JP4565575B2 - フッ素晶析技術 - Google Patents

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Description

本発明はフッ素の晶析技術に関する。フッ素の晶析技術は、例えば、半導体工場などのフッ酸廃液をフッ化カルシウムとして処理・回収するためなどに利用されている。
フッ素をフッ化カルシウムとして回収再利用する一つの方法は、図1に描かれる流動床式晶析装置を用いる方法である。流動床式晶析装置においては、粒状フッ化カルシウムである粒状種晶を反応槽内の上向流で流動状態に保持し、その反応槽下部からフッ酸廃水とカルシウム剤を注入し、かつ、反応させながら、粒状種晶表面にフッ化カルシウムを析出させて、フッ化カルシウム結晶を得る。
流動床式晶析装置では、原水フッ素濃度が1000mg/L以上と高いとき、原水中のフッ素が粒状種晶表面で捕捉されずに直接結晶化し、微細なフッ化カルシウムとして処理水に流出してしまい、処理水のSS性のフッ素濃度が高くなるため、フッ素の回収率が悪くなる場合がある。このような課題に対して、一つの改良事例が特開2005−206405号公報に記載されている。
上記の公報には、pH=2以下のフッ化カルシウムの溶解度が高い条件下、すなわち、微細なフッ化カルシウムが生成しにくい条件下で晶析を行うことが提案されている(同公報段落0013,0024,0025参照)。しかしこの方法では、溶解性のフッ素濃度が高くなるので、溶解性フッ素を出来るだけ削減して粒径の大きなフッ化カルシウムを安定的に得るためには、高温(40〜90℃)で反応させる必要が生じる(同公報段落0033参照)。このため、反応装置が高温且つpHが非常に低い条件下に曝されることになり、装置の劣化が進みやすくなるため、装置の寿命が短くなったり、耐久性の優れた高価な材質を装置に採用する必要が生じるなどの問題が発生する。また、加温のための加熱装置を別に設置しなければならなくなり、コスト増につながるという問題もある。
処理水に微細なフッ化カルシウムが混入することに対する別の解決策が、特開2005−230735号公報に記載されている。この公報に開示される流動床式晶析装置は、晶析反応槽の側壁部を二重化して外壁と内壁との間隙を微細粒子が侵入しにくい流体排出路とすると共に、反応槽内部に攪拌機で下降流を形成することで流体排出路内が上向流となるようにせしめ、流体排出路の最上部から処理済み液を排出することで、処理水中への微細粒子の混入を減少させることとしている(同公報段落0004〜0008)。図2にこの撹拌式流動晶析装置の概要を描く。図2に描かれるように、フッ酸廃水と塩化カルシウムが晶析反応槽の上部から槽内に滴下され、攪拌機による水流により槽内で混合せしめられる。
特開2005−230735号公報に記載の晶析装置でフッ酸廃水を処理する場合、フッ酸と塩化カルシウムの反応によって塩酸が生じるため、反応槽内のpHが1程度まで低下してしまう。すると、前掲の特開2005−206405号公報に記載される流動床式晶析装置と同様に、溶解性のフッ素濃度が高くなり、溶解状態のフッ素が排水中に多量に含まれるという問題を生じる。溶解性フッ素を削減してフッ素の回収率を向上させるためには、特開2005−206405号公報で提案されるように、反応槽内を高温に保つ必要があるが、上述のように、高温且つ低pHの状態は、装置にとって好ましいものではない。
これらの問題は、フッ化カルシウムの溶解度がpH=1では数百mg/Lと高いが、pH=2〜11では15〜数十mg/lと非常に低いため、pH=2〜11の条件で0.5〜5%の高濃度のフッ酸とカルシウムを反応させると、瞬時に微細なフッ化カルシウム粒子を形成してしまう性質に原因がある。
