JP3075538U - バルコニーの床下収納庫 - Google Patents
バルコニーの床下収納庫Info
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- JP3075538U JP3075538U JP2000005717U JP2000005717U JP3075538U JP 3075538 U JP3075538 U JP 3075538U JP 2000005717 U JP2000005717 U JP 2000005717U JP 2000005717 U JP2000005717 U JP 2000005717U JP 3075538 U JP3075538 U JP 3075538U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 集合住宅のバルコニー用に供される床下収納
庫でありながら、バルコニー本来の避難通路や防火躯体
としての機能を何ら損なうことなく、床下収納庫を戸建
て住宅用に供されるものと同様にバルコニー1の窓部2
10に近接させて配置できるようになり、一々バルコニ
ー1側に出ることなく室内側から収納物の出し入れ操作
を可能ならしめるバルコニーの床下収納庫を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 建物構造体としての躯体2から張り出し
て構成されるバルコニー1の床101に、所定の開口部
301を設けることで収納庫3を形成し、該収納庫に開
閉可能な蓋体4が設けられた床下収納庫であって、前記
収納庫3は、前記開口部301を残した各面部を、床下
の垂れ壁躯体201から張り出してバルコニー床101
の下面域に一体形成せしめた躯体構造によって構成させ
る。
庫でありながら、バルコニー本来の避難通路や防火躯体
としての機能を何ら損なうことなく、床下収納庫を戸建
て住宅用に供されるものと同様にバルコニー1の窓部2
10に近接させて配置できるようになり、一々バルコニ
ー1側に出ることなく室内側から収納物の出し入れ操作
を可能ならしめるバルコニーの床下収納庫を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 建物構造体としての躯体2から張り出し
て構成されるバルコニー1の床101に、所定の開口部
301を設けることで収納庫3を形成し、該収納庫に開
閉可能な蓋体4が設けられた床下収納庫であって、前記
収納庫3は、前記開口部301を残した各面部を、床下
の垂れ壁躯体201から張り出してバルコニー床101
の下面域に一体形成せしめた躯体構造によって構成させ
る。
Description
【0001】
本考案は、マンション等の集合住宅におけるバルコニーの床下収納庫に関する 。
【0002】
近年、マンション等の集合住宅においては、居住空間に占める収納スペースに 制限があるため、バルコニーの床に床下収納庫を設けるなどしてスペースの有効 利用が図られている。また、一方において集合住宅におけるバルコニーは、火災 時等の緊急時に避難用通路として使用され、特に下階で生じた火災を上階へ延焼 するのを防止する防火躯体あるいは防火区画体としての役割を有している。
【0003】 ところで、従来のこの種床下収納庫は、特公平7−103605号公報に開示 された如く、モルタル施工されたバルコニーの床躯体に開口部を穿設し、この開 口部の床下に箱状の収納容器を設置して、開口部を開閉可能な蓋体によって閉鎖 するようにし、前記収納容器が外観露出した床下部をカラー鋼板や石膏ボードな どの壁材で覆い隠して外観を向上させるようにしたものが知られている。
【0004】 しかしながら、このものは、防火躯体としてバルコニーの床に直接的に開口部 を穿設して収納庫が設けられているため、下階の住居で発生した火災がこの開口 部を通じてその上階の住居へ延焼する虞れがある。
【0005】 すなわち、バルコニーの床下部を覆うカラー鋼板等の壁材は、手摺り部の腰壁 下端では、モルタル自体に雨水が浸透しやすく、永年の使用によりその取り合い 部分に腐食が生じることなどもあって、その様な腐食個所や熱により湾曲変形し た隙間などから火炎が侵入し、収納庫内の収納物や収納庫自体が延焼するなどし て、避難用通路や防火防火構造体としての機能を損なう危惧がある。
