JP2008121354A - 什器の施解錠システム - Google Patents

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亮義 塩寺
Koji Imanishi
幸治 今西
Osamu Soma
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Abstract

【課題】収納ユニットの施解錠装置の駆動に関わる電力の消費を極力抑制でき、かつ、使い勝手がよい什器の施解錠システムを提供すること。
【解決手段】読出装置8から読み出された利用者IDに対応する利用許可収納ユニットIDが付与された利用許可収納ユニット1をデータベース4に基づいて特定する許可ユニット特定手段3と、利用者を受け付けてから所定の施錠条件が成立するまでの間に近接センサ14から利用者検出信号を受信した場合において、利用者検出信号を出力した近接センサ14が設けられた検出収納ユニット1が、許可ユニット特定手段3により特定された利用許可収納ユニット1に含まれることを条件に、検出収納ユニット1の施解錠装置17を解錠させる施解錠装置制御手段18を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、オフィス等にて使用される什器の施解錠システムに関する。
従来、この種の什器の施解錠システムとしては、オフィス空間に複数設置されるキャビネットそれぞれに電子錠を設けるとともに、これら電子錠を施解錠可能な制御部より、始業時や就業時において一斉に施解錠できるようにしたもの等がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−97385号公報
前記特許文献1に記載の施解錠システムにあっては、施錠忘れ等による人的ミスをなくし、確実に施錠ができるようにしたものであるが、近年においては、保管文書へのアクセス権限を設定したものや、その利用履歴を記録することによりセキュリティを高めるため、カードや暗証番号の入力により利用者の認証を行い、その利用者による利用が許可された什器を解錠するようにしたシステム等が提案されている。
しかしながら、このようシステムにおいては、各什器には電子錠や開閉扉の検出センサ等の電子部品が設けられるとともに、これらに電源を供給するための電源ケーブルや、これらの駆動制御を行う管理コンピュータ等との間で通信を行うための通信ケーブル等の配線が必要となるため、什器の構造が複雑化するとともに、設置の際の配線作業が煩雑になる。
そこで、電源供給をバッテリにて行うとともに、通信を無線で行うことにより配線が不要になるが、電力消費が大きいとバッテリ交換を頻繁に行わなければならないという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、収納ユニットの施解錠装置の駆動に関わる電力の消費を極力抑制でき、かつ、使い勝手がよい什器の施解錠システムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の什器の施解錠システムは、
物品を収納する収納部と、該収納部を外部に開放する開口部を開閉する開閉扉と、前記開口部を閉塞する閉位置において該開閉扉を施解錠可能な施解錠装置と、からなる複数の収納ユニットを備える什器と、
前記収納部に収納された物品を利用する利用者を受け付け、該受け付けた利用者を識別可能な利用者IDを読出可能な読出装置と、
前記利用者IDと、前記複数の収納ユニットそれぞれを識別可能に付与された収納ユニットIDのうちから利用者ごとに利用が許可された1以上の利用許可収納ユニットに付与された利用許可収納ユニットIDと、を対応させる情報を記憶するデータベースと、
を備える什器の施解錠システムであって、
前記開閉扉を開閉操作するための開閉操作部またはその近傍には、該開閉操作部への利用者の手指の近接を検出する近接センサが設けられ、
前記什器の施解錠システムは、
前記読出装置から読み出された利用者IDに対応する利用許可収納ユニットIDが付与された利用許可収納ユニットを前記データベースに基づいて特定する許可ユニット特定手段と、
前記利用者を受け付けてから所定の施錠条件が成立するまでの間に前記近接センサから利用者検出信号を受信した場合において、該利用者検出信号を出力した近接センサが設けられた検出収納ユニットが、前記許可ユニット特定手段により特定された利用許可収納ユニットに含まれることを条件に、前記検出収納ユニットの施解錠装置を解錠させる施解錠装置制御手段と、
をさらに備えることを特徴としている。
この特徴によれば、受け付けた利用者が利用可能な利用許可収納ユニットが複数ある場合でも、その利用者が所定の収納ユニットを利用するために該収納ユニットの開閉扉の開放操作を行うまでは、全ての利用許可収納ユニットの施解錠装置が解錠することはなく、利用者が実際に開閉操作部を操作しようとする当該利用が許可された検出収納ユニットの施解錠装置のみが解錠されるので、利用が許可された他の収納ユニットの施解錠動作に伴う無駄な電力の消費を防止できる。
また、近接センサが開閉操作部またはその近傍に設けられていることで、利用者が開閉操作部を操作するために近づくことで検出されて解錠動作が行われるため、扉の開放動作を行う際には確実に解錠されているとともに、解錠のための検出操作と扉の開放操作とを別々に行わずに済むため、扉開放時の煩わしさが解消される。
尚、前記近接センサは、開閉操作部への利用者の手指の近接を検出可能なものであれば、例えば赤外線等の光により利用者の手指の近接を検出可能な光学式センサ等、その検出方式は任意である。
また、前記施解錠システムにおいては、全体で複数の収納ユニットを有していれば、例えば複数の収納ユニットを有する単体の什器だけで構成されていてもよいし、単一の収納ユニットを有する複数の什器で構成されていてもよい。また、1つの収納ユニット内に複数の収納部が設けられていてもよい。
本発明の請求項2に記載の什器の施解錠システムは、請求項1に記載の什器の施解錠システムであって、
前記施解錠装置及び/または前記近接センサは、前記収納ユニットに設けられたバッテリユニットから供給される電力により駆動することを特徴としている。