特開2005−206405号公報 特開2005−230735号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、低pH・高温条件を必要とせずに、微細粒子の発生量を低減でき、フッ素回収率を向上させうるフッ素晶析技術を開発することにあった。
本発明は、粒状種晶上にフッ素化合物を晶析させるフッ素晶析技術において、フッ素含有水と反応薬剤とを混合する反応槽内に撹拌機を設け、その撹拌流によって反応槽内に素早く拡散しうる領域に、フッ素含有水及び/又は反応薬剤を吐出することを特徴とする。
限定するものではないが、本発明による晶析技術は、フッ酸(フッ化水素)を含む廃水中からフッ素を除去するために、特に好適に適用しうる。フッ酸廃水を処理する場合、上述の反応薬剤としては、フッ素をフッ化カルシウムとして晶析させるためのカルシウム剤を用いることが望ましい。カルシウム剤としては、例えば塩化カルシウムや消石灰などを用いることができる。
上述のように、pH=2〜11の条件では、フッ化カルシウムの溶解度が非常に低いため、高濃度のフッ酸とカルシウムを反応させると瞬時に微細なフッ化カルシウム粒子を形成してしまい、これが処理済み液へ混入してフッ素回収率を低下させてしまうというのが従来からの課題であった。
しかし本発明では、フッ酸やカルシウム剤は、反応槽内へ注入されると直ちに拡散せしめられ、その濃度が素早く低下する。このため、フッ化カルシウムが液中に直接析出することが少なくなり、粒状種晶上のフッ化カルシウム結晶として液中のフッ素をじっくりと取り込むことができる。従って本発明によれば、pH=1などの過酷な条件に依らずとも、処理済み液に混入するフッ化カルシウム粒子の量を極めて少なくすることができ、粒径の大きなフッ化カルシウムを安定的に得て、フッ素回収率を大きく向上させることができる。
またこのとき、回収されたフッ化カルシウムのペレットの純度は95%以上、含水率は10%以下になることができ、多くの場合、純度98%程度、含水率2〜5%の高純度・低含水率のフッ化カルシウムのペレットを回収することができる。
塩化カルシウムなどのカルシウム剤とフッ酸を反応させると塩酸が生じてpHが低下するため、pH調整剤を適宜反応槽へ供給すべきである。反応槽のpHは1.5〜11で良いが、好ましくは1.5〜7、より好ましくは2〜3が良い。pH調整剤としては、例えば水酸化ナトリウムを用いることができる。このとき、pH調整剤も、反応槽へ注入されたら直ちに拡散しうるような位置に注入することが好ましい。これは次のような理由による。
例えば、pH調整剤を水面へ滴下するなど、撹拌流速の小さい領域にpH調整剤を注入すると、局所的にpHの高い領域が生じるため、その領域においてフッ化カルシウム微粒子の直接生成を促しやすい。しかしpH調整剤を注入後に素早く拡散せしめるようにすれば、局所的にpHの高い領域が生じることが極めて少なくなり、晶析反応によらないフッ化カルシウム微粒子の直接生成を抑制することができる。従って、pH調整剤を撹拌流速が大きい領域へ吐出することで、フッ素回収率をさらに向上させることができる。
このように、上述の実施態様によれば、pH=1・液温40度以上のような過酷な条件に依らずとも、フッ化カルシウム微粒子の生成をさらに抑制して、フッ素回収率をますます向上させることができる。
本発明の好適な実施形態のいくつかの例は、添付の特許請求の範囲に記載されている。しかし本発明は、本願の明細書や特許請求の範囲、図面に記載される全ての新規な特徴及びこれらに記載される特徴の全ての新規な組み合わせをも、その範囲に包含していることを申し述べる。
本発明の実施形態の第一の例は、フッ素を含有する原水と反応薬剤とを粒状種晶が流動する反応槽内に混在せしめ、前記粒状種晶上にフッ素化合物を晶析させるフッ素晶析方法であって、前記反応槽に前記反応槽内の流体を撹拌する撹拌機を設け、前記撹拌機による撹拌流によって反応槽内に素早く拡散しうる領域に、前記原水及び/又は前記反応薬剤を吐出する、フッ素晶析方法である。