【0006】 そのため、収納庫用の開口部をバルコニーへの出入り口となる窓部から可及的 に離間せしめた位置、例えば窓部の袖壁(躯体)部側などに設けるようにして、 そのような危惧をできるだけ回避するようにしているが、それではバルコニー側 に一端出なければ収納物の出し入れが行えないと言う不便が生じ、使い勝手が悪 くなるという問題が生じる。
【0007】
本考案は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、集合住宅 のバルコニー用に供される床下収納庫でありながら、バルコニー本来の避難通路 や防火躯体としての機能を何ら損なうことなく、床下収納庫を戸建て住宅用に供 されるものと同様にバルコニーの窓部に近接させて配置できるようになり、一々 バルコニー側に出ることなく室内側から収納物の出し入れ操作を可能ならしめる バルコニーの床下収納庫を提供することを目的とする。
【0008】
建物構造体としての躯体から張り出して構成されるバルコニーの床に、所定の 開口部を設けることで収納庫を形成し、該収納庫に開閉可能な蓋体が設けられた 床下収納庫であって、前記収納庫は、前記開口部を残した各面部を、床下の垂れ 壁躯体から張り出してバルコニー床の下面域に一体形成せしめた躯体構造によっ て構成してあることを特徴とするものである。
【0009】
以下、本考案の実施の形態を好適な実施の形態として例示するバルコニーの床 下収納庫に基づいて詳細に説明する。図1は本考案の床下収納庫が採用された集 合住宅のバルコニーの断面図、図2は収納庫の上面図、図3はそのA−A断面図 、図4は同じくB−B断面図、図5は使用状態を示す説明図である。図中1はバ ルコニーであって、該バルコニー1は、フロアー用のコンクリートスラブよりな る躯体2から外方に張り出した床101と、該床101の外縁部より立ち上がる 腰壁手摺り部102とで形成されている。
【0010】 3はバルコニーの床101に所定の開口部301を設けることで形成される収 納庫であって、該収納庫3は、前記開口部301を残した底面部、両側面部、前 面部よりなる各面部を、床下の垂れ壁躯体201から張り出してバルコニー床1 01の下面域に一体形成せしめた躯体構造によって構成されており、収納庫3の 内部には、これら各面部により形成される内壁面に密嵌してステンレス製よりな るケース体302がボルト止めされて設けられている。
【0011】 また、収納庫3は、前記手摺り部102側に床面を残し、ベランダ1に通じる 開口窓部210側に近接配置されて設けられており、バルコニー床101面は、 前記収納庫3が配設されていない手摺り部102側面域の勾配が、収納庫3が配 設された窓部201側面域の勾配よりも大きな下り勾配に設定されている。
【0012】 前記開口部301の周縁の床面には、水密シール材5を介してアンカービスな どにより取り付けられた四周枠体401が設けられており、この四周枠体401 に中枠401aを設けて開口を2分割状に区画することで、2つの蓋体4が設け られている。枠体401と中枠401aとのジョイント部分は、枠体401が切 り欠き形成されて雨水が排水されるようになっている。
【0013】 この蓋体4は、四周枠体401に対して、前記手摺り部102側で丁番402 により丁着し、手掛け403により窓部210側から開閉できるようになってお り、その裏面側中央部に補強フレーム404が配設されている。丁番402は、 枠体401と蓋体4に対して溶着手段により取り付けられている。この溶着手段 に換えて、ビス止め、接着等任意の固着手段を採用して良いことは勿論である。
【0014】 前記枠体401は、断面視釣り針状に折曲形成されており、前記蓋体4の裏面 と面接する四周面域にパッキンゴムシート501が敷設されていて、前記蓋体4 の閉鎖時に機密性が保持されるようになっている。
【0015】 それぞれの蓋体4は、その開閉操作にあたり、一端が前記ケース体302に枢 着され、他端が蓋体4に枢着される伸縮可能な一対のスライドステー6、6によ って任意の開戸状態が保持されるようになっている。このスライドステー6は、 前記ケース体302に枢着される断面視C字状若しくは角筒状のスライドガイド 601と、該スライドガイド601にスライド可能に挿入されて蓋体4の開閉操 作に連動して引き出し、引き込み作動するスライド杆602とにより伸縮可能に 構成されている。