この特徴によれば、電源ケーブル等の配線が不要となるため、什器の設置作業が容易になる。
本発明の請求項3に記載の什器の施解錠システムは、請求項2に記載の什器の施解錠システムであって、
前記各収納ユニットは、前記近接センサ及び前記施解錠装置の制御を行うサブ制御部を備え、
前記サブ制御部は、前記読出装置の制御を行うメイン制御部と無線通信手段を介して接続されていることを特徴としている。
この特徴によれば、各収納ユニットごとにデータベースや読出装置等を設ける必要がないので、サブ制御部の制御負荷を軽減でき、これにより省電力化を図ることができるとともに、電源ケーブルや通信ケーブル等の配線が不要となるため、什器の設置作業が容易になる。
本発明の請求項4に記載の什器の施解錠システムは、請求項3に記載の什器の施解錠システムであって、
前記サブ制御部は、
前記施解錠装置制御手段と、
前記近接センサから利用者検出信号を受信したことに基づいて、検出収納ユニットIDを含む解錠要求情報を前記メイン制御部に出力する解錠要求情報出力手段と、を含み、
前記メイン制御部は、
前記許可ユニット特定手段と、
前記解錠要求情報を受信したことに基づいて、該解錠要求情報に含まれる検出収納ユニットIDと、前記許可ユニット特定手段により特定されたいずれかの利用許可収納ユニットIDのうちいずれかと、が一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が一致すると判定したことに基づいて、前記検出収納ユニットIDに該当する収納ユニットに解錠許可情報を出力する解錠許可情報出力手段と、を含み、
前記施解錠装置制御手段は、前記解錠許可情報を受信したことに基づいて、当該検出収納ユニットの施解錠装置を解錠させることを特徴としている。
この特徴によれば、メイン制御部は、受信した解錠要求情報に含まれる検出収納ユニットIDが利用許可収納ユニットIDと一致する場合、その検出収納ユニットのみ解錠を許可し、他の収納ユニットの解錠を許可しないことにより、施解錠ユニットを無駄に駆動する必要がないので、省電力化を図ることができる。
本発明の請求項5に記載の什器の施解錠システムは、請求項3に記載の什器の施解錠システムであって、
前記メイン制御部は、
前記許可ユニット特定手段と、
前記許可ユニット特定手段が特定した利用許可収納ユニットIDを含む利用許可情報を前記収納ユニットに対して出力する利用許可情報出力手段と、を含み、
前記サブ制御部は、
前記施解錠装置制御手段と、
前記利用許可情報出力手段から出力された利用許可情報に含まれる利用許可収納ユニットIDのうちいずれかと、当該収納ユニットに付与された収納ユニットIDと、が一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が一致すると判定したことに基づいて、当該収納ユニットに設けられた近接センサを駆動して検出待機状態とする近接センサ駆動手段と、を含み、
前記施解錠装置制御手段は、前記近接センサ駆動手段により駆動された近接センサから利用者検出信号を受信したことに基づいて、当該検出収納ユニットの施解錠装置を解錠させることを特徴としている。
この特徴によれば、サブ制御部が利用許可情報を受信するまでは、近接センサを非駆動状態としておくことができるとともに、受信した利用許可情報に含まれる利用許可収納ユニットIDと収納ユニットIDが一致しない収納ユニット、つまり、利用が許可されていない収納ユニットの近接センサを無駄に駆動する必要がないので、省電力化を図ることができる。
本発明の請求項6に記載の什器の施解錠システムは、請求項1ないし5のいずれかに記載の什器の施解錠システムであって、
前記収納ユニットは、
前記開閉扉の開閉状況を検出するとともに、当該収納ユニットに設けられたバッテリユニットから供給される電力により駆動する開閉センサと、
前記開閉センサからの開放検出信号の受信に基づいて、前記開閉扉が開放された旨を示す開放通知情報を出力する開放通知情報出力手段と、を備え、
前記データベースは、前記開閉扉の開放履歴情報を管理可能に構成されているとともに、前記開放通知情報の受信に基づいて、前記開放履歴情報が更新されることを特徴としている。
この特徴によれば、電源ケーブル等の配線が不要となるため、什器の設置作業が容易になるばかりか、施解錠信号でなく、開閉扉の開放通知情報が直接管理装置に出力されるので、開閉扉の開放履歴、すなわち、収納ユニットの利用状況を正確に管理することができる。
本発明の請求項7に記載の什器の施解錠システムは、請求項1ないし6のいずれかに記載の什器の施解錠システムであって、
前記近接センサは、前記開閉扉の前面における前記開閉操作部の近傍から、前記開閉動作部の前方側を向く斜め前方に向かって検出媒体を照射可能となっていることを特徴としている。
この特徴によれば、利用者の手指が開閉操作部に近づいたことを的確に検出することができる。
尚、検出媒体とは、光や赤外線等の利用者の手指を検出可能な媒体を示しており、その他にもレーザ光や音波や電場や磁場を媒体として利用者の手指を検出できるものも含む。
本発明の請求項8に記載の什器の施解錠システムは、請求項1ないし7のいずれかに記載の什器の施解錠システムであって、
前記近接センサは、前記開閉扉の前面に凹設された凹部内に埋設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、開閉扉の前面側に近接センサによる凸部等が形成されることがないとともに、近接センサの誤検出を防止できる。
本発明に係る什器の施解錠システムを実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本実施例における什器の施解錠システムの構成を示す図であり、図2は、什器の施解錠システムを示すブロック図であり、図3は、什器を示す正面図であり、図4は、什器の扉を内側から見た状態を示す図であり、図5は、扉の把手の近傍位置を示す縦断側面図であり、図6は、管理コンピュータに記憶される利用者テーブルを示す図であり、図7は、管理コンピュータに記憶される開放履歴テーブルを示す図であり、図8は、実施例1における什器の施解錠システムの動作状況を示す図である。
