JP4565266B2 - 什器 - Google Patents

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本発明は、例えばユーザ認証機能やRFID認識機能等の所定の制御機能を備える什器に関する。
従来より、各種物品を収納するための収納用空間を内部に有する什器は遍く存在している。そして、収納用空間を開閉する扉を設け、その扉をロックして収納用空間の開放を禁止する施錠装置を什器に設けることも常套手段であり、敢えて例示するまでもない。
什器に設けられる施錠装置としては、鍵を差し入れて操作しロックを手動解除するシリンダ錠を用いることが主流であるが、ロックの自動解除を行い得る電気錠を採用し、ユーザ認証を通じてロックを解除するものとすることも考えられる。その場合、ユーザ認証やロック解除の制御を司る制御装置(または、回路)を配置するスペースを什器本体内部に確保する必要がある。
また、昨今、RFID(Radio Frequency IDentification)技術の一般用途への適用が進みつつある。各種物品にRFIDタグを貼付し、かつ什器にRFIDリーダを装備すれば、これらタグとリーダとの無線交信を通じて現在どの物品が什器内に収納されているのかを調査でき、ユーザの利便性に大きく寄与することとなる。しかして、このようなRFIDリーダを什器に装備しようとすれば、やはりその制御装置等を配置するスペースを什器本体内部に確保しなければならなくなる。
上記の如き制御装置は、セキュリティやメンテナンスの都合上不特定者によるアクセスを阻むべきであるが、一方で正規の権限を有する管理者等が必要に応じて容易にアクセスできることも求められる。とは言え、制御装置を配置しているスペースへのアクセス口があからさまに外面に表出していると、家具としての格調が損なわれかねないし、悪意を持つ者による不正なアクセスを誘発する可能性も否定できない。
上述の事情に着目してなされた本発明は、外部に向けて開放され物品を収納できる収納用空間と、収納用空間に連通し所定の制御装置が配置される制御用空間とを内部に有し、双方を隔てる仕切部材を脱着して制御用空間を開閉するようにした什器である。その上で、前記仕切部材の後端部と係合し、この仕切部材を脱着自在とする脱着位置と脱着不能として前記制御用空間を略閉塞せしめる閉塞位置との間で移動操作可能に保持する後保持部と、前記後保持部に後端部を保持させた前記仕切部材を前記閉塞位置にロックしてその移動操作を禁止するロック装置とを設けている。
このようなものであれば、制御用空間へのアクセス口が収納用空間側に面し、必ずしもあからさまに外面に表出しない。そして、そのアクセス口を仕切部材で閉塞し、ロック装置によって仕切部材の脱離を禁止すれば、不特定者によるアクセスを適切に抑止し得る。正規の権限を有する管理者等は、収納用空間を経由して容易に制御用空間ひいては制御装置にアクセスすることができる。
前記収納用空間を開閉する扉と、前記扉を前記収納用空間を閉止する閉止位置にロックする第二ロック装置とをさらに設けることで、セキュリティレベルの段階分けが可能となる。即ち、収納用空間と制御用空間との両方にアクセスできる者、収納用空間にアクセスできるが制御用空間にアクセスできない者、収納用空間にも制御用空間にもアクセスできない者の複数段階に区分できるようになる。
前記ロック装置が、前記第二ロック装置が前記扉をロックしている場合において、前記仕切部材のロック解除と同時に第二ロック装置の少なくとも一部の要素に作用して扉のロックをも解除するものであれば、仕切部材に対するロックの解除を通じて扉に対するロックをも解除できる。つまり、管理者等が制御用空間にアクセスしようとする際のロック解除手順を簡略化することができる。
前記第二ロック装置は、前記扉を前記閉止位置にロックする拘束子と、拘束子を動作させる動作桿とを要素とする一方、前記ロック装置は、前記仕切部材を前記閉塞位置にロックする係止体と、前記動作桿を駆動する駆動体と、係止体及び駆動体に操作力を伝達する錠とを要素とし、前記錠が操作されたとき、前記係止体が変位して前記仕切部材に対するロックを解除すると同時に、前記駆動体が運動して前記動作桿を介して前記拘束子を動作させ前記扉に対するロックを解除するものとすれば、徒に複雑な機構を什器に組み込む必要がない。