【0016】 また、スライドガイド601のスライド杆602挿入部側には、操作摘み60 3が設けられており、該操作摘み603には、スライド杆602に任意の間隔を もって穿設されたロック孔604に対して係脱可能な、常時突出方向に弾圧付勢 されたラッチ爪605が設けられており、蓋体4を任意の位置まで開放するとラ ッチ爪605がロック孔604に係止され、操作摘み603のプルアップ操作で 解離されるようになっている。前記ロック孔604は、蓋体4の開放角度がそれ ぞれ約30度、70度、80度の3段階で前記ラッチ爪605が係止する間隔で 設けられていて、これにより、蓋体4の開戸状態が保持されるようになっている 。なお、このスライドステー6の基本構成は従来のスライドステーと略同じであ る。
【0017】 このように構成された本考案の実施の形態において、いま、マンション等集合 住宅のバルコニーに床下収納庫を設けるのであるが、本考案のバルコニーの床下 収納庫3は、バルコニー床101の開口部301を残した底面部、両側面部、前 面部よりなる各面部を、床下の垂れ壁躯体201から張り出してバルコニー床1 01の下面域に一体形成せしめた躯体構造によって構成されているため、集合住 宅用のバルコニー1に要求される避難通路や防火躯体としての機能を何ら損なう ことないばかりか、垂れ壁躯体201の収納庫3が設けられた部分以外の面域に は、エアコンの室外機や換気扇などの設備を配置することができ、しかも、床下 収納庫3を戸建て住宅用に供されるものと同様にバルコニー1の窓部210に近 接させて配置できるようになり、一々バルコニー側に出ることなく室内側から収 納物の出し入れ操作を可能とし得る利点がある。
【0018】 なお、躯体構造としては、鉄筋コンクリートモルタル構造、鉄骨ALCボード 構造などビル、マンション等における建築物構造体として防火・耐火機能を構成 する構造のもので有ればよい。
【0019】 したがって、前記収納庫3を、手摺り部102側に床面を残し、窓部210側 に近接配置させた窓開口部位に設け、前記蓋体4を、室内側から開閉操作可能に 構成することにより、バルコニー床101の隅部に避難ロープや避難梯子などの を用いた避難口を設けるにあたっても、収納庫3が邪魔となることがなく、また 、図5に示す如く窓部210の引き違いサッシの一方に偏らせて設けておけば、 例え蓋体4が床面よりも突出したものであってもベランダへの出入りに邪魔とな ることがなく十分に足場が確保でき、しかも、バルコニーは、一般的にダイニン グキッチンと併設されており、一々バルコニー側に出ることなく室内側から収納 物の出し入れ操作ができるために、使い勝手が向上されて、従来のように殆ど使 用することのない収納物用のみだけでなく、頻繁に使用する収納物であっても利 用することができる。
【0020】 また、このように窓部210側に近接配置できることにより、前記バルコニー 床面は、収納庫3が配設されていない手摺り部102側面域の勾配を、収納庫3 が配設された窓部210側面域の勾配よりも大きな下り勾配に設定しする構造が 確保でき、雨水を確実に手摺り部102側へ流して排水することができる。
【0021】 また、前記収納庫3内には、その内壁面に密嵌するケース体302が設けられ 、前記蓋体4を、前記開口部301周縁の床面に水密シール材5を介して取り付 けられた四周枠体401に対して丁着し、かつ一端が前記ケース体302に枢着 され、他端が蓋体4に枢着される伸縮可能なスライドステー6によって、開戸状 態がそれぞれ約30度、70度、80度の3段階に開放角度が調整でき保持され るよう構成されているので、開戸した蓋体4が不用意に閉まって、腕や指などの 負傷してしまうことがなく、しかも、夫々の蓋体4には一対のスライドステー6 が設けられているので、より確実な安全性が確保される。さらに、床面の水密シ ール材5の周縁(四周枠体401の周縁)の雨水は、確実に手摺り部102側へ 流れ、仮に蓋体4と窓部210との間に枯れ葉などが飛来して詰まったとしても 、排水への影響は全くなく、室内に居ながら簡単に取り除くことができる。
【0022】