図1に示すように、本発明の什器1の施解錠システムは、複数台(図1には3台のみ図示されている)の什器1と、これらの什器1を利用する各利用者Pに与えられた認証カード2に予め記録された各認証カードを各々識別可能なカードIDを読み出すカードリーダ8を備える認証装置3と、認証装置3に接続されて複数台の什器1を一括して管理運用を行う管理コンピュータ4とで構成されている。尚、複数の什器1には、それぞれを識別可能な収納ユニットIDが付与されている。
また、本実施例では、各利用者Pに付与された認証カード2に予め記録されたカードIDを、各利用者Pをそれぞれ識別可能な利用者IDとして利用しているが、各認証カード2に利用者IDを記録してもよく、この場合、1つの認証カード2に対して複数の利用者Pを登録することができる。
認証装置3は、什器1が設置される室内の入室扉の近傍の壁面等に設置されるとともに、認証装置3は常時稼動している。また、各々の什器1の扉5は、後述する施解錠ユニット17により常時施錠されており、什器1の利用者Pは、認証装置3に認証カード2をかざして認証を受けることで、各々の利用者Pごとに利用が許可された什器1の扉5を開放して利用することができる。
図2に示すように、認証装置3は、通信ケーブル6を介して管理コンピュータ4接続されており、この認証装置3には、管理コンピュータ4と通信するための通信部7と、認証カード2に内臓されるRFIDタグ2aからのカードIDを含む電磁波を受信可能な本実施例における読出装置としてのカードリーダ8と、各々の什器1に対して無線通信を行うための本実施例における無線通信手段としての親機アンテナ9と、管理コンピュータ4より送受信した各種データに応じて各種制御を行うメイン制御部を有する親機制御ユニット10と、が設けられている。
尚、親機制御ユニット10は電源ケーブル11により室内のコンセント等の外部電源と接続されており、この外部電源から供給された電力によって、親機制御ユニット10及び親機制御ユニット10に接続された機器類が稼動するようになっている。
また、親機制御ユニット10は、日時情報やカンレンダ情報等を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)を備えている。更に、親機制御ユニット10には、後述する各種処理を実行する処理プログラムに加えて、什器1の利用が許可されてその扉5が解錠されてからの経過時間をカウントする施錠用タイマの処理プログラムを有している。
各什器1には、認証装置3の親機アンテナ9と無線通信を行うための本実施例における無線通信手段としての子機アンテナ12と、什器1に設けられた扉5の開閉状態を検出するための本実施例における開閉センサとしての扉開閉検出センサ13と、扉5に近接する利用者Pの手指の近接を検出する近接センサ14と、扉5の施錠状態及び解錠状態を検出する施解錠検出センサ15及び扉5の施解錠を行う施解錠駆動モータ16を有する本実施例における施解錠装置としての施解錠ユニット17と、認証装置3より送受信した各種データに応じて各種制御を行う本実施例におけるサブ制御部としての子機制御ユニット18と、が設けられている。
尚、子機制御ユニット18には、交換可能な乾電池等が内臓されたバッテリユニット19が接続されており、このバッテリユニット19から供給された電力によって、子機制御ユニット18及び子機制御ユニット18に接続された電子部品類が稼動するようになっている。そのため什器1の外部から子機制御ユニット18などの機器類に電源ケーブルや通信ケーブル等の配線を行う必要がなくなり、什器1の設置作業が容易になる。
図3に示すように、その前面に観音扉式の扉5が設けられており、この扉5には、利用者Pが扉5を開閉させる際に、利用者Pが把持する把手20aを備えた開閉操作部20が設けられるとともに、この開閉操作部20の上方の近傍位置に、近接センサ14が設けられている。また、扉5の前面には前述した認証装置3の親機アンテナ9と無線通信を行うための子機アンテナ12が設けられている。
図5に示すように、扉5は、什器1の内部の物品を収納する収納部21を外部に開放する前面開口部22を開閉できるようになっている。また、扉5の裏面には、子機制御ユニット18が取り付けられているとともに、子機アンテナ12が扉5の前面側に露出した状態で設けられている。子機アンテナ12が扉5の前面側に露出しているため、扉5が金属等の材質で形成されていても、親機アンテナ9との電波の送受信を行えるようになっている。
図4に示すように、扉5は開閉操作部20から上下方向に延びるラッチ杆23を有し、このラッチ杆23の上下端部には、ラッチ爪24が設けられている。このラッチ爪24は、扉5を閉鎖時に什器1における開口部22の上下に設けられた被係止孔(図示略)に係止されるようになっている。また、利用者Pが把手20aを把持すると把手20aが可動されるとともに、ラッチ杆23が回動されてラッチ爪24が被係止孔(図示略)から外れて扉5が開放できるようになっている。
更に、扉5の裏面には、バッテリユニット19、近接センサ14、施解錠ユニット17、扉開閉検出センサ13が取り付けられ、電気ケーブル25を介して子機制御ユニット18に接続されている。尚、本実施例における什器1に取り付けられる機器類は、全て扉5の裏面に取り付けられており、本発明の施解錠システムを用いない一般的な什器であっても、機器類を装備した扉5と交換すれば、容易に本発明の施解錠システムに使用することができる。そのため一般的な什器の生産ラインと本発明の施解錠システムに用いる什器1の生産ラインを共通化することができ、什器1の製造コストを低減させることができる。
扉5の裏面における上下のラッチ爪24の近傍位置には、扉開閉検出センサ13が設けられている。扉5が開放状態にあるときには、扉開閉検出センサ13から扉開放検出信号が子機制御ユニット18に出力されるようになっている。つまり、子機制御ユニット18は、扉開閉検出センサ13からの扉開放検出信号を受信している状態では開放状態と判定し、扉開閉検出センサ13からの扉開放検出信号を受信してない状態では閉鎖状態と判定する。尚、扉開放検出センサと扉閉鎖検出センサとをそれぞれ別個に設け、それぞれのセンサから出力される信号の種別によって開放状態と閉鎖状態とを判定するようにしてもよい。