加えて、前記第二ロック装置の動作桿が、電動アクチュエータが出力する駆動力によって電動駆動されるものである場合において、停電やバッテリー切れ、電気回路の故障等に適切に対処可能となる。即ち、仕切部材をロックする錠を操作することで、扉のロックを(電動アクチュエータによらずに)解除し得る。
また、前記閉塞位置に位置づけた前記仕切部材の前端部を前記什器本体に対し固定する固定手段を別途設けていれば、仕切部材による制御用空間の閉塞をより確実なものにできる。
本発明によれば、制御用空間へのアクセス口が収納用空間側に面し、必ずしもあからさまに外面に表出しない。そして、そのアクセス口を仕切部材で閉塞し、ロック装置によって仕切部材の脱離を禁止することで、不特定者によるアクセスを適切に抑止し得る。また、正規の権限を有する管理者等は、収納用空間を経由して容易に制御用空間にアクセスすることができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態の什器を、図1ないし図10に示す。但し、本発明の構成の明確化を図るため、扉2を可動に支持する機構や所定の制御装置、配線等の図示を省略している。
本実施形態の什器は、基本的には、内部空間を包有する什器本体1に、フラップ動作する扉2を設けたものである。什器本体1は、例えば板金材を折曲加工してなり、その上壁11、下壁12、左壁13、右壁14及び後壁15が内部空間を包囲する略筐体状をなす。上壁11、下壁12、左壁13、右壁14にはそれぞれ補強材を溶接等により接合している。加えて、下壁12の補強材の後方に、直方体状の外形をなすペーパーコア16を配置している。
什器本体1の内部空間は、各種物品を収納するための収納用空間S1と、制御装置(図示せず)を配置するための制御用空間S2とに区分される。即ち、前面に開口する空間領域を収納用空間S1に、その右側方に隣接する領域を制御用空間S2に、それぞれ設定している。収納用空間S1は、扉2によって開閉される。制御用空間S2は、什器本体1の操作パネル部17によって前方から遮蔽されており、直接には収納用空間S1にのみ連通している。後壁15における制御用空間S2の後背を遮蔽する部位は、収納用空間S1の後背を遮蔽する部位よりも前に迫り出している。これは、当該什器を既製の収納庫等の中に収めて設置した場合等に、制御装置に接続する給電コードや通信ケーブル等のコード類を支障なく配線できるようにするためである。故に、後壁15の制御用空間S2側の部位に、コード類を挿通する配線口152を穿ってある。収納用空間S1と制御用空間S2との境界部位には、双方を隔てる仕切部材5を装着して、不特定者による制御用空間S2及び制御装置へのアクセスを阻む。この仕切部材5は、什器本体1に設けたロック装置6により脱抜不能にロックされる。仕切部材5及びロック装置6については、後に詳しく述べる。
本実施形態の什器は、収納用空間S1に収納される収納物品の出し入れを管理する機能を提供する。具体的には、収納物品に貼付されたRFIDタグと無線交信してこの物品を識別する情報を取得し、収納物品の出し入れを監視する。また、扉2を開けて物品を出し入れしようとする者のユーザ認証を実施する。ユーザ認証は、操作パネル部17を介して暗証番号の入力を受け付け、及び/または、IDカードに記憶されている認証情報を読み取ることによって行う。上記の制御用空間S2は、これらの制御処理を司る制御装置(または、回路)を配置するスペースとなる。
扉2は、閉止位置において収納用空間S1の前方の開口を閉止して収納物品の出し入れを不可能とする。この扉2は、什器本体1に設けた第二ロック装置7により開放操作不能にロックされる。
