JP4565441B2 - ガラスびん - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種飲料、調味料等の容器として使用される中栓と外蓋を装着するガラスびんに関する。
【0002】
【従来の技術】
中栓はびん口部に対し機械的に上方から一挙に打栓されるため、内容物である食用油、調味料、飲料等を消費した後にこれを容器から取り外すことは極めて困難であった。昨今は、びんを極力リターナブル化し、また、びんとプラスチック製の中栓とを分別回収し、資源をリサイクルする要請が高まり、実開昭56−84912号に示されるように、びん口部のリップ部直下に栓体を取り外すための縦溝を設け、中栓をびんから取り外しやすくしたガラスびんが提案されている。
この縦溝から栓体の下部に指をかけ、または、縦溝からスプーンの柄などの棒状の器具を栓体の外筒壁内側に差し込み、栓体を上方にこじることで栓体をびんから取り外すことができる。このようなガラスびんにおいては、縦溝は1カ所のみ設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来のガラスびんを成形する場合、仕上げ型で最終ブローが完了し、2つ割りの口型を開いて離型する際、びん口部が変形しやすいという問題があった。これは、縦溝が1カ所のみであるから、口型の割型の一方のみに縦溝を成形する縦溝成形部があり、他方には縦溝成形部がないから、口型を開くときにびん口部が縦溝成形部がある方に引っ張られるためである。すなわち、縦溝部分においては、型と成形したガラスとの結合が強く、溝がない場合に比べて離型しにくいのである。
【0004】
本発明は、このようなガラスびんの成形におけるびん口部の変形を防止して不良品の発生を防止し、製造歩留まりを向上させるとともに、さらに栓体を取り外しやすくするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、口部のリップ部直下に、リップ部に嵌着した中栓を取り外すための縦溝を設けたガラスびんにおいて、該縦溝を複数設け、これら縦溝を、びんを成形する口型のシーム軸に対してほぼ線対称の位置に配置し、縦溝の下方に外蓋を螺着するため螺条を設けたことを特徴とするガラスびんである。
【0006】
本発明においては、縦溝を複数設け、かつ、縦溝をびんを成形する口型のシーム軸に対してほぼ線対称の位置に配置しているので、口型を開くとき各割型と成形したガラスとの結合の強さがほぼ等しくなり、びん口部が一方に引っ張られることがなく、したがって、成形したびん口部の変形を防ぐことができる。
【0007】
また、縦溝が複数あるから、消費者が栓体を取り外そうとするときに縦溝を容易に利用することができる。
【0008】
外蓋を螺着するため螺条は、縦溝の下方に設けられているので、螺条が縦溝によって短くなったり分断されることがない。したがって、外蓋を装着するときに外蓋が斜め被りとなって装着が滑らかに行えなくなるとか、内容物のシール性が悪くなるといった問題が生じない。
【0009】
縦溝を2カ所とし、螺条を2条ねじとし、それぞれの螺条を一方の縦溝の側方から他方の縦溝の下方に巡らせて配置することができる。螺条をこのような構成とすることで、口部上端から螺条までの長さを最短とし、外蓋の大型化(高さが高くなる)を抑制できる。また、外蓋を約半回転することで容易に着脱できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、実施例を表した図面に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は実施例のガラスびん1の正面図、図2はガラスびん1の口部に中栓10を装着した状態の正面図、図3は図1におけるAA線断面図、図4は図2におけるBB線断面図、図5はガラスびん1の口部と口型20との関係を示す説明図である。
【0011】
びん1の口部の最上部外周にはリップ部2が、その直下には環状溝3が形成されている。この環状溝3から下方に向かって縦溝4、4’が形成されている。縦溝は、図3に示すように、180度反対側に2カ所設けられており、しかも、口型20のシーム軸24に対してほぼ線対称の位置に配置されている。
【0012】
びんを成形する際の口型20は、図5に示すように、一般に2つ割りの割型21、22となっており、各割型の合わせ面23を上方から見た線がシーム軸24となっている。各割型21、22には、シーム軸24に対して線対称の位置に縦溝4を形成する縦溝成形部25が設けられているから、口型を矢印C方向に開いたときに、割型21、22はそれぞれ成形したガラスとの結合の強さが等しくなり、成形したびん口部が一方に引っ張られることがなく、したがって、びん口部の変形を防ぐことができる。
【0013】