施解錠ユニット17は、施解錠駆動モータ16の駆動によって図示しない回動規制部材を可動させ、ラッチ杆23を回動可能な状態と回動不能な状態とに切り替えることができる。つまり、扉5が開口部22を閉塞する閉位置にあるときに、施解錠ユニット17がラッチ杆23を回動不能な状態にすることで、扉5を施錠できるようになっている。尚、施解錠ユニット17の施解錠検出センサ15は、扉5の施錠状態を検出するようになっている。
また、施解錠ユニット17はバッテリユニット19から電力を供給されているため、施解錠ユニット17が施解錠駆動モータ16を駆動させるたびに、バッテリユニット19の電池の残量が消費されるようになっている。
尚、施解錠ユニット17には、機械式のシリンダ錠26が設けられており(図3参照)、施解錠ユニット17が施錠状態であっても、什器1の管理者が施解錠キーを挿入して解錠を行えるようになっている。そのためバッテリユニット19の電池の容量が無くなったとしても、什器1の扉5を開放して速やかに電池の交換作業が行えるようになっている。
尚、ここで言う収納ユニットとは、収納部21及び該収納部21に対応して設けられる施解錠ユニット17、バッテリユニット19、開閉扉5、近接センサ14、扉開放検出センサ13等により構成されるものであり、本実施例では、この収納ユニットが単体(1台)の什器1本体に対して1つずつ設けられているが、1台の什器1に対して複数の収納ユニットを設けてもよい。
すなわち、本発明における施解錠システムにおいては、全体で複数の収納ユニットを有していれば、例えば複数の収納ユニットを有する単体(1台)の什器だけで構成されていてもよいし、単一(1つ)の収納ユニットを有する複数の什器で構成されていてもよい。また、1つの収納ユニット内に複数の収納部が設けられていてもよい。
図5に示すように、把手20a及び近接センサ14は、扉5の前面に凹設された凹部27,28内に設けられている。近接センサ14は赤外線等の光の反射光を利用した反射型の光学式センサとなっており、所定距離α内の利用者Pの手指の近接を検出できる。尚、本実施例では、近接センサ14に反射型の光学式センサを用いているが、焦電型の赤外線センサなどを用いてもよい。
また、近接センサ14の投光部14aは扉5の前面における開閉操作部20の近傍に凹設された凹部27内に埋設されている。詳しくは、投光部14aが凹部27における前下方を向く傾斜面に設けられているため、扉5の前面側に近接センサ14による凸部等が形成されることがないとともに、近接センサ14の誤検出を防止できる。
更に、近接センサ14の投光部14aは、扉5の前面に対して約45°の角度θで傾けられており、開閉操作部20の前方側を向く斜め前下方に向かって指向性を有する赤外線等の光(検出媒体)を照射可能となっている。そのため利用者Pの手指が開閉操作部20に近づいたことを的確に検出することができる。
尚、近接センサ14が指向性を有する検出媒体(光)を斜め前下方に向かって照射することで、扉5の周囲の広い範囲に渡って検出媒体が照射されることがなくなる。そのため利用者Pが利用しない他の什器1の扉5の前を通過する際に、近接センサ14が誤って利用者Pを検出することを防ぐことができる。
また、近接センサ14による利用者Pの手指の検出距離αは、把手20aから約10〜20cm以内となっている。尚、近接センサ14が利用者Pの手指を検出すると、近接センサ14から利用者検出信号が子機制御ユニット18に送信されるようになっている。
尚、前記近接センサ14は、開閉操作部への利用者の手指の近接を検出可能なものであれば、いかなるものでもよく、例えば、レーザ光を利用したセンサや音波や磁場により利用者の手指の近接を検出可能なセンサ等、その検出方式は任意である。尚、近接センサ14の投光部14aを把手20aが設けられた凹部28内に設けるようにしてもよく、凹部28内に利用者Pの手指が挿入されたときに、その近接を検出できるようにしてもよい。
本実施例における管理コンピュータ4は、利用者、什器1に収納される物品に関する情報や什器1の扉5の開閉状況(利用状況)に関する情報を記憶する記憶部を備えている。この管理コンピュータ4の記憶部には、各々の認証カード2に付与されたカードIDに関する情報が登録された利用者テーブル(図6)と、什器1の扉5が開放された日時に関する情報が登録された開放履歴テーブル(図7)とを含むデータベースが記憶されている。
図6に示すように、利用者テーブルには、認証カード2に内臓されたRFIDタグ2aに記憶されたカードID毎に、該当する認証カード2を所持する利用者Pの氏名と、各利用者Pによる利用が許可された1以上の什器1に付与されている収納ユニットIDである利用許可収納ユニットIDと、からなる利用許可情報が各カードIDに対応付けて登録されている。これら利用許可情報は、什器1の管理者が管理コンピュータ4に対して行う必要事項の入力または変更によって最新のデータに更新される。尚、本実施例では、前述したように各認証カード2に個別に付与されているカードIDが本実施例における利用者IDとなっている。
図7に示すように、開放履歴テーブルには、什器1の扉5が開放された日時毎に、扉5が開放された収納ユニットに付与された収納ユニットID及び該扉5が開放された際に利用が許可(認証)されている利用者Pが所持する認証カード2のカードIDが登録されている。この開放履歴テーブルは、什器1から認証装置3を介して送信される扉開放通知情報に基づいて最新のデータに更新される。
次に、利用者Pが什器1の収納部21内に収納された物品を取り出すときや取り出した物品を収納部21に収納するとき、つまり什器1(収納ユニット)を利用する際における本発明の什器1の施解錠システムが行う各種処理を、図8のやり取り図に基づいて説明する。
まず、利用者Pを受け付けていない非利用状態において、複数の什器1の扉5は施解錠ユニット17により常時施錠された状態となっているとともに、各々の什器1に設けられた近接センサ14の稼動も停止されている。什器1に設けられた子機制御ユニット18は子機アンテナ12のみを稼動させ、認証装置3からの各種情報の受信を待ちながら施錠状態のまま待機する。