第二ロック装置7は、収納用空間S1の前縁近傍に存在し、閉止位置にある扉2を什器本体1に拘束するものである。図3に示すように、第二ロック装置7は、扉2を拘束する拘束子たる複数個のラッチ爪71と、複数個のラッチ爪71を一体的に動作させる動作桿72と、動作桿72を駆動する駆動力を出力する電動アクチュエータ73と、ラッチ爪71の動作時に扉2を前方に押し出す扉押出機構74と、これらを支持する支持体75とを主要要素とし、什器本体1の下壁12に固定してある。動作桿72は、幅方向に延伸する下向きチャネル形状の押出成形品で、幅方向に沿って往復動する。動作桿72の左端部は制御用空間S2内に進入しており、右端部は電動アクチュエータ73に連結している。電動アクチュエータ73は、例えば非通電時にプランジャを突出させ、通電時にプランジャを吸引し没入させるソレノイドであって、そのプランジャに動作桿72の基端部を連結する。ソレノイド73は、制御用空間S2内に配置しているユーザ認証を司る制御装置と電気的に接続している。このソレノイド73は、幅方向に沿ってプランジャを突没させるように位置づけてある。図示例では、ソレノイド73に通電するとプランジャが没入して動作桿72及びラッチ爪71が左方に変位し、ソレノイド73への通電を停止するとプランジャが突出して動作桿72及びラッチ爪71が右方に帰還する。扉押出機構74は、電動アクチュエータ73が動作桿72を駆動する駆動力を利用してロッド741を前進させる。支持体75は、樹脂成形材と板金材とを組み合わせてなるもので、その複数箇所に後方に突き出した支持補強部751を形成してある。
収納用空間S1を閉止する閉止位置に扉2を位置づけると、扉2の下端部の背面側に予め形成されているラッチ受け(図示せず)にラッチ爪71が係留して扉2の開放を禁止する。また、扉2の背面がロッド741に押接してこれを後退させる。扉2のロックを解除して扉2を開けようとする者は、操作パネル部17を介して暗証番号を入力し、及び/または、操作パネル部17にIDカードを近づけてIDカードに記憶されている認証情報を読み取らせる。この暗証番号及び/または認証情報を取得した制御装置は、ユーザ認証を実施し、該当者が収納用空間S1及び収納物品にアクセスする権限を有する者であるか否かを判断する。そして、当該者が正規の権限を有する者であると判断した場合、制御装置が所定時間ソレノイド73に電気信号を入力する。電気信号が印加されたソレノイド73はプランジャを没入させ、動作桿72を左方に駆動してラッチ爪71をラッチ受けより脱出し得る位置に変位させる。これと同時に、扉押出機構74がそのロッド741を前進させて扉2を若干前方に押し出して、ラッチ爪71が扉2を再拘束してしまうことを予防する。
しかして、什器本体1の内部空間には、収納物品を載置するのに適した底板3を配設する。底板3は、非磁性体、非金属の材料を用いて作成した平板体である。本実施形態では、ABS、アクリル等の樹脂を素材とした一体成形品とする。底板3の前端部の上面側には、前端縁に沿って切り欠いた欠損部31を形成している。同様に、底板3の後端部の上面側にも、後端縁に沿って切り欠いた欠損部32を形成している。また、底板3の右後方の隅角部を平面視方形状に切り落としているが、この切り落とし部分はちょうど什器本体1の後壁15の制御用空間S2側の部位の内角に係合する。
底板3の下面側には、収納物品に貼付されたRFIDタグと無線交信を行うためのアンテナ33を接合しておく。アンテナ33は、例えばアルミ合金等の金属薄板を平面視ループ状をなすように形成したものである。アンテナ33は、制御用空間S2内に配置しているRFIDリーダの制御装置と電気的に接続している。
図4に示すように、底板3は、什器本体1に設けた後支持体8、前支持体9によってその後端部及び前端部を支持させるようにしている。後支持体8は、例えば前向きに開口し幅方向に延伸する凹溝81を備える樹脂部材で、什器本体1に対してねじ止めされる。具体的には、後支持体8を前後方向に貫通する複数のねじ挿通孔82を穿つ一方、これらねじ挿通孔82に対応するように複数個のナット151を什器本体1の後壁15の下縁部位に溶接等により固着し、ねじ挿通孔82に前方より挿通したねじをナット151に螺着することで後支持体8を固定している。底板3を什器本体1に取り付けるに際しては、まず、底板3の前端側を把持しながらその後端部を什器本体1に取着した後支持体8の凹溝81に挿入し、前端側を降下させる。このとき、底板3の下向面が、什器本体1の下壁12に予め固定されたペーパーコア16、補強材及び第二ロック装置7の支持補強部751のそれぞれの上向面に当接する。詳細には、下壁12の補強材が底板3自体の下面に当接し、ペーパーコア16及び支持補強部751がアンテナ33の下面に当接する。ペーパーコア16、補強材及び支持補強部751は、底板3を下方より支持する下支持体の役割を担う。なお、本実施形態では、後支持体8の凹溝81と底板3の後端部とのうち一方(図示例では、後支持体8の凹溝81の下向面)に上下方向に突出する突条811を形成し、他方(図示例では、底板3の欠損部32の上向面)にその突条811と凹凸係合する凹条321を形成しており、両者の凹凸係合を通じて底板3の後端部の保定を強化している。