本考案は、建物構造体としての躯体2から張り出して構成されるバルコニー1 の床101に、所定の開口部301を設けることで収納庫3を形成し、該収納庫 に開閉可能な蓋体4が設けられた床下収納庫であって、前記収納庫3は、前記開 口部301を残した各面部を、床下の垂れ壁躯体201から張り出してバルコニ ー床101の下面域に一体形成せしめた躯体構造によって構成してあることから 、集合住宅のバルコニー用に供される床下収納庫でありながら、バルコニー本来 の避難通路や防火躯体としての機能を何ら損なうことなく、床下収納庫を戸建て 住宅用に供されるものと同様にバルコニー1の窓部210に近接させて配置でき るようになり、一々バルコニー1側に出ることなく室内側から収納物の出し入れ 操作を可能とし得るものである。
【図1】床下収納庫が採用された集合住宅のバルコニー
の断面図
の断面図
【図2】収納庫の上面図
【図3】図2のA−A断面図
【図4】図2のB−B断面図
【図5】使用状態を示す説明図
1 バルコニー 101 バルコニー床 102 手摺り部 2 躯体 201 垂れ壁躯体 210 窓部 3 収納庫 301 開口部 302 ケース体 4 蓋体 401 枠体 401a 中枠 402 丁番 403 手掛け 5 シール材 6 スライドステー 601 スライドガイド 602 スライド杆 603 操作摘み 604 ロック孔 605 ラッチ爪
Claims (4)
- 【請求項1】 建物構造体としての躯体から張り出して
構成されるバルコニーの床に、所定の開口部を設けるこ
とで収納庫を形成し、該収納庫に開閉可能な蓋体が設け
られた床下収納庫であって、前記収納庫は、前記開口部
を残した各面部を、床下の垂れ壁躯体から張り出してバ
ルコニー床の下面域に一体形成せしめた躯体構造によっ
て構成してあることを特徴とするバルコニーの床下収納
庫。 - 【請求項2】 前記収納庫を、手摺り部側に床面を残
し、窓部側に近接配置させた窓開口部位に設け、前記蓋
体を、室内側から開閉操作可能に構成してあることを特
徴とする請求項1に記載のバルコニーの床下収納庫。 - 【請求項3】 前記バルコニー床面は、前記収納庫が配
設されていない手摺り部側面域の勾配を、収納庫が配設
された窓部側面域の勾配よりも大きな下り勾配に設定し
てあることを特徴とする請求項1又は2に記載のバルコ
ニーの床下収納庫。 - 【請求項4】 前記収納庫内には、その内壁面に密嵌す
るケース体が設けられ、前記蓋体を、前記開口部周縁の
床面に水密シール材を介して取り付けられた四周枠体に
対して丁着し、かつ一端が前記ケース体に枢着され、他
端が蓋体に枢着される伸縮可能なスライドステーによっ
て任意の開戸状態が保持されるよう構成してあることを
特徴とする請求項1又は3に記載のバルコニーの床下収
納庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000005717U JP3075538U (ja) | 2000-08-09 | 2000-08-09 | バルコニーの床下収納庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000005717U JP3075538U (ja) | 2000-08-09 | 2000-08-09 | バルコニーの床下収納庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3075538U true JP3075538U (ja) | 2001-02-23 |
Family
ID=43208652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000005717U Expired - Lifetime JP3075538U (ja) | 2000-08-09 | 2000-08-09 | バルコニーの床下収納庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3075538U (ja) |
-
2000
- 2000-08-09 JP JP2000005717U patent/JP3075538U/ja not_active Expired - Lifetime
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Legal Events
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EXPY | Cancellation because of completion of term |