本発明の実施形態の第二の例は、フッ素を含有する原水と反応薬剤とを粒状種晶が流動する反応槽内に混在せしめ、前記粒状種晶上にフッ素化合物を晶析させるフッ素晶析方法であって、前記反応槽に前記反応槽内の流体を撹拌する撹拌機を設け、前記撹拌機による撹拌流が生成される領域の近傍に、前記原水及び/又は前記反応薬剤を吐出する、フッ素晶析方法である。
本発明の実施形態の第三の例は、フッ素を含有する原水と反応薬剤とを粒状種晶が流動する反応槽内に混在せしめ、前記粒状種晶上にフッ素化合物を晶析させるフッ素晶析装置であって、撹拌翼の回転により前記反応槽内の流体を撹拌する撹拌機を備え、前記原水及び/又は前記反応薬剤の注入点が前記撹拌機による撹拌流速が大きい領域に設けられる、フッ素晶析装置である。
本発明の実施形態の第四の例は、フッ素を含有する原水と反応薬剤とを粒状種晶が流動する反応槽内に混在せしめ、前記粒状種晶上にフッ素化合物を晶析させるフッ素晶析装置であって、撹拌翼の回転により前記反応槽内の流体を撹拌する撹拌機を備え、前記原水及び/又は前記反応薬剤の注入点が前記撹拌翼の近傍に設けられる、フッ素晶析装置である。
上述のように、本発明によるフッ素晶析技術は、フッ酸(フッ化水素)を含む廃水中からフッ素を除去するために、特に好適に適用しうる。フッ酸廃水を処理する場合の反応薬剤としては、フッ素をフッ化カルシウムとして晶析させるために、塩化カルシウムや消石灰などのカルシウム剤を用いることが望ましい。また、フッ化カルシウムの生成反応に伴ってpHが変化する場合は、反応槽に水酸化ナトリウムなどのpH調整剤を適宜添加しうるように構成することが望ましい。上述のように、pH調整剤の注入点も、撹拌機による撹拌流速が大きい領域に設けることが好ましい。
撹拌機の撹拌翼は、プロペラ式のタイプであることが好ましい。撹拌強度としては、G値として100〜1000/sでよいが、150〜500/sがより好ましい。撹拌流速が大きい領域は、撹拌機の構造に依存して実施形態毎に異なりうるが、大抵の攪拌機においては、撹拌翼の近傍において撹拌流速がその他の領域よりも大きいので、原水及び/又は反応薬剤の注入点は撹拌翼の近傍に配置すれば、原水や反応薬剤を素早く効果的に拡散させることができる。しかし、撹拌翼の形状や大きさ、反応槽の形状等によっては、必ずしも撹拌翼の近傍ではなくとも、原水や反応薬剤を素早く効果的に拡散させる場合も考えられるので、その場合はそのような場所に原水や反応薬剤を吐出するように構成してもよい。
注入点をどのくらいまで撹拌翼に近づけるべきかは、撹拌翼の大きさや形状、回転速度によって変化するので、個々の具体的な実施形態において、原水や反応薬剤の拡散が十分素早く行われる距離を決定すべきである。一例であるが、その距離は、次のように定められることができる。
(例1)前記原水及び/又は前記反応薬剤の注入点の、前記撹拌翼の回転軸方向の高さは、前記撹拌翼の回転中心から、前記撹拌翼の回転半径の2倍以内の距離とする。
(例2)前記原水及び/又は前記反応薬剤の注入点の、前記撹拌翼の回転径方向の位置は、前記撹拌翼の回転中心から、前記撹拌翼の回転半径の2倍以内の距離とする。
(例3)前記原水及び/又は前記反応薬剤の注入点は、中心が前記撹拌翼の回転中心であって、半径が前記撹拌翼の回転半径の2倍である球状の領域内とする。
原水や反応薬剤の注入点を複数に分けて設けることにより、拡散を起こりやすくしたり、注入口の口径を小さくするなどして吐出流速を上げることによって、拡散を起こりやすくすることも好ましい。