底板3の下向面を上記の下支持部に当接させた状態で、前支持体9を取着して底板3の前端部の少なくとも一部を係止すれば、底板3の什器本体1への取り付けが完了する。前支持体9は、例えば、底板3の前端縁に当接または近接する直立部91と、直立部91の上端より屈曲して後方に延出する係止部92と、直立部91の下端より前方に進出する接合部93とを備える樹脂部材で、什器本体1に対してねじ止めされる。具体的には、接合部93を上下方向に貫通する複数のねじ挿通孔931を穿つ一方、これらねじ挿通孔931に対応するように複数のねじ孔121を什器本体1の下壁12の前縁部位に形成し、ねじ挿通孔931に上方より挿通したねじをねじ孔121に螺着することで前支持体9を固定する。什器本体1に取着した前支持体9の係止部92は、底板3の前端部における欠損部31に係合して、底板3の前端部を上方より押さえる。欠損部31に係合した係止部92の上面は、底板3の上面に略面一となる。なお、本実施形態では、前支持体9の係止部92と底板3の前端部とのうち一方(図示例では、前支持体9の係止部92の下向面)に上下方向に突出する突条921を形成し、他方(図示例では、底板3の欠損部31の上向面)にその突条と凹凸係合する凹条311を形成しており、両者の凹凸係合を通じて底板3の前端部の保定を強化している。また、同時に、前支持体9の直立部91の背面より後方に突出している引掛片94が、第二ロック装置7の支持体75の所定部位に係合する。これにより、ねじの螺入時等に前支持体9が前方へ傾倒することが抑止される。さらに、接合部93に上方よりカバー部材95を装着して、前支持体9を固定しているねじやねじ挿通孔931等を隠蔽することが好ましい。カバー部材95は、例えば略チャネル状をなす樹脂部材で、接合部93に弾性係合して着脱自在に装着される。
底板3を什器本体1に取り付けた後、内部空間の側方を遮蔽する内側板4、5を取り付ける。内部空間の左方を遮蔽する左内側板4は、例えば板金材を折曲加工してなり、その下端部に下向面41を形成し、かつ下向面41の左側縁より下方に垂下した垂下部42を設けたものである。左内側板4は、ねじ止め等の適宜の手段で什器本体1の左壁13(または、左壁13に接合した補強材)に取り付ける。図5に示すように、什器本体1に取り付けた左内側板4の下向面41は、底板3の左側端部における上向面に当接する。並びに、左内側板4の垂下部42の内側面は、底板3の左側端部における外側面に当接する。
内部空間の右方を遮蔽する右内側板5もまた、例えば板金材を折曲加工してなり、少なくともその下端部に下向面51を形成してある。本実施形態にあって、右内側板5は、収納用空間S1と制御用空間S2とを隔てる仕切部材の役割を担う。右内側板5の後端部からは、複数個の舌片52を後ろ向きに突出させる。右内側板5の前端部には、ねじ挿通孔53を穿つ。加えて、右内側板5の右側面には、右方に突き出る係止ブラケット54を設ける。係止ブラケット54には、例えば平面視角孔状をなす係止孔541を穿つ。
翻って、什器本体1には、右内側板5の後端部を保持する後保持部153と、右内側板5を脱離不能にロックするロック装置6とを設けておく。本実施形態では、什器本体1の後壁15における収納用空間S1と制御用空間S2との境界部位に、右内側板5の舌片52を挿入可能なスリット153を形成して後保持部としている。舌片52をスリット153に挿入している状態では、右内側板5の前端側が、什器本体1に対して脱着自在な脱着位置と、制御用空間S2を略閉塞しつつ什器本体1に対して脱着不能となる閉塞位置との間を揺動可能となる。