前記非利用状態において利用者Pが認証カード2を認証装置3にかざすと、認証装置3の親機制御ユニット10は認証カードの受付処理を行う。先ずカードリーダ8によって認証カード2内のRFIDタグ2aに記憶されたカードIDを読み出し、この読み出したカードIDを含む利用者許可要求情報を管理コンピュータ4へ送信する。尚、本実施例においては、認証装置3は1人の利用者Pの認証カード2を受け付けた際には、後述する施錠指令情報を送信するまで認証カード2の受付を一時停止する。
認証装置3からの利用者許可要求情報の受信に基づいて管理コンピュータ4は、受信した利用許可要求情報に含まれるカードIDに対応して利用者テーブルに登録されている利用許可収納ユニットIDを含む利用許可情報を認証装置3へ送信する。
管理コンピュータ4からの利用許可情報の受信に基づいて認証装置3の親機制御ユニット10は、利用許可収納ユニットIDを含む利用許可情報を全ての什器1(収納ユニット)へ送信するとともに、施錠用タイマのカウント(計時)を開始する。つまり、認証装置3の親機アンテナ9は、管理コンピュータ4及び親機制御ユニット10が特定した利用許可収納ユニットIDを含む利用許可情報を什器1に対して出力する本発明の利用許可情報出力手段を構成している。また、親機制御ユニット10は、カードIDに対応する利用許可収納ユニットIDが付与された利用許可収納ユニットを、管理コンピュータ4(データベース)から送信される利用許可情報に基づいて特定する本発明の許可ユニット特定手段を構成している。
認証装置3からの利用許可情報の受信に基づいて各什器1の子機制御ユニット18は、当該什器1に割り当てられた収納ユニットIDが、受信した利用許可情報に含まれている複数の利用許可収納ユニットIDのうちいずれかと一致しているか否かを判定する。受信した利用許可情報に含まれている複数の利用許可収納ユニットIDのうちいずれかと一致していれば、当該什器1は利用が許可された什器であるとして、近接センサ14を稼動させて利用者Pの検出待機状態とする。また、利用許可情報に該当する什器1の収納ユニットIDが含まれていなければ施錠状態のまま待機する。
つまり、各什器1の子機制御ユニット18は、認証装置3から受信した利用許可情報に含まれる複数の利用許可収納ユニットIDのうちいずれかと、当該什器1(収納ユニット)に付与された収納ユニットIDと、が一致するか否かを判定する本発明の判定手段を構成しているとともに、判定結果が一致すると判定したことに基づいて、当該什器1(収納ユニット)に設けられた近接センサ14を駆動して検出待機状態とする本発明の近接センサ駆動手段を構成している。
そして、利用者Pが、利用許可された什器1のうちいずれか1つの什器1に近づき、扉5を開放するために手指を把手20aに近づけると、近接センサ14が利用者Pの手指の近接を検出し、利用者検出信号を子機制御ユニット18へ出力する。近接センサ14からの利用者検出信号を受信した子機制御ユニット18は、当該施解錠ユニット17の施解錠駆動モータ16を駆動させ、前述したラッチ杆23が回動可能な状態である解錠状態に切り替える。つまり、子機制御ユニット18は、利用者Pを受け付けてから所定の施錠条件が成立するまでの間に近接センサ14から利用者検出信号を受信した場合において、利用者検出信号を出力した近接センサが設けられた什器1(検出収納ユニット)が、(許可ユニット特定手段により)特定された什器1(利用許可収納ユニット)に含まれることを条件に、什器1(検出収納ユニット)の施解錠ユニット17(施解錠装置)を解錠させる施解錠装置制御手段を構成している。
そして、利用者Pが扉5を開放すると、扉開閉検出センサ13から扉開放検出信号が子機制御ユニット18に出力される。扉開閉検出センサ13からの扉開放検出信号の受信に基づいて子機制御ユニット18は、当該什器1の収納ユニットIDを含む扉開放通知情報を認証装置3へ送信するとともに、近接センサ14の稼動を停止する。つまり、子機制御ユニット18は、扉開閉検出センサ13からの開放検出信号を受信したときに、扉5が開放された旨を示す開放通知情報を認証装置3に出力する本発明の開放通知情報出力手段を構成している。
什器1からの扉開放通知情報の受信に基づいて認証装置3の親機制御ユニット10は、受け付けている認証カード2のカードIDと、什器1からの扉開放通知情報を受信した受信日時である扉開放日時とを扉開放通知情報に含めて管理コンピュータ4へ送信する。
認証装置3からの扉開放通知情報の受信に基づいて管理コンピュータ4は、受信した開放通知情報に含まれる扉開放日時を開放履歴テーブルに登録するとともに、扉開放日時に対応付けてカードID及び収納ユニットIDを開放履歴テーブルに登録し、開放履歴テーブルを更新する。これにより、扉5の開放履歴、すなわち、什器1(収納ユニット)の利用状況に関する履歴を管理することができる。
認証装置3の親機制御ユニット10は、施錠用タイマのカウントを開始してから所定時間が経過したこと、つまり施錠条件が成立したことに基づいて、全ての什器1(収納ユニット)に施錠指令情報を送信するとともに、施錠用タイマのカウントを停止し、認証カード2の受付を再開する。
このように本実施例では、施錠用タイマのカウントを開始してから所定時間が経過したことを条件に、利用が許可された全ての什器1の扉5が施錠されるようになっているため、前記所定時間が経過するまでの間は、利用者Pは利用が許可されている什器1の扉5を何回でも開閉することができるため、収納物を取り忘れたり取り違えたりした場合でも、再度認証しなくても済む。
認証装置3からの施錠指令情報の受信に基づいて什器1の子機制御ユニット18は、扉開閉検出センサ13から扉開放検出信号が出力されていないことを条件に、施解錠ユニット17の施解錠駆動モータ16を駆動させて扉5を施錠する。
ここで、利用が許可されて近接センサ14を稼動させた状態のまま待機し、最終的に利用者Pが扉5を開放しなかった他の什器1においては、認証装置3からの施錠指令情報の受信に基づいて什器1の子機制御ユニット18が、近接センサ14の稼動を停止する。