このほか、原水の供給路や反応薬剤の供給路を、撹拌翼に回転力を伝える撹拌軸内に付設するか、前記撹拌軸に沿って付設する構成を採用することもできる。このような構成においては、撹拌軸に連動して原水や反応薬剤の放出も回転しながら行われるので、原水や反応薬剤の拡散を効果的に行うことができる。上記の構成においては、原水又は/及び反応薬剤の供給配管に撹拌軸に連動する回転部を設ける必要がある場合が考えられるが、その場合はロータリージョイントを用いることで、当該回転部を形成することができる。
晶析反応槽の水面下に、筒内に撹拌翼が位置するようにドラフトチューブを立設することも好ましい。このとき、撹拌翼は下降流を形成するものであることが好ましい。このようにドラフトチューブを設置すると、チューブ下部に向けて下降流が生じ、拡散流速が比較的大きいゾーンが形成される。このため、原水や反応薬剤などをより素早く拡散させることができ、原水や反応薬剤の濃度が局所的に濃い領域同士が接触して、フッ化カルシウム微粒子の直接生成が生じることを極力抑制することが可能となる。
また、上記のようにドラフトチューブ及び撹拌翼を設置すると、チューブ外周部には流れのゆるやかな上向流ゾーンが形成される。このゾーンでは、粒子が分級されて小粒径の粒子はチューブ外側面に沿って上昇すると共に、チューブ上端からチューブ内部に再侵入して下降し、原水や反応薬剤の注入点付近やその下部の撹拌ゾーンへと再循環する。これら小粒径の結晶が核となって晶析反応を促進せしめる。このため、粒径の大きなフッ化カルシウム結晶を安定的に形成せしめることが可能となり、フッ素回収率を向上させることができる。
さらに、晶析反応が進んで粒径が大きくなった結晶は、チューブ外周部の上向流によっては上昇せず、下に沈んで再びドラフトチューブ内には入り込まないため、成長した結晶が撹拌翼との衝突により破壊されてしまうことを防止することができる。このような利点も、粒径の大きなフッ化カルシウム結晶を安定的に得ることに寄与し、ひいてはフッ素回収率の向上に寄与することができる。
チューブ下部に撹拌流速の比較的大きいゾーンを形成し、チューブ外周部に上向流を安定的に形成するためには、撹拌翼が、チューブ内でチューブ下半分の何処かに位置することが好ましい。より好ましくは、チューブ下端より少し上方の位置がよい。このような配置とすれば、撹拌流速の大きなゾーンがチューブ下端付近に渦のように形成され、さらにそこから上向流がチューブ外周部に沿って安定的に形成される。従って、原水や反応薬剤の拡散や、粒子の分級を効果的に進めることできる。
ドラフトチューブを設ける場合、原水や反応薬剤、さらにはpH調整剤の注入点は、これらをドラフトチューブ内の下降流に乗せて素早く効果的に拡散させるために、ドラフトチューブの筒内に配することが好ましい。より好ましい位置は、ドラフトチューブの筒内且つ撹拌翼の上方である。
実施形態によっては、原水の供給路や反応薬剤の供給路、pH調整剤の供給路のいずれか1つ以上に、水の供給路が合流するように構成することが好ましい。これにより、例えば、原水や反応薬剤などを反応槽に注入する前や装置の使用を停止する前に水を流して供給路を洗浄したり、原水に水を加えて希釈したりすることができる。これにより、装置をより安定的に運転することができ、また装置の寿命が延びることが期待できる。
実施形態によっては、晶析反応槽の内側壁との間に間隙を形成するように、反応槽の内側壁に沿って立設されるバッフルプレートを備けてもよい。バッフルプレートによって、撹拌翼による流れを制御し、また、成長したフッ化カルシウム結晶が巻き上がることを防ぐことができる。
次に、本願発明の理解の一助とすべく、本願発明によるフッ素晶析装置のより具体的な実施例を添付図面を参照しながら説明する。
図3は、本願発明を適用したフッ素晶析装置の一例を概略的に描いた図である。このフッ素晶析装置300は、半導体製造工場などから排出されるフッ酸廃水からフッ素を除去・回収するための装置であり、フッ酸廃水と塩化カルシウムを種晶が流動する反応槽内に混在せしめることで、種晶上にフッ化カルシウムを晶析させ、それを回収することにより廃水からフッ素を除去する流動床式晶析装置の一種である。