ロック装置6は、操作パネル部17に取着したシリンダ錠61を主体とする。シリンダ錠61は、所定の鍵を使用した操作を通じて、係止体62及び駆動体63を制御用空間S2内で正面視同一軸周りに回動させる。係止体62は、正面視フック形状をなし、右内側板5の係止ブラケット54に穿たれた係止孔541に係合して右内側板5をロックする。駆動体63は、正面視係止体62に対して約90度時計回りに偏倚した位置に存在する板片で、第二ロック装置7の動作桿72の左端部に係合してこれを幅方向に駆動する。
右内側板5を什器本体1に取り付けるには、図6、図7に示すように、正面方向よりやや左方に傾斜した方向から右内側板5を内部空間に挿入し、舌片52をスリット153に挿入する。しかる後、この脱着位置(図7中二点差線で示す)から右内側板5の前端側を右方に揺動操作して閉塞位置(図7中実線で示す)に位置づける。すると、什器本体1の操作パネル部17の左側部より後方に延出している接合板18に右内側板5の前端部が当接して重なり合う。接合板18には、予めねじ挿通孔53に対応する箇所にねじ孔181を形成してある。よって、閉塞位置に位置づけた右内側板5のねじ挿通孔53に左方よりねじを挿通して接合板18のねじ孔181に螺着すれば、右内側板5を什器本体1に固定することができる。このねじ(及び、接合板18のねじ孔181)は、閉塞位置に位置づけた右内側板5の前端部を固定する固定手段となる。但し、ねじ以外の既知の手段、例えばピンやスナップ等を固定手段として使用し右内側板5を固定することを妨げない。什器本体1に取り付けた右内側板5の下向面51は、底板3の上向面に当接する。因みに、底板3の右側端部(及び、アンテナ33の端子部)は、制御用空間S2内に進入している。既に述べたが、底板3の右後方の隅角部は平面視方形状に切り落としてあり、この切り落とし部分が什器本体1の後壁15の制御用空間S2側の部位の内角に係合して位置決めとなる。
閉塞位置に取り付けた右内側板5を閉塞位置にロックするには、錠61を操作して係止体62を正面視反時計回りに回動させ、図7及び図8に示すように、係止ブラケット54の係止孔541に上方より係合させる。逆に、右内側板5のロックを解除するには、錠61を操作して係止体62を正面視時計回りに回動させ、図9及び図10に示すように係止体62と係止ブラケット54との係合を解消すればよいことは言うまでもない。また、このとき、駆動体63が正面視時計回りに回動して第二ロック装置7の動作桿72を左方に移動させる。即ち、ソレノイド73に通電した場合と同様に、扉2のロックが解除される。
本実施形態によれば、外部に向けて開放され物品を収納できる収納用空間S1と、収納用空間S1に連通し所定の制御装置が配置される制御用空間S2とを内部に有し、双方を隔てる仕切部材5を脱着して制御用空間S2を開閉するようにした什器に、前記仕切部材5の後端部と係合し、この仕切部材5を脱着自在とする脱着位置と脱着不能として前記制御用空間S2を略閉塞せしめる閉塞位置との間で移動操作可能に保持する後保持部153と、前記後保持部153に後端部を保持させた前記仕切部材5を前記閉塞位置にロックしてその移動操作を禁止するロック装置6とを設けたため、制御用空間S2へのアクセス口が収納用空間S1側に面し、必ずしもあからさまに外面に表出しない。そして、そのアクセス口を仕切部材5で閉塞し、ロック装置6によって仕切部材5の脱離を禁止すれば、不特定者によるアクセスを適切に抑止し得る。正規の権限を有する管理者等は、収納用空間S1を経由して容易に制御用空間S2ひいては制御装置にアクセスすることができる。
前記収納用空間S1を開閉する扉2と、前記扉2を前記収納用空間S1を閉止する閉止位置にロックする第二ロック装置7とをさらに設け、セキュリティレベルの段階分けを可能としている。即ち、収納用空間S1と制御用空間S2との両方にアクセスできる者、収納用空間S1にアクセスできるが制御用空間S2にアクセスできない者、収納用空間S1にも制御用空間S2にもアクセスできない者の複数段階に区分できるようになる。
前記ロック装置6が、前記第二ロック装置7が前記扉2をロックしている場合において、前記仕切部材5のロック解除と同時に第二ロック装置7の少なくとも一部の要素72に作用して扉2のロックをも解除するものであるため、仕切部材5に対するロックの解除を通じて扉2に対するロックをも解除できる。つまり、管理者等が制御用空間S2にアクセスしようとする際のロック解除手順を簡略化することができる。