尚、什器1の子機制御ユニット18に扉5の閉め忘れを報知する報知ブザー等を設けることもできる。利用者Pが扉5を閉め忘れたときなど、子機制御ユニット18が認証装置3からの施錠指令情報の受信時に、扉開閉検出センサ13から扉開放検出信号が出力されている、つまり扉5が開放されている場合には、報知ブザー等がブザー音を鳴らすようにしてもよい。
以上、本実施例における什器1の施解錠システムでは、認証装置3が受け付けた利用者Pが利用可能な什器1(収納ユニット)が複数ある場合でも、その利用者Pが所定の什器1を利用するために該什器1の扉5の開放操作を行うまでは、全ての利用許可された什器1の施解錠ユニット17が解錠することはなく、利用者Pが実際に開閉操作部20を操作しようとする当該利用が許可された什器1の施解錠ユニット17のみが解錠されるので、利用が許可された他の什器1の施解錠動作に伴う無駄な電力の消費を防止できる。
また、近接センサ14が開閉操作部20の近傍に設けられていることで、利用者Pが開閉操作部20を操作するために近づくことで利用者Pの手指が検出されて施解錠ユニット17の解錠動作が行われるため、扉5の開放動作を行う際には確実に解錠されているとともに、解錠のための検出操作と扉5の開放操作とを別々に行わずに済むため、扉5の開放時の煩わしさが解消される。つまり、利用者Pが開閉操作部20に触れる直前で利用者Pの手指が検出されることで、その時点から利用者Pが開閉操作部20を操作するまでの間に施解錠ユニット17の解錠動作を確実に行うことができるため、扉5の開放操作をスムースに行うことができる。
また、管理コンピュータ4に接続された認証装置3の親機制御ユニット10と、什器1に設けられた子機制御ユニット18とが、アンテナ9,12による無線通信によって接続されていることで、各什器1(収納ユニット)ごとにデータベースやカードリーダ8等を設ける必要がなくなり、子機制御ユニット18の制御負荷を軽減でき、これにより省電力化を図ることができるとともに、什器1の外部に導出される電源ケーブルや通信ケーブル等の配線が不要となるため、什器1の設置作業が容易になる。
また、什器1の子機制御ユニット18が利用許可情報を受信するまでは、近接センサ14を非駆動状態としておくことができるとともに、受信した利用許可情報に含まれる利用許可収納ユニットIDと該当する什器1の収納ユニットIDが一致しない什器1(収納ユニット)、つまり、利用が許可されていない什器1の近接センサ14を無駄に駆動する必要がないので、省電力化を図ることができる。
また、扉開閉検出センサ13がバッテリユニット19から供給される電力により稼動するようになっており、什器1の外部に導出される電源ケーブル等の配線が不要となるため、什器1の設置作業が容易になる。更に、子機制御ユニット18が、扉5の開閉を直接的に検出する扉開閉検出センサ13からの信号に基づいて扉開放通知情報を認証装置3へ送信するため、施解錠検出センサ15に基づく信号を用いて扉開放通知情報を送信するときよりも、扉5の開放履歴、すなわち、什器1(収納ユニット)の利用状況を正確に管理することができる。
次に、実施例2に係る什器の施解錠システムにつき、図9を参照して説明する。尚、前記実施例1と同一構成で重複する構成を省略する。図9は、実施例2における什器の施解錠システムの動作状況を示す図である。
前記実施例1の什器1の施解錠システムでは、管理コンピュータ4の記憶部に、利用者テーブルと(図6参照)、開放履歴テーブルと(図7参照)、を含むデータベースが記憶されているのに対し、本実施例2における什器1の施解錠システムでは、認証装置3が情報を記憶する記憶部を備えており、利用者テーブルと開放履歴テーブルとを含むデータベースが認証装置3の記憶部に記憶されている。
尚、什器1の管理者が、利用者テーブルに登録されている利用者情報を最新のデータに更新する際には、管理者が管理コンピュータ4を通信ケーブル6を介して認証装置3に接続し、管理コンピュータ4を介して認証装置3に対して行う必要事項の入力または変更によって最新のデータに更新される。更に、開放履歴テーブルは、後述するように、什器1から認証装置3に送信される扉開放通知情報に基づいて最新のデータに更新される。
まず、利用者Pを受け付けていない非利用状態において、複数の什器1の扉5は施解錠ユニット17により常時施錠された状態となっているとともに、各々の什器1に設けられた近接センサ14は稼動され、利用者Pの検出待機状態となっている。
前記非利用状態において利用者Pが認証カード2を認証装置3にかざすと、認証装置3の親機制御ユニット10は認証カードの受付処理を行う。先ずカードリーダ8によって認証カード2内のRFIDタグ2aに記憶されたカードIDを読み出す。尚、本実施例においては、認証装置3は1人の利用者Pの認証カード2を受け付けた際には、後述する施錠指令情報を送信するまで認証カード2の受付を一時停止するとともに、施錠用タイマのカウント(計時)を開始する。
そして、利用者Pが、利用許可された什器1のうちいずれか1つの什器1に近づき、扉5を開放するために手指を把手20aに近づけると、近接センサ14が利用者Pの手指の近接を検出し、利用者検出信号を子機制御ユニット18へ出力する。近接センサ14からの利用者検出信号を受信した子機制御ユニット18は、利用者検出信号を受信したことに基づいて、当該什器1(検出収納ユニット)に割り当てられた収納ユニットIDを含む解錠要求情報を認証装置3へ送信する。
什器1からの解錠要求情報の受信に基づいて認証装置3の親機制御ユニット10は、受信した解錠要求情報に含まれる収納ユニットIDが、カードリーダ8によって読み出したカードIDに対応付けて利用者テーブルに登録されている複数の利用許可収納ユニットIDのうちいずれかと一致するか否かを判定する。該判定結果が、利用者テーブルのカードIDに対応付けられている複数の利用許可収納ユニットIDのうちいずれかと一致している場合には、当該什器1は利用が許可された什器であるとして、解錠許可情報を什器1へ送信する。また、親機制御ユニット10は、カードIDに対応する利用許可収納ユニットIDが付与された利用許可収納ユニットを、利用者テーブル(データベース)に基づいて特定する本発明の許可ユニット特定手段を構成している。