フッ素晶析装置300は、晶析反応槽302を備え、晶析反応槽302には、撹拌翼304,ドラフトチューブ310,フッ酸廃水供給管312,塩化カルシウム供給管314,水酸化ナトリウム供給管316、処理水排出管320などが設置されている。晶析反応槽302の水中には種晶が流動状態で存在している。撹拌翼304は、撹拌軸306を介して伝達される撹拌機モータ308が発生する回転力によって回転し、ドラフトチューブ内に下降流を形成するように構成されている。撹拌翼304の高さは、ドラフトチューブ310下端の少し上方になるように配置される。これにより、撹拌翼直下からドラフトチューブ310下端を回り込むように流れの速い渦状の領域を形成することができ、チューブ外周部には流れのゆるやかな上向流ゾーンが形成される。
処理対象水であるフッ酸廃水は、フッ酸廃水供給管312を通してフッ酸廃水注入口312aから晶析反応槽302内へ吐出される。フッ酸廃水注入口312aは、撹拌翼304の回転面の外縁のすぐ外側で、撹拌翼304よりも若干高い位置に配される。この位置には撹拌翼304による強い撹拌流が存在するため、注入口312aから吐出せしめられたフッ酸廃水は、直ちに反応槽302内へ拡散することができる。また上述の渦流が、フッ酸の反応槽302内への拡散をさらに助長する。
なお、どの位置にフッ酸廃水を注入すれば反応槽内へ拡散を素早く効果的に行うことができるかは、撹拌翼304の形状や大きさ、撹拌機モータ308のパワーや回転数、ドラフトチューブ310の大きさや形状などによって変わってくる。そこでこの発明を利用する者は、具体的実施形態に応じて最適な位置を決定する必要がある。かかる最適化は当業者にとっては容易なことであろう。
フッ酸廃水中のフッ素をフッ化カルシウムとして結晶化するための塩化カルシウムや、フッ酸と塩化カルシウムの反応に伴って生成する塩酸を中和してpHを適正値に保つための水酸化ナトリウムも、それぞれ塩化カルシウム供給管314と水酸化ナトリウム供給管316を通って塩化カルシウム注入口314aと水酸化ナトリウム注入口316aから晶析反応槽302内へ吐出される。塩化カルシウム注入口314aや水酸化ナトリウム注入口316aも、フッ酸廃水注入口312aと同様に、撹拌翼304の回転面の外縁のすぐ外側で、撹拌翼304よりも若干高い位置に配される。これは、フッ酸廃水の場合と同様に、注入された塩化カルシウムや水酸化ナトリウムを反応槽302内へ素早く拡散せしめるためである。また、フッ酸・塩化カルシウム・水酸化ナトリウムの注入口312a〜316aは、それぞれ互いに間隔を開けて配される。これは、放出直後の濃度の高い液が互いに接触しないようにするためである。
前述のように、従来からの課題は、pH=2以上においてはフッ化カルシウムの溶解度が非常に低いため、高濃度のフッ酸とカルシウムを反応させると瞬時に微細なフッ化カルシウム粒子を形成してしまい、これが処理水へ混入してフッ素回収率を低下させてしまうというのであった。また、水酸化ナトリウムなどの注入により局所的にpHが高い領域が形成されると、そこでフッ化カルシウム粒子の形成が促進され、処理水の混濁及びフッ素回収率の低下をもたらす原因となっていた。
しかしフッ素晶析装置300では、フッ酸や塩化カルシウム、水酸化ナトリウムが、撹拌翼304による撹拌流速が大きい領域から放出されるため、これらは直ちに液中へ拡散して濃度が低下する。しかも、ドラフトチューブの存在によって形成される渦流も、これらの拡散をさらに促進する。さらに、これらの液体の注入口が互いに間隔を開けて配置せしめられているため、放出直後の高濃度状態のまま、これらの液体が違いに接触する可能性は非常に小さい。