本発明においては、縦溝の位置は、シーム軸に対して完全に線対象の位置であることが望ましいが、多少(例えばびん口部の外径の10%程度)ずれていても、各割型と成形したガラスとの結合の強さはほぼ等しくなり、びん口部の変形を防ぐ効果がある。
【0014】
びん1の口部には、例えば図2に示すような中栓10が装着される。中栓10は、その上面中央に注出筒11が立設され、その内側にあるプルリング14を引っ張って注出口を破断開口することで開封される。中栓10の外筒壁12の下端内周には環状突条13が形成され、図4に示すように、これがびん口部の環状溝3と嵌合することで、中栓10がびん口部に嵌着される。中栓10の上からは図示しない外蓋が、びん口部の螺条5、5’に螺合することで装着される。なお、図4において、点線は縦溝が形成されていない部分の断面を表している。
【0015】
螺条5、5’は2条ねじとなっており、図1、3に示すように、一方の螺条5は一方の縦溝4の側方から反対側にある縦溝4’の下方に巡らせて配置され、螺条5’は縦溝4’側方から反対側にある縦溝4の下方に巡らせて配置されている。したがって、それぞれの螺条5、5’はびんの約半周に亘って設けられ、縦溝4、4’の存在によって分断され、又は、短く形成されていないので、縦溝がない場合と同様に外蓋を滑らかに装着できる。また、外蓋のシール性が悪くなることもない。
【0016】
中栓10をびん1から取り外す場合は、縦溝4から中栓10の外筒壁12の下部に指をかけ、または、縦溝4からスプーンの柄などの棒状の器具を中栓10の外筒壁12の内側に差し込み、中栓10を上方にこじることで容易に行うことができる。
【0017】
びん1の内容物を消費した後、中栓10は容易に取り外される。したがって、びん1は、洗浄し再び内容物を充填するリターナブルびんとして使用することも容易であるし、びんと中栓とを分別回収してガラス及びプラスチックの原材料としてリサイクルし、資源の再利用を実現することも容易である。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、ガラスびんの成形におけるびん口部の変形を防止して不良品の発生を防止し、製造歩留まりを向上させるとともに、消費者が栓体を取り外す場合、縦溝を容易に利用することができる。また、外蓋の装着を滑らかに行うことができ、外蓋のシール性も悪くならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のガラスびん1の正面図である。
【図2】ガラスびん1の口部に中栓10を装着した状態の正面図である。
【図3】図1におけるAA線断面図である。
【図4】図2におけるBB線縦断面図である。
【図5】ガラスびん1の口部と口型20との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 びん
2 リップ部
3 環状溝
4、4’ 縦溝
5、5’ 螺条
10 中栓
11 注出筒
12 外筒壁
13 環状突条
14 プルリング
20 口型
21 割型
22 割型
23 合わせ面
24 シーム軸
25 縦溝成形部
Claims (1)
- 口部のリップ部直下に、リップ部に嵌着した中栓を取り外すための縦溝を設けたガラスびんにおいて、該縦溝を複数設け、これら縦溝を、びんを成形する口型のシーム軸に対してほぼ線対称の位置に配置し、縦溝の下方に外蓋を螺着するため螺条を設けたことを特徴とするガラスびん
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002051403A JP4565441B2 (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | ガラスびん |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publications (2)
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JP4565441B2 true JP4565441B2 (ja) | 2010-10-20 |
Family
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Family Applications (1)
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- 2002-02-27 JP JP2002051403A patent/JP4565441B2/ja not_active Expired - Fee Related
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