什器1の子機制御ユニット18は、認証装置3から解錠許可情報を受信したことに基づいて、当該施解錠ユニット17の施解錠駆動モータ16を駆動させ、前述したラッチ杆23が回動可能な状態である解錠状態に切り替える。つまり、子機制御ユニット18は、利用者Pを受け付けてから所定の施錠条件が成立するまでの間に近接センサ14から利用者検出信号を受信した場合において、利用者検出信号を出力した近接センサが設けられた什器1(検出収納ユニット)が、(許可ユニット特定手段により)特定された什器1(利用許可収納ユニット)に含まれることを条件に、什器1(検出収納ユニット)の施解錠ユニット17(施解錠装置)を解錠させる施解錠装置制御手段を構成している。
そして、利用者Pが扉5を開放すると、扉開閉検出センサ13から扉開放検出信号が子機制御ユニット18に出力される。扉開閉検出センサ13からの扉開放検出信号の受信に基づいて子機制御ユニット18は、当該什器1の収納ユニットIDを含む扉開放通知情報を認証装置3へ送信する。つまり、子機制御ユニット18は、扉開閉検出センサ13からの開放検出信号を受信したときに、扉5が開放された旨を示す開放通知情報を認証装置3に出力する本発明の開放通知情報出力手段を構成している。
什器1からの扉開放通知情報の受信に基づいて認証装置3の親機制御ユニット10は、
什器1からの扉開放通知情報を受信した受信日時である扉開放日時を開放履歴テーブルに登録するとともに、受け付けている認証カード2のカードIDと扉開放通知情報に含まれる収納ユニットIDとを、扉開放日時に対応付けて開放履歴テーブルに登録し、開放履歴テーブルを更新する。これにより、扉5の開放履歴、すなわち、什器1(収納ユニット)の利用状況に関する履歴を管理することができる。
認証装置3の親機制御ユニット10は、施錠用タイマのカウントを開始してから所定時間が経過したこと、つまり施錠条件が成立したことに基づいて、全ての什器1(収納ユニット)に施錠指令情報を送信するとともに、施錠用タイマのカウントを停止し、認証カード2の受付を再開する。
認証装置3からの施錠指令情報の受信に基づいて什器1の子機制御ユニット18は、扉開閉検出センサ13から扉開放検出信号が出力されていないことを条件に、施解錠ユニット17の施解錠駆動モータ16を駆動させて扉5を施錠する。
尚、什器1の管理者が、開放履歴テーブルを閲覧する際には、管理者が管理コンピュータ4を通信ケーブル6を介して認証装置3に接続し、管理コンピュータ4から認証装置3に対して行う開放履歴テーブルの閲覧要求によって開放履歴テーブルを閲覧することができる。
以上、本実施例2における什器1の施解錠システムでは、認証装置3が受け付けた利用者Pが利用可能な什器1(収納ユニット)が複数ある場合でも、その利用者Pが所定の什器1を利用するために該什器1の扉5の開放操作を行うまでは、全ての利用許可された什器1の施解錠ユニット17が解錠することはなく、利用者Pが実際に開閉操作部20を操作しようとする当該利用が許可された什器1の施解錠ユニット17のみが解錠されるので、利用が許可された他の什器1の施解錠動作に伴う無駄な電力の消費を防止できる。
また、親機制御ユニット10は、受信した解錠要求情報に含まれる検出収納ユニットIDが利用許可収納ユニットIDと一致する場合、その検出収納ユニットの什器1のみ解錠を許可し、他の什器1の解錠を許可しないことにより、施解錠ユニット17を無駄に駆動する必要がないので、省電力化を図ることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例1,2では、利用許可収納ユニットIDが特定されたときから所定時間が経過したことにより施錠条件が成立するようになっていたが、施錠条件はこれに限定されるものではなく、例えば利用が許可された什器1のいずれかの什器1の扉5が閉鎖されたことに基づき、利用が許可されている全ての什器1の施錠条件が成立するようにしてもよく、種々に設定可能である。
また、前記実施例2では、近接センサ14が常時稼動されていたが、利用者Pを受け付けたとき、すなわち、認証カード2に記憶されているカードIDがカードリーダ8により読み出されたときに稼動するようにしてもよい。このようにすることで、近接センサ14の稼動電力を低減することができる。
また、前記実施例1,2では、親制御ユニット10と子機制御ユニット18とが無線通信可能に接続されていたが、有線通信可能に接続されていてもよい。
また、前記実施例1,2では、各什器1(収納ユニット)ごとに施解錠ユニット17を含む電子部品を制御可能な子機制御ユニット18が設けられていたが、各什器1(収納ユニット)の電子部品を親機制御ユニット10が直接制御するようにしてもよい。
また、前記実施例1では、認証装置3と管理コンピュータ4がそれぞれ別体で設けられていたが、これら管理コンピュータ4と認証装置3とを単体のコンピュータにて構成してもよい。また、認証装置3の記憶部にデータベースを記憶しておいてもよい。
また、前記実施例では、認証装置3は、利用者Pに付与された記録媒体である認証カード2に記録されているカードID(利用者ID)を読み出す読出装置としてのカードリーダ8を有する認証装置が適用されていたが、本発明にあっては、利用者を識別可能な利用者IDを読出可能な読出装置を有する認証装置であれば、記録媒体に記録されている利用者IDを読み出し可能なものに限定されるものではなく、例えば人の指紋や静脈等の利用者IDを読み出し可能な読出装置を有する生態認証装置等を適用してもよい。
本実施例における什器の施解錠システムの構成を示す図である。 什器の施解錠システムを示すブロック図である。 什器を示す正面図である。 什器の扉を内側から見た状態を示す図である。 扉の把手の近傍位置を示す縦断側面図である。 管理コンピュータに記憶される利用者テーブルを示す図である。 管理コンピュータに記憶される開放履歴テーブルを示す図である。 実施例1における什器の施解錠システムの動作状況を示す図である。 実施例2における什器の施解錠システムの動作状況を示す図である。
符号の説明
1 什器(収納ユニット)
2 認証カード
2a RFIDタグ
3 認証装置
4 管理コンピュータ
5 扉
6 通信ケーブル
7 通信部
8 カードリーダ(読出装置)
9 親機アンテナ(無線通信手段,利用許可情報出力手段)