このため、高濃度のフッ酸とカルシウムが接触したり、局所的にpHが高い領域が形成されたりすることが極めて少なくなり、フッ化カルシウム微粒子の生成を抑制することができる。従って、前掲の特許文献1や2のように、pH=1,温度40度以上といった、装置にとっては極めて過酷な条件に頼らずとも、晶析よって粒径の大きなフッ化カルシウム結晶を安定的に得ることが可能となり、処理水の混濁を防ぎ、フッ素回収率を向上することができる。
また、ドラフトチューブ310外周部の上向流ゾーンでは、粒子が分級されて小粒径の粒子はチューブ310の外側面に沿って上昇すると共に、大粒径の粒子は反応槽302の下部へ沈降する。小粒径の粒子はチューブ上端からチューブ内部に再侵入し、チューブ内の下降流に乗って下降し、放出されたばかりのフッ酸にとって、晶析反応のための絶好の核となる。これによってフッ化カルシウム結晶の安定的な成長が促され、処理水の混濁防止及びフッ素回収率の向上に更に資することとなる。
成長して重くなったフッ化カルシウム粒子は反応槽302の底部318に堆積し、反応槽302から抜き出されて再資源化される。フッ素が除去された処理水は、反応槽302上部に設けられた処理水排出管320から排水される。
次に、図4を参照してフッ素晶析装置300の一つの変形例を紹介する。図4は、フッ素晶析装置300の変形例であるフッ素晶析装置400の概略を描いた図である。フッ素晶析装置400は、フッ素晶析装置300と同様に、フッ酸廃水と塩化カルシウムを混合して種晶にフッ化カルシウムとして晶析させる流動床式晶析装置であり、晶析反応槽302や撹拌翼304など、フッ素晶析装置300と同様の構造物を有する。フッ素晶析装置300と同様の構造物には図3と同じ符号を付し、説明を省略する。
フッ素晶析装置400のフッ酸廃水供給管412は、フッ素晶析装置300のフッ酸廃水供給管312と同様に、フッ酸廃水を反応槽302内へ注入するための配管であり、注入するフッ酸廃水を素早く拡散させるべく、フッ酸廃水注入口412aは撹拌翼304の近傍に設けられている。加えてフッ酸廃水供給管412は、水栓412dを介してフッ酸廃水供給管412に合流する水供給管412bを備えている。水供給管412bからフッ酸廃水供給管412内に供給される水は、フッ素晶析装置400の運転中にフッ酸廃水を希釈したり、フッ素晶析装置400の運転開始前や停止前にフッ酸廃水供給管412を洗浄するために用いられる。なお廃水栓412cは、フッ素晶析装置400の停止中や洗浄中などにフッ酸廃水の流入を止めるための栓である。
同様に、塩化カルシウム供給管414や水酸化ナトリウム供給管416も、それぞれ水供給管414b、416bを備えており、また薬剤や水の供給量を調節する栓414c、414d、416c、416dを備えている。これらの配管へ供給される水も、管内の洗浄や薬剤の濃度調整に使われることができる。
フッ素晶析装置400は、フッ酸廃水やカルシウム剤、アルカリ剤の供給管に水を通すことによって、流入せしめる液の濃度を調整することができるので、運転の自由度を高めることができると共に、配管を洗浄することができるので、配管の劣化を抑制して寿命を伸ばすことができる。
次に、図5を参照して、薬液等の注入方法の変形例を2つ紹介する。図5Aは、塩化カルシウム供給管を撹拌軸の中へ一体化した実施例である。図5A中、撹拌軸500は図3における撹拌軸306に対応し、撹拌機モータ308の回転力を撹拌翼304へと伝える軸部材である。しかし撹拌軸500は撹拌軸306とは異なり、内部が空洞を有すると共に、開口部500a〜500cを有する。図5Aにおける配管314’は、図3における配管314に対応する配管であり、塩化カルシウムを反応槽302内へ運搬するための配管である。しかし配管314’は開口部500aにおいて撹拌軸500に連結せしめられ、塩化カルシウムを撹拌軸500の空洞へと流入させる。撹拌軸500内へ流入せしめられた塩化カルシウムは、開口部500b,500cから晶析反応槽へと放出されるが、撹拌軸500の回転に伴って放出される方向が刻々変化するため、塩化カルシウムを効果的に拡散せしめることができる。塩化カルシウム供給管314’の途中にはロータリージョイント502が設けられ、撹拌軸500の回転に対応できるように構成されている。