前記第二ロック装置7は、前記扉2を前記閉止位置にロックする拘束子71と、拘束子71を動作させる動作桿72とを要素とする一方、前記ロック装置6は、前記仕切部材5を前記閉塞位置にロックする係止体62と、前記動作桿72を駆動する駆動体63と、係止体62及び駆動体63に操作力を伝達する錠61とを要素とし、前記錠61が操作されたとき、前記係止体62が変位して前記仕切部材5に対するロックを解除すると同時に、前記駆動体63が運動して前記動作桿72を介して前記拘束子71を動作させ前記扉2に対するロックを解除するものとしているため、徒に複雑な機構を什器に組み込む必要がない。
加えて、前記第二ロック装置7の動作桿72が、電動アクチュエータ73が出力する駆動力によって電動駆動されるものである場合において、停電やバッテリー切れ、電気回路の故障等に適切に対処可能となる。即ち、仕切部材5をロックする錠61を操作することで、扉2のロックを(電動アクチュエータ73によらずに)解除し得る。
また、前記閉塞位置に位置づけた前記仕切部材5の前端部を前記什器本体に対し固定する固定手段を別途設けており、仕切部材5による制御用空間S2の閉塞をより確実なものにできる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。各部の具体的構成は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態の什器を示す斜視図。 同要部分解斜視図。 第二ロック装置を示す要部斜視図。 底板の取付構造を示す要部側断面図。 底板の取付構造を示す要部正断面図。 仕切部材(右内側板)の脱着の様子を示す要部分解斜視図。 仕切部材の脱着の様子を示す要部平断面図。 ロック装置の動作を模式的に示す要部正面図。 ロック装置の動作を模式的に示す要部正面図。 ロック装置の動作を模式的に示す要部平面図。
符号の説明
S1…収納用空間
S2…制御用空間
153…スリット(後保持部)
5…右内側板(仕切部材)
6…ロック装置
7…第二ロック装置

Claims (6)

  1. 外部に向けて開放され物品を収納できる収納用空間と、収納用空間に連通し所定の制御装置が配置される制御用空間とを内部に有し、双方を隔てる仕切部材を脱着して制御用空間を開閉するようにした什器であって、
    前記仕切部材の後端部と係合し、この仕切部材を脱着自在とする脱着位置と脱着不能として前記制御用空間を略閉塞せしめる閉塞位置との間で移動操作可能に保持する後保持部と、
    前記後保持部に後端部を保持させた前記仕切部材を前記閉塞位置にロックしてその移動操作を禁止するロック装置と
    を具備してなる什器。
  2. 前記収納用空間を開閉する扉と、
    前記扉を前記収納用空間を閉止する閉止位置にロックする第二ロック装置とをさらに具備する請求項1記載の什器。
  3. 前記ロック装置は、前記第二ロック装置が前記扉をロックしている場合において、前記仕切部材のロック解除と同時に第二ロック装置の少なくとも一部の要素に作用して扉のロックをも解除するものである請求項1または2記載の什器。
  4. 前記第二ロック装置は、前記扉を前記閉止位置にロックする拘束子と、拘束子を動作させる動作桿とを要素とする一方、
    前記ロック装置は、前記仕切部材を前記閉塞位置にロックする係止体と、前記動作桿を駆動する駆動体と、係止体及び駆動体に操作力を伝達する錠とを要素とし、
    前記錠が操作されたとき、前記係止体が変位して前記仕切部材に対するロックを解除すると同時に、前記駆動体が運動して前記動作桿を介して前記拘束子を動作させ前記扉に対するロックを解除する請求項3記載の什器。
  5. 前記第二ロック装置の動作桿は、電動アクチュエータが出力する駆動力によって駆動されるものである請求項4記載の什器。
  6. 前記閉塞位置に位置づけた前記仕切部材の前端部を前記什器本体に対し固定する固定手段を別途設けている請求項1、2、3、4または5記載の什器。
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