの間の階間胴差部において、透湿防水シートが、その上縁側を胴差の上面に貼り付け、胴差の屋外側を垂れ下げられ、下縁側を、下階外壁パネルの上端のL字状の水切り板の垂直辺の屋外側の面部及び/又は水平辺の上面に貼り付けて備えられ、階間胴差部を止水ていることを特徴とする階間胴差部の止水構造。
  2. 階上外壁パネルの外壁面材背面側の下地材が、胴差の上端面よりも下方に突出し、透湿防水シートが該下地材の背面側に沿うようにして胴差のウェブの屋外側を垂れ下げられて、透湿防水シートと階上外壁パネルとの間からの水の侵入が阻止されるようになされている請求項1に記載の階間胴差部の止水構造。
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