図5Bの実施例においては、図3の塩化カルシウム供給管314に対応する塩化カルシウム供給管314”が撹拌軸306に沿って付設され、撹拌軸306と共に回転するように撹拌軸306に固定されている。塩化カルシウム供給管314”の上部にはロータリージョイント506が設けられ、撹拌軸306の回転に対応できるように構成されている。図3の実施例と同様に、塩化カルシウムの注入口314a”は、撹拌翼304の近傍の撹拌流速の大きい領域に設けられているが、さらに図5Bの実施例においては、撹拌軸306の回転に伴って塩化カルシウムが放出される方向が刻々変化するので、塩化カルシウムをさらに効果的に拡散せしめることができる。
図5の実施例では、放出する液の方向が撹拌軸の回転に伴って刻々変化するので、液の拡散を素早く行うことができる。図5の例では塩化カルシウムの供給路を撹拌軸に一体化したり付設したりしたが、これはフッ酸廃水やアルカリ剤の供給路でもよいことはもちろんである。
試験例
最後に、本発明の効果を客観的に示すための試験結果を紹介する。

[共通条件]
晶析反応槽の直径:500mmφ
晶析反応槽の高さ:1200mmH
晶析反応槽の容量:150L
フッ酸廃水のフッ素濃度:2000、10000mg/L
フッ酸廃水流量:150L/h
撹拌翼径:260mmφ

上記条件で、pH、フッ酸廃水およびカルシウム剤(CaCl2)、pH調整剤(NaOH)の注入点を変えて、フッ素回収率の変化を調べた。また、ドラフトチューブを設置した場合と設置しない場合で、フッ素回収率がどのように変わるかも調べた。使用したドラフトチューブは直径が300mmで、上端が水面から200mm、下端が撹拌翼下100mmに位置するように設置した。なお、ここでいう処理水フッ素濃度は、SS性のフッ素(=フッ化カルシウム)と溶解性のフッ素を含むトータルフッ素濃度である。

結果を表1に示す。
Figure 0004565575
比較例1〜7は、フッ酸廃水やカルシウム剤、pH調整剤の注入点を、従来通り水面上としたり、また水面付近とした例である。これに対して実施例1〜11は、本願発明に従って、フッ酸廃水やカルシウム剤、pH調整剤のいずれか1つ以上の注入点を、撹拌翼付近すなわち撹拌流速が大きい領域に配置した例である。
まず比較例1や2の結果を検討すると、ドラフトチューブの有無に関わらず、フッ素回収率は50%以下とあまり良いものではない。比較例3,4のように、フッ酸廃水等の注入点を水面下100mmまで下げたとしても、あまり変化はない。比較例5ではフッ素回収率が69%と改善を見せているが、pHが2.5から1.5まで下げられており、装置への負担は増している。また、比較例7のように、フッ素濃度が低い場合もフッ素回収率が多少改善する。
次に本発明に従う実施例の結果を検討する。実施例1の結果に示されるように、フッ素廃水のみ注入点を撹拌翼付近に配置した場合でも、フッ素回収率は90%を超え、処理水中フッ素濃度は1000mg/L以下となり、どの比較例よりも圧倒的に成績がよい。しかもpHは2.5であり、比較例6よりも中性に近いため、装置への負担も少ない。さらに実施例2,3の結果を見ると、カルシウム剤やpH調整剤の注入点も撹拌翼付近に配置した方が、フッ素回収率が向上し、処理水中フッ素濃度が低下することが分かる。すなわち、フッ酸廃水やカルシウム剤のみならず、pH調整剤についても、注入後に素早く拡散せしめるように構成することが、フッ素回収の性能向上に資することが証明された。