10 親機制御ユニット(メイン制御部,許可ユニット特定手段)
11 電源ケーブル
12 子機アンテナ(無線通信手段)
13 扉開閉検出センサ(開閉センサ)
14 近接センサ
14a 投光部
15 施解錠検出センサ
16 施解錠駆動モータ
17 施解錠ユニット(施解錠装置)
18 子機制御ユニット(サブ制御部,判定手段,施解錠装置制御手段,開放通知情報出力手段)
19 バッテリユニット
20 開閉操作部
20a 把手
21 収納部
22 開口部
23 ラッチ杆
24 ラッチ爪
25 電気ケーブル
26 シリンダ錠
27,28 凹部

Claims (8)

  1. 物品を収納する収納部と、該収納部を外部に開放する開口部を開閉する開閉扉と、前記開口部を閉塞する閉位置において該開閉扉を施解錠可能な施解錠装置と、からなる複数の収納ユニットを備える什器と、
    前記収納部に収納された物品を利用する利用者を受け付け、該受け付けた利用者を識別可能な利用者IDを読出可能な読出装置と、
    前記利用者IDと、前記複数の収納ユニットそれぞれを識別可能に付与された収納ユニットIDのうちから利用者ごとに利用が許可された1以上の利用許可収納ユニットに付与された利用許可収納ユニットIDと、を対応させる情報を記憶するデータベースと、
    を備える什器の施解錠システムであって、
    前記開閉扉を開閉操作するための開閉操作部またはその近傍には、該開閉操作部への利用者の手指の近接を検出する近接センサが設けられ、
    前記什器の施解錠システムは、
    前記読出装置から読み出された利用者IDに対応する利用許可収納ユニットIDが付与された利用許可収納ユニットを前記データベースに基づいて特定する許可ユニット特定手段と、
    前記利用者を受け付けてから所定の施錠条件が成立するまでの間に前記近接センサから利用者検出信号を受信した場合において、該利用者検出信号を出力した近接センサが設けられた検出収納ユニットが、前記許可ユニット特定手段により特定された利用許可収納ユニットに含まれることを条件に、前記検出収納ユニットの施解錠装置を解錠させる施解錠装置制御手段と、
    をさらに備えることを特徴とする什器の施解錠システム。
  2. 前記施解錠装置及び/または前記近接センサは、前記収納ユニットに設けられたバッテリユニットから供給される電力により駆動することを特徴とする請求項1に記載の什器の施解錠システム。
  3. 前記各収納ユニットは、前記近接センサ及び前記施解錠装置の制御を行うサブ制御部を備え、
    前記サブ制御部は、前記読出装置の制御を行うメイン制御部と無線通信手段を介して接続されていることを特徴とする請求項2に記載の什器の施解錠システム。
  4. 前記サブ制御部は、
    前記施解錠装置制御手段と、
    前記近接センサから利用者検出信号を受信したことに基づいて、検出収納ユニットIDを含む解錠要求情報を前記メイン制御部に出力する解錠要求情報出力手段と、を含み、
    前記メイン制御部は、
    前記許可ユニット特定手段と、
    前記解錠要求情報を受信したことに基づいて、該解錠要求情報に含まれる検出収納ユニットIDと、前記許可ユニット特定手段により特定されたいずれかの利用許可収納ユニットIDのうちいずれかと、が一致するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が一致すると判定したことに基づいて、前記検出収納ユニットIDに該当する収納ユニットに解錠許可情報を出力する解錠許可情報出力手段と、を含み、
    前記施解錠装置制御手段は、前記解錠許可情報を受信したことに基づいて、当該検出収納ユニットの施解錠装置を解錠させることを特徴とする請求項3に記載の什器の施解錠システム。
  5. 前記メイン制御部は、
    前記許可ユニット特定手段と、
    前記許可ユニット特定手段が特定した利用許可収納ユニットIDを含む利用許可情報を前記収納ユニットに対して出力する利用許可情報出力手段と、を含み、
    前記サブ制御部は、
    前記施解錠装置制御手段と、
    前記利用許可情報出力手段から出力された利用許可情報に含まれる利用許可収納ユニットIDのうちいずれかと、当該収納ユニットに付与された収納ユニットIDと、が一致するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が一致すると判定したことに基づいて、当該収納ユニットに設けられた近接センサを駆動して検出待機状態とする近接センサ駆動手段と、を含み、
    前記施解錠装置制御手段は、前記近接センサ駆動手段により駆動された近接センサから利用者検出信号を受信したことに基づいて、当該検出収納ユニットの施解錠装置を解錠させることを特徴とする請求項3に記載の什器の施解錠システム。
  6. 前記収納ユニットは、
    前記開閉扉の開閉状況を検出するとともに、当該収納ユニットに設けられたバッテリユニットから供給される電力により駆動する開閉センサと、
    前記開閉センサからの開放検出信号の受信に基づいて、前記開閉扉が開放された旨を示す開放通知情報を出力する開放通知情報出力手段と、を備え、
    前記データベースは、前記開閉扉の開放履歴情報を管理可能に構成されているとともに、前記開放通知情報の受信に基づいて、前記開放履歴情報が更新されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の什器の施解錠システム。
  7. 前記近接センサは、前記開閉扉の前面における前記開閉操作部の近傍から、前記開閉動作部の前方側を向く斜め前方に向かって検出媒体を照射可能となっていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の什器の施解錠システム。
  8. 前記近接センサは、前記開閉扉の前面に凹設された凹部内に埋設されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の什器の施解錠システム。
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