続いて、ドラフトチューブの有無による性能改善効果を見るために、実施例1〜3と実施例4〜6とを比較する。すると、ドラフトチューブがあった方が、明らかにフッ素回収率が向上し、処理水中フッ素濃度が低下している。従って、ドラフトチューブを設置することが性能改善に寄与することが証明された。フッ酸廃水・カルシウム剤・pH調整剤の全ての注入点を撹拌翼付近とし、ドラフトチューブを設置し、pHを2.5に調整した実施例6では、フッ素回収率97.5%、残存フッ素濃度は250mg/Lとなり、非常に好成績を収めている。
続いて実施例6と実施例7とを比べると、フッ酸廃水等の注入点を撹拌翼から多少離しても、フッ素回収率などがそれほど低下しないことが分かる。これは、この距離でも撹拌流速が十分に大きいからであると考えられるが、それは、撹拌機の性能もさることながら、ドラフトチューブの存在によって流れの速い下降流が形成されていることも寄与していると思われる。続いて実施例6と実施例8とを比べると、フッ酸廃水等の注入点を撹拌翼の下方でドラフトチューブの筒外へ配置しても、実施例6の場合とあまり変わらない成績を収めていることが分かる。これは、撹拌翼とドラフトチューブにより、フッ酸廃水などを効果的に拡散させる流れが撹拌翼の下部に形成されているためと思われる。
続いて実施例6と実施例9とを比べると、pHが低い実施例9の方が成績が目立って悪いことが分かる。これは、pHの低下により溶解性のフッ素が増えてことによるものと思われる。従って、pHは2以上であることが好ましいことが分かる。ただし、それでも比較例よりは圧倒的に成績が良いことにも留意すべきである。続いて実施例10を見ると、pHがほぼ中性であっても、比較例より圧倒的に良い成績を収めていることが分かる。このように、本発明によればpHをかなり中性に近づけても良いフッ素回収性能を得ることが可能である。装置や作業者へ優しい技術であると言えよう。
このように、実験によれば、本発明によるフッ素晶析技術は、従来技術に比べて圧倒的に優れたフッ素回収成績を示し、また従来技術よりもpHを中性に近づけて運転することが可能であることが示された。
以上、本発明のより深い理解に資すために本発明の実施形態や実験結果を例を挙げて説明したが、本発明の実施形態や応用はここで開示した例に限られるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく、様々な応用形態をとることが可能である。
従来技術による流動床式晶析装置の概略を描いた図である。 従来技術による流動床式晶析装置の概略を描いた図である。 本願発明によるフッ素晶析装置の一例を概略的に描いた図である。 フッ素晶析装置300の変形例であるフッ素晶析装置400の概略を描いた図である。 フッ素晶析装置300の更なる変形例を描いた図である。

Claims (1)

  1. フッ素を含有する原水と反応薬剤とを粒状種晶が流動する反応槽内に混在せしめ、前記粒状種晶上にフッ素化合物を晶析させるフッ素晶析装置であって、
    撹拌翼の回転により前記反応槽内の流体を撹拌する撹拌機と、
    前記反応槽の水面下に位置するように該反応槽に立設されるドラフトチューブと、
    を備え、
    前記撹拌翼は、前記ドラフトチューブの筒内下半分の何処かに位置するように配され、
    前記原水及び/又は前記反応薬剤の注入点が、中心が前記撹拌翼の回転中心であって、半径が前記撹拌翼の回転半径の2倍である球状の領域内に設けられ、
    さらに前記原水及び/又は前記反応薬剤の注入点は、前記ドラフトチューブの筒内であって前記撹拌翼の上方である、
    フッ素晶析装置。
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